JPH08279435A - 積層型セラミックコンデンサ - Google Patents

積層型セラミックコンデンサ

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JPH08279435A
JPH08279435A JP8293795A JP8293795A JPH08279435A JP H08279435 A JPH08279435 A JP H08279435A JP 8293795 A JP8293795 A JP 8293795A JP 8293795 A JP8293795 A JP 8293795A JP H08279435 A JPH08279435 A JP H08279435A
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JP
Japan
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ceramic green
green sheet
thickness
ceramic
internal electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP8293795A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nomichi
孝志 野路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デラミネーション等の発生を抑えることがで
きる積層型セラミックコンデンサを得る。 【構成】 内部電極2を表面に設けたセラミックグリー
ンシート1を、内部電極2の厚みをt1、セラミックグ
リーンシート1の厚みをt2とすると、関係式{t1/
(t1+t2)}≦0.25及び関係式t2≦10μm
を満足するように製作する。この内部電極2を表面に設
けたセラミックグリーンシート1を積み重ね、プレス装
置の剛体製プレス板11,12の間に配置する。上側の
プレス板12の下面にはゴム材13が貼られており、こ
のゴム材13が加圧の際には内部電極2とセラミックグ
リーンシート1が重なり合った部分と、セラミックグリ
ーンシート1のみの部分との段差を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子回路に使用さ
れる積層型セラミックコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、積層型セラミックコンデンサ
は、内部電極を表面に設けたセラミックグリーンシート
を積み重ね、プレス装置にて加圧、圧着工程を経て製造
する。このとき、内部電極とセラミックグリーンシート
が重なり合った部分と、セラミックグリーンシートのみ
が重なった部分とで段差ができる。従って、プレス装置
の剛体製プレス板にて直接加圧すると、セラミックグリ
ーンシートのみが重なった部分にかかるプレス圧力は低
く、内部電極とセラミックグリーンシートが重なり合っ
た部分にかかるプレス圧力は高くなる。この結果、セラ
ミックグリーンシートのみが重なった部分の密着強度が
弱くなり、デラミネーション等の不具合が発生する。そ
こで、剛体製プレス板の表面にゴム材を貼り、ゴム材を
緩衝材とすることによりプレス圧力がセラミックグリー
ンシート全体に略均一にかかるように工夫がなされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
積層型セラミックコンデンサの薄型化や大容量化の要求
が高まるにつれて、セラミックシートの薄膜化や内部電
極の積み重ね数の増加が顕著になった。一方、従来のコ
ンデンサは、セラミックシートの厚みに関係なく、常に
内部電極の厚みは一定であった。このため、セラミック
グリーンシートのみが重なった部分と、内部電極とセラ
ミックグリーンシートが重なり合った部分との段差量が
大きくなり、剛体製プレス板の表面にゴム材を貼り付け
ただけの対策では、デラミネーション等の不具合防止に
は不充分となった。
【0004】そこで、本発明の目的は、デラミネーショ
ン等が発生しない積層型セラミックコンデンサを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る積層型セラミックコンデンサは、内部
電極を表面に設けたセラミックグリーンシートが、内部
電極の厚みをt1、セラミックグリーンシートの厚みを
t2とすると、関係式{t1/(t1+t2)}≦0.
25及び関係式t2≦10μmを満足していることを特
徴とする。さらに、本発明に係る積層型セラミックコン
デンサは、各内部電極の厚みt1を加えたトータル厚み
をT1、各セラミックグリーンシートの厚みt2を加え
たトータル厚みをT2とすると、内部電極を表面に設け
たセラミックグリーンシートを多数枚積み重ねてプレス
をする際に、関係式{(T1+T2)−T2}≦0.3
6mmを満足していることを特徴とする。
【0006】
【作用】以上の構成により、関係式{t1/(t1+t
2)}≦0.25からセラミックグリーンシートの厚み
t2が薄くなるにつれて内部電極の厚みt1も薄くなる
ため、セラミックグリーンシートのみが重なった部分
と、内部電極とセラミックグリーンシートが重なり合っ
た部分との段差量が従来のコンデンサと比較して小さく
なる。従って、セラミックシートが薄膜化されても、あ
るいは内部電極の積み重ね数が増加しても剛体製プレス
板の表面にゴム材を貼り付けただけの方法によってもデ
ラミネーション等が抑えられる。
【0007】さらに、具体例として、内部電極を表面に
設けたセラミックグリーンシートを略120枚積み重ね
た場合、関係式{(T1+T2)−T2}≦0.36m
mから、セラミックグリーンシートのみが重なった部分
と、内部電極とセラミックグリーンシートが重なり合っ
た部分との段差量が0.36mm以下にすることによ
り、デラミネーションの発生が抑えられる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る積層型セラミックコンデ
ンサの一実施例について添付図面を参照して説明する。
一般に、積層型セラミックコンデンサは量産時において
は複数のコンデンサが搭載されたマザー基板の状態で製
造されるので、本実施例もマザー基板を例にして説明す
る。なお、単品生産のコンデンサの場合であってもよい
ことは言うまでもない。
【0009】図1に示すように、積層型セラミックコン
デンサは、内部電極2を表面に設けたセラミックグリー
ンシート1を積み重ねて構成したものである。各内部電
極2はセラミックグリーンシート1を介して対向してい
る。セラミックグリーンシート1は、BaTiO3等の
セラミック粉末と結合剤を混練したものをシート状にし
たものである。コンデンサ電極としての内部電極2はA
g,Ag−Pd,Ni等からなり、印刷、スパッタリン
グあるいは蒸着等の手段により形成される。
【0010】積み重ねられたセラミックグリーンシート
1はプレス装置の剛体製プレス板11,12の間に配設
された後、加圧され圧着される。上側のプレス板12の
下面にはゴム材13が貼り付けられており、加圧の際に
は内部電極2とセラミックグリーンシート1が重なり合
った部分に接触する部分のゴム材13は縮み量が大き
く、セラミックグリーンシート1のみが重なった部分に
接触する部分のゴム材13は縮み量が小さくなり、段差
を吸収する。
【0011】こうして圧着されたセラミックグリーンシ
ート1の積層体は、例えばその後、所定のサイズにカッ
トされ切り出された後、焼成され外部電極を形成して製
品とする。以上の構成のコンデンサにおいて、内部電極
の厚みt1とセラミックグリーンシートの厚みt2を、
それぞれ表1に示すように組み合わせた試料S1〜S5
について焼成後のデラミネーションの発生率を評価し
た。
【0012】
【表1】
【0013】例えば試料S1は内部電極2の厚みt1が
約3.3μm、セラミックグリーンシート1の厚みt2
が約8.5μm、シート積層枚数が118枚、段差量H
(図1参照)が約0.389mm、電極比が約0.28
0のとき、デラミネーション発生率は7%であった。こ
こに、段差量Hは各内部電極2の厚みt1を加えたトー
タル厚みをT1、各セラミックグリーンシート1の厚み
t2を加えたトータル厚みをT2とすると、{T1+T
2)−T2}にて計算される値である。そして、電極比
はt1/(t1+t2)にて計算される値である。
【0014】図2は、表1に基づいて得られた段差量H
と電極比の関係を示すグラフであり、図中斜線領域Aは
デラミネーションが発生していない領域を表示してい
る。また、図3は表1に基づいて得られた電極比とデラ
ミネーション発生率の関係を示すグラフである。表1、
図2及び図3より、電極比が0.25以下で、かつセラ
ミックグリーンシート1の厚みt2が10μm以下の場
合、デラミネーションの発生は起きていない。さらに、
セラミックグリーンシート1の積層枚数が略120枚の
場合、段差量Hが0.36mm以下であればデラミネー
ションの発生は起きていない。
【0015】なお、本発明に係る積層型セラミックコン
デンサは前記実施例に限定するものではなく、その要旨
の範囲内で種々に変更することができる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、内部電極の厚みt1とセラミックグリーンシー
トの厚みt2が、関係式{t1/(t1+t2)}≦
0.25及び関係式t2≦10μmを満足しているの
で、セラミックグリーンシートの厚みt2が薄くなるに
つれ内部電極の厚みt1も薄くなり、セラミックグリー
ンシートのみが重なった部分と、内部電極とセラミック
グリーンシートが重なり合った部分との段差量を従来の
コンデンサと比較して小さくすることができる。この結
果、セラミックシートが薄膜化されても、あるいは内部
電極の積み重ね数が増加してもラバープレス法でデラミ
ネーション等を抑えることができる。さらに、プレスの
際には、セラミックグリーンシート全体に略均一にプレ
ス圧力が加わるのでプレス圧力を下げることができ、プ
レス時の残留応力を緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型セラミックコンデンサの一
実施例を示すものであり、積層型セラミックコンデンサ
のプレス状態を示す概略図。
【図2】段差量と電極比の関係を示すグラフ。
【図3】電極比とデラミネーション発生率の関係を示す
グラフ。
【符号の説明】
1…セラミックグリーンシート 2…内部電極 11,12…プレス板 13…ゴム材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部電極とセラミックシートを積層して
    構成した積層型セラミックコンデンサにおいて、 内部電極を表面に設けたセラミックグリーンシートが、
    内部電極の厚みをt1、セラミックグリーンシートの厚
    みをt2とすると、関係式{t1/(t1+t2)}≦
    0.25及び関係式t2≦10μmを満足していること
    を特徴とする積層型セラミックコンデンサ。
  2. 【請求項2】 各内部電極の厚みt1を加えたトータル
    厚みをT1、各セラミックグリーンシートの厚みt2を
    加えたトータル厚みをT2とすると、内部電極を表面に
    設けたセラミックグリーンシートを多数枚積み重ねてプ
    レスをする際に、関係式{(T1+T2)−T2}≦
    0.36mmを満足していることを特徴とする請求項1
    記載の積層型セラミックコンデンサ。
JP8293795A 1995-04-07 1995-04-07 積層型セラミックコンデンサ Pending JPH08279435A (ja)

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Cited By (6)

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