JPH08283535A - フレキシブル印刷回路板用接着剤組成物 - Google Patents

フレキシブル印刷回路板用接着剤組成物

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JPH08283535A
JPH08283535A JP11380395A JP11380395A JPH08283535A JP H08283535 A JPH08283535 A JP H08283535A JP 11380395 A JP11380395 A JP 11380395A JP 11380395 A JP11380395 A JP 11380395A JP H08283535 A JPH08283535 A JP H08283535A
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JP
Japan
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acrylic rubber
adhesive
flame
printed circuit
adhesive composition
Prior art date
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Application number
JP11380395A
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English (en)
Inventor
Midori Kobayashi
みどり 子林
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Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、(A)エポキシ樹脂、(B)アク
リルゴムおよび(C)難燃性充填剤を必須成分とし、前
記(B)のアクリルゴムが、アクリルゴム中のアクリロ
ニトリル含有率10〜30重量%であり、また前記(C)の
難燃性充填剤を、接着剤組成物の樹脂成分100 重量部に
対して15〜40重量部配合してなることを特徴とするフレ
キシブル印刷回路板用接着剤組成物である。 【効果】 本発明のフレキシブル印刷回路板用接着剤組
成物は、半田耐熱性、接着性、特に半田浸漬後の接着
性、耐マイグレーション性に優れ、半硬化状態でのベタ
ツキが少なく作業性のよいもので、電子機器の屈曲可動
部等に好適な信頼性の高いFPC板の製造に寄与するも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カバーレイシートの接
着用等に使用される半田耐熱性、接着性、耐マイグレー
ション性、半硬化状態での作業性に優れたフレキシブル
印刷回路板用接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、軽量化、高速
化の要求はますます増大してきている。フレキシブル印
刷回路板(以下FPC板という)は、軽量であるうえ、
三次元的な実装が可能であるため、軽量化、高密度化の
要求には大変有利である。このFPC板には、通常回路
の酸化防止、屈曲性の向上等の目的で、カバーレイシー
トが回路上に積層接着されている。カバーレイシートの
接着剤には、接着性、耐熱性、屈曲性、電気絶縁性のほ
か積層加工時の回路埋込性、作業性、半硬化状態での保
管安定性等が要求されている。これらの要求を満たす接
着剤として、従来、アクリロニトリルブタジエンゴム、
カルボキシ含有アクリロニトリルブタジエンゴム等の合
成ゴムにエポキシ樹脂および硬化剤を配合した接着剤が
用いられている。
【0003】しかしながら、近年の急速な高密度化、配
線の微細化に伴い、従来カバーレイシートに要求されて
きたこれらの諸特性に加え、電気特性として耐マイグレ
ーションの要求が高まってきた。その結果、アクリロニ
トリルブタジエンゴム、カルボキシ含有アクリロニトリ
ルブタジエンゴム等を用いた接着剤では、耐マイグレー
ションに劣るという欠点が出てきた。またアクリルゴム
を使用した接着剤では、耐マイグレーションに優れるも
のの、カバーレイとして用いたとき半硬化状態でのベタ
ツキが大きく加工工程での作業性が悪く、更に半田浸漬
後の熱劣化が大きく、接着力が著しく低下するという欠
点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解消するためになされたもので、半田耐熱性、接着
性、特に半田浸漬後の接着力および耐マイグレーション
に優れ、半硬化状態での作業性に優れたフレキシブル印
刷回路板用接着剤組成物を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、後述の組成物を
用いることによって、上記の目的を達成できることを見
いだし、本発明を完成したものである。
【0006】即ち、本発明は、(A)エポキシ樹脂、
(B)アクリルゴムおよび(C)難燃性充填剤を必須成
分とし、前記(B)のアクリルゴムが、アクリルゴム中
のアクリロニトリル含有率10〜30重量%であり、また、
前記(C)の難燃性充填剤を、接着剤組成物の樹脂成分
100 重量部に対して15〜40重量部配合してなることを特
徴とするフレキシブル印刷回路板用接着剤組成物であ
る。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明に用いる(A)エポキシ樹脂として
は、1 分子中に 2個以上のエポキシ基を有するエポキシ
樹脂である限り、特に制限はなく接着剤用として用いら
れているものは広く使用することができる。例えばビス
フェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポ
キシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂又はこれらの臭素
化物等のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、脂環式エ
ポキシ樹脂、複素環型エポキシ樹脂等が挙げられ、これ
らは単独又は 2種以上混合して使用することができる。
【0009】本発明に用いる(B)アクリルゴムとして
は、アクリル酸エステルと共重合モノマーとして少なく
ともアクリロニトリルとを共重合させたアクリルゴムお
よびこれらの変性ゴム等が挙げられ、そのアクリルゴム
中のアクリロニトリル含有率10〜30重量%のものを使用
することができ、これらは単独または 2種以上混合して
使用することができる。具体的なものとして例えば、パ
ラクロンME−2000(根上工業社製、商品名)等が
ある。アクリルゴム中のアクリロニトリル含有率が10重
量%未満では、半硬化状態でのベタツキが大きくまた、
含有率が30重量%を超えると粘着性が劣るので好ましく
ない。
【0010】本発明に用いる(C)難燃性充填剤として
は、水酸化アルミニウム、シリカ等が挙げられ、これら
単独又は 2種以上混合して使用することができる。難燃
性充填剤の配合割合は接着剤組成物の樹脂成分 100重量
部に対して15〜40重量部配合することが望ましい。その
配合量が15重量部未満では、難燃効果が不十分であるう
えに接着剤を半硬化状態としたときのベタツキが大き
く、また40重量部を超えると、接着剤としての柔軟性が
劣りまた接着強度も低下するので、好ましくない。
【0011】本発明のFPC板用接着剤組成物は、エポ
キシ樹脂、特定のアクリルゴム、および特定量の難燃性
充填剤を必須の成分とするが、本発明の目的に反しない
限度において、また必要に応じて微粉末の老化防止剤、
顔料等を添加配合することができる。これらの各成分を
メチルエチルケトン/トルエン等の溶剤を用いて均一に
溶解・分散して、容易にFPC板用接着剤組成物の溶液
(以下接着剤という)を製造することができる。この接
着剤はFPC基板用、FPCカバーレイ用のみならず、
銅張積層板の銅箔/基板との接着にも、またその他の場
合の接着用にも使用することができる。
【0012】
【作用】本発明のFPC板用接着剤組成物は、特定のア
クリルゴムと特定量の難燃性充填剤を配合したことによ
って、半田耐熱性、半田浸漬後における接着性、耐マイ
グレーションを向上させ、半硬化状態でのベタツキを抑
制することができたものである。
【0013】
【実施例】本発明を実施例によって具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって限定されるもので
はない。以下の実施例および比較例において「部」とは
「重量部」を意味する。
【0014】実施例1 アクリルゴムのパラクロンME−2000(根上工業社
製、商品名)60部、臭素化エポキシ樹脂のアラルダイト
AER−8014(旭チバ社製、商品名)40部、ジアミ
ンのCUA−4(イハラケミカル社製、商品名) 3.3
部、水酸化アルミニウムのハイジライトH−42I(昭
和電工社製、商品名)25部、劣化防止剤のMARK C
DA−1(アデカアーガス化学社製、商品名) 0.1部
を、メチルエチルケトン/トルエンの混合溶剤に溶解希
釈し、FPC板用接着剤組成物を製造した。
【0015】比較例1 実施例1において、アクリルゴムの替わりにカルボキシ
ル含有アクリロニトリルブタジエンゴムのニポール10
72(日本ゼオン社製、商品名)を用いた以外は、実施
例1同様にしてFPC板用接着剤を製造した。
【0016】比較例2 実施例1において、水酸化アルミニウムのハイジライト
H−42I(昭和電工社製、商品名)25部の替わりに、
配合量を12部とした以外は、実施例1同様にしてFPC
板用接着剤を製造した。
【0017】実施例および比較例1〜2で製造したFP
C板用接着剤組成物を、厚さ25μmのポリイミドフィル
ムのカプトン(イー・アイ・デュポン社製、商品名)
に、ロールコーターで塗布し、乾燥半硬化させ接着剤部
厚さ36μm のカバーレイシートを作製した。このカバー
レイシートと、サブトラクト法によりテストパターンを
形成したフレキシブル銅張積層板とを、温度160 ℃,圧
力25kg/cm2 、プレス時間30分の条件で熱プレスにより
積層成形してFPC板を製造した。得られたFPC板に
ついて、引剥がし強さ、半田耐熱性、耐マイグレーショ
ン性、タック性の試験を行ったので、その結果を表1に
示した。本発明のフレキシブル印刷回路板用接着剤組成
物は、いずれの特性においても優れてており、本発明の
効果を確認することができた。
【0018】
【表1】 *1 :IPC−FC−240Bによる。 *2 :300 ℃の半田浴に 1分間浸漬後のフクレ、ハガレの有無を調査した。○印 …フクレ、ハガレなし、△印…傷・汚れ上でフクレあり。 *3 :ギャップ 0.15mm 、線幅 0.20mm 、対向長100 mmのテストパターンを85℃ ,85%RHの恒温恒湿下で50Vを 1000 時間印加した後の絶縁破壊の有無を調査 した。○印…絶縁破壊なし、×印…絶縁破壊あり。 *4 :◎印…ベタツキなし、○印…僅かにベタツキあり、×印…ベタツキ有り。
【0019】
【発明の効果】以上の説明および表1から明らかなよう
に、本発明のフレキシブル印刷回路板用接着剤組成物
は、半田耐熱性、接着性、特に半田浸漬後の接着性、耐
マイグレーション性に優れ、半硬化状態でのベタツキが
少なく作業性のよいもので、電子機器の屈曲可動部等に
好適な信頼性の高いFPC板の製造に寄与するものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エポキシ樹脂、(B)アクリルゴ
    ムおよび(C)難燃性充填剤を必須成分とし、前記
    (B)のアクリルゴムが、アクリルゴム中のアクリロニ
    トリル含有率10〜30重量%であり、また、前記(C)の
    難燃性充填剤を、接着剤組成物の樹脂成分100 重量部に
    対して15〜40重量部配合してなることを特徴とするフレ
    キシブル印刷回路板用接着剤組成物。
JP11380395A 1995-04-14 1995-04-14 フレキシブル印刷回路板用接着剤組成物 Pending JPH08283535A (ja)

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