JPH0616923U - マニュアルフォーカス時のフォーカス調整機構 - Google Patents

マニュアルフォーカス時のフォーカス調整機構

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JPH0616923U
JPH0616923U JP5959592U JP5959592U JPH0616923U JP H0616923 U JPH0616923 U JP H0616923U JP 5959592 U JP5959592 U JP 5959592U JP 5959592 U JP5959592 U JP 5959592U JP H0616923 U JPH0616923 U JP H0616923U
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都彦 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マニュアルフォーカス時にアイリスの絞り径
を一時的に開放し、被写体のピントを合わせ易く構成す
る。 【構成】 マニュアルフォーカス時のフォーカス調整機
構を用いて、マニュアルフォーカス時に被写体を撮影す
る際、フォーカスリング12の手動操作により、オート
アイリス機構部23のアイリス21の絞り径が一時的に
開放され、レンズ群15,16,19,24,25の被
写界深度が浅くなり、被写体のピントが合う範囲が狭く
(小さく)なるので、フォーカスリング12の手動操作
と連動するオートフォーカ機構部27のフォーカレンズ
群25で被写体のピントを素早く、且つ、最良に合せる
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ビデオカメラ又はカメラに適用され、マニュアルフォーカス時にア イリスの絞り径を一時的に開放することにより、レンズ群の被写界深度を浅くし 、被写体のピントが合う範囲を狭く(小さく)して、被写体のピントを合わせ易 く構成したマニュアルフォーカス時のフォーカス調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラ又はカメラにおいて、被写体を誰が撮影してもピントを自動的に 合わせることができるオートフォーカス(自動焦点)機構が採用されていること は周知である。しかしながら、上記オートフォーカス機構では、すべての撮影条 件下で被写体のピントを合わせることにはなり得ず、オートフォーカス機構だけ で良い撮影ができるというわけにいかないものである。とくに、ピントを合わせ にくい撮影条件とは、例えば被写体のコントラストが低い場面である、周囲 が暗い場面である、レンズの前を被写体が横切るなどの場合である。
【0003】 一般的に、このように被写体のピントを合わせにくい撮影条件下の場合を考慮 して、上記オートフォーカス機構は、被写体のピントを合わせをマニュアル(手 動)又は自動に切り換えてフォーカス調整ができるようになっている。 従って、被写体のピントを合わせにくい撮影条件下の場合には、マニュアル(手 動)フォーカスに切り換えて撮影を行っている。また、静止した被写体などを良 好に撮影する場合にもマニュアルフォーカスで撮影することがしばしば行われて いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のようにマニュアルフォーカスに切り換えて撮影を行う際には 、被写体のピントを合わせにくい上記〜の撮影条件下とか、あるいは静止し た被写体などを良好に撮影する場合に、フォーカスリングを回しながらマニュア ルで被写体のピントを合わせて撮影しているものの、マニュアルフォーカス時の 操作はビデオカメラも又はカメラの撮影に手慣れた使用者には十分対応できるが 、不慣れな使用者には被写体のピント合わせの操作が難しいので問題となってい る。この理由は、被写体を撮影するためのレンズ群の被写界深度が深く、ピント の合う範囲が広い(大きい)ため、目的とする被写体以外もピントが合ってしま い、期待する被写体画像が得られないためである。
【0005】 そこで、マニュアルフォーカス時に不慣れな使用者でも確実に被写体のピント 合わせができるマニュアルフォーカス時のフォーカス調整機構が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、複数のレンズ群を介してアイ リスの適宜な絞り径及び適宜なシャッタスピードで被写体を撮影すると共に、該 複数のレンズ群のうちでフォーカスレンズ群により被写体のピントをマニュアル 又は自動で合わせるオートフォーカス機構部を備えたビデオカメラ又はカメラに おいて、 前記オートフォーカス機構部をマニュアル又は自動に切り換えるフォーカス手動 /自動切り換え操作手段と、 フォーカスリング又は手動フォーカス遠/近ボタンからなり、前記フォーカス手 動/自動切り換え操作手段をフォーカス手動側に切り換えたマニュアルフォーカ ス時に手動操作されるマニュアルフォーカス操作手段と、 前記マニュアルフォーカス操作手段の手動操作と制御手段を介して連動して制御 される前記フォーカスレンズ群を有した前記オートフォーカス機構部と、 前記マニュアルフォーカス操作手段の手動操作と前記制御手段を介して連動して 絞り径を制御される前記アイリスを有したオートアイリス機構部とを具備してな り、 前記フォーカス手動/自動切り換え操作手段をフォーカス手動側に切り換えた後 、前記マニュアルフォーカス操作手段を手動操作し、前記アイリスの絞り径を一 時的に開放させると共に、前記マニュアルフォーカス操作手段の手動操作により 被写体のピントを合わせるよう前記フォーカスレンズ群を連動させ、前記マニュ アルフォーカス操作手段の手動操作が終了すると、前記アイリスの適宜な絞り径 及び前記適宜なシャッタスピードに戻すよう構成したことを特徴とするフォーカ ス調整機構を提供するものである。
【0007】
【実施例】
以下に本考案に係わるマニュアルフォーカス時のフォーカス調整機構の一実施 例を図1乃至図4を参照して詳細に説明する。
【0008】 図1は本考案に係わるマニュアルフォーカス時のフォーカス調整機構を採用し たビデオカメラの外観斜視図であり、(A)は正面側から見た図であり、(B) は裏面側から見た図、図2は図1に示したレンズ組立体を拡大して示した分解斜 視図、図3は本考案に係わるマニュアルフォーカス時のフォーカス調整機構を説 明するためのブロック図、図4は本考案に係わるマニュアルフォーカス時のフォ ーカス調整機構を説明するためのフローチャートである。
【0009】 一般に、ビデオカメラ又はカメラでは、レンズ(群)を介して撮影した被写体 が鮮明に写るだけでなく、被写体の前後もある範囲に亘って鮮明に写り、この現 象をレンズ(群)の“被写界深度”と呼称している。この被写界深度の一般的な 性質には、写真用語辞典(日本カメラ社発行)によると、レンズの絞りを絞り 込むほど被写界深度は深くなり、絞りを開くほど浅い。焦点を合わせる距離が 遠いほど被写界深度は深く、近いと浅い。被写界深度は焦点を合わせた位置の 前方は浅く、後方は深い。レンズの焦点距離が短いと被写界深度は深く、長い と浅い。という四つが一般条件として挙げげられている。 更に、一般的に、被写界深度が浅い場合には、被写体のピントが合う範囲は狭く (小さく)、一方、被写界深度が深い場合には、被写体のピントが合う範囲は広 く(大きく)なることは良く知られている。
【0010】 本考案に係わるマニュアルフォーカス時のフォーカス調整機構は、オートフォ ーカス機構を備えたビデオカメラ又はカメラに適用されるものであり、とくに上 記被写界深度の性質を利用して、マニュアルフォーカス時にアイリスの絞り径 を一時的に開放することにより、レンズ群の被写界深度を浅くし、被写体のピン トが合う範囲を狭く(小さく)して、被写体のピントを合わせ易く構成したこと を技術思想とするものである。 尚、以下の実施例においては、本考案に係わるマニュアルフォーカス時のフォー カス調整機構をビデオカメラに適用して説明するが、これに限ることなく、カメ ラに適用することも可能であり、ビデオカメラとカメラとでは媒体が磁気テープ とフイルムとの違いがあるものの、マニュアルフォーカス時のフォーカス調整機 構における技術思想は同じである。従って、カメラについては、詳述を省略する と共に、必要に応じて適時説明する。
【0011】 図1(A),(B)において、ビデオカメラ1は小型軽量に携帯性良く組み立 てられており、ビデオカメラ1のカメラ筐体2内に磁気テープTを収納したテー プカセットCを矢印方向から挿入すると、レンズ組立体10を介して撮影した被 写体が図示しないビデオデッキ部により磁気テープTに録画できる。
【0012】 このカメラ筐体2には、被写体を撮影するレンズ組立体10が前方に取り付け られており、被写体を撮影しながら目視するビューファインダー3が後方に取り 付けられている。
【0013】 また、カメラ筐体2の外側には、各種の操作ボタンが適宜な位置に配設されて いるが、ここでは本考案と関係のある操作ボタンについてのみ説明する。 即ち、図1(A)に示した表面側には、後述するオートフォーカス機構部27( 図2)をマニュアル又は自動に切り換えるフォーカス手動/自動切り換え操作手 段となるフォーカス手動/自動切り換えボタン4が設けられ、且つ、シャッタボ タン5が設けられている。 また、図1(B)に示した裏面側には、撮影開始手段となる録画スタート/スト ップボタン6が設けられ、且つ、ズームボタン7が設けられている。尚、カメラ の場合には、撮影開始手段はシャッタであることは周知である。
【0014】 次に、図2に分解して拡大して示した如く、被写体を撮影するレンズ組立体1 0は、被写体側に設けた第1鏡筒11側と、第1鏡筒11側の後方に設けた第2 鏡筒20側と、被写体を結像する撮像素子30とにユニット化されて分割されて おり、これらはレンズ組立体10として一体的に組立られている。
【0015】 上記第1鏡筒11の外周には、マニュアルフォーカス操作手段となるフォーカ スリング12が手動操作により回転自在に設けられている。このフォーカスリン グ12の右側面円周に亘って凹凸形状のフィン部12aが形成されている。また 、2個のフオトセンサ13,14が凹凸形状のフィン部12aに対して位相を違 えて第1鏡筒11の外側に固定設置されており、両フオトセンサ13,14から の出力信号によりフォーカスリング12の回転方向(時計方向,反時計方向)を 検出すると共に、これらの出力信号を参照しながらマニュアルフォーカス時に、 後述するオートアイリス機構部23(図2)及びオートフォーカス機構部27( 図2)が連動するよう構成されている。尚、フォーカスリング12を用いること なく、これに置換する機能を備えてスイッチなどを用いた手動フォーカス遠/近 ボタン(図示せず)を操作する構成もある。
【0016】 また、第1鏡筒11内には、固定された第1フロントレンズ群15と、光軸方 向(矢印方向)に移動自在なズームレンズ群16と、固定された第1リアレンズ 群19とが前方から後方に向かって設けられている。 上記ズームレンズ群16は、第1鏡筒11の外側に設けたズーム用モータ17と 連結しており、前記ズームボタン7(図1)を操作すると、ズーム用モータ17 が回転することによりズームレンズ群16が光軸方向(矢印方向)に移動するの で、自動的に被写体を所望の倍率で撮影できるようになっている。従って、ズー ムレンズ群16,ズームモータ17,ズームボタン7などがズーム機構部18を 構成している。
【0017】 一方、第2鏡筒20内には、連続して絞り径を変えることができるアイリス( 虹彩絞り)21と、固定された第2フロントレンズ群24と、光軸方向(矢印方 向)に移動自在なフォーカスレンズ群25とが前方から後方に向かって設けられ ている。
【0018】 上記アイリス21は、第2鏡筒20の外側に設けたアイリス用モータ22と連 結しており、撮像素子30に入力した光量を検出する露出量検出部(図示せず) に応じて、オートフォーカス時にアイリス用モータ22が回転してアイリスの適 宜な絞り径に設定されるようになっている。尚、アイリス21の構造によっては 、アイリス用モータ22の代わりにソレノイドなどを用いて連続してアイリス2 1の絞り径を変える場合もある。 従って、アイリス21,アイリス用モータ22(又はソレノイド),露出量検出 部などがオートアイリス機構部23を構成している。 このオートアイリス機構部23は、後述するように、マニュアルフォーカス時に フォーカスリング12の手動操作と連動して、図3に示したCPU(制御手段) 31を介してアイリス21の絞り径が一時的に開放されるよう構成されており、 本考案の要部を構成する一部となるものである。
【0019】 上記フォーカスレンズ群25は、第2鏡筒20の外側に設けたフォーカス用モ ータ26と連結しており、通常のオートフォーカス時には、撮像素子30にピン トを合わせるオートフォーカス検出部(図示せず)に応じてフォーカス用モータ 26が回転することによりフォーカスレンズ群25が光軸方向(矢印方向)に移 動するので、自動的に被写体を撮像素子30にピントを合わせることができるよ うになっている。 従って、フォーカスレンズ群25,フォーカス用モータ26,オートフォーカス 検出部などがオートフォーカス機構部27を構成している。 このオートフォーカス機構部27は、後述するように、マニュアルフォーカス時 にフォーカスリング12の手動操作と連動してアイリス21の絞り径が一時的に 開放されると、前述したようにレンズ群の被写界深度が浅くなり、被写体のピン トが合う範囲が狭く(小さく)なり、且つ、フォーカスリング12の手動操作と 連動して、図3に示したCPU(制御手段)31を介してフォーカスレンズ群2 5が光軸方向(矢印方向)に移動するので、被写体のピントを合わせ易く構成さ れており、本考案の要部を構成する一部となるものである。
【0020】 また、上記した第1フロントレンズ群15,ズームレンズ群16,第1リアレ ンズ群19,第2フロントレンズ群24,フォーカスレンズ群25などのレンズ 群を介して撮影された被写体を結像する撮像素子30は、周知のCCDなどを用 いており、電子的に走査されるシャッタにより、通常時にはCCDが1/60秒 のシャッタスピードで走査されている。しかしながら、特殊な撮影もできるよう シャッタスピードとして1/100秒,1/250秒,1/500秒,1/10 00秒,1/4000秒なども用意されており、シャッタボタン5(図1)を操 作することにより所望のシャッタスピードで撮影が可能となっている。 また、この電子的に走査されるシャッタは、後述するように、マニュアルフォー カス時にアイリス21の絞り径が一時的に開放されると、図3に示したCPU( 制御手段)31及びCCDドライバ32を介して撮像素子30に入る光量がアイ リス開放寸前の露出量となるような高速なシャッタスピードに適宜制御されるよ うになっている。 尚、カメラの場合には、撮像素子30に相当する部材がフイルムであり、シャッ タを押すことによりる被写体がフイルムに結像されることは周知である。
【0021】 次に、図3に示した如く、マイクロコンピュータを用いて、各種構成部材を制 御する制御手段となるCPU31には、本考案と関係のあるフォーカス手動/自 動切り換えボタン4,シャッタボタン5,録画スタート/ストップボタン6,ズ ームボタン7,フォーカスリング12の回転を検出するフオトセンサ13,14 などが入力されている。また、CPU31内の内部スイッチ(SW)31aを介 し、且つ、CCDドライバ32を経由して撮像素子30が接続され、フォーカス ドライバ33を経由してフォーカス用モータ26が接続され、アイリスドライバ 34を経由してアイリス用モータ22が接続され、ズームドライバ35を経由し てズーム用モータ17が接続されている。尚、CPU31には上記以外の構成部 材が接続されているが、ここでは省略する。
【0022】 ここで、本考案の要部となるるマニュアルフォーカス時のフォーカス調整につ いて、図1〜図4を併用して説明する。
【0023】 被写体をマニュアルフォーカスで撮影する時は、前述したように、被写体のピ ントを合わせにくい例えば被写体のコントラストが低い場面である、周囲が 暗い場面である、レンズの前を被写体が横切るなどの場合とか、あるいは静止 した被写体などを良好に撮影する場合である。このような場合には、本考案では 以下の順序でマニュアルフォーカス時のフォーカス調整機構が動作するようにな っている。
【0024】 即ち、図4において、 スタート時には、ビデオカメラ1がオートフォーカス状態になっており、複数 のレンズ群を介してアイリスの適宜な絞り径及び適宜なシャッタスピードで被写 体を撮影可能な状態である。
【0025】 ステップS1…ここで、使用者が必要に応じてフォーカス手動/自動切り換え ボタン4を“自動”側から“フォーカス手動”側に切り換えると、ビデオカメラ 1は“マニュアルフォーカス状態”となる。この“マニュアルフォーカス状態” であることを確認して、ステップS2に移行する。
【0026】 ステップS2…ここでは、ビデオカメラ1が録画中でないことを確認し、即ち 、“REC PAUSE状態”であることを確認し、ステップS3に移行する。
【0027】 ステップS3…ここでは、フォーカスリング12が回転されことを確認して、 ステップS4に移行する。即ち、使用者がフォーカスリング12を手動で回すま で待ち、フォーカスリング12が回転されると、フオトセンサ13,14からの 出力信号でフォーカスリング12が回転されたことをCPU31が検知すると共 に、フォーカスリング12の回転方向を検出する。尚、前述したように、フォー カスリング12を用いることなく、手動フォーカス遠/近ボタン(図示せず)を 操作しても上記と等価である。
【0028】 ステップS4…ここでは、フォーカスリング12が回転されたので、直ちに“ アイリス開放モード”に移行する。即ち、フオトセンサ13,14からの出力信 号によりCPU31内の内部スイッチ(SW)31aは、“設定撮影モード”側 から“アイリス開放モード”側に切り換り、CCDドライバ32を経由して撮像 素子30と接続される。そして、CCDドライバ32内では、シャッタスピード を通常の1/60秒からアイリス開放寸前の露出量と等価となる高速シャッタス ピードに適宜制御される。
【0029】 ステップS5…ここでは、“アイリス開放モード”に移行したので、CPU3 1から“アイリス SUB CTL OUT”が出され、アイリスドライバ34 を経由してアイリス用モータ22が駆動し、これによりオートアイリス機構部2 3のアイリス21の絞り径が開放状態に至る。この際、アイリスドライバ34は アイリス用モータ22をスムースに変化するよう制御している。 更に、アイリス21が開放されると、使用者はフォーカスリング12を手動で回 転しているので、フオトセンサ13,14からの出力信号がCPU31に入力さ れ、CPU31はフォーカスドライバ33を経由してフォーカス用モータ26を 駆動し、これによりオートフォーカ機構部27のフォーカスレンズ群25が光軸 方向に移動する。そして、使用者は撮影する被写体をビューファインダー3で目 視しながら最良にピントが合う状態まで、フォーカスリング12を手動で回転す る。 この時、アイリス21が開放されて、前述したようにレンズ群の被写界深度が浅 くなると共に、被写体のピントが合う範囲が狭く(小さく)なっているので、被 写体のピントを素早く、且つ、最良に合せることができる。従って、マニュアル フォーカス時に不慣れな使用者でも確実に被写体のピント合わせができる。
【0030】 ステップS6…被写体のピントが合うと、使用者はフォーカスリング12から 手を離すので、必然的にフォーカスリング12の回転が終了する。ここでCPU 31内に予め所定の時間(例えば数秒〜数十秒)を設定しておき、この所定の時 間を経過しても、フォーカスリング12の回転が停止状態ならば、CPU31内 の内部スイッチ(SW)31aは、“アイリス開放モード”側からスタート時の “設定撮影モード”側に切り換り、フォーカスリング12の手動操作が終了した と判断する。このフォーカスリング12の手動操作が終了したことを確認して、 ステップS8へ移行する。
【0031】 ステップS7…一方、ステップS5のフォーカスリング12を回転している途 中に、録画スタート/ストップボタン6が押されて録画スタート状態となった場 合には、CPU31内の内部スイッチ(SW)31aは、“アイリス開放モード ”側から“設定撮影モード”側に直ちに切り換り、ステップS8へ移行する。
【0032】 ステップS8…フォーカスリング12の手動操作が終了すると、ここからはス タート時に戻るよう動作され、ステップS4の“アイリス開放モード”と逆の動 作となり、“アイリス開放モード END”となる。即ち、CPU31は、シャ ッタスピードを高速シャッタスピードから通常の1/60秒のシャッタスピード に戻すと共に、アイリス21の絞り径を開放状態からスタート時の適宜な絞り径 まで戻す。尚、適宜なシャッタスピードは、ビデオカメラでは通常の1/60秒 に設定されているが、カメラでは特に限定されていない。また、アイリス21の 絞り径は、ステップS5の段階で開放されてステップS8の段階でスタート時の 適宜な絞り径に戻されるので、アイリス21の絞り径が開放されている期間は一 時的となるものである。
【0033】 ステップS9…ここでは、ステップS5とは逆に、アイリス21の絞り径をス タート時の適宜な絞り径まで戻す際、アイリスドライバ34はアイリス用モータ 22をスムースに変化するよう制御している。
【0034】 上記ステップS1〜ステップS9まで移行すると、マニュアルフォーカス時の フォーカス調整が全て終了し、この後、録画スタート/ストップボタン6が押さ れて録画スタート状態に至る。この後通常の録画が行われるが、マニュアルフォ ーカス時のフォーカス調整をする被写体は、動きの早い動画を対象としているも のでなく、上記したピントを合わせにくい被写体とか、静的な被写体とかを撮影 する時に適したものであり、その用途を正しく使えば、期待できる良好な被写体 画像を得ることができるものである。
【0035】 以上詳述したマニュアルフォーカス時のフォーカス調整機構を用いて、マニュ アルフォーカス時に被写体を撮影する際、フォーカスリング12の手動操作によ り、オートアイリス機構部23のアイリス21の絞り径が一時的に開放され、レ ンズ群の被写界深度が浅くなり、被写体のピントが合う範囲が狭く(小さく)な るので、フォーカスリング12の手動操作と連動するオートフォーカ機構部27 のフォーカスレンズ群25で被写体のピントを素早く、且つ、最良に合せること ができる。従って、マニュアルフォーカス時に不慣れな使用者でも確実に被写体 のピント合わせができる利点を有する。
【0036】
【考案の効果】
以上詳述した本考案に係わるマニュアルフォーカス時のフォーカス調整機構に よると、マニュアルフォーカス時に被写体を撮影する際、マニュアルフォーカス 操作手段(フォーカスリング)の手動操作により、オートアイリス機構部のアイ リスの絞り径が一時的に開放され、レンズ群の被写界深度が浅くなり、被写体の ピントが合う範囲が狭く(小さく)なるので、マニュアルフォーカス操作手段( フォーカスリング)の手動操作と連動するオートフォーカ機構部のフォーカスレ ンズ群で被写体のピントを素早く、且つ、最良に合せることができる。従って、 マニュアルフォーカス時に不慣れな使用者でも確実に被写体のピント合わせがで きる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるマニュアルフォーカス時のフォ
ーカス調整機構を採用したビデオカメラの外観斜視図で
あり、(A)は正面側から見た図である。
【図2】図1に示したレンズ組立体を拡大して示した分
解斜視図である。
【図3】本考案に係わるマニュアルフォーカス時のフォ
ーカス調整機構を説明するためのブロック図である。
【図4】図4は本考案に係わるマニュアルフォーカス時
のフォーカス調整機構を説明するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
1…ビデオカメラ、 4…フォーカス手動/自動切り換え操作手段(フォーカ
ス手動/自動切り換えボタン)、 12…マニュアルフォーカス操作手段(フォーカスリン
グ)、 21…アイリス、 23…オートアイリス機構部、 25…フォーカスレンズ群、 27…オートフォーカ機構部、 31…制御手段(CPU) 15,16,19,24,25…レンズ群。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/232 A 5/238 Z

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のレンズ群を介してアイリスの適宜な
    絞り径及び適宜なシャッタスピードで被写体を撮影する
    と共に、該複数のレンズ群のうちでフォーカスレンズ群
    により被写体のピントをマニュアル又は自動で合わせる
    オートフォーカス機構部を備えたビデオカメラ又はカメ
    ラにおいて、 前記オートフォーカス機構部をマニュアル又は自動に切
    り換えるフォーカス手動/自動切り換え操作手段と、 フォーカスリング又は手動フォーカス遠/近ボタンから
    なり、前記フォーカス手動/自動切り換え操作手段をフ
    ォーカス手動側に切り換えたマニュアルフォーカス時に
    手動操作されるマニュアルフォーカス操作手段と、 前記マニュアルフォーカス操作手段の手動操作と制御手
    段を介して連動して制御される前記フォーカスレンズ群
    を有した前記オートフォーカス機構部と、 前記マニュアルフォーカス操作手段の手動操作と前記制
    御手段を介して連動して絞り径を制御される前記アイリ
    スを有したオートアイリス機構部とを具備してなり、 前記フォーカス手動/自動切り換え操作手段をフォーカ
    ス手動側に切り換えた後、前記マニュアルフォーカス操
    作手段を手動操作し、前記アイリスの絞り径を一時的に
    開放させると共に、前記マニュアルフォーカス操作手段
    の手動操作により被写体のピントを合わせるよう前記フ
    ォーカスレンズ群を連動させ、前記マニュアルフォーカ
    ス操作手段の手動操作が終了すると、前記アイリスの適
    宜な絞り径及び前記適宜なシャッタスピードに戻すよう
    構成したことを特徴とするフォーカス調整機構。
JP5959592U 1992-07-31 1992-07-31 マニュアルフォーカス時のフォーカス調整機構 Pending JPH0616923U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08279950A (ja) * 1995-04-07 1996-10-22 Sony Corp ビデオカメラおよびビデオカメラ装置
JP2006078668A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Fujinon Corp レンズ装置

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