JP3223695B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP3223695B2
JP3223695B2 JP05510294A JP5510294A JP3223695B2 JP 3223695 B2 JP3223695 B2 JP 3223695B2 JP 05510294 A JP05510294 A JP 05510294A JP 5510294 A JP5510294 A JP 5510294A JP 3223695 B2 JP3223695 B2 JP 3223695B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リンギング・チョーク
・コンバータ(RCC)方式を用いたスイッチング電源
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のFET式のリンギング・
チョーク・コンバータ(RCC)方式のスイッチング電
源装置の具体回路図を示すものである。尚、この種の従
来例としては、例えば、特公平4−9034号公報が挙
げられる。交流電源ACがヒューズF及びラインフィル
タLPFを介して整流用のダイオードブリッジDB1
入力端に接続されており、このダイオードブリッジDB
1の出力端には平滑用のコンデンサC1 が接続されてい
る。
【0003】インバータ回路は、出力トランスT、FE
Tからなるスイッチング素子Q1 、起動用抵抗R1 ,R
2 等で構成されている。また、出力トランスTの出力巻
線N2 の両端には、整流用のダイオードD1 、定電圧用
のツエナーダイオードZD1 、コンデンサC3 ,C4
らなる平滑回路が接続されている。
【0004】更に、インバータ回路には、出力電圧の安
定制御及び過電流保護回路としての電圧検出回路及び制
御回路が設けてある。インバータ回路の出力側に設けた
電圧検出回路は、出力電圧を分圧して検出する抵抗R
7 ,R8 、フォトカプラPC1の発光側の発光ダイオー
ドPD、シャントレギュレータIC1 等で構成されてい
る。また、インバータ回路の出力トランスTの帰還巻線
B 側に設けた制御回路は、上記フォトカプラPC1
発光ダイオードPDと対となるフォトトランジスタP
T、抵抗R3 〜R5 、ダイオードD2 ,D7 、ツエナー
ダイオードZD2 、スイッチング素子Q1 のゲート・ソ
ース間に並列に接続したトランジスタQ2 等で構成され
ている。
【0005】次に、図11に示す回路の動作について説
明する。まず、電源が投入された起動時においては、抵
抗R1 ,R2 を介してスイッチング素子Q1 のゲートに
電圧が印加されて、該スイッチング素子Q1 がオンす
る。このスイッチング素子Q1 がオンすると、出力トラ
ンスTの1次巻線NP に電源電圧が印加されて、帰還巻
線NB に1次巻線NP と同方向に電圧が発生する。この
発生した電圧により抵抗R3 及びダイオードD7 ,抵抗
5 ,ツエナーダイオードZD2 の直列回路を介してコ
ンデンサC2 を充電する。
【0006】コンデンサC2 が充電されていき、トラン
ジスタQ2 のベース・エミッタ間の順方向電圧を越える
と、トランジスタQ2 がオンする。トランジスタQ2
オンすると、トランジスタQ2 のコレクタ電位がLレベ
ルとなって、スイッチング素子Q1 のゲートをLレベル
として、該スイッチング素子Q1 をオフさせる。
【0007】スイッチング素子Q1 がオフすると、該ス
イッチング素子Q1 のオン時に出力トランスTに蓄積さ
れていたエネルギーを出力巻線N2 を介して放出され
る。このエネルギーである電圧がダイオードD1 で整流
され、コンデンサC3 ,C4 にて平滑されて、負荷に電
力が供給されることになる。
【0008】コンデンサC2 の電荷が抵抗R3 を介して
放電してしまうと、トランジスタQ2 はオフし、スイッ
チング素子Q1 がオンする。スイッチング素子Q1 がオ
ンすると、再び出力トランスTの1次巻線NP に電圧が
印加されて、出力トランスTにエネルギーを蓄積する。
このような動作を繰り返していくことで、インバータ回
路が起動して、定常状態に移行する。
【0009】ここで、負荷側の出力電圧は、抵抗R7
8 とで常時分圧して検出されており、この分圧した検
出電圧とシャントレギュレータIC1 が有する基準電圧
とを比較している。そして、出力電圧の変動量をシャン
トレギュレータIC1 で増幅し、フォトカプラPC1
発光ダイオードPDに流す電流を変化させて、発光ダイ
オードPDの発光量に応じてフォトカプラPC1 のフォ
トトランジスタPTのインピーダンスを変化させ、コン
デンサC2 の充電時定数を変えることで、出力電圧が一
定となるように制御を行う。
【0010】ここで、出力電圧が上昇すると、フォトカ
プラPC1 の発光ダイオードPDに電流が多く流れて、
フォトトランジスタPTを介してコンデンサC2 の充電
時定数が短くなり、トランジスタQ2 を早くオンさせ
て、スイッチング素子Q1 をオフとして、該スイッチン
グ素子Q1 のオン期間を短くして、出力電圧を低下させ
るように制御する。また、出力電圧が低下した場合に
は、上記の逆の動作を行って、出力電圧を上昇させるよ
うに制御を行い、出力電圧が一定となるように定電圧制
御をする。
【0011】また、負荷電流が大となると、出力電圧が
低下していき、フォトカプラPC1の発光ダイオードP
Dに流れる電流が小さくなり、コンデンサC2 の充電時
定数は抵抗R3 と、ダイオードD7 ,抵抗R5 、ツエナ
ーダイオードZD2 直列回路との並列値となって最大と
なり、これ以上負荷電流をとってもスイッチング素子Q
1 のオン期間幅は増加せず、所謂フの字特性となる。つ
まり、過電流制御が行われることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図11に示す
ようなリンギング・チョーク・コンバータ回路におい
て、一般に発振周波数fは次式で示される。 f=(D21 )/(2L11 ) 但し、Dはデューティ、P1 は入力電力、L1 は1次巻
線NP のインダクタンス値、V1 は入力電圧である。上
式より、入力電力P1 が小さくなると、発振周波数fは
大きくなる(fの変動大)。
【0013】また、入力電力P1 の小の時は、スイッチ
ング素子Q1 のスイッチングロスが大となり、効率が悪
くなり、この時のスイッチング素子Q1 のロスはほとん
どスイッチングロスである(スイッチング素子Q1 のオ
ン抵抗RDSによるロスは小さい)。入力電力P1 が小の
時、つまり、出力電力が小の時のロスのほとんどは、ス
イッチングロスであることから、ロスを減衰させるため
には、スイッチング素子Q1 自体のスイッチングロスを
減少させる方法と、スイッチング素子Q1 のスイッチン
グ回数を減少させる方法とがある。
【0014】ところで、図12は他の従来例のスイッチ
ング電源装置の具体回路図であり、図11の場合と略同
じであるが、回路構成が異なる部分だけ説明する。ま
ず、出力トランスTの2次側は、整流用のダイオードD
1 を介して接続される平滑回路の構成を、コンデンサC
3 ,C4 とチョークコイルL1 とで構成している。ま
た、出力トランスTの帰還巻線NB 側に接続されコンデ
ンサC2 を充電する時定数回路を少し異ならせている。
すなわち、抵抗R3 を、抵抗R5 とツエナーダイオード
ZD2 との直列回路に並列に接続している。
【0015】なお、図12における回路の動作は、図1
1の回路と基本的に同じなので、その説明は省略する。
【0016】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、スイッチング素子の発振周波数をある周波数以
上に上げないようにしてロスを少なくして効率を上げる
ことを目的としたスイッチング電源装置を提供するもの
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、1次巻線、出
力巻線及び帰還巻線を有する出力トランスと、上記出力
トランスの1次巻線に一端が接続され帰還巻線に制御端
子を接続した発振用のスイッチング素子と、出力トラン
スの出力巻線に接続された整流回路とを備えたリンギン
グ・チョーク・コンバータ方式のスイッチング電源装置
において、上記スイッチング素子のスイッチング周波数
を、ある周波数以上にならないように抑制する制御手段
を備え、該制御手段を、上記出力トランスTに設けた出
力巻線と同極性に巻装した第2の出力巻線と、この第2
の出力巻線に発生した電圧によりオンする第1のスイッ
チ素子と、この第1のスイッチ素子のオン動作によりオ
ン駆動される第2のスイッチ素子と、この第2のスイッ
チ素子のオン動作により充電される第1のコンデンサ及
第1のコンデンサを放電するために該第1のコンデン
サに並列に接続された抵抗からなる時定数回路と、この
時定数回路における前記第1のコンデンサの両端電圧
より所定時間上記第1のスイッチ素子をオフさせる第3
のスイッチ素子と、上記時定数回路により上記スイッチ
ング素子の制御端子をLレベルにして該スイッチング素
子を所定時間オフ状態に維持する第4のスイッチ素子と
で構成したことを特徴としている。
【0018】また、請求項2においては上記請求項1の
回路構成において、上記スイッチング素子の制御端子と
アースとの間に第2のコンデンサを接続したことを特徴
としている。
【0019】更に、請求項3においては、1次巻線、出
力巻線及び帰還巻線を有する出力トランスと、上記出力
トランスの1次巻線に一端が接続され帰還巻線に制御端
子を接続した発振用のスイッチング素子と、出力トラン
スの出力巻線に接続された整流回路とを備えたリンギン
グ・チョーク・コンバータ方式のスイッチング電源装置
において、上記スイッチング素子のスイッチング周波数
を、ある周波数以上にならないように抑制する制御手段
を備え、該制御手段を、上記出力トランスに設けた出力
巻線と同極性に巻装した第2の出力巻線と、上記スイッ
チング素子がオンすることによって上記出力トランスの
帰還巻線より発生した電圧によりオンする第1のスイッ
チ素子と、この第1のスイッチ素子のオン動作によりオ
ン駆動される第2のスイッチ素子と、スイッチング素子
のターンオフ時に帰還巻線に発生した逆電圧により上記
第1,第2のスイッチ素子がオフに移行するまでのタイ
ムラグの間に、上記第2の出力巻線に発生した電圧によ
り第2のスイッチ素子を介して充電される第1のコンデ
ンサ及び第1のコンデンサを放電するために該第1の
ンデンサに並列に接続された抵抗からなる時定数回路
と、この時定数回路における前記第1のコンデンサの両
端電圧により所定時間オン動作を維持して上記スイッチ
ング素子の制御端子をLレベルにし、該スイッチング素
子を所定時間オフ状態に維持する第3のスイッチ素子と
で構成したことを特徴としている。
【0020】また、請求項4においては上記請求項3の
回路構成において、上記スイッチング素子の制御端子と
アースとの間に第2のコンデンサを接続したことを特徴
としている。
【0021】
【作用】本発明によれば、時定数回路における時間によ
り所定時間第4のスイッチ素子を駆動してスイッチング
素子を所定時間オフ状態に維持させることで、該スイッ
チング素子のスイッチング周波数を、ある周波数以上に
ならないようにしている。従って、出力電力が小さい場
合のスイッチングロスを減少させることができ、そのた
め、軽負荷時での効率を向上させることができる。
【0022】また、請求項2によれば、上記スイッチン
グ素子の制御端子とアースとの間に第2のコンデンサを
接続していることで、時定数回路により所定時間が経過
してスイッチング素子がターンオンしようとしても、
2のコンデンサによりスイッチング素子の制御端子への
電圧の立ち上がりが遅れて、スイッチング素子のオフ時
間をより長くすることができる。そのため、軽負荷時で
のスイッチング素子のスイッチング周波数をより減少さ
せることができ、軽負荷時で、より効率を向上させるこ
とができる。
【0023】請求項3によれば、時定数回路における時
間により所定時間第3のスイッチ素子を駆動してスイッ
チング素子を所定時間オフ状態に維持させることで、該
スイッチング素子のスイッチング周波数を、ある周波数
以上にならないようにしている。従って、出力電力が小
さい場合のスイッチングロスを減少させることができ、
そのため、軽負荷時での効率を向上させることができ
る。
【0024】また、請求項4によれば、上記スイッチン
グ素子の制御端子とアースとの間に第2のコンデンサを
接続していることで、時定数回路により所定時間が経過
してスイッチング素子がターンオンしようとしても、
2のコンデンサによりスイッチング素子の制御端子への
電圧の立ち上がりが遅れて、スイッチング素子のオフ時
間をより長くすることができる。そのため、軽負荷時で
のスイッチング素子のスイッチング周波数をより減少さ
せることができ、軽負荷時で、より効率を向上させるこ
とができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1に本発明のスイッチング電源装置の具体回路
図を示す。尚、図11に示す従来と同じ要素には同一の
記号を付して説明を省略し、本発明の要旨の部分につい
て詳述する。
【0026】図1に示すように、出力トランスTに第2
の出力巻線N3 を設け、この出力巻線N3 の両端にダイ
オードD3 、抵抗R9 〜R1 1 の直列回路を接続し、第
2の出力巻線N3 の一端よりダイオードD4 を介してト
ランジスタQ3 のエミッタに接続している。また、トラ
ンジスタQ3 のベースには抵抗R1 2 を介してトランジ
スタQ4 のコレクタを接続し、該トランジスタQ4 のベ
ースは抵抗R1 0 とR1 1 の接続点に接続してある。
【0027】上記トランジスタQ3のコレクタとトラン
ジスタQ4のエミッタとの間に第1のコンデンサである
コンデンサC6を接続し、このコンデンサC6に並列に、
抵抗R13と、ダイオードD5、抵抗R14及びR15の直列
回路をそれぞれ接続している。また、抵抗R14とR15
接続点とトランジスタQ5,Q6のベースとをそれぞれ接
続している。一方のトランジスタQ5のコレクタは抵抗
9とR10の接続点に接続している。また、他方のトラ
ンジスタQ6のコレクタはダイオードD6を介してスイッ
チング素子Q1のゲートに接続している。
【0028】次に動作を説明する。定常状態において
は、抵抗R1 ,R2 を介してスイッチング素子Q1 のゲ
ートに電圧がかかり、スイッチング素子Q1 がターンオ
ンする。スイッチング素子Q1 がターンオンすると、出
力トランスTに電流が流れ、帰還巻線NB に1次巻線N
P と同方向に電圧がかかる。そして、フォトカプラPC
1 を介して流れる電流によって、コンデンサC2 に電荷
が蓄えられていき、トランジスタQ2 がオンする。
【0029】トランジスタQ2 がオンすると、スイッチ
ング素子Q1 のゲートの電圧が下がり、スイッチング素
子Q1 はターンオフする。この時、出力トランスTの1
次巻線NP に対して逆極性で巻いた出力巻線N2,出力
巻線N3 に正の電圧が発生する。
【0030】出力トランスTの出力巻線N2 において
は、理想的には、ΔT=(I2PV)/L2 (I2Pは2次
側電流、Vは出力電圧、ΔTはスイッチング素子Q1
オフ期間)で示されるΔTで出力トランスTに蓄えられ
たエネルギーを放出してしまい、その直後にスイッチン
グ素子Q1 はターンオンとなる(軽負荷時には、このΔ
Tが短いため発振周波数が上がる)。
【0031】しかし、ここで、スイッチング素子Q1
ターンオフ時に出力トランスTの出力巻線N3 に正の電
圧を発生させ、トランジスタQ4 をオンさせる。このト
ランジスタQ4 のオンによりトランジスタQ3 がオン
し、コンデンサC6 を充電し、このコンデンサC6 の両
端に電圧が発生する。コンデンサC6 の両端の電圧が抵
抗R1 4 とR1 5 で分圧した電圧がトランジスタQ5
6 のベースにそれぞれ印加されてトランジスタQ5
6 がオンする。
【0032】トランジスタQ6 がオンすることにより、
スイッチング素子Q1 のゲートをLレベルにして、該ス
イッチング素子Q1 をオフさせる。また、同時にトラン
ジスタQ5 がオンすることにより、トランジスタQ4
ベースをLレベルにして、該トランジスタQ4 をオフさ
せる。更に、トランジスタQ4 がオフすることで、トラ
ンジスタQ3 がオフする。
【0033】そして、コンデンサC6 、抵抗R1 3 〜R
1 5 の時定数により、コンデンサC6 の電荷をある程度
放電するまで、ある一定時間この状態を保つ。この時
間、つまり、コンデンサC6 、抵抗R1 3 〜R1 5 で構
成される時定数回路の時定数を調整することで、スイッ
チング素子Q1 のターンオフの時間を、ある一定以上に
することができる。従って、スイッチング素子Q1 のス
イッチング周波数を、ある周波数以上にならないように
することができる。
【0034】このように、本実施例ではリンギング・チ
ョーク・コンバータ回路において、スイッチング素子Q
1 のスイッチング回数を減少させるために、出力トラン
スTの1次側及び2次側にも電流が流れない休止時間を
作ることで、スイッチング周波数をある周波数以上には
ならないようにしているものである。従って、スイッチ
ング素子Q1 のターンオフ期間を、ある一定以上持たせ
ることにより、スイッチング素子Q1 のスイッチング回
数を減少させることができ、その結果、軽負荷時のロス
を減少させることができる。
【0035】尚、この休止期間は、入力電圧、負荷状
態、その時のスイッチング素子Q1 の発振波形等で一定
ではなく、スイッチング素子Q1 のターンオフ期間は完
全に固定されるわけではない。また、スイッチング素子
1 としてFETを用いたが、トランジスタを用いた場
合にも同様に適用できるものである。
【0036】図2に本発明の実験結果を示す。図2に示
す実線が本発明であり、破線が従来例(図11)であ
る。図示するように、出力電力が5Wの時、従来例では
効率が約61%であったのが、本発明では、約70%と
することができた。従って、本発明においては、軽負荷
時で特に効率が良いものである。
【0037】(実施例2)図3に実施例2の具体回路図
を示す。本実施例において、先の実施例と異なるところ
はトランジスタQ5 ,Q6 のベース側の回路が少し異な
るだけである。すなわち、トランジスタQ5 のベースに
は、抵抗R1 6 とR1 7 の分圧出力を印加するように
し、また、トランジスタQ6 のベースには抵抗R1 8
1 9 の分圧出力を印加するようにしている。そして、
抵抗R1 6 とR1 8 の共通接続点をダイオードD5 のカ
ソードに接続している。
【0038】本実施例では、抵抗R1 6 とR1 7 の分圧
比を、抵抗R1 8 とR1 9 の分圧比と異ならせることに
よって、例えば、トランジスタQ5 がオンする時刻をト
ランジスタQ6 がオンする時刻より遅らせることで、コ
ンデンサC6 の充電時間を多くして、トランジスタQ6
がオンしている時間、つまり、スイッチング素子Q1
オフしている時間を多くすることができる。つまり、ス
イッチング素子Q1 のターンオフ時間を多くしてスイッ
チング回数を下げることで、軽負荷時での効率をより向
上させることができる。
【0039】(実施例3)図4に実施例3の具体回路図
を示す。本実施例は、図1に示す回路において、スイッ
チング素子Q1のゲート・ソース間に第2のコンデンサ
であるコンデンサC7を並列に接続したものである。本
実施例では、コンデンサC6の充電電荷が放電しきって
トランジスタQ6がオフした時にスイッチング素子Q1
ゲートに抵抗R1とR2を介して電圧が印加されるが、コ
ンデンサC7によりスイッチング素子Q1のゲート電圧の
立ち上がりを遅らせている。
【0040】つまり、上記コンデンサC7 によりスイッ
チング素子Q1 のオフ期間を長くすることで、該スイッ
チング素子Q1 のスイッチング回数を先の実施例より、
より減少させることができ、軽負荷時でのロスをより減
少させることができる。図5は出力電力とスイッチング
周波数fとの関係を示し、コンデンサC7 がない場合と
比べて、コンデンサC7 をスイッチング素子Q1 のゲー
トに接続した場合の方が、スイッチング周波数fをより
下げることができる。なお、RCCは、本発明の制御を
行わない場合を示しており、軽負荷時では、スイッチン
グ周波数がかなり上昇している。
【0041】また、図6は本実施例における出力電力を
効率との関係を示し、実線は本実施例であり、破線は従
来例(図11)である。図示するように軽負荷時におい
て特に効率を向上することができる。図1に示す実施例
と比べて、本実施例の場合には、3〜4%程効率を向上
させることができる。
【0042】(実施例4)図7に実施例4を示す。本実
施例は図12に示す従来例に対応するものである。また
上記の実施例と同様に、本実施例でも図12の従来例と
同じ要素には同一の記号を付している。図8は本実施例
の各部の電圧波形を示している。
【0043】図7に示すように、出力トランスTに第2
の出力巻線N3 を設けている。そして、出力トランスT
の帰還巻線NB の一端と上記第2の出力巻線N3 の他端
との間に、ダイオードD3 、ツエナーダイオードZD
1 、抵抗R1 0 及び抵抗R1 1との直列回路を並列に接
続している。また、出力トランスTの第2の出力巻線N
3 の一端よりダイオードD4 を介してトランジスタQ3
のエミッタに接続している。このトランジスタQ3 のベ
ースには抵抗R1 2 を介してトランジスタQ4 のコレク
タに接続し、該トランジスタQ4 のベースは上記抵抗R
1 0 とR1 1 の接続点に接続してある。
【0044】上記トランジスタQ3 のコレクタとトラン
ジスタQ4 のエミッタとの間にコンデンサC6 を接続
し、このコンデンサC6 に並列に、抵抗R1 3 と、抵抗
1 4及び抵抗R1 5 の直列回路をそれぞれ接続してい
る。また、抵抗R1 4 と抵抗R1 5 の接続点とトランジ
スタQ6 のベースとを接続している。さらに、トランジ
スタQ6 のコレクタはダイオードD6 を介してスイッチ
ング素子Q1 のゲートに接続している。
【0045】次に動作を図8を参照して説明する。ここ
で、図8は図7の各部の電圧波形を示し、図8の(a)
〜(i)は、図7のa点〜i点での電圧波形を示してい
る。また、図8において、横軸は全波形2.0μ/di
vで、GNDは全てトランジスタQ4 のエミッタの電位
として測定したものである。
【0046】定常状態においては、抵抗R1 ,R2 を介
してスイッチング素子Q1 のゲートに電圧がかかり、ス
イッチング素子Q1 がターンオンする。スイッチング素
子Q1 がターンオンすると、出力トランスTに電流が流
れ、帰還巻線NB の1次巻線NP と同方向に電圧がかか
る(図8(b)のA−B参照)。そして、ダイオードD
3 、ツエナーダイオードZD1 、抵抗R1 0 ,R1 1
介してトランジスタQ4 のベースに電圧がかかり、該ト
ランジスタQ4 がオン状態になる(図8(c)〜(e)
のA−B参照)。
【0047】しかし、出力トランスTの第2の出力巻線
3 には1次巻線NP と逆方向に電圧がかかるため(図
8(a)のA−B参照)、ダイオードD4 によって阻止
され、コンデンサC6 は充電されない(図8(g)のA
−B参照)。そして、フォトカプラPC1 を介して流れ
る電流によって、コンデンサC2 に電荷が蓄えられてい
き、トランジスタQ2 がオンする。
【0048】トランジスタQ2 がオンすると、スイッチ
ング素子Q1 のゲートの電圧が下がり、スイッチング素
子Q1 はターンオフする。この時、出力トランスTの1
次巻線NP に対して逆極性で巻いた出力巻線N2,出力
巻線N3 に正の電圧が発生する(図8の(a)のB点参
照)。
【0049】出力トランスTの出力巻線N2 において
は、理想的には、ΔT=(I2PV)/L2 (I2Pは2次
側電流、Vは出力電圧、ΔTはスイッチング素子Q1
オフ期間)で示されるΔTで出力トランスTに蓄えられ
たエネルギーを放出してしまい、その直後にスイッチン
グ素子Q1 はターンオンとなる(軽負荷時には、このΔ
Tが短いため発振周波数が上がる)。
【0050】しかし、ここでスイッチング素子Q1 のタ
ーンオフ時に出力トランスTの第2の出力巻線N3 に正
の電圧を発生させる(図8の(a)のB点参照)。ここ
で、トランジスタQ4 は既にオンしており、図8(d)
のB点で示される電圧と、トランジスタQ4 のオフの遅
れにより、ターンオフ時、トランジスタQ4 はすぐにオ
フしない(図8(e)のB−C参照)ので、トランジス
タQ3 もオン状態を保つ。
【0051】したがって、第2の出力巻線N3 に発生し
た電圧が、ダイオードD4 を介してトランジスタQ3
コレクタに電圧がかかり(図8(f)のB−C参照)、
コンデンサC6 に充電を開始する(図8(g)のB−C
参照)。このコンデンサC6 の両端の電圧が、抵抗R1
4 とR1 5 で分圧した電圧がトランジスタQ6 のベース
に印加されてトランジスタQ6 がオンする。
【0052】トランジスタQ6 がオンすることにより、
スイッチング素子Q1 のゲートをLレベルにして、該ス
イッチング素子Q1 のオフ状態を維持する。一方、トラ
ンジスタQ4 は、帰還巻線NB に逆電圧が発生している
ため(図8(b)のB−C参照)、上述の遅れのために
オン状態を維持していてもその遅れの後にオフする(図
8(e)のC点参照)。
【0053】また、図8のC−Dの間、出力トランスT
の帰還巻線NB にはグランド(GND)を中心に正負に
振幅しているが(VB2)、図8(b)のA−B間の電圧
(VB1)に比較して十分に小さいため、ツエナーダイオ
ードZD1 のツエナー電圧(VZ )を、 VB2<VZ <VB1 となるように設定することで、トランジスタQ4 は再び
オンできないようにしている。
【0054】そして、コンデンサC6 、抵抗R1 3 〜R
1 5 の時定数により、コンデンサC6 の電荷をある程度
放電するまで、ある一定時間この状態を保つ。この時
間、つまり、コンデンサC6 、抵抗R1 3 〜R1 5 で構
成される時定数回路の時定数を調整することで、スイッ
チング素子Q1 のターンオフの時間を、ある一定以上に
することができる。従って、スイッチング素子Q1 のス
イッチング周波数を、ある周波数以上にならないように
することができる。
【0055】このように、本実施例ではリンギング・チ
ョーク・コンバータ回路において、スイッチング素子Q
1 のスイッチング回数を減少させるために、出力トラン
スTの1次側及び2次側にも電流が流れない休止時間を
作ることで、スイッチング周波数をある周波数以上には
ならないようにしているものである。従って、スイッチ
ング素子Q1 のターンオフ期間を、ある一定以上持たせ
ることにより、スイッチング素子Q1 のスイッチング回
数を減少させることができ、その結果、軽負荷時のロス
を減少させることができる。
【0056】尚、この休止期間は、入力電圧、負荷状
態、その時のスイッチング素子Q1 の発振波形等で一定
ではなく、スイッチング素子Q1 のターンオフ期間は完
全に固定されるわけではない。また、スイッチング素子
1 としてFETを用いたが、トランジスタを用いた場
合にも同様に適用できるものである。
【0057】
【表1】
【0058】図9に本実施例の実験結果を示す。上記表
1に図9の〜の線の条件を示す。図9に示すよう
に、入力電圧が220Vで、出力電力が3Wの時、図1
2に示す従来例()では、効率が約41%であったの
が、本実施例()では、約58%とすることができ
た。また、出力電力が3Wの時、従来例では入力電圧に
より効率が33%()〜49%()と16%変動し
ていたが、本実施例では、52%()〜62%()
と10%の変動とすることができた。したがって、本実
施例においては軽負荷時で効率が良く、入力の変動によ
る効率の変動が少ないものである。
【0059】(実施例5)図10に実施例3の具体回路
図を示す。本実施例は、図7に示す回路において、スイ
ッチング素子Q1のゲート・ソース間に第2のコンデン
サであるコンデンサC7を並列に接続したものである。
本実施例では、コンデンサC6の充電電荷が放電しきっ
てトランジスタQ6がオフした時にスイッチング素子Q1
のゲートに抵抗R1とR2を介して電圧が印加されるが、
コンデンサC7によりスイッチング素子Q1のゲート電圧
の立ち上がりを遅らせている。
【0060】つまり、上記コンデンサC7 によりスイッ
チング素子Q1 のオフ期間を長くすることで、該スイッ
チング素子Q1 のスイッチング回数を先の実施例より、
より減少させることができ、軽負荷時でのロスをより減
少させることができる。図5は出力電力とスイッチング
周波数fとの関係を示し(なお、図5は先の実施例1の
場合の特性図であるが、本実施例の場合も同じ結果が得
られたので、図5を利用する。)、コンデンサC7 がな
い場合と比べて、コンデンサC7 をスイッチング素子Q
1 のゲートに接続した場合の方が、スイッチング周波数
fをより下げることができる。なお、RCCは、本発明
の制御を行わない場合を示しており、軽負荷時では、ス
イッチング周波数がかなり上昇している。
【0061】また、図6は本実施例における出力電力を
効率との関係を示し(なお、図6は先の実施例1の場合
の特性図であるが、上記図5の場合と同様に本実施例の
場合も同じ結果が得られたので、図6を利用する。)、
実線は本実施例であり、破線は従来例(図11)であ
る。図示するように軽負荷時において特に効率を向上す
ることができる。図7に示す実施例と比べて、本実施例
の場合には、3〜4%程効率を向上させることができ
る。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、1次巻線、出力巻線及
び帰還巻線を有する出力トランスと、上記出力トランス
の1次巻線に一端が接続され帰還巻線に制御端子を接続
した発振用のスイッチング素子と、出力トランスの出力
巻線に接続された整流回路とを備えたリンギング・チョ
ーク・コンバータ方式のスイッチング電源装置におい
て、上記スイッチング素子のスイッチング周波数を、あ
る周波数以上にならないように抑制する制御手段を備
え、該制御手段を、上記出力トランスに設けた出力巻線
と同極性に巻装した第2の出力巻線と、この第2の出力
巻線に発生した電圧によりオンする第1のスイッチ素子
と、この第1のスイッチ素子のオン動作によりオン駆動
される第2のスイッチ素子と、この第2のスイッチ素子
のオン動作により充電される第1のコンデンサ及び第1
のコンデンサを放電するために第1のコンデンサに並列
に接続された抵抗からなる時定数回路と、この時定数回
における第1のコンデンサの両端電圧により所定時間
上記第1のスイッチ素子をオフさせる第3のスイッチ素
子と、上記時定数回路により上記スイッチング素子の制
御端子をLレベルにして該スイッチング素子を所定時間
オフ状態に維持する第4のスイッチ素子とで構成したも
のであるから、時定数回路における時間により所定時間
第4のスイッチ素子を駆動してスイッチング素子を所定
時間オフ状態に維持させることで、該スイッチング素子
のスイッチング周波数を、ある周波数以上にならないよ
うにしている。従って、出力電力が小さい場合のスイッ
チングロスを減少させることができ、そのため、軽負荷
時での効率を向上させることができるという効果を奏す
るものである。
【0063】また、請求項2によれば、上記スイッチン
グ素子の制御端子とアースとの間に第2のコンデンサを
接続していることで、時定数回路により所定時間が経過
してスイッチング素子がターンオンしようとしても、
2のコンデンサによりスイッチング素子の制御端子への
電圧の立ち上がりが遅れて、スイッチング素子のオフ時
間をより長くすることができる。そのため、軽負荷時で
のスイッチング素子のスイッチング周波数をより減少さ
せることができ、軽負荷時で、より効率を向上させるこ
とができる。
【0064】請求項3によれば、時定数回路における時
間により所定時間第3のスイッチ素子を駆動してスイッ
チング素子を所定時間オフ状態に維持させることで、該
スイッチング素子のスイッチング周波数を、ある周波数
以上にならないようにしている。従って、出力電力が小
さい場合のスイッチングロスを減少させることができ、
そのため、軽負荷時での効率を向上させることができる
という効果を奏するものである。
【0065】また、請求項4によれば、上記スイッチン
グ素子の制御端子とアースとの間に第2のコンデンサを
接続していることで、時定数回路により所定時間が経過
してスイッチング素子がターンオンしようとしても、
2のコンデンサによりスイッチング素子の制御端子への
電圧の立ち上がりが遅れて、スイッチング素子のオフ時
間をより長くすることができる。そのため、軽負荷時で
のスイッチング素子のスイッチング周波数をより減少さ
せることができ、軽負荷時で、より効率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のスイッチング電源装置の具体
回路図である。
【図2】本発明の実施例の出力電力と効率との関係を示
す図である。
【図3】本発明の実施例2のスイッチング電源装置の具
体回路図である。
【図4】本発明の実施例3のスイッチング電源装置の具
体回路図である。
【図5】本発明の実施例3の出力電力とスイッチング周
波数との関係を示す図である。
【図6】本発明の実施例3の出力電力と効率との関係を
示す図である。
【図7】本発明の実施例4のスイッチング電源装置の具
体回路図である。
【図8】本発明の実施例4の図7における各部の電圧波
形を示す図である。
【図9】本発明の実施例4の出力電力と効率との関係を
示す図である。
【図10】本発明の実施例5のスイッチング電源装置の
具体回路図である。
【図11】従来例のスイッチング電源装置の具体回路図
である。
【図12】他の従来例のスイッチング電源装置の具体回
路図である。
【符号の説明】
T 出力トランス NP 1次巻線 N2 出力巻線 N3 第2の出力巻線 NB 帰還巻線 Q1 スイッチング素子 Q3 トランジスタ(第2のスイッチ素子) Q4 トランジスタ(第1のスイッチ素子) Q5 トランジスタ(第3のスイッチ素子) Q6 トランジスタ(第4のスイッチ素子) C6 コンデンサ R1 3 〜R1 5 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−344167(JP,A) 実開 平3−74190(JP,U) 実開 昭64−30681(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/338 H02J 1/00 308 H02M 3/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次巻線、出力巻線及び帰還巻線を有す
    る出力トランスと、上記出力トランスの1次巻線に一端
    が接続され帰還巻線に制御端子を接続した発振用のスイ
    ッチング素子と、出力トランスの出力巻線に接続された
    整流回路とを備えたリンギング・チョーク・コンバータ
    方式のスイッチング電源装置において、上記スイッチン
    グ素子のスイッチング周波数を、ある周波数以上になら
    ないように抑制する制御手段を備え、該制御手段を、上
    記出力トランスに設けた出力巻線と同極性に巻装した第
    2の出力巻線と、この第2の出力巻線に発生した電圧に
    よりオンする第1のスイッチ素子と、この第1のスイッ
    チ素子のオン動作によりオン駆動される第2のスイッチ
    素子と、この第2のスイッチ素子のオン動作により充電
    される第1のコンデンサ及び該第1のコンデンサを放電
    するために該第1のコンデンサに並列に接続された抵抗
    からなる時定数回路と、この時定数回路における前記第
    1のコンデンサの両端電圧により所定時間上記第1のス
    イッチ素子をオフさせる第3のスイッチ素子と、上記時
    定数回路により上記スイッチング素子の制御端子をLレ
    ベルにして該スイッチング素子を所定時間オフ状態に維
    持する第4のスイッチ素子とで構成したことを特徴とす
    るスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 上記スイッチング素子の制御端子とアー
    スとの間に第2のコンデンサを接続したことを特徴とす
    る請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 1次巻線、出力巻線及び帰還巻線を有す
    る出力トランスと、上記出力トランスの1次巻線に一端
    が接続され帰還巻線に制御端子を接続した発振用のスイ
    ッチング素子と、出力トランスの出力巻線に接続された
    整流回路とを備えたリンギング・チョーク・コンバータ
    方式のスイッチング電源装置において、上記スイッチン
    グ素子のスイッチング周波数を、ある周波数以上になら
    ないように抑制する制御手段を備え、該制御手段を、上
    記出力トランスに設けた出力巻線と同極性に巻装した第
    2の出力巻線と、上記スイッチング素子がオンすること
    によって上記出力トランスTの帰還巻線より発生した電
    圧によりオンする第1のスイッチ素子と、この第1のス
    イッチ素子のオン動作によりオン駆動される第2のスイ
    ッチ素子と、スイッチング素子のターンオフ時に帰還巻
    線に発生した逆電圧により上記第1,第2のスイッチ素
    子がオフに移行するまでのタイムラグの間に、上記第2
    の出力巻線に発生した電圧により第2のスイッチ素子を
    介して充電される第1のコンデンサ及び該第1のコンデ
    ンサを放電するために該第1のコンデンサに並列に接続
    された抵抗からなる時定数回路と、この時定数回路にお
    ける前記第1のコンデンサの両端電圧により所定時間オ
    ン動作を維持して上記スイッチング素子の制御端子をL
    レベルにし、該スイッチング素子を所定時間オフ状態に
    維持する第3のスイッチ素子とで構成したことを特徴と
    するスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 上記スイッチング素子の制御端子とアー
    スとの間に第2のコンデンサを接続したことを特徴とす
    る請求項3記載のスイッチング電源装置。
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