JPH08277141A - リン酸塩系ガラスの成形方法 - Google Patents
リン酸塩系ガラスの成形方法Info
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- JPH08277141A JPH08277141A JP7080419A JP8041995A JPH08277141A JP H08277141 A JPH08277141 A JP H08277141A JP 7080419 A JP7080419 A JP 7080419A JP 8041995 A JP8041995 A JP 8041995A JP H08277141 A JPH08277141 A JP H08277141A
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- molding
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/12—Silica-free oxide glass compositions
- C03C3/16—Silica-free oxide glass compositions containing phosphorus
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】リン酸塩系ガラスを比較的低い温度で精密に成
形する。 【構成】リンの酸化物をP2 O5 に換算して40〜90
重量%含有し、カルシウムおよびストロンチウムの酸化
物をそれぞれCaOおよびSrOに換算して合計10〜
60重量%含有するリン酸塩系ガラスを、1×104 〜
1×1014.5ポアズの粘度領域において成形するリン酸
塩系ガラスの成形方法。
形する。 【構成】リンの酸化物をP2 O5 に換算して40〜90
重量%含有し、カルシウムおよびストロンチウムの酸化
物をそれぞれCaOおよびSrOに換算して合計10〜
60重量%含有するリン酸塩系ガラスを、1×104 〜
1×1014.5ポアズの粘度領域において成形するリン酸
塩系ガラスの成形方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リン酸塩系ガラスの成
形方法、特に、リン酸塩系結晶化ガラスからなる歯冠材
料の前駆体であるリン酸塩系ガラスの成形方法に関す
る。
形方法、特に、リン酸塩系結晶化ガラスからなる歯冠材
料の前駆体であるリン酸塩系ガラスの成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、種々のセラミックス系の歯冠材料
が提案され、その一部は実用に供されつつある。これら
のうち、リン酸カルシウム系結晶化ガラスは、ガラス融
液の粘性が比較的低く成形性に優れていること、また、
結晶化ガラスの外観や物性が天然歯によく似ていること
などの特徴を有している。
が提案され、その一部は実用に供されつつある。これら
のうち、リン酸カルシウム系結晶化ガラスは、ガラス融
液の粘性が比較的低く成形性に優れていること、また、
結晶化ガラスの外観や物性が天然歯によく似ていること
などの特徴を有している。
【0003】このため、例えば従来の金属歯冠材料のよ
うにロストワックス法などで作成した鋳型にガラス融液
を流し入れて成形し、そののち結晶化処理することによ
り、外観においても使用感においても違和感のない良好
な人工歯冠を得ることができる。
うにロストワックス法などで作成した鋳型にガラス融液
を流し入れて成形し、そののち結晶化処理することによ
り、外観においても使用感においても違和感のない良好
な人工歯冠を得ることができる。
【0004】とりわけ、リンをP2 O5 に換算して64
〜72重量%、カルシウムをCaOに換算して13〜2
0重量%、ストロンチウムをSrOに換算して6〜13
重量%、アルミニウム、セリウム、ランタンから選ばれ
る少なくとも一種を、それぞれAl2 O3 、Ce2 O
3 、La2 O3 に換算して合計3〜15重量%含有し、
(CaO+SrO)/P2 O5 のモル比が0.78〜
0.86であるリン酸カルシウム系ガラスは口中で長時
間の使用に耐えるだけの機械的強度と化学的安定性をも
ち、しかも天然歯に似た半透明性を持つ材料として特に
有効である(特開平04−104919号公報参照)。
〜72重量%、カルシウムをCaOに換算して13〜2
0重量%、ストロンチウムをSrOに換算して6〜13
重量%、アルミニウム、セリウム、ランタンから選ばれ
る少なくとも一種を、それぞれAl2 O3 、Ce2 O
3 、La2 O3 に換算して合計3〜15重量%含有し、
(CaO+SrO)/P2 O5 のモル比が0.78〜
0.86であるリン酸カルシウム系ガラスは口中で長時
間の使用に耐えるだけの機械的強度と化学的安定性をも
ち、しかも天然歯に似た半透明性を持つ材料として特に
有効である(特開平04−104919号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】リン酸塩系ガラスで歯
冠材料を製作するときには、予め1000℃〜1400
℃程度の高温でガラスを溶融し、これを種々の方法で鋳
造成形する方法が有効である。しかし、リン酸塩系ガラ
スを高温で溶融するとリン成分の一部が揮発して組成が
変動したり、鋳造時に溶融ガラスと鋳型が反応するおそ
れがある。本発明は、これらの問題を回避してリン酸塩
系ガラスを成形する新規な方法を提供することを目的と
する。
冠材料を製作するときには、予め1000℃〜1400
℃程度の高温でガラスを溶融し、これを種々の方法で鋳
造成形する方法が有効である。しかし、リン酸塩系ガラ
スを高温で溶融するとリン成分の一部が揮発して組成が
変動したり、鋳造時に溶融ガラスと鋳型が反応するおそ
れがある。本発明は、これらの問題を回避してリン酸塩
系ガラスを成形する新規な方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、リンの酸化物
をP2 O5 に換算して40〜90重量%含有し、カルシ
ウムおよびストロンチウムの酸化物をそれぞれCaOお
よびSrOに換算して合計10〜60重量%含有するリ
ン酸塩系ガラスを、1×104 〜1×1014.5ポアズの
粘度領域において成形するリン酸塩系ガラスの成形方法
を提供する。
をP2 O5 に換算して40〜90重量%含有し、カルシ
ウムおよびストロンチウムの酸化物をそれぞれCaOお
よびSrOに換算して合計10〜60重量%含有するリ
ン酸塩系ガラスを、1×104 〜1×1014.5ポアズの
粘度領域において成形するリン酸塩系ガラスの成形方法
を提供する。
【0007】本発明に用いられるガラス組成は、リンの
酸化物をP2 O5 換算して40〜90重量%含有し、カ
ルシウムおよびストロンチウムの酸化物をそれぞれCa
OおよびSrOに換算して合計10〜60重量%含有す
るものである。カルシウムおよびストロンチウムは、そ
れぞれ単独で使用しても混合して使用してもよい。基本
的に、ガラス状態において鎖状構造を有するメタリン酸
塩組成の近傍の、かつ適度な溶融温度と融液粘性を有す
るガラスが好ましい。
酸化物をP2 O5 換算して40〜90重量%含有し、カ
ルシウムおよびストロンチウムの酸化物をそれぞれCa
OおよびSrOに換算して合計10〜60重量%含有す
るものである。カルシウムおよびストロンチウムは、そ
れぞれ単独で使用しても混合して使用してもよい。基本
的に、ガラス状態において鎖状構造を有するメタリン酸
塩組成の近傍の、かつ適度な溶融温度と融液粘性を有す
るガラスが好ましい。
【0008】とりわけ歯科用結晶化ガラス材料として優
れた性質を持つ結晶化ガラスを得るためには、リンをP
2 O5 に換算して64〜72重量%、カルシウムをCa
Oに換算して13〜20重量%、ストロンチウムをSr
Oに換算して3〜13重量%、アルミニウム、セリウ
ム、ランタンから選ばれる少なくとも一種を、それぞれ
Al2 O3 、Ce2 O3 、La2 O3 に換算して合計3
〜15重量%含有し、(CaO+SrO)/P2 O5 の
モル比が0.78〜0.86であるリン酸塩系ガラスが
好適である。
れた性質を持つ結晶化ガラスを得るためには、リンをP
2 O5 に換算して64〜72重量%、カルシウムをCa
Oに換算して13〜20重量%、ストロンチウムをSr
Oに換算して3〜13重量%、アルミニウム、セリウ
ム、ランタンから選ばれる少なくとも一種を、それぞれ
Al2 O3 、Ce2 O3 、La2 O3 に換算して合計3
〜15重量%含有し、(CaO+SrO)/P2 O5 の
モル比が0.78〜0.86であるリン酸塩系ガラスが
好適である。
【0009】また、リン酸塩系ガラスには着色成分とし
てニッケル、ロジウム、ルテニウム、コバルト、チタ
ン、鉄、パラジウムなどの金属やその酸化物を添加して
もよい。
てニッケル、ロジウム、ルテニウム、コバルト、チタ
ン、鉄、パラジウムなどの金属やその酸化物を添加して
もよい。
【0010】本発明においては、ガラスの成形時の粘度
が1×104 〜1×1014.5ポアズの範囲にあることを
特徴とする。この粘度は、従来のリン酸塩系ガラスの成
形粘度より高い。すなわち、成形温度として従来の成形
温度より低い温度が採用される。このため、高温での成
形に起因する種々の問題点を回避できる。より好ましい
粘度は1×105 〜1×1010ポアズである。
が1×104 〜1×1014.5ポアズの範囲にあることを
特徴とする。この粘度は、従来のリン酸塩系ガラスの成
形粘度より高い。すなわち、成形温度として従来の成形
温度より低い温度が採用される。このため、高温での成
形に起因する種々の問題点を回避できる。より好ましい
粘度は1×105 〜1×1010ポアズである。
【0011】ガラス成形時の温度はあまり高すぎるとガ
ラス組成中のリン酸分が多量に揮発してしまうので好ま
しくない。また、ガラスの粘性は温度が低くなるほど高
くなるので、ガラス温度が低すぎる場合には粘性が高く
なりすぎて成形できないので好ましくない。そこで、ガ
ラス成形時の温度は400℃〜800℃、さらに好まし
くは550℃〜700℃である。
ラス組成中のリン酸分が多量に揮発してしまうので好ま
しくない。また、ガラスの粘性は温度が低くなるほど高
くなるので、ガラス温度が低すぎる場合には粘性が高く
なりすぎて成形できないので好ましくない。そこで、ガ
ラス成形時の温度は400℃〜800℃、さらに好まし
くは550℃〜700℃である。
【0012】本発明においては、従来に比較して高い粘
度でガラスを成形するため、成形時に加える圧力は0.
1〜50kgf/cm2 である。成形圧力が50kgf
/cm2 を超える場合は、鋳型を用いる場合などに鋳型
が破損するおそれがあるので好ましくない。また、成形
圧力が0.1kgf/cm2 に満たない場合は十分な加
圧の効果が得られず、所望のガラス形状に成形すること
が困難になるので好ましくない。より好ましい成形圧力
は0.5〜20kgf/cm2 である。
度でガラスを成形するため、成形時に加える圧力は0.
1〜50kgf/cm2 である。成形圧力が50kgf
/cm2 を超える場合は、鋳型を用いる場合などに鋳型
が破損するおそれがあるので好ましくない。また、成形
圧力が0.1kgf/cm2 に満たない場合は十分な加
圧の効果が得られず、所望のガラス形状に成形すること
が困難になるので好ましくない。より好ましい成形圧力
は0.5〜20kgf/cm2 である。
【0013】圧力を加えて成形する方法としては種々の
方法が適宜採用できる。具体的には、上記粘度のガラス
を型内に圧力を加えて注入する方法、上記粘度のガラス
を分割型で挟み込んで圧力を加える方法などが好まし
い。
方法が適宜採用できる。具体的には、上記粘度のガラス
を型内に圧力を加えて注入する方法、上記粘度のガラス
を分割型で挟み込んで圧力を加える方法などが好まし
い。
【0014】鋳型を用いる場合、鋳型の材質は、400
℃〜800℃の温度で変形したり有害なガスを発生する
ことがなく、リン酸塩ガラスを成形しうるものであれ
ば、特に限定されないが、金属などのほか一般に歯科鋳
造用に使用される市販のリン酸塩系埋没材、石膏系埋没
材等が好ましく利用できる。ガラス融液と接する面に窒
化ホウ素を含む反応抑制層を設けた鋳型を用いると表面
の滑らかな成形体が得られる(特公平1−10447号
公報参照)ので特に好ましい。
℃〜800℃の温度で変形したり有害なガスを発生する
ことがなく、リン酸塩ガラスを成形しうるものであれ
ば、特に限定されないが、金属などのほか一般に歯科鋳
造用に使用される市販のリン酸塩系埋没材、石膏系埋没
材等が好ましく利用できる。ガラス融液と接する面に窒
化ホウ素を含む反応抑制層を設けた鋳型を用いると表面
の滑らかな成形体が得られる(特公平1−10447号
公報参照)ので特に好ましい。
【0015】このようにして成形したガラスは、結晶化
ガラスにすることにより歯冠材料として用いることがで
きる。結晶化はガラスを結晶析出温度に保持することに
よって行う。型を用いて成形した場合には、型内で結晶
化するのが好ましい。
ガラスにすることにより歯冠材料として用いることがで
きる。結晶化はガラスを結晶析出温度に保持することに
よって行う。型を用いて成形した場合には、型内で結晶
化するのが好ましい。
【0016】
実施例1 正リン酸、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化
セリウムを所定量調合し、十分に混合した後、300℃
で3時間焼成したものを白金坩堝に入れて1300℃で
1時間溶融した。これをステンレス板上に流し出して急
冷し、P2 O5が67重量%、CaOが26重量%、A
l2 O3 が4重量%、Ce2 O3 が3重量%のリン酸塩
系ガラスを得た。
セリウムを所定量調合し、十分に混合した後、300℃
で3時間焼成したものを白金坩堝に入れて1300℃で
1時間溶融した。これをステンレス板上に流し出して急
冷し、P2 O5が67重量%、CaOが26重量%、A
l2 O3 が4重量%、Ce2 O3 が3重量%のリン酸塩
系ガラスを得た。
【0017】従来の金属歯冠を作成する時の手順に従っ
て石膏型の上で歯冠形状のワックスパターンを作成し、
このワックスパターンにスプルー線をとりつけ、歯科鋳
造用リン酸塩系埋没材(株式会社松風製 商品名ユニベ
ストノンプレシャス)を用いて通法に従ってワックスパ
ターンを埋没し、所定の方法で焼成してロストワックス
型を得た。
て石膏型の上で歯冠形状のワックスパターンを作成し、
このワックスパターンにスプルー線をとりつけ、歯科鋳
造用リン酸塩系埋没材(株式会社松風製 商品名ユニベ
ストノンプレシャス)を用いて通法に従ってワックスパ
ターンを埋没し、所定の方法で焼成してロストワックス
型を得た。
【0018】この鋳型を入り口を上にしてその上にリン
酸塩系ガラスの塊を乗せて650℃に保持し、粘度10
8 ポアズとした。このガラスに機械的に10kgf/c
m2の圧力を加えて鋳型内に圧入して成形した。そのま
ま、型とともに700℃で16時間保って結晶化した。
結晶化の後、室温まで冷却し、結晶化ガラスを型材から
取り出した。得られた結晶化ガラス鋳造体は半透明で均
一な外観を有し、形状が正確に再現されていた。
酸塩系ガラスの塊を乗せて650℃に保持し、粘度10
8 ポアズとした。このガラスに機械的に10kgf/c
m2の圧力を加えて鋳型内に圧入して成形した。そのま
ま、型とともに700℃で16時間保って結晶化した。
結晶化の後、室温まで冷却し、結晶化ガラスを型材から
取り出した。得られた結晶化ガラス鋳造体は半透明で均
一な外観を有し、形状が正確に再現されていた。
【0019】実施例2 正リン酸、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、水酸
化アルミニウム、酸化セリウム、酸化ニッケルを十分に
混合した後300℃で3時間焼成したものを白金坩堝に
入れて1300℃で1時間溶融した。これをステンレス
板上に流しだしてP2 O5 が68.0重量%、CaOが
17.6重量%、SrOが8.5重量%、Al2 O3 が
2.8重量%、Ce2 O3 が3.0重量%、NiOが
0.1重量%のストロンチウムを含有するリン酸塩系ガ
ラスを得た。
化アルミニウム、酸化セリウム、酸化ニッケルを十分に
混合した後300℃で3時間焼成したものを白金坩堝に
入れて1300℃で1時間溶融した。これをステンレス
板上に流しだしてP2 O5 が68.0重量%、CaOが
17.6重量%、SrOが8.5重量%、Al2 O3 が
2.8重量%、Ce2 O3 が3.0重量%、NiOが
0.1重量%のストロンチウムを含有するリン酸塩系ガ
ラスを得た。
【0020】実施例1と同様にして歯冠形状のロストワ
ックス型を作成し、その鋳型を入り口を上にしてその上
にストロンチウムを含有するリン酸塩系ガラスの塊を乗
せて700℃に保ち、粘度107 ポアズとし、実施例1
と同様に加圧成形し、そのまま鋳型を700℃に10時
間保って、結晶化した。結晶化の後、室温まで冷却し、
結晶化ガラスを型材から取り出した。得られた結晶化ガ
ラス鋳造体は半透明な象牙色で均一な外観を有し、形状
が正確に再現されていた。
ックス型を作成し、その鋳型を入り口を上にしてその上
にストロンチウムを含有するリン酸塩系ガラスの塊を乗
せて700℃に保ち、粘度107 ポアズとし、実施例1
と同様に加圧成形し、そのまま鋳型を700℃に10時
間保って、結晶化した。結晶化の後、室温まで冷却し、
結晶化ガラスを型材から取り出した。得られた結晶化ガ
ラス鋳造体は半透明な象牙色で均一な外観を有し、形状
が正確に再現されていた。
【0021】比較例 実施例1と同様にしてリン酸塩系ガラスおよび歯冠形状
のロストワックス型を作成した。型の入り口を上にし
て、その上にリン酸塩系ガラスの塊を乗せ、1200℃
の電気炉に入れて20分間保つと、リン酸塩系ガラスは
融けて自然に型の中に流れ込んだ。このときの粘度は1
02 ポアズであった。これを700℃に16時間保って
結晶化した。結晶化の後、室温まで冷却し、結晶化ガラ
スを型材から取り出した。得られた結晶化ガラス鋳造体
は形状は正確に再現されていたが、不透明で審美性に欠
けていた。
のロストワックス型を作成した。型の入り口を上にし
て、その上にリン酸塩系ガラスの塊を乗せ、1200℃
の電気炉に入れて20分間保つと、リン酸塩系ガラスは
融けて自然に型の中に流れ込んだ。このときの粘度は1
02 ポアズであった。これを700℃に16時間保って
結晶化した。結晶化の後、室温まで冷却し、結晶化ガラ
スを型材から取り出した。得られた結晶化ガラス鋳造体
は形状は正確に再現されていたが、不透明で審美性に欠
けていた。
【0022】不透明になった鋳造体の組成を分析したと
ころP2 O5 が60.2重量%、CaOが31.4重量
%、Al2 O3 が4.8重量%、Ce2 O3 が3.6重
量%であり、リン酸分が失われていたために審美性が低
下したことが判明した。
ころP2 O5 が60.2重量%、CaOが31.4重量
%、Al2 O3 が4.8重量%、Ce2 O3 が3.6重
量%であり、リン酸分が失われていたために審美性が低
下したことが判明した。
【0023】
【発明の効果】本発明は、リン酸塩系ガラスを低温で成
形することが可能であるので、組成の変動が実質的にな
く、型との反応も抑制される。
形することが可能であるので、組成の変動が実質的にな
く、型との反応も抑制される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真鍋 恒夫 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 藤峰 哲 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 和田 啓二 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 筒井 龍彦 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】リンの酸化物をP2 O5 に換算して40〜
90重量%含有し、カルシウムおよびストロンチウムの
酸化物をそれぞれCaOおよびSrOに換算して合計1
0〜60重量%含有するリン酸塩系ガラスを、1×10
4 〜1×1014.5ポアズの粘度領域において成形するリ
ン酸塩系ガラスの成形方法。 - 【請求項2】成形時にガラスに加える圧力が、0.1〜
50kgf/cm2 である請求項1のリン酸塩系ガラス
の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7080419A JPH08277141A (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | リン酸塩系ガラスの成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7080419A JPH08277141A (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | リン酸塩系ガラスの成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08277141A true JPH08277141A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=13717781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7080419A Pending JPH08277141A (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | リン酸塩系ガラスの成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08277141A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013241313A (ja) * | 2012-05-22 | 2013-12-05 | Hamamatsu Marukichi Co Ltd | 骨灰を使用したガラス製品の製造方法 |
JP2020158318A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 太平洋セメント株式会社 | 歯科用ケイ酸塩−リン酸塩系ガラス材料 |
-
1995
- 1995-04-05 JP JP7080419A patent/JPH08277141A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013241313A (ja) * | 2012-05-22 | 2013-12-05 | Hamamatsu Marukichi Co Ltd | 骨灰を使用したガラス製品の製造方法 |
JP2020158318A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 太平洋セメント株式会社 | 歯科用ケイ酸塩−リン酸塩系ガラス材料 |
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