JPH08280967A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JPH08280967A
JPH08280967A JP9245095A JP9245095A JPH08280967A JP H08280967 A JPH08280967 A JP H08280967A JP 9245095 A JP9245095 A JP 9245095A JP 9245095 A JP9245095 A JP 9245095A JP H08280967 A JPH08280967 A JP H08280967A
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JP
Japan
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cam
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taper
cam follower
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JP9245095A
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Hisayoshi Morioka
久喜 森岡
Kazuhisa Hayashi
和寿 林
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラックとピニオンを用いて中釜を揺動させる
半回転釜ミシンに於いて、中釜の反転に伴う衝突音を低
減する。 【構成】 主軸1の回転と共に溝カム12aが回転し、
溝カム12aの溝に沿ってレバー16の一端に取り付け
られたカムフォロワ14が往復運動する。レバー16に
は一端がアームベッドに固定されたバネ31の他端が固
定されているため、レバー16はバネ31の復元力によ
り引っ張られ、カムフォロワ14と溝カム12aとの係
合が保持されている。その係合部では、カムフォロワ1
4と溝カム12aとがテーパーを介して係合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復部材の往復動に同
期して釜を往復回転させ、往復部材と係合すると共に、
一定方向に回転してその回転軸方向の移動量により往復
部材を往復動させる回転体を備えるミシンに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のミシンでは、図8に示す
ように、一定方向に回転される主軸10には、溝カム1
12aを形成されたカム112が固定され主軸10と共
に回転する。この溝カム112aには、摺動可能なカム
フォロワ114が係合され、このカムフォロワ114及
び溝カム112aの係合部では、図5に示す両直の凸部
と両直の凹部との組み合わせでカムフォロワ114及び
溝カム112aが係合されている。このカム112とカ
ムフォロワ114とは図示しないバネにより、常に係合
するように構成されている。主軸10が回転すると、カ
ムフォロワ114をその上端に取り付けられているレバ
ー16がカム112によって支持軸18を中心に揺動さ
れる。
【0003】更に、レバー16の下端には、ドライバー
20の一端が軸21を介して回転可能に取り付けられ、
このドライバー20は水平方向にスライド可能にミシン
のアームベッドに取り付けられている。ドライバー20
は、その他端に形成されたラック部20aを介してピニ
オン22に螺合し、ピニオン22は、中釜24を回転す
るように配置されている。そして、カム112によって
レバー16が揺動されると、ドライバー20が左右に往
復動し、中釜24が主軸10の回転毎に1往復回転す
る。
【0004】そして、主軸10によって上下動される縫
針は中釜24の近傍まで上糸を移動し、中釜24の剣先
24aが縫針に挿通された上糸を補足して、縫目が形成
される。中釜24の剣先24aが加工布を貫通している
上糸を補足すると、剣先24aは加工布と上糸との摩擦
抵抗に抗じて上糸のループを広げる、即ち、上糸を糸駒
から引き出す。この際、摩擦抵抗を越える力を生じさせ
ために、剣先24aと上糸とが離間している際よりもカ
ムフォロワ114を強く押すことと、上糸を補足するタ
イミングに間に合うようにカムフォロワ114を縫針に
遅れることなく押すこととが要求されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溝カム
112とカムフォロワ114との間にはそれらの部品精
度のバラツキのために予想以上の大きな隙間が生じ、中
釜24の回転が反転する際などに溝カム112とカムフ
ォロワ114とが衝突して衝突音が発生していた。ま
た、その隙間がある程度小さくなれば衝突音が生じない
ので、その隙間が小さくなる部品どうしを係合するが、
長期間の使用により溝カム112、あるいはカムフォロ
ワ114が摩耗して徐々に隙間が大きくなると、やがて
衝突音が発生していた。更に、剣先24aが上糸を補足
する時に溝カム112とカムフォロワ114との間に上
糸の摩擦抵抗が負荷される。その時、カムフォロワ11
4が押される力や上述した隙間が少なすぎると、カムフ
ォロワ114が溝カム112に引っかかったり、カムフ
ォロワ114の揺動速度が低下して、剣先24aの縫針
に対する遅れのために上糸の補足が失敗する。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的は、テーパを介して結
合することにより、結合される部材どうしの衝突音を解
消することによって、静かなミシンを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のミシンは、往復動する往復
部材と、その往復動に同期して往復回転する釜と、往復
部材と係合すると共に、一定方向に回転してその回転軸
方向の移動量により往復部材を往復動させる回転体と、
往復部材と回転体との少なくとも一方に回転軸方向に対
し傾斜するように形成されたテーパーを介して係合する
係合部とを備えている。
【0008】また、請求項2記載のミシンは、一方が他
方を挟み、少なくとも2箇所の係合部で係合する往復部
材及び回転体と、糸が釜の剣先に補足されている際、往
復部材と回転体とが回転軸方向に対して垂直な部分どう
しで係合して往復部材を押す側の一方の係合部と、同様
の際、往復部材と回転体とがテーパーを介して係合する
他方の係合部とを備えている。
【0009】更に、請求項3記載のミシンは、回転軸方
向に蛇行する無端の溝カムが形成され、往復部材と溝カ
ムで少なくとも2箇所を係合する回転体と、回転軸方向
に対して垂直な溝カムのカム面の基部に形成されたテー
パーと、糸が釜の剣先に補足されている際、往復部材と
カム面とが垂直な部分どうしで係合して往復部材を押
し、糸が剣先から離間している際、往復部材とカム面と
がテーパーを介して係合する一方の係合部と、糸が釜の
剣先に補足されている際、往復部材とカム面とが離間す
る他方の係合部とを備えている。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1記載のミ
シンによれば、回転体は、一定方向に回転して回転軸方
向の移動量を生じ、往復部材を介して釜を往復回動させ
る。往復部材と回転体とがテーパーを介して係合し、往
復部材と回転体との係合位置がテーパーの傾斜に沿って
変化する。
【0011】また、本発明の請求項2記載のミシンによ
れば、往復部材と回転体とのうちの一方が他方を挟み、
往復部材と回転体とが少なくとも2箇所の係合部で係合
する。糸が釜の剣先に補足されている際、往復部材を押
す側の一方の係合部では、往復部材と回転体とが回転軸
方向に対して垂直な部分どうしで係合して、回転体の回
転軸方向の圧力が生じる。他方の係合部では、往復部材
と回転体とがテーパーを介して係合して、往復部材と回
転体との係合位置がテーパーの傾斜に沿って変化する。
【0012】更に、本発明の請求項3記載のミシンによ
れば、往復部材とカム面とが少なくとも2箇所の係合部
で係合して、回転体の溝カムによって回転軸方向の移動
量が生じる。糸が釜の剣先に補足されている際、一方の
係合部では、往復部材と溝カムのカム面とが垂直な部分
どうしで係合して、回転軸方向の圧力が生じる。同様の
際、他方の係合部では、往復部材とカム面とが若干離間
して、往復部材とカム面との間に空間が生じる。糸が剣
先から離間している際、一方の係合部では、往復部材と
カム面とがテーパーを介して係合して、往復部材とカム
面との係合位置がテーパーの傾斜に沿って変化する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1乃
至図7を参照して説明する。
【0014】尚、本発明のミシンの機構に関して、従来
技術で説明した部分や周知の縫製機構(縫針、天秤、送
り歯等)の詳細な説明は省略する。図5に示す、凸部と
凹部との組み合わせを左上から順に、パターン1、2、
3・・・、15と称し、本発明の組み合わせはパターン
2乃至15であって、パターン1は従来の組み合わせで
ある。
【0015】主軸10には、樹脂製のカム12が固定さ
れ、カム12には、主軸10の回転軸方向に蛇行する溝
カム12aが形成されている。このカム12と主軸10
との回転軸は同一である。その溝カム12aの断面は、
図5の凹部のうちの一種であり、図5の右側の壁面(垂
直な面、テーパー面、並びに、それら2つの面が連続す
る面)が溝カム12aの右壁面12bに相当する。溝カ
ム12aには、レーバー16に固定されたカムフォロワ
14が両側から挟まれるように2箇所で係合している。
カムフォロワ14の形状は図5の凸部のうちの1種であ
り、両直の凸部は平行な側面の円柱であり、片テーパー
の凸部は一部を切り落としたようなテーパーを有する円
柱であり、並びに、両テーパーの凸部は先端に円錐台を
形成されテーパーを有する円柱である。カム12とカム
フォロワ14との係合部で、凸部や凹部のテーパーは主
軸10の回転軸方向に傾くように形成されている。溝カ
ム12a及びカムフォロワ14のテーパはその全周に渡
って形成されている。
【0016】レバー16とアームベッドとには、引っ張
りバネ31が懸架され、レバー16はバネ31の復元力
によりカム12の中心方向に引っ張られ、カムフォロワ
14は溝カム12aに押し付けられ、カム12とカムフ
ォロワ14との係合が保持されている。例えば、パター
ン3のようにカムフォロワ14の先端がテーパ状であれ
ば、カムフォロワ14のテーパーの幅と溝カム12aの
幅とが一致した部分で溝カム12aとカムフォロワ14
とが係合し、溝カム12aとカムフォロワ14との間の
隙間は部品寸法のバラツキに関わらず解消される。
【0017】そして、正方向(奥の方)に布が送るため
に主軸10が矢印G方向に回転されると(T0)、縫針
が下降すると共に、溝カム12aの左壁面12cによっ
てカムフォロワ14が押される。そして、レバー16が
支持軸18を中心として矢印B方向に揺動されて、ドラ
イバー20が矢印D方向にスライドし、中釜24が矢印
F方向に回転する。更に、カム12の回転が進み、溝カ
ム24aの蛇行方向が反対に変化し(T1)、カムフォ
ロワ14が溝カム12aの右壁面12bによって押され
ると、レバー16が矢印C方向に揺動される。従って、
図3(a)に示すように、内釜24の回転は矢印E方向
に反転し、剣先24aが上昇すると共に、図4(a)に
示すように、送り歯は針板の下方に位置している。
【0018】中釜24の最上点付近で剣先24aが縫針
の上糸を捕捉して(T2)、加工布と上糸との間の抵抗
に抗じて上糸を糸駒から引き出し、次に、図3(b)に
示すように、中釜24を通過するための糸量が剣先24
aの下降に伴って確保され、送り歯が針板より突出し始
める。このとき、まず上糸を引き出す力と、少し遅れて
送り歯が加工布を上昇させる際に上糸に係る力とが剣先
24aに負荷としてかかる。そして、剣先24aが中釜
24の下部の方まで下降回転し(T3)、図4(c)に
示すように、送り歯が針板より突出してほぼ上昇しきる
と、図3(c)に示すように、上糸と剣先24aとが離
間し始める。次に、天秤が上糸を引き上げると(T
4)、中釜24の周りを上糸のループが通過して、中釜
24の下糸と上糸とが係合する。このように、主軸10
が1回転すると、縫針及び中釜24が1往復動する。
【0019】上述したようなミシンでは、図5で示すよ
うに、テーパーを介して凹部と凸部とを係合すれば(パ
ターン1を除く)、係合部における中釜24の反転に伴
う衝突音が解消でき、縫製時の騒音を低減できる。ま
た、長期間の使用により溝カム12、あるいはカムフォ
ロワ14が摩耗しても、テーパーに沿って徐々に係合部
が変化するので、摩耗によって生じた隙間による衝突音
が防止されている。
【0020】また、剣先24aが縫針の上糸を捕捉して
いる際にカムフォロワ14を押す側の係合をテーパーど
うし、或いは、テーパーと角との組み合わせで構成する
と(パターン3、7、8、9)、カムフォロワ29がカ
ム12の外周方向、即ち、脱落方向に若干押される場
合、カム12の回転やレバー16の揺動を妨げない範囲
でバネ31の付勢力を増加させることによって、カムフ
ォロワ14の溝カム12aからの脱落や、カムフォロワ
14の外周方向の移動によるカムフォロワ14の遅れを
防止することができる。
【0021】しかし、上糸と布との摩擦抵抗が高い縫製
作業を行うミシンや、カム12の回転やレバー16の揺
動をスムーズに行う関係上、バネ31の付勢力を増加さ
せれない場合には、図5に示すように、剣先24aが縫
針の上糸を捕捉している際にカムフォロワ14を押す側
の係合部を主軸10の回転軸方向に垂直な部分どうしで
係合すれば(パターン2、4、5、6、10、11、1
2、13、14、15)、その際の垂直な部分どうしの
係合部では、カムフォロワ14を外周方向に押し出す力
は生じず、回転軸方向の圧力が生じる。従って、上記カ
ムフォロワ14の溝カム12aからの脱落や、カムフォ
ロワ14の外周方向の移動によるカムフォロワ14の遅
れを防止しつつ、上糸を剣先24aで引き出せるだけの
十分な力を生じさせることができる。更に、パターン
2、4、5、6、10、11、12、13、14、15
のように構成すると、バネ31の付勢力が最低限です
み、カム面(右壁面12b,左壁面12c)とカムフォ
ロワ14との間で中釜24を回転するため以上に余分な
抵抗生じないので、カム面やカムフォロワ14の延命化
につながる。
【0022】更に、剣先24aが縫針の上糸を捕捉して
いる際にカムフォロワ14を押す側の係合部で、カム1
2の回転軸方向に垂直なカム面の基部にテーパーを有す
る凹部に設ければ(パターン10、11、12、13、
14、15)、剣先24aが縫針の上糸を捕捉する際
に、カムフォロワ14がテーパーに沿って若干移動し、
その係合部とは反対側にカム面とカムフォロワ14との
間に隙間が生じる。従って、中釜24の反転時、剣先2
4aが上糸を捕捉する時においても、カムフォロワ14
の引っかかりを防止できる。このテーパーの主軸10の
回転軸方向の寸法は、カムフォロワ14がテーパーに沿
って移動しても、剣先24aが上糸を捕捉できる範囲
や、カムフォロワ14が右壁面12b、左壁面12cと
衝突しても衝突音を生じない範囲で任意に決定して良
い。即ち、テーパーの主軸10の回転軸方向の寸法を従
来より許容されていた隙間に相当させる。
【0023】尚、カムフォロ14のテーパーに沿うカム
12の外周方向への若干移動は、回転軸に垂直な部分ど
うしの当接によって中止され、そして、カム溝12aの
蛇行が軸方向に関して更に逆方向に変化すると、剣先2
4aと上糸とが離間し、上糸と加工布との摩擦による負
荷が釜24から解除されるので、カムフォロワ14はバ
ネ31の付勢力によってカム12の中心部方向に戻る。
また、このカムフォロワ14がカム12の中心部に戻っ
ている際は、即ち、左壁面12cがカムフォロワ14を
押圧する際には、カム12とカムフォロワ14とはテー
パーを介して係合している。
【0024】本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではなく、その主旨を逸脱しない範囲に於いて、種々の
変更を加えることができる。例えば、バネ31にコイル
バネを用いてレバー16を引っ張り、カムフォロワ14
を溝カム12aにガタ無く係合していたが、コイルバネ
のかわりに板バネを用いてレバー16をカム12に押し
付け、カムフォロワ14と溝カム12aとを保持しても
よいし、また別の弾性体(ゴム、スポンジ等)を用いて
もよい。
【0025】また、上述した実施例においては、カムフ
ォロワ14を両側から挟む溝カム12aで案内しレバー
16を揺動しているが、フェースカムのように片面でカ
ムフォロワ14を押し、フェイスカムとカムフォロワ1
4との少なくとも一方をテーパー形状としてもその係合
部におけるガタが解消できる。
【0026】上述した実施例のパターン10、11、1
2、13、14、15においては、溝カム12aの中心
部に近い基部にテーパーを形成したが、図6に示すよう
に、溝カム12aに挿入される先端側に主軸12の回転
方向に垂直な部分を構成し、その垂直な部分に連続する
ようなテーパーを凸部に形成しても、パターン10、1
1、12、13、14、15と同様の効果が得られる。
【0027】上述した実施例においては、カム12を単
一の材料で樹脂成形しているが、上述したように縫針の
上糸を中釜24が捕らえる際にカムフォロワ14を押す
側の部材(右壁面12b)だけを耐圧力性や耐摩耗性を
備えるに材料で構成しても良い。そのように複数種類の
材料を用いる場合、一体成形であっても、別々に作って
からの固着であっても、或いは、ネジで螺着し着脱自在
にして交換可能なようにしても良い。1つのカム12に
凹部として溝カム12aが形成されているが、同一の軸
に対向して配置された2つのカムの側面によって、溝カ
ム12aを構成しても良い。このように2つのカムよっ
て溝カム12aを構成しても、その係合部における衝突
音が解消できる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の請求項1記載のミシンにおいては、回転体と往
復部材とがテーパーを介して係合して、部品のバラツキ
に関わらず、回転体と往復部材との間の隙間を小さくな
るので、釜の反転に伴う衝突音が低減される。
【0029】また、請求項2記載のミシンにおいては、
テーパーを介して係合が成されて釜の反転に伴う衝突音
が低減されると共に、回転体の回転軸方向に垂直な部分
どうしが係合して回転体と往復部材との間に回転軸方向
の圧力を生じているので、効率の良い大きな力を回転体
が往復部材に伝達することができる。
【0030】更に、請求項3記載のミシンにおいては、
テーパーを介して係合が成されて釜の反転に伴う衝突音
が低減されると共に、剣先が糸を捕捉している際に、一
方の係合部で、回転体の回転軸方向に垂直な部分どうし
が係合して回転体と往復部材との間に回転軸方向の圧力
を生じているので、効率の良い大きな力を回転体が往復
部材に伝達することができ、且つ、他方の係合部で、若
干の隙間を生じさせているので、回転体と往復部材との
食い込みや往復部材の遅れを防止している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のミシンの中釜駆動機構の正面
図である。
【図2】本発明の実施例のミシンの中釜駆動機構の断面
図である。
【図3】本発明の実施例の剣先の揺動回転を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施例の送り歯の上昇を示す図であ
る。
【図5】従来及び本発明のカムとレバーとの係合部の例
を示す拡大図である。
【図6】本発明のカムとレバーとの係合部の例を示す拡
大図である。
【図7】本発明の実施例のミシンのタイミングチャート
である。
【図8】従来のミシンの中釜駆動機構の正面図である。
【符号の説明】
12 カム 14 カムフォロワ 16 レバー 31 バネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復部材の往復動に同期して釜を往復回
    転させるミシンであって、前記往復部材と係合すると共
    に、一定方向に回転してその回転軸方向の移動量により
    前記往復部材を往復動させる回転体を備えるミシンにお
    いて、 前記往復部材と前記回転体との少なくとも一方に、前記
    回転軸方向に対し傾斜するテーパーを形成し、前記往復
    部材と前記回転体とはそのテーパーを介して係合するこ
    とを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】 前記往復部材と前記回転体とのうちの一
    方が他方を挟み、前記往復部材と前記回転体とが少なく
    とも2箇所の係合部で係合し、 糸が前記釜の剣先に補足されている際、前記往復部材を
    押す側の一方の係合部では、前記往復部材と前記回転体
    とが前記回転軸方向に対して垂直な部分どうしで係合
    し、他方の係合部では、前記往復部材と前記回転体とが
    前記テーパーを介して係合することを特徴とする請求項
    1記載のミシン。
  3. 【請求項3】 前記回転体によって前記回転軸方向に蛇
    行する無端の溝カムが形成され、前記往復部材と前記溝
    カムとが少なくとも2箇所の係合部で係合し、 前記回転軸方向に対して垂直な前記溝カムのカム面の基
    部に前記テーパーが形成されており、糸が前記釜の剣先
    に補足されている際、前記往復部材を押す側の一方の係
    合部では、前記往復部材と前記カム面とが垂直な部分ど
    うしで係合し、前記他方の係合部では、前記往復部材と
    前記カム面とが離間し、前記糸が前記剣先から離間して
    いる際、前記一方の係合部では、前記往復部材と前記カ
    ム面とが前記テーパーを介して係合することを特徴とす
    る請求項1記載のミシン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015013A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Olympus Optical Co Ltd レンズ鏡筒
CN104250894A (zh) * 2014-09-10 2014-12-31 常熟市古里镇淼泉利达机械厂 一种缝纫机勾线装置

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