JPH08280926A

JPH08280926A - 遊技場における空気浄化構造

Info

Publication number: JPH08280926A
Application number: JP7088456A
Authority: JP
Inventors: Sokichi Yoshimura; 宗吉吉村
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-04-13
Filing date: 1995-04-13
Publication date: 1996-10-29

Abstract

(57)【要約】【構成】遊技者周辺の空気を吸い込む吸引ファン２
と、タバコの煙や粉塵を除去する空気清浄機３とを両者
間に空気が流通可能な状態で接続して、両者を一体的に
構成して遊技機台の上部又は下部に取付けている。【効果】吸引ファン２は空気汚染の著しい遊技者周辺
の空気を重点的に浄化することができる。また、吸引フ
ァン２と空気清浄機４とを一体的に構成しているのでコ
ンパクト化でき、例えば遊技機台上方の装飾部内にも設
置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ場などの遊
技場において、場内、特に遊技者周辺の空気を重点的に
浄化する空気浄化構造に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】多数の
パチンコ台やスロットマシン台等の遊技機台が設けられ
た遊技場において、入場者数が増えるとと共に、遊技者
が喫煙者であると、タバコの煙が混ざって場内の空気汚
染が一層助長されることとなる。この傾向は、遊技者周
辺で顕著なものとなっている。

【０００３】このような遊技場において、場内の浄化装
置としては、天井に設置した空気吸込み用ダクトや天井
埋込型の空気清浄機であり、これらのダクトや空気清浄
機によって場内の換気を行ったり、空気の浄化を行った
りしていた。しかしながら、上記ダクトや空気清浄機
は、天井に設けられているので、汚染の主な発生源であ
る遊技者から遠く離れており、効率よく換気又は浄化を
することができなかった。

【０００４】そこで、この発明は、特に空気が汚れやす
い遊技者周辺を重点的に浄化することができる遊技場に
おける空気浄化構造を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第１の発明としては、遊技者周辺の空気を吸い込む
吸引ファンと、タバコの煙や粉塵を除去する空気清浄機
とを両者間に空気が流通可能な状態で接続していると共
に、両者を一体的に構成して遊技機台の上部又は下部に
取付けたことを特徴としている。

【０００６】また、第２の発明としては、横並びに複数
の遊技機を配置した島構成の遊技場において、遊技者周
辺の空気を取り入れる空気パイプ及び／又は吸引ファン
を各遊技機台の上部又は下部に設けていると共に、空気
パイプ及び／又は吸引ファンによって遊技機台周辺から
集めた空気を送る空気ダクトを島に設け、島単位に設け
た空気清浄機に上記空気ダクトを接続していることを特
徴としている。

【０００７】

【作用】上記第１の発明によれば、遊技者周辺の空気を
取入れる吸引ファンを、遊技機台の上部又は下部に設け
ているので、遊技者周辺の汚染空気を重点的に取込むこ
とができる。そして、この汚染空気は、空気清浄機でタ
バコの煙や粉塵が除去されて還元できる。吸引ファンと
空気清浄機とを一体構造としてコンパクト化しているの
で、例えば遊技者上方に設けられている装飾部の内側等
に設置することができる。

【０００８】また、第２の発明によれば、遊技機台の上
部又は下部に設けた空気パイプ及び／又は吸引ファンを
通して遊技者周辺の空気が収集され、収集された空気は
島単位に設けた空気清浄機へ導かれて浄化される。空気
清浄機は島単位に設けているので、遊技者周辺には空気
浄化装置を設置するための広いスペースを必要としな
い。

【０００９】

【実施例】この発明を図面の実施例を参照して詳説す
る。図１は、この発明の実施例の要部の断面図で、図２
は上記実施例の空気浄化装置を取り付けた遊技場の説明
図である。空気浄化装置１は、遊技機としてのパチンコ
台Ｐ上方に設置されているもので、遊戯中の遊技者周辺
の汚染空気を吸込んで送風する吸引ファン２と、吸引フ
ァン２から送られた汚染空気中の比較的大きな粉塵を取
り除く空気フィルター３と、オゾン発生器で発生させた
オゾンを利用してタバコの煙や粒子の小さな粉塵等を除
去する空気清浄機４とを具備している。

【００１０】上記吸引ファン２、空気フィルター３及び
空気清浄機４は、空気フィルター３を挟んだ状態で一体
のユニットに構成してあり、パチンコ台Ｐの上方に設け
られた装飾部Ｄ内に設けている。吸引ファン２は、公知
の貫流型ファンであるクロスフロー型ファン又はシロッ
コ型ファンにて構成されており、装飾部Ｄ下方の空気、
すなわち遊技者周辺の汚染空気を装飾部Ｄ下部のルーバ
ーＳを通して装飾部Ｄ内に吸込んで吸引ファン２内に取
込み、さらにこのファン２を通して次の空気フィルター
３へ送風するものである。

【００１１】空気フィルター３は、不織布や特殊活性炭
等で構成され、除塵、吸着脱臭を行う空気通過型フィル
ターで構成されており、比較的大きな粉塵や臭気を除去
することができる。空気清浄機４は、オゾン発生器によ
って発生されたオゾンがタバコ臭、その他の臭気と反応
して無臭化すると共に、小さな粉塵を吸着することがで
きる公知の電気空気清浄機であり、上記空気フィルター
３では除去できないタバコ臭やその他の臭気、粉塵など
を除去するものである。

【００１２】空気清浄機４で脱臭除塵処理された空気
は、装飾部Ｄの上部に設けられた開口から遊戯場内に還
元される。装飾部Ｄは、従来の装飾用のパネル形式のも
ので、内部に大きめの空間を有するタイプの場合では、
空気浄化装置１がコンパクトなものなので、わずかな改
造を行うだけで従来の装飾部にも設置することが可能で
ある。

【００１３】装飾部Ｄは、下部に格子状のルーバーＳを
有するもので、ルーバーＳは、内部に設けられた蛍光灯
等の照明装置Ｌからの光線を格子の孔を通して、遊戯者
の手元を照らすことができると共に、空気も流通可能な
ものである。また、この実施例では、遊戯中の遊技者周
辺、特に遊技者の顔前方付近へ向けて空気を送風する送
風装置６をパチンコ台Ｐの下部寄りに設けた例を示して
いる。この送風装置６は、遊技機台（パチンコ台Ｐ）の
配列方向に沿って設置した送風パイプ６１と送風機（図
示せず）とより構成しているものである。

【００１４】送風パイプ６１を遊技者に近い位置Ｍ₁に
配置した場合は、この送風パイプ６１自体の周面に適当
な大きさの孔をあけて吹き出し口を構成している。送風
パイプ６１を遊技機台側Ｍ₂に設けた場合は、メイン管
から枝分かれさせたパイプを設けて遊技者近くへ送風を
行っている。また、送風パイプ６１には送風機を設けて
おり、所定の風量で送風するものである。

【００１５】上記実施例の空気浄化装置１の作用を説明
すると、パチンコ場等の遊技場では、換気が充分でない
上、空気の移動がほとんど無く、また遊技者も多人数で
あることが多い。しかも、遊技者が喫煙者である場合に
は、遊技者周辺にタバコの煙が漂っていると共に、小さ
な粉塵も浮遊してより一層空気が汚れた状態となってい
る。

【００１６】このような場所で使用されるこの発明の空
気浄化装置１は、送風装置６の送風機を駆動して送風パ
イプ６１から送風し、遊技者前方へ風を送ると同時に、
上部の吸引ファン２及び空気清浄機４も併せて運転す
る。これらを運転することにより、特に汚染の著しい遊
技者前方の空気は、装飾部ＤのルーバーＳを通して、装
飾部Ｄ内へ吸い込まれることとなる。下方の送風ファン
６１が遊技者前方へ送風し、上方の吸引ファン２は遊技
者前方の空気を吸い込むので、空気の流れは、遊技者前
方において下方から上方へ形成されることとなる。この
空気の流れの状況を模式的に示すと図２のようになる。

【００１７】そして、装飾部Ｄ内へ吸い込まれた空気
は、吸引ファン２へ取り入れられ、空気フィルター３を
通して空気清浄機４へ送られる。空気フィルター３を通
る空気は、比較的大きな粉塵が取り除かれていると共
に、活性炭によってある程度の脱臭がなされ、次いで汚
染空気は空気清浄機４へ送り込まれる。空気清浄機４
は、オゾン発生器によって発生させたオゾンによりタバ
コの煙等の小さな塵やその他の悪臭等を取り除くもので
ある。この空気清浄機４を通って、粉塵や悪臭が取り除
かれてきれいになった空気は、装飾部Ｄ上部の開口から
排出され、遊技場内へ還元される。

【００１８】したがって、この空気浄化装置１を使用す
ることにより、遊技場において、特に汚染され易い遊技
者周辺の空気を重点的に浄化することができ、従来より
設置されている天井組込型の空気清浄機に比較して、遊
技場内を効率よく浄化して最大の効果を得ることができ
るものである。空気浄化装置１は、吸引ファン２、空気
フィルター３及び空気清浄機４が一体化されてコンパク
トになっているので、パチンコ台Ｐ上方の装飾部Ｄ内に
設置することが可能となる。したがって、従来の装飾部
に簡単な改造を施すだけで設置でき、装飾部が小さくて
内部に余裕が無い場合でも、内蔵可能な大きさの装飾部
に交換することにより、当該空気浄化装置を簡単に設置
することができる。

【００１９】なお、上記実施例では、空気浄化装置１を
遊技機台の上部に取付けた例を示しているが、空気浄化
装置１を遊技機台の下部に設け、送風装置６を上部に設
けて、空気の流れを上部から下方へとして汚染空気の浄
化を行うこともできる。図３及び図４は、この発明の他
の実施例を示す空気浄化装置の要部断面図である。

【００２０】図３の空気清浄装置１は、吸引ファン２、
空気フィルター３及び空気清浄機４は上記実施例と同様
に設けているが、装飾部Ｄの形状の異なる例を示したも
ので、小さめの装飾部に対しても、装着可能な例を示し
ている。また、図４は、装飾部Ｄ内の吸引ファン２、空
気フィルター３及び空気清浄機４を縦方向に配置した例
を示しており、下から吸引ファン２、空気フィルター
３、空気清浄機４の順に設けており、装飾部Ｄの突出量
を薄くすることができるものである。

【００２１】上記した各実施例では、空気の吸い込み側
から吸引ファン２、空気フィルター３、空気清浄機４の
順に構成した例を示したが、吸引ファン２を空気フィル
ター３と空気清浄機４との間に設けた構成、又は空気清
浄機４の後に吸引ファン２を設けた構成とすることもで
きる。図５は、この発明のさらに他の実施例を示す空気
浄化構造の断面図である。

【００２２】この空気浄化構造１０は、遊技者周辺とな
る遊技機台上部の装飾部Ｄ内に、遊技島側から突出させ
ていると共に、突出側をＬ字状に曲折した吸引用パイプ
２１を設けており、曲折部分の下面に適当な間隔で吸引
用の孔を形成している。そして、この吸引用パイプ２１
に吸引ファン２を接続してあり、上記吸引パイプ２１の
吸引用孔から空気を吸い込むことができる。

【００２３】吸引ファン２は、この実施例では遊技機島
内に設置した例を示したものである。そして、吸引ファ
ン２には円筒パイプあるいは角パイプ等で形成したダク
ト（図示せず）を接続し、さらに遊技機島内を島端まで
延ばしている。このダクト端部に、空気フィルターと空
気清浄機とを接続している。したがって、空気フィルタ
ーと空気清浄機とは、島単位に１〜２台設置すればよ
く、能力の大きいものを設置する必要があるが、台数は
少なくてすむこととなる。

【００２４】なお、遊技者の下方位置には、上記実施例
で説明したものと同様な送風装置６を設置しており、遊
技者前方に空気の流路を形成している。この例の空気浄
化構造１０は、装飾部Ｄ内には吸引用パイプ２１だけを
取り付ければよいので、装飾部Ｄは小さくてすみ、設置
済みの装飾部に対しても比較的簡単に取り付けることが
できる。また、空気フィルターと空気清浄機とを島の両
端だけに設ければよいので、設備が簡単となる。

【００２５】なお、この実施例で説明した吸引用パイプ
２１は、図６に示すように、島から突出させただけの状
態に設けることもでき、吸引する風量を大きくとること
ができる。また、吸引ファンを設置する位置としては、
吸引用パイプ２１の吸い込み側の船体に設けて、遊技者
近い位置に設置することもできる。

【００２６】図７及び図８は、さらに他の実施例を示し
ており、上の実施例で、遊技機島内に設けた吸引ファン
２を装飾部Ｄ内側に設けた例を示している。そして、こ
の吸引ファン２にダクトを介して遊技機島端に設けた空
気フィルターと空気清浄機に接続しているものである。
この実施例では、吸引ファン２が装飾部Ｄ内の空気を直
接吸い込むことができるので、吸い込み効率を向上させ
ることができると共に、吸引ファン２がダクト内の空気
を押し出す状況となり、送風効率が向上する。

【００２７】なお、上記実施例の吸引ファンを島端の空
気フィルター、空気清浄機と同じ位置に設けることもで
き、このようにすると島内には吸引用パイプ２１だけを
設けると、空気浄化構造を実現することができる。上記
各実施例では、吸引ファン２、吸引用パイプ２１を遊技
機台の上部に設けた例を示したが、これらを遊戯機台の
下部に設けることもできる。この場合、送風装置６は、
上部に設けることは先に説明した実施例と同様である。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、この発明の空気浄化構造
によれば、吸引ファンを遊技機台の上部又は下部に設け
ているので、空気汚染の著しい遊技者周辺の空気を重点
的に浄化することができる。また、吸引ファンと空気清
浄機とを一体的に構成しているのでコンパクト化でき、
例えば遊技機台上方の装飾部内にも設置することができ
る。

【００２９】さらに、横並びに複数の遊技機台を配置し
た島構成の遊技場においては、各遊技機台上部又は下部
に遊技者周辺の空気を取り入れる空気パイプ、吸引ファ
ンを設け、遊技機台周辺から集めた空気を浄化する空気
清浄機を島単位に配置した構造にあっては、例えば遊戯
機台上部の装飾部内に空気パイプや吸引ファンだけを取
り付けることができ、装飾部を小さく形成することがで
きると共に、設置済みの装飾部に対しても比較的簡単に
取り付けることができる。また、空気フィルターと空気
清浄機を島の端に設けることができるので、設備が簡単
となる。

【００３０】さらに、遊技者周辺へ向けて送風して、吸
引ファン又は空気パイプの吸込口方向へ空気を流す送風
機構を設けたものにあっては、遊技者周辺の空気に上方
への流れを作って、汚れた空気を効率よく排出して速や
かに浄化することができる、等の優れた効果を呈するも
のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例の要部の断面図である。

【図２】上記空気浄化装置を取り付けた遊技場の説明図
である。

【図３】この発明の他の実施例を示す空気浄化装置の要
部断面図である。

【図４】この発明のさらに他の実施例を示す空気浄化装
置の要部断面図である。

【図５】この発明の他の実施例を示す空気浄化構造の断
面図である。

【図６】この発明の他の実施例を示す部分断面図であ
る。

【図７】この発明の他の実施例を示す部分断面図であ
る。

【図８】この発明の他の実施例を示す部分断面図であ
る。

【符号の説明】

１，１０空気浄化装置（構造）２吸引ファン３空気フィルター４空気清浄機６送風装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】遊技者周辺の空気を吸い込む吸引ファン
と、タバコの煙や粉塵を除去する空気清浄機とを両者間
に空気が流通可能な状態で接続していると共に、両者を
一体的に構成して遊技機台の上部又は下部に取付けたこ
とを特徴とする遊技場における空気浄化構造。
【請求項２】吸引ファンは貫流型ファンにて構成し、空
気清浄機はオゾン発生器を具備するものであり、吸引フ
ァンと空気清浄機との間に空気フィルターを挟んで一体
化している請求項１記載の遊技場における空気浄化構
造。
【請求項３】横並びに複数の遊技機を配置した島構成の
遊技場において、遊技者周辺の空気を取り入れる空気パ
イプ及び／又は吸引ファンを各遊技機台の上部又は下部
に設けていると共に、空気パイプ及び／又は吸引ファン
によって遊技機台周辺から集めた空気を送る空気ダクト
を島に設け、島単位に設けた空気清浄機に上記空気ダク
トを接続していることを特徴とする遊技場における空気
浄化構造。
【請求項４】遊技者周辺の空気を吸引ファン又は空気パ
イプの吸込口方向へ送る送風機構を設けている請求項１
ないし３記載の遊技場における空気浄化構造。