JPH08286334A - 写真用ハロゲン化銀現像剤組成物およびその製法 - Google Patents

写真用ハロゲン化銀現像剤組成物およびその製法

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JPH08286334A
JPH08286334A JP8240696A JP8240696A JPH08286334A JP H08286334 A JPH08286334 A JP H08286334A JP 8240696 A JP8240696 A JP 8240696A JP 8240696 A JP8240696 A JP 8240696A JP H08286334 A JPH08286334 A JP H08286334A
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aqueous alkaline
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エルダ・モイゾ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、大気酸化に対して安定性を有する
ジヒドロキシベンゼン現像主薬を含有しない白黒写真用
現像組成物、かつ該現像組成物を用いる写真画像形成方
法を提供する。 【解決手段】 本発明は、a)一般式(I): 【化1】 (式中、Xは酸素原子またはイミノ基を表し、nは1〜
4の正の整数を表し、Rはnが1の場合はヒドロキシ
基、nが2〜4の場合はヒドロキシ基または水素原子を
表す)の現像主薬、その塩またはそれらの混合物、b)付
加的補助現像主薬、およびc)緩衝剤としてのカーボネー
トおよびボレート化合物の組合せを含有する、ジヒドロ
キシベンゼン現像主薬を含有しない白黒水性アルカリ性
写真用現像剤組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気酸化に対して
安定性を有するジヒドロキシベンゼン現像主薬を含有し
ない白黒写真用現像組成物に関し、かつ該現像組成物を
用いる写真画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】白黒写真成分、例えばX線透過写真およ
びグラフィックアートの両方に有用な写真成分は、通常
ジヒドロキシベンゼン現像主薬、例えばヒドロキノン、
および付加的補助現像主薬を含有する水性アルカリ性現
像液中で処理される。有用な付加的補助現像主薬の例と
して、アミノフェノール類および3-ピラゾリドン類があ
る。従って、例えば米国特許第4,975,354号の実施例に
はヒドロキノンおよび1-フェニル-4-ヒドロキシメチル-
4-メチル-3-ピラゾリドンが開示され、米国特許第4,91
4,003号および同5,030,547号にはヒドロキノンおよびN
-メチル-p-アミノフェノールが開示されている。
【0003】ヒドロキノンの使用をベースとした現像方
法では非常に良好な結果が得られるが、それらは生態学
的および環境的問題に関して有用でない。特に、ヒドロ
キノンおよびその誘導体、およびそれらの酸化物は近
年、潜在的毒性および環境汚染の観点から関心が高まっ
てきている。従って、当業者間ではそのような成分に有
用な現像方法が必要に迫られており、それは高安定性を
有する現像液を使用し、高現像能力を示し、ヒドロキノ
ンの使用を必要としないため、これまで用いられてきた
現像液より生態学的に好ましい。
【0004】アスコルビン酸現像主薬は、これまで様々
な写真現像方法に用いられている。従って、例えば米国
特許第2,688,548号および同2,688,549号には、3-ピラゾ
リドン現像主薬、アスコルビン酸現像主薬、スルフィッ
ト保恒剤、例えば亜硫酸ナトリウム、およびアルカリ性
緩衝剤、例えば炭酸ナトリウムを含有する現像液が開示
されている。英国特許第1,266,533号には、p-ヒドロキ
シベンゼン現像主薬、アスコルビン酸および亜硫酸イオ
ンの組合せが開示されている。米国特許第3,826,654号
には、3-ピラゾリドン、アスコルビン酸および複素環式
チオンまたはチオールおよびpH少なくとも12のアルカ
リヨウ化物が開示されている。米国特許第3,942,985号
には、鉄キレート現像剤およびアスコルビン酸現像剤の
組合せが開示されている。米国特許第3,022,168号に
は、アスコルビン酸および活性化現像剤、例えばN-メ
チル-p-アミノフェノールを含有する現像組成物が開示
されている。米国特許第3,52,981号には、ジヒドロキシ
ベンゼン現像主薬を含有する現像組成物が開示されてい
る。米国特許第3,870,479号には、アスコルビン酸現像
主薬を含有する平版印刷型拡散転写現像が開示されてい
る。米国特許第4,168,977号、同4,478,928号および同4,
650,746号には、高コントラスト写真成分をヒドラジン
化合物の存在下で現像する方法へのアスコルビン酸現像
主薬の使用が開示されている。
【0005】近年、アスコルビン酸の使用に対する関心
が高まってきている。米国特許第5,236,816号および同
5,264,323号には、pH9.5〜11.5を有するヒドロキノン
現像液を含有しないこと、およびアスコルビン酸現像主
薬、付加的補助現像主薬および濃度少なくとも0.5モル
のカーボネート緩衝剤を含有することが開示されてい
る。その現像液は特に、成核剤として働くヒドラジン化
合物および導入ブースターとして働くアミノ化合物を含
有するハロゲン化銀写真成分を用いる高コントラスト画
像形成方法に有用である。
【0006】米国特許第5,098,819号および同5,278,035
号には、スルフィット、3-ピラゾリドンおよび補助現像
主薬と共にアスコルビン酸タイプの現像剤を含有する写
真用現像組成物を含有する無毒性、非ヒドロキノンおよ
び非アルカリ金属水酸化物が開示されている。その組成
物はpH9.75〜10.6を有し、アスコルビン酸タイプの現
像剤は少なくとも約15gの量であり、スルフィットは2
〜20gの量である。米国特許第5,278,035号に開示の現像
組成物には、硫酸ナトリウムおよびグルタルアルデヒド
から成る群から選択される膨潤防止剤が必要であるのに
対して、米国特許第5,098,819号に開示の現像組成物で
は、15〜30gの量のアルカリ金属カーボネートも必要で
ある。
【0007】欧州特許出願第603,586号には、アスコル
ビン酸およびアニオンがカーボネート、スルフィットま
たはヒドロキシドでありカチオンがナトリウムまたはカ
リウムであり、ナトリウム:カリウムイオン比が50:50
〜0:100である少なくとも1種の塩基性化合物を含有す
る濃縮写真用ハロゲン化銀現像液が開示されている。ま
た、アスコルビン酸および高カリウム濃度を含有する現
像液が、米国特許第5,326,510号およびリサーチ・ディス
クロージャー(Research Disclosure)35249項、1993年8
月に開示されている。
【0008】国際特許出願第93/11,456号には、ヒドラ
ジン化合物を含有し、現像液がアスコルビン酸を含有す
るハロゲン化銀写真成分の高速アクセス処理用の改良さ
れたシステムが開示されている。
【0009】米国特許第5,196,298号には、pH12以上を
示し、糖誘導体、例えばアスコルビン酸0.4モル/リット
ル以上を含有する浸漬現像用の写真現像液が開示されて
いる。
【0010】欧州特許出願第531,582号には、pH12以上
を有し、サリチル酸のような化合物によって安定化され
たアスコルビン酸を含有する現像液が開示されている。
【0011】欧州特許出願第552,511号には、アスコル
ビン酸を含有する現像液のアルカリ性度を制御し、酸化
還元電位測定システムによりそれを所望の一定pHレベ
ルに保持する方法が開示されている。
【0012】欧州特許出願第573,700号には、a)現像主
薬としてのアスコルビン酸および3-ピラゾリドン誘導体
を含有する現像液により現像する工程およびb)現像液以
上のpHを有する少なくとも1種の補充液により現像液
を補充する工程を含む、画像的露光ハロゲン化銀写真材
料を一定酸性度で処理する方法が開示されている。
【0013】欧州特許出願第588,408号には、アスコル
ビン酸および少なくとも2種の3-ピラゾリドンタイプの
現像主薬の混合物を含有する写真現像液が開示されてい
る。
【0014】国際特許出願第95/00,881号には、アスコ
ルビン酸、補助現像主薬、アルカリ金属スルフィット0.
32モル/リットル以下、アルカリ金属カーボネート0.1〜
0.4モル/リットルおよびアルカリ金属ヒドロキシド25g/
リットル以下を含有する非ヒドロキノン現像組成物が開
示されている。
【0015】当業者に公知のヒドロキノンを含有しない
写真現像組成物は、大気酸化に対して安定性を有さない
という問題点を有する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、 a)一般式(I):
【化3】 (式中、Xは酸素原子またはイミノ基を表し、nは1〜
4の正の整数を表し、Rはnが1の場合はヒドロキシ
基、nが2〜4の場合はヒドロキシ基または水素原子を
表す)の現像主薬、その塩またはそれらの混合物、 b)付加的補助現像主薬、および c)緩衝剤としてのカーボネートおよびボレート化合物の
組合せを含有する、ジヒドロキシベンゼン現像主薬を含
有しない白黒水性アルカリ性写真用現像剤組成物に関す
る。
【0017】本発明の現像組成物は、現像組成物を開放
貯蔵容器中で屋内下で貯蔵する場合、pHレベルの低下
がほとんどないため、大気酸化に対してより安定であ
る。
【0018】本発明に従って、好ましい現像主薬はl-ア
スコルビン酸およびイソ-アスコルビン酸である。一般
式(I)の現像主薬の例を以下に示すが、本発明をこれら
の例に限定するものではない。
【化4】
【化5】
【0019】これらの化合物は、それらの遊離酸の形で
現像組成物中に溶解されていてもよく、更にそれらはア
ルカリ塩、好ましくはナトリウム、リチウムまたはカリ
ウム塩またはその混合物として導入されてもよい。
【0020】現像主薬の有用な量は使用時組成物で、0.
01〜0.9モル/リットル、好ましくは0.05〜0.5モル/リッ
トルである。
【0021】付加的効果を示す補助現像主薬は当業者に
公知であり、メイソン(Mason)の「フォトグラフィック・
プロセッシング・ケミストリー(Photographic Processin
g Chemistry)」、ロンドンのフォーカル・プレス(Focal
Press)、1975年に開示されている。
【0022】本発明の用途に関して、好ましい付加的補
助現像主薬は米国特許第5,236,816号に開示の現像主薬
であり;特に有用なものは付加的補助現像主薬、例えば
1-フェニル-3-ピラゾリドン(フェニドン(Phenidone)と
して公知)、置換ピラゾリドン類、例えば1-フェニル-4
-メチル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4-メチル-4-ヒド
ロキシメチル-3-ピラゾリドン(ジメゾン(dimezone)S
として公知)および1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾ
リドン(ジメゾン(dimezone)として公知)、1-p-トリル
-3-ピラゾリドン、1-m-トリル-3-ピラゾリドン、1-p-ク
ロロフェニル-3-ピラゾリドン、5-フェニル-3-ピラゾリ
ドン、1-メチル-5-フェニル-3-ピラゾリドン、1-p-メト
キシフェニル-3-ピラゾリドン等;アミノフェノール類
および置換アミノフェノール類、例えば、N-メチル-p-
アミノフェノール(メトール(Metol)として公知)およ
び2,4-ジアミノフェノールである。
【0023】本発明に用いられるそのような付加的補助
現像主薬の量は、約0.001〜0.15モル/リットル、好まし
くは0.0025〜0.1モル/リットルである。
【0024】本発明に従って、緩衝剤としてのカーボネ
ートおよびボレート化合物の組合せは、糖タイプ誘導体
現像主薬の酸化生成物によるpH低下を防止するのに必
要である。カーボネート緩衝剤は炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭
酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等であってもよ
い。ボレート緩衝剤は、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、ホ
ウ酸カリウム、テトラホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸
カリウム、ホウ酸アルカノールアミン、例えば、ホウ酸
ジエタノールアミンまたはホウ酸トリエタノールアミン
等であってもよい。
【0025】カーボネート緩衝剤の量は、0.01〜0.45モ
ル/リットル、好ましくは0.1〜0.4モル/リットルであ
る。ボレート緩衝剤の量は、使用時組成で0.01〜1.0モ
ル/リットル、好ましくは0.1〜0.8モル/リットルであ
る。
【0026】本発明の現像剤組成物には、良好な安定性
を提供するのに十分な量、即ち約10.001〜約1モル/リ
ットルの酸化防止化合物を含有する。有用な酸化防止化
合物には、スルフィット保恒剤、即ち水溶液中でスルフ
ィットイオンを生成し得る硫黄化合物、例えばアルカリ
金属またはアンモニウムスルフィット、メタスルフィッ
ト、亜硫酸およびカルボニル-スルフィット付加物を含
む。スルフィット保恒剤の典型的例には、亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモ
ニウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム、
亜硫酸水素リチウム、メタ亜硫酸水素ナトリウム、メタ
亜硫酸水素-亜硫酸カリウム、メタ亜硫酸水素リチウ
ム、亜硫酸水素ホルムアルデヒド付加化合物ナトリウム
塩等を含む。
【0027】現像ハロゲン化銀写真フィルム上のかぶり
を排除すると当業者に公知のかぶり防止剤が、本発明の
現像剤組成物に用いられてもよい。それらには、単独ま
たは組合せて用いられる、例えば有機帯電防止剤、例え
ばベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、テトラゾ
ール、イミダゾール、インダゾール、チアゾール、メル
カプトテトラゾール等を含む。有機帯電防止剤が、ミー
ズ(Mees)の「ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック
・プロセス(The Theory of the PhotographicProces
s)」、第3版、1966年、344〜346項に開示のように公知
である。ベンゾトリアゾール誘導体が、欧州特許第182,
293号に開示のように本発明の実施に好ましい。該誘導
体には、低級アルキル基(炭素原子1〜4個を有す
る)、例えば5-メチル-ベンゾトリアゾール、低級アル
コキシ基(炭素原子1〜4個を有する)またはハロゲン
(塩素)置換ベンゾトリアゾール帯電防止剤を含む。
【0028】少なくとも1種の無機アルカリ剤を本発明
の現像剤組成物に用いて、通常10以上である好ましいp
H範囲を達成する。無機アルカリ剤には、KOH、Na
OH等を含む。
【0029】当業者に公知の他の補助剤を本発明の現像
剤組成物に含有する。これらには、無機帯電防止剤、例
えば可溶性ハロゲン化物(例えば、臭化カリウムまたは
臭化ナトリウム)および金属イオン封鎖剤、例えばアミ
ノポリカルボン酸誘導体(例えば、ニトリロ酢酸(NT
A))、エチレンジアミノ四酢酸(EDTA)、ジエチレントリ
アミノ五酢酸(DTPA)、ジアミノプロパノール四酢酸(DPT
A)、トリエチレンテトラアミノ六酢酸、ヒドロキシエチ
レンジアミノ三酢酸、エチレンジアミノ-N,N,N',N'
-四プロピオン酸、a-ヒドロキシカルボン酸化合物(例
えば、乳酸)、ジカルボン酸化合物(例えば、シュウ酸
およびマロン酸)、ポリリン酸化合物(例えば、ヘキサ
メタリン酸ナトリウム)またはポリホスホン酸化合物
(米国特許第4,873,180号に開示のメチルアミノホスホ
ン酸、ジメチルアミノメタンジホスホン酸、モルホリノ
ジホスホン酸)および/またはそれらの塩を含む。
【0030】本発明の写真現像剤組成物は、含まれる種
々の構成成分の濃度に関して、広く変化してもよい。通
常、糖タイプの誘導体現像主薬が、約0.01〜約0.9モル/
リットル、好ましくは約0.05〜約0.5モル/リットルの量
で用いられ;付加的補助現像主薬は、約0.0001〜約0.15
モル/リットル、好ましくは約0.0025〜約0.1モル/リッ
トルの量で用いられ;カーボネート緩衝剤は、約0.01〜
約0.45モル/リットル、好ましくは約0.1〜約0.4モル/リ
ットルの量で用いられ;ボレート緩衝剤は、約0.01〜約
1.0モル/リットル、好ましくは約0.1〜約0.8モル/リッ
トルの量で用いられ;無機かぶり防止剤は、約0.001〜
約0.2モル/リットル、好ましくは約0.01〜約0.05の量で
用いられ;酸化防止化合物(例えば、スルフィット保恒
剤)は約0.001〜約1モル/リットル、好ましくは約0.08
〜約0.7モル/リットルの量で用いられ;有機かぶり防止
剤は、約1×10-5〜約5×10-2モル/リットル、好まし
くは約5×10-4〜0.01モル/リットルの量で用いられ;
金属イオン封鎖剤は、約0.0001〜約0.2モル/リットル、
好ましくは約0.001〜約0.1モル/リットルの量で用いら
れる。
【0031】本発明に従って、本発明の現像剤組成物の
安定性を、現像液100ミリリットル試料を室条件下で、1
000ミリリットル開放「メスフラスコ」、長首を有する
平底フラスコ中で、空気に接触して、かなりの時間、即
ち1、2または3日間(実際の観点から2日間、より好
ましくは週末作業停止するので3日間が特に長い時間で
ある)貯蔵する場合の吸光度変化(450nmで測定され
る)として評価することは重要であると考えられる。
【0032】前述の条件下でパーキンエルマー(Perkin
Elmer)製のランブダ(LAMBDA)5分光光度計を用いて測定
される吸光度が同一レベル、即ち変化0.1以下のままで
ある場合、3時間では本発明により現像浴の安定性はか
なり改善されていると言える。
【0033】勿論、その溶液および貯蔵温度の両方のp
Hは得られる結果に影響を与える。そのような変数値が
高いほど、一般に測定吸光度値は高くなる。
【0034】更に、および好ましくは、現像剤組成物は
そのpHが安定である場合には安定であると考えられ得
る。本発明では、上記条件下で3日後、混合後pHを4
回:1)混合時(ベースのpHとして)、2)混合後24時
間、3)混合後48時間、および4)混合後72時間、測定した
pH値が絶対値で少なくとも0.2変化する場合、現像剤組
成物は不安定であると考えられ得る。各「変化」は、前
述のpHの読みからのpHの差の測定である。pHが絶対
値で0.2以下変化する場合、現像剤組成物は安定である
と考えられる。「絶対値」の語により、総変化およびそ
れを構成する単一変化をそれらの符号から独立してカウ
ントされることを表し;例えば、第1変化0〜-0.2およ
び更なる変化-0.2〜+0.2により、絶対値0.6の総変化で
あることを示す。
【0035】本発明の現像剤組成物は通常、続いて混合
機を用いて自動処理装置中で水で希釈される単一濃縮液
部分として、すぐに使用できる溶液を得る。水で希釈し
てすぐに使用できる溶液を作製する単一濃縮部分に包括
した濃縮アルカリ性写真組成物の製法が例えば、米国特
許第4,987,060号に開示されている。
【0036】本発明の現像剤組成物はハロゲン化銀写真
成分の処理方法に有用であり、それは一般的白黒写真、
クラフィックアート、X線、プリント、マイクロフィル
ム、カプラーリバーサル(即ち、カラーリバーサル法の
白黒現像工程にて)等に用いられ、例えば、欧州特許出
願第632,323号、同622,670号、同68,490号、同595,089
号、同591,747号および同581,065号に開示されている。
【0037】
【実施例】以下の実施例により本発明を説明した。実施
例では、百分率は重量%であり、溶液は表示しない限り
水溶液である。 実施例 すぐに使用できる現像剤組成物(試料1〜6)を、以下
の表1に従って調製した。
【表1】
【0038】現像剤組成物1は、リサーチ・ディスクロ
ージャー(Research Disclosure)35,249項、1993年8月に
開示のように、現像主薬としてのアスコルビン酸、補助
現像主薬としてのジメゾン(Dimezone)Sおよびただの緩
衝剤としてのカーボネート化合物を含有する対照組成物
である。現像組成物2(発明)は、ボレート化合物の添加
により、カーボネートおよびボレート化合物の両方を含
むダブル緩衝系を有する、対照組成物1と同様に調製し
た。現像剤組成物3(発明)は、現像主薬としてのアスコ
ルビン酸、付加的補助現像主薬としてのジメゾン(Dimez
one)Sおよびカーボネートおよびボレート化合物の両方
を含むダブル緩衝系を含有する他の例である。現像剤組
成物4〜6(比較)は、単一緩衝剤(カーボネート化合
物またはボレート化合物)のみを含有する以外は、現像
剤組成物3と同様に調製した。
【0039】現像剤組成物1〜6は以下の試験により検
査した:各現像液100ミリリットルの試料を開放ガラス
メスフラスコ(容量1000ミリリットル)に入れ、連続空気
接触による酸化試験を38℃のダブノフ(Dubnoff)恒温浴
の使用により応力(stressed)条件中で行い、8時間/日
の一定撹拌を行った。規則的間隔で、20℃でのpHおよ
び450nmでの吸光度を測定した。これらの特性が高いお
よび速いほど、現像剤組成物の空気酸化に対する安定性
は低い。現像剤組成物は、pH試験および吸光度試験の
両方に関して良好な結果を示す場合、大気酸化に対して
有用である。
【0040】異なる時間貯蔵した現像剤組成物に関する
pH値および450nmでの吸光度は、以下の表2および表3
にそれぞれ示した。
【表2】
【表3】
【0041】表2により、対照現像剤組成物1および比
較現像剤組成物4〜6はpHが低下した。pH値の低下の
小さい試験のは本発明の現像剤組成物2および3だけで
あり、ダブル緩衝系(カーボネートおよびボレート)を
含んだ。また、吸光度試験によっても、カーボネート緩
衝剤に組合せてボレート緩衝剤を含有しない対照現像剤
組成物1および比較現像剤組成物4の両方と比較して、
本発明の試料2および3の良好な特性を確認された。
【0042】当業者間では、欧州特許第573,700号に開
示のように、塩基性現像剤組成物のpH値の低下によ
り、塩基性現像剤組成物より高いpHを有する現像主薬
としてのアスコルビン酸を用いる補充現像剤組成物を用
いるのに対して、pH値の低下をほとんど示さない本発
明の現像剤組成物は、塩基性現像剤組成物と同一pH値
を有する補充組成物を使用することも可能とした。
【0043】狭い粒度分布および平均粒径0.20μmを有
する塩化臭化物エマルジョンAgBr0.02Cl0.98を含有
し、従来のダブルジェット法により調製され、下塗りポ
リエステル基材上に銀被覆面積2.5g/m2で被覆された、
グラフィックアート(Graphic Arts)3M DRC(デイラ
イト・ラピッド・コンタクト(Daylight Rapid Contact))
フィルム(Film)(フィルム1)のストリップは、フィル
ム試料と接触した0〜4連続無彩画像濃度ウェッジによ
り減じた500Wタングステンフィラメント光源を有する感
光計により露光された。感光度試験は、露光ストリップ
を、ダール・デンタル(Durr-Dental) GmbH & Co.K.G.製
の現像処理装置、ダール・プロセッサー(Durr-Processo
r)260型により現像剤組成物1および2を用いて35℃お
よび現像時間38秒間で現像することにより行われ、続い
て3M フィックス-ロール(Fix-Roll)定着液により35
℃、30秒間定着した。感光度測定結果には、Dmin、D
max、速度、トウコントラスト、平均コントラストおよ
びショルダーコントラストを含む。トウコントラストは
minの上0.07および0.17の濃度点を結ぶ直線の傾きの
絶対値に相当する。平均コントラストはDminの上0.10
および2.50の濃度点を結ぶ直線の傾きの絶対値に相当
し、ショルダーコントラストはDminの上1.60および4.0
0の濃度点を結ぶ直線の傾きの絶対値に相当する。感光
度測定試験は、5日間補充なしで、各日の感光度値測定
により行った。表4には、初期および5日後の現像剤組
成物の感光度値を示した。
【表4】
【0044】表4により、本発明の現像剤組成物2は、
特にDmax、速度およびトウコントラストに関して、対
照現像剤組成物1より感光度値の安定性を有することを
示した。
【0045】ハードドットグラフィックアート・コダッ
ク(Graphic Arts Kodak)2000フィルム(Film)(フィルム
2)のストリップは、狭い粒度分布および平均粒径0.23
μmを有する塩化臭化物エマルジョンAgBr0.30Cl0.70
を含有し、成核剤として働くヒドラジン化合物および導
入ブースターとして働くアミノ化合物を含有し、フィル
ム1と同様に露光および現像し、現像時間はこの場合50
秒間であった。感光度測定結果を図5に示した。
【表5】
【0046】表5には、本発明の現像剤組成物2は、対
照現像剤組成物1より感光度値の安定性を有することを
示した。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)一般式(I): 【化1】 (式中、Xは酸素原子またはイミノ基を表し、 nは1〜4の正の整数を表し、 Rはnが1の場合はヒドロキシ基、nが2〜4の場合は
    ヒドロキシ基または水素原子を表す)の現像主薬、その
    塩またはそれらの混合物、 b)付加的補助現像主薬、および c)緩衝剤としてのカーボネートおよびボレート化合物の
    組合せを含有する、ジヒドロキシベンゼン現像主薬を含
    有しない白黒水性アルカリ性写真用現像剤組成物。
  2. 【請求項2】 現像主薬がl-アスコルビン酸またはイソ
    -アスコルビン酸またはそれらの塩である請求項1記載
    の白黒水性アルカリ性写真用現像剤組成物。
  3. 【請求項3】 現像主薬を約0.01〜約0.90モル/リット
    ルの量で用いる請求項1記載の白黒水性アルカリ性写真
    用現像剤組成物。
  4. 【請求項4】 付加的補助現像主薬が3-ピラゾリドン誘
    導体である請求項1記載の白黒水性アルカリ性写真用現
    像剤組成物。
  5. 【請求項5】 付加的補助現像主薬が1-フェニル-4-メ
    チル-4-ヒドロキシメチル-3-ピラゾリドンである請求項
    1記載の白黒水性アルカリ性写真用現像剤組成物。
  6. 【請求項6】 カーボネート緩衝剤を約0.01〜約0.45モ
    ル/リットルの量で用いる請求項1記載の白黒水性アル
    カリ性写真用現像剤組成物。
  7. 【請求項7】 ボレート緩衝剤を約0.01〜約1.00モル/
    リットルの量で用いる請求項1記載の白黒水性アルカリ
    性写真用現像剤組成物。
  8. 【請求項8】 アミノポリカルボン酸およびポリホスホ
    ン酸から成る群から選択される少なくとも1種の金属封
    鎖剤を含有する請求項1記載の白黒水性アルカリ性写真
    用現像剤組成物。
  9. 【請求項9】 a)約0.01〜約0.9モル/リットルの量の式
    (I)の現像主薬、 b)付加的補助現像主薬約0.0001〜約0.15モル/リット
    ル、 c)カーボネート緩衝剤約0.01〜約0.45モル/リットル、 d)ボレート緩衝剤約0.01〜約1.00モル/リットル、 e)無機かぶり防止剤約0.001〜約0.2モル/リットル、 f)酸化防止剤化合物約0.001〜約1モル/リットル、 g)金属封鎖剤約0.0001〜約0.2モル/リットル h)有機かぶり防止剤約1×10-5〜約5×10-5モル/リッ
    トル、 i)pH9〜13を有する無機アルカリ剤、 l)1リットルとするための水 を含有する請求項1記載の白黒水性アルカリ性写真用現
    像剤組成物。
  10. 【請求項10】 (1)ハロゲン化銀写真成分を画像的に
    露光する工程、および(2)露光成分を現像する工程から
    成る白黒写真銀画像形成方法であって、該現像がa)一般
    式(I): 【化2】 (式中、Xは酸素原子またはイミノ基を表し、 nは1〜4の正の整数を表し、 Rはnが1の場合はヒドロキシ基、nが2〜4の場合は
    ヒドロキシ基または水素原子を表す)の現像主薬、その
    塩またはそれらの混合物、 b)付加的補助現像主薬、および c)緩衝剤としてのカーボネートおよびボレート化合物 を含有するジヒドロキシベンゼン現像主薬を含有しない
    白黒水性アルカリ性写真用現像剤組成物を用いて行われ
    る白黒写真銀画像形成方法。
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