JPH08286234A - ファインダーおよびファインダー用プリズム - Google Patents
ファインダーおよびファインダー用プリズムInfo
- Publication number
- JPH08286234A JPH08286234A JP11365395A JP11365395A JPH08286234A JP H08286234 A JPH08286234 A JP H08286234A JP 11365395 A JP11365395 A JP 11365395A JP 11365395 A JP11365395 A JP 11365395A JP H08286234 A JPH08286234 A JP H08286234A
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- JP
- Japan
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- prism
- finder
- transmission end
- lens system
- mark
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ファインダー内表示用のマークが形成された
プリズムの歩留まりを向上させることができるファイン
ダーの構成、およびそのようなファインダーに利用され
るプリズムを提供することを目的とする。 【構成】 ファインダー10は、第1、第2レンズ1
1,12から成る対物レンズ系と、ダブルポロプリズム
13から構成される正立光学系と、単一の接眼レンズ1
4から成る接眼レンズ系とを備える。ダブルポロプリズ
ム13には、第1、第2の透過端面13a,13bの双
方にファインダー視野内表示用のマークM1,M2が形成
されている。第1の透過端面13aの近傍にゴミDが入
り込んでいる場合には、ダブルポロプリズム13の方向
を軸Ax1回りに180度回転させ、第1、第2の透過
端面13a,13bの位置を入れ替える。
プリズムの歩留まりを向上させることができるファイン
ダーの構成、およびそのようなファインダーに利用され
るプリズムを提供することを目的とする。 【構成】 ファインダー10は、第1、第2レンズ1
1,12から成る対物レンズ系と、ダブルポロプリズム
13から構成される正立光学系と、単一の接眼レンズ1
4から成る接眼レンズ系とを備える。ダブルポロプリズ
ム13には、第1、第2の透過端面13a,13bの双
方にファインダー視野内表示用のマークM1,M2が形成
されている。第1の透過端面13aの近傍にゴミDが入
り込んでいる場合には、ダブルポロプリズム13の方向
を軸Ax1回りに180度回転させ、第1、第2の透過
端面13a,13bの位置を入れ替える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、正立光学系としてプ
ラスチック製のプリズムを用いたファインダー、およ
び、そのファインダー用のプリズムに関する。
ラスチック製のプリズムを用いたファインダー、およ
び、そのファインダー用のプリズムに関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるコンパクトカメラのファインダ
ーには、対物レンズ系、正立光学系、接眼レンズ系から
構成される実像式ファインダーが多く利用される。正立
光学系としては、ポロプリズム、ペンタプリズム等が利
用される。
ーには、対物レンズ系、正立光学系、接眼レンズ系から
構成される実像式ファインダーが多く利用される。正立
光学系としては、ポロプリズム、ペンタプリズム等が利
用される。
【0003】ファインダーの部品点数を削減し、軽量
化、低コスト化を図るため、近時の実像式ファインダー
には、入射側の端面に視野枠やオートフォーカス枠等の
表示用マークが設けられたプラスチック製のプリズムが
多く利用される傾向がある。入射端面にマークが形成さ
れたプリズムは、この入射端面が対物レンズ系の結像面
に一致するよう配置される。
化、低コスト化を図るため、近時の実像式ファインダー
には、入射側の端面に視野枠やオートフォーカス枠等の
表示用マークが設けられたプラスチック製のプリズムが
多く利用される傾向がある。入射端面にマークが形成さ
れたプリズムは、この入射端面が対物レンズ系の結像面
に一致するよう配置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チック製のプリズムには、射出成形の際に型に残って炭
化したプラスチック等のゴミが内部に入り込む可能性が
ある。そして、上記のように入射端面を対物レンズ系の
結像面に配置する場合には、入射端面に近い位置にゴミ
が存在すると、接眼レンズ系を介してファインダーを覗
いた際にこのゴミがファインダー視野内で目立って見え
る。
チック製のプリズムには、射出成形の際に型に残って炭
化したプラスチック等のゴミが内部に入り込む可能性が
ある。そして、上記のように入射端面を対物レンズ系の
結像面に配置する場合には、入射端面に近い位置にゴミ
が存在すると、接眼レンズ系を介してファインダーを覗
いた際にこのゴミがファインダー視野内で目立って見え
る。
【0005】また、従来のプリズムは入射端面にのみマ
ークが形成されているため、ゴミが目立つ場合にもプリ
ズムの方向を入れ替えることはできず、そのプリズムは
不良品として廃棄せざるを得ず、プリズムの歩留まりが
悪いという問題点があった。
ークが形成されているため、ゴミが目立つ場合にもプリ
ズムの方向を入れ替えることはできず、そのプリズムは
不良品として廃棄せざるを得ず、プリズムの歩留まりが
悪いという問題点があった。
【0006】
【発明の目的】この発明は、上述した従来技術の課題に
鑑みてなされたものであり、ファインダー内表示用のマ
ークが形成されたプリズムの歩留まりを向上させること
ができるファインダーの構成、およびそのようなファイ
ンダーに利用されるプリズムを提供することを目的とす
る。
鑑みてなされたものであり、ファインダー内表示用のマ
ークが形成されたプリズムの歩留まりを向上させること
ができるファインダーの構成、およびそのようなファイ
ンダーに利用されるプリズムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるカメラ
のファインダーは、正立光学系のプリズムとして、2つ
の透過端面の双方にファインダー視野内表示用のマーク
が形成されたプリズムを利用し、このプリズムを、いず
れか一方の透過端面が対物レンズ系の結像面に一致する
よう配置したことを特徴とする。
のファインダーは、正立光学系のプリズムとして、2つ
の透過端面の双方にファインダー視野内表示用のマーク
が形成されたプリズムを利用し、このプリズムを、いず
れか一方の透過端面が対物レンズ系の結像面に一致する
よう配置したことを特徴とする。
【0008】上記の構成によれば、第1の透過端面を対
物レンズ系の結像面に一致するよう配置してファインダ
ーを覗いた際にゴミが目立つ場合には、プリズムの方向
を入れ替えて第2の透過端面が対物レンズ系の結像面に
一致するよう配置することにより、第2の透過端面の近
傍にゴミが存在しなければ、そのプリズムを不良品とし
て廃棄することなく用いることができる。プリズムの方
向を入れ替えると、第1の透過端面は結像面から離れる
ため、ファインダーを覗いた際にピントが合わず、第1
の透過面に形成されたマークおよびその近傍のゴミは見
えなくなる。
物レンズ系の結像面に一致するよう配置してファインダ
ーを覗いた際にゴミが目立つ場合には、プリズムの方向
を入れ替えて第2の透過端面が対物レンズ系の結像面に
一致するよう配置することにより、第2の透過端面の近
傍にゴミが存在しなければ、そのプリズムを不良品とし
て廃棄することなく用いることができる。プリズムの方
向を入れ替えると、第1の透過端面は結像面から離れる
ため、ファインダーを覗いた際にピントが合わず、第1
の透過面に形成されたマークおよびその近傍のゴミは見
えなくなる。
【0009】透過端面に形成されるマークは、ファイン
ダー視野を規定する視野マーク、あるいはオートフォー
カスの範囲を規定するオートフォーカスマーク等が一般
的であり、透過端面の一部に凹凸を形成することにより
構成することができる。
ダー視野を規定する視野マーク、あるいはオートフォー
カスの範囲を規定するオートフォーカスマーク等が一般
的であり、透過端面の一部に凹凸を形成することにより
構成することができる。
【0010】第1の透過端面に形成されるマークと、第
2の透過端面に形成されるマークとは、同一であっても
よいが、異なるマークであってもよい。例えば、2機種
のカメラで同一形状のプリズムを用いる場合、一方の機
種用のマークが形成された第1の透過端面の近傍にゴミ
が存在する場合には、第2の透過端面の近傍にゴミが存
在しなければ、方向を入れ替えて他方の機種用のプリズ
ムとして用いることができる。
2の透過端面に形成されるマークとは、同一であっても
よいが、異なるマークであってもよい。例えば、2機種
のカメラで同一形状のプリズムを用いる場合、一方の機
種用のマークが形成された第1の透過端面の近傍にゴミ
が存在する場合には、第2の透過端面の近傍にゴミが存
在しなければ、方向を入れ替えて他方の機種用のプリズ
ムとして用いることができる。
【0011】プリズムは、第1、第2の透過端面の位置
が互いに入れ替わるよう置き換えた場合にも同一の形態
を保ち、光学的にも同一の作用を持つ対称形のプリズム
であれば、単一の素子で正立光学系を構成するダブルポ
ロプリズムであってもよいし、ダハミラー等と組み合わ
せて正立光学系を構成するペンタプリズムであってもよ
い。
が互いに入れ替わるよう置き換えた場合にも同一の形態
を保ち、光学的にも同一の作用を持つ対称形のプリズム
であれば、単一の素子で正立光学系を構成するダブルポ
ロプリズムであってもよいし、ダハミラー等と組み合わ
せて正立光学系を構成するペンタプリズムであってもよ
い。
【0012】なお、この発明は、上述したように第1、
第2の透過端面の双方にファインダー視野内表示用のマ
ークが形成されたファインダー用プリズムをも対象とす
る。
第2の透過端面の双方にファインダー視野内表示用のマ
ークが形成されたファインダー用プリズムをも対象とす
る。
【0013】
【実施例】以下、この発明にかかるファインダーおよび
ファインダー用プリズムの実施例を説明する。図1は、
この発明の実施例1にかかるファインダーの要部となる
光学素子の配置を示す斜視図である。
ファインダー用プリズムの実施例を説明する。図1は、
この発明の実施例1にかかるファインダーの要部となる
光学素子の配置を示す斜視図である。
【0014】実施例1のファインダー10は、第1レン
ズ11および第2レンズ12から成る対物レンズ系と、
ダブルポロプリズム13から構成される正立光学系と、
単一の接眼レンズ14から成る接眼レンズ系とを備え
る。
ズ11および第2レンズ12から成る対物レンズ系と、
ダブルポロプリズム13から構成される正立光学系と、
単一の接眼レンズ14から成る接眼レンズ系とを備え
る。
【0015】ダブルポロプリズム13は、対物レンズ系
の第2レンズ12側から入射して接眼レンズ14側に射
出する光束を透過させる第1、第2の透過端面13a,
13bと、透過端面の一方から入射した光束を反射させ
て他方から射出させる4つの反射面とを備えるプラスチ
ック製のプリズムである。
の第2レンズ12側から入射して接眼レンズ14側に射
出する光束を透過させる第1、第2の透過端面13a,
13bと、透過端面の一方から入射した光束を反射させ
て他方から射出させる4つの反射面とを備えるプラスチ
ック製のプリズムである。
【0016】また、ダブルポロプリズム13は、第1、
第2の透過端面13a,13bの位置が互いに入れ替わ
るよう置き換えた場合にも同一の形態を保ち、光学的に
も同一の作用を持つ対称形のプリズムである。
第2の透過端面13a,13bの位置が互いに入れ替わ
るよう置き換えた場合にも同一の形態を保ち、光学的に
も同一の作用を持つ対称形のプリズムである。
【0017】ダブルポロプリズム13には、第1、第2
の透過端面13a,13bの双方にファインダー視野内
表示用のマークM1,M2が形成されている。マークM
1,M2は、この例ではファインダー視野の中心部に配置
されたオートフォーカスの対象を示すためのオートフォ
ーカスマークであり、第1、第2の透過端面13a,1
3bの一部に凹凸を形成することにより構成されてい
る。
の透過端面13a,13bの双方にファインダー視野内
表示用のマークM1,M2が形成されている。マークM
1,M2は、この例ではファインダー視野の中心部に配置
されたオートフォーカスの対象を示すためのオートフォ
ーカスマークであり、第1、第2の透過端面13a,1
3bの一部に凹凸を形成することにより構成されてい
る。
【0018】これらのマークM1,M2は、プリズム成形
用の型に形成された微細な凹部により、周囲の透過端面
13a,13bに対してわずかに突出した凸部として形
成されている。被写体からの光束はこのマークの部分で
散乱するため、マークの部分が他の部分より暗くなり、
ファインダー視野内の枠として見ることができる。な
お、型にマーク形成用の凹部を設けることは技術的に容
易であり、従来一方の端面に設けていたマークを2つの
端面に設けたとしても、それによるコストアップは殆ど
発生しない。
用の型に形成された微細な凹部により、周囲の透過端面
13a,13bに対してわずかに突出した凸部として形
成されている。被写体からの光束はこのマークの部分で
散乱するため、マークの部分が他の部分より暗くなり、
ファインダー視野内の枠として見ることができる。な
お、型にマーク形成用の凹部を設けることは技術的に容
易であり、従来一方の端面に設けていたマークを2つの
端面に設けたとしても、それによるコストアップは殆ど
発生しない。
【0019】図1の状態では、第1の透過端面13aが
対物レンズ系の結像面に一致して配置されている。接眼
レンズ14は、この対物レンズ系の結像面である第1の
透過端面13aに視度が合うよう焦点距離が定められて
いる。物体からの光束は、対物レンズ系を介して第1の
透過端面13a上に倒立像を形成し、ダブルポロプリズ
ム13内で4回反射されて接眼レンズ14に入射する。
観察者は、接眼レンズ14を介してファインダーを覗く
ことにより、物体を正立像として観察することができ
る。
対物レンズ系の結像面に一致して配置されている。接眼
レンズ14は、この対物レンズ系の結像面である第1の
透過端面13aに視度が合うよう焦点距離が定められて
いる。物体からの光束は、対物レンズ系を介して第1の
透過端面13a上に倒立像を形成し、ダブルポロプリズ
ム13内で4回反射されて接眼レンズ14に入射する。
観察者は、接眼レンズ14を介してファインダーを覗く
ことにより、物体を正立像として観察することができ
る。
【0020】ここで、第1の透過端面13aの近傍に図
1に黒点で示すようなゴミDが入り込んでいる場合に
は、接眼レンズ14を介してファインダーを覗いた際
に、ファインダー視野内にこれらのゴミDが目立って見
えるため、この状態では製品として用いることはできな
い。
1に黒点で示すようなゴミDが入り込んでいる場合に
は、接眼レンズ14を介してファインダーを覗いた際
に、ファインダー視野内にこれらのゴミDが目立って見
えるため、この状態では製品として用いることはできな
い。
【0021】そこで、ダブルポロプリズム13の方向を
図1に示した軸Ax1回りに180度回転させ、第1、
第2の透過端面13a,13bの位置を入れ替えて図2
に示す状態に変更する。ここで第2の透過端面13bの
近傍にゴミが存在しなければ、この状態で製品として用
いることができるため、ダブルポロプリズム13を廃棄
しなくともよい。
図1に示した軸Ax1回りに180度回転させ、第1、
第2の透過端面13a,13bの位置を入れ替えて図2
に示す状態に変更する。ここで第2の透過端面13bの
近傍にゴミが存在しなければ、この状態で製品として用
いることができるため、ダブルポロプリズム13を廃棄
しなくともよい。
【0022】図2の状態では、近傍にゴミDが存在する
第1の透過端面13aは対物レンズ系の結像面から光軸
方向に離れるため、接眼レンズ14を介して覗いた際に
は視度が合わず、マークM1およびゴミDは見えなくな
る。
第1の透過端面13aは対物レンズ系の結像面から光軸
方向に離れるため、接眼レンズ14を介して覗いた際に
は視度が合わず、マークM1およびゴミDは見えなくな
る。
【0023】上記の構成によれば、いずれか一方の透過
端面の近傍にゴミが存在する場合にも、他方の透過端面
の近傍にゴミが存在しなければ、プリズムの方向を入れ
替えることによりプリズムを廃棄せずに用いることがで
きる。両方の透過端面の近傍にゴミが存在する場合に
は、そのプリズムは廃棄せざるを得ないが、従来のよう
にマーク付の入射端面近傍にゴミが存在するプリズムを
直ちに不良品として廃棄する場合と比較すると、不良品
の発生率を低減させ、プリズムの歩留まりを向上させる
ことができる。
端面の近傍にゴミが存在する場合にも、他方の透過端面
の近傍にゴミが存在しなければ、プリズムの方向を入れ
替えることによりプリズムを廃棄せずに用いることがで
きる。両方の透過端面の近傍にゴミが存在する場合に
は、そのプリズムは廃棄せざるを得ないが、従来のよう
にマーク付の入射端面近傍にゴミが存在するプリズムを
直ちに不良品として廃棄する場合と比較すると、不良品
の発生率を低減させ、プリズムの歩留まりを向上させる
ことができる。
【0024】図3は、この発明の実施例2にかかるファ
インダー20の光学素子の配列を示す斜視図である。実
施例2のファインダー20は、物体側から順に、対物レ
ンズ系の第1、第2、第3レンズ21,22、正立光学
系であるダハミラー23、対物レンズ系の第3レンズ2
4、正立光学系のペンタプリズム25、接眼レンズ系の
接眼レンズ26が配列して構成される。
インダー20の光学素子の配列を示す斜視図である。実
施例2のファインダー20は、物体側から順に、対物レ
ンズ系の第1、第2、第3レンズ21,22、正立光学
系であるダハミラー23、対物レンズ系の第3レンズ2
4、正立光学系のペンタプリズム25、接眼レンズ系の
接眼レンズ26が配列して構成される。
【0025】ペンタプリズム25は、対物レンズ系の第
3レンズ24側から入射して接眼レンズ26側に射出す
る光束を透過させる第1、第2の透過端面25a,25
bと、透過端面の一方から入射した光束を反射させて他
方から射出させる2つの反射面とを備えるプラスチック
製のプリズムである。
3レンズ24側から入射して接眼レンズ26側に射出す
る光束を透過させる第1、第2の透過端面25a,25
bと、透過端面の一方から入射した光束を反射させて他
方から射出させる2つの反射面とを備えるプラスチック
製のプリズムである。
【0026】また、ペンタプリズム25は、第1、第2
の透過端面25a,25bの位置が互いに入れ替わるよ
う置き換えた場合にも同一の形態を保ち、光学的にも同
一の作用を持つ対称形のプリズムである。ペンタプリズ
ム25には、第1、第2の透過端面25a,25bの双
方にファインダー視野内表示用のマークM1,M2が形成
されている。
の透過端面25a,25bの位置が互いに入れ替わるよ
う置き換えた場合にも同一の形態を保ち、光学的にも同
一の作用を持つ対称形のプリズムである。ペンタプリズ
ム25には、第1、第2の透過端面25a,25bの双
方にファインダー視野内表示用のマークM1,M2が形成
されている。
【0027】図3の状態では、第1の透過端面25aが
対物レンズ系の結像面に一致して配置されている。接眼
レンズ26は、この対物レンズ系の結像面である第1の
透過端面25aに視度が合うよう焦点距離が定められて
いる。
対物レンズ系の結像面に一致して配置されている。接眼
レンズ26は、この対物レンズ系の結像面である第1の
透過端面25aに視度が合うよう焦点距離が定められて
いる。
【0028】物体からの光束は、対物レンズ系の3つの
レンズ21,22,24とダハミラー23とを介してペ
ンタプリズム25の第1の透過端面25a上に正立像を
形成し、ペンタプリズム25内で2回反射されて接眼レ
ンズ26に入射する。観察者は、接眼レンズ26を介し
てファインダーを覗くことにより、物体を正立像として
観察することができる。
レンズ21,22,24とダハミラー23とを介してペ
ンタプリズム25の第1の透過端面25a上に正立像を
形成し、ペンタプリズム25内で2回反射されて接眼レ
ンズ26に入射する。観察者は、接眼レンズ26を介し
てファインダーを覗くことにより、物体を正立像として
観察することができる。
【0029】ここで、第1の透過端面25aの近傍に図
3に黒点で示すようなゴミDが入り込んでいる場合に
は、接眼レンズ26を介してファインダーを覗いた際
に、ファインダー視野内にこれらのゴミDが目立って見
える。
3に黒点で示すようなゴミDが入り込んでいる場合に
は、接眼レンズ26を介してファインダーを覗いた際
に、ファインダー視野内にこれらのゴミDが目立って見
える。
【0030】そこで、ペンタプリズム25の方向を図3
に示した軸Ax2回りに180度回転させ、第1、第2
の透過端面25a,25bの位置を入れ替えて図4に示
す状態に変更する。ここで第2の透過端面25bの近傍
にゴミが存在しなければ、この状態で製品として用いる
ことができるため、ペンタプリズム25を廃棄しなくと
もよい。
に示した軸Ax2回りに180度回転させ、第1、第2
の透過端面25a,25bの位置を入れ替えて図4に示
す状態に変更する。ここで第2の透過端面25bの近傍
にゴミが存在しなければ、この状態で製品として用いる
ことができるため、ペンタプリズム25を廃棄しなくと
もよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、プリズムの2つの透過端面の双方にファインダー内
表示用のマークを形成することにより、いずれか一方の
透過端面の近傍にゴミが存在する場合にも、他方の透過
端面の近傍にゴミが存在しなければ、プリズムを廃棄せ
ずに利用できる。したがって、一方の透過端面にのみマ
ークが形成されていた従来のプリズムと比較すると、プ
リズムを不良品として廃棄する確率が減少し、プリズム
の歩留まりを向上させることができる。
ば、プリズムの2つの透過端面の双方にファインダー内
表示用のマークを形成することにより、いずれか一方の
透過端面の近傍にゴミが存在する場合にも、他方の透過
端面の近傍にゴミが存在しなければ、プリズムを廃棄せ
ずに利用できる。したがって、一方の透過端面にのみマ
ークが形成されていた従来のプリズムと比較すると、プ
リズムを不良品として廃棄する確率が減少し、プリズム
の歩留まりを向上させることができる。
【図1】 この発明の実施例1にかかるファインダーの
要部となる光学素子の配置を示す斜視図である。
要部となる光学素子の配置を示す斜視図である。
【図2】 実施例1のファインダーにおいてプリズムの
方向を入れ替えた様子を示す図1と同様の斜視図であ
る。
方向を入れ替えた様子を示す図1と同様の斜視図であ
る。
【図3】 この発明の実施例2にかかるファインダーの
要部となる光学素子の配置を示す斜視図である。
要部となる光学素子の配置を示す斜視図である。
【図4】 実施例2のファインダーにおいてプリズムの
方向を入れ替えた様子を示す図1と同様の斜視図であ
る。
方向を入れ替えた様子を示す図1と同様の斜視図であ
る。
10 ファインダー 11 第1レンズ 12 第2レンズ 13 ダブルポロプリズム 13a 透過端面 13b 透過端面 14 接眼レンズ
Claims (5)
- 【請求項1】対物レンズ系と、正立光学系と、接眼レン
ズ系とを備えるファインダーにおいて、 前記正立光学系は、前記対物レンズ系側から入射して前
記接眼レンズ系側に射出する光束を透過させる第1、第
2の透過端面の双方にファインダー視野内表示用のマー
クが形成されたプラスチック製のプリズムを備え、該プ
リズムは、前記第1、第2の透過端面のいずれか一方を
前記対物レンズ系の結像面に一致させて配置されている
ことを特徴とするファインダー。 - 【請求項2】前記マークは、前記第1、第2の透過端面
の一部に凹凸を形成することにより構成されていること
を特徴とする請求項1に記載のファインダー。 - 【請求項3】光束が透過する第1、第2の透過端面と、
前記透過端面の一方から入射した光束を反射させて他方
から射出させる少なくとも2つの反射面とを備え、前記
第1、第2の透過端面の双方にファインダー視野内表示
用のマークが形成されたことを特徴とするファインダー
用プリズム。 - 【請求項4】前記マークは、前記第1、第2の透過端面
の一部に凹凸を形成することにより構成されていること
を特徴とする請求項3に記載のファインダー用プリズ
ム。 - 【請求項5】前記第1、第2の透過端面の位置が入れ替
わるよう方向を変更した際にも光学的に同一の作用を有
することを特徴とする請求項3に記載のファインダー用
プリズム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11365395A JPH08286234A (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | ファインダーおよびファインダー用プリズム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11365395A JPH08286234A (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | ファインダーおよびファインダー用プリズム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08286234A true JPH08286234A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=14617733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11365395A Pending JPH08286234A (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | ファインダーおよびファインダー用プリズム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08286234A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11160760A (ja) * | 1997-12-01 | 1999-06-18 | Olympus Optical Co Ltd | 実像式ファインダー |
-
1995
- 1995-04-14 JP JP11365395A patent/JPH08286234A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11160760A (ja) * | 1997-12-01 | 1999-06-18 | Olympus Optical Co Ltd | 実像式ファインダー |
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