JPH08287592A - 運動乱れ検出装置 - Google Patents

運動乱れ検出装置

Info

Publication number
JPH08287592A
JPH08287592A JP7112490A JP11249095A JPH08287592A JP H08287592 A JPH08287592 A JP H08287592A JP 7112490 A JP7112490 A JP 7112490A JP 11249095 A JP11249095 A JP 11249095A JP H08287592 A JPH08287592 A JP H08287592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
pulse
signal
input
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7112490A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Nagao
吉弘 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Music Solutions Inc
Original Assignee
Sony Disc Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Disc Technology Inc filed Critical Sony Disc Technology Inc
Priority to JP7112490A priority Critical patent/JPH08287592A/ja
Publication of JPH08287592A publication Critical patent/JPH08287592A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一定速度または変化する加速度での回転運動
または直線運動における運動の乱れが検出されるように
した、運動乱れ検出装置を提供すること。 【構成】 移動体の移動速度に対応したパルス列を発生
するパルス列発生回路11aと、パルス列発生回路から
のパルスが入力される位相比較器17,低域瀘過器18
及び電圧制御発振器19を含み、電圧制御発振器の出力
信号が位相比較器にフィードバックされるフェーズロッ
クループと、フェーズロックループの位相比較器の出力
パルスが誤差パルスS3として入力され、低域瀘過器か
らの出力電圧が制御電圧S4として入力される時間電圧
変換器21と、時間電圧変換器からののこぎり波が入力
され、任意の基準電圧と比較される電圧比較器23とを
含む運動乱れ検出装置16。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一定速度または変化す
る加速度での回転運動または直線運動における運動の乱
れを検出するための運動乱れ検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば回転運動または直線運動し
ている移動体において、移動体の速度に対応するパルス
間隔を有するパルスが出力される場合、速度が一定で
は、上記パルスは一定間隔に保持される。従って、基準
信号として、例えば水晶発振器等の発振器からの基準パ
ルスと、上記パルスとを比較することにより、移動体の
速度の乱れが容易に検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばコン
パクトディスクを含む光ディスク等のための、所謂線速
度一定(以下CLVタイプという)のディスク装置や、
カッティングマシン等においては、回転駆動されるディ
スクや被加工物等の移動体の再生部分または加工部の線
速度が一定に保持される必要がある。従って、再生部分
または加工部の回転軸からの距離に対応して、移動体の
回転速度が制御される、即ち回転中心から外側に向かう
につれて、回転速度が低くなり、また回転中心から内側
に向かうにつれて、回転速度が高くなるように、ディス
ク,被加工物等の移動体の回転速度が制御される必要が
ある。
【0004】しかしながら、上述した線速度一定の場合
には、前記移動体の速度に対応するパルスは、回転速度
の変化に伴って、ゆるやかに変化することになる。従っ
て、このパルスが比較されるべき基準信号も、回転速度
の変化に伴ってゆるやかに変化される必要がある。この
ため、実質的に回転速度の乱れを検出することが困難で
あった。
【0005】さらに、移動体が直線運動し、その速度が
変化する場合にも、上述した回転運動の場合と同様に、
移動速度の乱れを検出することが困難であった。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成に
より、一定速度または変化する加速度での回転運動また
は直線運動における運動の乱れが検出されるようにし
た、運動乱れ検出装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、移動体の移動速度に対応したパルス列を発生する
パルス列発生回路と、このパルス列発生回路からのパル
スが入力される位相比較器,低域瀘過器及び電圧制御発
振器と、この電圧制御発振器の出力信号が位相比較器に
フィードバックされるフェーズロックループと、フェー
ズロックループの位相比較器の出力パルスが誤差パルス
として入力され、低域瀘過器からの出力電圧が制御電圧
として入力される時間電圧変換器と、この時間電圧変換
器からののこぎり波が入力され、任意の基準電圧と比較
される電圧比較器とを備える、運動乱れ検出装置によ
り、達成される。
【0008】
【作用】上記構成によれば、パルス列発生回路から、移
動体の移動速度に対応したパルス列がフェーズロックル
ープに入力される。これにより、フェーズロックループ
では、位相比較器が、このパルス列を電圧制御発振器か
らのパルスと位相比較して、その位相比較出力が、低域
瀘過器を介して電圧制御発振器に入力される。従って、
電圧制御発振器は、入力信号に基づいて、周波数制御し
て、パルス列を出力する。かくして、フェーズロックル
ープは、パルス列発生回路からのパルス信号をFM変調
波として復調することになる。
【0009】ここで、パルス列発生回路からのパルス列
に乱れがない場合には、フェーズロックループに入力さ
れる二つの入力信号、即ちパルス列発生回路からのパル
ス信号と、フェーズロックループの電圧制御発振器から
のパルス信号は、同位相であることから、位相比較器か
ら出力される誤差パルスは、実質的に現われない。従っ
て、時間電圧変換器には信号が入力されないので、電圧
比較器に入力される信号は、基準電圧より低い。このた
め、電圧比較器からは信号が出力されない。これによ
り、移動体の運動の乱れがないことが検出されることに
なる。
【0010】これに対して、パルス列発生回路からのパ
ルス列に乱れがある場合には、フェーズロックループに
入力される二つの入力信号、即ちパルス列発生回路から
のパルス信号と、フェーズロックループの電圧制御発振
器からのパルス信号は、位相差が生ずることから、位相
比較器からは誤差パルスが出力される。従って、時間電
圧変換器は、この誤差パルスをのこぎり波に変換する。
そして、こののこぎり波が、電圧比較器に入力される
と、のこぎり波の尖頭値が基準電圧より高いため、電圧
比較器からは信号が出力される。これにより、移動体の
運動の乱れが発生していることが検出される。
【0011】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
5を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる
実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に
好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0012】図1は、本発明による運動乱れ検出装置を
備えた光ディスク再生装置の一実施例を示している。図
1において、光ディスク再生装置10は、モータ11に
より回転駆動される光ディスク12と、光ディスク12
の記録面に記録された情報を読み出す光学ピックアップ
13と、この光学ピックアップ13を光ディスク12の
半径方向に移動するモータ14と、各モータ11,14
に取り付けられたエンコーダ11a,14aからの信号
に基づいてこのモータ11,14を駆動制御する制御装
置15と、モータ11のエンコーダ11aからの信号が
入力される運動乱れ検出装置16とを備えている。
【0013】モータ11は、例えばスピンドルモータで
あって、光ディスク12を、光学ピックアップ13によ
るアクセス位置における線速度が一定になるように、回
転駆動するようになっている。エンコーダ11aは、例
えばモータ11の回転軸に備えられたマグネットと、固
定配置された磁気検出素子から構成されており、モータ
11の回転速度に対応するパルス信号を出力するように
なっている。尚、エンコーダ11aは、マグネット及び
磁気検出素子の構成に限らず、モータ11の回転速度に
対応してパルス列を発生させるものであれば、他の構成
であってもよい。
【0014】光ディスク12は、この場合、例えばコン
パクトディスク,レーザーディスク等の再生専用の光デ
ィスクである。光学ピックアップ13は、例えばレーザ
ービームを光ディスク12の信号記録面に照射し、この
光ディスク12からの戻り光に基づいて、再生信号を検
出するように構成されている。
【0015】モータ14は、例えばリニアモータとして
構成されており、光学ピックアップ13が光ディスク1
2の所望トラックに対してアクセスし得るように、光学
ピックアップ13を光ディスク12の半径方向に移動さ
せると共に、このエンコーダ14aは、光ディスク12
の半径方向の位置に対応する信号を出力するようになっ
ている。
【0016】制御装置15は、モータ14のエンコーダ
14aからの信号に基づいて、光ディスク12の再生ト
ラック位置を検出し、当該再生トラック位置における光
ディスク12の回転による線速度が一定になるように、
モータ11を駆動制御する。
【0017】運動乱れ検出装置16は、図2に示すよう
に、構成されている。図2において、運動乱れ検出装置
16は、位相比較器17,低域瀘過器18,電圧制御発
振器19,分周器20と、時間電圧変換器21,第二の
低域瀘過器22及び電圧比較器23とを含んでいる。
【0018】位相比較器17は、入力される二つの信号
の位相を比較して、その位相差を出力するように構成さ
れており、上述したモータ11のエンコーダ11aから
の信号S1が第一の入力端子17aに入力されると共
に、電圧制御発振器19からのパルス信号S2が分周器
20を介して第二の入力端子17bに入力される。これ
により、位相比較器17は、第一の入力端子17a及び
第二の入力端子17bに入力される二つのパルス信号の
位相を比較し、位相差信号である誤差パルスS3(図4
参照)を出力する。
【0019】低域瀘過器18は、所定周波数以上の成分
をカットするように構成されており、位相比較器17か
らの誤差パルスS3が入力されることにより、誤差パル
スS3に基づいて、誤差パルスS3の周波数に対応する
制御電圧S4(図4参照)を生成し、電圧制御発振器1
9及び時間電圧変換器21に出力する。
【0020】電圧制御発振器19は、入力電圧に対応す
る周波数のパルス信号を発生するように構成されてお
り、低域瀘過器18からの制御電圧が入力されることに
より、この制御電圧に対応する周波数のパルス信号を出
力する。
【0021】分周器20は、図示の場合、入力信号の周
波数の1/Nの周波数を有するパルス信号を出力する、
1/N分周器として構成されており、電圧制御発振器1
9からのパルス信号の周波数の1/Nの周波数のパルス
信号S2(図4参照)を、位相比較器17の第二入力端
子17bに入力する。
【0022】かくして、位相比較器17,低域瀘過器1
8,電圧制御発振器19及び分周器20によって、標準
的なフェーズロックループPLLが構成されている。
【0023】時間電圧変換器21は、上記低域瀘過器1
8からの制御電圧に基づいて、位相比較器17からの位
相差信号,即ち誤差パルスS3をのこぎり波S5(図4
参照)に変換する。ここで、時間電圧変換器21は、例
えば図3に示すように構成されている。即ち、図3にお
いて、時間電圧変換器21は、二つのトランジスタを含
むカレントミラー回路30と、制御部31とから構成さ
れている。
【0024】カレントミラー回路30は、二つのトラン
ジスタ32,33と、これらのエミッタと電源との間に
接続された抵抗34,35とから構成されており、一方
のトランジスタ32のコレクタが、ベースに接続されて
いる。そして、このトランジスタ32のコレクタには、
制御部31が接続されている。また、他方のトランジス
タ33のコレクタ(オープンコレクタ)は、充電用キャ
パシタとしてのコンデンサ36を介してアース接続され
ていると共に、位相比較器17からの誤差パルスS3が
バッファ40を介して入力される。このバッファ40
は、誤差パルスS3のハイレベル/ローレベルに応じ
て、コンデンサ36を充電または放電させる。
【0025】制御部31は、オペアンプ37及びバッフ
ァトランジスタ38とから構成されている。オペアンプ
37は、非反転入力端子37aに、上記低域瀘過器18
からの制御電圧S4が入力される。バッファトランジス
タ38は、コレクタが、カレントミラー回路30の一方
のトランジスタ32のコレクタに接続されると共に、エ
ミッタが、抵抗39を介してアース接続されており、ベ
ースには、オペアンプ37の出力信号が入力される。さ
らに、バッファトランジスタ38のエミッタは、オペア
ンプ37の反転入力端子に接続されている。
【0026】これにより、カレントミラー回路30は、
二つのトランジスタのコレクタ電流が、同じベースエミ
ッタ電圧であれば、同じになるという特性に従って、一
方のトランジスタ32のベースエミッタ電圧が制御部3
1により制御されることにより、他方のトランジスタ3
3のコレクタ電流I2が制御されることになる。
【0027】ところで、低域瀘過器18からの制御電圧
S4は、オペアンプ37を介して、バッファトランジス
タ38のベースに印加される。これにより、コンデンサ
36は、位相比較器17からの誤差パルスS3により充
電されることにより、誤差パルスS3が入力される毎
に、コンデンサ36の電圧は、のこぎり波として徐々に
増大すると共に、コンデンサ36への充電電流が、カレ
ントミラー回路30の他方のトランジスタ33のコレク
タ電流I2となる。
【0028】従って、移動体であるモータ11の回転速
度が速い場合、即ちパルス列発生回路であるエンコーダ
11aからのパルス列S1の周波数が高い場合には、コ
ンデンサ36への充電電流I2は多く、また移動体であ
るモータ11の回転速度が遅い場合、即ちパルス列発生
回路であるエンコーダ11aからのパルス列S1の周波
数が低い場合には、コンデンサ36への充電電流I2は
少なくなる。かくして、コンデンサ36の充電電流I2
は、エンコーダ11aからのパルス列S1の周波数に比
例することになる。
【0029】さらに、低域瀘過器22は、上記時間電圧
変換器21からののこぎり波S5から所定周波数以上の
成分をカットする。そして、図2の電圧比較器23は、
入力電圧を基準電圧と比較して、入力電圧が基準電圧よ
り高い場合にのみ、ハイレベルの信号を出力するように
なっており、低域瀘過器22からの出力電圧を、基準電
圧電源23aからの基準電圧と比較する。
【0030】本実施例による運動乱れ検出装置を備えた
光ディスク装置10は、以上のように構成されており、
モータ11が制御装置15により駆動されることによ
り、光ディスク12が回転駆動される。そして、モータ
14が制御装置15により駆動されることにより、光学
ピックアップ13が光ディスク12の所望のトラック位
置に移動される。ここで、制御装置15は、モータ14
のエンコーダ14aからの信号に基づいて、光学ピック
アップ13による光ディスク12の再生トラック位置を
検出し、当該再生トラック位置における光ディスク12
の回転による線速度が一定になるように、モータ11を
駆動制御する。
【0031】これにより、再生トラック位置にて線速度
が一定になるように回転する光ディスク12の信号記録
面に対して、光学ピックアップ13は、例えばレーザー
ビームを照射し、この光ディスク12からの戻り光に基
づいて、再生信号を検出する。かくして、光ディスク1
2の所望のトラック位置に記録された信号が再生される
ことになる。
【0032】ところで、運動乱れ検出装置16には、パ
ルス列発生回路としてのモータ11のエンコーダ11a
から、移動体としてのモータ11の回転速度に対応した
パルス列S1がフェーズロックループPLLに入力され
る。従って、フェーズロックループPLLにて、位相比
較器17は、このパルス列S1を電圧制御発振器19か
らのパルス信号S2と位相比較して、その位相差信号で
ある誤差パルスS3を出力する。これにより、低域瀘過
器18は、誤差パルスS3に基づいて、制御電圧S4を
生成して、電圧制御発振器19及び時間電圧変換器21
に出力する。
【0033】電圧制御発振器19は、低域瀘過器18か
らの制御電圧S4に対応する周波数のパルス信号を発生
し、このパルス信号は、分周器20にて1/Nに分周さ
れて、パルス信号S2に変換され、位相比較器17の第
二の入力端子17bに入力される。かくして、フェーズ
ロックループPLLは、パルス列発生回路であるエンコ
ーダ11aからのパルス信号S1をFM変調波として復
調することになる。
【0034】ここで、モータ11の回転速度に乱れがな
い場合、即ちエンコーダ11aからのパルス列S1に乱
れがない場合には、フェーズロックループPLLに入力
される二つの入力信号S1及びS2は、同位相であるこ
とから、位相比較器17から出力される誤差パルスS3
は、実質的に現われない。従って、時間電圧変換器21
には信号が入力されないので、時間電圧変換器21から
はのこぎり波S5が出力されない。これにより、低域瀘
過器22を介して電圧比較器23に入力される信号は、
基準電圧電源23aの基準電圧より低い。このため、電
圧比較器23からはローレベルの信号が出力される。こ
れにより、移動体であるモータ11の運動の乱れがない
ことが検出されることになる。
【0035】これに対して、モータ11の回転速度に乱
れがある場合、即ちエンコーダ11aからのパルス列S
1に乱れがある場合には、フェーズロックループPLL
に入力される二つの入力信号S1及びS2は、位相差が
生ずることから、位相比較器17からは誤差パルスS3
が出力される。
【0036】これにより、時間電圧変換器21は、この
誤差パルスS3をのこぎり波S5に変換する。この場
合、例えば光ディスク12の内周部と外周部とでは、例
えば1.2m/sの線速度一定となる光ディスク12そ
してモータ11の回転速度は、約3倍の差があるので、
線速度に関して例えば0.1m/sの乱れがあった場合
には、図5に示すように、光ディスク12の内周部で発
生した誤差パルスS3−1の幅を1とすると、外周部で
発生した誤差パルスS3−2の幅は、約3になる。
【0037】これに対して、時間電圧変換器21におい
ては、誤差パルスS3の幅だけコンデンサ36を充電す
る際に、充電電流I2が、制御電圧S4即ちモータ11
の回転速度に比例して、制御されることになる。従っ
て、光ディスク12の内周部であっても外周部であって
も、即ちモータ11の回転数が変化しても、図5に示す
ように、同じ尖頭値を有するのこぎり波S5が生成され
る。
【0038】かくして、こののこぎり波S5が、低域瀘
過器22を介して電圧比較器23に入力されると、のこ
ぎり波S5の尖頭値が基準電圧より高いため、電圧比較
器23からは信号が出力される。これにより、移動体の
運動の乱れが発生していることが検出される。
【0039】このように、上述の実施例では、移動体の
移動速度に関して乱れがない場合、即ちパルス列発生回
路からのパルス列に乱れがない場合には、位相比較器か
ら出力される誤差パルスは、実質的に現われないので、
電圧比較器に入力される信号は、基準電圧より低い。こ
のため、電圧比較器からは信号が出力されない。これに
対して、移動体の移動速度に関して乱れがある場合、即
ちパルス列発生回路からのパルス列に乱れがある場合に
は、フェーズロックループに入力される二つの入力信号
は位相差が生ずることから、位相比較器からは誤差パル
スが出力される。従って、この誤差パルスは、時間電圧
変換器によりのこぎり波に変換され、こののこぎり波の
尖頭値が基準電圧より高いため、電圧比較器からは信号
が出力される。これにより、移動体の運動の乱れが発生
していることが検出される。
【0040】ここで、上記のこぎり波は、電圧制御発振
器に入力される制御電圧に基づいて、生成されるが、パ
ルス列発生回路からのパルス列の平均周波数が変化した
場合には、上記制御電圧の平均値も比例して変化するの
で、パルス列発生回路からパルス例の平均周波数に対す
る誤差パルスの比率が同じであれば、同じ尖頭値を有す
るのこぎり波が生成されることになる。従って、移動体
の速度が一定である場合だけでなく、徐々に変化する場
合であっても、誤差パルスの尖頭値は同じ大きさである
ので、誤差パルスの存在が、電圧比較器によって確実に
検出されることになる。
【0041】これにより、例えばコンパクトディスク,
光ディスク等のための、所謂線速度一定(以下CLVタ
イプという)のディスク装置や、カッティングマシン等
においては、回転駆動されるディスクや被加工物等の移
動体の再生部分または加工部の線速度が一定に保持され
る場合のように、移動体の速度がゆるやかに変化するよ
うな場合であっても、移動体の速度に対応して発生する
パルスに基づいて、回転速度の乱れが確実に検出される
ことになる。また、移動体が直線運動し、その速度が変
化する場合にも、上述した回転運動の場合と同様に、移
動速度の乱れが確実に検出されることになる。
【0042】尚、上記実施例においては、移動体の回転
速度に対応するパルス列発生回路として、モータ11に
備えられたエンコーダ11aが使用されているが、これ
に限らず、他の構成のパルス列発生回路であってもよ
い。また、上記実施例においては、移動体は、線速度一
定で回転駆動される光ディスク12の場合について説明
したが、これに限らず、回転速度一定で、あるいは徐々
に回転速度が変化するような移動体でもよく、さらに、
移動速度一定で、あるいは徐々に移動速度が変化するよ
うな直線移動する移動体であってもよいことは明らかで
ある。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、簡
単な構成により、一定速度または変化する加速度での回
転運動または直線運動における運動の乱れが検出される
ようにした、運動乱れ検出装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による運動乱れ検出装置を備えた光ディ
スク再生装置の一実施例を示す概略図である。
【図2】図1の光ディスク再生装置における運動乱れ検
出装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2の運動乱れ検出装置の各部の信号を示すタ
イムチャートである。
【図4】図2の運動乱れ検出装置における時間電圧変換
器の構成例を示す回路図である。
【図5】図4の時間電圧変換器の入力信号及び出力信号
を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 光ディスク装置 11 モータ 11a エンコーダ(パルス列発生回路) 12 光ディスク 13 光学ピックアップ 14 モータ 14a エンコーダ 15 制御装置 16 運動乱れ検出装置 17 位相比較器 18 低域瀘過器 19 電圧制御発振器 20 分周器 21 時間電圧変換器 22 低域瀘過器 23 電圧比較器 30 カレントミラー回路 31 制御部 32,33 トランジスタ 34,35,39 抵抗 36 コンデンサ(キャパシタ) 37 オペアンプ 38 バッファトランジスタ 40 バッファ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の移動速度に対応したパルス列を
    発生するパルス列発生回路と、 このパルス列発生回路からのパルスが入力される位相比
    較器,低域瀘過器及び電圧制御発振器と、 この電圧制御発振器の出力信号が位相比較器にフィード
    バックされるフェーズロックループと、 フェーズロックループの位相比較器の出力パルスが誤差
    パルスとして入力され、低域瀘過器からの出力電圧が制
    御電圧として入力される時間電圧変換器と、 この時間電圧変換器からののこぎり波が入力され、任意
    の基準電圧と比較される電圧比較器とを備えることを特
    徴とする運動乱れ検出装置。
  2. 【請求項2】 前記フェーズロックループの電圧制御発
    振器から位相比較器にフィードバックされる信号を分周
    する分周器が備えられていることを特徴とする請求項1
    に記載の運動乱れ検出装置。
  3. 【請求項3】 前記時間電圧変換器が、所定電流値でキ
    ャパシタを充電する形式に構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の運動乱れ検出装置。
  4. 【請求項4】 前記所定電流値が、制御電圧に比例する
    ように構成されていることを特徴とする請求項3に記載
    の運動乱れ検出装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧比較器の出力信号が入力される
    警告装置が備えられていることを特徴とする請求項1に
    記載の運動乱れ検出装置。
JP7112490A 1995-04-13 1995-04-13 運動乱れ検出装置 Pending JPH08287592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7112490A JPH08287592A (ja) 1995-04-13 1995-04-13 運動乱れ検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7112490A JPH08287592A (ja) 1995-04-13 1995-04-13 運動乱れ検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08287592A true JPH08287592A (ja) 1996-11-01

Family

ID=14587958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7112490A Pending JPH08287592A (ja) 1995-04-13 1995-04-13 運動乱れ検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08287592A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004048896A1 (en) * 2002-11-28 2004-06-10 Koninklijke Philips Electronics N.V. Movement determination apparatus and method
JP2018155604A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 株式会社ディスコ ゲージユニット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004048896A1 (en) * 2002-11-28 2004-06-10 Koninklijke Philips Electronics N.V. Movement determination apparatus and method
JP2018155604A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 株式会社ディスコ ゲージユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4623939A (en) Rotation control apparatus for a motor
KR100467377B1 (ko) 디스크장치 및 디스크구동방법
US6128261A (en) Disk unit and rotating motor control apparatus for recordable optical disk unit
US5636196A (en) Optical disc apparatus with selectively shiftable seek operation capture range
JPH0734288B2 (ja) デイスク回転駆動装置
JPH08287592A (ja) 運動乱れ検出装置
JPH0731869B2 (ja) デイスク回転駆動装置
JP3759650B2 (ja) マルチ倍速の光ディスク再生装置のスピンドルサーボ回路
JPS60119664A (ja) デイスクの回転制御装置
US5717672A (en) Spindle servo apparatus for optical disk player
JP2907022B2 (ja) 光ディスク再生装置
US6081492A (en) Disc player reproduction circuit with reproduction speed dependent VFO
EP0786773B1 (en) A disc reproducing apparatus and method
JP2599146B2 (ja) 光ディスク装置におけるクロック信号発生回路
JP2001052426A (ja) ディスクスピード制御装置
KR100199193B1 (ko) 고속 데이타 복조를 위한 위상동기루프 회로를 가지는 광 디스크 재생 장치
JP3514489B2 (ja) 光ディスク装置のclv制御回路
JPH0743875B2 (ja) デイスク回転制御装置
JPH1027422A (ja) ディスクドライブ装置
JP2874643B2 (ja) 光ディスク駆動方法及び光ディスク駆動装置
JP2696930B2 (ja) 光学式ディスクプレーヤのデータスライス装置
KR19990009247A (ko) 디스크 회전 제어 방법 및 장치
JP2002025177A (ja) 光ディスクドライブ装置及び光ディスクドライブ方法
JPH0722765Y2 (ja) ピックアップ位置に基づく線速度一定回転制御回路
KR960032405A (ko) 재생속도 가변 광기록 재생장치

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080423

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees