JP3354514B2 - 埋め込みインサート及びこのインサートの加工法 - Google Patents

埋め込みインサート及びこのインサートの加工法

Info

Publication number
JP3354514B2
JP3354514B2 JP36767598A JP36767598A JP3354514B2 JP 3354514 B2 JP3354514 B2 JP 3354514B2 JP 36767598 A JP36767598 A JP 36767598A JP 36767598 A JP36767598 A JP 36767598A JP 3354514 B2 JP3354514 B2 JP 3354514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert
pipe
female thread
flange
insert material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP36767598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000192552A (ja
Inventor
富士夫 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Bolt Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Fuji Bolt Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Bolt Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Bolt Manufacturing Co Ltd
Priority to JP36767598A priority Critical patent/JP3354514B2/ja
Publication of JP2000192552A publication Critical patent/JP2000192552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3354514B2 publication Critical patent/JP3354514B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建物の施工
の足場や鉄骨基礎又はPCコンクリートの移動や反転に
用いるフックボルト若しくはアイボルト等を着脱可能に
するためにコンクリート壁面に埋設する埋め込みインサ
ート及びこのインサートの加工法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばPC桁の反転・吊下げ、脱型等の
建物の施工や足場や基礎等を構築する際には、フックボ
ルトやアイボルトその他の部材を取り付ける必要が生じ
るが、これらの部材は所定の目的を果たした後は不要と
なるために除去されるものであることが多い。
【0003】したがってこのようなフックボルト等は特
定の用途に供される時だけ取り付けられ、それ以外の時
には除去可能とするために、コンクリート壁面にこれら
の部材をねじ込んで着脱可能としてある。これらの部材
の着脱部にはおねじ部を刻設したものを用い、コンクリ
ート壁面には予め、めねじ部を有するインサートを埋め
込んでおき、おねじ部とめねじ部との螺合及び離脱によ
り着脱可能としてある。インサートには螺合されたボル
トを介して大きな引き抜き力が作用するために、これに
耐え得るように各種の手段が採用されている。このよう
に、コンクリート壁面に埋め込むインサートとしては次
のようなものがある。
【0004】(a)コンクリート壁面に下穴を穿ち、そ
こへ一端にめねじ部を有し他端の中空部内にくさびを挿
着したインサート部材を打ち込み、他端部をくさびによ
って押し拡げることにより、摩擦抵抗を大きくして結合
力を高くすることにより、抜けにくくしてある。
【0005】(b)所定長の異形鉄筋の一端にめねじ部
を設けたインサート部材をその一端がコンクリート壁面
と面一になるように予め埋設しておくもので、表面の付
着力によって結合力を高くしてあるもの。
【0006】(c)一端部にめねじ部を有する所定長の
鉄筋からなるインサート部材の他端部近傍に軸心と直交
する横穴部を設け、これに所定長の保持部材を貫通させ
て、インサート部材の結合力を大きくして抜けにくくし
てあるもの。
【0007】(d)同様にしてめねじ部を有するインサ
ート部材の他端部に板材を溶着してインサート部材の結
合力を大きくしてあるもの。
【0008】(e)同様にしてめねじ部を有するインサ
ート部材の他端部を鍛造加工によりスカートを設け、イ
ンサート部材の結合力を大きくしてあるもの。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術における
(a)は、工事現場における工事手間が多くなり作業が
面倒となる上に、摩擦力によって保持するものであるた
めインサート部材の結合力を大きくできない短所があ
る。
【0010】(b)はインサート部材を長くしないと大
きな結合力が得られないので、薄物の壁面には適用でき
ない欠点がある。
【0011】(c),(d),(e)は大きな結合力は
得られるがインサート部材の加工コストが高くなる短所
がある。
【0012】そこで本発明の目的は、コンクリート面へ
の結合力が大きく、かつ施工が容易な埋め込みインサー
トを安価に提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の埋め込みインサートは、厚肉鋼管を所定長
に切断した厚肉パイプからなる胴部の一端部から他端部
に向けてめねじ部が刻設してあり、上記めねじ部の入り
口にはガイド部が形成してあり、上記胴部の他端部には
当該パイプと一体のフランジ部が拡管して形成して
り、上記フランジ部の部分の内径部には、上記めねじ部
の範囲の肉厚よりも薄くした中ぐり部が形成してある。
この構成によりコンクリート等に埋設した場合に抜けに
くくして結合力を大きくするとともに製造コストの引き
下げを図ってある。
【0014】この埋め込みインサートは鋼などの金属製
とすることが望ましく、この場合には、厚肉鋼管の一端
部にめねじ部を刻設し、他端部をプレスなどを用いて拡
管加工によりフランジ部を容易に形成可能としてある。
【0015】また、本発明に係る埋め込みインサートの
加工法の特徴は、内径がめねじ部の内径と一致する厚肉
鋼管を所定長に切断してインサート素材とし、上記イン
サート素材の一端にガイド部を形成し、上記インサート
素材の他端部は内径を拡げて中ぐり部を形成し、上記イ
ンサート素材の他端部側から成形ポンチにより順次展延
させてフランジ部を形成するところにあり、少なくとも
拡管加工に供される範囲の肉厚をめねじ部が刻設される
範囲の肉厚よりも薄くしておくことにより加工の容易化
を図ってある。
【0016】
【発明の実施の形態】次に発明の実施の形態例について
図面を参照して説明する。図1に示すように、埋め込み
インサートSは、円筒状の胴部1に一端部から他端部に
向けてめねじ部2が設けてあり、他端部にはフランジ部
3を設けたものからなる。
【0017】胴部1は、外周を厚肉パイプを無加工のま
ま利用したものであり、この胴部の一端部(図1上部)
から他端部に向けて厚肉パイプの内径部にタップ立てな
どの機械加工によりめねじ部2が刻設してある。めねじ
部2の入り口は、おねじの螺入を容易にするために皿も
み加工してなるガイド部2aが形成してある。
【0018】胴部1の他端部(図面下部)に形成されて
いるフランジ部3は、後述するように、鋼管の他端を拡
管加工することにより胴部1と一体に形成してある。フ
ランジ部3が形成されている部分の内径部には、中ぐり
加工により内径を大きく形成してなる中ぐり部4を形成
してある。この中ぐり部4は、めねじ切り加工の際の逃
げ部のスペースとなると同時に、フランジ部3を形成す
るための拡管加工を容易にする働きをする。
【0019】図2は、本発明の埋め込みインサートの加
工法の例を示している。同図(a)に示すように、内径
がめねじ部2の内径と一致する厚肉鋼管を所定長に切断
してインサート素材11とし、その一端部(上端)に皿
もみ加工によってガイド部2aを形成する。また他端部
は中ぐり加工により所定長の範囲まで内径を拡げて中ぐ
り部4を形成する。
【0020】次に図示していないダイスホルダによって
一端部側を固定し、他端部側から成形ポンチ12でプレ
スすることにより、中ぐり部4の他端部から順次展延さ
せてほぼ胴部1と垂直状態になるようにフランジ部3を
形成する。
【0021】次にポンチ12を後退させ、ホルダから加
工品を取り出すと、図2(b)に示すような埋め込みイ
ンサートSができ上がる。この埋め込みインサートSの
形状は、図1(a)とはやや異なるものが示されている
が、これらの形状は、用途により種々のものが用意され
るべきものである。
【0022】なお、インサート部材の材質や寸法または
形状等は施工上のニーズに応じて選択可能である。
【0023】図3は、本発明の用途例を示すものであ
り、PC板13に運搬用アイボルト14を着脱自在に取
り付けるために、埋め込みインサートSを埋設したもの
である。フランジ部3側には、埋設前に予めめくら板1
5を固着しておくことにより、埋設時におけるめねじ部
への異物の進入を防止するようにしてある。上記のめく
ら板に変えて開口端部の中ぐり部4に樹脂キャップを被
せるようにしてもよい。
【0024】アイボルト14は運搬や施工時には取り付
けておき、それ以外の不要時には取り外して邪魔になら
ないようになっている。このアイボルトに変えてフック
ボルトやアンカーボルトまたは足場などにするための種
々のボルトを取り付けることにより、PC板、PC桁の
吊り上げ・反転・脱型用、PC板同士の接続用、PC桁
からの足場用、建物の施工足場用、建物の壁面構成用そ
の他広範な用途に応用可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、コンクリートへの埋め
込み強度が大きい埋め込みインサートが安価に提供可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の一例を示す一部切欠断
面の正面図である。
【図2】本発明の加工方法を示すもので、(a)は加工
前の状態を示す説明図、(b)は加工後の状態を示す断
面図である。
【図3】本発明の使用例を示す断面図である。
【符号の説明】
S 埋め込みインサート 1 胴部 2 めねじ部 3 フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/41

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚肉鋼管を所定長に切断した厚肉パイプ
    からなる胴部の一端部から他端部に向けてめねじ部が刻
    設してあり、上記めねじ部の入り口にはガイド部が形成してあり、 上記胴部の他端部には当該パイプと一体のフランジ部が
    拡管して形成してあり、 上記フランジ部の部分の内径部には、上記めねじ部の範
    囲の肉厚よりも薄くした中ぐり部が形成してある ことを
    特徴とする埋め込みインサート。
  2. 【請求項2】 内径がめねじ部の内径と一致する厚肉鋼
    管を所定長に切断してインサート素材とし、 上記インサート素材の一端にガイド部を形成し、 上記インサート素材の他端部は内径を拡げて中ぐり部を
    形成し、 上記インサート素材の他端部側から成形ポンチにより順
    次展延させてフランジ部を形成する ことを特徴とする埋
    め込みインサートの加工法
JP36767598A 1998-12-24 1998-12-24 埋め込みインサート及びこのインサートの加工法 Expired - Lifetime JP3354514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36767598A JP3354514B2 (ja) 1998-12-24 1998-12-24 埋め込みインサート及びこのインサートの加工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36767598A JP3354514B2 (ja) 1998-12-24 1998-12-24 埋め込みインサート及びこのインサートの加工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000192552A JP2000192552A (ja) 2000-07-11
JP3354514B2 true JP3354514B2 (ja) 2002-12-09

Family

ID=18489914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36767598A Expired - Lifetime JP3354514B2 (ja) 1998-12-24 1998-12-24 埋め込みインサート及びこのインサートの加工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3354514B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100865476B1 (ko) 2006-10-02 2008-10-28 조은공업 주식회사 플라스틱 사출물 및 고무제품에 삽입되는 인서트 및 그의제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100865476B1 (ko) 2006-10-02 2008-10-28 조은공업 주식회사 플라스틱 사출물 및 고무제품에 삽입되는 인서트 및 그의제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000192552A (ja) 2000-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4259890A (en) Removable anchor assemblies
JP3354514B2 (ja) 埋め込みインサート及びこのインサートの加工法
JP6898050B2 (ja) あと施工アンカーの施工方法
US4831796A (en) Structural support insert for use with concrete
JP3138934U (ja) 配管支持金具
JPS58153816A (ja) 杭頭鉄筋キヤツプ装置
KR100465935B1 (ko) 지하 옹벽 구축용 거푸집 타이볼트
AU2003201395B2 (en) A connector for steel reinforcement
JP7010602B2 (ja) ブラインドナットの施工方法
JP2010203097A (ja) 壁面ボルト固定部材とその取り付け工法
JPH0827823A (ja) コンクリート製品およびその吊り方法
JPH0617867Y2 (ja) 差し筋アンカー
CN217105556U (zh) 一种预埋式连墙件锚固件
JPH10280430A (ja) 基礎の施工方法
AU2003201395A1 (en) A connector for steel reinforcement
KR940001370Y1 (ko) 콘크리트용 매설구
JPH0130481Y2 (ja)
JP2774661B2 (ja) 既製コンクリート杭
JPH04327624A (ja) あと施工アンカーの定着方法
JPH041202Y2 (ja)
JPH11172670A (ja) 鋼管、鋼管杭及び鋼管杭の造成方法
KR200272780Y1 (ko) 거푸집 시스템
JPH0637166Y2 (ja) コンクリ−ト壁増厚用型枠支持体
JPH0238367B2 (ja) Konkuriitoseihintsuriageyomaisetsubuzainomaisetsuhoho
JPH0319527Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020820

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110927

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120927

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130927

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term