JPH0828470A - 往復動型圧縮機 - Google Patents

往復動型圧縮機

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Publication number
JPH0828470A
JPH0828470A JP19002794A JP19002794A JPH0828470A JP H0828470 A JPH0828470 A JP H0828470A JP 19002794 A JP19002794 A JP 19002794A JP 19002794 A JP19002794 A JP 19002794A JP H0828470 A JPH0828470 A JP H0828470A
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JP
Japan
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cylinder
cooling air
piston
cooling
crankcase
Prior art date
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Application number
JP19002794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Oshiage
博 押上
Arahisa Masubuchi
新寿 増渕
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダを外側から冷却し、寿命や耐久性を
向上させると共に、運転時の騒音を大幅に低減できるよ
うにする。 【構成】 駆動源となる電動モータ31の出力軸部34
Aでクランク軸12を回転駆動することにより、シリン
ダ14内でピストン17を往復動させると共に、出力軸
部34Aの先端側で冷却ファン24を回転させる。そし
て、冷却ファン24からの冷却風を冷却風ガイド43等
でシリンダ14の外周側に導くと共に、この冷却風を上
部通風穴47を介してモータハウジング32内に導き、
下部通風穴48から外部に排出させる。従って、シリン
ダ14を外側から効果的に冷却でき、ピストン17等の
駆動部の寿命や耐久性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気等の流体を
圧縮するのに用いて好適な往復動型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来技術による往復動型圧縮機と
して空気圧縮機を例に挙げて示す。
【0003】図において、1は駆動源としての電動モー
タを示し、該電動モータ1はモータハウジング2と後述
するステータ5、回転軸6およびロータ9等とから構成
されている。ここで、モータハウジング2は、一端側が
隔壁部3Aによって閉塞されたハウジング本体3と、該
ハウジング本体3の他端側を施蓋した有蓋筒状の蓋体4
とから構成され、該蓋体4には通気口4A,4B等が形
成されている。
【0004】また、ハウジング本体3には隔壁部3Aの
端面から軸方向一側に向けて延びる筒状の胴部3Bが一
体形成され、該胴部3Bは隔壁部3A等と共に後述のク
ランクケース11を構成している。そして、胴部3Bに
は後述のクランク室Aをシリンダ14内に連通させる貫
通穴3Cが形成され、前記隔壁部3Aには、冷却風用の
通風穴3D、3D,…が穿設されている。
【0005】5は電動モータ1の一部を構成するステー
タを示し、該ステータ5は固定子コイル等からなり、ハ
ウジング本体3の内周側に固定され、ロータ9を外周側
から取囲むようになっている。
【0006】6は電動モータ1の回転軸を示し、該回転
軸6はその両端側が、ハウジング本体3の隔壁部3A中
央に設けた軸受7と蓋体4の中央に設けた軸受8とに軸
支され、該回転軸6の一側端はクランクケース11内へ
と突出する出力軸部6Aとなっている。
【0007】9はモータハウジング2内で回転軸6に一
体的に設けられたロータを示し、該ロータ9は永久磁石
等からなり、ステータ5と径方向で対向している。そし
て、該ロータ9は該ステータ5との間で電磁力が作用す
ることにより回転軸6を回転駆動する。また、該ロータ
9にはロータファン9Aが一体に設けられ、軸受8等を
冷却風によって冷却している。
【0008】10はハウジング本体3の胴部3B先端側
に取付けられたカバーを示し、該カバー10は有蓋筒状
に形成され、多数の通気穴10A、10A,…が穿設さ
れている。そして、該カバー10は前記ハウジング本体
3の隔壁部3Aおよび胴部3Bと共にクランクケース1
1を構成し、該クランクケース11内にクランク室Aを
画成している。
【0009】12は前記クランクケース11内に回転可
能に設けられたクランク軸を示し、該クランク軸12
は、クランクケース11内に突出した回転軸6の出力軸
部6Aを含んで構成され、該クランク軸12にはバラン
スウエイト13が一体形成されている。
【0010】14はクランクケース11上に搭載された
円筒状のシリンダを示し、該シリンダ14は胴部3Bの
貫通穴3Cを介してクランク室A内に連通し、その内部
には後述のピストン17が摺動可能に挿嵌されている。
そして、該シリンダ14の上端側には弁板15が気密に
固着されている。
【0011】16はシリンダ14上に弁板15を介して
搭載されたシリンダヘッドを示し、該シリンダヘッド1
6には吐出室(図示せず)が形成され、後述の圧縮空気
を外部に吐出させるようになっている。
【0012】17はシリンダ14内を往復動するピスト
ンを示し、該ピストン17はその下面側中央にピストン
ロッド18が一体形成され、所謂ロッキングピストンを
構成している。また、該ピストン17の上面側にはリテ
ーナ19が嵌合固着され、該リテーナ19とピストン1
7との間にはシール部材としての環状のリップシール2
0が配設されている。そして、該リップシール20はシ
リンダ14の内周面に摺接し、前記シリンダ14と前記
ピストン17との間に形成される隙間を気密にシールし
ている。
【0013】ここで、ピストンロッド18は下端側が軸
受21を介してクランク軸12に回転可能に連結され、
クランク軸12の回転をピストン17に伝えることによ
り、該ピストン17をシリンダ14内で揺動しつつ往復
動させる。そして、ピストン17は弁板15との間でシ
リンダ14内に圧縮室Bを画成し、後述の吸気弁23を
介して圧縮室B内に吸込んだ空気を圧縮する。
【0014】22はピストン17に穿設された小径の吸
気穴、23は該吸気穴22を開,閉するようにリテーナ
19に設けられた吸気弁を示し、該吸気弁23はピスト
ン17の吸入行程で開弁し、吐出行程(圧縮行程)で閉
弁するものである。
【0015】24は前記出力軸部6Aの突出端側に固定
された冷却ファンを示し、該冷却ファン24は電動モー
タ1の回転軸6により回転駆動され、シリンダ14およ
び電動モータ1等に向けて矢示C方向の冷却風を発生さ
せる。
【0016】従来技術による往復動型の空気圧縮機は上
述の如き構成を有するもので、次にその作動について説
明する。
【0017】まず、電動モータ1によって回転軸6を回
転駆動すると、該回転軸6の出力軸部6Aおよびクラン
ク軸12の回転が軸受21、ピストンロッド18を介し
てピストン17に伝えられ、該ピストン17はシリンダ
14内を揺動しつつ往復動する。
【0018】そして、該ピストン17がシリンダ14内
で往復動することにより、ピストン17が上死点から下
死点へと達する吸入行程では、圧縮室B内が負圧とな
り、圧縮室B内には吸気弁23を介して空気が吸入され
る。また、ピストン17がシリンダ14内で下死点から
上死点へと達する圧縮行程では、圧縮室B内の空気を圧
縮することにより、圧縮空気を吐出室から吐出させ、外
部の空気タンク(図示せず)等にこの圧縮空気を貯留さ
せる。
【0019】ここで、ピストン17に設けたリップシー
ル20は、シリンダ14の内周面に摺接することによ
り、ピストン17の揺動時にもシリンダ14とピストン
17との間を気密にシールし、圧縮室Bからの圧縮空気
がクランク室A側に漏洩するのを防止する。
【0020】また、電動モータ1によってクランク軸1
2を回転駆動するときには、冷却ファン24が回転する
ことによってクランク室A内には矢示C方向の冷却風が
発生し、この冷却風でクランク室A内の軸受21等を冷
却すると共にシリンダ14を内周側から冷却する。
【0021】さらに、この冷却風は隔壁部3Aの通風穴
3Dを介して、モータハウジング2のハウジング本体3
内に流れ、このときに、電動モータ1のステータ5およ
びロータ9を冷却しつつ、通気口4B等から外部に排出
される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、クランクケース11の一部を構成するカバ
ー10に多数の通気穴10A、10A,…を穿設し、冷
却ファン24の回転時に、該各通気穴10Aから空気を
クランク室A内に直接取込みつつ、矢示C方向の冷却風
によってシリンダ14を内周側から冷却するようにして
いる。
【0023】このため、従来技術では、シリンダ14内
でピストン17が往復動するときの圧縮音、ピストンロ
ッド18とクランク軸12との相対回転による軸受21
からの異音および吸気弁23からの吸気音等が大きな騒
音となって、カバー10の各通気穴10A等から外部に
漏れ、周囲に大きな騒音を発生させるという問題があ
る。
【0024】また、クランク室A内をカバー10の各通
気穴10A等を介して外気と連通させる構造であるか
ら、この各通気穴10Aを介してクランク室A内に侵入
した塵埃が、ピストン17の吸入行程で、リップシール
20とシリンダ14との間に挟み込まれるようになり、
この状態でピストン17の往復動を繰返すと、リップシ
ール20が塵埃により異常摩耗するいう問題がある。
【0025】さらに、冷却ファン24で発生させた矢示
C方向の冷却風により、シリンダ14を内側から冷却し
ているために、シリンダ14やピストン17を必ずしも
効果的に冷却できず、シリンダ14内が早期に温度上昇
して、リップシール20が早期に摩耗、劣化し易く、リ
ップシール20等の寿命や耐久性を向上させることがで
きないという問題がある。
【0026】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はシリンダを外側から効果的に冷
却でき、寿命や耐久性を向上させることができる上に、
運転時の騒音を大幅に低減できるようにした往復動型圧
縮機を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明による往復動型圧縮機は、駆動源を構成
するモータのモータハウジングと、該モータハウジング
に一体に設けられ、前記モータで回転駆動されるクラン
ク軸を回転可能に支持したクランクケースと、該クラン
クケース上に搭載されたシリンダと、該シリンダ内に挿
嵌され、前記クランク軸で駆動されることにより該シリ
ンダ内を往復動するピストンと、前記モータによって回
転駆動され、冷却風を発生する冷却ファンとからなる構
成を採用している。
【0028】そして、本発明が採用する構成の特徴は、
前記クランクケースには、前記シリンダを外側から取囲
み、前記冷却ファンからの冷却風を前記シリンダの外周
側に導く冷却風ガイドを設け、前記モータハウジングに
は、前記冷却風ガイドに連通し、該冷却風ガイドを介し
てモータハウジング内に冷却風を導く通風穴を形成して
なる構成としている。
【0029】
【作用】上記構成により、本発明では、シリンダの外周
側に冷却風ガイドを設ける構成としたから、シリンダを
外周側から冷却でき、シリンダ内でピストンが往復動す
るときに圧縮室内が温度上昇するのを抑えることができ
る。また、シリンダを外周側から冷却することにより、
従来技術のように、シリンダの内側に冷却風を導く必要
がなくなり、例えばクランク室内を直接外気に連通させ
る必要がなくなる。そして、モータハウジングに通風穴
を設け、冷却風ガイドからの冷却風をモータハウジング
内に流通させる構成としているから、このときの冷却風
によって、駆動源となるモータを冷却でき、モータの温
度上昇を抑えることができる。さらに、クランクケース
を外部に対して密閉した構造とすることができ、クラン
クケース内の駆動音等が外部に漏れることがなく、圧縮
機の騒音を大幅に低減できる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図4に基
づいて説明する。なお、実施例では、前述した図5に示
す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0031】図中、31は駆動源としての電動モータを
示し、該電動モータ31は従来技術で述べた電動モータ
1と同様に、モータハウジング32、ステータ33、出
力軸部34Aを有する回転軸34およびロータファン3
5Aが一体形成されたロータ35等から構成されてい
る。そして、モータハウジング32は、一端側に隔壁部
36Aが形成されたハウジング本体36と、該ハウジン
グ本体36を他端側で施蓋する蓋体37とから構成さ
れ、該蓋体37には通気口37A,37B等が穿設され
ている。しかし、本実施例による電動モータ31は、モ
ータハウジング32のハウジング本体36に後述の冷却
風ガイド43、上部通風穴47および下部通風穴48等
が追加して設けられている。
【0032】38はクランク室Aを画成するクランクケ
ースで、該クランクケース38は従来技術で述べたクラ
ンクケース11とほぼ同様に、ハウジング本体36の隔
壁部36Aと、該隔壁部36Aの端面から軸方向一側に
向けて筒状に延びハウジング本体36に一体形成された
胴部36B等とから構成されている。また、該クランク
ケース38の一部を構成する胴部36Bには上部側に貫
通穴36Cが形成され、該貫通穴36Cはクランク室A
内をシリンダ14内に連通している。しかし、本実施例
によるクランクケース38は後述の仕切板39によって
クランク室Aが外部と遮断され、密閉構造となっている
点で従来技術とは異なっている。
【0033】39はクランク室Aを外部に対して遮断す
る仕切板を示し、該仕切板39は略円板状に形成され、
ハウジング本体36の胴部36Bの先端側を施蓋するこ
とによりクランクケース38の一部を構成している。ま
た、該仕切板39の中央部には挿通穴39Aが穿設さ
れ、該挿通穴39Aには回転軸34の出力軸部34A先
端側が挿通されている。そして、該仕切板39は、出力
軸部34Aの先端側に設けた冷却ファン24をクランク
室Aから隔離している。
【0034】40はホルダ41を介して仕切板39に取
付けられたシール部材を示し、該シール部材40は回転
軸34の出力軸部34Aと仕切板39の挿通穴39Aと
の間をシールし、クランク室A内の騒音等が後述のファ
ン室D側に漏れるのを防止している。
【0035】41はホルダを示し、該ホルダ41は前記
シール部材40を保持するように前記仕切板39にねじ
により固定されている。
【0036】従って、前記仕切板39はクランクケース
38をクランク室Aを画成し、クランク室A内の摺動音
等が後述のファン室D側に漏洩するのを防止する。
【0037】42はハウジング本体36の胴部36B先
端側に仕切板39を介して取付けられたファンカバーを
示し、該ファンカバー42は従来技術で述べたカバー1
0と同様に有蓋筒状に形成され、多数の通気穴42A、
42A,…を有しているものの、該ファンカバー42は
仕切板39との間にファン室Dを画成している。また、
ファンカバー42の上端側にはシリンダヘッド16に向
けて斜め上向きに突出し、後述する冷却風ガイド43の
一部を構成するガイド部42Bが一体形成されている。
【0038】そして、ファンカバー42は冷却ファン2
4の回転により各通気穴43Bからファン室D内に外気
を取込みつつ、矢示E方向の冷却風を発生させ、この冷
却風をガイド部42Bに沿ってシリンダ14の外周側へ
と連通させる。
【0039】43はファンカバー42のガイド部42B
と共にシリンダ14の外周側を取囲む冷却風ガイドを示
し、該冷却風ガイド43はハウジング本体36の胴部3
6B等から上向きに突設され、図3に示す如くシリンダ
14を外側からコ字形状に取囲むように形成されてい
る。そして、該冷却風ガイド43はシリンダ14の外周
側に冷却風通路44を形成し、ファンカバー42側から
の冷却風をこの冷却風通路44内に流通させることによ
り、シリンダ14を外側から冷却する。
【0040】45はクランク室A内に外部から空気を吸
入するための吸気口を示し、該吸気口45は図2に示す
ように、胴部36Bの側面に四角形状をなして開口し、
複数の吸気穴45A,45A,…を介してクランク室A
内に連通している。また、該吸気口45内には、フィル
タ46が装着され、該フィルタ46は塵埃を含んだ空気
を濾過し、清浄化した空気を各吸気穴45Aを介してク
ランク室A内に吸込ませる構成となっている。
【0041】47は冷却風ガイド43の冷却風通路44
と連通するようにハウジング本体36の上部側に穿設さ
れた上部通風穴を示し、該上部通風穴47は冷却風ガイ
ド43内でシリンダ14を外周側から冷却した冷却風を
モータハウジング32内に流入させ、モータハウジング
32内に矢示F方向の冷却風を発生させる。
【0042】また、48はハウジング本体36の下側部
に穿設された下部通風穴を示し、該下部通風穴48はモ
ータハウジング32内を矢示F方向に流通し、ステータ
33やロータ35等を冷却した冷却風をハウジング本体
36の外部に排出させるものである。
【0043】さらに、49はシリンダヘッド16に設け
られた吐出弁を示し、該吐出弁49は圧縮室Bからの圧
縮空気を外部の空気タンク(図示せず)等に向けて吐出
させるものである。
【0044】本実施例による往復動型の空気圧縮機は上
述の如き構成を有するもので、その基本的な作動につい
ては従来技術によるものと格別差異はない。
【0045】然るに、本実施例では、クランクケース3
8を仕切板39で仕切ることによっって、クランク室A
をファン室Dに対して遮断すると共に、ハウジング本体
36の胴部36Bには、クランクケース38の上側に位
置してシリンダ14を外側から取囲み、ファン室Dから
の冷却風をシリンダ14の外周側に導く冷却風ガイド4
3を設けたことから、下記のような作用効果を得ること
ができる。
【0046】即ち、冷却ファン24はファンカバー42
の各通気穴42Aから外気を取込みつつ、ファンカバー
42内に矢示E方向の冷却風を発生させる。そして、こ
の冷却風はファン室Dから矢示E方向にガイド部42B
に沿って冷却風ガイド43内へと流入し、冷却風通路4
4内を流通する冷却風によってシリンダ14を外周側か
ら冷却することができる。
【0047】従って、本発明によれば、冷却ファン24
により発生した冷却風を開放されたクランク室Aを介し
てシリンダ14の内周側を冷却させ、ハウジング本体3
の隔壁部3Aに穿設された通風穴3Dを介してモータハ
ウジング2内に導く必要がなくなり、クランク室Aを仕
切板39によってファンカバー42側方向について遮蔽
することができる。
【0048】また、駆動源となる電動モータ31のモー
タハウジング32をクランクケース38と一体に設け、
冷却風ガイド43内を流通する冷却風をモータハウジン
グ32内に導くように、ハウジング本体36の上部側に
上部通風穴47を形成する構成としたから、冷却風ガイ
ド43からの冷却風はシリンダ14を冷却した後に、上
部通風穴47を介してモータハウジング32内へと流入
するようになり、この冷却風で電動モータ31のステー
タ33やロータ35等を確実に冷却できる。
【0049】かくして、本発明によれば、冷却ファン2
4で発生させた冷却風を冷却風ガイド43内に流通させ
ると共に、この冷却風をモータハウジング32内に流通
させることにより、ステータ33およびロータ35を確
実に冷却できる。
【0050】この結果、従来技術のように冷却ファン2
4からの冷却風を、クランク室Aを介してシリンダ14
内やモータハウジング32側等に通風させる必要がなく
なり、クランク室Aを仕切板39でファン室D側から遮
断することによって、クランク室Aからの異音が外部に
漏れるのを抑制でき、低騒音化を図ることができる。
【0051】一方、クランクケース38を構成する胴部
36Bの側面にはクランク室A内に各吸気穴45Aを介
して連通する吸気口45を形成し、該吸気口45内には
フィルタ46を設ける構成としているから、該フィルタ
46で濾過した清浄な空気をクランク室A内に流入させ
つつ、吸気弁23を介して圧縮室B内に吸入でき、清浄
な空気を圧縮空気として吐出弁49等から外部に吐出で
きる。
【0052】従って、本実施例によれば、シリンダ14
やモータハウジング32等を確実に冷却でき、リップシ
ール20等が高温にさらされて早期に摩耗、劣化する等
の問題を解消できる上に、運転時の騒音を低減でき、圧
縮機として信頼性を向上させることができる。
【0053】また、従来技術のように、リップシール2
0とシリンダ14との間に外部からの塵埃が挟み込まれ
る等の不具合がなくなり、リップシール20が異常摩耗
するのを確実に防止でき、リップシール20の寿命や耐
久性を向上することができる。
【0054】なお、前記実施例では、冷却ファン24と
してプロペラファンを例に挙げて示したが、例えばシロ
ッコファン等でも同様の冷却効果を得ることができる。
【0055】また、前記実施例では、ピストン17がシ
リンダ14内で揺動しつつ往復動するロッキングピスト
ン型の圧縮機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限らず、例えばピストンを連接棒を介してクランク軸に
回転可能に連結した往復動型圧縮機にも適用できる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、シ
リンダの外周側に冷却風ガイドを設ける構成としたか
ら、ピストンが往復動して圧縮室内が温度上昇しても、
シリンダを外周側から確実に冷却でき、従来技術のよう
に冷却ファンからの冷却風をシリンダの内側に通風させ
る必要がなくなり、例えばクランクケース内のクランク
室を外部から密閉した構造とすることができる。従っ
て、クランク室内の駆動音等が外部に漏れるのを効果的
に防止でき、圧縮機の騒音を大幅に低減できると共に、
耐久性や寿命を大幅に延ばすことができる。また、モー
タハウジングに通風穴を設けることによって、冷却風ガ
イドとモータハウジング内を連通して冷却風を送風する
構成としているから、冷却ファンからの冷却風でシリン
ダを冷却できると共に、駆動源となるモータを冷却で
き、これによって当該圧縮機の運転効率を向上できる
等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による往復動型圧縮機を示す縦
断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向の断面図である。
【図3】図1中の矢示III −III 方向の断面図である。
【図4】図1に示す往復動型圧縮機の左側正面図であ
る。
【図5】従来技術による往復動型圧縮機を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
12 クランク軸 14 シリンダ 15 弁板 16 シリンダヘッド 24 冷却ファン 31 モータ 32 モータハウジング 36 ハウジング本体 36A 隔壁部 36B 胴部 38 クランクケース 39 仕切板 42 ファンカバー 43 冷却風ガイド 47 上部通風穴 48 下部通風穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源を構成するモータのモータハウジ
    ングと、該モータハウジングに一体に設けられ、前記モ
    ータで回転駆動されるクランク軸を回転可能に支持した
    クランクケースと、該クランクケース上に搭載されたシ
    リンダと、該シリンダ内に挿嵌され、前記クランク軸で
    駆動されることにより該シリンダ内を往復動するピスト
    ンと、前記モータによって回転駆動され、冷却風を発生
    する冷却ファンとからなる往復動型圧縮機において、前
    記クランクケースには、前記シリンダを外側から取囲
    み、前記冷却ファンからの冷却風を前記シリンダの外周
    側に導く冷却風ガイドを設け、前記モータハウジングに
    は、該冷却風ガイドに連通し、該冷却風ガイドを介して
    モータハウジング内に冷却風を導く通風穴を形成したこ
    とを特徴とする往復動型圧縮機。
JP19002794A 1994-07-20 1994-07-20 往復動型圧縮機 Pending JPH0828470A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19002794A JPH0828470A (ja) 1994-07-20 1994-07-20 往復動型圧縮機

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