JPH08287720A - 埋込型照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、１本の吊下げボルトに取付け可能で
あるとともに、天井等への取付時間が短縮可能な埋込型
照明器具を特徴とする。 【構成】器具本体４０の上面略中央には、吊下げボルト
２の先端部を貫通させる貫通孔１０を設け、反射板４１
には、貫通孔１０に対向し、この貫通孔１０を貫通した
吊下げボルトのねじ３に取付部材３０を取付けるための
取付部材挿入孔４６ａ，５０ａと、この取付部材挿入孔
４６ａ，５０ａに連続して蛍光ランプ間に形成され、こ
の取付部材挿入孔４６ａ，５０ａを塞ぐとともに、この
反射板４１の裏面側に係止されて取付けられる遮蔽板４
５，５２を挿入するための遮蔽板挿通孔４６ｂ，５０ｂ
とをそれぞれ設け、反射笠５０により遮蔽板挿通孔４６
ｂ，５０ｂを覆い隠すとともに遮蔽板４５，５２を位置
固定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、埋込型照明器具の天井
等への取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の埋込型照明器具の天井等への取付
構造を図８および図９に示す。

【０００３】従来の埋込型照明器具１は、２本の図示し
ないスラブ等に取付けられ、先端に雌ねじ３が形成され
た吊下げボルト２に取付け固定されるもので、４は略正
方形をした器具本体で、この器具本体４は、上面部に略
正方形をした平坦状の取付主体部６と、この主体部６の
一方の両端から夫々下方に略直角に折曲げて夫々対向し
て形成された側板７と、他方の両端から夫々下方に断面
略コ字状で、開口部が対向するように夫々折曲げ形成さ
れた取付片部８とから構成されている。

【０００４】器具本体４の取付主体部６の中央部には、
吊下げボルト２が夫々貫通する貫通孔１０が夫々形成さ
れるとともに、夫々の側板７の裏面側には、安定器１１
が夫々取付けられている。さらに、器具本体４の両端に
形成された取付片部８の取付面９の一方の取付面９ａの
中央部には、片口用ランプソケット１２が取付けられる
とともに、この中央部に振分けられて夫々片口用ランプ
ソケット１２が取付面９ａに夫々取付けられ、さらに、
これらの片口用ランプソケット１２の夫々の内方にねじ
孔１３が夫々取付面９ａに形成されている。また、取付
面９の他方の取付面９ｂには、一方の取付面９ａに夫々
形成れたねじ孔１３と対称な位置にねじ孔１３が夫々形
成されている。

【０００５】１６は、器具本体４の下方に取付けられる
断面略台形をした反射板で、この反射板１６は、上方に
形成された略正方形で、平坦状をした天面部１７と、こ
の天面部１７の周端部から下方に傾斜して形成された側
面部１８と、これら側面部１８の全周下端から反射板１
６の天面部１７と略平行に外側方向に夫々折曲げ形成さ
れた枠部１９とからなる。さらに、反射板１６の天面部
１７には、器具本体４に取付けられたランプソケット１
２に夫々対向して形成された略長方形のランプソケット
貫通孔２１と、器具本体５の取付片部８に夫々形成され
たねじ孔１３に夫々対向して形成されたと取付ねじ貫通
孔２２と、器具本体４の主体部６に夫々形成された貫通
孔１０に夫々対向して形成された長方形状の取付部材挿
入孔２３とから構成されている。また、この反射板１６
の内側は反射面１６ａを形成するとともに、天面部１７
の反射面１６ａ側には、下方が開口した略円弧状をした
ランプ支持具２５が、ランプソケット１２と夫々対向し
た位置に取付けられている。 この埋込型照明器具１を
天井２７に形成された開口部２８に取付ける手順につい
て説明する。

【０００６】ランプソケット１２，安定器１１等が取付
けられた器具本体４の下方開口から反射板１６を取付ね
じ２９で器具本体４の取付面９ａ，９ｂに形成されたね
じ孔１３に夫々螺着させて取付けて器具本体組立５と
し、夫々の吊下げボルト２に器具本体４の貫通孔１０に
夫々挿通させ、反射板１６の取付部材挿入孔２３からナ
ット３０を吊下げボルト２に夫々螺着させて、反射板１
６の枠部１９が天井２７の下面に当接するまで、吊下げ
ボルト２に夫々螺着させナット３０を締めつけて天井２
７に取付ける。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の埋
込型照明器具１の天井等への取付けは、照明器具１の外
形寸法の大小にかわらず、２本の吊下げボルト２にて取
付けられていたので、照明器具の取付時間に多くを費や
していた。

【０００８】また、照明器具１の天井等への取付けは、
これら吊下げボルト２にナット３０を夫々螺着させ、こ
れらナット３０を締め上げて器具本体を天井等へ取付け
るために、ナットの締め上げ寸法が大きくなり、器具本
体を取付けるための時間が多くかかるという問題があっ
た。

【０００９】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、１本の吊下げボルトに取付け可能であるとともに、
天井等への取付時間が短縮可能な埋込型照明器具を提供
することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の埋込型照明器具は、基端部がスラブ等に固
定され、先端部にねじが形成された一本の吊下げボルト
に、下方に反射板を有する器具本体を取付部材により取
付け固定し、前記反射板の下方に奇数灯の蛍光ランプを
並列に配設するとともに、これら蛍光ランプ間に反射笠
を取付けた埋込型照明器具において、前記器具本体の上
面略中央には、前記吊下げボルトの先端部を貫通させる
貫通孔を設け、前記反射板には、前記貫通孔に対向し、
この貫通孔を貫通した吊下げボルトのねじに前記取付部
材を取付けるための取付部材挿入孔と、この取付部材挿
入孔に連続して前記蛍光ランプ間に形成され、この取付
部材挿入孔を塞ぐとともに、この反射板の裏面側に係止
されて取付けられる遮蔽板を挿入するための遮蔽板挿通
孔とをそれぞれ設け、前記反射笠により前記遮蔽板挿通
孔を覆い隠すとともに前記遮蔽板を位置固定することを
特徴とする。

【００１１】

【作用】上記の構成において、１本の吊下げボルトに器
具本体の貫通孔を挿通させたのち、反射板の取付部材挿
入孔からナットを吊下げボルトの雌ねじに螺着させて器
具本体組立の枠部を天井に当接させて取付ける。取付部
材挿入孔を覆い隠すための遮蔽板の取付けは、遮蔽板を
遮蔽板挿通孔に挿通させてから、この遮蔽板を取付部材
挿入孔に移動させて、遮蔽板の取付片を取付部材挿入孔
の端部反射板裏面と係着させて取付ける。さらに、Ｖ字
状反射笠を蛍光ランプ間に取付けることにより、Ｖ字状
反射笠の上端間で遮蔽板の左右の動きを規制させる。

【００１２】

【実施例】以下、図１〜図６を参照して本発明の実施例
を説明する。なお、従来技術と同一構成のものは、同一
番号を付して説明する。

【００１３】図１は本発明の一実施例に係る埋込型照明
器具を示す分解斜視図である。

【００１４】２は、スラブ等に吊下げられて取付けられ
た１本の吊下げボルトで、この吊下げボルト２の下端に
は雌ねじ３が形成されている。

【００１５】４０は、１本の吊下げボルト２に取付けら
れる器具本体で、この器具本体４０の上面部に形成され
た取付主体部６の略中心部には、吊下げボルト２を貫通
させる貫通孔１０が１個形成されるとともに、この器具
本体４０は１本の吊下げボルト２に吊下げ取付けられる
ので、器具本体４０に装着される蛍光ランプ（図示せ
ず）は、奇数本の蛍光ランプが取付けられる構造となっ
ている。従って、器具本体４０の取付片部８には、ラン
プソケット１２が夫々器具本体４０の中心線上およびこ
の中心線上の左右に振分けられて奇数個（図面では３
個）取付けられているとともに、器具本体４０の取付片
部８には、夫々ねじ孔１３が形成されている。さらに、
器具本体４０には、従来技術と同様に安定器１１が夫々
取付けられている。

【００１６】４１は、器具本体４０に取付けられる反射
板で、従来技術と同様に、この反射板４１の周囲端部に
は枠部１９が形成されるとともに、反射板４１の天面部
４３には、ランプソケット貫通孔２１と取付部材挿入孔
４６ａとこの挿入孔４６ａに連続して蛍光ランプ間に形
成された遮蔽板挿通孔４６ｂとからなる略Ｌ字状の遮蔽
板取付孔４６が形成されているとともに、天面部４３の
下面部にはランプ支持具２５がランブソケット１２と対
向した位置に夫々取付けられている。

【００１７】この器具本体４０を天井２７に取付けるに
は、反射板４１を取付ねじ２９で器具本体４０に取付け
て器具本体組立４２としたのち、器具本体４０の貫通孔
１０に吊下げボルト２を挿通させ、遮蔽板取付孔４６の
取付部材挿入孔４６ａからナット３０を吊下げボルト２
の雌ねじ３に螺着させ、このナット３０を締上げて器具
本体組立４２を天井２７に取付ける。

【００１８】器具本体組立４２を天井２７に取付けた状
態では、図３に示すように、本発明の照明器具は、奇数
本の蛍光ランプが取付けられる構造となっているので、
真ん中に装着された蛍光ランプ（図示せず）の上面に、
吊下げボルト２にナット３０を装着するための取付部材
挿入孔４６ａが開口している。

【００１９】４５は、図２（Ａ）および図３に示すよう
に、取付部材挿入孔４６ａを覆い隠すための遮蔽板で、
この遮蔽板４５は、一枚の長方形をした板材を、略凹形
状に折曲げて形成させた遮蔽部４５ａとこの遮蔽部４５
ａの両端部から夫々外側に略直角にＬ字状に折曲げられ
て形成した取付片部４５ｂとからなる。

【００２０】遮蔽板取付孔４６の遮蔽板挿通孔４６ｂの
幅Ａは、遮蔽板４５が挿入可能なように遮蔽板４５の幅
Ｂより少し大きめに形成されている。さらに、遮蔽板取
付孔４６の取付部材挿入孔４６ａの幅Ｚは、遮蔽板４５
の幅Ｂと略同一寸法に形成されているとともに、取付部
材挿入孔４６ａの長手方向の寸法Ｙは、遮蔽板４５の長
手方向の寸法Ｘより少し大きめに形成されている。

【００２１】４８は、バッフル付Ｖ字反射笠で、この反
射笠４８は、蛍光ランプ（図示せず）の長手方向に沿っ
た蛍光ランプ間に夫々装着される断面略Ｖ字状をした一
対のＶ字状反射笠５０とこれらＶ字状反射笠５０の長手
方向と略直角方向に並列に夫々取付けられる略台形をし
たバッフル４９とからなる。なお、図４に示すように、
Ｖ字状反射笠５０の上方開口端の幅Ｃは、反射板４１の
遮蔽板挿通孔４６ｂの幅Ａが覆われる形状となってい
る。

【００２２】次ぎに、埋込型照明器具を天井２７に形成
された開口部２８に取付ける手順について説明する。

【００２３】ランプソケット１２，安定器１１等が取付
けられた器具本体４０の下方開口から反射板１６を取付
ねじ２９で器具本体４０の取付面９ａ，９ｂに形成され
たねじ孔１３に夫々螺着させて取付けて器具本体組立４
２とし、吊下げボルト２の雌ねじ３を器具本体４の中心
部に形成した貫通孔１０に挿通させ、反射板４１の取付
部材挿入孔４６ａからナット３０を吊下げボルト２に螺
着させる。さらに、このナット３０を締上げると、反射
板４１の枠部１９が天井２７の下面に当接する。

【００２４】図２に示すように、遮蔽板４５を長手方向
に位置させて矢印ａ方向（上方向）に移動させて、遮蔽
板挿通孔４６ｂに遮蔽板４５を挿入させ、次ぎに、遮蔽
板４５が遮蔽板挿通孔４６ｂに突き当たるまで矢印ｂ方
向に遮蔽板４５を移動させる。さらに、遮蔽板４５を矢
印ｃ方向に移動させてから手を離すと、遮蔽板４５の取
付片部４５ｂが夫々と取付部材挿入孔４６ａの両端部の
裏面に引掛かり保持される。

【００２５】最後に、バッフル付略Ｖ字反射笠４８のＶ
字状反射笠５０を蛍光ランプ（図示せず）間に沿わせて
器具本体組立４２の下方開口から反射板４１に取付ける
と、図４に示すように、夫々のＶ字状反射笠５０の上端
との幅Ｅが、遮蔽板４５の幅Ｂより多少大きめに形成さ
れているので、遮蔽板４５の左右の動きがＶ字状反射笠
５０の夫々の上端により規制される。このバッフル付略
Ｖ字状反射笠４９は図示しない取付ねじで反射板４１等
に夫々取付け固定される。

【００２６】なお、蛍光ランプは、実施例では３本で説
明をしたが５本，７本等奇数本の蛍光ランプであっても
よい。また、蛍光ランプは、片口ランプでも、直管形ラ
ンプでもよい。

【００２７】さらに、図５は遮蔽板の取付構造を示す第
２実施例で、５０ｂは略長方形をした遮蔽板挿通孔で、
この遮蔽板挿通孔５０ｂの下方から、変形可能な鉄板，
変形可能なばね材，変形可能な合成樹脂等の材料で形成
された遮蔽板４５を内側方向に狭めて挿入したのち、遮
蔽板４５を元の形状に復元させると遮蔽板４５の取付片
４５ｂが遮蔽板挿通孔５０ｂの裏面側に夫々係着されて
取付けられる。

【００２８】また、図６は遮蔽板の取付構造を示す第３
実施例で、５２は遮蔽部５２ｂの両端に夫々設けられた
立上げ片部５２ｄに形成された突出片５２ａが形成され
た遮蔽板で、この遮蔽板５２を遮蔽板挿通孔５０ｂの上
方から挿入させて、夫々の突出片５２ａを図７に示すよ
うに、取付片５２ｃと突出片５２ａの上端とで反射板４
１に固定させて取付ける構造でもよい。

【００２９】上記に説明したように、本発明の照明器具
の取付けは、１本の吊下げボルトへ取付け可能の構造と
したので、天井等への取付時間が短縮できる。しかし、
１本の吊下げボルトに取付ける構造としたので、吊下げ
ボルトへのナットを取付けるための取付部材挿入孔４６
ａが器具本体の外側から見えるという外観的な問題があ
ったが、この取付部材挿入孔４６ａを覆い隠す遮蔽板４
５を、バッフル付略Ｖ字状反射板４８のＶ字状反射笠５
０の上端に隠れるように遮蔽板挿通孔４６ｂを設け、こ
の遮蔽板挿通孔４６ｂに遮蔽板４５を挿入させてから、
取付部材挿入孔４６ａ側に平行移動させることにより、
遮蔽板４５の取付片部を取付部材挿入孔４６ａの両端に
係止させ、バッフル付略Ｖ字状反射板４９の夫々のＶ字
状反射笠５０の上端間で遮蔽板の左右の動きを規制させ
るようにしたものである。

【００３０】

【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、１
本の吊下げボルトに取付け可能な埋込型照明器具の構成
にしたので、取付時間が短縮化できる。さらに、反射板
に設けた取付部材挿入孔に係合させて遮蔽板を取付ける
とともに、Ｖ字状反射笠により遮蔽板の左右の動きを規
制させる構造としてので、ねじ等の部品を使用すること
なく保持固定させるとともに外観上問題のない照明器具
を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る埋込型照明器具を示す
分解斜視図。

【図２】同実施例における遮蔽板の埋込型照明器具への
取付構造の一部を示す斜視図であり、（Ａ）は反射板に
形成された遮蔽板取付孔を示す平面図。（Ｂ）は遮蔽板
の外観を示す斜視図。

【図３】同実施例における埋込型照明器具を取付けた状
態を示す断面図。

【図４】同実施例におけるバッフル付きＶ字形反射笠を
示す平面図。

【図５】遮蔽板の埋込型照明器具への取付構造の一部を
示す第２実施例の斜視図。

【図６】遮蔽板の埋込型照明器具への取付構造の一部を
示す第３実施例の斜視図。

【図７】遮蔽板の埋込型照明器具への取付構造の一部を
示す第３実施例の断面図。

【図８】従来技術における埋込型照明器具を示す分解斜
視図。

【図９】従来技術における埋込型照明器具を取付けた状
態を示す断面図。

【符号の説明】

２…吊下げボルト， 吊下げボルトの３…ねじ， １０…貫通孔， ３０…ナット（取付部材）， ４０…器具本体， ４１…反射板， ４５，５２…遮蔽板， ４６ａ，５０ａ…取付部材挿入孔， ４６ｂ，５０ｂ…遮蔽板挿通孔， ５０…反射笠。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】基端部がスラブ等に固定され、先端部にね
   じが形成された一本の吊下げボルトに、下方に反射板を
   有する器具本体を取付部材により取付け固定し、前記反
   射板の下方に奇数灯の蛍光ランプを並列に配設するとと
   もに、これら蛍光ランプ間に反射笠を取付けた埋込型照
   明器具において、 前記器具本体の上面略中央には、 前記吊下げボルトの先端部を貫通させる貫通孔を設け、 前記反射板には、 前記貫通孔に対向し、この貫通孔を貫通した吊下げボル
   トのねじに前記取付部材を取付けるための取付部材挿入
   孔と、 この取付部材挿入孔に連続して前記蛍光ランプ間に形成
   され、この取付部材挿入孔を塞ぐとともに、この反射板
   の裏面側に係止されて取付けられる遮蔽板を挿入するた
   めの遮蔽板挿通孔とをそれぞれ設け、 前記反射笠により前記遮蔽板挿通孔を覆い隠すとともに
   前記遮蔽板を位置固定することを特徴とする埋込型照明
   器具。