JPH0218948Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本案はソケツト取付装置に関し、特にソケツト
を反射板に取付具を利用して固定するものにおい
て、取付具のソケツトからの脱却によるソケツト
の脱落を防止できる係止構造に関するものであ
る。

〔従来技術〕

一般にこの種ソケツト取付装置は例えば実公昭
51−12224号公報に開示されているように、反射
板の両端に形成した角形の窓孔にソケツト本体と
基部との間に窓孔より大きい径大の取付部を形成
し、かつ基部にスリツト部を形成してなるソケツ
トの基部を挿入すると共に、ソケツトのスリツト
部にコ字形の取付具を反射板の裏面に沿つて挿入
して構成されている。

この装置によれば、ソケツトの基部のスリツト
部に取付具を挿入するだけの簡単な操作によつて
ソケツトを反射板に容易に取付けることができる
ものである。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし乍ら、取付具の板厚が薄くなるように、
ないしはスリツト部の高さ寸法が大きくなるよう
に変動したりすると、取付具のスリツト部に対す
る係止状態がゆるくなる。そして、時には取付状
態において、振動の付与によつて取付具のソケツ
トに対する係合状態が解放されてしまい、ソケツ
トが反射板から脱落するという問題が生ずる。

それ故に、本案の目的は簡単な構成によつて取
付具のソケツトに対する取付状態を確実にできる
ソケツト取付装置を提供することにある。

〔問題を解決するための手段〕

従つて、本案は上述の目的を達成するために、
ソケツト本体と基部との間に径大の取付部を形成
したソケツトの基部を反射板の窓孔に挿入し、取
付部近傍の基部側面に形成されたスリツト部にコ
字形取付具を挿入し、径大の取付部と挿入した取
付具間に反射板を挟みこむようにしたものに於い
て、前記径大の取付部の裏面に突起を形成すると
共に、反射板、取付具の前記突起と対向する位置
に前記突起が係止される孔を形成して挿入係止し
たものである。

〔作用〕

この考案によれば、ソケツト基部の反射板の窓
孔への挿入によつて、径大の取付部の突起が反射
板の孔に挿入され、裏面側に突出される。そし
て、スリツト部への取付具の挿入と同時に、この
突起が取付具の孔にも挿入係止される関係で、取
付具のソケツトに対する結合を確実に行うことが
できる。従つて、少々の振動が付与されても結合
状態が解かれることはなく、ソケツトの脱落も皆
無にできる。

〔実施例〕

次に本案の一実施例について第１図〜第３図を
参照して説明する。

図において、１は天井面であつて、これには放
電灯用安定器２を具えた器具本体３がボルトなど
によつて固定されている。そして、この器具本体
３の下方には例えば逆富士形の反射板４が、器具
本体３より延びる取付金具（図示せず）に化粧ネ
ジを螺入することによつて取付けられている。こ
の反射板４の底板部４ａの両端には四角形の窓孔
５と、窓孔５に隣接する部分に円形の孔６，６と
が形成されている。そして、反射板４にはソケツ
ト７が取付けられている。このソケツト７は例え
ばソケツト本体８と、ソケツト本体８の延長部分
に窓孔５に対応する形状に形成された基部９と、
ソケツト本体８と基部９との間に外方に突出する
ように形成されたフランジ部（径大の取付部）１
０と、基部９の側面に形成されたスリツト部１
１，１１と、フランジ部１０の裏面に一体的に形
成された突起１２，１２とから構成されている。
このソケツト７の基部９は反射板４の窓孔５に挿
入されると同時に、突起１２，１２も孔６，６に
挿入され、取付具１３によつて固定される。この
取付具１３は基部９のスリツト部１１，１１間の
間隔にほぼ等しい間隔を有するコ字形の支持片１
４と、支持片の一端に形成されたＬ形の操作部１
５と、支持片１４の遊端（他端）に形成された孔
１６とから構成されており、反射板４の裏面に沿
つて支持片１４がスリツト部１１に挿入されると
共に、孔１６に突起１２が挿入係止されている。

〔考案の効果〕

以上のように本案によれば、ソケツトの径大の
取付部における突起が反射板の孔に挿入されるた
めに、ソケツトの反射板への装着状態における位
置決めを確実に行うことができる。

その上、ソケツトのスリツト部には取付具の支
持片が挿入される上、支持片の孔に突起が挿入係
止されるために、取付具の板厚、スリツト部の高
さ寸法に少々の変動が生じても、取付具のスリツ
ト部からの脱却を皆無にできる。

尚、本案において、ソケツトの突起は２個の
他、１個など適宜の数に変更できるし、蛍光ラン
プの装着側に形成でき、この場合、反射板、取付
具には第３図において点線で示す部分に孔を形成
する必要がある。又、径大部はフランジ状とする
他、ソケツト本体を基部に対して径大に形成する
ことによつて構成することもできる。さらには反
射板の形状は適宜に変更できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の一実施例を示す正断面図、第２
図は第１図の側断面図、第３図は分解斜視図であ
る。 図中、４は反射板、５は窓孔、６は孔、７はソ
ケツト、８はソケツト本体、９は基部、１０は取
付部（フランジ部）、１１はスリツト部、１２は
突起、１３は取付具、１６は孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ソケツト本体と基部との間に径大の取付部を形
   成したソケツトの基部を反射板の窓孔に挿入し、
   取付部近傍の基部側面に形成されたスリツト部に
   コ字形取付具を挿入して取付部と取付具間に反射
   板を挟みこむようにしたものに於いて、前記径大
   の取付部の裏面に突起を形成すると共に反射板、
   取付具の前記突起と対向する位置に前記突起が係
   止される孔を形成して、突起を孔に挿入係止した
   とこと特徴とするソケツト取付装置。