JPH08285735A - 通信システム - Google Patents
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- JPH08285735A JPH08285735A JP7264391A JP26439195A JPH08285735A JP H08285735 A JPH08285735 A JP H08285735A JP 7264391 A JP7264391 A JP 7264391A JP 26439195 A JP26439195 A JP 26439195A JP H08285735 A JPH08285735 A JP H08285735A
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Abstract
割して連続送信する場合に、この連続した応答メッセー
ジを、他のメッセージと通信線上で衝突させることなく
送信できるようにする。 【構成】 故障診断テスタ5が要求メッセージを送信す
ると、各制御装置2、1、6は、優先順位の隣り合う制
御装置が送信する各応答メッセージ間で、通信線空き時
間がP2Aとなるように、自分の応答メッセージを送信
する。また、このうちの1つ(例えば制御装置2)は、
自分の応答メッセージを第1応答メッセージと第2応答
メッセージとに分割して連続送信する場合には、これら
の応答メッセージ間における通信線空き時間をP2B
(<P2A)する。これによって、上記制御装置2は、
制御装置1からの応答メッセージと通信線上で衝突する
ことなく、上記第1および第2応答メッセージを確実に
連続送信することができる。
Description
えばトランスミッション制御装置)と、これに外部接続
されるマスタ装置(例えばテスタのような外部装置)と
の間でデータ通信を行う通信システムに関する。また、
この通信システムで用いられるスレーブ装置に関する。
ましく、エンジンやトランスミッションをはじめとする
車両各部の車載機器が、マイクロコンピュータによって
高度に電子制御化されている。このため、これら車載機
器の制御性は飛躍的に高められるに至っているが、その
反面、これら車載機器の故障診断はますます複雑なもの
になってきている。
己診断機能が付加されて、その対象とする車載機器を制
御するとともに、車載機器や制御装置自らの故障診断を
も行うように改良されたり、あるいは、(イ)これら車
載電子制御装置をスレーブ装置とし、このスレーブ装置
を、故障診断テスタと称されるマスタ装置としての外部
装置に共通接続し、この故障診断テスタによる支援のも
とに、より高度な故障診断や診断データの解析を行う、
(ロ)これら車載電子制御装置間で、1つをマスタ、他
をスレーブとする通信線を形成し、このマスタとなる電
子制御装置を通じて、他の全ての電子制御装置の故障診
断等を集中して行う、等のシステムとして改良される
等、ますます複雑になりつつある車両システムの診断に
対処するための様々な工夫が講じられている。
テスタを用いて車両システムの診断を行う場合、故障診
断テスタと車載電子制御装置との間における通信手順と
して、一般的に国際規格ISO−9141−2で規定さ
れた通信手順を用いる場合が多い。ここで、この国際規
格における通信手順を図29を用いて説明する。なお、
図29におけるHは論理ハイレベル、Lは論理ローレベ
ルを示す。
御装置に対し、診断要求メッセージRM1を送信する。 (2)優先順位の最も高い第1電子制御装置が、この診
断要求メッセージRM1に対する応答の準備を開始す
る。 (3)第1電子制御装置が故障診断テスタに対し、要求
メッセージRM1に対する応答メッセージAM11を送
信する。
置は、上記第1電子制御装置の応答を確実に完了させる
ために、一旦同期が外され、同要求メッセージRM1に
対する自分の応答の準備を開始する。 (5)第2電子制御装置が故障診断テスタに対し、要求
メッセージRM1に対する応答メッセージAM12を送
信する。
(4)と(5)の処理が、優先順位の最も低い第n電子
制御装置まで順次繰り返される。 (7)その後、故障診断テスタは、上記各電子制御装置
の応答を確実に完了させるために、一旦同期が外され、
次の診断要求メッセージRM2のための準備を開始す
る。
御装置に対し、同要求メッセージRM2を送信する。と
いった態様でデータの授受が繰り返される。このように
通常は、スレーブ装置である第1〜第n電子制御装置に
対して優先順位を持たせ、これら各電子制御装置が自分
の応答メッセージを送信する順番を決めておく。例えば
上記第2電子制御装置は、自分よりも優先順位の高い第
1電子制御装置からの応答メッセージの送信完了を確認
して初めて、自分の応答メッセージを送信する。
これら応答メッセージが上記通信線上で衝突しないよう
にし、ひいてはデータが破壊されるといった事態も回避
できるようにしている。また、上記メッセージを構成す
る各データバイトのビットフォーマットには、例えば図
30に示されるような8ビットからなるNRZ(ノンリ
ターンゼロ)方式が採用されている。そして、その先頭
に論理L(ロー)レベルのスタートビットが、またその
末尾に論理H(ハイ)レベルのストップビットがそれぞ
れ付加されて、これらデータバイトの存在が認識される
ようになっている。
制御装置からの応答メッセージを構成するデータバイト
のうち、あるバイトのストップビットが完了してから次
のバイトのスタートビットの先端が来るまでの時間、つ
まり通信線の空き時間を、図29に示される時間P1
(0〜20ms)と規定している。従って、あるバイト
のストップビットが完了してから20ms以内には、次
のバイトのスタートビットの先端が来ることになる。
ージの最後に付加されるチェックサムバイト(以下、C
Sという)のストップビットが完了し、次のメッセージ
のスタートビットの先端が来るまでの通信線空き時間
を、図29に示される時間P2(0〜50msまたは2
5〜50ms、P2>P1)と規定している。従って、
ある電子制御装置からの応答メッセージのCSのストッ
プビットが完了してから50ms以内には、次のメッセ
ージのスタートビットの先端が来ることになる。
できる最大データ数は、米国自動車技術会(SAE)の
E/E故障診断テストモード推奨手順J1979によっ
て、図31に示すように、ヘッダバイトの3バイト、デ
ータバイトの7バイト(♯1〜♯7)、およびCSの1
バイトの合計11バイトに制限されている。このよう
に、最大バイト数を制限するのは、メッセージを受信す
る受け手は、マイクロコンピュータで実行するプログラ
ムの関係上、受信データをリアルタイムに処理する能力
がないため、一時的にバッファに受信データを溜めてお
く必要がある。従って、メモリの制約上、このバッファ
の数の上限を予め決めておかないと不都合が生じるから
である。
ージとして送信すべきデータが10バイト(CSを含め
ると11バイト)を越える場合は、この電子制御装置
は、応答メッセージを複数に分割して送信しなければな
らない。
格における通信線空き時間P2は、あるメッセージと次
のメッセージとの間隔を規定するものである。従って、
この国際規格によると、上記のように、ある電子制御装
置が応答メッセージを複数に分割して連続送信する場合
には、これら複数の応答メッセージ間には上記時間P2
を設けなければならないことになる。
御装置が、故障診断テスタからの要求メッセージに対す
る応答メッセージを、第1応答メッセージと第2応答メ
ッセージとに分割して連続送信する場合、第1電子制御
装置は、第1応答メッセージの送信完了から時間P2が
経過した時刻ta から、次の第2応答メッセージを送信
する準備を開始するので、マイクロコンピュータの処理
遅れ等によって、実際に第2応答メッセージの送信を開
始するのは時刻tb となる。
位の低い第2電子制御装置は、上記時刻ta から、自分
の応答メッセージを送信する準備を開始する。そして、
マイクロコンピュータの処理遅れ等によって、実際に応
答メッセージの送信を開始するのが、上記時刻ta と時
刻tb との間となることがある。この場合には、図32
にも示すように、第1電子制御装置の第2応答メッセー
ジと第2電子制御装置の応答メッセージとが衝突してし
まう。
ータ衝突は必ず発生するものではないが、通信成立の上
では必ず克服すべきことである。そこで、本発明は上記
問題に鑑み、マスタ装置が要求メッセージを通信線上に
送信し、スレーブ装置が、この要求に対する応答メッセ
ージを、複数に分割して連続送信する場合に、この連続
した応答メッセージを、他のメッセージと通信線上で衝
突させることなく送信できるようにすることを目的とす
る。
め、請求項1〜8記載の発明では、複数のスレーブ装置
のうちの少なくとも1つが、要求メッセージに対する応
答メッセージを複数に分割して連続送信する場合には、
この複数に分割された各応答メッセージ間での通信線の
空き時間(以下、通信線空き時間という)が、第1所定
時間(優先順位の隣り合うスレーブ装置が送信する各応
答メッセージ間での通信線空き時間)よりも短い第2所
定時間となるように、上記複数に分割された応答メッセ
ージを連続送信するように構成されたことを特徴として
いる。
なくとも1つのスレーブ装置は、応答メッセージを複数
に分割して連続送信する場合には、次のスレーブ装置が
応答メッセージの送信を開始する前に、自分の上記複数
に分割した応答メッセージを連続送信する。従って、上
記少なくとも1つのスレーブ装置は、次のスレーブ装置
の応答メッセージと通信線上で衝突することなく、上記
複数に分割した応答メッセージを確実に連続送信するこ
とができる。
所定時間を、優先順位の高いスレーブ装置である程、短
く設定したことを特徴としている。これによると、マス
タ装置が要求メッセージを送信完了した後、複数のスレ
ーブ装置のうちの最も優先順位の高いスレーブ装置が最
初に、応答メッセージを送信する。そして、その次に優
先順位の高いスレーブ装置が応答メッセージを送信し、
以後、同様に、優先順位の高い順でスレーブ装置が応答
メッセージを送信する。
置が、優先順位の高い順に応答メッセージを送信するの
で、各スレーブ装置の応答メッセージが通信線上で衝突
することを防止することができる。また、請求項4ない
し8記載の発明では、マスタ装置の接続確認メッセージ
送信手段が接続確認メッセージを送信し、それに対して
スレーブ装置の第1応答メッセージ送信手段が、自分の
識別値を組み込んだ応答メッセージを送信する。
識別値を識別値記憶手段が順次記憶し、さらに優先順位
設定手段が、この識別値記憶手段に記憶された識別値に
基づいて新たな優先順位を設定する。そして、この新た
な優先順位に基づいて、要求メッセージとこれに対する
応答メッセージとの送受信を行うように構成されたこと
を特徴としている。
スレーブ装置のうち、応答メッセージを通信線上に送信
できる状態(以下、応答可能な状態という)のスレーブ
装置の識別値を記憶し、オプションで接続されていなか
ったり、あるいはそのスレーブ装置自体が故障している
等で、自分の応答メッセージを送信できない状態(以
下、応答不可能な状態という)のスレーブ装置の識別値
は記憶しない。
状態のスレーブ装置の識別値のみが記憶される。そし
て、優先順位設定手段は、この識別値記憶手段に記憶さ
れた識別値に基づいて、上記応答不可能な状態のスレー
ブ装置を除いた新たな優先順位を設定する。例えば、4
つのスレーブ装置のうち、1、2、および4番目に優先
順位の高いスレーブ装置(以下、第1、第2、第4スレ
ーブ装置という)が応答可能な状態で、3番目に優先順
位の高いスレーブ装置(以下、第3スレーブ装置とい
う)が応答不可能な状態の場合、識別値記憶手段は、第
1、第2、および第4スレーブ装置の識別値を記憶す
る。従って、優先順位設定手段は、上記第4スレーブ装
置の新たな優先順位を3番目として設定する。
置の中に上記応答不可能な状態のスレーブ装置が存在し
ていても、この応答不可能な状態のスレーブ装置を除い
た新たな優先順位を設定し、この新たな優先順位に基づ
いて、要求メッセージとこれに対する応答メッセージの
やりとりを行うので、上記応答不可能な状態のスレーブ
装置よりも優先順位の低いスレーブ装置は、自分の応答
メッセージを、他のメッセージと通信線上で衝突させる
ことなく、送信することができる。
置が通信線上に接続確認メッセージを送信すると、各ス
レーブ装置はこの接続確認メッセージをそれぞれ受信す
る。そして、優先順位の高いスレーブ装置の第1応答メ
ッセージ送信手段から順に、自分の識別値を組み込んだ
応答メッセージを順次、通信線上に送信する。このと
き、各スレーブ装置は、自分よりも優先順位の高いスレ
ーブ装置の第1応答メッセージ送信手段が送信した応答
メッセージを、通信線を介して受信したら、識別値書込
手段が、この応答メッセージに組み込まれた識別値を、
自分が有する識別値記憶手段に書き込む。
可能な状態であれば、第4スレーブ装置の識別値記憶手
段には、第1〜3スレーブ装置の識別値が書き込まれ
る。また、このうちの例えば第3スレーブ装置が応答不
可能な状態の場合には、第4スレーブ装置の識別値記憶
手段には、第1、第2スレーブ装置の識別値のみが書き
込まれる。
スタ装置からの要求メッセージを受信したら、送信順番
判定手段が、この要求メッセージに対する応答メッセー
ジを送信する順番を、識別値記憶手段に書き込まれた識
別値に基づいて判定し、この送信順番判定手段によっ
て、次が自分の応答メッセージを送信する順番であると
判定されたら、第2応答メッセージ送信手段が応答メッ
セージを送信する。
レーブ装置のうち第3スレーブ装置が応答不可能な状態
で、残りが全て応答可能な状態のときには、第4スレー
ブ装置は、自分の識別値記憶手段が第1、2スレーブ装
置の識別値のみを記憶していることに基づいて、第3ス
レーブ装置が応答不可能な状態であることを認識し、こ
れに基づいて自分の優先順位を新しく3番目に設定す
る。
設定した優先順位に基づいて、上記要求メッセージに対
する応答メッセージを送信する順番の判定を行う。すな
わち、この場合は、2番目に優先順位の高いスレーブ装
置は第2スレーブ装置であるから、この第2スレーブ装
置が応答メッセージの送信を完了したら、上記送信順番
判定手段によって自分が自分の順番だと判定される。そ
して、第2応答メッセージ送信手段が応答メッセージを
送信する。
順番判定手段は、識別値記憶手段が記憶している識別値
のうち、最も優先順位の低い識別値のスレーブ装置から
の応答メッセージを受信したか否かを判定する。識別値
記憶手段は、上述したように自分よりも優先順位の高い
スレーブ装置の識別値を記憶する。従って、この識別値
記憶手段が記憶した識別値のうち、最も優先順位の低い
識別値のスレーブ装置とは、上記新しく設定された優先
順位が自分よりも1つだけ高いスレーブ装置のことであ
る。つまり、このスレーブ装置からの応答メッセージを
受信したか否かを判定することによって、次が自分の応
答メッセージを送信する順番であるか否かを判定するこ
とができる。
置が通信線上に接続確認メッセージを送信し、各スレー
ブ装置が、この接続確認メッセージに対する応答メッセ
ージを、優先順位の高い方から順に送信すると、マスタ
装置は、この応答メッセージを順次受信し、識別値書込
手段が、この応答メッセージ中の識別値を識別値記憶手
段に書き込む。
が全て応答可能な状態であれば、マスタ装置の識別値記
憶手段には、第1〜4スレーブ装置の識別値が書き込ま
れる。また、このうちの例えば第3スレーブ装置が応答
不可能な状態の場合には、マスタ装置の識別値記憶手段
には、第1、2、4スレーブ装置の識別値が書き込まれ
る。
記憶手段に書き込まれた識別値に対応したスレーブ装置
に対して、上記第1所定時間を、優先順位の高いスレー
ブ装置である程、短い時間として設定する。つまり、第
1〜4スレーブ装置が全て応答可能な状態であれば、第
1〜第4に対して、優先順位の高いスレーブ装置である
程短い第1所定時間を設定する。また、このうち第3ス
レーブ装置が応答不可能な状態であれば、第1、2、4
スレーブ装置に対して、優先順位の高いスレーブ装置で
ある程短い第1所定時間を設定する。
スレーブ装置に対して、上記第1設定時間を、優先順位
が高いスレーブ装置である程短い時間として設定するの
で、この応答可能な状態のスレーブ装置は、マスタ装置
からの要求メッセージに対する応答メッセージを、優先
順位の高いものから順に送信し、これによって、各スレ
ーブ装置の応答メッセージが通信線上で衝突することを
防止することができる。
ブ装置は、上記新しい優先順位が自分よりも1つ高いス
レーブ装置が終了メッセージを送信したことを検出する
ことによって、自分の応答メッセージの送信タイミング
を知ることができる。従って各スレーブ装置は、自分よ
りも優先順位の高いスレーブ装置が前記終了メッセージ
を送信したら、すぐに自分の応答メッセージを送信する
ことができ、これによって通信速度を早くすることがで
きる。
記載の通信システムで用いられるスレーブ装置を特徴と
している。このようにスレーブ装置を構成すれば、この
スレーブ装置を上記のような通信システムに用いたとき
に、このスレーブ装置が応答メッセージを複数に分割し
て連続送信する際にも、このスレーブ装置は、この複数
に分割した応答メッセージを、自分の次に優先順位の低
いスレーブ装置の応答メッセージと通信線上で衝突させ
ることなく連続送信することができる。
ブ装置が、要求メッセージに対する応答メッセージを複
数に分割して連続送信する場合には、この複数に分割さ
れた各応答メッセージ間での通信線空き時間が、第1所
定時間(マスタ装置が応答メッセージを送信完了してか
ら、スレーブ装置が応答メッセージを送信開始するまで
の通信線空き時間)よりも短い第2所定時間となるよう
に、上記複数に分割された応答メッセージを連続送信す
るように構成されたことを特徴としている。
レーブ装置は、応答メッセージを複数に分割して連続送
信する場合には、マスタ装置が要求メッセージの送信を
開始する前に、自分の上記複数に分割した応答メッセー
ジを連続送信する。従って、上記スレーブ装置は、マス
タ装置の要求メッセージと通信線上で衝突することな
く、上記複数に分割した応答メッセージを確実に連続送
信することができる。
10記載の通信システムで用いられるスレーブ装置を特
徴としている。このようにスレーブ装置を構成すれば、
このスレーブ装置を上記のような通信システムに用いた
ときに、このスレーブ装置が応答メッセージを複数に分
割して連続送信する際にも、このスレーブ装置は、この
複数に分割した応答メッセージを、マスタ装置の要求メ
ッセージと通信線上で衝突させることなく連続送信する
ことができる。
に適用した実施形態について、図1ないし図13に基づ
いて説明する。本実施形態のシステムは、図1に示すよ
うに、車両に搭載されるスレーブ装置としての複数の電
子制御装置(エンジン制御装置1、トランスミッション
制御装置2、エアコン制御装置6、トラクション制御装
置7等)と、外部接続されるマスタ装置としての故障診
断テスタ5とが、1本の通信線3および接続手段4(ダ
イアグコネクタ)を介して接続され、これら故障診断テ
スタ5と各電子制御装置との間で1対nのデータ通信が
実行される。
nのデータ通信を行う際の優先順位が予め決められてお
り、故障診断テスタ5が要求メッセージ(後述する)を
各電子制御装置に対して送信したときに、優先順位の高
い電子制御装置から順に、自分の応答メッセージ(後述
する)を送信するように構成されている。なお、本実施
形態では、トランスミッション制御装置2→エンジン制
御装置1→エアコン制御装置6→トラクション制御装置
7の順で優先順位が設定されている。
と上記各車載電子制御装置との間では、その通信方式と
して上記国際規格(ISO−9141−2)に準拠した
プロトコルが用いられるものとする。以下、これら各要
素の詳細について説明する。ここでは、車載電子制御装
置の一例としてエンジン制御装置1を代表としてその構
成および機能を説明する。
M12、RAM13、入力回路14、出力回路15、A
/D変換回路(以下ADC回路という)16、および通
信回路17等をそれぞれ有して構成されている。ここで
通信回路17は、通信線3をドライブする入出力バッフ
ァ回路である。また、入力回路14には、エンジン回転
数を検出するクランク角センサ21や車速センサ22等
からの、主にパルス信号からなるセンサ信号が入力さ
れ、ADC回路16には、スロットルセンサ23、エア
フローメータ24、水温センサ25、O2 センサ26
等、車両各部に設けられたセンサから出力されるアナロ
グ信号からなるセンサ信号が入力される。
対応したセンサデータとしてRAM13のデータ領域に
格納され、CPU11による燃料噴射量や点火時期の演
算のための演算値として利用される。なおRAM13に
は、上記データ領域の他に、後述する各カウンタ、各バ
ッファ、各フラグ、および接続ECUメモリ13a(図
13)等の登録領域がそれぞれ形成されている。
納されている制御プログラムに従い、RAM13に取り
込まれたセンサデータに基づく所定の演算を実行して、
その都度の燃料噴射量や点火時期を求めるとともに、故
障診断テスタ5との間で後述する通信メッセージの授
受、およびそのメッセージを通じて指定された診断処理
を実行する部分である。
ログラムには、RAM13内の上記各カウンタをソフト
ウェア的にカウント処理するカウンタプログラムが含ま
れる。なお、このCPU11を通じて求められた燃料噴
射量は出力回路15に与えられ、この出力回路15を通
じて、上記求められた燃料噴射量に対応する信号がエン
ジン制御手段27に出力される。エンジン制御手段27
としては例えば燃料噴射弁がある。
装置と同じくCPU、ROM、RAM、通信回路等を備
えた構成である。そして、故障診断テスタ5の外側表面
に設けられた操作手段5a(具体的にはキーボード)を
通じて所定の診断モードが設定されたときは、この診断
モードに応じた要求メッセージ(後述する)が、ダイア
グコネクタ4を介して各電子制御装置に送信される。
ッセージに対する応答メッセージ(後述する)の内容
を、図示しない表示器に一覧表示したりグラフ表示した
りすることによって、診断結果を診断者に知らせること
ができる。また、ダイアグコネクタ4には、イグニッシ
ョンスイッチ18を経て、バッテリー19より電源が供
給されており、故障診断テスタ5がこうして車載電子制
御装置と電気的に接続されるとき、このダイアグコネク
タ4を介して故障診断テスタ5にも電源が供給されるよ
うになっている。
置が応答可能な状態であるかを診断するECU接続確認
診断(以下、接続確認モードという)、センサデータ
そのもののRAM値を読み出すRAM値読み出し診断
(以下、RAM値読出モードという)、車両のセンサ
等が断線した場合に記憶されたトラブルコードを故障診
断テスタ5に読み出し、車両のどの部分が故障している
かを診断するトラブルコード読み出し診断(以下、トラ
ブルコード読出モードという)、等を行うための要求メ
ッセージを送信する。
ら上記要求メッセージが送信されてきたら、その要求メ
ッセージに応じて、RAM13に取り込まれたセンサデ
ータや診断結果をCPU11が順次読み出し、この読み
出したデータを、診断データとして通信回路17を介し
て通信線3上に送信する。ここで、図2(a)を用い
て、トランスミッション制御装置2、エンジン制御装置
1、エアコン制御装置6、トラクション制御装置7が全
て応答可能な状態のときの、上記接続確認モードの時
間的な流れを説明する。なお、以下説明する各メッセー
ジを構成する各バイトのビットフォーマット、およびメ
ッセージのフレーム構成は、上述した図30、31に示
される方式を採用している。
て、接続確認モードを行う旨を設定すると、故障診断テ
スタ5は、ECU接続確認を要求する接続確認要求メッ
セージを送信する(ステップ116参照)。なお、この
接続確認要求メッセージのヘッダ3バイトには、図2
(a)に示すように、 ・「このメッセージが要求メッセージであること($6
8)」、 ・「このメッセージの送信先が上記各制御装置2、1、
6、7の全てであること($6A)」、 ・「このメッセージの送信元が故障診断テスタ5である
こと($F1)」、が組み込まれる。
が組み込まれ、最後にCSが付加される。一方、各制御
装置2、1、6、7は、この接続確認要求メッセージを
受信したら、自分の応答メッセージを次の手順で送信す
る。
ョン制御装置2が最初に、上記接続確認要求メッセージ
の送信完了から通信線空き時間P21後に、自分の応答
メッセージの送信を開始する(ステップ143参照)。
その応答メッセージのヘッダバイト3バイトには、 ・「このメッセージが応答メッセージであること($4
8)」、 ・「このメッセージの送信先が故障診断テスタ5である
こと($6B)」、 ・「このメッセージの送信元がトランスミッション制御
装置2であること($01)」が組み込まれる。
01」が、トランスミッション制御装置2の後述する識
別値である。また、その次のデータバイトには、 ・「ECU接続確認を送信するモード表示($E0)」
が組み込まれ、最後にCSが付加される。
応答メッセージが1フレーム内に納まる5バイト長であ
るため、この応答メッセージの送信完了から通信線空き
時間P22後に、エンジン制御装置1が応答メッセージ
の送信を開始する(ステップ143参照)。なお、この
応答メッセージの3バイト目には、図示はしないが、 ・「このメッセージの送信元がエンジン制御装置1であ
ること($02)」が組み込まれる。
置1の後述する識別値である。そして、同様の要領で、
エアコン制御装置6およびトラクション制御装置7が、
自分の応答メッセージを順次送信する。このとき、エア
コン制御装置6からの応答メッセージの3バイト目に
は、図示はしないが、 ・「このメッセージの送信元がエアコン制御装置6であ
ること($03)」が組み込まれ、トラクション制御装
置7からの応答メッセージの3バイト目には、図示はし
ないが、 ・「このメッセージの送信元がトラクション制御装置7
であること($04)」が組み込まれる。
ぞれ、エアコン制御装置6およびトラクション制御装置
7の後述する識別値である。ここで、各制御装置は、自
分よりも優先順位の高い制御装置からの応答メッセージ
を受信したときに、この応答メッセージの中に組み込ま
れた上記識別値を接続ECUメモリ13a(図13)に
格納する(ステップ203、206、210参照)。各
制御装置は、この接続ECUメモリ13aにどの識別値
が格納されているかに基づいて、自分の新しい優先順位
を知ることができる(詳細は後述する)。
出モードや、トラブルコード読出モード等の処理を行
う際には、上記新しい優先順位に基づいて、自分の応答
メッセージを送信するタイミングか否かを判定する(ス
テップ223、225〜229参照)。なお、図2
(a)の場合は、新しい自分の優先順位は、本来の優先
順位のまま変わっていない。
応答可能な状態のときの接続確認モードの時間的な流れ
について、図2(a)を用いて説明したが、今度は、上
記各制御装置のうちのいずれかが上記応答不可能な状態
のときの接続確認モードの時間的な流れについて、図2
(b)を用いて説明する。例えば、3番目に優先順位の
高いエアコン制御装置6が応答不可能な状態のときは、
図2(b)に示すように、故障診断テスタ5からの接続
確認要求メッセージの送信完了から通信線空き時間P2
1後に、まずトランスミッション制御装置2が応答メッ
セージを送信し、さらに通信線空き時間P22後に、エ
ンジン制御装置1が応答メッセージを送信する。
ジン制御装置1からの応答メッセージの送信完了から通
信線空き時間P24後に、自分の応答メッセージを送信
する(ステップ211、212参照)。ここで、トラク
ション制御装置7は、トランスミッション制御装置2お
よびエンジン制御装置1からの応答メッセージを受信し
たときに、この応答メッセージの中に組み込まれた上記
識別値($01、$02)を接続ECUメモリ13aに
格納する(図13(c))。そしてトラクション制御装
置7は、このメモリ13aに格納された識別値に基づい
て、トランスミッション制御装置2とエンジン制御装置
1が応答可能な状態で、エアコン制御装置6が応答不可
能な状態であることを知ることができる(詳細は後述す
る)。すなわち、自分の新しい優先順位が3番目である
ことを知ることができる。
RAM値読出モードやトラブルコード読出モード等の処
理を行う際には、上記新しい優先順位に基づいて、自分
の応答メッセージを送信するタイミングか否かを判定す
る(ステップ223、225〜229参照)。次に、図
3を用いて、上記RAM値読出モードの時間的流れを説
明する。
エンジン制御装置1、エアコン制御装置6、トラクショ
ン制御装置7が全て応答可能な状態のときは、図3
(a)に示すように、故障診断テスタ5が、RAM値の
読み出しを要求するRAM値要求メッセージを送信す
る。それに対して、各制御装置2、1、6、7が、時間
P2Aの間隔(ステップ224、241参照)を空けな
がら、順次自分の応答メッセージを送信する。
ち、エアコン制御装置6が応答不可能な状態のときは、
図3(b)に示すように、故障診断テスタ5からのRA
M値要求メッセージの送信完了から通信線空き時間P2
A後に、まずトランスミッション制御装置2が応答メッ
セージを送信し、さらに上記時間P2A後に、エンジン
制御装置1が応答メッセージを送信する。
接続確認モードによって、自分の新しい優先順位が3番
目であることを知っているので、エンジン制御装置1が
応答メッセージの送信を完了してから上記時間P2A後
に、自分の応答メッセージを送信する。また、上記各制
御装置2、1、6、7のうち、トランスミッション制御
装置2とエアコン制御装置6が応答不可能な状態のとき
は、エンジン制御装置1は上記接続確認モードによっ
て、自分の新しい優先順位が1番目であることを知って
いるので、図3(c)に示すように、RAM値要求メッ
セージの送信完了から上記時間P2A後に、自分の応答
メッセージを送信する。
続確認モードによって、自分の新しい優先順位が2番目
であることを知っているので、エンジン制御装置1が応
答メッセージの送信を完了してから上記時間P2A後
に、自分の応答メッセージを送信する。また、上記トラ
ブルコード読出モードにおいても、上記RAM値読出モ
ードのときと同様、上記接続確認モードによって、各制
御装置は自分の新しい優先順位を知り、この新しい優先
順位に基づいて、自分の応答メッセージを送信するタイ
ミングか否かを判定する。
ける、トランスミッション制御装置2からの応答メッセ
ージの中には多数のコードが含まれることがある。例え
ば、本実施形態では、図4に示すように6つのコード
($0143、$0196、$0234、$0357、
$0531、$0661)が含まれ、このときには、ト
ランスミッション制御装置2は応答メッセージを2つに
分けて送信する。
9によると、1つのトラブルコードは2バイト長であ
り、本実施形態もこのJ1979に従っているため、ト
ランスミッション制御装置が6個のトラブルコードを記
憶している場合は、応答メッセージを2つのフレームに
分けなければならない。従って、トランスミッション制
御装置2は、まず第1応答メッセージとして、ヘッダバ
イト3バイト、トラブルコードを送信するモード表示1
バイト、トラブルコード6バイト($0143、$01
96、$0234)、およびCS1バイトの合計11バ
イトから成る第1応答メッセージを送信する。
は、この第1応答メッセージの送信完了から時間P2B
(<P2A、ステップ224、241参照)の間隔を空
けて、ヘッダバイト3バイト、トラブルコードを送信す
るモード表示1バイト、トラブルコード6バイト($0
357、$0531、$0661)、およびCS1バイ
トの合計11バイトから成る第2応答メッセージを送信
する。
スミッション制御装置2)が、第1応答メッセージと第
2応答メッセージとに分けて送信する場合、これらの応
答メッセージ間に設ける通信線空き時間P2Bを、上記
通信線空き時間P2Aよりも短くしているため、上記制
御装置は、自分よりも優先順位の低い制御装置(例えば
エンジン制御装置1)が応答メッセージを送信する前
に、第2応答メッセージを送信することができる。
1、エアコン制御装置6、トラクション制御装置7は、
自分が記憶しているトラブルコード数は3つ以下である
ため、1つの応答メッセージを送信する。以上、本実施
形態の接続確認モード、RAM値読出モード、およ
びトラブルコード読出モードについての時間的な流れ
を図2〜4を用いて説明したが、今度は、各メッセージ
を上記のような流れで送信するための具体的手段につい
て、図5〜13を用いて説明する。
らないメッセージを確実に取り込むために、故障診断テ
スタ5および各電子制御装置2、1、6、7のCPUの
シリアル入力割込み機能を通じて実現される割込処理を
示すフローチャートである。また、図6は、故障診断テ
スタ5のCPUによって行われる制御処理のフローチャ
ートであり、キーボード5aによって接続確認モードを
行う旨が設定されたときに起動されるルーチンを示す。
また、図7〜12は、各電子制御装置のCPUによって
行われる制御処理のフローチャートであり、ベースルー
プごとに起動されるメインルーチンを示す。
ウンタおよび各フラグは、イグニッションスイッチ18
をオンして、故障診断テスタ5および各電子制御装置
2、1、6、7に電源が供給された初期状態において
は、全て0になっている。また、後述する接続ECUメ
モリ13a(図13)は、イグニッションスイッチ18
をオフしても消去されないメモリであり、各電子制御装
置2、1、6、7を電源に接続した状態のときに初期化
(=0)されている。
置2、1、6、7からの応答メッセージのバイトの受信
が完了する度に、図5に示す処理を行って、そのメッセ
ージに含まれる受信データおよびバイト数を、受信バッ
ファおよび受信カウンタに格納する。具体的には、上記
メッセージのバイトの受信が完了する度に、ステップ1
01にてこのシリアル入力割込処理を起動し、ステップ
102にて、受信割込要求フラグをクリアして、次のバ
イトの受信割込を受け付ける準備をする。そして、ステ
ップ103にて、受信したバイトがメッセージの1バイ
ト目か否かを判定し、1バイト目であると判定されたと
きは、ステップ104にて、その受信データを受信バッ
ファ(1)に格納する。
タに1をセットし、次のステップ112にて、通信線3
が空いた状態の継続時間を計測するためのアイドルカウ
ンタをクリアして、この割込処理を抜ける。なお、この
アイドルカウンタは、図示しないタイマによる時間割込
み(例えば1ms割込み)に応じて1カウントずつカウ
ントアップされる。従ってアイドルカウンタは、ステッ
プ112にてクリアされた後は再び0からカウントアッ
プされる。
ト目以降であれば、ステップ106にて受信カウンタを
インクリメントして、今何バイト目かを判定する情報と
して用いる。そして、ステップ107にて、現在受信し
たバイト数が11を超えたか否かを受信カウンタに基づ
いて判定し、超えたと判定されたときは異常とみなし
て、ステップ108〜110にて、通信エラーフラグの
セット、受信バッファ(1)〜(n)のオールクリア、
受信カウンタのクリアをそれぞれ実行し、この処理を抜
ける。
11を超えていないと判定されたときは、ステップ11
1にて、今受信したデータを受信バッファ(n)に格納
するとともに、ステップ112の処理を実行して、この
処理を抜ける。また、故障診断テスタ5は、図5の割込
み処理の他に、図6に示すルーチンを行う。
続確認完了フラグに0がセットされているか否かをみる
ことによって、接続確認モードがまだ完了していないか
否かを判定する。そして、このステップ113にてNO
と判定されたときは、ステップ117にジャンプし、Y
ESと判定されたときは、次のステップ114に移る。
に1がセットされているか否かをみることによって、接
続確認要求メッセージが既に送信されたか否かを判定す
る。そして、このステップ114にてYESと判定され
たときは、接続確認要求メッセージを送信する必要が無
いので、ステップ117にジャンプし、NOと判定され
たときは、接続確認要求メッセージを送信するために、
次のステップ115、116の処理を行う。
に1をセットして、現在、接続確認モードが行われてい
ることを記憶しておく。そして、次のステップ116で
は、図2(a)に示す接続確認要求メッセージを送信す
る。そして、次のステップ117では、上記接続確認モ
ードに1がセットされているか否かを判定し、NOと判
定されたときは、そのままこのルーチンを抜け、YES
と判定されたときは、次のステップ118にて、アイド
ルカウンタが通信線空き時間P3(本実施形態では55
ms)を越えたか否かをみることによって、制御装置側
からの最後の応答メッセージが送信完了したか否かを判
定する。
規格で規定されているように、各制御装置2、1、6、
7の応答が全て終わってから、次の故障診断テスタ5の
要求が許可されるまでのメッセージ間時間のことであ
る。上記ステップ118にてNOと判定されたときは、
そのままこのルーチンを抜ける。反対に、YESと判定
されたときは、次のステップ119にて接続確認完了フ
ラグに1をセットし、その次のステップ120にて接続
確認モードに0をセットすることによって、接続確認モ
ードが完了したことを記憶しておく。
故障診断テスタ5からのメッセージ、あるいは他の電子
制御装置からのメッセージのバイトの受信が完了する度
に、図5に示す処理を行って、そのメッセージに含まれ
る受信データおよびバイト数を、受信バッファおよび受
信カウンタに格納する。また、各電子制御装置2、1、
6、7は、図5の割込み処理の他に、図7〜12に示す
メインルーチンを行う。
信バッファ(1)にデータが存在するか否かを判定する
ことによって、メッセージを受信している最中か否かを
判定する。そして、受信バッファ(1)になにがしかの
データが存在していれば、メッセージを受信中であると
みなして、ステップ122に進む。反対に、ステップ1
21にてNOと判定されたときは(同番地のデータが
「$00」であれば)、このルーチンを抜ける。
上記国際規格で規定された通信線空き時間P1の最大値
(20ms)を超えたか否かを判定することによって、
メッセージの受信を完了したか否かを判定する。ここで
超えていないと判定されたときは、まだメッセージの受
信を完了していないとみなして、このルーチンを抜け
る。反対に、超えたと判定されたときは、メッセージの
受信を完了したとみなして、続くステップ123〜12
5において、このメッセージのサムチェックを行う。
3において、受信カウンタのカウント値に基づき受信し
たメッセージが何バイト長かを確認する。そして、この
数値に基づき、次のステップ124で受信バッファ
(1)〜(n−1)に格納されているデータの総和を計
算し、最後のステップ125にて、その総和値の下位8
ビットのデータと受信バッファ(n)に格納されている
データ、すなわちCSの値とが一致しているか否かを判
定する。
していないと判定されたら、異常とみなし、ステップ1
26にて通信エラーフラグをセットし、ステップ127
にて受信バッファ(1)〜(n)を全てクリアし、ステ
ップ128にて受信カウンタをクリアしてこのルーチン
を抜ける。また、上記サムチェックの結果が正常であれ
ば、受信データに問題はないものと判断して、続くステ
ップ129にて、受信バッファ(1)〜(3)の内容、
すなわちメッセージヘッダが正常か否かを更に判定す
る。この判定では、要求メッセージと応答メッセージと
の両方のヘッダについてその正当性を判定する。
ッファ(1)に格納されたデータに基づいて、このメッ
セージが要求メッセージであるか応答メッセージである
かを判定する。以下、要求メッセージの場合と応答メッ
セージの場合とに分けて説明する。まず、ステップ13
0で要求メッセージであると判定された場合について説
明する。
受信バッファ(4)に格納されたデータに基づいて、上
記接続確認モードが指定されているか否かを判定する。
そして、この接続確認モードが指定されていると判定さ
れたときは、ステップ142にて、受信確認処理中フラ
グをセットして、故障診断テスタ5からの接続確認要求
メッセージを受信したことを記憶しておく。
トする理由は、トランスミッション制御装置2よりも優
先順位の低い制御装置は、自分よりも優先順位の高い制
御装置が応答メッセージの送信を完了してからでない
と、自分の応答メッセージを送信できないため、とりあ
えず上記フラグをセットして接続確認要求メッセージを
受信したことを一旦記憶しておき、その上で、自分より
も優先順位の高い制御装置が応答メッセージの送信を完
了したら、この処理中フラグがセットされていることを
確認して、自分が応答メッセージを送信するためであ
る。
ルカウンタが通信線空き時間P2nを超えたか否かを判
定する。この通信線空き時間P2nは、優先順位の高い
制御装置になる程、短い時間として各ROMに記憶され
ており、トランスミッション制御装置2ではP21=2
5ms、エンジン制御装置1ではP22=30ms、エ
アコン制御装置6ではP23=35ms、およびトラク
ション制御装置7ではP24=40msである。
カウンタが上記時間P2nを超えたと判定されたとき
は、ステップ144にて応答メッセージを作成して送信
する。なお、このステップ144にて作成して送信する
応答メッセージの3バイト目には、自分の識別値が組み
込まれることは上述した通りである。そして、応答メッ
セージを送信した後は、接続確認モードの処理を行う必
要がないので、次のステップ145にて上記接続確認処
理中フラグをリセットし、この処理を抜ける。また、ス
テップ143にて、アイドルカウンタが上記時間P2n
を超えていないと判定されたときは、何もせずにこの処
理を抜ける。
なる程短い時間に設定することによって、応答可能な状
態の制御装置の中で最も優先順位の高い制御装置が、接
続確認要求メッセージの後の最初の応答メッセージを送
信することができる。例えば、トランスミッション制御
装置2が応答可能な状態であれば、このトランスミッシ
ョン制御装置2が、他の制御装置に比べて最も早く、ス
テップ143でYESと判定される。従って、トランス
ミッション制御装置2が、接続確認要求メッセージの後
の最初の応答メッセージを送信する。
答不可能な状態で、エンジン制御装置1が応答可能な状
態であれば、トランスミッション制御装置2が自分の応
答メッセージの送信処理を行えないことから、エンジン
制御装置1が他の制御装置に比べて最も早く、ステップ
143でYESと判定される。従って、エンジン制御装
置1が、接続確認要求メッセージの後の最初の応答メッ
セージを送信する。
モードではないと判定されたときは、受信バッファ
(4)のデータに基づいて、それぞれのモードに応じた
処理を実行する。例えば、上記トラブルコード読出モー
ドが指定されている場合は、ステップ150にてトラブ
ルコード診断実行フラグをセットするとともに、アイド
ルカウンタが時間P2を超えたか否かを判定し(ステッ
プ241参照)、超えたときは応答メッセージを送信
し、上記実行フラグをリセットし、この処理を抜ける。
ている場合は、ステップ160にて、上記ステップ15
0と同様の処理を行う。次に、ステップ130で応答メ
ッセージであると判定された場合について説明する。こ
の場合は、図9のステップ201にて、上記受信確認処
理中フラグがセットされているか否かを判定することに
よって、接続確認モード中であるか否かを判定する。こ
こでYES、すなわち接続確認モード中であると判定さ
れたときは、ステップ202以降の処理を実行し、NO
と判定されたときは、図11のステップ221以降の処
理を実行する。
て説明する前に、接続ECUメモリ13aについて簡単
に説明しておく。接続ECUメモリ13aとは、自分よ
りも優先順位の高い制御装置からの応答メッセージを受
信したときに、この応答メッセージの識別値(メッセー
ジの3バイト目)を順次格納していくための、RAMの
中の記憶領域である。すなわち、自分よりも優先順位の
高い制御装置の識別値をすべて記憶することによって、
自分の新たな優先順位を記憶する手段である。
ション制御装置2が応答可能な状態であれば、2番目に
優先順位の高いエンジン制御装置1の接続ECUメモリ
13aの1番地には、図13(a)に示すように、トラ
ンスミッション制御装置2の識別値($01)が格納さ
れる。また、自分よりも優先順位の高い制御装置が他に
無いので、接続ECUメモリ13aの2番地、3番地に
は$00が格納されたままとなる。
CUメモリ13aの1番地〜3番地に格納された識別値
に基づいて、自分よりも優先順位の高い制御装置はトラ
ンスミッション制御装置2だけであること、すなわち自
分は2番目に優先順位が高いことを認識する(図11の
ステップ223および224〜229参照)。また、ト
ランスミッション制御装置2、エンジン制御装置1、エ
アコン制御装置6が全て応答可能な状態であれば、4番
目に優先順位の高いトラクション制御装置7の接続EC
Uメモリ13aの1番地〜3番地には、図13(b)に
示すように、それぞれの制御装置の識別値($01、$
02、$03)が格納される。
分よりも優先順位の高い制御装置はトランスミッション
制御装置2とエンジン制御装置1とエアコン制御装置6
であり、自分は4番目に優先順位が高いことを新たに認
識する。また、トランスミッション制御装置2とエンジ
ン制御装置1は応答可能な状態であるが、エアコン制御
装置6が応答不可能な状態であれば、トラクション制御
装置7の接続ECUメモリ13aの1番地、2番地に
は、図13(c)に示すように、トランスミッション制
御装置2とエンジン制御装置1の識別値($01、$0
2)がそれぞれ格納され、3番地には$00が格納され
たままとなる。
分よりも優先順位の高い制御装置のうち、応答可能な状
態の制御装置はトランスミッション制御装置2とエンジ
ン制御装置1であり、従って自分は3番目に優先順位が
高いことを認識する。このように、接続ECUメモリ1
3aとは自分の優先順位を新たに記憶するための手段で
あって、図9のステップ202では、このうちの接続E
CUメモリ13aの1番地が0か否か、すなわち$00
が格納されているか否かを判定する。そして、YESと
判定されたときは、自分よりも優先順位の高い制御装置
からの応答メッセージを受信したということなので、ス
テップ203にて、受信バッファ(3)のデータ、すな
わち今受信した応答メッセージの識別値を接続ECUメ
モリ13aの1番地に格納して、図10のステップ21
1に移る。
たときは、今度はステップ204にて、接続ECUメモ
リ13aの2番地が0か否かを判定する。そして、YE
Sと判定されたときは、ステップ205にて、現在、接
続ECUメモリ13aの1番地に格納されているデータ
が、受信バッファ(3)のデータと同じか否かを判定す
る。ここでYESと判定されたときは、図10のステッ
プ211に移る。
れるときとは、例えばエンジン制御装置1が、トランス
ミッション制御装置2からの応答メッセージを受信した
直後に、この制御装置2の識別値($01)をステップ
203にて接続ECUメモリ13aの1番地に格納し、
図10のステップ211にてNOと判定されて一旦この
メインルーチンを抜けた後、次にこのメインルーチンが
起動されてステップ202にてNOと判定され、ステッ
プ204にてYESと判定され、ステップ205の判定
を行うときである。
たときは、自分よりも優先順位の高い2つ目の制御装置
からの応答メッセージを受信したということなので、ス
テップ206にて、ステップ203のときと同様、受信
バッファ(3)のデータを接続ECUメモリ13aの2
番地に格納して、図10のステップ211に移る。一
方、ステップ204にてNOと判定されたときは、今度
はステップ207にて、接続ECUメモリ13aの3番
地が0か否かを判定する。そして、YESと判定された
ときは、ステップ208およびステップ209にて、上
記ステップ205と同じ目的の処理を行う。
続ECUメモリ13aの1番地に格納されているデータ
が受信バッファ(3)のデータと同じか否かを判定し、
ステップ209では、現在、接続ECUメモリ13aの
2番地に格納されているデータが受信バッファ(3)の
データと同じか否かを判定する。そして、両ステップで
NOと判定されたときは、自分よりも優先順位の高い3
つ目の制御装置からの応答メッセージを受信したという
ことなので、ステップ210にて受信バッファ(3)の
データを接続ECUメモリ13aの3番地に格納して、
図10のステップ211に移る。また、いずれか一方の
ステップでYESと判定されたときは、何もせずにステ
ップ211に移る。
ときは、図10のステップ214にて受信バッファ
(1)〜(n)を全てクリアし、ステップ215で受信
カウンタをクリアしてこのルーチンを抜ける。また、図
10のステップ211では、アイドルカウンタが上記通
信線空きP2nを超えたか否かを判定する。なお、この
時間P2nが各制御装置によってそれぞれ異なることは
既に述べた通りである。
たときは、応答メッセージを送信するタイミングである
ので、ステップ212にて応答メッセージを作成して送
信する。なお、このステップ212にて作成して送信す
る応答メッセージの3バイト目には、自分の識別値が組
み込まれることは上述した通りである。そして、応答メ
ッセージを送信した後は、接続確認モードの処理を行う
必要が無いので、次のステップ213にて受信処理中確
認フラグをリセットし、ステップ214の処理を実行す
る。また、ステップ211にてNOと判定されたとき
は、何もせずにこの処理を抜ける。
と判定されたとき、すなわち上記接続確認モード以外の
処理を行うときは、図11のステップ221にジャンプ
し、このステップ221にて、今受信した応答メッセー
ジが自分の出した応答メッセージか否かを判定する。そ
して、YESと判定されたときは、ステップ222に
て、図12のステップ241における判定基準時間P2
に、時間P2B(本実施形態では10ms)をセット
し、ステップ241に移る。
定されるときとは、例えば図4に示したトラブルコード
読出モードのように、応答メッセージを複数に分けて連
続送信する場合であり、第1応答メッセージを送信した
が、まだ第2応答メッセージを送信していないときであ
る。このように本実施形態では、応答メッセージを例え
ば第1応答メッセージと第2応答メッセージとに分けて
連続送信する場合には、図4に示すように、第2応答メ
ッセージを、第1応答メッセージの送信完了から通信線
空き時間P2B(<P2A)後に送信するようにしてい
るため、自分よりも優先順位の低い制御装置からの応答
メッセージよりも先に自分の第2応答メッセージを送信
でき、これによって、両メッセージが通信線3上で衝突
するのを避けている。
たときは、ステップ223にて、接続ECUメモリ13
aの1番地が0か否かを判定する。ここで0と判定され
たときは、上記ステップ203、206、210にて記
憶された新しい自分の優先順位が最も高いということな
ので、今が自分の応答メッセージを送信するタイミング
とみなして、ステップ224にて上記判定基準時間P2
に時間P2A(本実施形態では25ms)をセットし、
ステップ241に移る。
たときは、ステップ225にて、接続ECUメモリ13
aの2番地が0か否かを判定する。ここで0と判定され
たときは、自分の上記新しい自分の優先順位が2番目と
いうことなので、次のステップ226にて、自分が応答
メッセージを送信するタイミングか否かを判定する。す
なわち、ステップ226にて接続ECUメモリ13aの
1番地に格納されているデータが、受信バッファ(3)
のデータと同じか否かを判定し、同じであると判定され
たときは、自分よりも1つ優先順位の高い制御装置から
の応答メッセージを受信したということなので、今が自
分の応答メッセージを送信するタイミングとみなして、
ステップ224の処理に移る。
たときは、まだ自分の応答メッセージを送信するタイミ
ングではないので、図10のステップ214にジャンプ
する。また、ステップ225にてNOと判定されたとき
は、ステップ227にて接続ECUメモリ13aの3番
地が0か否かを判定する。ここで0と判定されたとき
は、自分の上記新しい優先順位が3番目ということなの
で、次のステップ228にて、自分が応答メッセージを
送信するタイミングか否かをステップ226のときと同
じ要領で判定する。
れたときは、今が自分の応答メッセージを送信するタイ
ミングとみなして、ステップ224に移る。反対に、ス
テップ228でNOと判定されたときは、まだ自分の応
答メッセージの送信タイミングではないので、図10の
ステップ214にジャンプする。また、ステップ227
にてNOと判定されるときとは、自分の上記新しい優先
順位が4番目ということである。すなわち、トランスミ
ッション制御装置2、エンジン制御装置1、およびエア
コン制御装置6が全て応答可能な状態のときにおける、
トラクション制御装置7ということである。
9にて、自分が応答メッセージを送信するタイミングか
否かをステップ226、228のときと同じ要領で判定
する。そして、ステップ229でYESと判定されたと
きは、今が自分の応答メッセージを送信するタイミング
とみなして、ステップ224に移る。反対に、ステップ
229でNOと判定されたときは、まだ自分の応答メッ
セージの送信タイミングではないので、図10のステッ
プ214にジャンプする。
ウンタが上記ステップ222またはステップ224でセ
ットした通信線空き時間P2を超えたか否かを判定す
る。ここで超えていないと判定されたときは、まだ応答
メッセージを送信するタイミングではないので、そのま
まこの処理を抜ける。反対に、超えたと判定されたとき
は、ステップ242にて、応答メッセージのヘッダ3バ
イトを作成して順次送信する。
ラブルコード診断実行フラグがセットされているか否か
を判定する。ここでセットされていると判定されたとき
は、トラブルコード読み出し診断処理を実行中というこ
となので、次のステップ244にてまずデータバイトの
1バイト目を作成して送信し、次にステップ245にて
トラブルコードを作成して順次送信し、最後にステップ
246にてCSを生成して送信する。
信されていないコードが残っているか否かを判定する。
ここで残っていると判定されるときとは、例えば図4の
第1応答メッセージは送信したが、第2応答メッセージ
はまだ送信していないときであり、このときにはYES
と判定されてこの処理を抜ける。また、ステップ247
でNOと判定されたときは、トラブルコード読み出し診
断処理を続ける必要がないので、ステップ248にてト
ラブルコード診断実行フラグをクリアして、図10のス
テップ214に移る。
たとき、すなわち上記RAM値読出モードであるとき
は、ステップ250にて、このモードにおけるチェック
および実行を、上記ステップ244〜ステップ248と
同じ要領で行う。以上説明した図5〜図12の制御処理
によって、図2〜4に示した態様で、各メッセージが送
信される。なお、図5〜図12のフローチャートの各ス
テップは、それぞれの機能を実現する手段を構成する。
る制御装置が応答メッセージを複数に分けて連続送信す
る場合には、これら連続する各応答メッセージ間に設け
る通信線空き時間P2Bを、上記通信線空き時間P2A
よりも短くしている。従って、上記ある制御装置が上記
複数の応答メッセージを連続送信し終えてから、これよ
りも優先順位の低い制御装置が応答メッセージを送信す
るので、これらのメッセージが通信線3上で衝突するこ
とを防止することができる。
1、6、7のうちのどれが応答可能な状態であるかを確
認する接続確認モードの処理を行うので、以下に述べる
ような、接続確認モードを行わないときに発生する問題
を防止することができる。すなわち、上記接続確認モー
ドの処理を行わない場合は、上記制御装置2、1、6、
7のうちの例えばエアコン制御装置6が応答不可能な状
態であると、このエアコン制御装置6よりも優先順位が
1つ低いトラクション制御装置7は、エアコン制御装置
6が応答メッセージの送信を完了したことを確認してか
ら、自分の応答メッセージを送信するように構成されて
いるので、いつまでたっても自分の応答メッセージを送
信できない。
の処理を行っている。つまり、故障診断テスタ5が接
続確認要求メッセージを送信し、各制御装置が、この
接続確認要求に対する応答メッセージを順次送信し、
この応答メッセージ中の識別値を接続ECUメモリ13
aに格納する、といった処理を行っている。具体的に
は、各制御装置がそれぞれ接続ECUメモリ13aを備
えている。そして、各制御装置は、他の制御装置からの
応答メッセージを受信したときに、これが自分よりも優
先順位の高い制御装置からのものであれば、この応答メ
ッセージ中の識別値を接続ECUメモリ13aに格納す
る。
位の高い制御装置からの応答メッセージを受信する度
に、このメッセージ中に組み込まれた識別値を接続EC
Uメモリ13aに格納する。そして、各制御装置は、自
分よりも優先順位の高い制御装置のうち、どれが応答可
能な状態でどれが応答不可能な状態であるかを、接続E
CUメモリ13aに格納された識別値に基づいて知るこ
とができる。
で、制御装置2、1、6、7のうちのいずれかが応答不
可能な状態であっても、接続ECUメモリ13aに格納
された識別値に基づいて、この応答不可能な状態の制御
装置を除いて新しく優先順位を設定し直し、この新しい
優先順位に基づいて、各制御装置が応答メッセージを送
信する。従って、上記応答不可能な状態の制御装置より
も優先順位の低い制御装置は、自分の応答メッセージを
確実に送信することができる。
における各制御装置2、1、6、7の通信線空き時間P
2nを、優先順位の高い制御装置になる程、短くなるよ
うに設定したので、各制御装置2、1、6、7は、自分
の応答メッセージを、通信線3上で他のメッセージと衝
突させることなく、優先順位の高いものから順に送信す
ることができる。
確認モードの処理によって自分の新しい優先順位を記憶
し、この新しい優先順位に基づいて自分の応答メッセー
ジの送信タイミングを判定できるので、各応答メッセー
ジ間の間隔を一定時間(本実施形態ではP2A)とする
ことができ、最短時間で応答メッセージを送信すること
ができる。
17を用いて、上記第1実施形態と異なる部分について
のみ説明する。故障診断テスタ5は、各電子制御装置
2、1、6、7に送信するメッセージとしては、上記R
AM値要求メッセージやコード要求メッセージを送信
し、上記接続確認要求メッセージは送信しない。
応答可能な状態のときの、各メッセージの時間的流れ
は、図14(a)に示した通りとなる。すなわち、イグ
ニッションスイッチ18がオンして故障診断テスタ5に
電源が供給され、キーボード5aによって例えばトラブ
ルコード読出モードが設定されると、故障診断テスタ5
はコード要求メッセージを送信する。そして、このコー
ド要求メッセージの送信完了から通信線空き時間P21
(=25ms)後に、トランスミッション制御装置2が
第1応答メッセージの送信を開始する。
2が、更に第2応答メッセージを送信する場合には、上
記第1応答メッセージの送信完了から通信線空き時間P
2B(=10ms)後に、この第2応答メッセージの送
信を開始する。そして、エンジン制御装置1が送信すべ
き応答メッセージが1つであれば、トランスミッション
制御装置2の第2応答メッセージの送信完了から通信線
空き時間P22(=30ms)後に、エンジン制御装置
1が応答メッセージの送信を開始する。
ラクション制御装置7も送信すべき応答メッセージが1
つであれば、エンジン制御装置1の応答メッセージの送
信完了から通信線空き時間P23(=35ms)後に、
エアコン制御装置6が応答メッセージの送信を開始し、
この応答メッセージの送信完了から通信線空き時間P2
4(=40ms)後に、トラクション制御装置7が応答
メッセージの送信を開始する。
のうちの例えばエアコン制御装置6が応答不可能な状態
のときの、各メッセージの時間的流れは図14(b)に
示す通りとなる。すなわち、故障診断テスタ5からのコ
ード要求メッセージ、トランスミッション制御装置2か
らの第1、第2応答メッセージ、およびエンジン制御装
置1からの応答メッセージは、図14(a)の場合とよ
うにして送信される。そして、このエンジン制御装置1
の応答メッセージの送信完了から通信線空き時間P24
後に、トラクション制御装置7が応答メッセージの送信
を開始する。
れで送信するための具体的手段について説明する。各電
子制御装置2、1、6、7は、故障診断テスタ5からの
要求メッセージあるいは他の電子制御装置からの応答メ
ッセージのバイトの受信が完了する度に、図5に示す割
込み処理を行って、そのメッセージに含まれる受信デー
タおよびバイト数を、受信バッファおよび受信カウンタ
に格納する。
図5の処理の他に、図15〜17に示すメインルーチン
を行う。この図15に示す処理のうち、ステップ121
〜130までの処理は、図7のステップ121〜130
の処理と全く同じである。そして、本実施形態では、ス
テップ130にてNOと判定されたときは、ステップ1
27、128の処理を行ってこのルーチンを抜ける。ま
た、ステップ130にてYESと判定されたときは、次
のステップ131にて、受信バッファ(4)に格納され
たデータに基づいて、故障診断テスタ5がどの診断モー
ドを要求しているのかを判別する。
ードがトラブルコード読出モードであれば、図16のス
テップ171にて、上記トラブルコード診断実行フラグ
をセットして、自分が応答をしなければならないコード
要求メッセージが故障診断テスタ5から送信されたこと
を記憶しておく。そして、ステップ172にて、図17
のステップ241における判定基準時間P2に、時間P
2nをセットし、ステップ173に移る。
優先順位の高い制御装置になる程、短い時間に設定され
ており、トランスミッション制御装置2ではP21=2
5ms、エンジン制御装置1ではP22=30ms、エ
アコン制御装置6ではP23=35ms、およびトラク
ション制御装置7ではP24=40msとして設定され
る。
れた診断モードがRAM値読出モードであれば、図16
のステップ180にて、特定のRAM値読出モードの処
理を行う。そして、ステップ173では、連続送信フラ
グがセットされているか否かを判定する。
きは、例えば図4に示したように、応答メッセージを複
数に分けて連続送信する場合であって、第1応答メッセ
ージは送信したが、第2応答メッセージはまだ送信して
いないときである。従って、このときにはステップ17
4にて、図17のステップ241における判定基準時間
P2に、時間P2B(<P2n、本実施形態では10m
s)をセットし、このステップ241に移る。また、上
記ステップ173にてNOと判定されたときは、そのま
まステップ241に移る。
ステップ250では、図12のステップ241〜24
8、およびステップ250と全く同じ処理を行う。そし
て、ステップ248の処理を行った後、およびステップ
250の処理を行った後は、ステップ261、262に
て、図10のステップ214、215と全く同じ処理を
行う。また、ステップ247にてYESと判定されたと
きは、ステップ263にて上記連続送信フラグをセット
した後、このルーチンを抜ける。
る制御装置が応答メッセージを複数に分けて連続送信す
る場合には、これら複数の応答メッセージ間に設ける通
信線空き時間P2Bを、上記通信線空き時間P2n(P
21〜P24)のいずれよりも短く設定している。従っ
て、上記ある制御装置が上記複数の応答メッセージを連
続送信し終えてから、これよりも優先順位の低い制御装
置が応答メッセージを送信するので、これらのメッセー
ジが通信線3上で衝突することを防止することができ
る。
間P2nを、優先順位の高い制御装置になる程、短い時
間として設定するようにした(ステップ172参照)の
で、各制御装置2、1、6、7は、各自の応答メッセー
ジを、他の応答メッセージと通信線3上で互いに衝突す
ることなく、優先順位の高いものから順に送信すること
ができる。
6を用いて、上記各実施形態と異なる部分についてもの
説明する。故障診断テスタ5のRAMの一部には、図1
8に示すように、各制御装置2、1、6、7の上記識別
値を格納するための接続ECUメモリ13aが形成され
ている。また、各制御装置のRAMには、この接続EC
Uメモリ13aは形成されていない。
答可能な状態のときの、各メッセージの時間的流れにつ
いて図19を用いて説明する。イグニッションスイッチ
18がオンして故障診断テスタ5に電源が供給される
と、故障診断テスタ5は、自動的に接続確認要求メッセ
ージを送信する。そして各制御装置2、1、6、7が、
図2(a)で示したときと同様に、順次自分の応答メッ
セージを送信する。
する上記各応答メッセージ中に含まれる上記識別値を、
接続ECUメモリ13aの空アドレスに順次格納してい
く。従って、この場合における接続ECUメモリ13a
の1〜4番地には、図18(a)のように各識別値が格
納される。そして、故障診断テスタ5は、通信線3の空
き時間がP3(=55ms)以上となったことを確認し
たら、接続ECUメモリ13aに識別値が格納された制
御装置に対して、応答メッセージ間に設ける通信線空き
時間(P2n)を割り振る。なお、この時間P2nは、
優先順位の高い制御装置になる程、短い時間として設定
される。
装置2に対して、4バイト目に、このメッセージが上記
時間P2nを各制御装置に割り振るためのメッセージで
あること($10)、5バイト目に、上記時間P2nを
P21(=25ms)に設定すること($19)を含ん
だメッセージを送信する。そして、このメッセージの送
信が完了したらすぐに、エンジン制御装置1に対して、
5バイト目に、上記通信線空き時間P2nをP22(=
30ms)に設定すること($1E)を含んだメッセー
ジを送信する。
て、5バイト目に、上記通信線空き時間P2nをP23
(=35ms)に設定すること($23)を含んだメッ
セージを送信し、その後すぐに、トラクション制御装置
7に対して、5バイト目に、上記通信線空き時間P2n
をP24(=40ms)に設定すること($28)を含
んだメッセージを送信する。
記メッセージの5バイト目にて設定された通信線空き時
間P2n(P21〜P24)だけ、通信線3が空いたこ
とを確認して、自分の応答メッセージを送信する。次
に、各制御装置2、1、6、7のうち、エアコン制御装
置6が応答不可能な状態のときの、各メッセージの時間
的流れについて図20を用いて説明する。
障診断テスタ5に電源が供給されると、故障診断テスタ
5は、自動的に接続確認要求メッセージを送信する。そ
して各制御装置2、1、7が、図2(b)で示したとき
と同様に、順次自分の応答メッセージを送信する。この
とき、故障診断テスタ5は、順次受信する上記各応答メ
ッセージ中に含まれる上記識別値を、接続ECUメモリ
13aの空アドレスに順次格納していく。従って、この
場合における接続ECUメモリ13aの1〜4番地に
は、図18(b)のように各識別値が格納される。
空き時間がP3(=55ms)以上となったことを確認
したら、接続ECUメモリ13aに識別値が格納された
制御装置に対して、上記時間P2nを割り振る。具体的
には、まずトランスミッション制御装置2に対して、4
バイト目に、このメッセージが上記時間P2nを各制御
装置に割り振るためのメッセージであること($1
0)、5バイト目に、この通信線空き時間P2nをP2
1(=25ms)に設定すること($19)を含んだメ
ッセージを送信する。
らすぐに、エンジン制御装置1に対して、5バイト目
に、上記通信線空き時間P2nをP22(=30ms)
に設定すること($1E)を含んだメッセージを送信す
る。そして、このメッセージの送信が完了したらすぐ
に、トラクション制御装置7に対して、5バイト目に、
上記通信線空き時間P2nをP23(=35ms)に設
定すること($23)を含んだメッセージを送信する。
ッセージの5バイト目にて設定された通信線空き時間P
2n(P21〜P23)だけ、通信線3が空いたことを
確認して、自分の応答メッセージを送信する。次に、上
記各メッセージを上記のような流れで送信するための具
体的手段について説明する。
タ5自身が送信したメッセージ、あるいは各電子制御装
置2、1、6、7が送信したメッセージのバイトの受信
が完了する度に、図5に示す割込み処理を行って、その
メッセージに含まれる受信データおよびバイト数を、受
信バッファおよび受信カウンタに格納する。また、故障
診断テスタ5は、図5の処理の他に、図21〜図24に
示すメインルーチンを行う。
21〜129および131の処理は、図15のステップ
121〜129および131の処理と全く同じである。
そして、本実施形態では、ステップ129にてYESと
判定されたときは、ステップ132にて、受信バッファ
(2)に格納されたデータに基づいて、自分へのメッセ
ージか否かを判定する。つまり、各制御装置2、1、
6、7のいずれかが自分に対して送信した応答メッセー
ジか否かを判定する。
プ127、128の処理を行ってこのルーチンを抜け、
YESと判定されたときは、ステップ131の処理を行
って、図22のステップ271にジャンプする。このス
テップ271では、接続確認モード(図23のステップ
115参照)に1がセットされているか否かをみること
によって、現在、接続確認モード中か否かを判定する。
このステップ271にてNOと判定されたときは、何も
せずにこのルーチンを抜ける。また、ステップ271に
てYESと判定されたときは、次のステップ272に
て、受信バッファ(3)に格納されたデータが0か否か
(受信バッファ(3)に何のデータも入っていないか否
か)を判定する。
たときは、何もせずにこのルーチンを抜ける。また、N
Oと判定されたときは、次のステップ273にて、受信
バッファ(3)に格納されたデータが、既に接続ECU
メモリ13aのどこかに格納されているか否かを判定す
る。つまり、今受信した応答メッセージを送信した制御
装置が応答可能な状態であることを、接続ECUメモリ
13aに既に記憶させたか否かを判定する。
判定されたときは、何もせずにこのルーチンを抜ける。
また、NOと判定されたときは、次のステップ274に
て、接続ECUメモリ13aの空きアドレス(i)をサ
ーチし、次のステップ275にて、この空きアドレス
(i)に、受信バッファ(3)に格納されている識別値
を格納した後、このルーチンを抜ける。
れたときに図23に示すメインルーチンを起動する。こ
のルーチンのステップ113〜120にて、図6のステ
ップ113〜120と全く同じ処理を行う。つまり、接
続確認モードの処理を行う。そして、この接続確認モー
ドの処理が終わったら、ステップ281にて、P2n送
信フラグに1をセットして、上記接続確認モードによっ
て応答可能な状態であることが確認された制御装置に対
して、応答メッセージ間に設ける通信線空き時間(P2
n)を割り振る処理(以下、P2n設定モードという)
中であることを記憶する。
CUメモリ13aの1番地に対応した制御装置、すなわ
ち応答可能な状態の制御装置の中で最も優先順位の高い
制御装置に、上記通信線空き時間P2nとしてP21
(=25ms)を設定する旨のメッセージを送信する。
このメッセージは、図19、20に示したように、5バ
イト目に上記時間P2nをP21に設定すること($1
9)を含んでいることは上述した通りである。
能な状態の制御装置のうち、次に優先順位の高い制御装
置のために、インデックスメモリCP20に2をセット
し、このルーチンを抜ける。また、故障診断テスタ5
は、電源が供給されたときに図24に示すメインルーチ
ンを起動する。このルーチンのステップ291では、送
信バッファ(1)〜(n)に格納されたデータが、受信
バッファ(1)〜(n)に格納されたデータと一致する
か否かをみることによって、今受信したメッセージが自
分で送信したメッセージであるか否かを判定する。
きは、そのままこのルーチンを抜け、YESと判定され
たときは、次のステップ292にて、上記P2n送信フ
ラグに1がセットされているかをみることによって、上
記P2n設定モード中か否かを判定する。ここでNOと
判定されたときは、そのままこのルーチンを抜ける。ま
た、YESと判定されたときは、次のステップ293に
進む。
スメモリCP20に対応した接続ECUメモリ13aに
0が格納されているか否かを判定する。つまり、応答可
能な状態の制御装置の全てについて、上記P2n設定モ
ードの処理を完了したか否かを判定する。ここで、NO
と判定されたときは、まだ完了していないということな
ので、次のステップ294にて、接続ECUメモリ13
aの、インデックスメモリCP20にセットされた番地
に対応した制御装置に、上記P2n設定モードの処理を
行う。そして、次のステップ295にて、インデックス
メモリCP20をインクリメントした後、このルーチン
を抜ける。
の処理を終えた後、最初に上記ステップ294の処理を
行うときは、CP20=2であるので、接続ECUメモ
リ13aの2番地に対応した制御装置に対して、上記通
信線空き時間P2nとしてP22(=30ms)を設定
する旨のメッセージを送信する。また、上記ステップ2
93にてYESと判定されたときは、応答可能な状態の
制御装置の全てについて、上記P2n設定モードの処理
を完了したということなので、ステップ296にて、P
2n送信フラグに0をセットして、P2n設定モードが
終了したことを記憶する。
故障診断テスタ5が送信したメッセージのバイトの受信
が完了する度に、図5に示す割込み処理を行って、その
メッセージに含まれる受信データおよびバイト数を、受
信バッファおよび受信カウンタに格納する。また、各電
子制御装置2、1、6、7は、図5の処理の他に、図1
5、25、16に示す一連のメインルーチンを行う。こ
のうち、図15のステップ131にて、故障診断テスタ
5が上記P2n設定モードを要求していると判別された
ときは、図25のステップ190にジャンプする。
ブルーチンを行う。つまり、ステップ191にて、上記
通信線空き時間P2nを、受信バッファ(5)に格納さ
れたデータにセットする。すなわち、故障診断テスタ5
がステップ282、292にて送信してきたメッセージ
の5バイト目のデータにセットする。従って、図25の
ステップ172では、上記5バイト目のデータがP2と
してセットされる。
も、上記通信線空き時間P2Bを、上記通信線空き時間
P2n(P21〜P24)のいずれよりも短く設定して
いるので、ある制御装置が複数の応答メッセージを連続
送信し終えてから、これよりも優先順位の低い制御装置
が応答メッセージを送信でき、これらのメッセージが通
信線3上で衝突することを防止することができる。
と同様、接続確認モードの処理を行う。つまり、故障
診断テスタ5が接続確認要求メッセージを送信し、各
制御装置が、この接続確認要求に対する応答メッセージ
を順次送信し、この応答メッセージ中の識別値を接続
ECUメモリ13aに格納する、といった処理を行って
いる。
Uメモリ13aを備えている。そして、故障診断テスタ
5は、応答可能な状態の制御装置から応答メッセージを
受信したときに、この応答メッセージ中の識別値を接続
ECUメモリ13aに格納する。そして、故障診断テス
タ5は、どれが応答可能な状態でどれが応答不可能な状
態であるかを、接続ECUメモリ13aに格納された識
別値に基づいて知ることができる。
で、制御装置2、1、6、7のうちのいずれかが応答不
可能な状態であっても、接続ECUメモリ13aに格納
された識別値に基づいて、この応答不可能な状態の制御
装置を除いて新しく優先順位を設定し直し、この新しい
優先順位に基づいて、各制御装置が応答メッセージを送
信する。従って、上記応答不可能な状態の制御装置より
も優先順位の低い制御装置は、自分の応答メッセージを
確実に送信することができる。
時、およびRAM値要求モード時やコード要求モード時
における各制御装置2、1、6、7の通信線空き時間P
2nを、優先順位の高い制御装置になる程、短くなるよ
うに設定したので、各制御装置2、1、6、7は、自分
の応答メッセージを、通信線3上で他のメッセージと衝
突させることなく、優先順位の高いものから順に送信す
ることができる。
用いて、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明
する。上記各実施形態では、1つの故障診断テスタ5と
複数の制御装置2、1、6、7との間で、上記RAM値
読出モードやトラブルコード読出モードの処理を行う、
いわゆる1対nデータ通信を行うようにしたが、1つの
故障診断テスタ5と1つの制御装置との間で上記各モー
ドの処理を行う、いわゆる1対1データ通信を行うよう
にしても良い。
障診断テスタ5が例えばトランスミッション制御装置2
に対して、第1要求メッセージ(例えばコード要求メッ
セージ)を送信し、この第1要求メッセージの送信完了
から通信線空き時間P2A(=25ms)後に、制御装
置2が第1応答メッセージを送信する。ここで、制御装
置2が、第1応答メッセージに続けて第2応答メッセー
ジも送信する場合は、制御装置2は、第1応答メッセー
ジの送信完了から通信線空き時間P2B(=10ms)
後に、上記第2応答メッセージを送信する。
了後、上記通信線空き時間が、国際規格ISO−914
1−2で規定された時間P3(本実施形態では55m
s)となったら、故障診断テスタが、第2要求メッセー
ジ(例えばRAM値要求メッセージ)を送信する。以上
説明したように、本実施形態では、上記第2応答メッセ
ージの送信完了から次の要求メッセージの送信開始まで
の通信線空き時間(P3)よりも、上記第1応答メッセ
ージと第2応答メッセージとの間における通信線空き時
間(P2B)よりも短くしているので、制御装置2が自
分の応答メッセージを連続送信している間は、故障診断
テスタ5の要求メッセージが割り込まないようにでき、
これによって、制御装置2の応答メッセージを確実に連
続送信できる。
は、応答メッセージを複数に分割して連続送信するとき
における、各応答メッセージ間の通信線空き時間(P2
B)を、他の通信線空き時間(P2A、P2n)よりも
短くなるように設定するステップ(ステップ222、1
74)を、各制御装置2、1、6、7のそれぞれに設け
たが、応答メッセージを複数に分割して連続送信しそう
な制御装置(1つの場合もありうる)のみに設けるよう
にしても良い。
御装置2、1、6、7のうち、どれが応答可能な状態で
どれが応答不可能な状態であるかを、接続確認モードの
処理によって確認するようにしたが、各制御装置のRO
Mの中に、自分よりも優先順位の高い制御装置を複数記
憶しておき、この記憶データに基づいて確認するように
しても良い。
ば自分よりも1つ優先順位の高い制御装置(簡単にする
ため第1制御装置という)と2つ優先順位の高い制御装
置(簡単にするため第2制御装置という)とを記憶した
場合、例えば上記第1制御装置が応答不可能な状態で上
記第2制御装置が応答可能な状態であれば、この第2制
御装置が応答メッセージを送信完了してから、第1制御
装置がいつまでたっても応答メッセージを送信開始しな
いことを確認できるので、これをもって、第1制御装置
が応答不可能な状態であることを確認できる。
上記ステップ242〜246にて送信される応答メッセ
ージが、図28に示すように送信されるようにしても良
い。すなわち、自分の応答メッセージの送信を完了した
ら、そこから通信線空き時間P2後に、このメッセージ
の送信完了を他の制御装置に分からせるために、終了メ
ッセージ(例えば上記識別値を示す1バイト)を付加す
る。
された優先順位が自分よりも1つ高い制御装置が、上記
終了メッセージを送信したことを検出することによっ
て、自分の応答メッセージの送信タイミングを知ること
ができる。従って、本実施形態では、ステップ122に
おける判定基準時間を20msよりも短い時間にするこ
とができ、通信速度を早くすることができる。
タ5をマスタ装置とし、電子制御装置をスレーブ装置と
したシステムについて説明したが、複数の電子制御装置
の任意の1つをマスタ装置、他の電子制御装置をスレー
ブ装置としたものについても適用することができる。ま
た、上記各実施形態では、本発明における通信システム
を車両に用いた場合について説明したが、車両以外のも
のにも適用することができる。
示すタイムチャートであり、(a)は制御装置2、1、
6、7が全て応答可能な状態のとき、(b)はこのうち
の制御装置6が応答不可能な状態のときを示す。
様を示すタイムチャートであり、(a)は制御装置2、
1、6、7が全て応答可能な状態のとき、(b)はこの
うちの制御装置6が応答不可能な状態のとき、および
(c)は制御装置1、7が応答可能な状態で、制御装置
2、6が応答不可能な状態のときを示す。
送信態様を示すタイムチャートである。
置のシリアル入力割込処理を示すフローチャートであ
る。
ローチャートである。
チャートである。
チャートである。
チャートである。
ーチャートである。
ーチャートである。
ーチャートである。
格納された状態を示す図であり、(a)は制御装置2が
応答可能な状態のときの制御装置1の接続ECUメモ
リ、(b)は制御装置2、1、6が応答可能な状態のと
きの制御装置7の接続ECUメモリ、および(c)は制
御装置2、1が応答可能な状態で制御装置6が応答不可
能な状態のときの制御装置7の接続ECUメモリを示
す。
ード中における各メッセージの送信態様を示すタイムチ
ャートである。
チンを示すフローチャートである。
チンを示すフローチャートである。
チンを示すフローチャートである。
れに対応するP2n設定テーブルを示す説明図である。
びP2n設定モードの各メッセージの送信態様を示すタ
イムチャートである。
P2n設定モードの各メッセージの送信態様を示すタイ
ムチャートである。
ルーチンを示すフローチャートである。
ルーチンを示すフローチャートである。
ルーチンを示すフローチャートである。
ルーチンを示すフローチャートである。
チンの一部を示すフローチャートである。
ンを示すフローチャートである。
様を示すタイムチャートである。
態様を示すタイムチャートである。
順を示すタイムチャートである。
イトのビットフォーマットを示すタイムチャートであ
る。
められる1メッセージのフレーム構成を示すタイムチャ
ートである。
説明するためのタイムチャートである。
…通信線、5…故障診断テスタ(マスタ装置)、6…エ
アコン制御装置(スレーブ装置)、 7…トラクション制御装置(スレーブ装置)、 13a…接続ECUメモリ(識別値記憶手段)。
Claims (11)
- 【請求項1】 マスタ装置(5)と複数のスレーブ装置
(2、1、6、7)とが1本の通信線(3)を介して接
続され、 前記マスタ装置(5)は、所定の処理の実行を要求する
要求メッセージを前記通信線(3)上に送信し、 前記複数のスレーブ装置(2、1、6、7)は、前記通
信線(3)からの前記要求メッセージを受信したとき、
この要求メッセージに対する所定数以下の応答メッセー
ジを、優先順位の高いスレーブ装置から順に前記通信線
(3)上に送信する通信システムにおいて、 前記複数のスレーブ装置(2、1、6、7)は、 優先順位の隣り合う前記スレーブ装置が送信する各応答
メッセージ間で、前記通信線(3)の空き時間が第1所
定時間(P2A、P2n)となるように、自分の前記応
答メッセージを送信するように構成され、 前記複数のスレーブ装置(2、1、6、7)のうちの少
なくとも1つは、 前記応答メッセージ中に含むデータ数が前記所定数より
も多い場合は、この応答メッセージを複数に分割すると
ともに、 この複数に分割された各応答メッセージ間での前記通信
線(3)の空き時間が、前記第1所定時間(P2A、P
2n)よりも短い第2所定時間(P2B)となるよう
に、前記複数に分割された応答メッセージを連続送信す
るように構成されたことを特徴とする通信システム。 - 【請求項2】 前記複数に分割された応答メッセージの
うち、未送信の応答メッセージが残っているか否かを判
定する未送信メッセージ有無判定手段(ステップ22
1、173))と、 この未送信メッセージ有無判定手段(ステップ221、
173)によって、前記未送信の応答メッセージが残っ
ていると判定されたとき、前記通信線(3)の空き時間
を前記第2所定時間(P2B)に設定する通信線空き時
間設定手段(ステップ222、174)と、 前記通信線(3)の空き時間が前記第2所定時間(P2
B)経過したか否かを判定する通信線空き時間判定手段
(ステップ241)とを備え、 この通信線空き時間判定手段(ステップ241)によっ
て、前記通信線(3)の空き時間が前記第2所定時間
(P2B)経過したと判定されたとき、前記未送信の応
答メッセージを送信するように構成されたことを特徴と
する請求項1記載の通信システム。 - 【請求項3】 前記第1所定時間(P2n)は、優先順
位の高いスレーブ装置である程、短く設定されているこ
とを特徴とする請求項1または2記載の通信システム。 - 【請求項4】 前記マスタ装置(5)に設けられ、前記
複数のスレーブ装置(2、1、6、7)のうちのどれ
が、前記応答メッセージを前記通信線(3)上に送信で
きる状態であるかを確認する接続確認メッセージを送信
する接続確認メッセージ送信手段(ステップ116)
と、 前記スレーブ装置(2、1、6、7)に設けられ、前記
通信線(3)からの前記接続確認メッセージを受信した
とき、自分の識別値を組み込んだ前記応答メッセージを
前記通信線(3)上に送信する第1応答メッセージ送信
手段(ステップ144、212)と、 前記第1応答メッセージ送信手段(ステップ144、2
12)が送信した応答メッセージ中の前記識別値を順次
記憶する識別値記憶手段(13a)と、 この識別値記憶手段(13a)に記憶された前記識別値
に基づいて、新たな優先順位を設定する優先順位設定手
段(ステップ203、206、210、275、28
2、294)とを備え、 この優先順位設定手段(ステップ203、206、21
0、275、282、294)によって設定された新た
な優先順位に基づいて、前記要求メッセージとこれに対
する前記応答メッセージの送受信を行うように構成され
たことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載
の通信システム。 - 【請求項5】 前記識別値記憶手段(13a)は、前記
複数のスレーブ装置(2、1、6、7)のそれぞれに設
けられ、 前記優先順位設定手段(ステップ203、206、21
0、275、282、294)は、 前記スレーブ装置(2、1、6、7)が、自分よりも優
先順位の高い前記スレーブ装置の前記第1応答メッセー
ジ送信手段(ステップ144、212)が送信した前記
応答メッセージを、前記通信線(3)を介して受信した
とき、この応答メッセージに組み込まれた前記識別値
を、自分が有する前記識別値記憶手段(13a)に書き
込む識別値書込手段(ステップ203、206、21
0)であり、 前記各スレーブ装置(2、1、6、7)は、 前記通信線(3)を介して前記要求メッセージを受信し
たとき、前記識別値記憶手段(13a)に書き込まれた
前記識別値に基づいて、前記要求メッセージに対する自
分の応答メッセージを送信する順番が次であるか否かを
判定する送信順番判定手段(ステップ223、225〜
229)と、 この送信順番判定手段(ステップ223、225〜22
9)によって、次が自分の前記応答メッセージを送信す
る順番であると判定されたとき、この応答メッセージを
前記通信線(3)上に送信する第2応答メッセージ送信
手段(ステップ242、244〜246)とを備えるこ
とを特徴とする請求項4記載の通信システム。 - 【請求項6】 前記送信順番判定手段(ステップ22
3、225〜229)が、 前記識別値記憶手段(13a)に書き込まれた前記識別
値のうち、最も優先順位の低い識別値のスレーブ装置か
らの前記応答メッセージを受信したか否かを判定するこ
とによって、自分の前記応答メッセージを送信する順番
が次であるか否かを判定するように構成されたことを特
徴とする請求項5記載の通信システム。 - 【請求項7】 前記識別値記憶手段(13a)は、前記
マスタ装置(5)に設けられ、 前記優先順位設定手段(ステップ203、206、21
0、275、282、294)は、 前記マスタ装置(5)が、前記各スレーブ装置(2、
1、6、7)の前記第1応答メッセージ送信手段(ステ
ップ144、212)が送信した前記応答メッセージ
を、前記通信線(3)を介して受信したとき、この応答
メッセージに組み込まれた前記識別値を前記識別値記憶
手段(13a)に書き込む識別値書込手段(ステップ2
75)と、 前記識別値記憶手段(ステップ13a)に書き込まれた
前記識別値に対応した前記スレーブ装置に対して、前記
第1所定時間(P2n)を、優先順位の高いスレーブ装
置である程、短い時間として設定する第1所定時間設定
手段(ステップ282、294)とから成ることを特徴
とする請求項4記載の通信システム。 - 【請求項8】 前記第2応答メッセージ送信手段(ステ
ップ242、244〜246)が、 前記応答メッセージの最後に、このメッセージが最後で
あることを示すデータを付加するように構成されたこと
を特徴とする請求項4ないし7いずれか1つ記載の通信
システム。 - 【請求項9】 マスタ装置(5)および自分以外の他の
スレーブ装置に1本の通信線(3)を介して接続される
ことによって通信システムを構成するとともに、前記マ
スタ装置(5)からの、所定の処理の実行を要求する要
求メッセージを、前記通信線(3)を介して受信したと
きは、この要求メッセージに対する応答メッセージを前
記通信線(3)上に送信するスレーブ装置において、 前記他のスレーブ装置との間に優先順位が設定されてお
り、 自分が送信する前記応答メッセージと、自分と優先順位
の隣り合う前記他のスレーブ装置が送信する応答メッセ
ージとの間で、前記通信線(3)の空き時間が第1所定
時間(P2A、P2n)となるように、自分の前記応答
メッセージを送信し、 前記応答メッセージ中に含むデータ数が所定数よりも多
い場合は、この応答メッセージを複数に分割するととも
に、 この複数に分割された各応答メッセージ間での前記通信
線(3)空き時間が、前記第1所定時間(P2A、P2
n)よりも短い第2所定時間(P2B)となるように、
前記複数に分割された応答メッセージを連続送信するよ
うに構成されたことを特徴とするスレーブ装置。 - 【請求項10】 マスタ装置(5)とスレーブ装置
(2)とが1本の通信線(3)を介して接続され、 前記マスタ装置(5)は、所定の処理の実行を要求する
要求メッセージを前記通信線(3)上に送信し、 前記スレーブ装置(2)は、前記通信線(3)からの前
記要求メッセージを受信したとき、この要求メッセージ
に対する応答メッセージを前記通信線(3)上に送信す
る通信システムにおいて、 前記マスタ装置(5)は、 前記応答メッセージの受信を完了してから、前記通信線
(3)の空き時間が第1所定時間(P3)となったこと
を確認してから、前記要求メッセージを送信するように
構成され、 前記スレーブ装置(2)は、 前記応答メッセージ中に含むデータ数が所定数よりも多
い場合は、この応答メッセージを複数に分割するととも
に、 この複数に分割された各応答メッセージ間における前記
通信線(3)の空き時間が、前記第1所定時間(P3)
よりも短い第2所定時間(P2B)となるように、前記
複数に分割された応答メッセージを連続送信するように
構成されたことを特徴とする通信システム。 - 【請求項11】 マスタ装置(5)に1本の通信線
(3)を介して接続されることによって通信システムを
構成するとともに、前記マスタ装置(5)からの、所定
の処理の実行を要求する要求メッセージを、前記通信線
(3)を介して受信したときは、この要求メッセージに
対する応答メッセージを前記通信線(3)上に送信する
スレーブ装置において、 前記応答メッセージ中に含むデータ数が所定数よりも多
い場合は、この応答メッセージを複数に分割するととも
に、 この複数に分割された各応答メッセージ間における前記
通信線(3)の空き時間(P2B)が、前記応答メッセ
ージの送信完了から前記要求メッセージの送信開始まで
の前記通信線(3)の空き時間(P3)よりも短くなる
ように、前記複数に分割された応答メッセージを連続送
信するように構成されたことを特徴とするスレーブ装
置。
Priority Applications (4)
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