JPH08277858A - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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- JPH08277858A JPH08277858A JP7099871A JP9987195A JPH08277858A JP H08277858 A JPH08277858 A JP H08277858A JP 7099871 A JP7099871 A JP 7099871A JP 9987195 A JP9987195 A JP 9987195A JP H08277858 A JPH08277858 A JP H08277858A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disc
- cylinder bodies
- guide plate
- pair
- disc brake
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2つのシリンダ本体の締結剛性を低下させる
ことなくガイド板をシリンダ本体に取付けできるように
する。 【構成】 インナ側シリンダ本体1とアウタ側シリンダ
本体2とをディスクパス部3で合せてタイボルトにより
連結し、両シリンダ本体1,2に移動可能に支持した摩
擦パッド5.6を各シリンダ本体1,2内のピストン
7,8の作動によりディスクロータ8に押付け、その時
発生する摩擦トルクをガイド板10を介してディスクパ
ス部3の内側のトルク受面で受けるようにしたディスク
ブレーキにおいて、ディスクパス部3の上面の、2つの
シリンダ本体1と2の合せ面13,14から所定距離L
だけ離間する部分に溝24,24を設け、該溝24にガ
イド板10の一対の上部爪11のそれぞれを嵌合した状
態で、ガイド板10をシリンダ本体1,2に挟着する。
ことなくガイド板をシリンダ本体に取付けできるように
する。 【構成】 インナ側シリンダ本体1とアウタ側シリンダ
本体2とをディスクパス部3で合せてタイボルトにより
連結し、両シリンダ本体1,2に移動可能に支持した摩
擦パッド5.6を各シリンダ本体1,2内のピストン
7,8の作動によりディスクロータ8に押付け、その時
発生する摩擦トルクをガイド板10を介してディスクパ
ス部3の内側のトルク受面で受けるようにしたディスク
ブレーキにおいて、ディスクパス部3の上面の、2つの
シリンダ本体1と2の合せ面13,14から所定距離L
だけ離間する部分に溝24,24を設け、該溝24にガ
イド板10の一対の上部爪11のそれぞれを嵌合した状
態で、ガイド板10をシリンダ本体1,2に挟着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の制動に用いられ
るディスクブレーキに係り、特に対向ピストンにより摩
擦パッドを駆動するキャリパ固定型のディスクブレーキ
に関する。
るディスクブレーキに係り、特に対向ピストンにより摩
擦パッドを駆動するキャリパ固定型のディスクブレーキ
に関する。
【0002】
【従来の技術】キャリパ固定型のディスクブレーキは、
一般に図8および9に示すように、車両の非回転部に固
定されるインナ側シリンダ本体1とディスクロータDを
跨いで車両外側に配置されるアウタ側シリンダ本体2と
を個別に製作して、それぞれに設けられた、製品として
のディスクパス部3を形成するディスクパス形成部3
a,3bを突き合わせて締結部材(タイボルト)4によ
り連結し、2つのシリンダ本体1,2にディスクロータ
Dの軸方向へ移動可能に一対の摩擦パッド5,6を支持
させ、各シリンダ本体1,2内のピストン7,8の作動
により前記一対の摩擦パッド5,6をディスクロータD
に押付けて、この時摩擦パッド5,6にかかる反力(制
動トルク)を各シリンダ本体1,2のディスクパス形成
部3a,3b(ディスクパス部3)の内側に共通に形成
したトルク受面9(片側は省略)にて受ける構造となっ
ている。
一般に図8および9に示すように、車両の非回転部に固
定されるインナ側シリンダ本体1とディスクロータDを
跨いで車両外側に配置されるアウタ側シリンダ本体2と
を個別に製作して、それぞれに設けられた、製品として
のディスクパス部3を形成するディスクパス形成部3
a,3bを突き合わせて締結部材(タイボルト)4によ
り連結し、2つのシリンダ本体1,2にディスクロータ
Dの軸方向へ移動可能に一対の摩擦パッド5,6を支持
させ、各シリンダ本体1,2内のピストン7,8の作動
により前記一対の摩擦パッド5,6をディスクロータD
に押付けて、この時摩擦パッド5,6にかかる反力(制
動トルク)を各シリンダ本体1,2のディスクパス形成
部3a,3b(ディスクパス部3)の内側に共通に形成
したトルク受面9(片側は省略)にて受ける構造となっ
ている。
【0003】ところで、上記インナ側シリンダ本体1お
よびアウタ側シリンダ本体2は、鋳鉄(通常、球状黒鉛
鋳鉄)から鋳造により形成されており、そのまゝでは耐
食性が不足して、トルク受面9に錆が発生し、該トルク
受面9に摩擦パッド5,6が張り付いてしまう危険があ
る。そこで従来は、同じく図8および9に示すように各
トルク受面9上にステンレス鋼の薄板から成るコ字形の
ガイド板10を配置し、該ガイド板10を介して制動ト
ルクを前記トルク受面9にて受けるように配慮してい
た。
よびアウタ側シリンダ本体2は、鋳鉄(通常、球状黒鉛
鋳鉄)から鋳造により形成されており、そのまゝでは耐
食性が不足して、トルク受面9に錆が発生し、該トルク
受面9に摩擦パッド5,6が張り付いてしまう危険があ
る。そこで従来は、同じく図8および9に示すように各
トルク受面9上にステンレス鋼の薄板から成るコ字形の
ガイド板10を配置し、該ガイド板10を介して制動ト
ルクを前記トルク受面9にて受けるように配慮してい
た。
【0004】しかるに、上記ガイド板10は、その上下
端部に設けた一対の上部爪11と一対の下部爪12(図
7)とで各シリンダ本体1,2を共通に挟むようにして
設けられており、その上部爪11は、所定のばね力(挟
持力)を発生するように本体部分から山形に折曲させら
れている。これにより、単にガイド板10の上部爪11
をシリンダ本体1,2の上面に係止させた場合は、その
上部爪11の折曲部分がディスクロータDの半径外方向
へ突出するため、ロードホイールWの内面に干渉してし
まう危険がある。このため従来は、前記ディスクパス部
3の、前記トルク受面9寄りの上面であって、両シリン
ダ本体1,2の合せ面13,14を中心とする部分に、
ディスクロータDの半径内方向へ窪ませた凹部15内を
形成し、この凹部15内にガイド板10の一対の上部爪
11を収納するようにしていた。
端部に設けた一対の上部爪11と一対の下部爪12(図
7)とで各シリンダ本体1,2を共通に挟むようにして
設けられており、その上部爪11は、所定のばね力(挟
持力)を発生するように本体部分から山形に折曲させら
れている。これにより、単にガイド板10の上部爪11
をシリンダ本体1,2の上面に係止させた場合は、その
上部爪11の折曲部分がディスクロータDの半径外方向
へ突出するため、ロードホイールWの内面に干渉してし
まう危険がある。このため従来は、前記ディスクパス部
3の、前記トルク受面9寄りの上面であって、両シリン
ダ本体1,2の合せ面13,14を中心とする部分に、
ディスクロータDの半径内方向へ窪ませた凹部15内を
形成し、この凹部15内にガイド板10の一対の上部爪
11を収納するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のガイド板10の取付構造によれば、上記凹部1
5の存在によりディスクパス部3の肉厚が減じるため、
両シリンダ本体1,2の締結剛性が低下し、摩擦パッド
5,6をディスクロータDに押付けた際、図8にa,b
矢印で示すようにインナシリンダ本体1とアウタシリン
ダ本体2とが相互に開き方向に変形する虞があった。
た従来のガイド板10の取付構造によれば、上記凹部1
5の存在によりディスクパス部3の肉厚が減じるため、
両シリンダ本体1,2の締結剛性が低下し、摩擦パッド
5,6をディスクロータDに押付けた際、図8にa,b
矢印で示すようにインナシリンダ本体1とアウタシリン
ダ本体2とが相互に開き方向に変形する虞があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、インナおよびア
ウタ側シリンダ本体の締結剛性の低下を招くことなくガ
イド板をシリンダ本体に取付けできるようにしたディス
クブレーキを提供することにある。
れたもので、その目的とするところは、インナおよびア
ウタ側シリンダ本体の締結剛性の低下を招くことなくガ
イド板をシリンダ本体に取付けできるようにしたディス
クブレーキを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、2つのシリンダ本体をディスクパス部で合
せて締結部材により連結し、前記2つのシリンダ本体に
ディスクロータの軸方向へ移動可能に一対の摩擦パッド
を支持させ、前記各シリンダ本体内のピストンの作動に
より前記一対の摩擦パッドをディスクロータに押付け、
この時発生する摩擦トルクを前記2つのシリンダ本体に
共通に挟着したガイド板を介して前記ディスクパス部の
内側に形成したトルク受面にて受けるようにしたディス
クブレーキにおいて、前記ディスクパス部の、前記トル
ク受面寄りの上面であって、前記2つのシリンダ本体の
合せ面からディスクロータの軸方向の前後へ所定距離だ
け離間した部分に、ディスクロータの半径内方向へ窪ま
せた凹部を形成し、前記凹部のそれぞれに前記ガイド板
の一対の上部爪のそれぞれを係合する構成としたことを
特徴とする。
成するため、2つのシリンダ本体をディスクパス部で合
せて締結部材により連結し、前記2つのシリンダ本体に
ディスクロータの軸方向へ移動可能に一対の摩擦パッド
を支持させ、前記各シリンダ本体内のピストンの作動に
より前記一対の摩擦パッドをディスクロータに押付け、
この時発生する摩擦トルクを前記2つのシリンダ本体に
共通に挟着したガイド板を介して前記ディスクパス部の
内側に形成したトルク受面にて受けるようにしたディス
クブレーキにおいて、前記ディスクパス部の、前記トル
ク受面寄りの上面であって、前記2つのシリンダ本体の
合せ面からディスクロータの軸方向の前後へ所定距離だ
け離間した部分に、ディスクロータの半径内方向へ窪ま
せた凹部を形成し、前記凹部のそれぞれに前記ガイド板
の一対の上部爪のそれぞれを係合する構成としたことを
特徴とする。
【0008】本発明は、上記凹部を溝から形成し、ガイ
ド板の上部爪のそれぞれを該溝に嵌合するようにしても
良いものである。
ド板の上部爪のそれぞれを該溝に嵌合するようにしても
良いものである。
【0009】
【作用】上記のように構成したディスクブレーキにおい
ては、2つのシリンダ本体の合せ面からディスクロータ
の軸方向の前後へ所定距離だけ離間した部分に形成した
凹部にガイド板の上部爪を係合することで、前記2つの
シリンダ本体の合せ面を含むその前後の肉厚は十分に確
保され、2つのシリンダ本体の締結剛性が低下すること
はない。
ては、2つのシリンダ本体の合せ面からディスクロータ
の軸方向の前後へ所定距離だけ離間した部分に形成した
凹部にガイド板の上部爪を係合することで、前記2つの
シリンダ本体の合せ面を含むその前後の肉厚は十分に確
保され、2つのシリンダ本体の締結剛性が低下すること
はない。
【0010】また、凹部を溝から形成し、この溝にガイ
ド板の一対の上部爪のそれぞれを嵌合した場合は、たと
え2つのシリンダ本体の上面に段差が生じても、各溝の
側面がガイド板の各上部爪をガイドするので、ガイド板
の姿勢は安定する。
ド板の一対の上部爪のそれぞれを嵌合した場合は、たと
え2つのシリンダ本体の上面に段差が生じても、各溝の
側面がガイド板の各上部爪をガイドするので、ガイド板
の姿勢は安定する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0012】図1〜5は、本発明にかゝるディスクブレ
ーキを示したものである。なお、基本構造は、前出図8
および9に示したものと変わりはないので、こゝでは図
8および9に示した部分と同一部分には同一符号を付す
こととする。本実施例は、対向配置した一対のピストン
7,8をディスクロータDの円周方向へ二対配置した、
4ピストンタイプのもので、インナ側シリンダ本体1と
アウタ側シリンダ本体2のそれぞれには、対応するピス
トン7,8を収容するための2つのボア20が並設され
ている。インナ側シリンダ本体1とアウタ側シリンダ本
体2とは、前記したように左右のディスクパス部3,3
の中央で合わされ、各ディスクパス部3においてインナ
側シリンダ本体1からアウタ側シリンダ本体2へ挿入し
た各2本のタイボルト4,4により連結されている。
ーキを示したものである。なお、基本構造は、前出図8
および9に示したものと変わりはないので、こゝでは図
8および9に示した部分と同一部分には同一符号を付す
こととする。本実施例は、対向配置した一対のピストン
7,8をディスクロータDの円周方向へ二対配置した、
4ピストンタイプのもので、インナ側シリンダ本体1と
アウタ側シリンダ本体2のそれぞれには、対応するピス
トン7,8を収容するための2つのボア20が並設され
ている。インナ側シリンダ本体1とアウタ側シリンダ本
体2とは、前記したように左右のディスクパス部3,3
の中央で合わされ、各ディスクパス部3においてインナ
側シリンダ本体1からアウタ側シリンダ本体2へ挿入し
た各2本のタイボルト4,4により連結されている。
【0013】各摩擦パッド5,6は、裏板21とこの裏
板21の一面に接合されたライニング22とから成り、
その裏板21をインナ側シリンダ本体1とアウタ側シリ
ンダ本体2との間に橋架した一対の支持ロッド23に嵌
挿させることにより、該支持ロッド23に摺動自在に吊
下支持されている。各摩擦パッド5,6は、ディスクロ
ータDの円周方向に配置した2つのピストンに対向する
ように広幅に形成され、その裏板21の両側面を前記ガ
イド板10を介して左右のディスクパス部3,3の内側
のトルク受面9,9に当接させている。
板21の一面に接合されたライニング22とから成り、
その裏板21をインナ側シリンダ本体1とアウタ側シリ
ンダ本体2との間に橋架した一対の支持ロッド23に嵌
挿させることにより、該支持ロッド23に摺動自在に吊
下支持されている。各摩擦パッド5,6は、ディスクロ
ータDの円周方向に配置した2つのピストンに対向する
ように広幅に形成され、その裏板21の両側面を前記ガ
イド板10を介して左右のディスクパス部3,3の内側
のトルク受面9,9に当接させている。
【0014】一方、ガイド板10は、図2に良く示され
るように、その全体がコ字形をなし、一対の脚片10
a,10aを連結する連結片10bの上縁に上部爪11
を、前記一対の脚片10aの下縁に下部爪12をそれぞ
れ設けている。ガイド板10の上部爪11は前記連結片
10bから山形に折曲させられ、また、その下部爪12
は各脚片10aからU字形に折曲してその背面に沿って
大きく立ち上げられている。
るように、その全体がコ字形をなし、一対の脚片10
a,10aを連結する連結片10bの上縁に上部爪11
を、前記一対の脚片10aの下縁に下部爪12をそれぞ
れ設けている。ガイド板10の上部爪11は前記連結片
10bから山形に折曲させられ、また、その下部爪12
は各脚片10aからU字形に折曲してその背面に沿って
大きく立ち上げられている。
【0015】しかして、ディスクパス部3(ディスクパ
ス形成部3a,3b)の、トルク受面9寄りの上面であ
って、前記2つのシリンダ本体1,2の合せ面13,1
4からディスクロータDの軸方向の前後へ所定距離L,
Lだけ離間した部分には、ディスクロータDの半径内方
向へ窪ませた溝(凹部)24,24が形成されている。
各溝24は、前記ガイド板10の上部爪11を丁度嵌合
可能な幅と深さとを有している。ガイド板10は、その
一対の上部爪11のそれぞれを前記2つの溝24に嵌合
させると共に、その下部爪12を各シリンダ本体1,2
の、ディスクロータD側の突出面25(図4)に係合さ
せた状態で、シリンダ本体1,2に挟着されている。
ス形成部3a,3b)の、トルク受面9寄りの上面であ
って、前記2つのシリンダ本体1,2の合せ面13,1
4からディスクロータDの軸方向の前後へ所定距離L,
Lだけ離間した部分には、ディスクロータDの半径内方
向へ窪ませた溝(凹部)24,24が形成されている。
各溝24は、前記ガイド板10の上部爪11を丁度嵌合
可能な幅と深さとを有している。ガイド板10は、その
一対の上部爪11のそれぞれを前記2つの溝24に嵌合
させると共に、その下部爪12を各シリンダ本体1,2
の、ディスクロータD側の突出面25(図4)に係合さ
せた状態で、シリンダ本体1,2に挟着されている。
【0016】上記構成のディスクブレーキにおいては、
一対の上部爪11を溝24に嵌合させながらガイド板1
0を各シリンダ本体1,2に挟着させると、その上部爪
11の全体が溝24内に収納されて、各シリンダ本体
1、2の上面から突出せず、したがって該上部爪11と
ロードホイールWの内面とが干渉することはない。ま
た、前記溝24は2つのシリンダ本体1,2の合せ面1
2,13からディスクロータDの軸方向へ所定距離Lだ
け離間した位置に存在するので、2つのシリンダ本体
1,2の合せ面12,13を含むその前後の肉厚は十分
に確保され、2つのシリンダ本体1,2の締結剛性が低
下することはない。すなわち、2つのシリンダ本体1,
2の締結剛性が十分に確保されるので、高負荷制動時に
も両シリンダ本体1,2にa,b矢印で示すような開き
方向の変形が生じることはなく、したがってピストン
7,8が摩擦パッド5,6の上部側に片当たりせず、所
望の制動力を安定して得ることができると共に、いわゆ
るキャリパ鳴きを防止できる。
一対の上部爪11を溝24に嵌合させながらガイド板1
0を各シリンダ本体1,2に挟着させると、その上部爪
11の全体が溝24内に収納されて、各シリンダ本体
1、2の上面から突出せず、したがって該上部爪11と
ロードホイールWの内面とが干渉することはない。ま
た、前記溝24は2つのシリンダ本体1,2の合せ面1
2,13からディスクロータDの軸方向へ所定距離Lだ
け離間した位置に存在するので、2つのシリンダ本体
1,2の合せ面12,13を含むその前後の肉厚は十分
に確保され、2つのシリンダ本体1,2の締結剛性が低
下することはない。すなわち、2つのシリンダ本体1,
2の締結剛性が十分に確保されるので、高負荷制動時に
も両シリンダ本体1,2にa,b矢印で示すような開き
方向の変形が生じることはなく、したがってピストン
7,8が摩擦パッド5,6の上部側に片当たりせず、所
望の制動力を安定して得ることができると共に、いわゆ
るキャリパ鳴きを防止できる。
【0017】また、例えば図6に示したように、鋳造精
度(または加工精度)によりディスクパス部3の上面に
合せ面12,13を境にした段差16が生じたとして
も、ガイド板10の一対の上部爪11のそれぞれは、溝
24に丁度収まって該溝24の左右立壁によってガイド
されるので、ガイド板10に傾きが発生することはな
い。因みに、前出図8および9に示したガイド板10の
取付構造であると、図7に示すように、前記段差16の
存在により凹部15に対するガイド板10の上部爪11
の座りが不安定となり、ガイド板10に傾きが発生す
る。
度(または加工精度)によりディスクパス部3の上面に
合せ面12,13を境にした段差16が生じたとして
も、ガイド板10の一対の上部爪11のそれぞれは、溝
24に丁度収まって該溝24の左右立壁によってガイド
されるので、ガイド板10に傾きが発生することはな
い。因みに、前出図8および9に示したガイド板10の
取付構造であると、図7に示すように、前記段差16の
存在により凹部15に対するガイド板10の上部爪11
の座りが不安定となり、ガイド板10に傾きが発生す
る。
【0018】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明にか
ゝるディスクブレーキによれば、2つのシリンダ本体の
合せ面から離れた部位にガイド板の上部爪の係合位置を
設定したので、両シリンダ本体の合せ面を含むその前後
の肉厚は十分に確保され、2つのシリンダ本体の締結剛
性が低下することがなくなって、所望の制動力を安定し
て確保することができ、かつキャリパ鳴きを未然に防止
できる効果がある。また、ガイド板の上部爪の係合用凹
部を溝から形成し、この溝にガイド板の一対の上部爪の
それぞれを嵌合した場合は、各溝の側面によりガイド板
の上部爪がガイドされるので、ガイド板の取付姿勢は安
定して、信頼性が向上する。
ゝるディスクブレーキによれば、2つのシリンダ本体の
合せ面から離れた部位にガイド板の上部爪の係合位置を
設定したので、両シリンダ本体の合せ面を含むその前後
の肉厚は十分に確保され、2つのシリンダ本体の締結剛
性が低下することがなくなって、所望の制動力を安定し
て確保することができ、かつキャリパ鳴きを未然に防止
できる効果がある。また、ガイド板の上部爪の係合用凹
部を溝から形成し、この溝にガイド板の一対の上部爪の
それぞれを嵌合した場合は、各溝の側面によりガイド板
の上部爪がガイドされるので、ガイド板の取付姿勢は安
定して、信頼性が向上する。
【図1】本発明にかゝるディスクブレーキの構造を、デ
ィスクロータの軸方向に沿って示す縦断面図である。
ィスクロータの軸方向に沿って示す縦断面図である。
【図2】本発明で用いるガイド板の形状を示す平面図で
ある。
ある。
【図3】本ディスクブレーキにおけるガイド板の取付構
造を示す断面図である。
造を示す断面図である。
【図4】本ディスクブレーキの構造を、ディスクロータ
の軸に直交する方向に沿って示す縦断面図である。
の軸に直交する方向に沿って示す縦断面図である。
【図5】本ディスクブレーキの構造を示す平面図であ
る。
る。
【図6】本ディスクブレーキにおけるガイド板の取付構
造を示す模式図である。
造を示す模式図である。
【図7】従来のディスクブレーキにおけるガイド板の取
付構造を示す模式図である。
付構造を示す模式図である。
【図8】従来のディスクブレーキの構造を、ディスクロ
ータの軸方向に沿って示す縦断面図である。
ータの軸方向に沿って示す縦断面図である。
【図9】従来のディスクブレーキにおけるガイド板の取
付構造を示す断面図である。
付構造を示す断面図である。
1 インナ側ピストン本体 2 アウタ側ピストン本体 3 ディスクパス部 4 タイボルト(締結部材) 5,6 摩擦パッド 7,8 ピストン 9 トルク受面 10 ガイド板 11 上部爪 12 下部爪 24 溝(凹部)
Claims (2)
- 【請求項1】 2つのシリンダ本体をディスクパス部で
合せて締結部材により連結し、前記2つのシリンダ本体
にディスクロータの軸方向へ移動可能に一対の摩擦パッ
ドを支持させ、前記各シリンダ本体内のピストンの作動
により前記一対の摩擦パッドをディスクロータに押付
け、この時発生する摩擦トルクを前記2つのシリンダ本
体に共通に挟着したガイド板を介して前記ディスクパス
部の内側に形成したトルク受面にて受けるようにしたデ
ィスクブレーキにおいて、前記ディスクパス部の、前記
トルク受面寄りの上面であって、前記2つのシリンダ本
体の合せ面からディスクロータの軸方向の前後へ所定距
離だけ離間した部分に、ディスクロータの半径内方向へ
窪ませた凹部を形成し、前記凹部のそれぞれに前記ガイ
ド板の一対の上部爪のそれぞれを係合したことを特徴と
するディスクブレーキ。 - 【請求項2】 凹部が溝から成り、ガイド板の上部爪の
それぞれが該溝に嵌合されていることを特徴とする請求
項1に記載のディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7099871A JPH08277858A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7099871A JPH08277858A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ディスクブレーキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08277858A true JPH08277858A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=14258882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7099871A Pending JPH08277858A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ディスクブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08277858A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6260670B1 (en) | 1999-04-09 | 2001-07-17 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Opposed piston type disc brake |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7099871A patent/JPH08277858A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6260670B1 (en) | 1999-04-09 | 2001-07-17 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Opposed piston type disc brake |
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