JPH08284306A - パネル埋設アンカー - Google Patents
パネル埋設アンカーInfo
- Publication number
- JPH08284306A JPH08284306A JP10905595A JP10905595A JPH08284306A JP H08284306 A JPH08284306 A JP H08284306A JP 10905595 A JP10905595 A JP 10905595A JP 10905595 A JP10905595 A JP 10905595A JP H08284306 A JPH08284306 A JP H08284306A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- anchor
- hole
- bolt
- nut part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パネルの取付け用ボルトの引き抜き強度が高
いアンカー構造を提供する。 【構成】 パネル面に開口する穴に直交するようにパネ
ル小口面に穿孔された穴からナット部を有するアンカー
を挿入して、このナット部に前記パネル面の穴から挿入
したボルトを螺着するようにしたパネル埋設アンカーに
おいて、このアンカーの中央ナット部の外形を両側部の
外形より小さくしたものである。
いアンカー構造を提供する。 【構成】 パネル面に開口する穴に直交するようにパネ
ル小口面に穿孔された穴からナット部を有するアンカー
を挿入して、このナット部に前記パネル面の穴から挿入
したボルトを螺着するようにしたパネル埋設アンカーに
おいて、このアンカーの中央ナット部の外形を両側部の
外形より小さくしたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ＡＬＣパネル
等を建築物の躯体に取付ける金具等をパネルに螺着する
ためにパネルに埋設するアンカーの構造に関するもので
ある。
等を建築物の躯体に取付ける金具等をパネルに螺着する
ためにパネルに埋設するアンカーの構造に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】ＡＬＣパネル等を建築物の躯体に取付け
る工法には種々あるが、例えば、図５に示すように、パ
ネル１の裏面に開口する穴３と、この穴３に直交する穴
４をパネル小口面に穿孔し、図４Ａ〜図４Ｄに示すよう
に、断面半月状や棒状でナット部６を有するアンカー５
を前記穴４に挿入し、建築物の躯体にパネルを取付ける
金具（図示せず）をボルト８で螺着する工法を使用され
ている。
る工法には種々あるが、例えば、図５に示すように、パ
ネル１の裏面に開口する穴３と、この穴３に直交する穴
４をパネル小口面に穿孔し、図４Ａ〜図４Ｄに示すよう
に、断面半月状や棒状でナット部６を有するアンカー５
を前記穴４に挿入し、建築物の躯体にパネルを取付ける
金具（図示せず）をボルト８で螺着する工法を使用され
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この工法は、パネル面
に貫通孔がないので、貫通孔から浸水したり、パネル表
面に亀裂が発生することはないが、ボルト８に強い引っ
張り力が作用すると、アンカー５がナット部６で折れ曲
がるため、パネル１の断面に亀裂７が発生することがあ
った。しかし、最近はＡＬＣパネルを高さ３１ｍ以上の
高層建築物の外壁として使用するために、引き抜き強度
の高いアンカーが求められるようになってきている。
に貫通孔がないので、貫通孔から浸水したり、パネル表
面に亀裂が発生することはないが、ボルト８に強い引っ
張り力が作用すると、アンカー５がナット部６で折れ曲
がるため、パネル１の断面に亀裂７が発生することがあ
った。しかし、最近はＡＬＣパネルを高さ３１ｍ以上の
高層建築物の外壁として使用するために、引き抜き強度
の高いアンカーが求められるようになってきている。
【０００４】したがって、本発明の目的は、パネルの取
付け用ボルトの引き抜き強度が高いアンカー構造を提供
するものである。
付け用ボルトの引き抜き強度が高いアンカー構造を提供
するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】パネル面に開口する穴に
直交するようにパネル小口面に穿孔された穴からナット
部を有するアンカーを挿入して、このナット部に前記パ
ネル面の穴から挿入したボルトを螺着するようにしたパ
ネル埋設アンカーにおいて、このアンカーの中央ナット
部の外形を両側部の外形より小さくしたものである。
直交するようにパネル小口面に穿孔された穴からナット
部を有するアンカーを挿入して、このナット部に前記パ
ネル面の穴から挿入したボルトを螺着するようにしたパ
ネル埋設アンカーにおいて、このアンカーの中央ナット
部の外形を両側部の外形より小さくしたものである。
【０００６】
【作用】後述するが、図１に示す本発明のパネル埋設ア
ンカー１１は、アンカーの中央ナット部１１ａの外形を
両側部１１ｂの外形より小さくしたので、図２に示すよ
うに、パネル１の小口面の穴１ｂとナット部１１ａとの
間に空隙９が生じる。このため、ナット部１１ａに螺着
したボルト８に強い引っ張り力が作用した場合にも、パ
ネルの穴１ａ付近に局部的な圧力が加わることがないの
で、断面破壊が発生し難く、その結果、ボルト８の引抜
き強度が高くなる。さらに、アンカー１１の上側と下側
に配置されている補強鉄筋２をフック１０で連結すれ
ば、引抜き強度をさらに高くすることができる。
ンカー１１は、アンカーの中央ナット部１１ａの外形を
両側部１１ｂの外形より小さくしたので、図２に示すよ
うに、パネル１の小口面の穴１ｂとナット部１１ａとの
間に空隙９が生じる。このため、ナット部１１ａに螺着
したボルト８に強い引っ張り力が作用した場合にも、パ
ネルの穴１ａ付近に局部的な圧力が加わることがないの
で、断面破壊が発生し難く、その結果、ボルト８の引抜
き強度が高くなる。さらに、アンカー１１の上側と下側
に配置されている補強鉄筋２をフック１０で連結すれ
ば、引抜き強度をさらに高くすることができる。
【０００７】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図１は、
本発明のアンカーの斜視図であり、図２はこのアンカー
をＡＬＣパネルに埋設した状況を示す断面図である。こ
のアンカー１１の中央ナット部１１ａと両端部１１ｃ
は、外径１７．３ｍｍ、肉厚３．２ｍｍ、長さ１６０ｍ
ｍの鉄パイプ状であり、長さ５０ｍｍの中央ナット部１
１ａの両端部１１ｂは外径１７．３ｍｍ、長さ５０の鉄
パイプ状である。この両端部１１ｂは外径１７．３ｍｍ
の鉄パイプに外径１９．３ｍｍの鉄パイプを披着しても
よいし、プラスチック、ゴムなどの耐蝕性の材料を披着
してもよい。また、これらの寸法は必要に応じて適宜選
択すればよく、形状もパイプ状に限られず、丸棒状や断
面楕円状でもよい。
本発明のアンカーの斜視図であり、図２はこのアンカー
をＡＬＣパネルに埋設した状況を示す断面図である。こ
のアンカー１１の中央ナット部１１ａと両端部１１ｃ
は、外径１７．３ｍｍ、肉厚３．２ｍｍ、長さ１６０ｍ
ｍの鉄パイプ状であり、長さ５０ｍｍの中央ナット部１
１ａの両端部１１ｂは外径１７．３ｍｍ、長さ５０の鉄
パイプ状である。この両端部１１ｂは外径１７．３ｍｍ
の鉄パイプに外径１９．３ｍｍの鉄パイプを披着しても
よいし、プラスチック、ゴムなどの耐蝕性の材料を披着
してもよい。また、これらの寸法は必要に応じて適宜選
択すればよく、形状もパイプ状に限られず、丸棒状や断
面楕円状でもよい。
【０００８】このアンカー１１を厚さ１００ｍｍ、幅６
２０ｍｍのＡＬＣパネル１に埋設するには、パネル裏面
の所望位置に開口し、直径１２ｍｍ：深さ６０ｍｍの穴
１ａを穿孔し、次に、パネル１の小口面からこの穴１ａ
に直交し、直径２０ｍｍ、深さ４００ｍｍの穴１ｂを穿
孔する。それから、アンカー１１を治具（図示せず）を
使用して穴１ｂに挿入し、穴１ａにボルト８を挿入して
ナット部１１ａに螺着すればよい。
２０ｍｍのＡＬＣパネル１に埋設するには、パネル裏面
の所望位置に開口し、直径１２ｍｍ：深さ６０ｍｍの穴
１ａを穿孔し、次に、パネル１の小口面からこの穴１ａ
に直交し、直径２０ｍｍ、深さ４００ｍｍの穴１ｂを穿
孔する。それから、アンカー１１を治具（図示せず）を
使用して穴１ｂに挿入し、穴１ａにボルト８を挿入して
ナット部１１ａに螺着すればよい。
【０００９】（実験例）次に、同じ構造で長さ３ｍのＡ
ＬＣパネルに、本発明のアンカー１１を埋設した場合
と、従来のアンカーを使用した場合のボルトの引抜き強
度試験を実施した。この試験方法は、図３のような試験
装置を使用し、ＪＩＳ Ａ５４１６「軽量気泡コンクリ
ートパネルの曲げ試験」に準じて４等分点２線荷重で載
荷し、その破壊荷重を求めた。その結果、外径１７．３
ｍｍ、肉厚３．２ｍｍ、長さ１６０ｍｍのパイプ状の従
来品を使用した場合の強度は２６０〜３００Ｋｇであっ
たが、本発明のアンカーを使用した場合の強度は３６０
〜４２０Ｋｇであった。さらに、このアンカーの上下の
補強鉄筋を連結したパネルにこのアンカーを埋設した場
合の引抜き強度は５４０Ｋｇ以上に達した。
ＬＣパネルに、本発明のアンカー１１を埋設した場合
と、従来のアンカーを使用した場合のボルトの引抜き強
度試験を実施した。この試験方法は、図３のような試験
装置を使用し、ＪＩＳ Ａ５４１６「軽量気泡コンクリ
ートパネルの曲げ試験」に準じて４等分点２線荷重で載
荷し、その破壊荷重を求めた。その結果、外径１７．３
ｍｍ、肉厚３．２ｍｍ、長さ１６０ｍｍのパイプ状の従
来品を使用した場合の強度は２６０〜３００Ｋｇであっ
たが、本発明のアンカーを使用した場合の強度は３６０
〜４２０Ｋｇであった。さらに、このアンカーの上下の
補強鉄筋を連結したパネルにこのアンカーを埋設した場
合の引抜き強度は５４０Ｋｇ以上に達した。
【００１０】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のパ
ネル埋設アンカーは、アンカー中央ナット部の外形を両
側部の外形よりも小さくしたので、パネル小口面の穴と
ナット部との間に空隙ができる。そのため、ナット部に
螺着したボルトに強い引っ張り力が作用した場合にも、
パネルの穴付近に局部的な圧力が加わることがないの
で、断面破壊が発生し難く、その結果ボルトの引抜き強
度を高くすることができる。その結果、ＡＬＣパネルを
高層建築物の外壁として使用することが可能になり、ま
た使用するＡＬＣパネルの厚さを薄くしたり、長さを長
くしたりすることができる。
ネル埋設アンカーは、アンカー中央ナット部の外形を両
側部の外形よりも小さくしたので、パネル小口面の穴と
ナット部との間に空隙ができる。そのため、ナット部に
螺着したボルトに強い引っ張り力が作用した場合にも、
パネルの穴付近に局部的な圧力が加わることがないの
で、断面破壊が発生し難く、その結果ボルトの引抜き強
度を高くすることができる。その結果、ＡＬＣパネルを
高層建築物の外壁として使用することが可能になり、ま
た使用するＡＬＣパネルの厚さを薄くしたり、長さを長
くしたりすることができる。
【図１】図１は、本発明のアンカーを示す斜視図であ
る。
る。
【図２】図２は、本発明のアンカーをパネルに埋設した
状況を示す縦断面図である。
状況を示す縦断面図である。
【図３】図３は、ボルトの引抜き強度を測定する装置の
説明図である。
説明図である。
【図４】図４は、従来例のアンカーを説明するための斜
視図である。
視図である。
【図５】図５は、パネルに従来例のアンカーを埋設した
状況を説明するための縦断面図である。
状況を説明するための縦断面図である。
１ パネル ２ 補強鉄筋 ３ 穴 ４ 穴 ５ アンカー ６ ナット ７ 亀裂 ８ ボルト ９ 空隙 １０ フック １１ アンカー
Claims (1)
- 【請求項１】 パネル面に開口する穴に直交するように
パネル小口面に穿孔された穴からナット部を有するアン
カーを挿入して、このナット部にパネル面から挿入した
ボルトを螺着するようにしたパネル埋設アンカーにおい
て、このアンカーの中央ナット部の外形を両側部の外形
よりも小さくすることを特徴とするパネル埋設アンカ
ー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10905595A JPH08284306A (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | パネル埋設アンカー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10905595A JPH08284306A (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | パネル埋設アンカー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08284306A true JPH08284306A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=14500465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10905595A Pending JPH08284306A (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | パネル埋設アンカー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08284306A (ja) |
-
1995
- 1995-04-10 JP JP10905595A patent/JPH08284306A/ja active Pending
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