JPH08285039A - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

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JPH08285039A
JPH08285039A JP7091203A JP9120395A JPH08285039A JP H08285039 A JPH08285039 A JP H08285039A JP 7091203 A JP7091203 A JP 7091203A JP 9120395 A JP9120395 A JP 9120395A JP H08285039 A JPH08285039 A JP H08285039A
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clutch piston
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Michio Maruki
三千男 丸木
Takao Taniguchi
孝男 谷口
Masataka Shimazaki
政孝 島崎
Fumitomo Yokoyama
文友 横山
Hideji Kato
秀二 加藤
Koji Obayashi
巧治 大林
Yoshi Watanabe
好 渡辺
Naohisa Momiyama
尚久 樅山
Masayoshi Imakire
政義 今給黎
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    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members

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Abstract

(57)【要約】 【目的】係合ショック及び解放ショックが発生するのを
防止することができるようにする。 【構成】ロックアップクラッチ装置14と、該ロックア
ップクラッチ装置14を作動させるロックアップクラッ
チピストン21と、該ロックアップクラッチピストン2
1と出力軸との間に配設され、前記ロックアップクラッ
チ装置14の作動に伴って発生する伝達トルクの変動を
吸収するダンパ装置15とを有する。前記ロックアップ
クラッチピストン21は、鋼から成り、前記ダンパ装置
15のスプリング33、34が接触する表面に被熱処理
部が設定され、かつ、該被熱処理部は、局部的に溶融さ
せられた後、焼入れが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクコンバータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機は、流体伝動装置とし
てのトルクコンバータを備え、クランクシャフトによっ
て取り出されたエンジンの回転を、トルクコンバータを
介して変速機構の入力軸に伝達する構造になっている。
前記トルクコンバータは、ポンプインペラ、タービンラ
ンナ、ステータ、ロックアップクラッチ装置及びダンパ
装置によって構成される。そして、エンジンからの回転
はフロントカバーを介してポンプインペラに伝達され、
該ポンプインペラの回転に伴って発生する油の流れによ
ってタービンランナを回転させ、該タービンランナの回
転を入力軸に伝達するようになっている。
【0003】この場合、車両が発進した後、あらかじめ
設定された車速が得られると、ロックアップクラッチ装
置が係合状態になり、エンジンの回転がトルクコンバー
タを介することなく入力軸に伝達される。ところで、ロ
ックアップクラッチ装置が係合状態になるのと同時にエ
ンジンからの回転が入力軸に伝達されると、エンジンの
出力トルクの急激な変動がそのまま伝達され、振動、騒
音等を発生させてしまう。そこで、前記ロックアップク
ラッチ装置とタービンハブとの間にダンパ装置が配設さ
れる。該ダンパ装置においては、ロックアップクラッチ
ピストンの外周縁部にスプリングが配設され、ドライブ
プレートの内周側から保持されるようになっている。そ
して、スプリングの一端が前記ドライブプレートによっ
て押圧され、他端がドリブンプレートによって保持され
る。
【0004】したがって、ロックアップクラッチ装置の
係合に伴って伝達トルクがロックアップクラッチピスト
ンに急激に伝達されると、前記スプリングは撓(たわ)
み、撓んだ状態で伝達トルクを入力軸に伝達するととも
に、伝達トルクの急激な変動を吸収する。ところで、前
記ロックアップクラッチピストンとスプリングとは、ロ
ックアップクラッチ装置の係脱に伴って互いに繰り返し
摺動(しゅうどう)させられ、表面が摩耗する。そこ
で、スプリングの保持部に摩擦防止部材を配設したり、
前記ロックアップクラッチピストンの表面に浸炭(浸
窒)焼入れ等の処理を施して表面を硬化させるようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のトルクコンバータにおいては、スプリングの保持部
に摩擦防止部材が配設されたトルクコンバータの場合、
部品点数が多くなるだけでなく、作業が複雑になってし
まう。また、ロックアップクラッチピストンの表面に浸
炭、浸窒等の焼入れを施して表面を硬化させるようにし
たトルクコンバータの場合、ロックアップクラッチピス
トンの平面部が大きく歪(ひず)むので、歪み矯正を施
す必要があり、作業が一層複雑になってしまう。
【0006】そこで、前記ロックアップクラッチピスト
ンを鋼製とし、EB焼入れ、レーザ焼入れ等の焼入れに
よって、前記ロックアップクラッチピストンを焼入温度
(オーステナイト化温度)に加熱して、フェライト・パ
ーライトをオーステナイトにした後、自己放冷により焼
入れを行うことによってマルテンサイトにすることが考
えられる。
【0007】ところが、焼入れを施すことによって均一
なオーステナイトを得ようとすると、前記ロックアップ
クラッチピストンを焼入温度に対応させて設定されたオ
ーステナイト変態時間だけ保持する必要があり、オース
テナイト変態時間が長いと、熱伝導によってロックアッ
プクラッチピストンの広範囲にわたり温度が上昇し、前
記ロックアップクラッチピストンが精度変形したり、自
己放冷が不十分になって焼入不良が発生したりする。
【0008】その結果、トルクコンバータのフロントカ
バーとロックアップクラッチピストンとの係合及び解放
を円滑に行うことができず、係合ショック及び解放ショ
ックを発生させてしまう。本発明は、前記従来のトルク
コンバータの問題点を解決して、係合ショック及び解放
ショックが発生するのを防止することができるトルクコ
ンバータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のト
ルクコンバータは、フロントカバーと出力軸との間に配
設されたロックアップクラッチ装置と、該ロックアップ
クラッチ装置を作動させるロックアップクラッチピスト
ンと、該ロックアップクラッチピストンと出力軸との間
に配設され、前記ロックアップクラッチ装置の作動に伴
って発生する伝達トルクの変動を吸収するダンパ装置と
を有する。
【0010】そして、前記ロックアップクラッチピスト
ンは、鋼から成り、前記ダンパ装置のスプリングが接触
する表面に被熱処理部が設定され、かつ、該被熱処理部
は、局部的に溶融させられた後、焼入れが行われる。本
発明の他のトルクコンバータにおいては、さらに、前記
ロックアップクラッチピストンにおける前記フロントカ
バーと対向する面に摩擦材が配設され、該摩擦材が配設
された面の裏側の近傍に前記被熱処理部が設定される。
【0011】本発明の更に他のトルクコンバータにおい
ては、さらに、前記被熱処理部は、ロックアップクラッ
チピストンの平坦(へいたん)部に設定された被熱処理
領域と、ロックアップクラッチピストンの立上がり部に
設定された被熱処理領域とから成る。本発明の更に他の
トルクコンバータにおいては、さらに、前記ロックアッ
プクラッチピストンには、ダンパ装置のドライブプレー
トが塑性かしめによって固定される。
【0012】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
トルクコンバータは、フロントカバーと出力軸との間に
配設されたロックアップクラッチ装置と、該ロックアッ
プクラッチ装置を作動させるロックアップクラッチピス
トンと、該ロックアップクラッチピストンと出力軸との
間に配設され、前記ロックアップクラッチ装置の作動に
伴って発生する伝達トルクの変動を吸収するダンパ装置
とを有する。
【0013】そして、前記ロックアップクラッチピスト
ンは、鋼から成り、前記ダンパ装置のスプリングが接触
する表面に被熱処理部が設定され、かつ、該被熱処理部
は、局部的に溶融させられた後、焼入れが行われる。こ
の場合、被熱処理部の周辺において、熱伝導によって温
度が上昇するのを抑制することができるので、ロックア
ップクラッチピストンに蓄積される熱量がその分少なく
なり、自己放冷効果を高くすることができる。
【0014】その結果、焼入硬化層の深さに対するロッ
クアップクラッチピストンの肉厚を小さくすることがで
きる。さらに、熱伝導によってロックアップクラッチピ
ストンの広範囲にわたり温度が上昇することがないの
で、前記ロックアップクラッチピストンの精度変形が発
生するのを防止することができる。
【0015】そして、被熱処理部以外の部分において
は、硬度が高くならないので、ロックアップクラッチピ
ストンに対して塑性かしめ等の各種の塑性加工を施すこ
とができる。本発明の他のトルクコンバータにおいて
は、さらに、前記ロックアップクラッチピストンにおけ
る前記フロントカバーと対向する面に摩擦材が配設さ
れ、該摩擦材が配設された面の裏側の近傍に前記被熱処
理部が設定される。
【0016】この場合、熱伝導によってロックアップク
ラッチピストンの広範囲にわたり温度が上昇することが
ないので、前記ロックアップクラッチピストンの精度変
形が発生するのを防止することができる。したがって、
フロントカバー側の面に精度変形が発生するのを防止す
ることができるので、摩擦材の表面が極めて平坦にな
る。その結果、ロックアップクラッチ装置の作動に伴っ
て振動が発生するのを防止することができ、係合ショッ
ク及び解放ショックが発生するのを防止することができ
る。
【0017】本発明の他のロックアップクラッチピスト
ンにおいては、さらに、前記被熱処理部は、ロックアッ
プクラッチピストンの平坦部に設定された被熱処理領域
と、ロックアップクラッチピストンの立上がり部に設定
された被熱処理領域とから成る。この場合、熱伝導によ
ってロックアップクラッチピストンの広範囲にわたり温
度が上昇することがないので、各被熱処理領域間の熱的
な干渉がなく、焼きもどし、焼きなまし等が発生するこ
とがない。
【0018】また、複数の被熱処理領域に同時に高密度
エネルギー照射による焼入れを施すことができるので、
熱処理時間を短縮することができる。本発明の更に他の
ロックアップクラッチピストンにおいては、さらに、前
記ロックアップクラッチピストンには、ダンパ装置のド
ライブプレートが塑性かしめによって固定される。
【0019】この場合、熱伝導によってロックアップク
ラッチピストンの広範囲にわたり温度が上昇することが
ないので、被熱処理部以外の部分において塑性かしめを
施すことができる。したがって、作業を簡素化すること
ができ、コストを低くすることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。なお、この場合、トルクコンバ
ータを例に採って説明するが、焼入れを施す必要があ
る、あらゆる部材に本発明を適用することができる。図
1は本発明の第1の実施例におけるトルクコンバータの
縦断面図、図2は本発明の第1の実施例におけるトルク
コンバータの平面図である。
【0021】図において、トルクコンバータは、ポンプ
インペラ11、該ポンプインペラ11と共にトーラスを
構成するタービンランナ12、ステータ13、ロックア
ップクラッチ装置14及びダンパ装置15によって構成
される。そして、図示しないクランクシャフトを介して
伝達されたエンジンの回転は、フロントカバー16に伝
達され、該フロントカバー16に固定されたポンプイン
ペラ11に伝達される。この場合、該ポンプインペラ1
1が回転すると、トーラス内の油が軸の周囲を回転し、
遠心力が加わってポンプインペラ11、タービンランナ
12及びステータ13間を循環させられる。
【0022】車両の発進時等、前記ポンプインペラ11
が回転を開始したばかりでタービンランナ12との回転
速度差が大きい場合、前記タービンランナ12から流れ
出た油はポンプインペラ11の回転を妨げる方向に流れ
る。そこで、ポンプインペラ11とタービンランナ12
との間にステータ13が配設され、両者の回転速度差が
大きいときに、前記ステータ13は、ポンプインペラ1
1の回転を助ける方向に油の流れを変換する。
【0023】そして、前記タービンランナ12の回転速
度が高くなり、タービンランナ12とポンプインペラ1
1との回転速度差が小さくなると、ステータ13のブレ
ード31の表側に当たっていた油が裏側に当たるように
なって、油の流れが妨げられるようになる。そこで、前
記ステータ13を一定方向にのみ回転可能とするワンウ
ェイクラッチ17が前記ステータ13の内周側に配設さ
れる。したがって、油がブレード31の裏側に当たるよ
うになると、ステータ13は自然に回転するようになる
ので、前記油は円滑に循環することができる。また、ワ
ンウェイクラッチ17のアウタレース18はステータ1
3に固定され、インナレース19は図示しない自動変速
機のケースに固定される。
【0024】このように、トルクコンバータは、ポンプ
インペラ11とタービンランナ12との回転速度差が大
きいときには、トルク変換機として作動させられてトル
クを増幅し、回転速度差が小さいときには、流体継手と
して作動させられる。次に、ロックアップクラッチ装置
14について説明する。この場合、車両が発進した後、
あらかじめ設定された車速が得られると、ロックアップ
クラッチ装置14が係合状態に置かれる。したがって、
エンジンの回転がトルクコンバータを介することなく変
速機構の入力軸に伝達されるので、燃費を良くすること
ができる。前記ロックアップクラッチ装置14は、図示
しないロックアップリレーバルブによって油の供給が切
り換えられて作動し、ロックアップクラッチピストン2
1が軸方向に移動することによって該ロックアップクラ
ッチピストン21とフロントカバー16との係脱が行わ
れる。
【0025】そのために、前記ロックアップクラッチピ
ストン21とフロントカバー16との間に解放側油室R
1が、ロックアップクラッチピストン21とタービンラ
ンナ12との間に係合側油室R2が形成される。したが
って、解放側油室R1に油が供給されると、ロックアッ
プクラッチ装置14が解放状態に置かれ、係合側油室R
2に油が供給されると、ロックアップクラッチ装置14
が係合状態に置かれる。
【0026】そして、ロックアップクラッチピストン2
1とフロントカバー16とが摩擦材20を介して係合さ
せられるときには、クランクシャフトの回転が、フロン
トカバー16、ロックアップクラッチピストン21、ダ
ンパ装置15及び出力部材としてのタービンハブ23を
介して、図示しない入力軸に直接伝達される。そのため
に、前記タービンハブ23の内周にスプライン溝23a
が形成され、該スプライン溝23aによってタービンハ
ブ23と前記入力軸とがスプライン嵌合(かんごう)さ
れるようになっている。
【0027】なお、61はタービンハブ23とフロント
カバー16との間に配設されたスラストベアリング、6
5はステータ13とタービンハブ23との間に配設され
たスラストベアリング、66はステータ13とスリーブ
67との間に配設されたスラストベアリングである。前
記ダンパ装置15は、ロックアップクラッチピストン2
1とフロントカバー16との係脱時に発生する伝達トル
クの変動を吸収するためのものであり、ダボかしめ58
によってロックアップクラッチピストン21に固定さ
れ、該ロックアップクラッチピストン21と一体的に回
転させられるドライブプレート57、該ドライブプレー
ト57と対向させて配設され、前記タービンランナ12
と一体に回転させられるドリブンプレート32及びスプ
リング33、34から成る。
【0028】該スプリング33は、ロックアップクラッ
チピストン21の円周方向における8箇所に配設された
第1ステージ用のものであり、スプリング34は、ロッ
クアップクラッチピストン21の円周方向における4箇
所に配設された第2ステージ用のものであり、前記スプ
リング34はスプリング33内に一つ置きに配設され
る。そして、前記スプリング34はスプリング33より
径が小さく、かつ、短く設定され、スプリング33の捩
(ね)じれ角が設定値になって、伝達トルクが屈曲点ト
ルクに到達した後に撓(たわ)み始める。
【0029】したがって、前記フロントカバー16から
摩擦材20を介して伝達された回転は、前記ダンパ装置
15を介してタービンハブ23に伝達されるが、この場
合、スプリング33、34が収縮し、回転が伝達される
際の伝達トルクの変動を吸収する。また、エンジンの出
力トルクの急激な変動が図示しない変速装置に伝達され
ることによって振動、騒音等が発生するのを防止するこ
とができる。
【0030】前記ポンプインペラ11及びタービンラン
ナ12は、それぞれブレード41、42、該ブレード4
1、42の両側に配設されたアウタシェル43、44及
びインナコア45、46によって構成される。そして、
タービンランナ12のアウタシェル44は、ドリブンプ
レート32と共に、リベット47によってタービンハブ
23と連結される。
【0031】ところで、前記ロックアップクラッチピス
トン21は軸方向に延び、前記タービンハブ23に形成
された摺動(しゅうどう)面に沿って軸方向に摺動する
第1の立上がり部51、該第1の立上がり部51から径
方向外方に延びる第1の平板部52、該第1の平板部5
2から径方向外方に延びる湾曲部53、該湾曲部53か
ら径方向外方に延びる第2の平板部54、及び該第2の
平板部54から軸方向に延びる第2の立上がり部55か
ら成る。
【0032】そして、前記湾曲部53は第1の平板部5
2及び第2の平板部54よりエンジン側に突出させら
れ、前記第2の平板部54と第2の立上がり部55との
間にスプリング33の保持部が構成される。この場合、
前記ロックアップクラッチピストン21の最外周部分に
前記スプリング33を配設することができるので、フロ
ントカバー16と前記トーラスとの間に形成される空間
を十分に利用することが可能になり、スプリング33の
径を大きく設定することができる。したがって、該スプ
リング33のばね定数を小さくし、その結果、固有振動
数を小さくすることができる。
【0033】また、前記ロックアップクラッチピストン
21と共にスプリング33、34を包囲して保持すると
ともに、ロックアップクラッチピストン21の回転をス
プリング33、34に伝達するために、ロックアップク
ラッチピストン21の円周方向における8箇所に扇状の
ドライブプレート57が配設され、該ドライブプレート
57はダボかしめ58によってロックアップクラッチピ
ストン21に固定される。前記ドライブプレート57
は、前記第2の立上がり部55と対向させて立ち上げて
形成された湾曲部Q1を円周方向における両端に有し、
該湾曲部Q1によってスプリング33の内側保持部が形
成される。
【0034】また、前記ドライブプレート57の中央に
は、ロックアップクラッチ装置14が係合状態に置かれ
てロックアップクラッチピストン21が正方向(図2に
おける反時計回り方向)に回転する際(以下「正駆動
時」という。)、及びエンジンブレーキ時等においてロ
ックアップクラッチピストン21が逆方向(図2におけ
る時計回り方向)に回転する際(以下「逆駆動時」とい
う。)に、いずれもスプリング33を押圧するスプリン
グ押圧部Mが形成される。該スプリング押圧部Mにおい
ては、正駆動時に押圧面Maが、逆駆動時に押圧面Mb
がスプリング33の端面に当たる そして、前記スプリング押圧部Mは、スプリング33の
端面に沿って延びる湾曲部M1、前記第2の立上がり部
55に沿って立ち上がる立上がり部M2、及び前記第2
の立上がり部55に形成された係止溝55aと係合させ
られる係止部M3から成る。
【0035】一方、前記ドリブンプレート32は前記タ
ービンランナ12に沿って径方向に延び、前記スプリン
グ33に対応させて係止部Tが形成される。該係止部T
は、ロックアップクラッチピストン21の正駆動時及び
逆駆動時にスプリング33を保持する。そして、前記係
止部Tにおいては、正駆動時に押圧面Taが、逆駆動時
に押圧面Tbがスプリング33の端面にそれぞれ当た
る。
【0036】また、前記係止部Tは、前記スプリング押
圧部Mとほぼ平行に配設され、スプリング33の端面に
沿って湾曲部M1とほぼ平行に延びる湾曲部T1及び前
記第2の立上がり部55に沿って立上がり部M2とほぼ
平行に立ち上がる立上がり部T2から成る。なお、前記
スプリング33、34の両端面は、スプリング押圧部M
及び係止部Tによって押圧されるので、摩耗しやすい。
そこで、前記スプリング33、34の両端面にスプリン
グシート71、72が配設される。また、スプリング押
圧部Mに湾曲部M1が、係止部Tに湾曲部T1が形成さ
れ、スプリングシート71、72との接触面積が広くさ
れる。したがって、スプリング押圧部M、係止部T及び
スプリングシート71、72の耐摩耗性を向上させるこ
とができる。
【0037】また、前記ロックアップクラッチピストン
21の正駆動時に、スプリング33は、スプリング押圧
部Mによって押圧されるとともに係止部Tによって保持
される。そして、前記スプリング33が圧縮されるに従
って、スプリング押圧部Mと係止部Tとの間の距離が短
くなり、該係止部Tの押圧面Taが湾曲部Q1に当たる
と、スプリング33の圧縮が停止される。このように、
前記湾曲部Q1は係止部Tのストッパとして機能する。
【0038】ところで、前記ロックアップクラッチピス
トン21の正駆動時及び逆駆動時において、前記スプリ
ング33は圧縮させられるようになっているので、第2
の平板部54とスプリング33とは繰り返し摺動するこ
とになる。そこで、第2の平板部54がスプリング33
との摺動によって摩耗しないように、スプリング33と
対向する環状の被熱処理領域AR1に、高密度エネルギ
ー照射、例えば、電子ビーム照射による溶融焼入れ(E
B溶融焼入れ)が施される。
【0039】また、前記ロックアップクラッチピストン
21の回転に伴って、スプリング33は遠心力を受け、
前記第2の立上がり部55に押し付けられる。したがっ
て、前記ロックアップクラッチピストン21の正駆動時
及び逆駆動時において、前記第2の立上がり部55とス
プリング33とは繰り返し摺動することになる。そこ
で、第2の立上がり部55がスプリング33との摺動に
よって摩耗しないように、スプリング33と対向する環
状の被熱処理領域AR2にも溶融焼入れが施される。
【0040】次に、溶融焼入れを行うための溶融焼入装
置について説明する。図3は本発明の第1の実施例にお
ける溶融焼入装置の断面図である。図において、81は
密封構造を有する真空加工室ケース、82は該真空加工
室ケース81によって包囲された真空加工室、83は該
真空加工室82内に真空を形成するための真空排気系で
ある。前記真空加工室82内には、回転テーブル85が
回転自在に配設され、前記真空加工室ケース81の外に
配設されたモータ86によって回転させられる。前記回
転テーブル85の上にロックアップクラッチピストン2
1が、回転テーブル85との中心を合わせて載置され
る。
【0041】また、前記真空加工室ケース81の所定位
置には、ビーム管87が接続され、該ビーム管87の一
端に電子ビームガン88が配設される。そして、該電子
ビームガン88の下流側に、電子ビームガン88におい
て発生させられた電子ビームBMを集束させる第1集束
レンズ89が、該第1集束レンズ89の下流側に、電子
ビームBMを更に集束させる第2集束レンズ90が、該
第2集束レンズ90の下流側に、電子ビームBMを偏向
して照射位置を変える偏向レンズ91が配設される。
【0042】また、前記電子ビームガン88には高電圧
電源92が接続され、前記第1集束レンズ89、第2集
束レンズ90及び偏向レンズ91には、EB集束・偏向
制御アンプ93が接続されるとともに、前記真空排気系
83、高電圧電源92及びEB集束・偏向制御アンプ9
3を制御装置94によって制御することができるように
なっている。
【0043】次に、溶融焼入方法について説明する。図
4は鉄・炭素系状態図、図5は炭素鋼のT.T.A.曲
線図、図6は炭素鋼のT.T.T.曲線図である。な
お、図4において、横軸に炭素含有量を、縦軸に温度
を、図5及び6において、横軸に時間を、縦軸に温度を
採ってある。図4において、αはパーライトの領域、γ
はオーステナイトの領域、Lは融体の領域、L1は溶融
焼入れによる組織変化を示す線である。
【0044】本実施例においては、被熱処理部材として
のロックアップクラッチピストン21(図3)は、鋼、
例えば、炭素含有量が少ない炭素鋼(低炭素鋼)によっ
て形成され、前記ロックアップクラッチピストン21の
被熱処理部P1が1500〔℃〕以上の溶融温度に加熱
されて溶融させられた後、自己放冷によって焼入れが行
われる。このとき、被熱処理部P1の組織は線L1に沿
って変化し、フェライト・パーライトが加熱され溶融さ
せられて融体になり、凝固してオーステナイトになる。
そして、オーステナイトになった後、自己放冷によって
焼入れが行われるとマルテンサイトになる。したがっ
て、被熱処理部P1の表面の硬度を高くすることができ
るので、耐摩耗性を向上させることができる。
【0045】ところで、前記被熱処理部P1に通常のE
B焼入れを施した場合、図5から分かるように、加熱し
たときの温度が高いほど被熱処理部P1の組織をオース
テナイトにするのに必要なオーステナイト変態時間が短
くなる。そして、被熱処理部P1に本実施例の溶融焼入
れを施した場合、被熱処理部P1の素材は、炭素鋼の融
点直下温度におけるオーステナイト変態終了時間以内の
時間だけ1500〔℃〕以上に加熱され溶融させられ
る。したがって、被熱処理部P1の組織を瞬時にオース
テナイトにすることができる。
【0046】すなわち、図5において、被熱処理部P1
の素材を加熱し、ハッチングで示される領域ARM にお
いて溶融させ、直ちに自己放冷によって焼入れが行われ
る。この場合、線L1で示すように、0.05〔s〕程
度で溶融させ焼入れを行ったり、線L3で示すように、
0.5〔s〕程度で溶融させ焼入れを行ったり、線L2
で示すように、1〔s〕程度で溶融させ、一定時間だけ
溶融状態を保持した後、焼入れを行ったりすることもで
きる。
【0047】なお、本実施例においては、例えば、0.
05〔s〕以内のわずかな時間で溶融させ焼入れを行う
ようにしている。このようにして、被熱処理部P1の周
辺において熱伝導によって温度が上昇するのを抑制する
ことができるので、ロックアップクラッチピストン21
に蓄積される熱量がその分少なくなり、自己放冷効果を
高くすることができる。
【0048】その結果、焼入硬化層の深さに対するロッ
クアップクラッチピストン21の肉厚を小さくすること
ができる。例えば、通常のEB焼入れにおける限界の1
/2程度にロックアップクラッチピストン21の肉厚を
小さくすることができる。また、該ロックアップクラッ
チピストン21の被熱処理部P1をわずかな時間で前記
マルテンサイトの変態開始温度以下に冷却することがで
きるので、図6から分かるように、被熱処理部P1にベ
ーナイト等の組織が形成されることがない。したがっ
て、焼入不良が発生するのを防止することができる。そ
して、焼入硬化層の深さを小さくすることができるの
で、被熱処理部P1の表面において、波打ちが生じるの
を防止することができる。また、被熱処理部P1の素材
を一旦溶融させた後に凝固させるようになっているの
で、表面の面粗さを改善することができる。
【0049】さらに、熱伝導によってロックアップクラ
ッチピストン21の広範囲にわたって温度が上昇するこ
とがないので、前記ロックアップクラッチピストン21
の精度変形が発生するのを防止することができる。例え
ば、ロックアップクラッチピストン21の前記フロント
カバー16側の面に精度変形が発生するのを防止するこ
とができるので、摩擦材20の表面を極めて平坦にする
ことができる。したがって、ロックアップクラッチ装置
14を円滑に係合させることができる。
【0050】また、この場合、炭素含有量が極めて少な
いので、溶融焼入れ後に形成されるマルテンサイトの組
織がその分少なくなる。したがって、ロックアップクラ
ッチピストン21の熱膨張率を小さくすることができ、
焼割れの発生を防止することができる。さらに、被熱処
理部P1以外の部分においては、硬度が高くならないの
で、ロックアップクラッチピストン21に対して塑性か
しめ等の各種の塑性加工を施すことができる。本実施例
においては、ロックアップクラッチピストン21に対し
てダボかしめ58を施すことができる。したがって、リ
ベットかしめを行う必要がなくなるので、作業を簡素化
することができるだけでなく、コストを低くすることが
できる。
【0051】ところで、溶融焼入れにおいては、電子ビ
ームガン88(図3)において発生させられた電子ビー
ムBMがロックアップクラッチピストン21の被熱処理
部P1に照射されるようになっている。この場合、偏向
レンズ91によって電子ビームBMを偏向させ、照射箇
所を任意に変更することができるので、同時に複数箇所
を加工することができる。
【0052】図7は本発明の第1の実施例における被熱
処理領域を示す図、図8は本発明の第1の実施例におけ
る電子ビームの照射状態図、図9は本発明の第1の実施
例における電子ビームの照射手順を示す図、図10は本
発明の第1の実施例における偏向波形を示す図である。
なお、図10において、横軸に時間tを、縦軸に偏向波
形の電圧VE を採ってある。
【0053】図7において、21はロックアップクラッ
チピストン、33はスプリング、54は被熱処理領域A
R1が設定される第2の平板部、55は被熱処理領域A
R2が設定される第2の立上がり部である。なお、前記
被熱処理領域AR1、AR2は、いずれも、ロックアッ
プクラッチピストン21の全周にわたって設定される。
【0054】そして、図8に示すように、前記電子ビー
ムガン88からの電子ビームBMは、偏向レンズ91に
よって電子ビームBMを偏向させ、被熱処理領域AR
1、AR2に交互に電子ビームBMを照射することによ
って、同時に溶融焼入れを行うことができる。そのため
に、図9に示すように、二つの円偏向軌跡C1、C2に
よって電子ビームBMが照射される。この場合、各円偏
向軌跡C1、C2によってそれぞれ被熱処理領域AR
1、AR2に電子ビームBMが照射され、その間、回転
テーブル85が回転させられる。したがって、被熱処理
領域AR1、AR2における電子ビームBMの軌跡が矢
印H方向に移動する。
【0055】なお、各円偏向軌跡C1、C2は、x軸方
向及びy軸方向において正弦波の偏向波形を発生させ、
偏向を組み合わせることによって形成される。また、各
円偏向軌跡C1、C2を切り換え、被熱処理領域AR
1、AR2において交互に電子ビームBMを照射するた
めに、図10に示すような偏向波形w1が発生させら
れ、該偏向波形w1と前記y軸方向における偏向波形と
が重ねられる。
【0056】したがって、電圧VE が正の値を採る時間
1 の間に被熱処理領域AR1に電子ビームBMが照射
され、電圧VE が負の値を採る時間t2 の間に被熱処理
領域AR2に電子ビームBMが照射される。この場合、
熱伝導によってロックアップクラッチピストン21の広
範囲にわたって温度が上昇することがないので、各被熱
処理領域AR1、AR2間の熱的な干渉がなく、焼きも
どし、焼きなまし等が発生することがない。
【0057】また、複数の被熱処理領域AR1、AR2
に同時に溶融焼入れを施すことができるので、熱処理時
間を短縮することができる。ところで、第2の立上がり
部55においては、スプリング33の遠心力が加わるの
で、耐摩耗性を高くする必要があるのに対して、第2の
平板部54においては、スプリング33の遠心力は加わ
らないので第2の立上がり部55ほど耐摩耗性を高くす
る必要がない。そこで、前記偏向波形w1の時間t1
短く、時間t 2 を長く設定することによって、被熱処理
領域AR1を被熱処理領域AR2より柔らかくすること
ができる。したがって、溶融焼入れの消費エネルギーを
小さくすることができるだけでなく、処理時間を短くす
ることができる。
【0058】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図11は本発明の第2の実施例における電子ビー
ムの照射手順を示す図、図12は本発明の第2の実施例
における偏向波形を示す図である。なお、図12におい
て、横軸に時間tを、縦軸に偏向電圧VE を採ってあ
る。この場合、図11に示すように、二つの面偏向軌跡
C3、C4によって電子ビームBM(図8)が照射され
る。この場合、各面偏向軌跡C3、C4によってそれぞ
れ被熱処理領域AR1、AR2に電子ビームBMが照射
され、その間、回転テーブル85が回転させられる。し
たがって、被熱処理領域AR1、AR2における電子ビ
ームBMの軌跡が矢印H方向に移動する。
【0059】なお、各面偏向軌跡C3、C4は、x軸方
向及びy軸方向において三角波の偏向電圧を発生させる
ことによって形成される。また、各面偏向軌跡C3、C
4を切り換え、被熱処理領域AR1、AR2において電
子ビームBMを照射するために、図12に示すような偏
向波形w1と前記x軸方向及びy軸方向における三角波
とが重ねられる。また、円偏向及び面偏向を組み合わせ
たり、線、楕円等によって偏向させたりすることもでき
る。
【0060】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図13は本発明の第3の実施例におけるトルクコ
ンバータの要部断面図である。図において、21はロッ
クアップクラッチピストン、54は第2の平板部、55
は第2の立上がり部、57はドライブプレート、AR
1、AR2は被熱処理領域である。
【0061】また、98はトックスかしめであり、該ト
ックスかしめ98によってドライブプレート57はロッ
クアップクラッチピストン21に固定される。なお、本
発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の
趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それ
らを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるトルクコンバー
タの縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるトルクコンバー
タの平面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における溶融焼入装置の
断面図である。
【図4】鉄・炭素系状態図である。
【図5】炭素鋼のT.T.A.曲線図である。
【図6】炭素鋼のT.T.T.曲線図である。
【図7】本発明の第1の実施例における被熱処理領域を
示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例における電子ビームの照
射状態図である。
【図9】本発明の第1の実施例における電子ビームの照
射手順を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施例における偏向波形を示
す図である。
【図11】本発明の第2の実施例における電子ビームの
照射手順を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施例における偏向波形を示
す図である。
【図13】本発明の第3の実施例におけるトルクコンバ
ータの要部断面図である。
【符号の説明】
14 ロックアップクラッチ装置 15 ダンパ装置 16 フロントカバー 20 摩擦材 21 ロックアップクラッチピストン 33、34 スプリング 51 第1の立上がり部 55 第2の立上がり部 57 ドライブプレート P1 被熱処理部 AR1、AR2 被熱処理領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 文友 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 加藤 秀二 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 大林 巧治 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 渡辺 好 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 樅山 尚久 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 今給黎 政義 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントカバーと出力軸との間に配設さ
    れたロックアップクラッチ装置と、該ロックアップクラ
    ッチ装置を作動させるロックアップクラッチピストン
    と、該ロックアップクラッチピストンと出力軸との間に
    配設され、前記ロックアップクラッチ装置の作動に伴っ
    て発生する伝達トルクの変動を吸収するダンパ装置とを
    有するとともに、前記ロックアップクラッチピストン
    は、鋼から成り、前記ダンパ装置のスプリングが接触す
    る表面に被熱処理部が設定され、かつ、該被熱処理部
    は、局部的に溶融させられた後、焼入れが行われること
    を特徴とするトルクコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記ロックアップクラッチピストンにお
    ける前記フロントカバーと対向する面に摩擦材が配設さ
    れ、該摩擦材が配設された面の裏側の近傍に前記被熱処
    理部が設定された請求項1に記載のトルクコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記被熱処理部は、ロックアップクラッ
    チピストンの平坦部に設定された被熱処理領域と、ロッ
    クアップクラッチピストンの立上がり部に設定された被
    熱処理領域とから成る請求項1に記載のトルクコンバー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記ロックアップクラッチピストンに
    は、ダンパ装置のドライブプレートが塑性かしめによっ
    て固定された請求項1に記載のトルクコンバータ。
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