JP3028044B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Description
流電圧を供給するスイッチング電源装置に関するもので
ある。
率な変換特性から各種電子機器の電源として多用されて
いる。従来のスイッチング電源装置としてはRCC(リ
ンギング・チョーク・コンバータ)と呼ばれる図16に
示すような自励発振式スイッチング電源装置がある。
て、図16を参照しながらその動作を説明する。図16
において、1は入力直流電源であり、その電圧をEiと
する。2はトランスであり、1次巻線21、2次巻線2
2、3次巻線23を有する。3はスイッチング素子、4
はダイオード、5は出力コンデンサであり、スイッチン
グ素子3がオンオフを繰り返すことにより、入力直流電
圧Eiを高周波交流電圧に変換して1次巻線21に入力
し、2次巻線22に発生するフライバック電圧をダイオ
ード4と出力コンデンサ5とで整流平滑し、負荷6へ出
力直流電圧として供給する。この出力直流電圧をEoと
する。7は検知回路、8は制御回路であり、出力直流電
圧を検知した検知回路から制御回路8へ出力直流電圧E
oの情報を伝達する。制御回路8は3次巻線23のフラ
イバック電圧がなくなるとスイッチング素子3をオン
し、そのオン時間を出力直流電圧Eoを安定化するよう
に決定する機能を有する。
装置について、以下にその動作を説明する。まずスイッ
チング素子3がオンしている時、1次巻線21には入力
直流電圧Eiが印加され、トランス2を励磁する。スイ
ッチング素子3オフすると、トランス2の励磁エネルギ
ーはフライバック電圧として発生し、ダイオード4と出
力コンデンサ5とで整流平滑され、負荷6へ出力直流電
圧Eoが供給される。トランス2の励磁エネルギーが放
出されると、フライバック電圧はなくなり、各巻線には
リンギング電圧が発生する。制御回路8はフライバック
電圧がなくなったのを検知し、再びスイッチング素子3
をオンする。このようにスイッチング素子3のオン時間
Tonに励磁される磁束とオフ時間Toffに消磁され
る磁束は等しくなるから、1次巻線21と2次巻線22
との巻数比が1であれば、 Ei・Ton=Eo・Toff (1) の関係が成り立つ。従って制御回路8が検知回路7から
の出力直流電圧Eoの情報を元にオン時間Tonを適正
に決定すれば、出力直流電圧Eoを安定化することがで
きる。
ると、スイッチング素子3のオン時間中に入力直流電源
1から流れ込む電流は、 Ei・Ton/L をピーク
値とする鋸波電流であるから、入力電力Piは次式で表
される。
/(Ton+Toff)} (1)より、Ei一定であれば、TonとToffの比
も一定となるので、 Pi∝Ton∝1/f (2) となる。fはスイッチング周波数である。即ちスイッチ
ング周波数fは負荷の重さに反比例して変動する特性を
有する。
来の構成では、スイッチング周波数fが、負荷の重さに
反比例して変動するため、負荷が軽くなるほど高周波化
していく。スイッチング周波数fが高周波化すると、ス
イッチング素子3のターンオン損失が増加し、軽負荷時
の効率劣化を招く。また、制御回路8のドライブ能力や
スイッチング素子3の性能により存在するオン時間To
nの最小値に至ると、間欠発振を起こすなど、安定な動
作ができなくなるといった問題があった。
ば特許公告平5−57827に開示されているように、
最小オフ時間Toff(MIN)を制御回路で設定し、
負荷が軽くなってもスイッチング周波数fが高周波化し
ないようにするといった方法がある。しかしこの方法は
スイッチング周波数の高周波化を抑制するにとどまり、
最小オフ時間Toff(MIN)で設定された上限スイ
ッチング周波数は、重負荷時のスイッチング周波数に比
べれば高いレベルにあるので、その効果に限界があっ
た。
で、軽負荷時においては積極的にスイッチング周波数を
低くすることにより、スイッチング素子3のターンオン
損失を低減して効率劣化を防ぎ、さらにより軽負荷まで
動作の安定性を確保することの可能なスイッチング電源
装置を提供することを目的とする。
に本発明のスイッチング電源装置は、入力直流電源と、
1次巻線と2次巻線と3次巻線を有するトランスと、前
記入力直流電源と前記1次巻線と直列に接続されるスイ
ッチング素子と、前記2次巻線に発生するフライバック
電圧を整流平滑し、負荷に出力直流電圧を供給するダイ
オードと出力コンデンサと、前記出力直流電圧を検知す
る検知回路と、前記検知回路からの帰還信号に基づいて
負荷が軽いほど長くなる最小オフ時間を決定する機能
と、前記最小オフ時間後に前記3次巻線に発生するフラ
イバック電圧がなくなると前記スイッチング素子をオン
させる機能と、前記検知回路からの帰還信号に基づいて
前記出力直流電圧を安定化するように前記スイッチング
素子のオン時間を決定する機能とを有する制御回路とを
備えた構成を有している。
荷であることを制御回路が認識し、軽負荷であるほどス
イッチング素子のオフ時間を長く設定するで、積極的に
スイッチング周波数を低くすることができ、スイッチン
グ素子のターンオン損失を低減して効率劣化を防ぎ、さ
らにより軽負荷まで動作の安定性を確保することができ
る。
照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例にお
けるスイッチング電源装置の回路構成図を示すものであ
る。図1において、1は入力直流電源であり、その電圧
をEiとする。2はトランスであり、1次巻線21、2
次巻線22、3次巻線23を有する。3はスイッチング
素子、4はダイオード、5は出力コンデンサであり、ス
イッチング素子3がオンオフを繰り返すことにより、入
力直流電圧Eiを高周波交流電圧に変換して1次巻線2
1に入力し、2次巻線22に発生するフライバック電圧
をダイオード4と出力コンデンサ5とで整流平滑し、負
荷6へ出力直流電圧として供給する。この出力直流電圧
をEoとする。7は検知回路であり、抵抗71および7
2、基準電圧源73、エラーアンプ74、抵抗75とフ
ォトカプラ76から構成される。検知回路7は、出力直
流電圧Eoを抵抗71と72で分割し、この分割電圧を
基準電圧73とエラーアンプ74が比較し、エラーアン
プ74の出力に接続された抵抗75とフォトカプラ76
を介して、出力直流電圧Eoの情報として帰還信号を出
力する。80は制御回路であり、帰還信号即ちフォトカ
プラ76のトランジスタ電流を帰還電圧Vfbに変換す
る基準電圧源81と抵抗82、3次巻線23の発生する
電圧Vtrを受電し、Vtrのフライバック電圧がなく
なったタイミングでターンオン信号aを出力するタイミ
ング回路83と、Vfbを受電してVfbが高くなるほ
どスイッチング素子3のオン時間を短くするようにター
ンオフ信号bを出力するオン時間設定回路84と、Vf
bを受電してVfbが高くなるほどスイッチング素子3
の最小オフ時間を長くするように最小オフ時間信号cを
出力するオフ時間設定回路85と、ターンオン信号aと
ターンオフ信号bと最小オフ時間信号cを受電して、タ
ーンオフ信号bによってスイッチング素子3をターンオ
フすると、最小オフ時間信号cによって少なくとも最小
オフ時間はオフを維持し、最小オフ時間後のターンオン
信号aによってスイッチング素子3をオンするドライブ
信号dを出力するドライブ回路86とから構成される。
装置について、図2及び図3を用いてその動作を説明す
る。図2は本実施例の要部波形を示すタイミングチャー
トであり、3次巻線23の電圧Vtr、タイミング回路
83のターンオン信号a、オン時間設定回路84のター
ンオフ信号b、オフ時間設定回路85の最小オフ時間信
号c、ドライブ回路86のドライブ信号dの様子を重負
荷時と軽負荷時について表す。図3はスイッチング素子
3のオン時間Ton、オフ時間Toff及び最小オフ時
間Toff(MIN)と、帰還電圧Vfbの関係を示
す。検知回路7は、軽負荷時のように出力直流電圧Eo
が上昇しようとすると、帰還信号即ちフォトカプラ76
のトランジスタ電流を増やすように動作するので、帰還
電圧Vfbも上昇する。逆に重負荷時においては帰還電
圧Vfbは低くなる。帰還電圧Vfbの低い重負荷時に
おいては、最小オフ時間Toff(MIN)も短く、ス
イッチング素子3のオフ時間Toffはトランス2の励
磁エネルギー放出期間で決まり、本実施例のスイッチン
グ電源装置も従来例と同様の動作をする。負荷が軽くな
り帰還電圧Vfbが上昇すると、スイッチング素子3の
オン時間Tonは短くなり、スイッチング電源装置への
入力電力を抑制することにより出力直流電圧Eoは安定
化される。同じ比率でオフ時間Toffも短くなるの
で、スイッチング周波数も高くなっていく。
2の励磁エネルギー放出期間より最小オフ時間Toff
(MIN)は長くなる。このためトランス2の励磁エネ
ルギー放出を示すターンオン信号aは無視され、オフ時
間Toffは最小オフ時間Toff(MIN)で決まる
ようになる。トランス2の励磁エネルギー放出後は、ト
ランス2の励磁インダクタンスとこれと等価的に並列接
続される寄生容量との共振によるリンギング電圧が発生
する。3次巻線23の電圧Vtrを検出しているパルス
発生回路83は、このリンギング電圧の周期でターンオ
ン信号aを出力し続け、最小オフ時間Toff(MI
N)の後に出力されたターンオン信号aによって、ドラ
イブ回路86はスイッチング素子3をオンするのであ
る。最小オフ時間Toff(MIN)は負荷が軽いほど
長くなるので、スイッチング周波数は高周波化せず、逆
に低周波化していく。この様子を図4に示す。
当たりのターンオン損失は負荷によらずほぼ一定である
ので、スイッチング周波数が低いほど低減される。ま
た、既述のように負荷が軽くなると帰還信号は増大し、
帰還電圧Vfbが上昇するのでスイッチング素子3のオ
ン時間Tonは短くなり、スイッチング電源装置への入
力電力を抑制することにより出力直流電圧Eoを安定化
しようとするが、最小オフ時間Toff(MIN)は逆
に長くなり、入力電力の抑制に拍車がかかるので、同じ
負荷条件ならオン時間Tonは従来例ほど短くはならな
い。このため制御回路80のドライブ能力やスイッチン
グ素子3の性能により存在するオン時間Tonの最小値
に至ると、間欠発振を起こすなど安定な動作ができなく
なるといった負荷条件を、より軽負荷側に移し安定動作
領域を広げることができる。
電源1と、1次巻線21と2次巻線22と3次巻線23
を有するトランス2と、入力直流電源1と1次巻線21
と直列に接続されるスイッチング素子3と、2次巻線2
2に発生するフライバック電圧を整流平滑し、負荷に出
力直流電圧Eoを供給するダイオード4と出力コンデン
サ6と、出力直流電圧Eoを検知する検知回路7と、検
知回路7からの帰還信号に基づいて負荷が軽いほど長く
なる最小オフ時間Toff(MIN)を決定し、最小オ
フ時間Toff(MIN)後に3次巻線23のフライバ
ック電圧が発生していないのを検出してスイッチング素
子3をオンさせ、検知回路7からの帰還信号に基づいて
出力直流電圧Eoを安定化するようにスイッチング素子
3のオン時間Tonを決定する機能を有する制御回路8
0とを備えた構成とすることにより、軽負荷時において
は積極的にスイッチング周波数を低くすることができ、
スイッチング素子3のターンオン損失を低減して効率劣
化を防ぎ、さらにより軽負荷まで動作の安定性を確保す
ることができる。
ついて、図面を参照しながら説明する。図5は本発明の
第2の実施例におけるスイッチング電源装置の制御回路
を示すものである。制御回路以外の構成は図1と同様な
ので省略した。また図5に示した制御回路は図1の制御
回路80と基本的な動作は同様であり、制御回路80を
より具体的に表すとともに、機能を追加した請求項3に
相当するものである。図5において、23はトランス2
の3次巻線、76はフォトカプラのトランジスタ、81
は基準電圧源、82は抵抗、83はタイミング回路、8
4はオン時間設定回路、85はオフ時間設定回路、86
はドライブ回路であり、図1のものと基本的な動作は同
様であるので同じ符号を付与した。基準電圧源81は、
ダイオード811、コンデンサ812とレギュレータ回
路813から構成される。タイミング回路83は、抵抗
831〜834、ダイオード835、PNPトランジス
タ836とNPN837から構成される。オン時間設定
回路84は、抵抗841,842、NPNトランジスタ
843,844、PNPトランジスタ845、第1のコ
ンデンサ846、ツェナーダイオード847,848と
比較器849から構成される。オフ時間設定回路85
は、定電流源851、第2のコンデンサ852、抵抗8
53,854、NPNトランジスタ855,856と比
較器857から構成される。ドライブ回路86は、NO
T回路861、NOR回路862〜864と増幅器86
5から構成される。
その動作を説明する。基準電圧源81は、3次巻線23
のフライバック電圧をダイオード811とコンデンサ8
12で整流平滑し、レギュレータ回路813を介して基
準電圧Vccを各回路に供給する。
Vtrを抵抗831を介してPNPトランジスタ836
で受ける。スイッチング素子3がオフで3次巻線23に
フライバック電圧が発生している時、PNPトランジス
タ836は逆バイアスされるのでオフとなる。ダイオー
ド835はPNPトランジスタ836の逆電圧保護のた
めに挿入される。この時、抵抗832を介してベース電
流を供給されるNPNトランジスタ837はオンするの
で、出力されるターンオン信号aはLレベルとなる。ま
た、抵抗834にはVccから抵抗833とNPNトラ
ンジスタ837を介して電流が流れるので、電圧降下V
834が発生している。NPNトランジスタ837のベ
ース電圧は従ってVbe+V834となる。3次巻線2
3のフライバック電圧がなくなり、PNPトランジスタ
836のベース電圧がV834を下回ると、PNPトラ
ンジスタ836はオンし、NPNトランジスタ837は
オフするので、出力されるターンオン信号aはHレベル
となる。
6から出力されるドライブ信号dを抵抗842を介して
PNPトランジスタ845で受ける。スイッチング素子
3がオフ、即ちドライブ信号dがLレベルの時、PNP
トランジスタ845はオン状態であるので第1のコンデ
ンサ846はツェナーダイオード847の電圧Vz1ま
で充電されている。この電圧Vz1が第1の所定の電圧
である。ドライブ信号dがHレベルになり、スイッチン
グ素子3がオンすると、PNPトランジスタ845はオ
フし、NPNトランジスタ844を介して第1のコンデ
ンサ846は第1の所定の電圧Vz1から放電される。
NPNトランジスタ844はエミッタを抵抗831を介
して3次巻線23に接続されるとともに、NPNトラン
ジスタ843とミラー構成になっている。従ってNPN
トランジスタ844のエミッタ電位は0Vに固定され、
抵抗831を介して流れる電流はNPNトランジスタ8
44を介して流れる第1のコンデンサ846の放電電流
と等しくなる。3次巻線23には入力直流電圧Eiに比
例したフォワード電圧が発生しているので、この放電電
流も入力直流電圧Eiに比例している。第1のコンデン
サ846の電圧Vc1は、比較器849によって帰還電
圧Vfbと比較され、Vc1の放電が進み、Vc1<V
fbとなると、出力されるターンオフ信号bはHレベル
になる。ターンオフ信号bがHレベルになり、ドライブ
信号dがLレベルになると、PNPトランジスタ845
はオンしてVc1を第1の所定の電圧Vz1まで急速に
充電するとともに、スイッチング素子3がオフするので
3次巻線23にはフォワード電圧がなくなり、NPNト
ランジスタ844はオフする。この時、Vc1>Vfb
となるので、ターンオフ信号bはLレベルに戻る。スイ
ッチング素子3のオン時間Tonは次のように求まる。
1次巻線21の巻数をN1、3次巻線23の巻数をN3
とし、巻数比をn=N3/N1とする。抵抗831の抵
抗値をRtr、第1のコンデンサ846の静電容量をC
1とする。3次巻線23に発生するフォワード電圧はn
Eiであるから、オン時間Tonは、第1のコンデンサ
846の電圧Vc1が放電電流nEi/Rtrで、第1
の所定の電圧Vz1から帰還電圧Vfbまで放電される
時間となる。即ち、 Ton=(Vz1−Vfb)・C1・Rtr/(nEi) となる。帰還電圧Vfbが高くなるほど、オン時間To
nは短くなり、出力直流電圧Eoを安定化するように調
整される。またその放電時定数は直流入力電圧Eiに反
比例する。ツェナーダイオード848は帰還電圧Vfb
に下限値Vfb(MIN)を設けるために挿入した。オ
ン時間Tonの最大オン時間Ton(MAX)は、 T
on(MAX)=(Vz1−Vfb(MIN))・C1
・Rtr/(nEi) となり、直流入力電圧Eiが高
くなるほど最大オン時間Ton(MAX)が短くなるよ
うに入力補正がかけられるようになる。
6から出力されるドライブ信号dをそれぞれ抵抗853
と抵抗854を介してNPNトランジスタ855とNP
Nトランジスタ856で受ける。スイッチング素子3が
オン、即ちドライブ信号dがHレベルの時、NPNトラ
ンジスタ855及び856はオン状態にあるので、第2
のコンデンサ852はOVに放電されているとともに、
出力される最小オフ時間信号cはLレベルになってい
る。この第2のコンデンサ852のOVが第2の所定の
電圧である。ドライブ信号dがLレベルになると、NP
Nトランジスタ855及び856はオフし、第2のコン
デンサ852は定電流源851によって充電を開始され
るとともに、第2のコンデンサ852の電圧Vc2は、
比較器857によって帰還電圧Vfbと比較されている
ので最小オフ時間信号cはHレベルになる。Vc2の充
電が進み、Vc2>Vfbとなると最小オフ時間信号c
はLレベルになる。最小オフ時間Toff(MIN)は
次のように求まる。定電流源851からの充電電流をI
2、第2のコンデンサ852の静電容量をC2とする
と、最小オフ時間Toff(MIN)は、第2のコンデ
ンサ852の電圧Vc2が充電電流I2で、第2の所定
の電圧0Vから帰還電圧Vfbまで充電される時間とな
る。即ち、 Toff(MIN)=Vfb・C2/I2 となる。帰還電圧Vfbが高くなるほど、最小オフ時間
Toff(MIN)は長くなる。
ターンオフ信号bと最小オフ時間信号cを受電し、スイ
ッチング素子3をオンオフするとともに、前記各回路に
制御回路の出力情報を示すドライブ信号dを出力する。
ターンオン信号aはNOT回路861によって反転され
た後、最小オフ時間信号cとともにNOR回路862に
入力される。NOR回路862の出力がHレベルになる
のは、ターンオン信号aがHレベルで最小オフ時間信号
cがLレベルの場合、即ち、最小オフ時間外で3次巻線
23にフライバック電圧が発生していない時である。こ
のNOR回路862の出力信号とターンオフ信号bと
が、NOR回路863及び864で構成されるフリップ
フロップ回路に入力される。その出力は増幅器865を
介してドライブ信号dとして出力される。ドライブ信号
dは、ターンオフ信号bがHレベルのパルスを発すると
Lレベルとなり、スイッチング素子3をオフするととも
に、NOR回路862の出力信号がHレベルになるま
で、即ち最小オフ時間後にターンオン信号aがHレベル
になるまでLレベルを維持する。図6は、以上のように
説明してきた本実施例におけるスイッチング電源装置の
制御回路の要部波形を示すタイミングチャートであり、
重負荷時と軽負荷時における3次巻線23の電圧Vt
r、ターンオン信号a、第1のコンデンサ846の電圧
Vc1、ターンオフ信号b、第2のコンデンサ852の
電圧Vc2、最小オフ時間信号c、NOR回路862の
出力信号とドライブ信号dを示した。また、図7に帰還
電圧Vfbと、オン時間Ton、オフ時間Toff、最
小オフ時間Toff(MIN)との関係を示す。
1のコンデンサ846を設け、スイッチング素子3がオ
ンの時に3次巻線23に発生するフォワード電圧に応じ
た電流で第1のコンデンサ846を第1の所定の電圧か
ら充電あるいは放電するとともに、検知回路からの帰還
信号から得られる帰還電圧Vfbと第1のコンデンサの
電圧Vc1を比較し、Vc1がVfbに至るとターンオ
フ信号bを出力する構成とし、オフ時間設定回路85に
第2のコンデンサ852を有し、スイッチング素子3が
オフすると最小オフ時間信号cを出力し、同時に第2の
コンデンサ852を第2の所定の電圧から所定の電流で
充電あるいは放電するとともに、第2のコンデンサの電
圧Vc2とVfbを比較し、Vc1がVfbに至ると最
小オフ時間信号cをオフにする構成とすることにより、
本発明を具現化することができるとともに、オン時間設
定回路84に設けた第1のコンデンサ846の放電時間
でオン時間Tonを決定し、その放電電流を入力直流電
圧Eiの関数とすることで入力補正をかけ、入力直流電
圧Eiが高くなるほど短くなる特性を有するオン時間T
onに対応し、入力直流電圧Eiの変動による帰還電圧
Vfbの変動を抑制することができる。従って入力直流
電圧Eiの変動による最小オフ時間Toff(MIN)
の変動も抑制することができ、軽負荷時におけるスイッ
チング周波数fの入力変動を抑えることができる。さら
にこの構成は帰還電圧Vfbに下限値を設けることで、
最大オン時間Ton(MAX)にも入力直流電圧依存性
をかけることができ、スイッチング電源装置の最大入力
電力の入力補正をかけることができるようになる。
ついて、図面を参照しながら説明する。図8は、本発明
の第3の実施例におけるスイッチング電源装置の制御回
路のうち、オフ時間設定回路を示すものであり、請求項
4及び5に相当するものである。他の構成については、
図5と同様なので省略した。図8において、定電流源8
51、第2のコンデンサ852、抵抗853,854、
NPNトランジスタ855,856と比較器857は図
5のオフ時間設定回路85と同様なので同じ符号を付与
した。図5の構成と異なるのは、抵抗871〜873、
比較器874、OR回路875、NOT回路876、N
PNトランジスタ877と定電流源878を付加した点
である。
についてその動作を説明する。抵抗871と抵抗872
は基準電圧Vccを分割して第3の所定の電圧V3を作
る。比較器874は第3の所定の電圧V3と第2のコン
デンサ852の電圧Vc2とを比較し、その出力は比較
器858の出力とともにOR回路875へ入力される。
OR回路875の出力が最小オフ時間信号cとなる。従
ってドライブ信号dがLレベルとなり、NPNトランジ
スタ855,856がオフすると、第2のコンデンサ8
52が充電され始め、比較器874の出力と比較器85
7の出力はともにHレベルであったので、最小オフ時間
信号cはHレベルとなる。そしてこの最小オフ時間信号
cのHレベルは、比較器874の出力と比較器857の
出力はともにLレベルになるまで維持される。即ち、帰
還電圧Vfbが第3の所定の電圧V3よりも低い場合、
第2のコンデンサ852の電圧Vc2の充電が進みVc
2>Vfbとなっても、最小オフ時間信号cはHレベル
のままであり、さらにVc2>V3となった時に最小オ
フ時間信号cはLレベルになる。最小オフ時間Toff
(MIN)は、 Toff(MIN)=V3・C2/I
2 に固定される。逆に帰還電圧Vfbが第3の所定の
電圧V3よりも高いと、最小オフ時間信号cはVc2>
VfbとなるとLレベルになり、帰還電圧Vfbの依存
性を有することになる。以上の構成により、最小オフ時
間Toff(MIN)は下限値を設定でき、重負荷時に
最小オフ時間Toff(MIN)が短くなりすぎること
を防ぐことができる。
の出力をNOT回路876と抵抗873を介してNPN
トランジスタ877へ入力し、NPNトランジスタ87
7がオンすると第2のコンデンサ852に定電流源87
8が接続される構成を有している。即ち、第2のコンデ
ンサ852の電圧Vc2の充電が進みVc2>V3とな
ると、NPNトランジスタ877がオンして第2のコン
デンサ852に定電流源878が接続され、第2のコン
デンサ852への充電電流は、定電流源851の充電電
流I2と定電流源878の放電電流との差となる。この
定電流源851の充電電流I2と定電流源878の放電
電流との差をI3とすると、帰還電圧Vfbが第3の所
定の電圧V3よりも高い時の最小オフ時間Toff(M
IN)は、 Toff(MIN)=V3・C2/I2+
(Vfb−V3)・C2/I3となる。図9に本実施例
における要部波形図として、重負荷時と軽負荷時の第2
のコンデンサの電圧Vc2、比較器857の出力、比較
器874の出力と最小オフ時間信号cを示し、図10に
帰還電圧Vfbと最小オフ時間Toff(MIN)との
関係を示す。
所定の電圧V3を設け、最小オフ時間信号cを出力する
と同時に、第2のコンデンサ852の充電を開始する
と、第3の所定の電圧V3に至るまでの期間は最小オフ
時間信号cを出力し続けることにより、最小オフ時間T
off(MIN)に下限値を設定することができる。本
発明に用いたRCCのようなスイッチング電源装置にお
いては、スイッチング素子3のターンオフ時にサージ電
圧が発生する。このサージ電圧はトランス2の漏れイン
ダクタンスと寄生容量との高周波の共振現象であり、3
次巻線23にもターンオフ直後に高周波電圧が発生す
る。また、その振幅はターンオフ直前のスイッチング電
流が大きい、即ち重負荷時ほど大きくなる。最小オフ時
間Toff(MIN)の設定は、このターンオフ直後に
発生する高周波電圧でタイミング回路が出力するターン
オン信号を無視し、必要なオフ時間を確保するという効
果もある。本発明のように最小オフ時間Toff(MI
N)が重負荷時ほど短くなると、この効果を損なう恐れ
がある。最小オフ時間Toff(MIN)に下限値を設
定することができると、重負荷時に最小オフ時間Tof
f(MIN)が短くなりすぎることを防ぐことができ
る。
定の電圧V3に至るまでの期間は所定の電流I2で充電
し、第3の所定の電圧V3からは第2の所定の電流I3
で充電する構成とすることにより、図10に示したよう
に軽負荷時における最小オフ時間Toff(MIN)の
変化幅を拡大することができる。図5までの構成では最
小オフ時間Toff(MIN)は、単に帰還電圧Vfb
に比例しただけのものであった。本実施例のように、最
小オフ時間Toff(MIN)の下限値を設定する場合
と軽負荷時において変化させる場合で、第2のコンデン
サ852への充電電流を変えることによって、最小オフ
時間Toff(MIN)と帰還電圧Vfbとの関係も設
定できるようにすれば、設計の自由度が増し、より高性
能なスイッチング電源装置を得ることができる。
ついて、図面を参照しながら説明する。図11は本発明
の第4の実施例におけるスイッチング電源装置の制御回
路のうち、オン時間設定回路とオフ時間設定回路を示す
ものである。オン時間設定回路とオフ時間設定回路以外
の構成は図1及び図5と同様なので省略した。また図1
1に示したオフ時間設定回路は図8に示したものと基本
的な動作は同様であり、本実施例は請求項6に相当する
ものである。図11において、3次巻線23、抵抗83
1、抵抗841、NPNトランジスタ843,844、
ツェナーダイオード847,848と比較器849は図
5と同様であり、定電流源851,878、抵抗85
4,871〜873、NPNトランジスタ854,87
7、比較器874、OR回路875とNOT回路876
は図8と同様である。図5及び図8の構成と異なるの
は、第1及び第2のコンデンサ846,852を共用化
してコンデンサ880とし、抵抗842,853、NP
Nトランジスタ845,855と比較器857を取り除
き、抵抗881〜883、NPNトランジスタ884、
PNPトランジスタ885,886、NOT回路88
7,888、AND回路889とOR回路890を付加
し、オン時間設定回路においては、比較器849の出力
からNOT回路887とAND回路889からなるパル
ス発生回路を介してターンオフ信号bを出力し、ターン
オフ信号bを抵抗881を介してNPNトランジスタ8
84で受けてコンデンサ880を急速放電する構成と
し、オフ時間設定回路においては、第1及び第2のコン
デンサ846,852を共用化しコンデンサ880とし
たので比較器857と比較器849も共用でき、抵抗8
82とPNPトランジスタ885がドライブ信号dを受
けて定電流源851をスイッチし、最小オフ時間信号c
をNOT回路888とOR回路890からなるパルス発
生回路と抵抗883を介してPNPトランジスタ886
でコンデンサ880を急速充電する構成とした点であ
る。
とオフ時間設定回路についてその動作を説明する。ま
ず、ドライブ信号dがHレベルになり、スイッチング素
子3をオンすると、3次巻線23にフォワード電圧が発
生し、NPNトランジスタ844を介してコンデンサ8
80を放電する。同時にNPNトランジスタ854もオ
ンし最小オフ時間信号cをLレベルに固定する。以上は
図5と同様の動作である。異なるのは第1及び第2のコ
ンデンサ846,852を共用化してコンデンサ880
としているため、定電流源851によるコンデンサ88
0への充電を、PNPトランジスタ885をオフするこ
とで遮断する点である。コンデンサ880の電圧をVc
とすると、コンデンサ880の放電が進みVc<Vfb
となると、比較器849はHレベルとなり、NOT回路
887とAND回路889からなるパルス発生回路がこ
のLレベルからHレベルの立ち上がりを検出してワンシ
ョットパルスのターンオフ信号bを出力する。ターンオ
フ信号bはドライブ信号dをLレベルにするとともに、
NPNトランジスタ884をオンし、コンデンサ880
の電圧Vcを第2の所定の電圧である0Vに急速放電す
る。ドライブ信号dがLレベルになると、NPNトラン
ジスタ856がオフし、比較器849のHレベルを入力
されているOR回路875の出力である最小オフ時間信
号cはHレベルになる。同時にPNPトランジスタ88
2はオンし、ワンショットパルスのターンオフ信号bが
LレベルになってNPNトランジスタ884がオフする
と、定電流源851からコンデンサ880を充電電流I
2で充電を開始する。この時、Vc<V3でもあるの
で、比較器874の出力はHレベルにあり、NPNトラ
ンジスタ877はオフであるので、定電流源878は接
続されていない。Vfb<V3の場合、コンデンサ88
0はVc<V3に至るまで充電電流I2で充電され続
け、この期間が最小オフ時間信号cはHレベルとなる。
Vfb>V3の場合、Vc>V3からはNPNトランジ
スタ877がオンして、コンデンサ880はVc>Vf
bに至るまで充電電流I3で充電され、この期間が最小
オフ時間信号cはHレベルとなる。この最小オフ時間T
off(MIN)の決定動作は図8と同様である。NO
T回路888とOR回路890からなるパルス発生回路
は、最小オフ時間信号cがLレベルになる立ち下がりを
検出してワンショットパルスの信号を出力し、このワン
ショットパルスの信号を受けてPNPトランジスタ88
6がオンし、コンデンサ880はツェナーダイオード8
47で決まる第1の所定の電圧Vz1まで急速充電され
る。この後、タイミング回路からのターンオン信号aを
受付け、ドライブ信号dがHレベルになるまでこの状態
を保ち、ドライブ信号dがHレベルになると上記動作を
繰り返す。図12に、以上の動作を要部波形図として、
重負荷時と軽負荷時におけるコンデンサ880の電圧V
c、比較器849の出力、ターンオフ信号b、比較器8
74の出力、最小オフ時間信号c、比較器890の出力
とドライブ信号dを示す。
設定回路の第1のコンデンサ846とオフ時間設定回路
の第2のコンデンサ852を共用化してコンデンサ88
0とし、オン時間設定回路ではターンオフ信号bを出力
すると同時にコンデンサ880を第2の所定の電圧0V
まで急速放電し、オフ時間設定回路では最小オフ時間信
号cがなくなると同時にコンデンサ880を第1の所定
の電圧Vz1まで急速充電する構成とすることにより、
本発明によるスイッチング電源装置の制御回路を集積回
路化した場合に、集積回路の端子数及び外付け部品点数
の低減が可能となる。
について、図面を参照しながら説明する。図13は、請
求項7の発明を図8に示したオフ時間設定回路に適用し
たもので、図8と異なる構成のみを示した。従って図1
3は、本発明の第5の実施例におけるスイッチング電源
装置の制御回路のうち、オフ時間設定回路の一部分を示
す。図13において、抵抗891と892は基準電圧V
ccを分割し、第4の所定の電圧V4を作る。比較器8
93は第4の所定の電圧V4と第2のコンデンサ852
の電圧Vc2を比較する。比較器893の出力はOR回
路875の出力とともにAND回路894に入力され、
AND回路894の出力が最小オフ時間信号cとなる。
NPNトランジスタ856は、OR回路875の出力で
はなく最小オフ時間信号cを短絡するように接続され
る。
の動作を説明する。第4の所定の電圧V4は第3の所定
の電圧V3よりも高く設定し、Vfb<V4である場合
はVc2<V4でもあるので、比較器893の出力はH
レベルであり、図8の動作と同様である。Vfb>V4
の場合、最小オフ時間Toff(MIN)内で第2のコ
ンデンサ852の電圧Vc2が充電されている時、Vc
2>V4となると比較器893の出力はLレベルにな
り、AND回路894の出力即ち最小オフ時間信号cは
Lレベルとなる。従って最小オフ時間Toff(MI
N)に上限値を設定することができる。
時間Toff(MIN)に上限値を設定することによ
り、負荷が軽くなると最小オフ時間Toff(MIN)
が長くなり低周波化していくスイッチング周波数fが、
低くなりすぎて可聴領域(20kHz以下)になること
を防ぐことができるようになる。
ン時間の設定では第1のコンデンサ846またはコンデ
ンサ880を放電し、最小オフ時間の設定では第2のコ
ンデンサ852またはコンデンサ880を充電するよう
な構成としたが、各時間設定にコンデンサの充放電時間
を利用する手段として代表させたのであって、これに限
定されるものではない。
るスイッチング電源装置の制御回路を図14に示し説明
する。図14において、制御IC9は、コモン電圧に接
続される端子90、制御IC9に電源電圧を供給する端
子91、スイッチング素子3をオンオフする端子92、
抵抗等を介して3次巻線23に接続される端子93、フ
ォトカプラ76を接続されて帰還信号を受電する端子9
4、最小オフ時間を設定する端子95を有し、端子93
への印加電圧が所定値より低く、最小オフ時間後である
時、端子92から出力パルス電圧を出力し、この出力パ
ルス電圧は端子94からの流出電流が大きいほど短くす
る機能を有する。通常端子95にはコンデンサ950と
抵抗951の並列回路が接続され、最小オフ時間Tof
f(MIN)は所定の電圧に充電されたコンデンサ95
0が抵抗951によって放電される時間によって決定さ
れる。これに本発明を適用するには、フォトカプラ76
のトランジスタ電流を帰還電圧Vfbに変換する抵抗8
2と、帰還電圧Vfbをベースに受けて端子95に帰還
電圧Vfbに応じた電流を流すNPNトランジスタ94
0と抵抗941を接続する。
プラ76のトランジスタ電流が増えて帰還電圧Vfbが
上昇し、NPNトランジスタ940が能動領域になる
と、抵抗941を介して電流が流れ、この電流がコンデ
ンサ950の放電時間を延ばすように働く。即ち、最小
オフ時間Toff(MIN)も延びる。
機能を有する既存の制御ICにわずかの外付け部品の追
加で具現化することも可能である。
RCCのスイッチング電源装置に本発明を適用してき
た。これは既述の通り、RCCが軽負荷時においてスイ
ッチング周波数が高周波化する特性を有するため、本発
明の効果が最も顕著に現れるためである。しかしRCC
のように軽負荷時においてスイッチング周波数が高周波
化する特性を有するものはもちろん、固定のスイッチン
グ周波数で動作するほとんどのスイッチング電源装置に
おいても、本発明を適用すれば軽負荷時にスイッチング
素子のターンオン損失を低減することができる。図15
に請求項8に相当する本発明の第7の実施例におけるス
イッチング電源装置の回路構成図を示し説明する。
トランスであり、1次巻線21と2次巻線22を有す
る。3はスイッチング素子、41及び42はダイオー
ド、51は平滑チョーク、52は出力コンデンサであ
り、スイッチング素子3のオンオフにより高周波交流電
圧に変換された入力直流電圧をトランス2を介してダイ
オード41及び42と平滑チョーク51と出力コンデン
サ52とで整流平滑し、負荷6へ出力直流電圧を供給す
るフィードフォワードコンバータを構成する。7は検知
回路であり、出力直流電圧を検知しフォトカプラ76を
介して帰還信号を出力する。10は制御回路であり、第
6の実施例同様既存のスイッチングレギュレータ制御用
ICである。制御回路10は、コモン電圧に接続される
端子100、制御回路10に電源電圧を供給する端子1
01、スイッチング素子3をオンオフする端子102、
抵抗107を接続される端子103、コンデンサ108
を接続される端子104、抵抗109を接続される端子
105、フォトカプラ76を接続されて帰還信号を受電
する端子106を有し、端子106からの流出電流を電
流/電圧変換して内部帰還電圧を作り、充放電を繰り返
すコンデンサ108の電圧、即ち端子104の電圧と比
較して端子102から出力される出力パルス幅を調整す
る。コンデンサ108の電圧が充電期間中で、内部帰還
電圧より低い時に端子102から出力パルスを出力する
ものとする。また、端子103及び端子105に接続さ
れる抵抗値に応じて、それぞれコンデンサ108の充電
電流と放電電流が決定される。抵抗値が大きいほど充放
電電流は少なくなるものとする。従って、抵抗107、
コンデンサ108、抵抗109の設定値により最大オン
時間及び最小オフ時間とスイッチング周波数が決まる。
以上が制御回路10の通常の使用方法であるが。さら
に、フォトカプラ76のトランジスタ電流を帰還電圧V
fbに変換する抵抗82と、帰還電圧Vfbをベースに
受けて端子105に帰還電圧Vfbに応じた電流を流す
NPNトランジスタ940と抵抗941を接続する。
荷時にはフォトカプラ76のトランジスタ電流が増えて
帰還電圧Vfbが上昇し、NPNトランジスタ940が
能動領域になると、抵抗941を介して電流が流れ、こ
の電流が端子105に接続される抵抗値を見かけ上大き
くする働きをする。このためコンデンサ108の放電時
間が延ばされて、端子102から出力パルスがオフの期
間、即ちスイッチング素子3のオフ時間が長くなる。
イッチングレギュレータ制御用ICにわずかの外付け部
品を追加することで、固定のスイッチング周波数で動作
していたスイッチング電源装置を軽負荷時には低周波化
し、本発明を具現化することも可能であり、軽負荷時に
スイッチング素子3のターンオン損失を低減することが
できる。
いて、検知回路7を出力直流電圧Eoを検知するように
2次側に構成し、帰還信号をフォトカプラ76を介して
制御回路に帰還したが、検知回路を3次巻線23のフラ
イバック電圧を整流平滑して得られる直流電圧を検知す
るように構成することで、フォトカプラ76を省略し出
力直流電圧Eoを略安定化させる手段もある。これも間
接的に検知回路は出力直流電圧Eoを検知しているので
あり、軽負荷であることを帰還信号より認識し、オフ時
間を長くするように制御する構成であれば本発明に包含
されることは言うまでもあるまい。
1次巻線と2次巻線と3次巻線を有するトランスと、入
力直流電源1と1次巻線21と直列に接続されるスイッ
チング素子と、2次巻線に発生するフライバック電圧を
整流平滑し、負荷に出力直流電圧を供給するダイオード
と出力コンデンサと、出力直流電圧を検知する検知回路
と、検知回路からの帰還信号に基づいて負荷が軽いほど
長くなる最小オフ時間を決定し、最小オフ時間後に3次
巻線のフライバック電圧が発生していないのを検出して
スイッチング素子をオンさせ、検知回路からの帰還信号
に基づいて出力直流電圧を安定化するようにスイッチン
グ素子のオン時間を決定する機能を有する制御回路とを
備えた構成とすることにより、軽負荷時においては積極
的にスイッチング周波数を低くすることができ、スイッ
チング素子のターンオン損失を低減して効率劣化を防
ぎ、さらにより軽負荷まで動作の安定性を確保すること
ができる優れたスイッチング電源装置を実現できるもの
である。
源装置の回路構成図
要部波形図
帰還電圧と動作時間の関係図
負荷とスイッチング周波数の関係図
源装置の制御回路の回路構成図
要部波形図
帰還電圧と動作時間の関係図
源装置の制御回路のオフ時間設定回路の回路構成図
制御回路のオフ時間設定回路の要部波形図
の帰還電圧と最小オフ時間の関係図
電源装置の制御回路のオン時間設定回路とオフ時間設定
回路の回路構成図
の制御回路の要部波形図
電源装置の制御回路のオフ時間設定回路の一部の回路構
成図
電源装置の制御回路の回路構成図
電源装置の回路構成図
Claims (8)
- 【請求項1】入力直流電源と、 1次巻線と2次巻線と3次巻線を有するトランスと、 前記入力直流電源と前記1次巻線と直列に接続されるス
イッチング素子と、 前記2次巻線に発生するフライバック電圧を整流平滑
し、負荷に出力直流電圧を供給するダイオードと出力コ
ンデンサと、出力直流電圧を検知して帰還信号を出力する検知回路
と、 前記検知回路からの前記帰還信号に基づいて負荷が軽い
ほど長くなる最小オフ時間を決定する機能と、前記最小
オフ時間後に前記3次巻線のフライバック電圧が発生し
ていないのを検出して前記スイッチング素子をオンさせ
る機能と、前記検知回路からの前記帰還信号に基づいて
前記出力直流電圧を安定化するように前記スイッチング
素子のオン時間を決定する機能とを有する制御回路とを
備えたスイッチング電源装置。 - 【請求項2】前記制御回路は、 前記3次巻線に発生する電圧を検出しフライバック電圧
がない期間ターンオン信号を出力するタイミング回路
と、 前記検知回路からの前記帰還信号を受電し、前記スイッ
チング素子がオンの時に前記出力直流電圧を安定化する
ように前記スイッチング素子のオン時間を決定し、ター
ンオフ信号を出力するオン時間設定回路と、 前記検知回路からの前記帰還信号を受電し、前記帰還信
号が前記オン時間設定回路が前記スイッチング素子のオ
ン時間を短くする方向であるほど、長くなる最小オフ時
間を決定し、前記スイッチング素子がオフの時に最小オ
フ時間信号を出力するオフ時間設定回路と、 前記ターンオン信号と前記ターンオフ信号と前記最小オ
フ時間信号を受電し、前記ターンオフ信号の受電によっ
て前記スイッチング素子をオフし、オフ後は前記最小オ
フ時間信号の受電期間は前記スイッチング素子のオフを
維持し、前記最小オフ時間が終了した後に前記ターンオ
ン信号の受電によって前記スイッチング素子をオンさせ
るドライブ回路とから構成される請求項1記載のスイッ
チング電源装置。 - 【請求項3】前記オン時間設定回路は、第1のコンデン
サを有し、前記スイッチング素子がオンの時に前記3次
巻線に発生するフォワード電圧に応じた電流で前記第1
のコンデンサを第1の所定の電圧から充電あるいは放電
するとともに、前記検知回路からの帰還信号から得られ
る帰還電圧と前記第1のコンデンサの電圧を比較し、前
記第1のコンデンサの電圧が充電あるいは放電によって
前記帰還電圧に至ると前記ターンオフ信号を出力する構
成とし、 前記オフ時間設定回路は、第2のコンデンサを有し、前
記スイッチング素子がオフすると前記最小オフ時間信号
を出力し、同時に前記第2のコンデンサを第2の所定の
電圧から所定の電流で充電あるいは放電するとともに、
前記帰還電圧と前記第2のコンデンサの電圧を比較し、
前記第2のコンデンサの電圧が充電あるいは放電によっ
て前記帰還電圧に至ると前記最小オフ時間信号をオフに
する構成とした請求項2記載のスイッチング電源装置。 - 【請求項4】前記オフ時間設定回路は、第3の所定の電
圧を設け、前記最小オフ時間信号を出力すると同時に、
前記第2のコンデンサを第2の所定の電圧から所定の電
流で充電あるいは放電を開始すると、前記第3の所定の
電圧に至るまでの期間は充電あるいは放電を維持し、前
記最小オフ時間信号を出力し続けることより、前記最小
オフ時間にさらに下限値を設定したことを特徴とする請
求項3記載のスイッチング電源装置。 - 【請求項5】前記オフ時間設定回路は、前記第2のコン
デンサを第2の所定の電圧から前記第3の所定の電圧に
至るまでの期間は第1の所定の電流で充電あるいは放電
し、前記第3の所定の電圧からは第2の所定の電流で充
電あるいは放電することを特徴とする請求項4記載のス
イッチング電源装置。 - 【請求項6】前記オン時間設定回路と前記オフ時間設定
回路は、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサ
を共通の1つのコンデンサとし、 前記オン時間設定回路は、前記ターンオフ信号をオンに
すると同時に前記コンデンサの電圧を第2の所定の電圧
に急速に充電あるいは放電する構成とし、 前記オフ時間設定回路は、前記最小オフ時間信号をオフ
にすると同時に前記コンデンサの電圧を第1の所定の電
圧に急速に充電あるいは放電する構成とした請求項3か
ら5のいずれかに記載のスイッチング電源装置。 - 【請求項7】軽負荷時に低周波化していくスイッチング
周波数が低くなりすぎないように、前記最小オフ時間に
上限値を設けたことを特徴とする請求項1記載のスイッ
チング電源装置。 - 【請求項8】オンオフするスイッチング素子により、入
力直流電圧を高周波交流電圧に変換し、トランスあるい
はチョークコイルを介して再び整流平滑し、負荷に出力
直流電圧を供給するとともに、前記出力直流電圧を検知
する検知回路から出力される帰還信号に基づいて、制御
回路により前記スイッチング素子のオンオフ比を調整
し、前記出力直流電圧を安定化するスイッチング電源装
置において、前記制御回路が、前記帰還信号が前記スイ
ッチング素子のオン時間を短くする方向であるほど、前
記スイッチング素子のオフ時間を長くする機能を有する
ことを特徴とするスイッチング電源装置。
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