JPH0828940B2 - 直流高圧電源のスパーク抑制回路 - Google Patents

直流高圧電源のスパーク抑制回路

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JPH0828940B2
JPH0828940B2 JP4121052A JP12105292A JPH0828940B2 JP H0828940 B2 JPH0828940 B2 JP H0828940B2 JP 4121052 A JP4121052 A JP 4121052A JP 12105292 A JP12105292 A JP 12105292A JP H0828940 B2 JPH0828940 B2 JP H0828940B2
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diode
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resistor
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流高圧電源、特に、
高圧トランスで昇圧された交流高電圧を整流回路で全波
整流した後、コンデンサにチャージし、フィルタ回路で
平滑して出力端子とグランド端子間に直流高電圧を出力
する直流高圧電源において、出力端子とグランド端子間
の短絡時に生ずるスパークを抑制するスパーク抑制回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直流高圧電源の回路構成を図2に
示す。この直流高圧電源は、高圧トランスTで昇圧され
た交流高電圧を、ダイオードD1〜D4をブリッジ接続
した整流回路で全波整流した後、コンデンサC1にチャ
ージし、該コンデンサC1の両端間に生ずる電圧を平滑
用チョークL1と平滑用コンデンサC2とからなるフィ
ルタ回路で平滑し、それによるリップル分だけ減少した
電圧を抵抗R1を通して出力端子(電極)OUTとグラ
ンド端子GND間に出力する。
【0003】一方、分圧用抵抗R3・R4で分圧した出
力の一部、つまり抵抗R4の両端電圧を制御系(図示せ
ず)に定電圧フィードバックすることにより出力を定電
圧化している。また、出力端子OUTがグランド端子G
NDと短絡した場合、グランド側の抵抗R2に流れる電
流信号を検出して入力側を可及的速やかに遮断するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、出力端子OU
Tがグランド端子GNDと短絡した場合、コンデンサC
1及びC2に残っている高い電荷エネルギーは平滑用チ
ョークL1及び抵抗R1を通して出力端子OUTからグ
ランド端子GNDへと放電する。その放電エネルギーJ
はJ=1/2CV2 で表され、電圧Vが高いほど放電エ
ネルギーが大きく、出力端子OUTとグランド端子GN
D間で放電してスパークが生ずる。
【0005】スパークが生じると、特に除電器やピニン
グ装置等のように、直流高電圧電源を使用して空中に電
界を発生させるとか空中にイオンを発生させるような、
オープン状態で放電させて負荷を処理するものでは、負
荷に大きなダメージを与える。例えば、ピニング装置で
はスパークによりフィルムに孔をあけてしまうとか、フ
ィルムにピンホールがあったときアース用ロールの表面
を損傷させ、その研磨やメッキ等の補修に経費を要する
等の経済的損失があった。
【0006】これを避けるため、上記のように抵抗R2
に流れる電流信号Iを検出して入力側を可及的速やかに
遮断するようにしてはいるが、コンデンサC1・C2の
残留静電容量やケーブル等に起因したストレー容量によ
る放電エネルギーの解消にはならなく、かと言って静電
容量を極力減らすと、電圧安定度及びリップル率の低下
を招くため、効果的な対策にはならなかった。
【0007】また、抵抗R1はそもそも高圧出力側に設
置するものであるうえに、上記のようにスパークが生じ
ると該抵抗R1の両端に高い電圧が発生するため、それ
を考慮してこの抵抗R1に特に耐高電圧用のものを使用
しなければならない。更に、出力電流容量が大きいと、
該抵抗R1によるドロップ電圧が大きくなるため、該抵
抗R1の電力容量を大きくしなければならず、そうする
と発熱量が増え、装置を大きくしなければならなくなる
等の問題があった。
【0008】本発明の目的は、出力端子とグランド端子
間が短絡した場合の放電エネルギーを逃がす単純な回路
を付加するだけでスパークの発生を簡単に抑制できるよ
うにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示す実
施例のように、高圧トランスTで昇圧された交流高電圧
を整流回路D1〜D4で全波整流した後、コンデンサC
1にチャージし、フィルタ回路で平滑して出力端子OU
Tとグランド端子GND間に直流高電圧を出力する直流
高圧電源において、コンデンサC1とグランド端子GN
Dとの間に、順方向のダイオードD5と高抵抗R5とを
並列接続して設けたものである。
【0010】整流回路D1〜D4とダイオードD5との
間に、該ダイオードD5に直流順方向のバイアスを与え
るためのバイアス用ダイオードD6と抵抗R6とを直列
接続して設けると良い。
【0011】
【作用】出力端子OUTとグランド端子GNDとの間が
短絡すると、コンデンサC1・C2の残留電荷による放
電エネルギーはダイオードD5には流れないで高抵抗R
5を通る。このときの電流IはI=V/R5となるの
で、出力端子OUTとグランド端子GNDとの間におけ
るスパークの発生を抑制できる。
【0012】ダイオードD5は高耐圧としなければなら
ないため、単にこのダイオードD5を設けただけではそ
れによる順方向電圧降下が大きく、コンデンサC1・C
2の効果が減殺されるが、このダイオードD5にバイア
ス用ダイオードD6と抵抗R6とを介して直流バイアス
をかければ、該ダイオードD5による順方向電圧降下を
無くすことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づいて説
明する。図1に示す直流高圧電源も、高圧トランスTで
昇圧された交流高電圧をダイオードD1〜D4による整
流回路で全波整流した後、コンデンサC1にチャージ
し、平滑用チョークL1と平滑用コンデンサC2とによ
るフィルタ回路で平滑して出力端子OUTとグランド端
子GND間に直流高電圧を出力すること、抵抗R3・R
5で電圧を分圧して外部出力すること、抵抗R2を流れ
る電流信号を外部出力することについては、図2に示し
た従来例と同じである。
【0014】しかし、この直流高圧電源では、スパーク
発生抑止のために、コンデンサC1と抵抗R2との間
に、順方向の高耐圧型ダイオードD5と高抵抗R5とを
並列接続して設けている。また、該ダイオードD5に直
流バイアスをかけるため、該ダイオードD5と整流回路
D1〜D4との間に順方向のバイアス用ダイオードD6
と抵抗R6とを直列接続して設けるとともに、このダイ
オードD6と抵抗R2との間にバイアス電圧生成用コン
デンサC3を接続したものである。
【0015】この図1に示す構成においても、コンデン
サC1はそれに接続されたダイオードD5が順方向であ
るため充電され、通常は出力端子OUTとグランド端子
GND間に従来と同様に直流高電圧が出力される。ダイ
オードD5には、ダイオードD6とコンデンサC3とに
よる直流順方向のバイアスが抵抗R6を通じてかかって
いるため、該ダイオードD5による順方向の電圧降下は
無い。
【0016】出力端子OUTとグランド端子GND間が
短絡すると、コンデンサC1・C2の残留電荷による放
電エネルギーは抵抗R2から高抵抗R5へと流れるが、
ダイオードD5には流れない。このように短絡時に生ず
る電流は高抵抗R5を流れるため電流値が小さくなり、
出力端子OUTとグランド端子GND間でのスパークの
発生が抑制される。
【0017】なお、本発明は、除電器やピニング装置に
限らず、半導体製造装置に使用される直流高圧電源であ
って、真空槽内でイオンビームを打ち込む際のスパーク
の抑制にも適用できる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、出力端子とグランド端
子間が短絡した場合、コンデンサの残留電荷による放電
エネルギーを高抵抗へ流してその電流値を減少させるた
め、出力端子とグランド端子間でのスパークの発生を抑
制できる。しかも、ダイオードと高抵抗とを付加するだ
けで抑制できるので、経済的である。
【0019】請求項2によれば、上記ダイオードによる
順方向の電圧降下を無くすことができるので、出力電圧
低下やリップル率の低下を招くことなくスパークの発生
を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路構成図である。
【図2】従来例の回路構成図である。
【符号の説明】
T 高圧トランス D1〜D2 整流回路を構成するダイオード C1 コンデンサ L1 フィルタ回路を構成する平滑用チョーク C2 フィルタ回路を構成するコンデンサ D5 ダイオード R5 高抵抗 D6 バイアス用コンデンサ R6 抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧トランスで昇圧された交流高電圧を整
    流回路で全波整流した後、コンデンサにチャージし、フ
    ィルタ回路で平滑して出力端子とグランド端子間に直流
    高電圧を出力する直流高圧電源において、前記コンデン
    サと前記グランド端子との間に、順方向のダイオードと
    高抵抗とを並列接続して設けたことを特徴とする直流高
    圧電源のスパーク抑制回路。
  2. 【請求項2】前記整流回路と前記ダイオードとの間に、
    該ダイオードに直流順方向のバイアスを与えるためのバ
    イアス用ダイオードと抵抗とを直列接続して設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の直流高圧電源のスパーク
    抑制回路。
JP4121052A 1992-04-16 1992-04-16 直流高圧電源のスパーク抑制回路 Expired - Lifetime JPH0828940B2 (ja)

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JPH05300648A JPH05300648A (ja) 1993-11-12
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