JPH09291589A - 充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造 - Google Patents
充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造Info
- Publication number
- JPH09291589A JPH09291589A JP10826096A JP10826096A JPH09291589A JP H09291589 A JPH09291589 A JP H09291589A JP 10826096 A JP10826096 A JP 10826096A JP 10826096 A JP10826096 A JP 10826096A JP H09291589 A JPH09291589 A JP H09291589A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- concrete
- reinforcing bar
- joint
- filled steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に梁の端部に対して充填鋼管コンクリート
柱を接合する場合に有効な充填鋼管コンクリート柱と梁
の接合構造を提供する。 【解決手段】 鋼管2の内部にコンクリート3を充填し
た充填鋼管コンクリート柱1と鉄筋コンクリート構造の
梁10とを接合するに当たり、充填鋼管コンクリート柱
1の鋼管2に鉄筋挿通用の長孔よりなる貫通孔5を設
け、梁10の鉄筋12の先端フック12aを鋼管2の貫
通孔5に貫通させ、その状態で接合部コンクリート11
を打設することにより、鉄筋12の先端を接合部コンク
リート11内に定着させた。
柱を接合する場合に有効な充填鋼管コンクリート柱と梁
の接合構造を提供する。 【解決手段】 鋼管2の内部にコンクリート3を充填し
た充填鋼管コンクリート柱1と鉄筋コンクリート構造の
梁10とを接合するに当たり、充填鋼管コンクリート柱
1の鋼管2に鉄筋挿通用の長孔よりなる貫通孔5を設
け、梁10の鉄筋12の先端フック12aを鋼管2の貫
通孔5に貫通させ、その状態で接合部コンクリート11
を打設することにより、鉄筋12の先端を接合部コンク
リート11内に定着させた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管の内部にコン
クリートを充填してなる充填鋼管コンクリート柱と鉄筋
コンクリート構造(鉄骨鉄筋コンクリート構造を含む)
の梁との接合構造に関する。
クリートを充填してなる充填鋼管コンクリート柱と鉄筋
コンクリート構造(鉄骨鉄筋コンクリート構造を含む)
の梁との接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、充填鋼管コンクリート構
造は鋼管の内部にコンクリートを充填する一種の鉄骨コ
ンクリート複合構造であり、高層建築物の構造として近
年広く採用されるようになってきている。そのような充
填鋼管コンクリート構造における柱、すなわち鋼管内に
コンクリートを充填して形成される充填鋼管コンクリー
ト柱と鉄筋コンクリート構造の梁との接合構造として
は、従来、図7、図8に示すものが知られている。
造は鋼管の内部にコンクリートを充填する一種の鉄骨コ
ンクリート複合構造であり、高層建築物の構造として近
年広く採用されるようになってきている。そのような充
填鋼管コンクリート構造における柱、すなわち鋼管内に
コンクリートを充填して形成される充填鋼管コンクリー
ト柱と鉄筋コンクリート構造の梁との接合構造として
は、従来、図7、図8に示すものが知られている。
【0003】図において、1は鋼管2の内部にコンクリ
ート3が充填された充填鋼管コンクリート柱であり、2
0は充填鋼管コンクリート柱1の両側に接合された鉄筋
コンクリート構造の梁である。この接合構造では、梁仕
口部21において、梁20の主筋22の一部を、充填鋼
管コンクリート柱1の鋼管2に穿設した貫通孔25に貫
通させ、その上で、梁20および柱1のコンクリート2
3、3を打設することで、充填鋼管コンクリート柱1と
鉄筋コンクリート構造の梁20とが接合されている。
ート3が充填された充填鋼管コンクリート柱であり、2
0は充填鋼管コンクリート柱1の両側に接合された鉄筋
コンクリート構造の梁である。この接合構造では、梁仕
口部21において、梁20の主筋22の一部を、充填鋼
管コンクリート柱1の鋼管2に穿設した貫通孔25に貫
通させ、その上で、梁20および柱1のコンクリート2
3、3を打設することで、充填鋼管コンクリート柱1と
鉄筋コンクリート構造の梁20とが接合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
接合構造では、両側の梁20、20の通し鉄筋(主筋)
22を充填鋼管コンクリート柱1の鋼管2に貫通させた
ものであるから、両側に梁20がある場合には柱1と梁
20の接合強度を一定に高めることはできるが、そのま
ま梁の端部に対して柱を接合する場合に適用することは
できなかった。
接合構造では、両側の梁20、20の通し鉄筋(主筋)
22を充填鋼管コンクリート柱1の鋼管2に貫通させた
ものであるから、両側に梁20がある場合には柱1と梁
20の接合強度を一定に高めることはできるが、そのま
ま梁の端部に対して柱を接合する場合に適用することは
できなかった。
【0005】本発明は、上記事情を考慮し、特に梁の端
部に対して充填鋼管コンクリート柱を接合する場合に有
効な充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造を提供する
ことを目的とする。
部に対して充填鋼管コンクリート柱を接合する場合に有
効な充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、鋼管
の内部にコンクリートを充填してなる充填鋼管コンクリ
ート柱と、鉄筋コンクリート構造(鉄骨鉄筋コンクリー
ト構造も含む)の梁との接合構造において、充填鋼管コ
ンクリート柱の鋼管に鉄筋挿通用の貫通孔を設け、鉄筋
コンクリート構造の梁の鉄筋の先端を鋼管の貫通孔に貫
通させた状態で接合部コンクリートを打設することによ
り、鉄筋の先端を接合部コンクリート内に定着させたこ
とを特徴とする。
の内部にコンクリートを充填してなる充填鋼管コンクリ
ート柱と、鉄筋コンクリート構造(鉄骨鉄筋コンクリー
ト構造も含む)の梁との接合構造において、充填鋼管コ
ンクリート柱の鋼管に鉄筋挿通用の貫通孔を設け、鉄筋
コンクリート構造の梁の鉄筋の先端を鋼管の貫通孔に貫
通させた状態で接合部コンクリートを打設することによ
り、鉄筋の先端を接合部コンクリート内に定着させたこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、前
記鉄筋を、先端にフックの付いたフック付き鉄筋とし、
前記貫通孔をフックを挿通し得る長さの縦長の長孔と
し、該貫通孔にフック付き鉄筋の先端を貫通させた状態
で接合部コンクリートが打設され、鉄筋の先端のフック
が接合部コンクリート内に定着されていることを特徴と
する。
記鉄筋を、先端にフックの付いたフック付き鉄筋とし、
前記貫通孔をフックを挿通し得る長さの縦長の長孔と
し、該貫通孔にフック付き鉄筋の先端を貫通させた状態
で接合部コンクリートが打設され、鉄筋の先端のフック
が接合部コンクリート内に定着されていることを特徴と
する。
【0008】請求項3の発明は、請求項2において、貫
通孔にフック付き鉄筋の先端を貫通させ、長孔と交差す
る角度にフックを回した状態で接合部コンクリートが打
設され、鉄筋の先端のフックが接合部コンクリート内に
定着されていることを特徴とする。
通孔にフック付き鉄筋の先端を貫通させ、長孔と交差す
る角度にフックを回した状態で接合部コンクリートが打
設され、鉄筋の先端のフックが接合部コンクリート内に
定着されていることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項1において、鉄
筋の先端に定着力増強のためのアンカープレートがネジ
止め固定されていることを特徴とする。
筋の先端に定着力増強のためのアンカープレートがネジ
止め固定されていることを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かにおいて、前記鉄筋の先端が、充填鋼管コンクリート
柱の鋼管の内部の接合部コンクリート内に定着されてい
ることを特徴とする。
かにおいて、前記鉄筋の先端が、充填鋼管コンクリート
柱の鋼管の内部の接合部コンクリート内に定着されてい
ることを特徴とする。
【0011】請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれ
かにおいて、前記鉄筋の先端が、充填鋼管コンクリート
柱の鋼管を貫通した上で鋼管の外部の梁側の接合部コン
クリート内に定着されていることを特徴とする。
かにおいて、前記鉄筋の先端が、充填鋼管コンクリート
柱の鋼管を貫通した上で鋼管の外部の梁側の接合部コン
クリート内に定着されていることを特徴とする。
【0012】請求項7の発明は、請求項1〜6におい
て、前記梁の端部に充填鋼管コンクリート柱が接合され
ていることを特徴とする。
て、前記梁の端部に充填鋼管コンクリート柱が接合され
ていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は第1実施形態の接合構造を示
す。この接合構造は、断面円形の鋼管2の内部にコンク
リート3を充填した充填鋼管コンクリート柱1の下端
を、鉄筋コンクリート構造の基礎梁10の端部に接合し
た構造である。この場合、充填鋼管コンクリート柱1や
基礎梁2のコンクリートをプレキャストコンクリートで
構成した場合も、少なくとも接合部分のコンクリート
(以下、この部分のコンクリートを接合部コンクリート
11という)は現場打設されるものとする。勿論、充填
鋼管コンクリート柱1あるいは基礎梁10のコンクリー
トを全部現場打設してもよい。
基づいて説明する。図1は第1実施形態の接合構造を示
す。この接合構造は、断面円形の鋼管2の内部にコンク
リート3を充填した充填鋼管コンクリート柱1の下端
を、鉄筋コンクリート構造の基礎梁10の端部に接合し
た構造である。この場合、充填鋼管コンクリート柱1や
基礎梁2のコンクリートをプレキャストコンクリートで
構成した場合も、少なくとも接合部分のコンクリート
(以下、この部分のコンクリートを接合部コンクリート
11という)は現場打設されるものとする。勿論、充填
鋼管コンクリート柱1あるいは基礎梁10のコンクリー
トを全部現場打設してもよい。
【0014】充填鋼管コンクリート柱1の鋼管2の管壁
には、鉄筋挿通用の複数の貫通孔5が予め設けられてお
り、接合に当たって充填鋼管コンクリート柱1の鋼管2
を立設したら、梁10の複数の鉄筋(主筋)12の先端
を鋼管2の貫通孔5に貫通させる。そして、鉄筋12の
先端を鋼管2に貫通させた状態で、接合部コンクリート
11を打設することにより、鉄筋12の先端を接合部コ
ンクリート11内に定着させる。これにより図示の接合
構造が得られる。
には、鉄筋挿通用の複数の貫通孔5が予め設けられてお
り、接合に当たって充填鋼管コンクリート柱1の鋼管2
を立設したら、梁10の複数の鉄筋(主筋)12の先端
を鋼管2の貫通孔5に貫通させる。そして、鉄筋12の
先端を鋼管2に貫通させた状態で、接合部コンクリート
11を打設することにより、鉄筋12の先端を接合部コ
ンクリート11内に定着させる。これにより図示の接合
構造が得られる。
【0015】この場合の鉄筋12は、先端にフック12
aの付いたフック付き鉄筋であり、鋼管2に穿設した貫
通孔5は、フック12aを挿通し得る長さの縦長の長孔
とされている。そして、図2に示すように、鋼管2の貫
通孔5、5にフック付き鉄筋12の先端を通して、鋼管
2の外側にて図1中矢印(イ)のように、長孔5と直交
するようフック12aを90度回す。その状態で接合部
コンクリート11を打設することにより、鉄筋12の先
端のフック12aが、梁10側の接合部コンクリート1
1内に定着されている。
aの付いたフック付き鉄筋であり、鋼管2に穿設した貫
通孔5は、フック12aを挿通し得る長さの縦長の長孔
とされている。そして、図2に示すように、鋼管2の貫
通孔5、5にフック付き鉄筋12の先端を通して、鋼管
2の外側にて図1中矢印(イ)のように、長孔5と直交
するようフック12aを90度回す。その状態で接合部
コンクリート11を打設することにより、鉄筋12の先
端のフック12aが、梁10側の接合部コンクリート1
1内に定着されている。
【0016】このように、鉄筋12の先端を鋼管2に貫
通させた上で接合部コンクリート11内に定着させたの
で、基礎梁10の端部に充填鋼管コンクリート柱1の端
部を接合する場合でも、接合部の一体性が増し、充填鋼
管コンクリート柱1と梁10との間の曲げモーメントの
伝達特性が向上する。
通させた上で接合部コンクリート11内に定着させたの
で、基礎梁10の端部に充填鋼管コンクリート柱1の端
部を接合する場合でも、接合部の一体性が増し、充填鋼
管コンクリート柱1と梁10との間の曲げモーメントの
伝達特性が向上する。
【0017】特に、貫通孔5を長孔とし、フック付き鉄
筋12をそのまま貫通させることができるようにしてい
るので、現場作業の負担が増えずに、定着強度を高くす
ることができる。しかも、フック12aの存在により、
一定の定着強度を、鋼管2から突出した鉄筋12の先端
長さを短くした状態で確保することができるので、基礎
梁10の端部寸法の短縮化が図れる。また、フック12
aを鋼管2に貫通させた上で90度回し、長孔(貫通
孔)5に交差させた角度にて定着させるので、配筋時の
鉄筋12の抜けが防止できる上、鉄筋12と鋼管2との
力の伝達特性も向上する。
筋12をそのまま貫通させることができるようにしてい
るので、現場作業の負担が増えずに、定着強度を高くす
ることができる。しかも、フック12aの存在により、
一定の定着強度を、鋼管2から突出した鉄筋12の先端
長さを短くした状態で確保することができるので、基礎
梁10の端部寸法の短縮化が図れる。また、フック12
aを鋼管2に貫通させた上で90度回し、長孔(貫通
孔)5に交差させた角度にて定着させるので、配筋時の
鉄筋12の抜けが防止できる上、鉄筋12と鋼管2との
力の伝達特性も向上する。
【0018】なお、図3の第2実施形態のように、鉄筋
12の先端のフック12aを鋼管2内に位置決めして、
充填鋼管コンクリート柱1側の接合部コンクリート内に
定着させてもよく、そうした場合、より基礎梁の端部寸
法の短縮化が図れる。
12の先端のフック12aを鋼管2内に位置決めして、
充填鋼管コンクリート柱1側の接合部コンクリート内に
定着させてもよく、そうした場合、より基礎梁の端部寸
法の短縮化が図れる。
【0019】図4は第3実施形態の接合構造を示してい
る。この接合構造では、フック付き鉄筋の代わりに、先
端に雄ねじ部14aを切った鉄筋14を用いている。こ
の場合は、先端にフックがないので、貫通孔7は円孔で
あり、図5に示すように鉄筋14の先端を鋼管2の貫通
孔7に通した上で、鋼管2の外側にて鉄筋14の先端の
雄ねじ部14aに、定着力増強用の矩形状のアンカープ
レート15がナット16によって固定されている。そし
て、この状態で接合部コンクリート11が打設されるこ
とにより、アンカープレート15を有した鉄筋14の先
端部が、梁10側の接合部コンクリート11内に定着さ
れている。
る。この接合構造では、フック付き鉄筋の代わりに、先
端に雄ねじ部14aを切った鉄筋14を用いている。こ
の場合は、先端にフックがないので、貫通孔7は円孔で
あり、図5に示すように鉄筋14の先端を鋼管2の貫通
孔7に通した上で、鋼管2の外側にて鉄筋14の先端の
雄ねじ部14aに、定着力増強用の矩形状のアンカープ
レート15がナット16によって固定されている。そし
て、この状態で接合部コンクリート11が打設されるこ
とにより、アンカープレート15を有した鉄筋14の先
端部が、梁10側の接合部コンクリート11内に定着さ
れている。
【0020】この構造の場合も第1実施形態と同様の効
果を奏する。また、図6の第4実施形態のように、鉄筋
14の先端を鋼管2の内部に止め、アンカープレート1
5を充填鋼管コンクリート柱側の接合部コンクリート内
に定着させてもよい。
果を奏する。また、図6の第4実施形態のように、鉄筋
14の先端を鋼管2の内部に止め、アンカープレート1
5を充填鋼管コンクリート柱側の接合部コンクリート内
に定着させてもよい。
【0021】なお、アンカープレート15の代わりに他
の定着力増強部材を取り付けてもよい。ただし、鋼管2
に鉄筋を貫通させた後で取り付ける必要があるので、で
きるだけ簡単に取り付けられるものが望ましい。
の定着力増強部材を取り付けてもよい。ただし、鋼管2
に鉄筋を貫通させた後で取り付ける必要があるので、で
きるだけ簡単に取り付けられるものが望ましい。
【0022】また、本発明は、基礎梁10以外の一般の
梁と充填鋼管コンクリート柱の接合にも適用できる。さ
らに、接合する箇所は梁の端部に限らず、柱の両側に梁
を接合する場合にも適用できる。その場合、両方の梁の
鉄筋を同じように鋼管に貫通させて定着させればよい。
特に、1個の貫通孔に両側から鉄筋の先端を貫通させ
て、鉄筋の先端同士を重ね継手とすることもできる。
梁と充填鋼管コンクリート柱の接合にも適用できる。さ
らに、接合する箇所は梁の端部に限らず、柱の両側に梁
を接合する場合にも適用できる。その場合、両方の梁の
鉄筋を同じように鋼管に貫通させて定着させればよい。
特に、1個の貫通孔に両側から鉄筋の先端を貫通させ
て、鉄筋の先端同士を重ね継手とすることもできる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、充填鋼管コンクリート柱の鋼管を貫通した鉄筋
の先端を柱と梁の接合部コンクリート内に定着させたの
で、請求項7の発明のように梁の端部に充填鋼管コンク
リート柱を接合する場合でも、接合部の一体性を増すこ
とができ、柱と梁との間の曲げモーメントの伝達特性を
向上させることができる。
よれば、充填鋼管コンクリート柱の鋼管を貫通した鉄筋
の先端を柱と梁の接合部コンクリート内に定着させたの
で、請求項7の発明のように梁の端部に充填鋼管コンク
リート柱を接合する場合でも、接合部の一体性を増すこ
とができ、柱と梁との間の曲げモーメントの伝達特性を
向上させることができる。
【0024】請求項2の発明によれば、鋼管に穿設した
貫通孔を長孔とし、フック付き鉄筋をそのまま貫通させ
ることができるようにしているので、現場での作業が楽
に行える。しかも、フックの存在により、鉄筋の先端定
着長さを短くした状態で一定の定着強度を確保すること
ができるので、梁の端部寸法の短縮化が図れる。特に請
求項3の発明のように、フックをある角度回した状態で
定着させると、鉄筋の抜け止めができる上、鉄筋と鋼管
の力の伝達特性をさらに向上させることができる。
貫通孔を長孔とし、フック付き鉄筋をそのまま貫通させ
ることができるようにしているので、現場での作業が楽
に行える。しかも、フックの存在により、鉄筋の先端定
着長さを短くした状態で一定の定着強度を確保すること
ができるので、梁の端部寸法の短縮化が図れる。特に請
求項3の発明のように、フックをある角度回した状態で
定着させると、鉄筋の抜け止めができる上、鉄筋と鋼管
の力の伝達特性をさらに向上させることができる。
【0025】請求項4の発明によれば、鉄筋の先端に定
着力増強のためのアンカープレートをネジ止めしたの
で、貫通孔を長孔に形成しないでも、現場作業の負担を
あまり増やさずに定着強度を高めることができる。した
がって、梁の端部寸法の短縮化が図れる。また、アンカ
ープレートの大きさを適当に変えることも自由にでき、
定着強度を要求に合わせて任意に選定することができ
る。
着力増強のためのアンカープレートをネジ止めしたの
で、貫通孔を長孔に形成しないでも、現場作業の負担を
あまり増やさずに定着強度を高めることができる。した
がって、梁の端部寸法の短縮化が図れる。また、アンカ
ープレートの大きさを適当に変えることも自由にでき、
定着強度を要求に合わせて任意に選定することができ
る。
【0026】請求項5の発明によれば、鉄筋の先端を、
充填鋼管コンクリート柱の鋼管の内部の接合部コンクリ
ート内に定着させたので、梁の端部寸法をさらに短縮す
ることができる。
充填鋼管コンクリート柱の鋼管の内部の接合部コンクリ
ート内に定着させたので、梁の端部寸法をさらに短縮す
ることができる。
【0027】請求項6の発明によれば、鉄筋の先端を、
充填鋼管コンクリート柱の鋼管を貫通した上で鋼管の外
部の梁側の接合部コンクリート内に定着させたので、柱
と梁の一体性を一層高めることができ、柱と梁の曲げモ
ーメントの伝達特性をより向上させることができる。
充填鋼管コンクリート柱の鋼管を貫通した上で鋼管の外
部の梁側の接合部コンクリート内に定着させたので、柱
と梁の一体性を一層高めることができ、柱と梁の曲げモ
ーメントの伝達特性をより向上させることができる。
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態の説明に用いる図2と同
様の断面図である。
様の断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】図4のV−V矢視断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態の説明に用いる図5と同
様の断面図である。
様の断面図である。
【図7】従来の充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造
の垂直断面図である。
の垂直断面図である。
【図8】従来の充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造
の水平断面図である。
の水平断面図である。
1 充填鋼管コンクリート柱 2 鋼管 3 コンクリート 5,7 貫通孔 10 鉄筋コンクリート構造の梁 11 接合部コンクリート 12 鉄筋 12a フック 14 鉄筋 14a 雄ねじ部 15 アンカープレート
Claims (7)
- 【請求項1】 鋼管の内部にコンクリートを充填してな
る充填鋼管コンクリート柱と鉄筋コンクリート構造の梁
との接合構造において、 前記充填鋼管コンクリート柱の鋼管に鉄筋挿通用の貫通
孔を設け、前記鉄筋コンクリート構造の梁の鉄筋の先端
を前記鋼管の貫通孔に貫通させた状態で接合部コンクリ
ートを打設することにより、前記鉄筋の先端を接合部コ
ンクリート内に定着させたことを特徴とする充填鋼管コ
ンクリート柱と梁の接合構造。 - 【請求項2】 前記鉄筋を、先端にフックの付いたフッ
ク付き鉄筋とし、前記貫通孔をフックを挿通し得る長さ
の縦長の長孔とし、該貫通孔にフック付き鉄筋の先端を
貫通させた状態で接合部コンクリートが打設され、鉄筋
の先端のフックが接合部コンクリート内に定着されてい
ることを特徴とする請求項1記載の充填鋼管コンクリー
ト柱と梁の接合構造。 - 【請求項3】 前記貫通孔にフック付き鉄筋の先端を貫
通させ、長孔と交差する角度にフックを回した状態で接
合部コンクリートが打設され、鉄筋の先端のフックが接
合部コンクリート内に定着されていることを特徴とする
請求項2記載の充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構
造。 - 【請求項4】 前記鉄筋の先端に定着力増強のためのア
ンカープレートがネジ止め固定されていることを特徴と
する請求項1記載の充填鋼管コンクリート柱と梁の接合
構造。 - 【請求項5】 前記鉄筋の先端が、充填鋼管コンクリー
ト柱の鋼管の内部の接合部コンクリート内に定着されて
いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造。 - 【請求項6】 前記鉄筋の先端が、充填鋼管コンクリー
ト柱の鋼管を貫通した上で鋼管の外部の梁側の接合部コ
ンクリート内に定着されていることを特徴とする請求項
1〜4のいずれかに記載の充填鋼管コンクリート柱と梁
の接合構造。 - 【請求項7】 前記梁の端部に充填鋼管コンクリート柱
が接合されていることを特徴とする請求項1〜6のいず
れかに記載の充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10826096A JPH09291589A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10826096A JPH09291589A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09291589A true JPH09291589A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=14480152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10826096A Withdrawn JPH09291589A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09291589A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102720125A (zh) * | 2012-06-26 | 2012-10-10 | 天津城市建设学院 | 钢管上带有孔眼的钢管混凝土桥墩 |
JP2015134984A (ja) * | 2014-01-16 | 2015-07-27 | 株式会社大林組 | 鉄筋コンクリート梁とコンクリート充填鋼管柱との接合構造及び方法 |
JP2016020594A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 鹿島建設株式会社 | コンクリート充填鋼管構造 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP10826096A patent/JPH09291589A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102720125A (zh) * | 2012-06-26 | 2012-10-10 | 天津城市建设学院 | 钢管上带有孔眼的钢管混凝土桥墩 |
JP2015134984A (ja) * | 2014-01-16 | 2015-07-27 | 株式会社大林組 | 鉄筋コンクリート梁とコンクリート充填鋼管柱との接合構造及び方法 |
JP2016020594A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 鹿島建設株式会社 | コンクリート充填鋼管構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007177403A (ja) | コンクリート充填角形鋼管柱と梁の高力ボルト引張接合構造 | |
JP2007092354A (ja) | プレキャストコンクリート造柱梁の接合方法 | |
JPH0988241A (ja) | 柱・梁接合部における鉄筋定着方法 | |
JPH09291589A (ja) | 充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造 | |
JPH10219831A (ja) | 鉄筋コンクリート造柱と鉄骨梁の接合構法及び接合部構造とプレキャスト鉄筋コンクリート造柱 | |
JP2000038803A (ja) | 鋼板とコンクリートとの合成構造体における両部材のずれ止め構造とその施工方法 | |
JPH0441829A (ja) | 柱梁の仕口とその施工方法 | |
JP7427507B2 (ja) | 接合構造および接合方法 | |
JP3681367B2 (ja) | 鉄骨柱と基礎コンクリートの接合構造 | |
JP3290636B2 (ja) | 鉄骨柱脚と基礎コンクリートとの接合構造 | |
JPH02221535A (ja) | 柱、梁の接合構造 | |
JP4653353B2 (ja) | 鋼管柱又は鉄骨柱と梁鉄筋の接合構造 | |
JPH06185140A (ja) | 鉄筋コンクリート耐震壁と鉄骨梁の接合構造 | |
JP2973985B2 (ja) | Rc柱・鉄骨ばり接合部構造 | |
JP2004270416A (ja) | 大径支圧板付の杭およびその杭頭接合構造 | |
JP2713119B2 (ja) | プレキャスト被覆鋼管コンクリート柱とプレキャスト梁の仕口構造 | |
JPH0960194A (ja) | プレキャストコンクリート構造 | |
JPH0932311A (ja) | 既設建物の補強構造 | |
JP2001254519A (ja) | 接合筋付き鋼板を用いた補強構造および補強工法 | |
JPH101956A (ja) | 建築地下工事方法 | |
JPH11141055A (ja) | コア壁のスラブ筋、梁主筋の接合法 | |
JP2928941B2 (ja) | 柱梁の仕口部構造 | |
JP2004346614A (ja) | 鉄骨柱又は鋼管柱と梁鉄筋との接合構造 | |
JPH0710151U (ja) | 角度調整自在型鉄筋カプラー | |
JP2001262707A (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との接合構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030701 |