JPH08279950A - ビデオカメラおよびビデオカメラ装置 - Google Patents

ビデオカメラおよびビデオカメラ装置

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JPH08279950A
JPH08279950A JP7083015A JP8301595A JPH08279950A JP H08279950 A JPH08279950 A JP H08279950A JP 7083015 A JP7083015 A JP 7083015A JP 8301595 A JP8301595 A JP 8301595A JP H08279950 A JPH08279950 A JP H08279950A
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JP
Japan
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focus adjustment
image pickup
signal
focus
lens
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Application number
JP7083015A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Itakura
洋幸 板倉
Isao Matsufune
功 松舟
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】手動でフォーカス調整を行う際の操作の煩雑さ
を大幅に軽減し得るビデオカメラを提供する。 【構成】レンズブロック1は手動でフォーカス調整する
ためのフォーカス調整機構と、レンズの絞りを調整する
アイリス機構7を有する。フォーカス調整は、例えば電
子ビューファインダ20に表示される撮像画像を参照し
ながらフォーカス調整機構を構成するフォーカスリング
を操作することで行われる。操作部11のフォーカス調
整モード設定スイッチが押圧されるとき、マイコン6は
フォーカス調整モードに設定し、アイリス機構7を制御
してレンズの絞りを開放にして被写界深度を浅くし、ま
たアンプ15のゲインを制御して輪郭強調信号レベルを
最大にして被写体の高周波成分を強調する。フォーカス
調整モード設定スイッチを押圧するのみのワンタッチ操
作で、被写界深度が浅くなると共に被写体の高周波成分
が強調され、手動によるフォーカス調整が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビデオカメラおよび
ビデオカメラ装置に関する。詳しくは、ワンタッチ操作
でレンズの絞りを開いて被写界深度を浅くすると共に輪
郭強調信号のレベルを大きくして被写体の高周波成分を
強調することによって、手動によるフォーカス調整を行
う際の操作の煩雑さを大幅に軽減しようとしたビデオカ
メラおよびビデオカメラ装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、業務用のビデオカメラでは、手動
でフォーカス調整を行う頻度が高くなっている。一般
に、フォーカス調整は、電子ビューファインダ等に表示
される撮像画像を見ながらレンズブロックのフォーカス
リングを操作することで行われる。そして、フォーカス
を合わせ易くする方法として、レンズの絞りを開いて
被写界深度を浅くすること、輪郭強調信号のレベルを
大きくして被写体の高周波成分を強調すること、が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、手動でフォーカ
ス調整を行う際には、上述した、の方法を別々に設
定しなければならなく、操作が煩雑になるという問題点
があった。
【0004】そこで、この発明では、手動でフォーカス
調整を行う際の操作の煩雑さを大幅に軽減し得るビデオ
カメラおよびビデオカメラ装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るビデオカ
メラは、撮像素子と、この撮像素子の前面に配されたレ
ンズの絞りを調整するレンズ絞り調整手段と、撮像素子
より出力される撮像信号より輪郭強調信号を形成する輪
郭強調信号形成手段と、撮像素子より出力される撮像信
号に輪郭強調信号形成手段で形成される輪郭強調信号を
加算する加算手段と、フォーカス調整を手動で行うため
のフォーカス調整手段と、フォーカス調整手段でフォー
カス調整を行うためのフォーカス調整モードに設定する
モード設定手段と、このモード設定手段の操作によって
フォーカス調整モードに設定されるとき、レンズ絞り調
整手段でレンズの絞りを開くように制御すると共に、輪
郭強調信号形成手段で形成される輪郭強調信号のレベル
を大きくするように制御する制御手段とを備えるもので
ある。
【0006】また、この発明に係るビデオカメラ装置
は、撮像素子と、この撮像素子の前面に配されたレンズ
の絞りを調整するレンズ絞り調整手段と、撮像素子より
出力される撮像信号より輪郭強調信号を形成する輪郭強
調信号形成手段と、撮像素子より出力される撮像信号に
輪郭強調信号形成手段で形成される輪郭強調信号を加算
する加算手段と、この加算手段より出力される撮像信号
を記録する記録手段と、フォーカス調整を手動で行うた
めのフォーカス調整手段と、このフォーカス調整手段で
フォーカス調整を行うためのフォーカス調整モードに設
定するモード設定手段と、このモード設定手段の操作に
よってフォーカス調整モードに設定されるとき、レンズ
絞り調整手段でレンズの絞りを開くように制御すると共
に、輪郭強調信号形成手段で形成される輪郭強調信号の
レベルを大きくするように制御する制御手段とを備える
ものである。
【0007】
【作用】フォーカス調整手段でもって手動でフォーカス
調整を行うことができる。撮像素子より出力される撮像
信号に被写体の高周波成分を強調する輪郭強調信号が加
算され、例えば記録手段によって記録される。モード設
定手段を操作することでフォーカス調整モードに設定さ
れる。このフォーカス調整モードでは、レンズ絞り調整
手段によってレンズの絞りが開かれて被写界深度が浅く
されると共に、輪郭強調信号のレベルが大きくされて被
写体の高周波成分が一層強調され、手動によるフォーカ
ス調整が容易な状態となる。
【0008】
【実施例】以下、図1を参照しながら、この発明の一実
施例について説明する。図において、レンズブロック1
を通して入射された被写体からの光は色分解プリズム2
に供給されて、赤色光、緑色光、青色光に分解されてそ
れぞれCCD固体撮像素子3R,3G,3Bに導かれ
る。そして、撮像素子3R,3G,3Bの撮像面上には
それぞれ被写体に係る赤色画像、緑色画像、青色画像が
結像されて撮像が行われる。撮像素子3R,3G,3B
のそれぞれはCCD駆動用ドライバ4でもって駆動され
る。
【0009】CCD駆動用ドライバ4には、タイミング
発生器5より必要なタイミング信号が供給される。な
お、図示は省略するが、その他の回路にもタイミング発
生器5より必要なタイミング信号が供給される。タイミ
ング発生器5の動作はマイクロコンピュータ(以下、
「マイコン」という)6によって制御される。また、撮
像素子3R,3G,3Bはホトセンサ部に電荷が蓄積す
る時間を制御できる機能、いわゆる電子シャッター機能
を有している。例えば、縦型オーバーフロードレイン構
造のものでは、ホトセンサ部の下部に配置されたNサブ
ストレートに電圧を加えることで、ホトセンサ部に蓄積
された電荷がオーバーフロードレインへ流れ出すことか
ら、電荷蓄積時間(シャッター時間)を制御できる。こ
の電荷蓄積時間は、マイコン6よってタイミング発生器
5よりCCD駆動用ドライバ4に供給されるタイミング
信号が制御されることで任意に設定される。
【0010】上述したレンズブロック1にはレンズの絞
りを調整するためのアイリス機構7が配設される。アイ
リス機構7はマイコン6の制御のもとアイリスドライバ
8でもって駆動される。このアイリス機構7に関連して
アイリスの開き位置を検出する開き位置検出器9が設け
られ、その検出信号はマイコン6に供給される。オート
アイリスモードでは、撮像信号のレベルに応じてマイコ
ン6の制御に基づいてアイリス機構7のアイリスの開き
が制御され、撮像素子3R,3G,3Bへの入射光量の
適正化が行われる。また、レンズブロック1には、図示
せずも、手動でフォーカスを調整するためのフォーカス
調整機構が配設される。ユーザは、フォーカス調整機構
を構成するフォーカスリングを回転操作することで手動
でフォーカス調整を行うことができる。
【0011】撮像素子3R,3G,3Bより出力される
赤色信号、緑色信号、青色信号はそれぞれビデオアンプ
10R,10G,10Bに供給される。ビデオアンプ1
0R,10G,10Bは、それぞれプリアンプ回路、黒
部分のシェーディング補正回路、低光量時撮像用のゲイ
ンアップ回路、ホワイトバランス、ホワイトシェーディ
ング補正用のゲインコントロール回路、フレア補正回路
等を有して構成されている。ビデオアンプ10R,10
G,10Bの動作はマイコン6によって制御される。ユ
ーザはマイコン6に接続された操作部11を使用してビ
デオアンプ10R,10G,10Bにおける各種設定値
の調整を行うことができる。
【0012】ビデオアンプ10R,10G,10Bより
出力される赤色信号、緑色信号、青色信号は、それぞれ
時間調整用の遅延回路12R,12G,12Bを介して
加算器13R,13G,13Bに供給される。また、ビ
デオアンプ10Gより出力される緑色信号は輪郭強調信
号形成回路(ディテール回路)14に供給される。形成
回路14では従来周知の信号処理でもって水平および垂
直の輪郭強調信号が形成される。この形成回路14より
出力される輪郭強調信号(水平および垂直の輪郭強調信
号の加算信号)は、ゲインコントロールアンプ15でレ
ベル制御された後に加算器13R,13G,13Bに供
給されて赤色信号、緑色信号、青色信号に加算される。
アンプ15のゲインはマイコン6によって制御され、ユ
ーザの操作部11による操作でもって変更可能とされ
る。
【0013】加算器13R,13G,13Bより出力さ
れる赤色信号、緑色信号、青色信号はそれぞれ信号処理
回路16R,16G,16Bに供給される。信号処理回
路16R,16G,16Bは、それぞれペデスタル成分
付加回路、ダイナミックレンジを圧縮するニー回路、ガ
ンマ補正回路、ホワイトクリップ回路、ブラッククリッ
プ回路等を有して構成されている。信号処理回路16
R,16G,16Bの動作はマイコン6によって制御さ
れる。ユーザは操作部11を使用して信号処理回路16
R,16G,16Bの各種設定値の調整を行うことがで
きる。
【0014】信号処理回路16R,16G,16Bより
出力される赤色信号、緑色信号、青色信号はレベル検出
器17に供給される。レベル検出器17では、例えば赤
色信号、緑色信号、青色信号のうち最大レベルの信号の
レベルが検出され、その検出信号がマイコン6に供給さ
れる。マイコン6は、この検出信号に基づいて上述した
オートアイリス動作を制御する。
【0015】また、信号処理回路16R,16G,16
Bより出力される赤色信号、緑色信号、青色信号はエン
コーダ18に供給される。エンコーダ18では色マトリ
ックス処理、色変調処理、同期信号の付加処理等が行わ
れて、例えばNTSC方式のカラー映像信号が形成され
る。エンコーダ18で形成されるカラー映像信号SCV
は出力端子19に導出される。また、エンコーダ18で
形成されるカラー映像信号SCVは電子ビューファイン
ダ20に供給される。これにより、電子ビューファイン
ダ20で撮像画像をモニタできる。
【0016】また、出力端子19に導出されるカラー映
像信号SCVは記録手段としてのビデオテープレコーダ
(VTR)21に記録信号として供給される。このビデ
オテープレコーダ21のシステムコントローラを構成す
るマイコン22にはマイコン6より動作制御信号が供給
される。これにより、ユーザの操作部11の操作に基づ
いてビデオテープレコーダ21の動作が制御される。す
なわち、操作部11には、録画スタートスイッチ等のビ
デオテープレコーダ21の動作を制御するための操作ス
イッチも配されている。なお、ビデオテープレコーダ2
1が録画中にあるとき、ビデオテープレコーダ21のマ
イコン22よりマイコン6には録画中であることを示す
タリー信号STが供給される。これにより、マイコン6
はビデオテープレコーダ21で録画中であることを知る
ことができる。
【0017】上述したようにレンズブロック1には手動
でフォーカス調整を行うためのフォーカス調整機構が配
設され、ユーザはフォーカス調整機構を構成するフォー
カスリングを回転操作することでフォーカス調整を行う
ことができる。このフォーカス調整は例えば電子ビュー
ファインダ20に表示される撮像画像を見ながら行うこ
ととなる。本例においては、操作部11のフォーカス調
整モード設定スイッチ(以下、「フォーカス調整スイッ
チ」という)が押圧操作されると、手動でフォーカスを
合わせ易くするためのフォーカス調整モードに設定され
る。すなわち、フォーカス調整モードでは、レンズの絞
りが開かれて被写界深度が浅くされると共に、輪郭強調
信号のレベルが大きくされて被写体の高周波成分が一層
強調され、フォーカスを合わせることが容易な状態とな
る。
【0018】ここで、図2のフローチャートを参照しな
がら、操作部11のフォーカス調整スイッチが押圧操作
される場合のマイコン6の制御動作について説明する。
まず、ステップST1で操作部11のフォーカス調整ス
イッチが押圧されたと判定するときは、ステップST2
でビデオテープレコーダ21が録画中であるか否かを判
定する。マイコン6は、ビデオテープレコーダ21のマ
イコン22よりタリー信号STが供給されている場合は
録画中であると判定する。録画中であるときはメインル
ーチンに戻る。一方、録画中でないときは、ステップS
T3でフォーカス調整モードに設定する。
【0019】そして、ステップST4でアイリスドライ
バ8を制御してアイリスを開放、すなわちレンズの絞り
を開放とすると共に、ステップST5でゲインコントロ
ールアンプ15のゲインを最大にして輪郭強調信号のレ
ベルを最大にする。これにより、被写界深度が浅くされ
ると共に、被写体の高周波成分が一層強調されるため、
手動によるフォーカス調整が容易な状態に制御されるこ
ととなる。
【0020】次に、ステップST6で入射光量が過大か
否かを判定する。マイコン6は、レベル検出器17より
供給される検出信号に基づいて入射光量が過大か否かを
判定する。すなわち、入射光量が過大となるときは撮像
素子3R,3G,3Bより出力される赤色信号、緑色信
号、青色信号のレベルが大きくなるため、レベル検出器
17の検出信号に基づいて入射光量が過大であるか否か
を判定できる。入射光量が過大であると判定するとき
は、ステップST7で撮像素子3R,3G,3Bの電子
シャッター機能を利用して電荷蓄積時間を短くして撮像
素子3R,3G,3Bより出力される赤色信号、緑色信
号、青色信号のレベルが小さくなるように制御した後
に、ステップST8に進む。一方、入射光量が過大でな
いと判定するときは、電荷蓄積時間を短くすることな
く、ステップST8に進む。
【0021】ステップST8では、操作部11のフォー
カス調整スイッチが押圧されたか否かを判定する。フォ
ーカス調整スイッチが押圧されていないと判定するとき
は、ステップST9で操作部11の録画スタートスイッ
チが押圧されたか否かを判定する。録画スタートスイッ
チが押圧されていないと判定するときは、ステップST
10でフォーカス調整モードに設定されてから所定時
間、例えば10秒が経過したか否かを判定する。所定時
間が経過していないときはステップST6に戻って、上
述した動作が繰り返される。
【0022】ステップST8でフォーカス調整スイッチ
が押圧されたと判定するとき、ステップST9で録画ス
タートスイッチが押圧されたと判定するとき、さらには
ステップST10で所定時間が経過したと判定するとき
は、ステップST11でフォーカス調整モードを解除す
る。この場合、フォーカス調整スイッチはフォーカス調
整モードを解除するモード解除手段としても機能するこ
とになる。
【0023】そして、電子シャッター機能を利用して電
荷蓄積時間を短くして3R,3G,3Bより出力される
赤色信号、緑色信号、青色信号のレベルを小さくする制
御が行われているときは、ステップST12でその制御
を停止し、ステップST13でアイリスドライバ8を介
してアイリス機構7を制御し、アイリスの開き、従って
レンズの絞りをフォーカス調整モードの設定前の状態に
戻し、さらにステップST14でゲインコントロールア
ンプ15を制御して、そのゲインをフォーカス調整モー
ドの設定前の状態に戻して、メインルーチンに戻る。
【0024】なお、録画スタートスイッチが押圧される
ときは、フォーカス調整モードが解除され、レンズの絞
りや輪郭強調信号のレベルがフォーカス調整モードの設
定前の状態に戻された後に、ビデオテープレコーダ21
でカラー映像信号SCVの録画が開始される。
【0025】このように本例によれば、操作部11のフ
ォーカス調整スイッチを押圧操作するのみで、フォーカ
ス調整モードとなり、レンズの絞りが開放とされて被写
界深度が浅くされると共に、輪郭強調信号のレベルが最
大とされて被写体の高周波成分が一層強調されて手動に
よるフォーカス調整が容易な状態となるため、手動によ
るフォーカス調整を容易とするための操作を簡単化でき
る。
【0026】また本例によれば、レンズの絞りが開放と
されて入射光量が過大となるときは、電子シャッター機
能を利用して撮像素子3R,3G,3Bの電荷蓄積時間
が短くされて、撮像素子3R,3G,3Bより出力され
る赤色差号、緑色信号、青色信号の信号レベルが小さく
なるように制御されるため、フォーカス調整モードで撮
像素子3R,3G,3Bより出力される赤色差号、緑色
信号、青色信号の信号レベルが大きくなり過ぎて電子ビ
ューファインダに表示される撮像画像が見にくくなり、
撮像画像を参照してのフォーカス調整が困難となる等の
不都合を回避できる。
【0027】また、操作部11のフォーカス調整スイッ
チの押圧操作でフォーカス調整モードに設定されてから
所定時間が経過したときは、自動的にフォーカス調整モ
ードが解除されて、レンズの絞りや輪郭強調信号のレベ
ルがフォーカス調整モードの設定前の状態に戻されるた
め、ユーザはフォーカス調整後にレンズの絞りや輪郭強
調信号のレベルを手動で撮像に適した値に調整し直すこ
とが必要でなく、使い勝手が向上する利益がある。
【0028】また、フォーカス調整モードに設定されて
いる状態で、フォーカス調整スイッチが押圧されると
き、自動的にフォーカス調整モードが解除されて、レン
ズの絞りや輪郭強調信号のレベルがフォーカス調整モー
ドの設定前の状態に戻されるため、ユーザはフォーカス
調整が終了した後フォーカス調整スイッチを押圧するこ
とで、レンズの絞りや輪郭強調信号のレベルを撮像に適
した値に直ちに戻すことができる。
【0029】また、操作部11のフォーカス調整スイッ
チが押圧されてもビデオテープレコーダ21がカラー映
像信号SCVの録画中にあるときはフォーカス調整モー
ドに移行することはなく、また録画調整モードで録画ス
タートスイッチが押圧されるときは直ちにフォーカス調
整モードが解除される。そのため、レンズの絞りが開放
され、また輪郭強調信号のレベルが最大とされる等して
録画に適さない状態で得られるカラー映像信号SCVが
ビデオテープレコーダ21に記録されることを回避でき
る。
【0030】なお、上述実施例においては、記録手段が
ビデオテープレコーダである例を示したものであるが、
記録媒体に光学的に記録されるディスク状装置等のその
他の記録手段であってもよい。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、フォーカス調整モー
ド設定スイッチを押圧するのみのワンタッチ操作でレン
ズの絞りを開いて被写界深度を浅くすると共に輪郭強調
信号のレベルを大きくして被写体の高周波成分を強調し
てフォーカスを合わせ易くできるため、手動によるフォ
ーカス調整を行う際の操作の煩雑さを大幅に軽減でき
る。
【0032】また、フォーカス調整モードに設定されて
から所定時間経過後に、レンズの絞りや輪郭強調信号の
レベルをフォーカス調整モードの設定前の状態に自動的
に戻すことで、ユーザはフォーカス調整後にレンズの絞
りや輪郭強調信号のレベルを手動で撮像に適した値に調
整し直すことが必要でなく、使い勝手が向上する利益が
ある。
【0033】また、撮像素子の入射光量が過大であると
きは撮像素子の電子シャッター機能を利用して電荷蓄積
時間を短くして撮像信号レベルを抑制することで、フォ
ーカス調整モードでレンズの絞りを開くことによって例
えば電子ビューファインダに表示される撮像画像が見に
くくなり、撮像画像を参照してのフォーカス調整が困難
となる等の不都合を回避できる。
【0034】また、モード解除手段を有し、これを操作
したときフォーカス調整モードが解除されてレンズの絞
りや輪郭強調信号のレベルがフォーカス調整モードの設
定前の状態に戻るようにすることで、ユーザはフォーカ
ス調整が終了した後にレンズの絞りや輪郭強調信号のレ
ベルを撮像に適した値に直ちに戻すことができる。
【0035】また、記録手段で録画中にフォーカス調整
モード設定スイッチを操作してもフォーカス調整モード
に移行しないようにすし、またフォーカス調整モードで
録画開始操作が行われるとき直ちにレンズの絞りや輪郭
強調信号のレベルがフォーカス調整モードの設定前の状
態に戻るようにすることで、録画に適さない状態で得ら
れる撮像信号が記録手段によって記録されることを回避
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示す系統図であ
る。
【図2】フォーカス調整モードの動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 レンズブロック 3 CCD固体撮像素子 4 CCD駆動用ドライバ 6,22 マイクロコンピュータ 7 アイリス機構 8 アイリスドライバ 10R,10G,10B ビデオアンプ 11 操作部 14 輪郭強調信号形成回路(ディテール回路) 15 ゲインコントロールアンプ 16R,16G,16B 信号処理回路 17 レベル検出器 18 エンコーダ 19 出力端子 20 電子ビューファインダ 21 ビデオテープレコーダ(VTR)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子と、 上記撮像素子の前面に配されたレンズの絞りを調整する
    レンズ絞り調整手段と、 上記撮像素子より出力される撮像信号より輪郭強調信号
    を形成する輪郭強調信号形成手段と、 上記撮像素子より出力される撮像信号に上記輪郭強調信
    号形成手段で形成される輪郭強調信号を加算する加算手
    段と、 フォーカス調整を手動で行うためのフォーカス調整手段
    と、 上記フォーカス調整手段でフォーカス調整を行うための
    フォーカス調整モードに設定するモード設定手段と、 上記モード設定手段の操作によってフォーカス調整モー
    ドに設定されるとき、上記レンズ絞り調整手段で上記レ
    ンズの絞りを開くように制御すると共に、上記輪郭強調
    信号形成手段で形成される輪郭強調信号のレベルを大き
    くするように制御する制御手段とを備えることを特徴と
    するビデオカメラ。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記モード設定手段の
    操作によってフォーカス調整モードに設定されてから所
    定時間が経過するとき、上記レンズ絞り調整手段を制御
    して上記レンズの絞りを上記フォーカス調整モードの設
    定前の状態に戻すと共に、上記輪郭強調信号形成手段を
    制御して上記輪郭強調信号のレベルを上記フォーカス調
    整モードの設定前の状態に戻すことを特徴とする請求項
    1に記載のビデオカメラ。
  3. 【請求項3】 上記撮像素子は電荷蓄積時間を制御でき
    る電子シャッター機能を持ち、 上記撮像素子の入射光量が過大であるか否かを判定する
    入射光量判定手段と、 上記入射光量判定手段で上記撮像素子の入射光量が過大
    であると判定されるとき、上記撮像素子の電子シャッタ
    ー機能を利用して電荷蓄積時間を短くして上記撮像素子
    より出力される撮像信号のレベルを抑制する信号レベル
    制御手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の
    ビデオカメラ。
  4. 【請求項4】 上記入射光量判定手段は、上記撮像素子
    より出力される撮像信号の信号レベルに基づいて上記入
    射光量が過大であるか否かを判定することを特徴とする
    請求項3に記載のビデオカメラ。
  5. 【請求項5】 上記モード設定手段で設定されたフォー
    カス調整モードを解除するモード解除手段を有し、 上記制御手段は、上記モード解除手段で上記フォーカス
    調整モードが解除されるとき、上記レンズ絞り調整手段
    を制御して上記レンズの絞りを上記フォーカス調整モー
    ドの設定前の状態に戻すと共に、上記輪郭強調信号形成
    手段を制御して上記輪郭強調信号のレベルを上記フォー
    カス調整モードの設定前の状態に戻すことを特徴とする
    請求項1に記載のビデオカメラ。
  6. 【請求項6】 撮像素子と、 上記撮像素子の前面に配されたレンズの絞りを調整する
    レンズ絞り調整手段と、 上記撮像素子より出力される撮像信号より輪郭強調信号
    を形成する輪郭強調信号形成手段と、 上記撮像素子より出力される撮像信号に上記輪郭強調信
    号形成手段で形成される輪郭強調信号を加算する加算手
    段と、 上記加算手段より出力される撮像信号を記録する記録手
    段と、 フォーカス調整を手動で行うためのフォーカス調整手段
    と、 上記フォーカス調整手段でフォーカス調整を行うための
    フォーカス調整モードに設定するモード設定手段と、 上記モード設定手段の操作によってフォーカス調整モー
    ドに設定されるとき、上記レンズ絞り調整手段で上記レ
    ンズの絞りを開くように制御すると共に、上記輪郭強調
    信号形成手段で形成される輪郭強調信号のレベルを大き
    くするように制御する制御手段とを備えることを特徴と
    するビデオカメラ装置。
  7. 【請求項7】 上記記録手段で撮像信号の記録が行われ
    ているとき、上記モード設定手段の操作によって上記フ
    ォーカス調整モードに設定されることを禁止するモード
    設定禁止手段を有することを特徴とする請求項6に記載
    のビデオカメラ装置。
  8. 【請求項8】 上記制御手段は、上記フォーカス調整モ
    ードの設定状態で上記記録手段に対して撮像信号の記録
    開始の操作が行われるとき、上記レンズ絞り調整手段を
    制御して上記レンズの絞りを上記フォーカス調整モード
    の設定前の状態に戻すと共に、上記輪郭強調信号形成手
    段を制御して上記輪郭強調信号のレベルを上記フォーカ
    ス調整モードの設定前の状態に戻すことを特徴とする請
    求項6に記載のビデオカメラ装置。
JP7083015A 1995-04-07 1995-04-07 ビデオカメラおよびビデオカメラ装置 Pending JPH08279950A (ja)

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