JPH08288524A - 高耐圧半導体素子 - Google Patents
高耐圧半導体素子Info
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Abstract
こと 【構成】アノード電極10の端部下のn型カソード層1
の表面に接触し、かつ熱酸化膜9、CVD酸化膜12に
よりアノード電極10と絶縁された高抵抗半導体膜8を
設ける。
Description
わり、特にプレーナ型の高耐圧半導体素子に関する。
用されている。図8に従来の高耐圧半導体素子の一例と
してプレーナ型の高耐圧ダイオードの断面図を示す。図
中、71は高抵抗のn型カソード層を示しており、この
n型カソード層71の表面にはp型アノード層77が選
択的に拡散形成されている。一方、n型カソード層71
の裏面には高濃度のn型カソード層75が拡散形成され
ている。
型コンタクト層76が拡散形成されており、p型アノー
ド層77はこのp型コンタクト層76を介してアノード
電極80に低抵抗接触している。一方、n型カソード層
75にはカソード電極82が低抵抗接触している。
がりを防止するために、n型カソード層71の表面には
高濃度のn型ストッパ層74が拡散形成されている。ま
た、n型ストッパ層74には電極81が設けられてい
る。
7の端部に形成される高電界を緩和するために、アノー
ド電極80によりフィールドプレートが形成されてい
る。すなわち、アノード電極80は絶縁膜79を介して
p型アノード層77の端部を越えてn型ベース層71上
にまで延在している。
にあっては以下のような問題があった。すなわち、逆電
圧印加時にアノード電極80の端部下の絶縁膜79には
高電界が発生し、n型カソード層71から絶縁膜79に
ホットキャリアが飛び込み、これにより絶縁膜79とn
型カソード層71との界面の界面準位密度が変動し、経
時的に耐圧が低下するという問題があった。
の接合終端領域を示す。これらは基本的には同じである
が、図36の高耐圧ダイオードには低濃度のp型リサー
フ層99が形成されている点が異なる。
n型カソード層を示しており、このn型カソード層91
の表面にはp型アノード層92が選択的に拡散形成され
ている。
型コンタクト層94が拡散形成されており、p型アノー
ド層92はこのp型コンタクト層94を介してアノード
電極97に低抵抗接触している。
接合終端構造が形成されている。まず、n型カソード層
91の表面には高濃度のn型ストッパ層93が拡散形成
されている。このn型ストッパ層93は空乏層の広がり
を防止するためのものである。また、n型ストッパ層9
3には電極96が設けられている。
界を緩和するために、アノード電極97によりフィール
ドプレートが形成されている。すなわち、アノード電極
97は絶縁膜95を介してp型アノード層92の端部を
越えてn型ベース層91上にまで延在している。
9、n型ストッパ層93の表面形状はほぼ矩形状であ
る。これら従来の接合終端領域においては、p型アノー
ド層92の表面形状の四辺とn型ストッパー層93の表
面形状の四辺との間の距離L1は、p型アノード層92
の表面形状の四隅とn型ストッパー層93の表面形状の
四隅との距離L2と同じであった。
四辺とp型リサーフ層99の表面形状の四辺との間の距
離は、p型アノード層92の表面形状の四隅とp型リサ
ーフ層99の表面形状の四隅との間の距離は同じであっ
た。
92の表面形状の四隅の曲率半径R1は、ストッパー層
93の表面形状の内側の四隅の曲率半径R3よりも小さ
く、逆電圧印加時に、p型アノード層92の四隅で電界
集中が起こり、耐圧が低下するという問題があった。
層99の表面形状の四隅の曲率半径R2が曲率半径R3
よりも小さく、逆電圧印加時に、p型アノード層92の
四隅の他に、ストッパー層93の四隅でも電界集中が起
こり、耐圧が低下するという問題があった。
耐圧ダイオードにあっては、アノード電極の端部下の絶
縁膜に高電界が発生し、n型カソード層から絶縁膜にホ
ットキャリアが飛び込んで、耐圧が経時的に低下すると
いう問題があった。
構造にあっては、逆電圧印加時に、接合終端領域の特定
の層の四隅で電界集中が起こり、耐圧が低下するという
問題があった。本発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、その目的とするところは、従来よりも耐圧特性
が優れた高耐圧半導体素子を提供することにある。
に、本発明に係る高耐圧半導体素子(請求項1)は、高
抵抗の第1導電型半導体層と、この第1導電型半導体層
の表面に選択的に形成された第2導電型半導体層と、こ
の第2導電型半導体層の表面に接触するとともに、その
端部が前記第2導電型半導体層の端部を越えて前記第1
導電型半導体層上にまで延在し、絶縁膜により前記第1
導電型半導体層と絶縁された第1の主電極と、前記第1
の主電極の端部下の前記第1導電型半導体層の表面に接
触するとともに、前記絶縁膜により前記第1の主電極と
絶縁された高抵抗半導体膜と、前記第1導電型半導体層
に設けられた第2の主電極とを備えていることを特徴と
する。
ば、SIPOS等の半絶縁性半導体膜があげられる。本
発明に係る他の高耐圧半導体素子(請求項2)は、高抵
抗の第1導電型半導体層と、この第1導電型半導体層の
表面に選択的に形成された第1の第2導電型半導体層
と、前記第1導電型半導体層の表面に前記第1の第2導
電型半導体層に接して形成され、前記第1の第2導電型
半導体層よりも低濃度の第2の第2導電型半導体層と、
前記第1の第2導電型半導体層の表面に接触するととも
に、その端部が前記第1の第2導電型半導体層の端部を
越えて前記第2の第2導電型半導体層上にまで延在し、
絶縁膜により前記第2の第2導電型半導体層と絶縁され
た第1の主電極と、前記第1の主電極の端部下の前記第
2の第2導電型半導体層の表面に接触するとともに、前
記絶縁膜により前記第1の主電極と絶縁された高抵抗半
導体膜と、前記第1導電型半導体層に設けられた第2の
主電極とを備えていることを特徴とする。
項3)は、高抵抗の第1の第1導電型半導体層と、この
第1の第1導電型半導体層の表面に選択的に形成され、
その表面形状がほぼ矩形状の第2導電型半導体層と、こ
の第2導電型半導体層を囲むとともに、前記第2導電型
半導体層に接しないように前記第1の第1導電型半導体
層の表面に形成され、その表面形状の内側の輪郭がほぼ
矩形状の高濃度の第2の第1導電型半導体層とを備えて
おり、前記第2導電型半導体層の表面形状の四辺と前記
第2の第1導電型半導体層の表面形状の内側の四辺との
間の距離よりも、前記第2導電型半導体層の表面形状の
四隅と前記第2の第1導電型半導体層の表面形状の内側
の四隅との間の距離のほうが長いことを特徴とする。
求項2)によれば、第1の主電極の端部下の絶縁膜に高
電界が発生したときには高抵抗半導体膜にホットキャリ
アが飛び込み、高電界が消滅したときには高抵抗半導体
膜中のホットキャリが第1導電型半導体層に放出され
る。したがって、絶縁膜にはホットキャリアは飛び込ま
ないので、界面準位密度は変動せず、耐圧の経時劣化は
改善される。
求項3)によれば、第2導電型半導体層の表面形状の四
辺と第2の第1導電型半導体層の表面形状の内側の四辺
との間の距離(第1の距離)よりも、第2導電型半導体
層の表面形状の四隅と第2の第1導電型半導体層の表面
形状の内側の四隅との間の距離(第2の距離)のほうが
長くなっているので、例えば、第2導電型半導体層の表
面形状の四隅の曲率半径と第2の第1導電型半導体層の
表面形状の内側の曲率半径とを等しくでき、これによ
り、第2導電型半導体層の表面形状の四隅における電界
集中を防止でき、従来よりも耐圧を高くできる。
る。なお、以下の実施例では第1導電型をn型、第2導
電型をp型としている。 (第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例に係る
高耐圧ダイオードの素子構造を示す断面図である。図
中、1は高抵抗のn型カソード層を示しており、このn
型カソード層1の表面にはp型アノード層7が選択的に
拡散形成されている。一方、n型カソード層1の裏面に
は高濃度のn型カソード層5が拡散形成されている。
コンタクト層6が拡散形成されており、p型アノード層
7はこのp型コンタクト層6を介してアノード電極10
に低抵抗接触している。一方、n型カソード層5にはカ
ソード電極2が低抵抗接触している。
りを防止するために、n型カソード層1の表面には高濃
度のn型ストッパ層4が拡散形成されている。また、n
型ストッパ層4にはストッパ電極11が設けられてい
る。このストッパ電極11はn型ストッパ層4の端部に
おけるリーク電流の発生を防止するためのものである。
緩和するために、アノード電極10によりフィールドプ
レートが形成されている。すなわち、アノード電極10
は熱酸化膜9およびCVD酸化膜12を介してp型アノ
ード層7の端部を越えてn型カソード層1上にまで延在
している。
熱酸化膜9およびCVD酸化膜12によりアノード電極
10と絶縁され、かつn型カソード層1の表面と接触し
た高抵抗半導体膜8が設けられている。
ド電極10の端部下の熱酸化膜9およびCVD酸化膜1
2に高電界が発生したときに、高抵抗半導体膜8にホッ
トキャリアが飛び込み、その後、高電界が消滅したとき
に高抵抗半導体膜8中のホットキャリがn型アノード層
1に放出される。このように本実施例では酸化膜9,1
2にホットキャリアは飛び込まないので、界面準位密度
は変動せず、耐圧の経時劣化は防止される。 (第2の実施例)図2は、本発明の第2の実施例に係る
高耐圧ダイオードの素子構造を示す断面図である。な
お、以下の図において、前出した図と対応する部分には
前出した図と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略
する。
例のそれと異なる点は、p型アノード層7の外周部に低
濃度のp型リサーフ層3が設けられていることにある。
p型リサーフ層3はp型アノード層7に接して形成され
ている。
抵抗半導体膜8により耐圧の経時劣化を防止でき、ま
た、p型リサーフ層3により耐圧がさらに高くなる。 (第3の実施例)図3は、本発明の第3の実施例に係る
高耐圧ダイオードの素子構造を示す断面図である。
例のそれと異なる点は、CVD酸化膜12上に高抵抗半
導体膜13が設けられていることにある。すなわち、本
実施例によれば、高抵抗半導体膜13により抵抗性フィ
ールドプレートが形成されている。
抵抗半導体膜8により耐圧の経時劣化を防止でき、ま
た、高抵抗半導体膜13(抵抗性フィールドプレート)
により耐圧がさらに高くなる。 (第4の実施例)図4は、本発明の第4の実施例に係る
高耐圧ダイオードの素子構造を示す断面図である。
例のそれと異なる点は、p型アノード層7の外周部に低
濃度のp型リサーフ層3が設けられていることにある。
p型リサーフ層3はp型アノード層7に接して形成され
ている。
抵抗半導体膜8により耐圧の経時劣化を防止でき、ま
た、p型リサーフ層3により耐圧がさらに高くなる。 (第5の実施例)図5は、本発明の第5の実施例に係る
高耐圧ダイオードの素子構造を示す断面図である。
例のそれと異なる点は、複数の高抵抗半導体膜8a,8
b,8cが設けられていることにある。すなわち、本実
施例では、第2実施例の高抵抗半導体膜8に相当する高
抵抗半導体膜8bの他に、電界が高くホットキャリアの
飛び込みが起こり易い他の領域にも高抵抗半導体膜8
a,8cが設けられている。
ソード層7の端部に設けられ、高抵抗半導体膜8cはp
型リサーフ層7の端部に設けられている。本実施例によ
れば、付加された高抵抗半導体膜8a,8cによりホッ
トキャリアの飛び込みによる界面準位密度の変動がより
起こり難くなるので、耐圧の経時劣化をより効果的に抑
制できるようになる。 (第6の実施例)図6は、本発明の第6の実施例に係る
高耐圧ダイオードの素子構造を示す断面図である。
例のそれと異なる点は、高抵抗半導体膜8aおよび高抵
抗半導体膜8bの代わりに、p型アノード層7の端部か
らアノード電極10の端部下まで連続的に一体的に形成
された高抵抗半導体膜8abを用いたことにある。言い
換えれば、本実施例では、高抵抗半導体膜8aと高抵抗
半導体膜8bとを一体的に形成した高抵抗半導体膜8a
bを用いている。このような高抵抗半導体膜8abを用
いても第5の実施例と同様な効果が得られる。
ド電極10の端部との間の距離は、30〜40μm程度
しか離れていないのに対し、p型アノード層7の端部と
p型リサーフ層3の端部との間の距離は数100μm離
れている。したがって、高抵抗半導体膜8abと高抵抗
半導体膜8cとの間の距離は大きいものとなり、露光工
程における合せ余裕等のプロセスマージンが広くなるの
で、高抵抗半導体膜8abおよび高抵抗半導体膜8cの
形成は容易なものとなる。
体膜8cとまでを一体的に形成することは好ましくな
い。これは以下の理由になる。高抵抗半導体膜として
は、例えば、SIPOS(酸素ドープポリシリコン)膜
が有効である。
い面積にわたって形成した場合において、素子に高い上
昇率でもって逆方向電圧を印加すると、大きなリーク電
流が流れる。
高耐圧ダイオードにおいて、高抵抗半導体膜8をp型ア
ノード層7からn型ストッパ層4までの領域にわたって
形成し、高い上昇率でもって逆方向電圧Vを印加した場
合の電流の時間変化を示している。図37に示すよう
に、高い上昇率でもって逆方向電圧Vを印加すると、大
きな漏れ電流Ibが流れる。なお、変位電流Iaは素子
構造に関係なく流れる小さな電流である。
る電力用半導体装置において上記現象が発生すると、素
子間の電圧分担のバランスが崩れ、特定の素子に過電圧
が印加され、素子破壊という問題が生じる。
を複数個直列接続するとともに、高抵抗半導体膜8ab
と高抵抗半導体膜8cとを一体的に形成すると、特定の
高耐圧ダイオードに過電圧が印加され、素子破壊が生じ
る。よって、高抵抗半導体膜8abと高抵抗半導体膜8
cとを一体的に形成することは好ましくない。 (第7の実施例)図7は、本発明の第7の実施例に係る
IGBTの素子構造を示す断面図である。
ベース層15が選択的に拡散形成されている。このp型
ベース層15の表面には高濃度のn型ソース層16が選
択的に拡散形成されている。また、p型ベース層15と
n型ソース層16との間には高濃度のp型コンタクト層
6が形成されている。このp型コンタクト層6はIGB
Tがラッチアップするのを防止するための高濃度拡散層
である。
間のp型ベース層15上には絶縁膜9(ゲート絶縁膜)
を介してゲート電極19が配設されている。また、n型
ソース層16、p型ベース層15およびp型コンタクト
層6にコンタクトするようにソース電極10S が配設さ
れている。
端構造としてp型リング層20が形成され、このp型リ
ング層20の外側にはp型リサーフ層3がp型リング層
20に接して形成され、さらにその外側にはn型ストッ
パ層4が形成されている。そして、ソース電極10S の
端部下には、CVD酸化膜12によりソース電極10S
と絶縁され、かつp型リサーフ層3の表面に接触した高
抵抗半導体膜8が設けられている。
のn型バッファ層17、高濃度のp型ドレイン層18が
順次拡散形成され、このp型ドレイン層18にはドレイ
ン電極2D が設けられている。
部下には、熱酸化膜9およびCVD酸化膜12によりソ
ース電極10S と絶縁され、かつp型リサーフ層3の表
面に接触した高抵抗半導体膜8が設けられている。した
がって、これまで述べてきた実施例と同様の効果が得ら
れる。 (第8の実施例)図9は、本発明の第8の実施例に係る
高耐圧ダイオードを示す図である。
しており、このn型カソード層21の表面にはp型アノ
ード層22が選択的に拡散形成されている。p型アノー
ド層22の表面形状はほぼ矩形状で、その四隅は円弧状
に形成されている。
型コンタクト層24が拡散形成されており、p型アノー
ド層22はこのp型コンタクト層24を介してアノード
電極27に低抵抗接触している。
終端構造が形成されている。まず、n型カソード層21
の表面には空乏層の広がりを防止するための高濃度のn
型ストッパ層23が拡散形成されている。このn型スト
ッパ層23の表面形状の内側の輪郭はほぼ矩形状であ
る。また、n型ストッパ層23にはストッパ電極26が
設けられている。このストッパ電極26はn型ストッパ
層23の端部におけるリーク電流の発生を防止する機能
を有する。
界を緩和するために、アノード電極27によりフィール
ドプレートが形成されている。すなわち、アノード電極
27は絶縁膜25を介してp型アノード層22の端部を
越えてn型カソード層21上にまで延在している。
アノード層22の表面形状の四辺とn型ストッパ層23
の表面形状の内側の四辺との間の距離L1よりも、p型
アノード層22の表面形状の四隅とn型ストッパ層23
の表面形状の内側の四隅との間の距離L2のほうが長く
なっている。
の外側とn型ストッパ層23の内側との距離(アノード
・ストッパ間距離(距離L1または距離L2))と耐圧
との関係を示す特性図である。図38からアノード・ス
トッパ間距離が長くなるほど電界がなだらかに分布して
耐圧が向上することが分かる。
の表面形状の内側の四隅の曲率半径R3を曲率半径R1
と同じ大きさにすれば、特定の四隅に電界が集中するこ
とがなくなり、従来よりも耐圧が高くなる。 (第9の実施例)図10は、本発明の第9の実施例に係
る高耐圧ダイオードの接合終端領域の平面図である。
例のそれと異なる点は、p型アノード層22の表面形状
の四隅およびn型ストッパ層23の表面形状の内側の四
隅の部分を直線にすることによりL2>L1として、こ
れら四隅での電界集中を抑制して耐圧を改善しているこ
とにある。 (第10の実施例)図11は、本発明の第10の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の平面図であ
る。
例のそれと異なる点は、四隅の部分を折れ線にすること
によりL2>L1として、四隅での電界集中を抑制して
いることにある。本実施例では、折れ線の数を二つとし
たが三つ以上でも良い。 (第11の実施例)図12は、本発明の第11の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の平面図であ
る。
例のそれと異なる点は、n型ストッパ層23の表面形状
の内側の辺の部分を隅に行くほど外側に広げ、隅に近づ
くほどL1を大きくすることにより、辺の部分でも電界
集中を緩和して耐圧を改善していることにある。 (第12の実施例)図13は、本発明の第12の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の断面図であ
る。図13(a)、図13(b)は、それぞれ、図9
(c),図9(d)の断面図に相当する。
1の実施例のそれと異なる点は、p型アノード層22、
n型カソード層21、n型ストッパー層23にわたる領
域上に絶縁膜25を介して抵抗性フィールドプレートと
しての高抵抗半導体膜28を設けることにより、さらに
電界の集中を緩和したことにある。高抵抗半導体膜28
の両端部はそれぞれアノード電極27、ストッパ電極2
6に接続している。なお、高抵抗半導体膜28、絶縁膜
25以外の素子構造は第8〜第11の実施例のいずれで
も良い。 (第13の実施例)図14は、本発明の第13の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の断面図であ
る。
施例のそれと異なる点は、高抵抗半導体膜25、絶縁膜
28の位置関係が反対になっていることにある。すなわ
ち、本実施例では、p型アノード層22、n型カソード
層21、n型ストッパー層23の表面に直接接触するよ
うに高抵抗半導体膜28を設けている。 (第14の実施例)図15は、本発明の第14の実施例
に係る高耐圧ダイオードを示す図である。
例のそれと異なる点は、n型カソード層21の表面に、
p型アノード層22を囲む低濃度のp型リサーフ層29
をp型アノード層22に接して形成したことにある。
はほぼ矩形状の枠状であり、p型アノード層22の表面
形状の四辺とp型リサーフ層29の表面形状の四辺との
間の距離L3よりも、p型アノード層の表面形状の四隅
とp型リサーフ層29の表面形状の四隅との間の距離L
4のほうが長くなっている。
四辺とp型リサーフ層29の表面形状の四辺との間の距
離(アノード・リサーフ間距離(距離L3または距離L
4))と耐圧との関係を示す特性図である。図39から
アノード・リサーフ間距離が長くなるほど電界がなだら
かに分布して耐圧が向上することが分かる。
の表面形状の曲率半径R2を曲率半径R1と同じ大きさ
にできる。また、第8の実施例と同様に曲率半径R3は
曲率半径R1と同じ大きさにできる。したがって、特定
の四隅に電界が集中することがなくなり、従来よりも耐
圧が高くなる。 (第15の実施例)図16は、本発明の第15の実施例
に係る高耐圧ダイオードの平面図である。
施例のそれと異なる点は、p型アノード層22の表面形
状の四隅、n型ストッパ層23の表面形状の内側の四隅
およびp型リサーフ層29の外側の四隅の部分を直線に
することによりL4>L3として、これら四隅での電界
集中を抑制して、耐圧を高めていることにある。 (第16の実施例)図17は、本発明の第16の実施例
に係る高耐圧ダイオードの平面図である。
施例のそれと異なる点は、四隅の部分を折れ線にするこ
とによりL4>L3として、四隅での電界集中を抑制し
ていることにある。本実施例では、折れ線の数を二つと
したが三つ以上でも良い。 (第17の実施例)図18は、本発明の第17の実施例
に係る高耐圧ダイオードの平面図である。
施例のそれと異なる点は、p型リサーフ層29とn型ス
トッパ層23の辺の部分を隅に行くほど外側に広げ、隅
に近付くほどL1,L2を大きくすることにより、辺の
部分での電界集中を緩和して耐圧を改善していることに
ある。 (第18の実施例)図19は、本発明の第18の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の断面図であ
る。図19(a)、図19(b)は、それぞれ、図15
(c),図15(d)の断面図に相当する。
17の実施例のそれと異なる点は、p型アノード層2
2、p型リサーフ層29、n型カソード層21、n型ス
トッパー層23にわたる領域上に絶縁膜25を介して抵
抗性フィールドプレートとしての高抵抗半導体膜28を
設けることにより、さらに電界の集中を緩和したことに
ある。高抵抗半導体膜28の両端部はそれぞれアノード
電極27、ストッパ電極26に接続している。なお、高
抵抗半導体膜28、絶縁膜25以外の素子構造は第14
〜第17の実施例のいずれでも良い。 (第19の実施例)図20は、本発明の第19の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の断面図であ
る。
施例のそれと異なる点は、高抵抗半導体膜28、絶縁膜
25の位置関係が反対になっていることにある。すなわ
ち、本実施例では、p型アノード層22、p型リサーフ
層29、n型カソード層21、n型ストッパー層23の
表面に直接接触するように高抵抗半導体膜28を設けて
いる。 (第20の実施例)図21は、本発明の第20の実施例
に係る高耐圧ダイオードを示す図である。
例のそれと異なる点は、n型カソード層21の表面にp
型アノード層22を囲むp型リング層30を形成したと
にある。
は接していない。また、p型リング層30の表面にはp
型コンタクト層24が選択的に形成され、p型リング層
30はこのp型コンタクト層24を介してアノード電極
27に低抵抗接触している。
の枠状であり、p型リング層30の表面形状の外側の四
辺とn型ストッパ層23の表面形状の内側の四辺との間
の距離L5よりも、p型リング層30の表面形状の外側
の四隅とn型ストッパ層23の表面形状の内側の四隅と
の間の距離L6のほうが長くなっている。
の外側の四隅の曲率半径R4を曲率半径R3と同じ大き
さにできる。また、第14の実施例と同様に、曲率半径
R3と曲率半径R2と曲率半径R1とは同じ大きさであ
る。したがって、特定の四隅に電界が集中することがな
くなり、従来よりも耐圧が高くなる。 (第21の実施例)図22は、本発明の第21の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の平面図であ
る。
施例のそれと異なる点は、p型アノード層22の表面形
状の四隅、p型リング層30の表面形状の四隅、n型ス
トッパ層23の表面形状の内側の四隅の部分を直線にす
ることによりL6>L5として、これら四隅での電界集
中を抑制して耐圧を改善していることにある。 (第22の実施例)図23は、本発明の第22の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の平面図であ
る。
施例のそれと異なる点は、四隅の部分を折れ線にするこ
とによりL6>L5として、四隅での電界集中を抑制し
ていることにある。本実施例では、折れ線の数を二つと
したが三つ以上でも良い。 (第23の実施例)図24は、本発明の第23の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の平面図であ
る。
施例のそれと異なる点は、p型リング層30、n型スト
ッパ層23の辺の部分を隅に行くほど外側に広げ、隅に
近づくほどL5を大きくすることにより、辺の部分でも
電界集中を緩和して耐圧を改善していることにある。 (第24の実施例)図25は、本発明の第24の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の断面図であ
る。図25(a)、図25(b)は、それぞれ、図21
(c),図21(d)の断面図に相当する。
23の実施例のそれと異なる点は、p型リング層30、
n型カソード層21、n型ストッパー層23にわたる領
域上に絶縁膜25を介して抵抗性フィールドプレートと
しての高抵抗半導体膜28を設けることにより、さらに
電界の集中を緩和したことにある。高抵抗半導体膜28
の両端部はそれぞれアノード電極27、ストッパ電極2
6に接続している。なお、高抵抗半導体膜28、絶縁膜
25以外の素子構造は第20〜第23の実施例のいずれ
でも良い。 (第25の実施例)図26は、本発明の第25の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の断面図であ
る。
施例のそれと異なる点は、高抵抗半導体膜28、絶縁膜
25の位置関係が反対になっていることにある。すなわ
ち、本実施例では、p型リング層30、n型カソード層
21、n型ストッパー層23の表面に直接接触するよう
に高抵抗半導体膜28を設けている。 (第26の実施例)図27は、本発明の第26の実施例
に係る高耐圧ダイオードを示す図である。
施例のそれと異なる点は、n型カソード層21の表面
に、p型リング層30を囲む低濃度のp型リサーフ層2
9をp型リング層30に接して形成したとにある。
はほぼ矩形状の枠状であり、p型リング層30の表面形
状の外側の四辺とp型リサーフ層29の表面形状の外側
の四辺との間の距離L7よりも、p型リング層30の表
面形状の外側の四隅とp型リサーフ層29の表面形状の
外側の隅との間の距離L8のほうが長くなっている。
状の四隅の曲率半径R5を曲率半径R4と同じ大きさに
できる。また、第20の実施例と同様に、曲率半径R4
と曲率半径R3と曲率半径R2と曲率半径R1とは同じ
大きさである。したがって、特定の四隅に電界が集中す
ることがなくなり、従来よりも耐圧が高くなる。 (第27の実施例)図28は、本発明の第27の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の平面図であ
る。
施例のそれと異なる点は、p型アノード層22の表面形
状の四隅、p型リング層30の表面形状の四隅、p型リ
サーフ層29の表面形状の外側の四隅およびn型ストッ
パ層23の表面形状の内側の四隅の部分を直線にするこ
とによりL8>L7として、これら四隅での電界集中を
抑制して耐圧を改善していることにある。 (第28の実施例)図29は、本発明の第28の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の平面図であ
る。
施例のそれと異なる点は、四隅の部分を折れ線にするこ
とによりL8>L7として、四隅での電界集中を抑制し
ていることにある。本実施例では、折れ線の数を二つと
したが三つ以上でも良い。 (第29の実施例)図30は、本発明の第29の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の平面図であ
る。
施例のそれと異なる点は、p型リング層30、p型リサ
ーフ層29、n型ストッパ層23の辺の部分を隅に行く
ほど外側に広げることにより、隅に近づくほどL7を大
きくすることにより、辺の部分でも電界集中を緩和して
耐圧を改善していることにある。 (第30の実施例)図31は、本発明の第30の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の断面図であ
る。図31(a)、図31(b)は、それぞれ、図27
(c),図27(d)の断面図に相当する。
29の実施例のそれと異なる点は、p型リング層30、
p型リサーフ層29、n型カソード層21、n型ストッ
パー層23にわたる領域上に絶縁膜25を介して抵抗性
フィールドプレートとしての高抵抗半導体膜28を設け
ることにより、さらに電界の集中を緩和したことにあ
る。高抵抗半導体膜28の両端部はそれぞれアノード電
極27、ストッパ電極26に接続している。なお、高抵
抗半導体膜28、絶縁膜25以外の素子構造は第26〜
第29の実施例のいずれでも良い。 (第31の実施例)図32は、本発明の第31の実施例
に係る高耐圧ダイオードの接合終端領域の断面図であ
る。
施例のそれと異なる点は、高抵抗半導体膜28、絶縁膜
25の位置関係が反対になっていることにある。すなわ
ち、本実施例では、p型リング層30、p型リサーフ層
29、n型カソード層21、n型ストッパー層23に直
接接触するように高抵抗半導体膜28を設けている。 (第32の実施例)図33は、本発明の第32の実施例
に係る高耐圧ダイオードの平面図である。
した第14の実施例のそれと異なる点は、曲率半径R
2,R3の円弧の中心が内側にずれていることにある。
曲率半径R1,R2,R3は同じである。本実施例で
も、第14の実施例と同様に、四隅の電界集中が緩和さ
れ、耐圧が高くなる。 (第33の実施例)図34は、本発明の第33の実施例
に係る高耐圧ダイオードの平面図である。
した第14の実施例のそれと異なる点は、n型ストッパ
層23の表面形状の内側の輪郭が矩形状になっているこ
とにある。
るものではなく、例えば、上記実施例では、全ての曲率
半径を等しくする場合について説明したが、従来の場合
には全ての曲率半径が異なっていたので、少なくとも二
つの曲率半径を等しくするだけでも、従来よりも高い耐
圧が得られる。
い。さらに、上記実施例では主として高耐圧ダイオード
の場合について説明したが、本発明の他の高耐圧半導体
素子にも適用できる。その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で、種々変形して実施できる。
請求項2)によれば、絶縁膜中にホットキャリが飛び込
まなくなるので、耐圧の経時劣化を防止できる。また、
本発明(請求項3)によれば、第2導電型半導体層の表
面形状の四隅の電界集中が緩和され、耐圧が高くなる。
の素子構造を示す断面図
の素子構造を示す断面図
の素子構造を示す断面図
の素子構造を示す断面図
の素子構造を示す断面図
の素子構造を示す断面図
造を示す断面図
図
を示す図
ドの接合終端領域の平面図
ードの接合終端領域の平面図
ードの接合終端領域の平面図
ードの接合終端領域の断面図
ードの接合終端領域の断面図
ードを示す図
ードの平面図
ードの平面図
ードの平面図
ードの接合終端領域の断面図
ードの接合終端領域の断面図
ードを示す図
ードの接合終端領域の平面図
ードの接合終端領域の平面図
ードの接合終端領域の平面図
ードの接合終端領域の断面図
ードの接合終端領域の断面図
ードを示す図
ードの接合終端領域の平面図
ードの接合終端領域の平面図
ードの接合終端領域の平面図
ードの接合終端領域の断面図
ードの接合終端領域の断面図
ードの平面図
ードの平面図
す図
を示す図
合の電流の時間変化を示す図
示す特性図
示す特性図
体層) 2…カソード電極(第2の主電極) 3…p型リサーフ層(第2の第2導電型半導体層) 4…n型ストッパ層 5…高濃度のn型カソード層 6…p型コンタクト層 7…p型アノード層(第2導電型半導体層、第1の第2
導電型半導体層) 8…高抵抗半導体膜 9…熱酸化膜 10…アノード電極(第1の主電極) 11…ストッパ電極 12…CVD酸化膜 13…高抵抗半導体膜 14…n型ベース層 15…p型ベース層 16…n型ソース層 17…n型バッファ層 18…p型ドレイン層 19…ゲート電極 20…p型リング層 21…n型カソード層(第1の第1導電型半導体層) 22…p型アノード層(第2導電型半導体層) 23…n型ストッパ層(第2の第1導電型半導体層) 24…p型コンタクト層 25…絶縁膜 26…ストッパ電極 27…アノード電極 28…高抵抗半導体膜 29…p型リサーフ層 30…p型ガードリング層
Claims (3)
- 【請求項1】高抵抗の第1導電型半導体層と、 この第1導電型半導体層の表面に選択的に形成された第
2導電型半導体層と、 この第2導電型半導体層の表面に接触するとともに、そ
の端部が前記第2導電型半導体層の端部を越えて前記第
1導電型半導体層上にまで延在し、絶縁膜により前記第
1導電型半導体層と絶縁された第1の主電極と、 前記第1の主電極の端部下の前記第1導電型半導体層の
表面に接触するとともに、前記絶縁膜により前記第1の
主電極と絶縁された高抵抗半導体膜と、 前記第1導電型半導体層に設けられた第2の主電極とを
具備してなることを特徴とする高耐圧半導体素子。 - 【請求項2】高抵抗の第1導電型半導体層と、 この第1導電型半導体層の表面に選択的に形成された第
1の第2導電型半導体層と、 前記第1導電型半導体層の表面に前記第1の第2導電型
半導体層に接して形成され、前記第1の第2導電型半導
体層よりも低濃度の第2の第2導電型半導体層と、 前記第1の第2導電型半導体層の表面に接触するととも
に、その端部が前記第1の第2導電型半導体層の端部を
越えて前記第2の第2導電型半導体層上にまで延在し、
絶縁膜により前記第2の第2導電型半導体層と絶縁され
た第1の主電極と、 前記第1の主電極の端部下の前記第2の第2導電型半導
体層の表面に接触するとともに、前記絶縁膜により前記
第1の主電極と絶縁された高抵抗半導体膜と、 前記第1導電型半導体層に設けられた第2の主電極とを
具備してなることを特徴とする高耐圧半導体素子。 - 【請求項3】高抵抗の第1の第1導電型半導体層と、 この第1の第1導電型半導体層の表面に選択的に形成さ
れ、その表面形状がほぼ矩形状の第2導電型半導体層
と、 この第2導電型半導体層を囲むとともに、前記第2導電
型半導体層に接しないように前記第1の第1導電型半導
体層の表面に形成され、その表面形状の内側の輪郭がほ
ぼ矩形状の高濃度の第2の第1導電型半導体層とを具備
してなり、 前記第2導電型半導体層の表面形状の四辺と前記第2の
第1導電型半導体層の表面形状の内側の四辺との間の距
離よりも、前記第2導電型半導体層の表面形状の四隅と
前記第2の第1導電型半導体層の表面形状の内側の四隅
との間の距離のほうが長いことを特徴とする高耐圧半導
体素子。
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1995
- 1995-04-11 JP JP08556995A patent/JP3872827B2/ja not_active Expired - Fee Related
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