JP2567446Y2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2567446Y2
JP2567446Y2 JP1991002633U JP263391U JP2567446Y2 JP 2567446 Y2 JP2567446 Y2 JP 2567446Y2 JP 1991002633 U JP1991002633 U JP 1991002633U JP 263391 U JP263391 U JP 263391U JP 2567446 Y2 JP2567446 Y2 JP 2567446Y2
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JP
Japan
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voltage
surge
rectifier
absorbing element
inverter circuit
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JP1991002633U
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JPH04105499U (ja
Inventor
誠 森脇
健 軽部
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ヘルメス電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、インバータ回路を用い
て放電灯を高周波点灯させる放電灯点灯装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】商用交流電源の整流出力をインバータ回
路に加えて得た高周波電圧により放電灯を点灯させる放
電灯点灯装置が用いられている。
【0003】図2は従来の放電灯点灯装置を示したもの
で、同図において1は商用電源、2は商用電源1から得
られる交流電圧を全波整流する主整流器と、3は主整流
器の出力が入力端子間に印加されたインバータ回路、4
は主整流器2とインバータ回路3との間に設けられた平
滑回路、5はインバータ回路3の出力端子間に接続され
た蛍光灯等の放電灯、6は整流器2の入力端子間に接続
されたサージ吸収素子である。
【0004】平滑回路4は、インバータ回路3内からト
ランス31を介して取り出した高周波電圧を全波整流す
る補助整流器41と、補助整流器の出力端子間に接続さ
れた平滑用コンデンサ42と、補助整流器41の正の出
力端子と主整流器2の正の出力端子との間にアノードを
補助整流器側に向けて接続されたダイオード43とから
なり、補助整流器41の負極端子が主整流器2の負極端
子に接続されている。上記の点灯装置において、インバ
ータ回路3は所定の周波数の高周波電圧を発生して放電
灯5に印加する。インバータ回路3内で発生する高周波
電圧はトランス31の1次コイル31aに印加され、ト
ランス31bの出力電圧が補助整流器41に入力され
る。補助整流器41の出力は平滑用コンデンサ42に印
加され、該コンデンサ42がトランス31の出力電圧の
ピーク値まで充電される。放電灯の発光効率の面から、
コンデンサ42の両端の電圧は通常電源電圧のピークの
60%程度に設定される。従って商用電源の電圧の実効値
が100 Vである場合、平滑用コンデンサ42を85(=14
1 ×0.6)Vまで充電するようにトランス31の巻数比を
設定する。
【0005】主整流器2の出力電圧が平滑用コンデンサ
42の端子電圧よりも高い期間は商用電源1からインバ
ータ回路3に電力が供給され、主整流器2の出力電圧が
平滑用コンデンサ42の端子電圧よりも低い期間は、平
滑用コンデンサ42からダイオード43を通してインバ
ータ回路3に電力が供給される。ダイオード43は、平
滑用コンデンサの充電をインバータ回路側からのみ行わ
せるために設けられている。
【0006】商用電源1の出力には、雷サージや開閉サ
ージ等の高いサージ電圧が重畳されることがあり、この
サージ電圧がそのままインバータ回路3に印加されると
インバータ回路3を構成するトランジスタ等の素子が破
壊されるおそれがある。
【0007】商用電源から侵入するサージ電圧によりイ
ンバータ回路3が破壊されるのを防止するため、従来の
放電灯点灯装置では、主整流器2の入力端子間にサージ
吸収素子6を接続して、インバータ回路を構成する素子
に加わる電圧を許容電圧以下とするように、主整流器2
の入力端子に印加されるサージ電圧を制限していた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記の放電灯点灯装置
においては、サージ電圧の低減割合が大きければ大きい
ほどインバータ回路3を構成するトランジスタ等の素子
の定格電圧を低く選ぶことができるため、インバータ回
路を構成する素子として安価なものを用いることができ
る。
【0009】サージ吸収素子6としては通常バリスタや
ツェナーダイオードが用いられる。バリスタの特性は例
えば図3に示す通りであり、同図においてaは制限電圧
がVLaの素子の電圧対電流特性を示し、bは制限電圧が
VLb(<VLa)の素子の電圧対電流特性を示している。
【0010】尚制限電圧とは、所定の小電流(例えば1
mA)が流れているときにサージ吸収素子の両端にかか
っている電圧をいう。
【0011】図3から明らかなように、制限電圧が低い
サージ吸収素子では電流に対する電圧の上昇割合も低く
なっている。従って図2のサージ吸収素子6として制限
電圧が低いものを選べば、インバータ回路3に印加され
るサージ電圧をより低く制限することができる。
【0012】しかしながら、従来の装置のように、サー
ジ吸収素子6を主整流器2の入力端子間に接続した場合
には、定常時にサージ吸収素子6に電流が流れないよう
にするために、該サージ吸収素子として、制限電圧が商
用電源1の出力のピーク値よりも高い素子を選ぶ必要が
あるため、インバータ回路3に印加されるサージ電圧の
低減を図る上で限界があり、インバータ回路3を構成す
る素子として定格電圧に余裕がある高価なものを用いる
必要があった。
【0013】本考案の目的は、従来よりも制限電圧が低
いサージ吸収素子を用いることができるようにして、イ
ンバータ回路に印加されるサージ電圧の低減を図った放
電灯点灯装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は、交流電圧を全
波整流する主整流器と、主整流器の出力が入力端子間に
印加されたインバータ回路と、インバータ回路内に発生
する高周波電圧を全波整流する補助整流器と、補助整流
器の出力端子間に接続された平滑用コンデンサと、補助
整流器の正の出力端子と主整流器の正の出力端子との間
にアノードを補助整流器側に向けて接続されたダイオー
ドとを備え、補助整流器の負極端子が主整流器の負極端
子に接続されている放電灯点灯装置を対象とする。
【0015】本考案においては、上記ダイオードに対し
て並列にサージ吸収素子を接続する。
【0016】
【作用】上記のように構成すると、サージ吸収素子は平
滑用コンデンサに対しては直列に接続される。サージ電
流は極短時間(例えば数10μs)の間だけ流れる電流
であるから、平滑用コンデンサはサージ電流に対して低
いインピーダンスを呈する。従って、サージ電流はサー
ジ吸収素子と平滑用コンデンサとを通して流れ、インバ
ータ回路には平滑用コンデンサの端子電圧とサージ吸収
素子の両端の電圧との和の電圧がサージ電圧として印加
される。
【0017】サージ吸収素子の制限電圧は、定常時に該
サージ吸収素子を通して電流が流れないように設定すれ
ば良い。従ってサージ吸収素子の制限電圧は、商用電源
のピーク電圧と平滑用コンデンサの端子電圧との差の電
圧よりも僅かに高い値に設定すれば良い。平滑用コンデ
ンサの端子電圧は電源電圧よりも低い(通常は電源電圧
のピークの60%程度)ため、本考案によれば、サージ吸
収素子の制限電圧を従来よりも大幅に低く設定すること
ができ、インバータ回路に加わるサージ電圧を従来より
も低くすることができる。従ってインバータ回路を構成
する素子として、定格電圧が低い安価な素子を用いるこ
とができる。
【0018】
【実施例】図1は本考案の実施例を示したもので、同図
において、1は商用電源、2は電源1の交流出力を全波
整流する主整流器、3はインバータ回路、4は平滑回
路、5は蛍光灯等の放電灯である。
【0019】平滑回路4は、インバータ回路3内で得ら
れる高周波電圧がトランス31を介して入力された補助
整流器41と、補助整流器41の出力端子間に接続され
た平滑用コンデンサ42と、補助整流器41の正の出力
端子と主整流器2の正の出力端子との間に接続されたダ
イオード43とにより従来と同様に構成されている。本
実施例においては、サージ吸収素子6がダイオード43
に対して並列に接続されている。このサージ吸収素子と
しては、バリスタやツェナーダイオード等を用いること
ができる。
【0020】この実施例において、商用電源1からサー
ジ電圧が進入した場合には、平滑用コンデンサ42が低
いインピーダンスを呈し、サージ電流は主整流器2の正
の出力端子−サージ吸収素子6−平滑用コンデンサ42
−整流器2の負の出力端子の経路で流れる。従ってイン
バータ回路3の入力端子には、コンデンサ42の両端の
電圧とサージ吸収素子の両端の電圧との和の電圧がサー
ジ電圧として印加される。
【0021】インバータ回路に加わるサージ電圧を低く
する上では、サージ吸収素子の制限電圧が低い方が良い
が、定常時に該サージ吸収素子を通して電流が流れない
ようにするため、サージ吸収素子の制限電圧は定常時に
該サージ吸収素子に印加される最大電圧よりも僅かに高
い値に設定する必要がある。
【0022】放電灯の発光効率の面から、コンデンサ4
2の両端の電圧は電源電圧のピーク値の60%程度に設定
されるから、電源電圧が100 Vである場合、コンデンサ
42の両端の電圧は通常約85(=141 ×0.6 )Vであ
る。このコンデンサ42の両端の電圧は図4の直線cの
ように電流の如何に拘らずほぼ一定である。定常時にサ
ージ吸収素子6に加わる最大電圧は、商用電源のピーク
電圧と平滑用コンデンサの端子電圧との差の電圧であ
る。従って、サージ吸収素子の制限電圧は、商用電源の
ピーク電圧と平滑用コンデンサの端子電圧との差の電圧
よりも僅かに高い値に設定すれば良い。電源電圧が100
Vである場合、電源電圧のピーク値は141 Vであるの
で、サージ吸収素子としては、制限電圧が141 −85=56
Vよりも僅かに高い値、例えば、56×1.3 =73V程度の
値を有するものを選定する。制限電圧が73Vのサージ吸
収素子の両端の電圧と電流との関係は例えば図4の直線
bの通りである。制限電圧が73Vのサージ吸収素子を用
いた場合、インバータ回路に加わるサージ電圧は図4の
直線dのように約158 (=85+73)Vとなる。このサー
ジ電圧はサージ電流の増大に伴って上昇するが、サージ
吸収素子の制限電圧が低いため、その上昇割合は僅かで
ある。
【0023】これに対し、図2に示した従来の装置にお
いては、サージ吸収素子6として、その制限電圧が電源
電圧のピーク値141 Vよりも高いもの、例えばピーク値
の1.3 倍(183 V)のものを用いる必要がある。このと
きインバータ回路3には、図4の直線aのように183 V
以上のサージ電圧が加わることになる。この場合サージ
吸収素子6の制限電圧が高いため、サージ電流の増加に
対するサージ電圧の上昇割合は大きい。
【0024】上記のように、本考案によれば、サージ吸
収素子として従来より制限電圧が低いものを用いること
ができ、インバータ回路に加わるサージ電圧を低くする
ことができる。
【0025】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、サージ
吸収素子として制限電圧が低いものを用いることができ
るため、商用電源からインバータ回路に進入するサージ
電圧の低減を図ることができ、インバータ回路の構成要
素として定格電圧が低い安価なものを用いることができ
る利点がある。
【0026】また従来の装置では、商用電源の乱れによ
り一時的な過電圧が生じてサージ吸収素子の両端の電圧
がその制限電圧を超えたときにサージ吸収素子に過大な
エネルギーが加えられてサージ吸収素子が破壊されるお
それがあったが、本考案によれば、サージ吸収素子と直
列に平滑用コンデンサが接続されているため、サージ吸
収素子に過大なエネルギーが加えられるのを防ぐことが
でき、サージ吸収素子の破壊を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示した回路図である。
【図2】従来の点灯装置を示した回路図である。
【図3】サージ吸収素子の電圧対電流特性の一例を示し
た線図である。
【図4】本考案の実施例の各部の電圧と電流との関係及
び従来の放電灯点灯装置のサージ吸収素子の電圧と電流
との関係を示した線図である。
【符号の説明】
1 商用電源 2 主整流器 3 インバータ回路 31 トランス 4 平滑回路 41 補助整流器 42 平滑用コンデンサ 43 ダイオード 5 放電灯 6 サージ吸収素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−136624(JP,A) 特開 昭61−269897(JP,A) 実開 昭63−137498(JP,U) 実開 昭63−134500(JP,U) 実開 昭62−70398(JP,U) 実開 昭57−12699(JP,U) 実開 昭58−15998(JP,U) 実開 昭61−7291(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧を全波整流する主整流器と、前
    記主整流器の出力が入力端子間に印加されたインバータ
    回路と、前記インバータ回路内に発生する高周波電圧を
    全波整流する補助整流器と、前記補助整流器の出力端子
    間に接続された平滑用コンデンサと、前記補助整流器の
    正の出力端子と前記主整流器の正の出力端子との間にア
    ノードを補助整流器側に向けて接続されたダイオードと
    を備え、前記補助整流器の負極端子が前記主整流器の負
    極端子に接続されている放電灯点灯装置において、前記
    ダイオードに対して並列にサージ吸収素子が接続されて
    いることを特徴とする放電灯点灯装置。
JP1991002633U 1991-01-30 1991-01-30 放電灯点灯装置 Expired - Lifetime JP2567446Y2 (ja)

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JPH04105499U JPH04105499U (ja) 1992-09-10
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