JP2615065B2 - カメラの白バランス調整方法 - Google Patents

カメラの白バランス調整方法

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JP2615065B2 JP62214384A JP21438487A JP2615065B2 JP 2615065 B2 JP2615065 B2 JP 2615065B2 JP 62214384 A JP62214384 A JP 62214384A JP 21438487 A JP21438487 A JP 21438487A JP 2615065 B2 JP2615065 B2 JP 2615065B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は被写界を撮像し、該被写界を示す映像信号を
形成するカメラの白バランス調整方法に関する。
〔従来の技術〕
最近、固体撮像素子や撮像管等の撮像装置と、記録媒
体として安価で比較的記憶容量の大きな磁気ディスクな
どの回転磁気記録媒体を用いた記録装置とを組み合わ
せ、被写体を電子的にスチル撮影して回転磁気記録媒体
に記録し、画像の再生は別段のテレビジョンシステムや
プリンタなどで行う電子スチルカメラシステムが開発さ
れている。
このような電子スチルカメラのうちには被写界を撮像
し、静止画として記録するスチルモード及びビデオアダ
プタを接続することにより被写界をムービーカメラとし
て撮影するムービーモードといった撮影モードを備えた
ものがある。この電子スチルカメラではカラー画像を記
録する場合には撮影モードがスチルモードであるかムー
ビーモードであるかを問わず、撮影時の照明光の種類に
応じて白バランスを調整する必要がある。
これはカラーカメラには色彩に対して人間の眼のよう
な順応性がないので、被写界の白黒の色彩がモニタ受像
機においても同じ白黒の色彩として見えるように調整す
る必要があるからである。そこで照明光の色温度に応じ
て撮像ディバイスから得られた映像信号の色分解成分が
均一になるように、それらの増幅利得を調整するいわゆ
る白バランス調整を行うのである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
電子スチルカメラに限らず、一般にスチル撮影可能な
電子式カメラではスチル撮影を行う場合にシャッターチ
ャンスを逃さないようにとの配慮からカメラ本体の電源
が投入されてから撮影可能な状態(撮影準備状態)に至
るまでの時間がムービーカメラに比して極めて短くなる
ように構成されている。
また上記電子式カメラの中にはレリーズボタンの押圧
操作により電源の各回路部への供給、撮像動作が順次、
行われるように構成されているものがある。このような
電子式カメラではレリーズボタンの押込操作の第一段階
で電源スイッチが動作し、次いで更に押し込まれると撮
像動作が行われる。従ってレリーズボタンを早押しする
と、各回路部に電源が供給された直後に撮像動作が行わ
れるので撮像に必要な被写界の色温度データが確定して
いないと白バランス調整を行うことができないという問
題がある。
そこでカラー画像として撮像するにはこれに対応して
白バランス調整に用いる被写界の色温度データを確定さ
せ、即座に白バランス調整が可能な状態にする必要があ
る。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
り、被写界の色温度データの読み込みが開始された直後
から白バランス調整を行うことが可能なカメラの白バラ
ンス調整方法を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は前記目的を達成するために、シャッタレリー
ズが行われた際に被写界を一駒分だけ撮像し、その静止
画像を示す映像信号を前記撮像時に確定している最新の
第1の色温度データに基づいて白バランス調整したのち
記録媒体に記録するカメラの白バランス調整方法におい
て、被写界からの入射を受光し、該被写界の色温度に対
応した色温度信号を常時出力し、前記色温度検出手段か
ら出力される色温度信号をA/D変換して所定の周期で第
2の色温度データとして逐次取り込み、カメラの電源が
投入されてから最初に取り込んだ前記第2の色温度デー
タを前記第1の色温度データとして確定させ、その後、
現在確定している第1の色温度データと逐次取り込んだ
第2の色温度データとの差分の符号が同一で、且つ差分
の絶対値が一定値以上となる色温度変化状態が所定の回
数連続した場合には、最新の第2の色温度データによっ
て前記確定している第1の色温度データ更新するように
したことを特徴とするものである。
〔作用〕
本発明に係るカメラの白バランス調整方法では被写界
の色温度を示す色温度信号が色温度検出手段により検出
される。
被写界の色温度の変化に応じて白バランス調整を行う
制御手段により前記色温度信号より得られる色温度デー
タが取り込まれ、この色温度データの読み込みを開始し
た直後に白バランス調整に使用する色温度データが確定
するように、色温度データの読み込み開始時点から白バ
ランス調整に使用する色温度データが確定するまでの応
答時間に関与するデータの初期設定が行われる。
このように本発明によれば被写界の色温度を示す色温
度データの読み込みが開始された直後から白バランス調
整を行うことが可能となる。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照して本発明に係るカメラの白バ
ランス調整方法の好ましい実施例を詳説する。第1図に
は本発明が適用される電子スチルカメラの白バランス調
整装置の一実施例の構成が示されている。同図におい
て、白バランス調整回路は主として撮像部10、撮像部10
から出力される三原色の分解色信号20R、20G、20Bをそ
れぞれ増幅する増幅器22R、22G、22B、出力部12、制御
部16、同期信号発生部30、単写モード又は連写モードを
選択するモード選択スイッチ32、色温度検出部34、A/D
変換器56及び撮影モードを設定するモード設定スイッチ
60から構成されている。
撮像部10は、例えばCCDなどのカラー固体撮像デバイ
スなどを含む撮像機構を有する。撮像デバイスの撮像セ
ルアレイには撮像レンズ14によって被写体の像が結像さ
れ、撮像デバイスはこれに応じた映像信号を生成する。
撮像部10は、制御部16から制御線18を通して駆動クロ
ックを受け、これに応動して3原色成分R、G及びBに
分解された信号をそれぞれ増幅器22R、22G、22Bに出力
する。
また、撮像部10は、撮像デバイスへの露光を制限する
シャッタや絞りを有する。これらの動作は、制御部16か
ら制御線18を通して制御される。
増幅器22R、22G、22Bは制御部16から出力される制御
信号24R、24G、24Bによりその増幅利得が調整できるよ
うに構成された可変利得増幅器である。
モード設定スイッチ60は被写界を静止画として撮影す
るスチルモードまたは被写界をムービーカメラとして撮
影するムービーモードのいずれかの撮影モードに設定す
るためのスイッチであり、オン状態の場合はムービーモ
ード、オフ状態の場合はスチルモードにそれぞれ設定さ
れる。出力部は具体的には増幅器22R、22G、22Bから出
力される映像信号を装置外部に出力する出力端子と、前
記映像信号を静止画として磁気ディスクに記録する記録
部と、制御部16から出力される制御信号28により増幅器
22R、22G、22Bから出力される映像信号を撮影モードに
応じて出力端子側又は静止画記録部側に切り換える切換
回路とから構成されている。上記出力端子には撮影モー
ドがムービーモードに設定された場合に電子スチルカメ
ラをムービーカメラとして機能させるためにビデオテー
プに映像信号を記録する記録部であるムービーアダプタ
が接続できるように構成されている。
制御部16は、マイクロコンピュータ等から構成され、
同期発生部30から制御線32に供給される垂直同期信号VD
に応動して本装置の各部を制御する制御回路である。た
とえば、操作者の撮像指示に応動して撮像部10の露光を
制御し、また出力部12の記録や出力動作を制御する。ま
た撮影に際して、合焦制御、露光調整、白バランスの調
整などの種々の制御を行う。
色温度検出部34は被写界の色温度を検出し、該色温度
に応じた色温度信号を出力する回路であり、その色温度
信号36はA/D変換器56を介して制御部16に出力されるよ
うに構成されている。
色温度検出部34は撮像レンズ14の向いている被写界か
ら入射光40を受け、これに応動して光起電流が変化する
色温度検出素子38を有する。その入射光側には、入射光
40の赤(R)成分を透過する光学フィルタ42R、及び青
(B)成分を透過する光学フィルタ42Bが配設されてい
る。
色温度検出素子38は、一対のフォトダイオード38R及
び38Bが互いに逆の極性に直列に接続され、それぞれの
電極が対数変換回路44に接続されている。フォトダイオ
ード38R及び38Bは、それぞれ光学フィルタ42R及び42Bに
対応して配設されている。対数変換回路44は、フォトダ
イオード38R及び38Bの光起電流に応じてそれらに流れる
電流を対数圧縮する回路であり、その出力端から入射光
40のR成分に対応した信号Rと入射光40のB成分に対応
した信号Bとが減算回路48に出力されるようになってい
る。減算回路48は、両信号RとBの差分をとり、その差
分及び極性に応じた直流レベル信号を増幅器52に出力す
る演算回路である。
レリーズボタン26は2段ストローク動作し、その最初
の行程でスイッチSW1が閉成して各回路部に電源が供給
され、更に押しこまれた時にスイッチSW2が閉成する。
スイッチSW2が閉成された時点で制御部16はシャッタレ
リーズ、撮影、記録を行うように動作する。
モード選択スイッチ32はシャッタレリーズが行われた
際に被写界を一駒分だけ撮影し、その静止画像を示す映
像信号を記録媒体に記録する単写モードか又はシャッタ
レリーズが行われている間に一定時間毎に連続的に被写
界を撮像し、その静止画像を示す映像信号を記録媒体に
記録する連写モードのいずれかの動作モードを選択する
スイッチである。連写モードではレリーズボタン26のス
イッチSW2がオン状態になっている期間中、一定時間
(例えば1/6秒、1/10秒)毎に被写界の撮像・記録が行
われる。
連写動作はモード選択スイッチ32が連写モード(オン
状態)に設定され且つレリーズボタン26が押されてスイ
ッチSW2がオン状態になった時に行われる。
上記構成において入射光40のR成分とB成分の比に応
じてフォトダイオード38Rと38Bの光起電流に差が生じ、
これは対数変換回路44に電流信号として入力される。こ
れは、対数変換回路44にて対数圧縮されて減算回路48に
入力される。減算回路48では両成分信号RとBの差をと
り、この差を示す信号は増幅器52で増幅されて直流レベ
ル信号として出力される。この出力信号は、R成分とB
成分の差の大小及び極性に応じた正負の符号を有する直
流レベル信号として出力される。A/D変換器56は、同期
信号発生部30からクロック信号58を受けて、この直流レ
ベル信号を対応するディジタルデータに変換し、これを
制御部16に出力する。
制御部16は、後述する処理を行い、このR成分光とB
成分光の差を示すデータすなわち色温度データを同期信
号発生部30から出力される垂直同期信号VDに同期してA/
D変換器56から読み込み、これを解析して入射光40の色
温度を判定する。制御部16は、この判定結果に応じて可
変利得増幅器22R及び22Bの、また場合によっては同22G
の利得を調整し、撮像レンズ14を通して撮像部10に入射
する白色光について3つの増幅器22R、22G及び22Bから
出力部12に出力される映像信号成分のレベルが相対的に
実質的に等しくなるようにする。これによって、本装置
で出力部12に得られる映像信号の白バランスが適切に調
整される。
次に制御部16により実行される色温度データ取込みル
ーチンの内容を第2図のフローチャート及び第3図のタ
イミングチャートを参照して説明する。同図においてパ
ワースイッチとして機能するレリーズボタン26のスイッ
チSW1が時刻t1(第3図(a))でオン状態になるとプ
ログラムが起動され、ステップ100で初期設定が行われ
る。
ここでFはこのルーチンの処理回数を計数するソフト
カウンタの計数値であり、D0は白バランス調整に用いる
色温度データ、LはフラグKの前回の状態を示すフラグ
である。因にフラグKは色温度データD0とA/D変換器56
から読み込まれた色温度データDTとの差DXが一定範囲外
にあるか否かによりセットまたはリセットされるフラグ
である。
カメラの電源が入されてから撮影準備状態に至るまで
の時間が非常に短いスチルモードでは色温度データの取
り込みから白バランス調整の為の信号処理を開始するま
で応答時間を短くする必要がある。
またレリーズボタンを早押しした場合には即座に撮像
が行われるので、このような場合に対応できるように被
写界の色温度データを確定させる必要がある。
そこでこのルーチンを1回、処理しただけで白バラン
ス調整に使用する色温度データD0が確定するように、初
期設定ではF=2、D0=0K、L=0に設定される。
従って本実施例によれば被写界の色温度を示す色温度
データの読み込みが開始された直後に白バランス調整に
使用する色温度データを確定することができる。
尚、色温度データD0(DTも同様である)は実際には
「K」の単位では与えられないが、説明の便宜上、この
ように示すものとする。
さて、初期設定が行われた後に、ステップ101で制御
部16に同期信号発生部30より垂直同期信号VDが入力され
たか否かが判定され、入力されてない場合には入力され
るまで待ち、垂直同期信号VDが入力された時点(時刻t1
(第3図(b))でステップ102に移行する。
ステップ102では垂直同期信号VDに同期して(時刻t1
で)色温度データDTがA/D変換器56より取り込まれる。
ステップ103〜109の処理により色温度データD0とステ
ップ102で取り込まれた色温度データDTとの差分DX(=D
0−DT)が時間経過と共に同一方向に変化したか否かが
判定されるようになっている。
まずステップ103でDX≧Xであるか否かが判定され
る。ここでXは被写界の色温度が明らかに変化した場合
にのみ色温度データD0の更新を行い、僅かな変化では更
新しないようにするために適当な値(本実施例ではX=
100K)に設定される。
ステップ103では既にD0=0Kに設定されているからDX
=−DTとなり、撮影時の被写界の照明光の色温度は少な
くとも2,000〜3,000KはあるからDX≦−Xとなる。従っ
てこの場合にはステップ106でフラグKがリセットさ
れ、次いでステップ107でK=Lであるか否かが判定さ
れる。既に初期設定でL=0に設定されているのでK=
L=0となり、フラグKの内容をフラグLの内容とし、
すなわちL=0とし、カウンタFの内容を1だけインク
リメントする(ステップ108、110)。
カウンタFの内容は既に初期設定でF=2になってい
るのでステップ110でインクリメントされた結果、F=
3となる。
ステップ112ではモード設定スイッチ60の設定出力に
基づいて設定されている撮影モードがスチルモードであ
るかムービーモードであるかの判定が行われる。スチル
モードに設定されていると判定された場合には連写中で
あるか否かが判定され、連写中である場合にはカウンタ
Fをリセットした後、連写中でない場合いは直接、ステ
ップ115に移行する(ステップ113、114)。
連写中でああるか否かは、シャッタレリーズボタン26
のスイッチSW2がオン状態で且つ連写モードスイッチ32
がオン状態であるか否かにより判定される。
このように連写モードである場合にカウンタFをリセ
ットするのは連写モードではムービーモードの場合と同
様に連続的に撮影される写真の相関性が高いので腫瘍被
写体の色味が変化しないように色温度データDoの更新を
禁止するためである。
更にステップ115ではカウンタFの内容がF=3であ
るか否かが判定される。F≠3と判定された場合にはス
テップ101に戻るが、プログラムが起動されて、最初に
このルーチンを実行する場合には既にステップ110でF
=3となっているので、ステップ116ではステップ102で
A/D変換器56から取り込んだ色温度データDTを白バラン
ス調整に使用する色温度データD0とし(時刻t1(第3図
(c)、(d))、ステップ117でカウンタFをリセッ
トしてステップ101に戻る。従ってプログラムが起動さ
れて最初にこのルーチンが実行された際に実際の被写界
の色温度データDTがステップ116で色温度データD0とし
て置換されるので、即座に白バランス調整が可能な状態
となる。
同様にしてステップ101で時刻t2において垂直同期信
号VDが入力されると、色温度データDTが読み込まれる
(ステップ102)。更にステップ103で前回と今回の色温
度データの差分DXがDX≧Xであるか否かが判定される。
−X<DX<Xである場合には色温度データDTは変化が
ないものとして扱われ、フラグKはリセットされると共
にフラグKの内容をフラグLの内容とし、カウンタFは
リセットされる(ステップ104、109、111)。
また、DX≦−Xである場合には前回と同様にステップ
106でフラグKがリセット状態とされ、ステップ107に進
む。本実施例では差分DXは第3図(d)に示すように色
温度データDTの値が時刻t1〜t5で上昇傾向をたどり、こ
の期間ではDX≧Xであるものとする。
従ってステップ103ではDX≧Xと判定され、フラグK
はセットされ、更にK=Lであるか否かが判定される
(ステップ105、107)。ここで前回のフラグKの状態、
すなわちフラグLはL=0となっているからステップ10
7ではK≠Lであると判定され、フラグK(=1)の内
容をフラグLの内容とし、カウンタFはリセットされる
(ステップ109、111)。ステップ112〜117は同様に処理
される。
このようにして実質的に時刻t2でカウンタFがリセッ
トされた後にDX≧Xの状態下において更に3回、このル
ーチンが実行された際、換言すればカウンタFの内容が
F=3となる時刻t5でステップ116によりこの時点でA/D
変換器56より読み込まれた色温度データDTが色温度デー
タD0に置換される。DX≦−Xの傾向が時刻t1〜t5の期間
で連続した場合についても同様である。すなわち、被写
界の色温度が一定値以上の幅で同方向に連続して変化し
た場合(本実施例では垂直同期信号VD(1/60sec)の周
期で4回、|DX|≧Xの状態が連続した場合)に白バラン
ス調整に使用する色温度データD0はその時点(本実施例
では時刻t5)で読み込まれた色温度データDTにより更新
されるのである。
一方、撮影モードがムービーモードに設定されている
場合には|DX|≧Xの状態が垂直同期信号VDの周期で60
回、連続した場合(F=59の場合)にその時点に読み込
まれた色温度データDTにより色温度データD0が更新され
る(ステップ118、116)。
このように本実施例では被写界の色温度が同一方向に
ある一定値以上の幅で連続的に変化した場合においてス
チルモードとムービーモードとで色温度データD0を更新
する周期が異なるように構成されており、スチルモード
では垂直同期信号VDが4回、出力される時間T1(=1/60
×4=66.4msec)毎に、またムービーモードでは垂直同
期信号VDが60回、出力される時間T2(=1/60×60=1se
c)毎に更新するようになっている。
従って本実施例によれば色温度データが取り込まれて
から白バランス調整のための信号処理が開始されるまで
の応答特性を設定された撮影モードに応じて適正となる
ように変更することができる。
本実施例では制御部16により実行されるプログラムに
より設定された撮影モードに応じた上記応答特性を得る
ように構成したが、これに限定されずに、例えば第4図
に示すように色温度検出部34とA/D変換器56との間に、
コンデンサC、抵抗R及びアナログスイッチにより時定
数CRを変更可能に構成されたローパスフィルタ70を設
け、このローパスフィルタ70のアナログスイッチを制御
部16より出力される制御信号により撮影モードに応じて
切り換えて時定数を変更することにより撮影モードに応
じた応答特性を得ることができる。この場合に当然のこ
とながらスチルモードの場合にはムービーモードの場合
に比してローパスフィルタ70の時定数は小さくなるよう
に設定される。
尚、上記実施例では本発明が電子スチルカメラに適用
される場合について説明したが、これに限らず、例えば
VTRに電子シャッタ機能を持たせスチル撮影を行う場合
にも本発明を適用することは可能である。
〔発明の効果〕
以上に説明したように本発明では被写界の色温度を示
す色温度データの読み込みを開始した直後に白バランス
調整に使用する色温度データが確定するように色温度デ
ータの読み込み開始時点から白バランス調整に使用する
色温度データが確定するまでの応答時間に関与するデー
タ初期設定を行うように構成したので、本発明によれば
被写界の色温度を示す色温度データの読み込みが開始さ
れた直後から白バランス調整を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される電子スチルカメラの白バラ
ンス調整装置の一実施例の構成を示すブロック図、第2
図は第1図に示した制御部により実行されるプログラム
の内容を示すフローチャート、第3図は色温度データD0
が更新される状態を説明するためのタイミングチャー
ト、第4図は本発明の他の実施例の要部の構成を示すブ
ロック図である。 10……撮像部、16……制御部、22R、22G、22B……可変
利得増幅器、26……レリーズボタン、30……同期信号発
生部、32……連写モードスイッチ、34……色温度検出
部、60……モード設定スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中根 義男 東京都港区西麻布2丁目26番30号 富士 写真フイルム株式会社内 (72)発明者 島谷 浩 東京都港区西麻布2丁目26番30号 富士 写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−208993(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッタレリーズが行われた際に被写界を
    一駒分だけ撮像し、その静止画像を示す映像信号を前記
    撮像時に確定している最新の第1の色温度データに基づ
    いて白バランス調整したのち記録媒体に記録するカメラ
    の白バランス調整方法において、 被写界からの入射を受光し、該被写界の色温度に対応し
    た色温度信号を常時出力し、 前記色温度検出手段から出力される色温度信号をA/D変
    換して所定の周期で第2の色温度データとして逐次取り
    込み、 カメラの電源が投入されてから最初に取り込んだ前記第
    2の色温度データを前記第1の色温度データとして確定
    させ、 その後、現在確定している第1の色温度データと逐次取
    り込んだ第2の色温度データとの差分の符号が同一で、
    且つ差分の絶対値が一定値以上となる色温度変化状態が
    所定の回数連続した場合には、最新の第2の色温度デー
    タによって前記確定している第1の色温度データを更新
    するようにしたことを特徴とするカメラの白バランス調
    整方法。
  2. 【請求項2】前記所定の周期は、垂直同期信号の周期と
    同一の周期であることを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項に記載のカメラの白バランス調整方法。
  3. 【請求項3】シャッタレリーズが行われた際に被写界を
    一駒分だけ撮像し、その静止画像を示す映像信号を前記
    撮像時に確定している最新の第1の色温度データに基づ
    いて白バランス調整したのち記録媒体に記録する単写モ
    ードと、被写界を連続的に撮像し、連続した各コマ画像
    を示す映像信号を各コマ画像の撮像時に確定している最
    新の第1の色温度データに基づいて白バランス調整して
    出力するムービーモードとを有するカメラの白バランス
    調整方法において、 被写界からの入射光を受光し、該被写界の色温度に対応
    した色温度信号を常時出力し、 前記色温度検出手段から出力される色温度信号をA/D変
    換して所定の周期で第2の色温度データとして逐次取り
    込み、 カメラの電源が投入されてから最初に取り込んだ前記第
    2の色温度データを前記第1の色温度データとして確定
    させ、 単写モード時には、現在確定している第1の色温度デー
    タと逐次取り込んだ第2の色温度データとの差分の符号
    が同一で、且つ差分の絶対値が一定値以上となる色温度
    変化状態が第1の回数連続した場合には、最新の第2の
    色温度データによって前記確定している第1の色温度デ
    ータを更新し、 ムービーモード時には、現在確定している第1の色温度
    データと逐次取り込んだ第2の色温度データとの差分の
    符号が同一で、且つ差分の絶対値が一定値以上となる色
    温度変化状態が前記第1の回数よりも多い第2の回数連
    続した場合には、最新の第2の色温度データによって前
    記確定している色温度データを更新するようにしたこと
    を特徴とするカメラの白バランス調整方法。
  4. 【請求項4】シャッタレリーズが行われた際に被写界を
    一駒分だけ撮像し、その静止画像を示す映像信号を前記
    撮像時に確定している最新の第1の色温度データに基づ
    いて白バランス調整したのち記録媒体に記録する単写モ
    ードと、シャッタレリーズが行われている間に一定時間
    毎に連続的に被写界を撮像し、前記一定時間毎の静止画
    像を示す映像信号を各静止画像の撮像時に確定している
    最新の第1の色温度データに基づいて白バランス調整し
    たのち記録媒体に記録する連写モードとを有するカメラ
    の白バランス調整方法において、 被写界からの入射光を受光し、該被写界の色温度に対応
    した色温度信号を常時出力し、 前記色温度検出手段から出力される色温度信号をA/D変
    換して所定の周期で第2の色温度データとして逐次取り
    込み、 カメラの電源が投入されてから最初に取り込んだ前記第
    2の色温度データを前記第1の色温度データとして確定
    させ、 単写モード時には、現在確定している第1の色温度デー
    タと逐次取り込んだ第2の色温度データとの差分の符号
    が同一で、且つ差分の絶対値が一定値以上となる色温度
    変化状態が第1の回数連続した場合には、最新の第2の
    色温度データによって前記確定している第1の色温度デ
    ータを更新し、 連写モード時には、1コマ目を撮像するまでは、現在確
    定している第1の色温度データと逐次取り込んだ第2の
    色温度データとの差分の符号が同一で、且つ差分の絶対
    値が一定値以上となる色温度変化状態が所定の回数連続
    した場合には、最新の第2の色温度データによって前記
    確定している第1の色温度データを更新し、前記1コマ
    目を撮像した後の連写中には前記確定している第1の色
    温度データの更新を禁止するようにしたことを特徴とす
    るカメラの白バランス調整方法。
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