JPH10118327A - 遊技機のエア−カ−テン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコホ−ル等において、隣接する遊技者
に煙草の煙等が流れないようにする。 【解決手段】 隣接するパチンコ機（１), (１）の間に
本体(13)を設ける。この本体(13)の上部及び下部に空気
の流入口(16)，(16)を設けると共にパチンコ機（１）の
縦枠(11)に沿って流出口(15)を設ける。上記本体(13)内
には、上記流入口(16)，(16)から空気を本体(13)内に吸
引し、流出口(15)から本体(13)外へ流出させるよう送風
機を設けてある。パチンコ機の周辺の空気は、上記流入
口(16)から吸い込まれ、流出口(15)からパチンコ機の縦
枠に沿って噴出され、これによりパチンコ機（１),
(１）の間にはエア−カ−テンが形成される。したがっ
て、煙草の煙等が隣接する遊技者に流れ込まないように
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、スロ
ットルマシン等の遊技機を多数設置した遊技場施設にお
いて、個々の遊技機をエアで仕切ることができるように
した遊技機のエア−カ−テン装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】パチンコホ−ル等の遊技場施設では、遊
技者の煙草で空気が汚染され、天井等に設けた空気清浄
装置では充分な浄化をすることができないことが多い。
特に、隣接するパチンコ機等で遊技する遊技者が喫煙す
ると、喫煙者が吐き出す煙や灰皿から立ちのぼる副流煙
が横方向に流れ、近くの非喫煙者には耐え難い状態にな
り、遊技に集中することができなくなったり、遊技場へ
足を運ぶことをためらうような事態を生じていた。 【０００３】そのような実情に鑑み、個々のパチンコ機
等毎に換気装置や空気清浄装置を設けて遊技者の喫煙す
る煙草の煙や灰皿からの副流煙を吸引浄化するようにし
た各種の発明が提案されているが、多くのものは、パチ
ンコ機等の上部で煙を吸引するようにしたり、灰皿に煙
を吸引するような吸引装置等を設けたものであって、隣
接するパチンコ機等へ煙が流れ込まないように煙の流れ
を積極的に規制するものではない。 【０００４】そこで、隣接するパチンコ機等の台間の化
粧板にノズルを設け上方に向けて圧搾空気を吐出するよ
うにしたり（特開平８−５２２６６号公報）、パチンコ
機の境界部にエア供給管からエアを吹き出しこのエアを
パチンコ機の上部から吸引するようにしたり（特開平６
−１９０１３４号公報）、遊技者の頭上から下方に向け
て空気を吹き出して遊技者の周囲を円錐状のエア−カ−
テンで囲むようにしたり（実開平６−１１７８１号公
報）する等個々の遊技機を隣接する遊技機からの煙草の
煙から遮断しようとする装置が提案されているが、いず
れも新鮮な空気を積極的に導入しようとするものである
ため装置が大掛かりなものとなり、パチンコホ−ル全体
の工事を必要としたり、パチンコ機を複数設置した島全
体にわたるような工事をしなければ設置することができ
ないものであった。 【０００５】 【発明の解決課題】本発明は、上記のように多数のパチ
ンコ機等の遊技機を隣接させた遊技場施設において、個
々の遊技機を、隣接する遊技機等からの煙等から保護す
るための簡便なエア−カ−テン装置を提供することを目
的とする。 【０００６】 【課題解決の手段】本発明によれば、隣接する遊技機間
に本体を設置し、該本体内に送風機を設け、該本体の前
面板に上記送風機により空気を本体内に流入させるよう
流入口を形成すると共に該送風機により空気を本体外へ
流出させるよう流出口を形成し、該流出口を遊技機の縦
枠に沿って上下方向に開口させたことを特徴とする遊技
機のエア−カ−テン装置が提供され、上記目的が達成さ
れる。 【０００７】本発明のエア−カ−テン装置によれば、本
体内の送風機が適宜のセンサ−等によって作動すると、
流入口から遊技機の周囲の空気が本体内に吸い込まれ、
この空気が上記送風機によって本体の前面板の上下方向
に開口する流出口から遊技機の縦枠に沿って吹き出てく
るので、隣接する遊技機間には遊技機の縦枠に沿ってエ
アの障壁が構成され、隣接する遊技機からの煙草の煙に
よる悪影響を防止することができる。 【０００８】 【発明の実施の形態】本発明の遊技機のエア−カ−テン
装置は、パチンコ機、スロットルマシンその他の適宜の
遊技機に適用することができるが、図１にはパチンコ機
に適用した一実施の形態が示されている。パチンコ機
（１）は、球供給皿（２）、受皿（３）、操作ハンドル
（４）、灰皿（５）その他公知の機構を具備し、島
（６）ごとに複数台横方向に隣接して設けられ、上方の
幕板（７）には呼出し用ランプ（８）があり、棚板
（９）の下方には腰板(10)等が設けられている。なお、
図示を省いたが、各パチンコ機（１）・・・の間には、
縦枠(11)に沿って該パチンコ機と別体若しくは一体のカ
−ド式球貸機、台間球貸機、台間化粧板、両替機等が適
宜設けられ、またパチンコ機間の適宜位置にはパチンコ
機を支持する間柱等が設けられている。 【０００９】図においては、上記パチンコ機（１）とパ
チンコ機（１）の間には、本発明のエア−カ−テン装置
(12)が設けられている。該装置は、隣接する上記パチン
コ機の間に納まる寸法の縦長角筒状に形成された本体(1
3)を有し、該本体(13)の前面には上記パチンコ機（１）
の前面とほぼ面一になるよう前面板(14)が設けられてい
る。該前面板(14)には、パチンコ機（１）の縦枠(11)に
沿って上下方向に開口する流出口(15)と該流出口(15)の
上部及び下部に開口する流入口(16)，(16)が形成され、
該流入口、流出口部分を除いて本体(13)の側面は閉塞的
に設けられている。なお、該流入口(16)は、上部または
下部のいずれか一方に設けるようにしてもよい。 【００１０】なお、図２，図３等に示すように本体(13)
は、断面略コ字状に側板(17)，(17)、後面板(18)を形成
し、上下に上板(19)及び下板(20)を設け、上記前面板(1
4)をその前面に設けて適宜の止着具で固定してあるが、
その他の適宜の構成に形成することができる。例えば、
図４（Ａ）に示すように、前面板(14)及び側板(17)，(1
7)を断面略コ字状に形成してその後面に後面板(18)を設
けるようにしたり、前面板(14)を開閉可能なようにヒン
ジ(21)で側板(17)に枢着してもよい（図４（Ｂ））。 【００１１】また、上記本体(13)は、図３鎖線で示すよ
うに、適宜位置に取付ブラケット(22)を設け、上記島を
構成する部材の適宜位置にねじ着等により固定するよう
にしてあるが、該本体そのものを隣接するパチンコ機
（１）間を支える間柱として用いてもよい。このように
すれば、従来の島のパチンコ機間の間柱を省略すること
もできる。 【００１２】さらに、その場合に、上記本体(13)を、図
５に示すように扁平な縦長の箱体状に形成し、これをパ
チンコ機間の間柱として設置すると共に島（６）の両面
側に位置する本体(13)，(13)の後面板(18)間を図６に示
すようにブラケット(23)・・・で連結して島（６）を構
成することもできる。該ブラケット(23)・・・の取付位
置は、本体の適宜の高さに設置できるようにすることが
望ましい。 【００１３】上記流出口(15)は、図１等に示すように、
好ましくは、縦方向に延びる細幅のスリット(24)に形成
され、流入口(16)は角孔状に形成されているが、こられ
は適宜の形状に形成することができ、例えば図７に示す
ように流出口(15)として多数の小孔(25)・・・を縦方向
に一列若しくは複数列に並べた形状にしたり、流入口(1
6)を多数の小孔(26)・・・を集めた形状にしたり、図８
に示すように前面板(14)の一部をプレスして膨出させる
ことにより複数の小さな細隙(27)・・・を形成して流入
口としたりすることができる。 【００１４】上記本体(13)内には、上記流入口(16)から
空気を本体内に流入させ、この空気を上記流出口(15)か
ら本体外へ流出させるよう送風機(28)が設けられてい
る。該送風機(28)は、シロッコファン等の遠心式送風機
や適宜の回転式送風機等を用いることもできるが、図に
おいては軸流式送風機であるプロペラ送風機を用いてお
り、該送風機(28)の吸込側を上記流入口(16)側に向け、
上記スリット(24)等の流出口(15)側が吹出側になるよう
上記流入口(16)と流出口(15)の間の本体(13)の後面板(1
8)の上方及び下方に固定してある。この際、該送風機(2
8)のフレ−ム(29)によって上記流入口(16)側の空間(30)
と流出口(15)側の空間(31)を区画するよう該フレ−ムを
本体(13)の内面にほぼ内接する形状に形成してあるが、
適宜の隔板（図示略）等を設けて上記空間(30)，(31)を
区画してもよい。なお、上記流入口(16)が１つであると
きは、送風機(28)は１つでもよい。 【００１５】上記本体(13)内には、流入口(16)からの空
気を送風機(28)方向へ導くよう弧状面(32)を有するバッ
フル板(33)を設けてあるが、該バッフル板(33)は本体の
上記後面板、上板、下板等の該当部分をそのような形状
に形成してもよい。なお、上記送風機(28)からの空気を
流出口(15)方向へ導くよう適宜のバッフル板(34)を本体
内に設けてもよい。（図９（Ｃ））。 【００１６】また、上記流入口(16)及び流出口(15)に
は、上記空気の流動を案内するよう適宜のグリッド(3
5)，(36)を設けることが好ましい。例えば、図において
は、上記流入口(16)のグリッド(35)は、パチンコ機周辺
の空気を上記送風機(28)方向へ導くように傾斜してい
る。すなわち、上方の流入口(16)のグリッド(35a）はパ
チンコ機の前面に沿って立ち上った煙等を本体内に吸入
するよう本体下方に向けて下向きに傾斜し、下方の流入
口(16)のグリッド(35b）はパチンコ機の灰皿（５）に置
かれた煙草の副流煙等を取り込むように本体下方に向け
て下向きに形成し、流出口(15)のグリッド(36)は送風機
(28)からの空気を天井等の空気清浄装置へ向けて斜上方
へ導くよう本体上方へ向けて上向きに形成してある。な
お、灰皿がパチンコ機を設置した島の棚板（９）に設け
られているような場合には、下方の流入口(16)のグリッ
ド(35b）は、図９（Ｂ）に示すように本体上方に向け上
向きに傾斜させるようにしてもよい。上記各グリッド(3
5)，(36)の隙間は、いずれも煙草の吸殻やプレペイドカ
−ド等の紙状片等が流入口や流出口に差し込まれない程
度の細間隔に設けることが好ましい。 【００１７】而して、上記送風機(28)は、パチンコ機の
操作ハンドルに設けたタッチセンサ−，球の流動等を検
知する振動センサ−，遊技者の有無を検知する赤外線画
像センサ−，煙感知器その他の適宜なセンサ−に基いて
作動するように構成され、図９（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）
に示すようにパチンコ機（１）の前面を流れる空気や灰
皿等から立ち上がる煙等は該送風機(28)の吸引作用によ
って流入口(16)，(16)から本体(13)内の空間(30)に吸い
込まれる。そして、この空気は該送風機(28)により空間
(31)を経てスリット(24)等の流出口(15)から本体の前面
に噴出され、該本体の前面にエア−カ−テンを形成す
る。この際、上述したように上記空間(30)，(31)にそれ
ぞれバッフル板(33)，(34)を設ければ、空気の吸引、吹
き出しはスム−ズに行われ、効果的にエア−カ−テンを
形成することができる。なお、上記空間(31)内に補助的
にシロッコファンその他の送風機を設けるようにしても
よい。 【００１８】上記本体(13)の適所には該本体内を流れる
空気を清浄化するフィルタ−その他の清浄装置を設けた
り、流出する空気に芳香を与えるための芳香剤等を空間
(30), (31)の適宜位置に設けるようにしてもよい。例え
ば、図１０（Ａ）に示すように、流入口(16)の内方の空
間(30)に芳香剤(37)とフィルタ−(38)をそれぞれ着脱可
能に設置するようにしたり、芳香剤(37)とフィルタ−(3
8)を本体(13)に着脱可能に設けた小箱(39)内に収納し、
該小箱(39)ごと交換するようにしたり（図１０
（Ｂ））、上記バッフル板(34)に通気孔を設けてその内
方に芳香剤(37)を設けたりすることもできる（図１０
（Ｃ））。なお、この場合、芳香剤の流出量を調節する
適宜の調節手段（図示略）を設けたり、上記小箱(39)
に、流入口(16)となる小孔(40)・・・を本体の前面側の
側面に設け、流出口側の側面には開口部(41)を設けたり
すればよい。 【００１９】上記実施例において、上記本体は独立して
設けられているが、上述したように該本体を間柱として
用いたり、パチンコ機間の隙間を隠す台間化粧板として
用いたりすることもできる。またカ−ド式球貸機，両替
機等を本体としてこれに流入口，流出口，送風機等を組
み込んだり、パチンコ機等の縦枠に沿って本体をパチン
コ機等と一体的に設けたり、パチンコ機等の縦枠自体を
本体として構成するようにしてもよい。 【００２０】 【発明の効果】本発明は上記のように構成され、パチン
コ機等の隣接する遊技機間に設置される本体を形成し、
該本体内に送風機を設け、上記本体の前面板に上記送風
機により本体内に空気を流入させる流入口を形成すると
共に本体内に入った空気を流出させる流出口を形成し、
この流出口をパチンコ機等の遊技機の縦枠に沿って上下
方向に開口させるようにしたから、パチンコ機等の前面
に漂う煙草の煙や灰皿に置かれた煙草からの副流煙が本
体内に吸引され、これがパチンコ機等の縦枠に沿う流出
口から噴出され、この空気の流れによりパチンコ機等の
縦枠に沿ってエア−カ−テンを形成することができ、遊
技者を隣接する遊技者の煙草の煙から隔離して安心して
遊技に集中させることができ、その上本発明のエア−カ
−テン装置は従来のように特別のエアの配管工事等の必
要がなく、パチンコ機間に設けるだけで簡単に設置する
ことができ、既存のパチンコホ−ル等にも容易かつ簡単
に設置でき、経済的である。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の一実施例を示し、パチンコ機に適用し
た実施例を示す斜視図。 【図２】本発明の一実施例を示す斜視図。 【図３】一部を省略した拡大断面図。 【図４】（Ａ）及び（Ｂ）はいずれも本体の変形例を示
す説明図。 【図５】本体のさらに他の変形例を示す説明図。 【図６】図５に示す本体を用いて島を構成した実施例の
説明図。 【図７】前面板の変形例を示す一部の正面図。 【図８】流出口の変形例を示す一部の断面図。 【図９】空気の流動を示す説明図。 【図10】フィルタ−等を設けた実施例を示す一部の断面
図。 【符号の説明】 １ パチンコ機 ５ 灰皿 11 縦枠 13 本体
14 前面板 15流出口 16 流入口 24 ス
リット 28 送風機 33 バッフル板 35，36 グリッド

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 優 山梨県中巨摩郡白根町飯野3665番地 株式 会社ウチダ店装内 (72)発明者 久保 龍二 千葉県船橋市田喜野井１丁目46番２号 株 式会社ベステック内

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 隣接する遊技機間に設置され内部に送風
   機を有する本体を設け、該本体は前面板を有し、該前面
   板は上記送風機により本体内へ空気を流入させる流入口
   と上記送風機により空気を本体外へ流出させる流出口を
   具備し、上記流出口は遊技機の縦枠に沿って上下方向に
   開口していることを特徴とする遊技機のエア−カ−テン
   装置。 【請求項２】 上記流入口、流出口を除き本体の側面は
   閉塞的に設けられている請求項１に記載の遊技機のエア
   −カ−テン装置。 【請求項３】 上記流入口は前面板の上部及びまたは下
   部に形成されている請求項１又は２に記載の遊技機のエ
   ア−カ−テン装置。 【請求項４】 上記流出口は縦方向に延びるスリットで
   ある請求項１に記載の遊技機のエア−カ−テン装置。 【請求項５】 上記流入口及び流出口にはそれぞれグリ
   ッドが設けられている請求項１に記載の遊技機のエア−
   カ−テン装置。 【請求項６】 上記流入口に設けられたグリッドは、遊
   技機周辺の空気を上記送風機方向へ導くように傾斜し、
   上記流出口に設けられたグリッドは上記送風機からの空
   気を斜上方へ導くように傾斜している請求項５に記載の
   遊技機のエア−カ−テン装置。 【請求項７】 上記本体内には、上記流入口側から流入
   した空気を上記送風機方向へ導くようバッフル板が設け
   られている請求項１に記載の遊技機のエア−カ−テン装
   置。 【請求項８】 隣接する遊技機間に設置されるよう縦長
   角筒状の本体を設け、該本体の前面板に遊技機の縦枠に
   沿って延びる縦長のスリットを形成すると共に該スリッ
   トの上部及び下部に流入口を形成し、上記本体内に上記
   流入口側を吸入側とし上記スリット側を吹出側とするよ
   う送風機を設けたことを特徴とする遊技機のエア−カ−
   テン装置。 【請求項10】 上記本体内には上記流入口から流入した
   空気を上記送風機方向へ導くようバッフル板が設けられ
   ている請求項９に記載の遊技機のエア−カ−テン装置。