JPH08277667A - ドアロック装置 - Google Patents

ドアロック装置

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JPH08277667A
JPH08277667A JP8285195A JP8285195A JPH08277667A JP H08277667 A JPH08277667 A JP H08277667A JP 8285195 A JP8285195 A JP 8285195A JP 8285195 A JP8285195 A JP 8285195A JP H08277667 A JPH08277667 A JP H08277667A
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JP
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link
latch
door lock
gear
door
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JP8285195A
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English (en)
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Takeshi Oshima
毅 大島
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つのモータを駆動源として共有させてオー
トクローズ動作及びドアロック解錠動作だけでなく、ド
アロック施錠動作まで行わせることができ、しかもメカ
機構中に電気部品を分散配置する必要がなく、部品点数
の削減による装置の小型化に適するとともに、組立性の
向上と生産コストの低減を図ることができるドアロック
装置を提供する。 【構成】 互いに噛合して連動回転する一対のギヤ6
6,67と、ギヤ66と一体回転するリンク駆動用カム
68と、ギヤ67と一体回転するリンク駆動用カム69
と、リンク駆動用カム68が所定の正回転をしたときの
み作動するオートクローズ機構76と、前記リンク駆動
用カム69が所定の逆回転した時にはドアロック施錠動
作を行うとともに、カム69が所定の正回転をした時に
はドアロック解錠動作を行うドアロック施解錠機構77
とを備え、一対のギヤの一方をモータで駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のドアロック装置
に関するもので、詳しくはオートクローズ機構(半ドア
防止機構)を備えたドアロック装置の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車等の車体側に設けられるス
トライカーとドア側に設けられラッチとの係合状態が中
途係合状態のハーフラッチ状態から完全係合状態のフル
ラッチ状態にするオートクローズ機構を備えたドアロッ
ク装置の従来例が、図11乃至図16に示されている。
ここに示したドアロック装置11は、特公平5−277
48号公報等に開示されているもので、箱状のケース1
2を備えており、このケース12内には車体のセンター
ピラー(図示略)等に固着されたストライカー13と噛
合可能に二股状のラッチ14が、前後方向を向く水平な
軸15によって枢着されている。
【0003】図16に示すラツチ14は、ストライカー
13と完全に離脱して、ストライカー13の進入を待機
するオープン位置にある。また、図14に示すラツチ1
4は、ストライカー13と完全に噛合してドアを全閉状
態で保持するフルラッチ位置にある。さらに、図15に
示すラツチ14は、オープン位置とフルラッチ位置との
中間位置にあり、ストライカー13と辛じて係合状態に
あるハーフラッチ位置にある。このラツチ14は、回動
可能であり、図示していないばねによって常時一方向に
付勢されている。
【0004】また、ケース12内には、半月状のポール
16が、軸15と平行な軸17によって枢着されてい
る。このポール16は、ラツチ14がハーフラッチ位置
とフルラッチ位置とにあるとき、ラッチ14の一部に係
合し、ラツチ14がそれらの位置よりオープン位置側に
向けて回動するのを阻止するようにしたものである。即
ち、図13に示すばね18によりポール16は、図14
乃至図16に示す時計方向(図13においては反時計方
向)に付勢され、常時は図14乃至図16に示す位置で
停止している。しかし、ばね18の付勢力に抗して、図
14乃至図16に示すように反時計方向である解除方向
に回動させられることにより、ラッチ14との係合状態
が解除され、ドアを自由に開くことができるようにな
る。
【0005】上記ラッチ14の軸15及びポール16の
軸17は、ケース12を貫通して前方に突出し、回動板
19がラッチ14の軸15の前端に、またオープンレバ
ー20がポール16の軸17の前端にそれぞれ嵌着され
ている。また、ラッチ14が回動板19と、またポール
16がオープンレバー20とそれぞれ一体的に回動し得
るようになっている。
【0006】この回動板19は、先端部に前方を向く当
接部19aが形成された腕部19b(図13では左方を
向く)を備えるとともに、他の周縁部に第1カム面21
と第2カム面22とを備えている。この第1カム面21
は、ドアが半ドア状態まで閉じられ、そのときのストラ
イカー13の進入によりラッチ14が上述のハーフラッ
チ位置に達してからフルラッチ位置に至るまでの間、ケ
ース12に固着されたマイクロスイッチよりなるハーフ
ラッチ感知センサSSlを作動させ、その接点を閉しさ
せるように形状及び配置が設定されている。
【0007】また、第2カム面22は、ラッチ14がフ
ルラッチ位置に達したとき、ケース12に固着されたマ
イクロスイッチよりなるフルラッチ感知センサSS2を
作動させ、その接点を閉じさせるように形状及び配置が
設定されている。また、オープンレバー20は、腕部2
0a(図13では左方を向く)を備えるとともに、他の
周縁部にカム面23を備えている。このカム面23は、
ポール16がラッチ14の回動を妨げない位置まで回動
したときに、ケース12に固着されたマイクロスイッチ
よりなるポールオープン感知スイッチSS3を作動さ
せ、その接点を閉じさせるように形状及び配置が設定さ
れている。
【0008】図11及び図12に示すように、ドア内に
おけるドアロック11の前方には、支持板24が固着さ
れており、この支持板24には、電動式のアクチュエー
タ25が支持されている。このアクチュエータ25は、
支持板24の下部に設けられ、被覆導線によって制御装
置に接続された可逆モータ26と、同じく減速機27
と、支持板24のほぼ中央に水平な軸28によって枢着
された回動板29と、回動板29の一側面に固着された
扇形の出力部材30とから構成されている。
【0009】また、中間部で軸28の一端を支持した軌
受板31は、両端が支持板24の車内側の側面に固着さ
れている。減速機27は、モータ26の回転軸26aに
取付けられたウォーム32と、このウォーム32に噛合
するウォームホイール33と、ウォームホイ−ル33の
軸34における支持板24より車内側に突出した部分に
固嵌され、回動板29の下縁部に形成された平歯29a
と噛合するピニオン35とから構成されている。このモ
ータ26の回転軸26aが回転することにより、ウォー
ム32、ウォームホイール33及び軸34を介してピニ
オン35が回転させられ、このピニオン35により回動
板29を、図12に示す中立位置から回動し得るように
なっている。
【0010】この回動板29の上縁には、凹部36が形
成されており、回動板29が中立位置にあるときは、こ
の凹部36に支持板24に固着されたマイクロスイッチ
よりなる中立感知センサの作動部分が位置して、その接
点が閉じられている。しかし、回動板29が軸28を中
心として、いずれかの方向に回動することにより中立感
知センサの作動部が押されて、その接点が開くようにな
っている。
【0011】また、軸28における回動板29と軸受板
31との間には、2個のアーム37,38が、互いに相
対回転可能に枢着されている。これらのアーム37,3
8の先端部には、ロッド39,40がそれぞれ連結され
ている。この回動板29が中立位置から回動(図12で
は時計方向)すると、出力部材30の一側端が、アーム
37の−側縁に形成された当接部37aに当接して、ア
ーム37を同方向に回動させ、ロッド39を牽引し得る
ようになっている。また、回動板29が中立位置から回
動(図12では反時計方向)すると、出力部材30の他
側縁が、ア−ム38の一側縁に形成された当接部に当接
して、アーム38を同方向に回動させ、ロッド40を牽
引するようになっている。
【0012】また、ケース12の車内側の側面には側板
41が固着されており、この側板41の上部には、図1
1に示すようにく字状のリンク42が軸43によって枢
着されている。このリンク42の下部には、上述のロッ
ド39が連結されており、このロッド39が牽引される
ことにより、リンク42の上部に形成された押圧部42
aで回動板19の当接部19aを下方に押し下げ、回動
板19とともにラッチ14をハーフラッチ位置からフル
ラッチ位置まで強制的に回動させることができる。ま
た、リンク42を回動板19の回動軌跡から離れた位置
で停止させておくためのストッパ45は、側板41の上
緑を折曲して形成されている。
【0013】上述のアーム37、ロッド39、リンク4
2等により、アクチュエータ25の出力部材30とドア
ロック装置11のラッチ14とを出力部材30の回動
(図12では時計方向)により、ラッチ14がフルラッ
チ方向に強制的に回動させられるように互いに連動する
ドア閉止装置46が形成されている。図11に示すよう
に側板41の下部には、図中の上方を向く腕部47aと
同じく右方を向く腕部47bとを備えるリンク47が軸
48によって枢着されている。
【0014】腕部47aの上端には、上述のロッド40
が連結されており、腕部47bの先端には、ほぼ上下方
向を向く押し杆49の下端が軸50によって連結されて
いる。この押し杆49の上部には、上下方向を向く長孔
51が突設されおり、この長孔51を通って側板41に
突設されたピン52により、押し杆49の上部には、側
板41に対して上下方向に摺動自在に支持されている。
【0015】したがって、ロッド40が牽引されること
により、リンク47が回動(図11では反時計方向)さ
せられ、押し杆49が押し上げられ、押し杆49の上端
でオープンレバー20の腕部20aを押し上げ、オープ
ンレバー20とともにポール16を解除方向に回動させ
ることができる。また、リンク47は、復帰回動用のば
ね53により付勢されている。
【0016】上述のアーム38、ロッド40、リンク4
7、押し杆49等により、アクチユエータ25の出力部
材30とドアロック装置11のポール16とを出力部材
30の回動(図12では反時計方向)により、ポール1
6が解除方向に作動させられるように互いに連動するロ
ック解除装置54が形成されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のドア
ロック装置は、モータ26を正回転または逆回転させる
ことで回転板29に固着された出力部材30を正方向ま
たは逆方向に移動させ、この出力部材30でアーム37
またはアーム38を押すことにより、アーム37に連結
されているロッド39の牽引またはアーム38に連結さ
れているロッド40の牽引を行っている。そして、この
ロッド39の牽引によってハーフラッチ状態をフルラッ
チ状態に移行させるオートクローズ動作を行わせ、ロッ
ド40の牽引によってフルラッチ状態をロックするポー
ル16がロック解除方向に回動させられるドアロック解
錠動作が行われる。即ち、前述の従来装置は、単一の出
力部材30がオートクローズ動作及びドアロック解錠動
作に共用されるため、出力部材30の移動量(モータ2
6の正逆回転量)を所定の適正値に設定することが難し
い。
【0018】そこで、前述の出力部材30によって牽引
される各ロッド39,40に連結されている機構部品の
変位量をセンサで検出して、それぞれのセンサからの検
出信号によってモータ26の回転を制御するようにして
いる。したがって、各種センサ等の電気部品をメカ機構
内の複数箇所に分散配置しなければならず、装置の組立
性の低下やコストアップにつながるといった問題があ
る。
【0019】さらに、オートクローズ動作及びドアロッ
ク解錠動作は行えるが、フルラッチ状態をロックするド
アロック施錠動作が行えず、該ドアロック施錠動作を行
うには、さらに別にモータやリンク機構を装備しなけれ
ばならない。したがって、部品点数の増大によって装置
の大型化を招くという問題がある。
【0020】本発明の目的は、上記課題を解消すること
にあり、一つのモータを駆動源として共有させてオート
クローズ動作及びドアロック解錠動作だけでなく、ドア
ロック施錠動作まで行わせることができ、しかもメカ機
構中に電気部品を分散配置する必要がなく、部品点数の
削減による装置の小型化に適するとともに、組立性の向
上と生産コストの低減を図ることができるドアロック装
置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、駆
動源となるモータの正逆回転動作を電気的に制御する制
御回路を搭載してなるコントロールユニットと、車体側
に装備されたストライカーに係合するラッチの動作を操
作するための機構を搭載してコントロールユニットに組
み付けられるメカユニットとを具備したドアロック装置
において、コントロールユニットが、互いに噛合して連
動回転する第1および第2のギヤと、第1のギヤと一体
に回転する第1のリンク駆動用カムと、第2のギヤと一
体に回転する第2のリンク駆動用カムとを備え、第1お
よび第2のギヤの一方を単一のモータで駆動することを
特徴とするドアロック装置によって達成することができ
る。
【0022】また上記目的は、メカユニットが第1のリ
ンク駆動用カムの回転によってラッチとストライカーと
の係合状態をハーフラッチ状態からフルラッチ状態に移
行させるオートクローズ機構と、第2のリンク駆動用カ
ムの回転によってラッチとストライカーとの係合状態を
ロック状態又はロック解除状態にするドアロック施解錠
機構を具備していることによって達成することができ
る。
【0023】また上記目的は、オートクローズ機構が、
第1のリンク駆動用カムの所定量の回転により所定量の
揺動動作を行う回動リンクと、ラッチと一体に設けられ
て回動リンクの揺動を受けて回動するレバー部材とを具
備していることによって達成することができる。
【0024】また上記目的は、ドアロック施解錠機構
が、第2のリンク駆動用カムによって移動操作されるレ
バーと、該レバーにより連動する複数のリンクと、該複
数のリンクを介して操作可能なロック板と、該リンクの
進退操作を可能にするノブ従動リンクとを具備している
ことによって達成することができる。
【0025】更に上記目的は、第1のギヤと第2のギヤ
とのギヤ比が1対2であることによって達成することが
できる。
【0026】
【作用】本発明に係わる上記構成のドアロック装置によ
れば、コントロールユニットが、互いに噛合して連動回
転する第1および第2のギヤと、第1のギヤと一体に回
転する第1のリンク駆動用カムと、第2のギヤと一体に
回転する第2のリンク駆動用カムとを備え、第1および
第2のギヤの一方を単一のモータで駆動する。また、メ
カユニットが第1のリンク駆動用カムの回転によってラ
ッチとストライカーとの係合状態をハーフラッチ状態か
らフルラッチ状態に移行させるオートクローズ機構と、
第2のリンク駆動用カムの回転によってラッチとストラ
イカーとの係合状態をロック状態又はロック解除状態に
するドアロック施解錠機構を具備している。
【0027】したがって、オートクローズ機構及びドア
ロック施解錠機構の駆動用に、それぞれ個別に専用のリ
ンク駆動用カムを装備しており、各リンク駆動用カムに
所定の回転を行わせることによって、オートクローズ動
作、ドアロック施錠動作、ドアロック解錠動作のそれぞ
れを行わせる。しかも、それぞれのリンク駆動用カム
は、互いに噛合した一対のギヤ上に設けられていて、そ
の一方のギヤにモータから所定の正逆回転を付与するこ
とで、オートクローズ機構およびドアロック施解錠機構
に所定の動作をさせることが可能であり、駆動源となる
モータを一つで済ませることができる。更には、各リン
ク駆動用カムに所定の正逆回転を付与することで所定の
オートクローズ動作及びドアロック施解錠動作を行わせ
るもので、モータの回転を制御するための変位検出セン
サー等の電気部品をオートクローズ機構やドアロック施
解錠機構中に分散配置する必要もない。
【0028】また、第1のギヤと第2のギヤとのギヤ比
が、1対2に設定されており、第1のギヤが正方向(時
計方向)に2回転すると、第2のギヤが逆方向(反時計
方向)に1回転する。したがって、ドアロック施解錠機
構が作動する前に、オートクローズ機構が確実に作動し
て半ドア状態であるハーフラッチ状態をフルラッチ状態
に移行させることができる。
【0029】
【実施例】本発明に係るドアロック装置の一実施例を図
1乃至図10に基づいて説明する。図1は本発明のドア
ロック装置の一実施例を示す要部の上面図、図2は図1
に示したドアロック装置の要部を示す正面図、図3は本
発明のドアロック装置の全体構成を示す分解斜視図、図
4乃至図6はドアロック装置の要部を示す作用説明図、
図7はドアロック装置の要部による作用説明図、図8は
ドアロック装置のオートクローズ動作を示すフローチャ
ート、図9はドアロック装置のドアロック施錠動作を示
すフローチャート、図10はドアロック装置のドアロッ
ク解錠動作を示すフローチャートである。
【0030】先ず、図3に示すようにドアロック装置5
5は、コントロールユニット56と、メカユニット57
とから構成され、このコントロールユニット56及びメ
カユニット57はねじ58により一つのアッセンブリ
(組立体)に組み上げられる。このコントロールユニッ
ト56は、基板59上に駆動源となる単一のモータ60
と、該モータ60の正逆回転動作を電気的に制御する制
御回路61と、車両のドアを閉じた時に車体側に装備さ
れた給電コネクタ62に嵌合接続して制御回路61及び
モータ60への給電を行う給電コネクタ63と、モータ
60の出力をメカユニット57側に伝達するための取り
合い機構64とを備えている。
【0031】図1乃至図3に示すようにこの取り合い機
構64は、互いに噛合して連動回転する第1及び第2の
ギヤ66,67と、第1のギヤ66と一体に回転する第
1のリンク駆動用カム68と、第2のギヤ67と一体に
回転する第2のリンク駆動用カム69とを備えている。
そして、この一実施例の場合は、図示略のウォームギヤ
やウォームホイールを介してモータ60の出力軸に連結
された原動軸70に第1のギヤ66が固設されること
で、第1および第2のギヤ66,67の双方がモータ6
0によって正逆回転可能にされている。また、この一実
施例では、第1のギヤ66と第2のギヤ67とのギヤ比
が、1対2に設定されており、第1のギヤ66が正方向
(図1では時計方向)に2回転すると、第2のギヤ67
が逆方向(図1では反時計方向)に1回転するように設
定されている。
【0032】一方、図3に示すようにメカユニット57
は、センターピラー等の車体側の構造物71に固定装備
されたストライカー72に係合するラッチ73の動作を
操作するためにメインプレート74上に搭載されたもの
で、図1及び図2に示すようにオートクローズ機構76
とドアロック施解錠機構77とを共有している。
【0033】このオートクローズ機構76は、第1のリ
ンク駆動用カム68が所定量の正回転をしたときのみ作
動して、ラッチ73とストライカー72との係合が深ま
る方向にラッチ73を回転させて、ラッチ73とストラ
イカー72との係合状態をハーフラッチ状態からフルラ
ッチ状態に移行させるリンク機構である。図1及び図4
に示すように、具体的には第1のリンク駆動用カム68
が正方向(図1では時計方向)に1回転すると一時的に
所定量の揺動動作を行う回動リンク79と、ラッチ73
に一体に設けられて回動リンク79の揺動を受けてラッ
チ73を回動させるレバー部材80とを具備した構成で
ある。したがって、ドアロック施解錠機構77が作動す
る前に、オートクローズ機構76が確実に作動して半ド
ア状態であるハーフラッチ状態をフルラッチ状態に最適
なタイミングで確実に移行させることができる。
【0034】この回動リンク79は、図示略のばね部材
により、図1に示す初期位置に復帰するように付勢され
ている。また、回動リンク79は、第1のリンク駆動用
カム68の逆転時にも揺動するが、このときの揺動方向
は第1のリンク駆動用カム68の正回転時とは逆方向に
なり、レバー部材80の操作には関与しない。また、図
1及び図4に示すように、回動リンク79の揺動による
レバー部材80の回転(ラッチ73の回転)は、ラッチ
73とストライカー72との係合状態がハーフラッチ状
態で、レバー部材80の端部が回動リンク79の一端に
接近している時にのみ可能である。したがって、図5に
示すように、ラッチ73とストライカー72との係合状
態がフルラッチ状態になってレバー部材80の端部が回
動リンク79の一端から遠のいた場合には、回動リンク
79の揺動動作はラッチ73の回転に関与しなくなる。
【0035】一方、ドアロック施解錠機構77は、第2
のリンク駆動用カム69が所定量の逆回転した時には、
ラッチ73とストライカー72との係合がドアノブ82
(図3参照)等の操作で外せないように、ラッチ73と
ストライカー72との係合状態をロック状態にし、第2
のリンク駆動用カム69が所定量の正回転をした時には
ロック状態を解除するリンク機構である。
【0036】図1、図5及び図6に示すように、このド
アロック施解錠機構77は、具体的には第1のギヤ66
が正方向に2回転し、これに追従して第2のギヤ67が
逆方向に1回転したとき、第2のリンク駆動用カム69
によって移動操作されるレバー90と、該レバー90が
突設されてレバー90に作用する押圧力で支点84を中
心に時計方向(図5中矢印イ方向)に回動するリンク9
1と、該リンク91に形成されたカム溝Aに沿って上方
に移動するリンク92と、リンク92が下方の初期位置
にあるときのみ該リンク92からリンク93を介して操
作可能なロック板85と、リンク92をドアノブ82に
連設してドアノブ82の操作によってリンク92の進退
操作を可能にするノブ従動リンク86とを具備した構成
である。
【0037】このドアロック施解錠機構77では、図5
に示したフルラッチ状態にあるときには、ドアノブ82
の操作でラッチ73とストライカー72との係合状態を
外してドアを開くことができる。その場合、ドアノブ8
2の操作によってノブ従動リンク86を矢印(ロ)方向
に押すと、リンク92が矢印(ハ)方向に移動し、該リ
ンク92上の操作片94がリンク93の係止片95に当
接し、該係止片95を矢印(ハ)方向に押す。すると、
リンク93が図5中で左方に移動して、該リンク93の
先端のロック板押圧部96がロック板85の受圧片97
を押して、ロック板85をラッチ73から離間する方向
に回動させ、ラッチ73とロック板85との係合状態を
解いて、ラッチ73を回動可能にする。これにより、ラ
ッチ73とストライカー72との係合状態が解除可能と
なる。
【0038】本実施例のドアロック施解錠機構77は、
第2のリンク駆動用カム69の正逆転によってリンク9
1を回動操作することで、リンク91とカム溝Aでつな
がっているリンク92上の操作片94の高さを、リンク
93上の係止片95に当接可能な高さ位置(図5に示し
た高さ位置)、あるいは当接不可能な高さ位置(図6に
示した高さ位置)に切り替えるものである。リンク92
上の操作片94がリンク93上の係止片95に当接可能
な高さ位置にあるときは、ドアノブ82の操作によって
ドアを開閉することのできるドアロック解錠状態であ
り、操作片94が係止片95に当接不可能な高さ位置に
あるときは、ドアノブ82を操作してもドアを開閉する
ことができないドアロック施錠状態である。
【0039】以下、前述の一実施例のドアロック装置5
5におけるオートクローズ動作、ドアロック施錠動作、
ドアロック解錠動作について、図8乃至図10に基づい
て説明する。図4に示した状態は、ラッチ73とストラ
イカー72との係合状態がハーフラッチ状態である場合
を示しており、このようなハーフラッチ状態になったこ
とは、図示略のリミットスイッチにより検出され、オー
トクローズ機構76によるオートクローズ動作が開始さ
れる。
【0040】図8に示すようにオートクローズ動作は、
ハーフラッチ状態を検出するリミットスイッチによりコ
ントロールユニット56の制御回路61がスイッチON
状態となり(ステップ101)、モータ60が駆動され
(ステップ102)、第1のギヤ66が正方向に1回転
する(ステップ103)。すると、第1のギヤ66と一
体の第1のリンク駆動用カム68が1回転し、回動リン
ク79が反時計方向に揺動して(ステップ104)、図
4及び図5に矢印(ホ)及び矢印(ヘ)で示すようにレ
バー部材80とともにラッチ73を回動させ、ラッチと
ストライカーとの係合が深まるように、ストライカーが
引き込まれる(ステップ105,106,107)。
【0041】そして、図5に示すフルラッチ状態に移行
すると、第1のギヤ66が逆方向に1回転するようにモ
ータ60が逆転され、各第1および第2のギヤ66,6
7上の第1及び第2のリンク駆動用カム68,69が初
期の姿勢に戻されて処理を終える(ステップ108,1
09,110)。
【0042】また、図9に示すようにドアロック施錠動
作は、フルラッチ状態で図示略のドアロックスイッチが
ON状態にされると(ステップ301)、モータ60に
よって第1のギヤ66が正方向に2回転させられる(ス
テップ302)。これによって、第2のギヤ67と第2
のリンク駆動用カム69が逆方向に1回転する(ステッ
プ303)。この第2のリンク駆動用カム69の逆方向
回転は、レバー90を介してリンク91を図5の矢印
(イ)方向に所定量回動させて(ステップ304)、カ
ム溝Aを介してリンク91に連結されているリンク92
を、図6及び図7に示すように上方に変位させて、リン
ク92上の操作片94がリンク93上の係止片95より
も上方に位置することで処理を終了する(ステップ30
5,306)。
【0043】図6及び図7に示すようにドアロック施錠
状態では、ドアノブ82を操作して、図6の矢印(ニ)
方向にリンク92を移動させても、リンク92上の操作
片94がリンク93上の係止片95の上方を素通りして
しまうため、ドアノブ82の操作でドアを開けることは
できない。
【0044】また、図10に示すようにドアロック状態
では、図示略のドアロック解除スイッチがONにされる
と(ステップ201)、モータ60が逆転駆動され、第
1のギヤ66を介して第2のギヤ67を正方向に1回転
させる(ステップ202,203)。これによって、レ
バー90が第2のリンク駆動用カム69によって初期位
置に押し戻され(ステップ204)、これに伴うリンク
91の回動によってリンク92が図5に示した元の位置
に復帰(ステップ205,206)して処理を終える。
【0045】以上詳述したように、本実施例のドアロッ
ク装置55は、各リンク駆動用カム68,69に所定の
回転を行わせることによって、オートクローズ動作、ド
アロック施錠動作及びドアロック解錠動作のそれぞれを
行わせることができる。しかも、それぞれのリンク駆動
用カム68,69は、互いに噛合した一対のギヤ66,
67上に設けられていて、その一方のギヤ66にモータ
60から所定の正逆回転を付与することで、オートクロ
ーズ機構76及びドアロック施解錠機構77に所定の動
作をさせることが可能となり、駆動源となるモータ60
を一つで済ませることができる。
【0046】また、各リンク駆動用カム68,69に所
定の正逆回転を付与することで、所定のオートクローズ
動作、ドアロック施解錠動作を行わせるためモータ60
の回転を制御する変位検出センサー等の電気部品をオー
トクローズ機構76やドアロック施解錠機構77中に分
散配置する必要もない。したがって、部品点数の削減に
よる装置の小型化に適すると同時に、組立性が良好であ
るとともに、生産コストの低減を図ることができる。
【0047】更に、図3に示したように、最終的にはコ
ントロールユニット56のメカユニット57とを組み付
けて、メカ部品と電気部品とを統合したアッセンブリと
するが、各ユニット56,57を組み上げる工程では、
電気部品はコントロールユニット56、メカ部品はメカ
ユニット57に分けて組み立てできるため、工程管理を
容易にするとともに、生産性の向上を図ることができ
る。
【0048】なお、前述の実施例では、第1および第2
のギヤ66,67の内、第1のギヤ66の方をモータ6
0で原動するようにしたが、第2のギヤ67を原動する
ようにしても良い。
【0049】また、オートクローズ機構76やドアロッ
ク施解錠機構77を構成するリンク機構も、上記の実施
例に限定されるものではなく、公知の種々の機構を応用
することが可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明のドアロック
装置によれば、コントロールユニットが、互いに噛合し
て連動回転する第1および第2のギヤと、第1のギヤと
一体に回転する第1のリンク駆動用カムと、第2のギヤ
と一体に回転する第2のリンク駆動用カムとを備え、第
1および第2のギヤの一方を単一のモータで駆動する。
また、メカユニットが第1のリンク駆動用カムの回転に
よってラッチとストライカーとの係合状態をハーフラッ
チ状態からフルラッチ状態に移行させるオートクローズ
機構と、第2のリンク駆動用カムの回転によってラッチ
とストライカーとの係合状態をロック状態又はロック解
除状態にするドアロック施解錠機構を具備している。
【0051】したがって、各リンク駆動用カムに所定の
回転を行わせることによって、オートクローズ動作、ド
アロック施錠動作及びドアロック解錠動作のそれぞれを
行わせることができ、各リンク駆動用カムが互いに噛合
した一対のギヤ上に設けられているため、駆動源となる
モータを一つで済ませることができる。
【0052】また、各リンク駆動用カムに所定の正逆回
転を付与することで、所定のオートクローズ動作とドア
ロック施解錠動作を行わせるため、モータの回転を制御
するための変位検出センサー等の電気部品をオートクロ
ーズ機構やドアロック施解錠機構中に分散配置する必要
もない。したがって、部品点数の削減による装置の小型
化に適するとともに、組立性の向上とともに、生産コス
トの低減を図ることができる。
【0053】更に、第1のギヤと第2のギヤとのギヤ比
が1対2であることによって、ドアロック施錠機構が作
動する前に、オートクローズ機構が確実に作動して半ド
ア状態であるハーフラッチ状態をフルラッチ状態に最適
なタイミングで確実に移行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドアロック装置の一実施例を示す要部
の上面図である。
【図2】図1におけるドアロック装置の要部の正面図で
ある。
【図3】本発明のドアロック装置の一実施例を示す全体
構成分解斜視図である。
【図4】図2におけるハーフラッチ状態を示す説明図で
ある。
【図5】図4におけるフルラッチ状態への作動を示す説
明図である。
【図6】図2におけるドアロック施錠状態を示す説明図
である。
【図7】図1におけるドアロック施錠状態を示す説明図
である。
【図8】本発明のドアロック装置のオートクローズ動作
を示すフローチャートである。
【図9】本発明のドアロック装置のドアロック施錠動作
を示すフローチャートである。
【図10】本発明のドアロック装置のドアロック解錠動
作を示すフローチャートである。
【図11】従来のドアロック装置の側面図である。
【図12】図11における車内側から見た側面図であ
る。
【図13】図11におけるA−A線に沿う断面図であ
る。
【図14】図11におけるフルラッチ状態を示すB−B
線より見た矢視図である。
【図15】図11におけるハーフラッチ状態を示すB−
B線より見た矢視図である。
【図16】図11におけるラッチのオープン状態を示す
B−B線より見た矢視図である。
【符号の説明】
55 ドアロック装置 56 コントロールユニット 57 メカユニット 59 基板 60 モータ 61 制御回路 62,63 給電コネクタ 64 取り合い機構 66 第1のギヤ 67 第2のギヤ 68 第1のリンク駆動用カム 69 第2のリンク駆動用カム 70 原動軸 71 構造物 72 ストライカー 73 ラッチ 74 メインプレート 76 オートクローズ機構 77 ドアロック施解錠機構 79 回動リンク 80 レバー部材 82 ドアノブ 84 支点 85 ロック板 86 ノブ従動リンク 90 レバー 91,92,93 リンク 94 操作片 95 係止片 96 ロック板押圧部 97 受圧片

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源となるモータの正逆回転動作を電
    気的に制御する制御回路を搭載してなるコントロールユ
    ニットと、車体側に装備されたストライカーに係合する
    ラッチの動作を操作するための機構を搭載して前記コン
    トロールユニットに組み付けられるメカユニットとを具
    備したドアロック装置において、 前記コントロールユニットが、互いに噛合して連動回転
    する第1および第2のギヤと、前記第1のギヤと一体に
    回転する第1のリンク駆動用カムと、前記第2のギヤと
    一体に回転する第2のリンク駆動用カムとを備え、前記
    第1および第2のギヤの一方を単一の前記モータで駆動
    することを特徴とするドアロック装置。
  2. 【請求項2】 前記メカユニットが、前記第1のリンク
    駆動用カムの回転によってラッチとストライカーとの係
    合状態をハーフラッチ状態からフルラッチ状態に移行さ
    せるオートクローズ機構と、前記第2のリンク駆動用カ
    ムの回転によって前記ラッチと前記ストライカーとの係
    合状態をロック状態又はロック解除状態にするドアロッ
    ク施解錠機構を具備していることを特徴とする請求項1
    に記載のドアロック装置。
  3. 【請求項3】 前記オートクローズ機構が、前記第1の
    リンク駆動用カムの所定量の回転により所定量の揺動動
    作を行う回動リンクと、前記ラッチと一体に設けられて
    前記回動リンクの揺動を受けて回動するレバー部材とを
    具備していることを特徴とする請求項2に記載のドアロ
    ック装置。
  4. 【請求項4】 前記ドアロック施解錠機構が、前記第2
    のリンク駆動用カムによって移動操作されるレバーと、
    該レバーにより連動する複数のリンクと、該複数のリン
    クを介して操作可能なロック板と、該リンクの進退操作
    を可能にするノブ従動リンクとを具備していることを特
    徴とする請求項2に記載のドアロック装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のギヤと前記第2のギヤとのギ
    ヤ比が、1対2であることを特徴とする請求項1に記載
    のドアロック装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014084A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Alpha Corp 錠装置
CN107130864A (zh) * 2017-06-05 2017-09-05 昆山麦格纳汽车系统有限公司 中控锁电动锁止解锁机构

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