JPH08281822A - 面発光装置の製造方法 - Google Patents

面発光装置の製造方法

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JPH08281822A
JPH08281822A JP7111313A JP11131395A JPH08281822A JP H08281822 A JPH08281822 A JP H08281822A JP 7111313 A JP7111313 A JP 7111313A JP 11131395 A JP11131395 A JP 11131395A JP H08281822 A JPH08281822 A JP H08281822A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 輝度の均一な面発光装置の製造方法を提供す
る。 【構成】 (i)光反射板1の反射性を有する一面に成形
樹脂反発層2が全面的に形成され、成形樹脂反発層2上
に光拡散透過層3がグラデーションパターンで形成され
たインサート材4を射出成形用金型5内に配置する工
程、(ii)金型5を型閉めした後に溶融樹脂を金型5内に
射出し、樹脂を固化させることにより、導光板6を成形
すると同時に導光板6の裏面に密着する光拡散透過層3
を介して導光板6と成形樹脂反発層2および光反射板1
とを一体化させる工程、(iii)金型5を型開きした後
に、導光板6の少なくとも1側面に線光源7を配置する
工程とからなる面発光装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイとして薄
形の電飾照明、および薄形軽量のラップトップパソコ
ン、ワープロ、液晶TV、カーナビゲーションのバック
ライトなどに利用される面発光装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、エッジライト方式の面発光装
置の製造方法としては、(i)射出成形用金型5内に溶融
樹脂を射出し、樹脂を固化させることにより、導光板6
を成形する工程(図7のi参照)、(ii)金型を型開きし
た後に、導光板6の裏面に光拡散透過層3をグラデーシ
ョンパターンでスクリーン印刷法などにより形成し、導
光板6の少なくとも1側面に線光源7を配置する工程
(図7のii参照)とからなっていた。
【0003】そして、面発光装置が、光をより効率よく
利用するための光反射板1を有する場合には、上記(ii)
の工程において、導光板6の光拡散透過層3が設けられ
た面に導光板6との間に隙間を形成するように光反射板
1を配置し、光反射板1と導光板6とを端部において接
着層11で固定していた(図8参照)。隙間を形成する
理由は、導光板6の光拡散透過層3が設けられた面と光
反射板1とが密着していると、その界面に到達した光の
うち全反射すべき光までが光反射板1の表面で散乱反射
されるため、線光源7から離れた箇所まで光を導きにく
くなるからである。
【0004】また、面発光装置が導光板表面における輝
度分布をより均一にするための光拡散板10を有する場
合には、上記(ii)の工程において、導光板6表面に導光
板6との間に隙間を形成するように光拡散板10を配置
し、光拡散板10と導光板6とを端部において接着層1
1で固定していた(図9参照)。隙間を形成する理由
は、導光板6表面と光拡散板10とが密着していると、
その界面に到達した光のうち全反射すべき光までが光拡
散板10の裏面で散乱反射されるため、線光源7から離
れた箇所まで光を導きにくくなるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の面発光
装置の製造方法では、上記(i)の工程と(ii)の工程の
間、つまり導光板の成形後で光反射板や光拡散板を配置
する以前に、導光板の表面あるいは裏面が傷付くことが
あった。たとえば、成形した複数の導光板を保管や運搬
のために積層させる場合、上に載せる導光板の角部が、
下になる導光板の上面にぶつかって傷を付けることがあ
る。導光板の表面あるいは裏面が傷付くと、導光板内を
全反射すべき光が傷の部分より導光板外に出射されるた
め、その部分だけに異常発光が生じるという問題があっ
た。
【0006】また、上記(i)の工程と(ii)の工程の間
に、導光板の表面あるいは裏面にゴミが付着することが
あった。導光板の表面あるいは裏面裏面にゴミが付着す
ると、導光板から出射した光がゴミで散乱反射されるた
め、その部分だけに異常発光が生じるという問題があっ
た。また、ゴミの付着した部分が、発光するのではな
く、逆に光を遮って影になってしまう場合もある。
【0007】したがって、本発明の目的は、上記の問題
を解決することにあって、輝度の均一な面発光装置の製
造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の面発光装置の製造方法は、以下の[1]〜
[3]のように構成した。
【0009】[1] 面発光装置の製造方法に係る第1
の発明は、導光板の成形と同時に、導光板の裏面に密着
する光拡散透過層を介して導光板と成形樹脂反発層およ
び光反射板1とを一体化させる。
【0010】[2] 面発光装置の製造方法に係る第2
の発明は、導光板の成形と同時に、導光板の裏面に密着
する光拡散透過層を介して導光板と成形樹脂反発層およ
び光反射板の裏面反射部とを一体化させ、また導光板の
1〜3側面に光反射板の側面反射部を一体化させる。な
お、一枚のインサート材を用いて導光板の側面にも光反
射板を一体化させる点で第1の発明と異なる。
【0011】[3] 面発光装置の製造方法に係る第3
の発明は、導光板の成形と同時に、導光板の表面に密着
する接着層を介して導光板と成形樹脂反発層および光拡
散板とを一体化させる。なお、成形同時で一体化する対
象が光反射板ではなく光拡散板である点で第1および第
2の発明と異なる。
【0012】以下、本発明を図を用いて[1]〜[3]
についてさらに詳しく説明する。
【0013】図1〜図6は本発明に係る面発光装置の製
造工程の一実施例を示す模式断面図である。1は光反射
板、2は成形樹脂反発層、3は光拡散透過層、4はイン
サート材、5は金型、6は導光板、7は線光源、8は裏
面反射部、9は側面反射部、10は光拡散板、11は接
着層をそれぞれ示す。
【0014】[1] 面発光装置の製造方法に係る第1
の発明について以下に説明する。
【0015】(i)光反射板1の反射性を有する一面に成
形樹脂反発層2を全面的に形成し、成形樹脂反発層2上
に光拡散透過層3をグラデーションパターンで形成した
インサート材4を射出成形用金型5内に配置する工程
(図1のi参照)。
【0016】この工程で用いるインサート材4の光反射
板1は、光拡散透過層3で散乱反射して導光板6内に戻
れなかった光を導光板6側に反射して光を効率よく利用
できるようにするものである。光反射板1の材質として
は、たとえば、次のようなものが好ましい。(1)白色
ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの白色フィル
ムまたは板。(2)白色塗装あるいは白色印刷したアル
ミニウム板。(3)鏡面を呈した金属板やアルミニウム
などの金属箔、あるいは金属蒸着を施したフィルムや
板。
【0017】また、インサート材4の成形樹脂反発層2
は、射出成形時において成形樹脂と密着しない性質のも
のである。成形樹脂反発層2は、シリコーン樹脂、パラ
フィン、ワックス類、ポリビニルアルコール、フッ素樹
脂などを含むインキを用いた印刷法やロールコート法、
スプレーコート法などのコート法により形成する。
【0018】インサート材4の光拡散透過層3は、線光
源より導光板6内に導かれた光を光拡散反射し、その一
部を導光板6の表面側に向かわせるものである。また、
光拡散透過層3のグラデーションパターンは、線光源7
近傍の面積率より線光源7から離れた箇所での面積率を
大きくするように形成などして、導光板6の表面へ向か
う光を均一に配分する。光拡散透過層3の面積率を変化
させるには、光拡散透過層3を任意形状のドットで構成
し、ドットの大きさを変えたり、位置によってドットの
数を変えることによって行う。ドットの形状は特に限定
されることなく、ラウンドドット、スクエアドット、チ
ェーンドットなど任意形状でよい。また、ドットのかわ
りにストライプ状に形成してもよい。光拡散透過層3の
形成方法としては、マットインキを用いた印刷法などが
ある。マットインキとしては、導光板6とほぼ同じかそ
れ以下の屈折率を有する炭酸カルシウムやシリカなどの
粒子状透明物質を含有するインキを用いれば、より光拡
散性を向上させることができる。
【0019】この工程で用いる金型5は、固定型と可動
型の一対からなるものである。固定型と可動型とを型閉
めすることにより、導光板6に対応する空間部を形成す
る。この金型5を用いて得る導光板6は、透明で、厚さ
1.5〜30mm程度の矩形状のものが好ましく、厚さの均一
な平板でも、線光源7から遠ざかるにつれて厚さが薄く
なるような傾斜面部が裏面側に形成された板でもよい。
なお、傾斜面部は、傾斜角度が一定なものに限られず、
傾斜角度が変化していてもよい。
【0020】(ii)金型5を型閉めした後に溶融樹脂を金
型5内に射出し、樹脂を固化させることにより、導光板
6を成形すると同時に導光板6の裏面に密着する光拡散
透過層3を介して導光板6と成形樹脂反発層2および光
反射板1とを一体化させる工程(図1のii参照)。
【0021】この工程で用いる溶融樹脂の材料として
は、アクリル、ポリカーボネート、ポリスチレン、アク
リルスチレン、ポリ塩化ビニルなどの樹脂がある。
【0022】なお、導光板6が成形直後に樹脂収縮する
ときに、成形樹脂反発層2が成形樹脂と密着しない性質
であるので、成形樹脂反発層2のみが形成された部分に
おいて導光板6と光反射板1との間に隙間が形成され
る。この隙間により、面発光装置は導光板6裏面に到達
した光の全反射を確保し、線光源7から離れた箇所まで
光を導くことができる。
【0023】(iii)金型5を型開きした後に、導光板6
の少なくとも1側面に線光源7を配置する工程(図1の
iii参照)。
【0024】この工程で用いる線光源7としては、直径
2〜3mmの熱陰極線管や冷陰極線管などの陰極線管を用
いる。また、線光源7の形状は、I字状のもの、隣接す
る2側面にわたるL字状のもの、3側面にわたるU字状
のものを使用できる。また、複数の線光源7を配置する
こともできる。
【0025】以上、図1に従って説明したが、第1の発
明は、光反射板1の反射性を有する一面に光拡散透過層
3をグラデーションパターンで形成し、光拡散透過層3
の形成されていない部分に成形樹脂反発層2を充填した
インサート材4を用いることもできる。なお、光拡散透
過層3の形成されていない部分に成形樹脂反発層2を充
填する場合、成形樹脂反発層2は光拡散透過層3の形成
部分を除くパターンを有するので、印刷法により形成す
る。また、光拡散透過層3と成形樹脂反発層2は、どち
らを先に形成してもよい。
【0026】そして、このインサート材4を用いた面発
光装置の製造工程は、成形樹脂反発層2上に光拡散透過
層3を形成した前記インサート材4を用いたものと同様
に、インサート材4を射出成形用金型5内に配置し(図
2のi参照)、金型5を型閉めした後に溶融樹脂を金型
5内に射出し、樹脂を固化させることにより、導光板6
を成形すると同時に導光板6の裏面に密着する光拡散透
過層3を介して導光板6と成形樹脂反発層2および光反
射板1とを一体化させ(図2のii参照)、金型5を型開
きした後に、導光板6の少なくとも1側面に線光源7を
配置する(図2のiii参照)。
【0027】[2] 面発光装置の製造方法に係る第2
の発明について以下に説明する。
【0028】(i)光反射板1の反射性を有する一面が矩
形の裏面反射部8と裏面反射部8の1〜3辺に沿って連
接された細長い形状の側面反射部9とからなり、少なく
とも裏面反射部8に成形樹脂反発層2を全面的に形成
し、裏面反射部8の成形樹脂反発層2上に光拡散透過層
3をグラデーションパターンで形成したインサート材4
を射出成形用金型内に配置する工程(図3のi参照)。
【0029】この工程で用いるインサート材4の光反射
板1は、光拡散透過層3で散乱反射して導光板6内に戻
れなかった光を裏面反射部8で導光板6側に反射し、ま
た導光板6側面より出射した光を側面反射部9で導光板
6側に反射して光を効率よく利用できるようにするもの
である。光反射板1の材質としては、第1の発明と同様
の材質のものを用いる。ただし、第2の発明の光反射板
1は、第1の発明の光反射板1が導光板6の裏面のみを
覆うのに対して導光板6の裏面以外に1〜3側面も覆う
ため、側面反射部9の面積分だけ第1の発明よりも大き
い寸法が必要である。また、光反射板1は、材質が金属
や樹脂の板である場合、成形樹脂反発層2や光拡散透過
層3の形成前にすでに裏面反射部8と側面反射部9との
境界で屈曲していてもよい。また、光反射板1が屈曲し
やすいように、あるいは光反射板1の裏面反射部8と側
面反射部9とが成形時または成形後に切断されるよう
に、裏面反射部8と側面反射部9との境界にミシン目な
どを設けてもよい。
【0030】また、インサート材4の成形樹脂反発層2
は、光反射板1の少なくとも裏面反射部8に、第1の発
明と同様のものが第1の発明と同様の方法で形成され
る。なお、図3のiに示すように裏面反射部8のみに成
形樹脂反発層2を形成してもよいし、光反射板1の全面
に成形樹脂反発層2を形成してもよい。
【0031】インサート材4の光拡散透過層3は、裏面
反射部8の成形樹脂反発層2上に、第1の発明と同様の
ものが第1の発明と同様の方法で形成される。この工程
で用いる金型5は、第1の発明と同様のものを用いるこ
とができる。
【0032】(ii)金型5を型閉めした後に溶融樹脂を金
型5内に射出し、樹脂を固化させることにより、導光板
6を成形すると同時に導光板6の裏面に密着する光拡散
透過層3を介して導光板6と成形樹脂反発層2および光
反射板1の裏面反射部8とを一体化させ、また導光板6
の1〜3側面に光反射板1の側面反射部9を一体化させ
る工程(図3のii参照)。
【0033】この工程で用いる溶融樹脂は、第1の発明
と同様のものを用いることができる。
【0034】なお、導光板6が成形直後に樹脂収縮する
ときに、成形樹脂反発層2が成形樹脂と密着しない性質
であるので、成形樹脂反発層2のみが形成された部分に
おいて導光板6と光反射板1との間に隙間が形成され
る。この隙間により、面発光装置は導光板6裏面に到達
した光の全反射を確保し、線光源7から離れた箇所まで
光を導くことができる。また、成形樹脂反発層2が側面
反射部9に形成されていない場合には、導光板6と光反
射板1の側面反射部9とは密着する。
【0035】(iii)金型5を型開きした後に、導光板6
の光反射板1を配置していない側面のうち少なくとも1
側面に線光源7を配置する工程(図3のiii参照)。
【0036】この工程で用いる線光源7としては、第1
の発明と同様のものを用いることができる。
【0037】以上、図3に従って説明したが、第2の発
明は、光反射板1の反射性を有する一面が矩形の裏面反
射部8と裏面反射部8の1〜3辺に沿って連接された細
長い形状の側面反射部9とからなり、光反射板1の裏面
反射部8に光拡散透過層3をグラデーションパターンで
形成し、裏面反射部8の光拡散透過層3の形成されてい
ない部分に成形樹脂反発層2を充填したインサート材4
を用いることもできる。なお、裏面反射部8の光拡散透
過層3の形成されていない部分に成形樹脂反発層2を充
填する場合、成形樹脂反発層2は光拡散透過層3の形成
部分を除くパターンを有するので、印刷法により形成す
る。また、光拡散透過層3と成形樹脂反発層2は、どち
らを先に形成してもよい。
【0038】そして、このインサート材4を用いた面発
光装置の製造工程は、成形樹脂反発層2上に光拡散透過
層3を形成した前記インサート材4を用いたものと同様
に、インサート材4を射出成形用金型5内に配置し(図
4のi参照)、金型5を型閉めした後に溶融樹脂を金型
5内に射出し、樹脂を固化させることにより、導光板6
を成形すると同時に導光板6の裏面に密着する光拡散透
過層3を介して導光板6と成形樹脂反発層2および光反
射板1の裏面反射部8とを一体化させ、また導光板6の
1〜3側面に光反射板1の側面反射部9を一体化させ
(図4のii参照)、金型5を型開きした後に、導光板6
の光反射板1を配置していない側面のうち少なくとも1
側面に線光源7を配置する(図4のiii参照)。
【0039】[3] 面発光装置の製造方法に係る第3
の発明について以下に説明する。
【0040】(i)光拡散板10の片面に成形樹脂反発層
2を全面的に形成し、成形樹脂反発層2上の端部に接着
層11を部分的に形成したインサート材4を射出成形用
金型5内に配置する工程(図5のi参照)。
【0041】この工程に用いるインサート材4の光拡散
板10は、導光板6の表面より出射した光を拡散させ、
輝度分布をなめらかにするためのものである。光拡散板
10の材質としては、たとえば、次のようなものが好ま
しい。(1)光拡散物質がコーティングされたフィルム
または板。(2)自ら光拡散性を有するフィルム。
(3)乳白色の樹脂板。
【0042】また、インサート材4の成形樹脂反発層2
は、光拡散板10の片面に、第1および第2の発明と同
様のものが第1および第2の発明と同様の方法で形成さ
れる。
【0043】インサート材4の接着層11は、光拡散板
10を導光板6に固定するものである。接着層11の材
質としては、導光板6の素材に適した感熱接着性あるい
は感圧接着性の樹脂を適宜使用する。たとえば、導光板
6の材質がポリアクリル系樹脂の場合はポリアクリル系
樹脂を用いるとよい。また、導光板6の材質がポリスチ
レン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂の場合は、これら
の樹脂と親和性のあるポリアクリル系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用すればよい。接
着層11の形成方法としては、グラビア印刷などの印刷
法などがある。
【0044】この工程に用いる金型5は、第1および第
2の発明と同様のものを用いることができる。
【0045】(ii)金型5を型閉めした後に溶融樹脂を金
型5内に射出し、樹脂を固化させることにより、導光板
6を成形すると同時に導光板6の表面に密着する接着層
11を介して導光板6と成形樹脂反発層2および光拡散
板10とを一体化させる工程(図5のii参照)。
【0046】この工程で用いる溶融樹脂は、第1および
第2の発明と同様のものを用いることができる。
【0047】なお、導光板6が成形直後に樹脂収縮する
ときに、成形樹脂反発層2が成形樹脂と密着しない性質
であるので、成形樹脂反発層2のみが形成された部分に
おいて導光板6光拡散板10との間に隙間が形成され
る。この隙間により、面発光装置は導光板6表面に到達
した光の全反射を確保し、線光源7から離れた箇所まで
光を導くことができる。
【0048】(iii)金型5を型開きした後に、導光板6
の裏面に光拡散透過層3を形成し、また導光板6の少な
くとも1側面に線光源7を配置する工程(図5のiii参
照)。
【0049】この工程で用いる線光源7は、第1および
第2の発明と同様のものを用いることができる。なお、
導光板6の成形と同時に光拡散板10を配置した後、さ
らに光拡散板10を単数または複数積層してもよい。
【0050】以上、図5に従って説明したが、第5の発
明は、光拡散板10の片面の端部に接着層11を部分的
に形成し、接着層11の形成されていない部分に成形樹
脂反発層2を充填したインサート材4を用いることもで
きる。なお、接着層11の形成されていない部分に成形
樹脂反発層2を充填する場合、成形樹脂反発層2は接着
層11の形成部分を除くパターンを有するので、印刷法
により形成する。また、接着層11と成形樹脂反発層2
は、どちらを先に形成してもよい。
【0051】そして、このインサート材4を用いた面発
光装置の製造工程は、成形樹脂反発層2上に接着層11
を形成した前記インサート材4を用いたものと同様に、
インサート材4を射出成形用金型5内に配置し(図6の
i参照)、金型5を型閉めした後に溶融樹脂を金型5内
に射出し、樹脂を固化させることにより、導光板6を成
形すると同時に導光板6の表面に密着する接着層11を
介して導光板6と成形樹脂反発層2および光拡散板10
とを一体化させ(図6のii参照)、金型5を型開きした
後に、導光板6の裏面に光拡散透過層3を形成し、また
導光板6の少なくとも1側面に線光源7を配置する(図
6のiii参照)。
【0052】
【作用】本発明の面発光装置の製造方法は、上記の構成
よりなるから、以下のような作用をする。
【0053】すなわち、面発光装置の製造方法に係る第
1の発明は、導光板を成形すると同時に導光板の裏面に
密着する光拡散透過層を介して導光板と成形樹脂反発層
および光反射板とを一体化させるので、導光板の裏面は
光反射板により保護されて傷やゴミが付かない。
【0054】また、面発光装置の製造方法に係る第2の
発明は、導光板を成形すると同時に導光板の裏面に密着
する光拡散透過層を介して導光板と成形樹脂反発層およ
び光反射板の裏面反射部とを一体化させ、また導光板の
1〜3側面に光反射板の側面反射部を一体化させるの
で、導光板の裏面は光反射板により保護されて傷やゴミ
が付かない。
【0055】また、面発光装置の製造方法に係る第3の
発明は、導光板を成形すると同時に導光板の表面に密着
する接着層を介して導光板と成形樹脂反発層および光拡
散板とを一体化させるので、導光板の表面は光拡散板に
より保護されて傷やゴミが付かない。
【0056】
【発明の効果】本発明の面発光装置の製造方法は、以上
のような構成および作用からなるので、次の効果が奏さ
れる。
【0057】すなわち、面発光装置の製造方法に係る第
1の発明は、導光板の成形以後、導光板の裏面が光反射
板により保護されて傷やゴミが付かないので、異常発光
や影が生じにくく、輝度の均一な面発光装置を得ること
ができる。
【0058】また、面発光装置の製造方法に係る第2の
発明は、導光板の成形以後、導光板の裏面が光反射板に
より保護されて傷やゴミが付かないので、異常発光や影
が生じにくく、輝度の均一な面発光装置を得ることがで
きる。
【0059】また、面発光装置の製造方法に係る第3の
発明は、導光板の成形以後、導光板の表面が光拡散板に
より保護されて傷やゴミが付かないので、異常発光や影
が生じにくく、輝度の均一な面発光装置を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る面発光装置の製造工程の一実施例
を示す模式断面図である。
【図2】本発明に係る面発光装置の製造工程の一実施例
を示す模式断面図である。
【図3】本発明に係る面発光装置の製造工程の一実施例
を示す模式断面図である。
【図4】本発明に係る面発光装置の製造工程の一実施例
を示す模式断面図である。
【図5】本発明に係る面発光装置の製造工程の一実施例
を示す模式断面図である。
【図6】本発明に係る面発光装置の製造工程の一実施例
を示す模式断面図である。
【図7】従来技術に係る面発光装置の製造工程を示す模
式断面図である。
【図8】従来技術に係る面発光装置を示す模式断面図で
ある。
【図9】従来技術に係る面発光装置を示す模式断面図で
ある。
【符号の説明】
1 光反射板 2 成形樹脂反発層 3 光拡散透過層 4 インサート材 5 金型 6 導光板 7 線光源 8 裏面反射部 9 側面反射部 10 光拡散板 11 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 11:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)光反射板の反射性を有する一面に成
    形樹脂反発層が全面的に形成され、成形樹脂反発層上に
    光拡散透過層がグラデーションパターンで形成されたイ
    ンサート材を射出成形用金型内に配置する工程、 (ii)金型を型閉めした後に溶融樹脂を金型内に射出し、
    樹脂を固化させることにより、導光板を成形すると同時
    に導光板の裏面に密着する光拡散透過層を介して導光板
    と成形樹脂反発層および光反射板とを一体化させる工
    程、 (iii)金型を型開きした後に、導光板の少なくとも1側
    面に線光源を配置する工程とからなることを特徴とする
    面発光装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 光反射板の反射性を有する一面に光拡散
    透過層がグラデーションパターンで形成され、光拡散透
    過層の形成されていない部分が成形樹脂反発層で充填さ
    れたインサート材を用いる請求項1記載の面発光装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 (i)光反射板の反射性を有する一面が矩
    形の裏面反射部と裏面反射部の1〜3辺に沿って連接さ
    れた細長い形状の側面反射部とからなり、少なくとも裏
    面反射部に成形樹脂反発層が全面的に形成され、裏面反
    射部の成形樹脂反発層上に光拡散透過層がグラデーショ
    ンパターンで形成されたインサート材を射出成形用金型
    内に配置する工程、 (ii)金型を型閉めした後に溶融樹脂を金型内に射出し、
    樹脂を固化させることにより、導光板を成形すると同時
    に導光板の裏面に密着する光拡散透過層を介して導光板
    と成形樹脂反発層および光反射板の裏面反射部とを一体
    化させ、また導光板の1〜3側面に光反射板の側面反射
    部を一体化させる工程、 (iii)金型を型開きした後に、導光板の光反射板を配置
    していない側面のうち少なくとも1側面に線光源を配置
    する工程とからなることを特徴とする面発光装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 光反射板の反射性を有する一面が矩形の
    裏面反射部と裏面反射部の1〜3辺に沿って連接された
    細長い形状の側面反射部とからなり、光反射板の裏面反
    射部に光拡散透過層がグラデーションパターンで形成さ
    れ、裏面反射部の光拡散透過層の形成されていない部分
    が成形樹脂反発層で充填されたインサート材を用いる請
    求項3記載の面発光装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 (i)光拡散板の片面に成形樹脂反発層が
    全面的に形成され、成形樹脂反発層上の端部に接着層が
    部分的に形成されたインサート材射出成形用金型内に配
    置する工程、 (ii)金型を型閉めした後に溶融樹脂を金型内に射出し、
    樹脂を固化させることにより、導光板を成形すると同時
    に導光板の表面に密着する接着層を介して導光板と成形
    樹脂反発層および光拡散板とを一体化させる工程、 (iii)金型を型開きした後に、導光板の裏面に光拡散透
    過層を形成し、また導光板の少なくとも1側面に線光源
    を配置する工程とからなることを特徴とする面発光装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 光拡散板の片面の端部に接着層が部分的
    に形成され、接着層の形成されていない部分が成形樹脂
    反発層で充填されたインサート材を用いる請求項5記載
    の面発光装置の製造方法。
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