JPH08276747A - 車両ルーフ - Google Patents

車両ルーフ

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JPH08276747A
JPH08276747A JP8064887A JP6488796A JPH08276747A JP H08276747 A JPH08276747 A JP H08276747A JP 8064887 A JP8064887 A JP 8064887A JP 6488796 A JP6488796 A JP 6488796A JP H08276747 A JPH08276747 A JP H08276747A
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cover
edge
vehicle roof
roof
fixed
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JP8064887A
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English (en)
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Peter Reihl
ライル ペーター
Bernhard Wingen
ヴィンゲン ベルンハルト
Wolfram Salz
ザルツ ヴォルフラム
Johann Mayer
マイヤー ヨハン
Martin Danzl
ダンツル マルティーン
Arpad Fuerst
フュルスト アルパド
Thomas Zirbs
ツィルプス トーマス
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Webasto Karosseriesysteme GmbH
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Webasto Karosseriesysteme GmbH
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J7/00Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs
    • B60J7/02Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs of sliding type, e.g. comprising guide shoes
    • B60J7/04Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs of sliding type, e.g. comprising guide shoes with rigid plate-like element or elements, e.g. open roofs with harmonica-type folding rigid panels
    • B60J7/05Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs of sliding type, e.g. comprising guide shoes with rigid plate-like element or elements, e.g. open roofs with harmonica-type folding rigid panels pivoting upwardly to vent mode and moving downward before sliding to fully open mode

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルーフ開口部2を閉鎖するカバー3の後縁5
側を上昇させることで部分的な開放が可能であり、しか
も、閉鎖位置では高度の押上げ防止性が与えられる車両
ルーフを提供する。 【解決手段】 閉鎖状態では、カバー3はその前縁4お
よび後縁5が固定ルーフシェル1の下面に下側から当接
し、開放時には、カバー機構6によって、前縁4および
後縁5が同時に下降し、次いで前方に送られた後、後縁
5側が上昇するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルーフ開口部の閉
鎖とカバー後縁の上昇による少なくとも部分的な解放と
を選択的に行い、カバー機構によって作動でき、閉鎖状
態では少なくとも1つの縁で固定ルーフシェルの下面に
当接するカバーを有する車両ルーフに関する。
【0002】
【従来の技術】このような車両ルーフは、ドイツ特許公
告第1199638号から公知である。この車両ルーフ
の場合、閉鎖位置では、カバー前縁は固定ルーフシェル
の下方の縁に下側から係合する。他方、カバー後縁は、
固定車両ルーフに結合されたパッキンに上方から当接す
る。即ち、このようなカバーの押上げ防止は、機構のみ
によって決まる。
【0003】閉鎖位置でカバー前縁および後縁が固定車
両ルーフに下方から係合する形式の車両用換気ルーフ
は、ドイツ特許第3807961号から公知である。こ
のカバーは高度の押上げ防止性を有するが、カバー後縁
を固定車両ルーフから上昇させて部分的に開放し換気し
得る構成ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、カバ
ー後縁の上昇性を有すると共に、閉鎖位置で高度の押上
げ防止性が与えられる車両ルーフを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は、請求項1に
開示の手段によって解決される。また、他の請求項2〜
13に開示の手段によってさらに有利な特徴が付与され
る。すなわち、本発明の車両ルーフにおいては、閉鎖状
態ではカバーの前縁および後縁が固定ルーフシェルの下
面に当接することによって、カバーは、2つの対向側
で、形状結合によって、ルーフ開口部を介する上方への
不測な逸出が阻止される。しかも、上記カバーの前縁の
下降および前方への摺動後、適切な機構によってカバー
後縁を固定車両ルーフの上方の換気位置に上昇できる。
【0006】本発明の好適な態様では、上記カバーは、
その前縁および/または後縁で、固定ルーフシェルに予
圧力を加えるように構成される。かくして、相互に押圧
される部材の剛性を選択した場合、より剛な部材の輪郭
に沿うように剛性の小さい部材が変形する。かくして、
車両ルーフの組立時にカバーの高さ位置の調整のために
通常は必要な調節作業が不要となる。
【0007】この場合、カバーにおける前縁および/ま
たは後縁の領域が、カバー前縁および後縁が当接する固
定ルーフシェルよりも大きい剛性を有するように構成す
ることができる。この構成では、意図的に軟質に構成さ
れた固定ルーフシェルがより剛なカバーの輪郭に沿うよ
うに変形し、従って、閉鎖位置では、ルーフ全体は、表
面が滑らかな外観を形成する。
【0008】一方、カバーにおける前縁および/または
後縁の領域が、カバー前縁および後縁が当接する固定ル
ーフシェルの領域よりも小さい剛性を有するように構成
することも可能である。この構成では、意図的に軟質に
構成されたカバーが、当接する固定ルーフシェルの部分
の輪郭に沿うように変形し、この場合、カバー閉鎖時、
同じく、表面平滑な間隙のない外観を与える。別の方式
として、混合形、例えば、ルーフ開口部の前縁の範囲に
おいて軟質に構成された固定ルーフシェルとカバーのよ
り固い前部との組合せ、およびカバーの軟質に構成され
た後縁と上記後縁を被う固定ルーフシェルのより固い部
分との組合せ(または上記とは逆の組合せ)も考えられ
る。
【0009】これら各構成において、カバー機構により
予圧力を加えれば有利である。かくして、駆動装置から
引出した力を必要な押圧力の形成に直接に利用でき、押
圧手段を付加する必要がない。さらに本発明の好適な態
様では、開放運動の開始時に、カバー機構によって、カ
バーの前縁および後縁を同時に下降するように構成され
る。このような同時の下降によって、有利なことには、
カバーと固定ルーフシェルとの間に前縁および後縁の範
囲に設けたパッキンに対して摩耗減少作用が得られる。
下降操作後、まず、カバーを前方へ走行させ、次いで、
後縁を上昇すれば有利である。かくして、一方では、カ
バー後縁を固定ルーフシェルの上方へ上昇させることが
可能となり、他方では、中間段階において、カバーを固
定ルーフシェルの上方へ上昇することなく、カバー後縁
の範囲に換気可能性が付加される。
【0010】カバー機構が、それ自体は公知の態様で、
ルーフに固定の案内レールに沿ってカバーの両側で走行
できる前後のすべり要素を有していれば有利である。こ
の場合、前後のすべり要素が、ロック部材によって自動
的に結合され、カバー後縁の旋回運動中に解離されれば
有利である。この場合、カバー後縁の旋回運動中、ロッ
ク部材が、前部すべり要素をルーフに固定の部材(例え
ば、案内レール)に自動的に結合すれば、特に有利であ
る。
【0011】本発明の好適な態様では、上記のカバー機
構は、カバーに上端を旋回自在に結合し、前部すべり要
素に下端を旋回自在に結合し、上下端の間に設けた制御
ボルトで案内レールの輪郭に平行でない制御カムに少な
くとも段階的に係合する前部制御レバーを有する。さら
に、上端で旋回自在に且つ摺動自在にルーフに固定の連
結スリットと係合し、下端で後部すべり要素に旋回自在
に結合され、上下端の間にある制御ボルトで案内レール
の輪郭に平行でないルーフに固定の制御カムに少なくと
も間欠的に係合する後部旋回レバーを、カバー機構が含
んでいれば有利である。前後のカバー機構のためにルー
フに固定の制御カムを設けることによって、カバー自体
の可動部材として、比較的軽量な機構部材(例えば、レ
バーまたはボルト)を設けるだけでよく、かくして、全
体として駆動すべき部材の質量が減少される。
【0012】一方、上記の旋回レバーはその上端を側部
カバーホルダに枢着し、このカバーホルダとカバーの内
面に設けたカバー内部パネルとの間に、上記部材の間隔
を変更する弾性的に負荷されたネジ結合部材を設けて構
成することが好ましい。このように弾性的に予圧された
ネジ結合部材によって、特に、側縁の範囲において、後
からカバーを調整でき、上記側縁において、下方からカ
バーが係合しないので、カバーおよび固定ルーフシェル
の輪郭の調整を行う必要はない。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を参照して、以下に、本発明
の実施形態を説明する。図1に示すように、車両ルーフ
は、ルーフ開口部2を設けた固定ルーフシェル1を有す
る。ルーフ開口部2はカバー3によって開閉できる。閉
鎖位置では、カバー3の前縁4および後縁5は、固定ル
ーフシェル1に下方から当接する。この場合、6で示す
カバー機構によって、固定ルーフシェル1に対するカバ
ー3の押圧力が付与される。
【0014】カバー3は、カバー前縁の領域において前
部すべり要素7に結合され、カバー後縁の領域において
後部すべり要素8に結合されている。この場合、双方の
すべり要素は、ルーフ開口部2の両側で車両縦方向へ相
互に平行に配置された案内レール9に沿って可動に支持
されている。同図(a) に示すカバー3の閉鎖状態では、
前部すべり要素7および後部すべり要素8は、ロック部
材10によって相互に結合されており、従って、駆動ケー
ブル(図示してない)によって後部すべり要素8に導か
れた駆動力は、この結合状態では、前部すべり要素7に
も作用する。
【0015】ロック部材10は、前部すべり要素7の凹み
内に可動に支持されている。この凹みは案内レール9に
直角に延びている。カバー3の閉鎖時(同図(a))、ロッ
ク部材10の上端側が後部すべり要素8の凹み11に係合す
ることによって、前部すべり要素7が後部すべり要素8
に結合されている。上昇操作の準備のためにカバー3が
下降する場合(同図(b))、相互に結合されたすべり要素
7,8は、案内レール9に沿って移動され、ロック部材
10が案内レール9に設けた凹み12上の位置に来る。後部
すべり要素8を更に前方へ摺動すると、ロック部材10
は、このロック部材10の上面に設けた後方へ傾斜する制
御面10Bによって、凹み11の同じく傾斜した制御面から
下方の凹み12に押込まれる。かくして、後部すべり要素
8が前部すべり要素7から解離され、同時に、前部すべ
り要素7が、ルーフに固定の部材としての案内レール9
に結合される。かくして、カバー3の後縁5の上昇時
(同図(c))、カバー前縁4の領域に設けた旋回軸(前部
旋回レバー13の下部枢着点14)が、固定車両ルーフに関
して安定な位置に保持される。後部すべり要素8が同図
(c) に示した位置から同図(b) に示した位置を経て後方
の閉鎖位置(同図(a))に走行する場合、同図(b) に示す
位置で、前部すべり要素のストッパ7Aに後部すべり要素
8のストッパ8Aが当接し、次いで、ロック部材10が、そ
の下端に設けた後方へ斜めに上昇する制御面10Aと、案
内レール9の凹み12の同じく傾斜した制御面との共働に
よって、凹み12から上昇されて後部すべり要素8の凹み
11に導入される。かくして、前部すべり要素7および後
部すべり要素8が再び結合される。カバー3が下降し
(図2(a))、次いで、後方へ摺動する場合(図2(b))
も、前部すべり要素7および後部すべり要素8はこの結
合状態で保持される。
【0016】カバー3を下降させるカバー機構6は、図
1に示すように、カバー前縁4の領域に、下部枢着点14
によって前部すべり要素7に旋回自在に取付けられた前
部旋回レバー13を備えている。この前部旋回レバー13
は、更に、上部枢着点15、またはこの枢着点に固定され
た部材によってカバー3にも旋回自在に取付けられてい
る。そして、前部旋回レバー13における下部枢着点14と
上部枢着点15との間の位置に、ルーフに固定の制御カム
17と係合する制御ボルト16が設けられている。制御カム
17は円頂丘状に構成され、前方および後方へそれぞれ下
り傾斜するフランクを有している。これらフランクは丸
い部分によって相互に結合され、この丸い部分上に、更
に、下方へ開いた逆U字状の凹み17Aが設けられてい
る。カバー閉鎖時(図1(a))、前部旋回レバー13のボル
ト状の上部枢着点15は上記凹み17Aに係合する。同時
に、制御ボルト16は、制御カム17の丸い部分の頂点に位
置する。前部すべり要素7が、後部すべり要素8によっ
て駆動されて図1(a) の位置から同図(b) の位置へと前
方へ摺動する際、前部旋回レバー13の下部枢着点14は、
案内レバー9に平行な経路に沿って前方へ移動する。こ
のとき、制御ボルト16は、制御カム17における前方へ傾
斜するフランクに沿って移動し、これにより、前部旋回
レバー13は後方へ傾斜するように旋回する。この旋回時
に、上部枢着点15は凹み17Aから離脱する。図1(b) の
位置に達すると、前部旋回レバー13は、当初の垂直位置
からほぼ水平な位置まで旋回し、かくして、下部枢着点
14、制御ボルト16および上部枢着点15は、ほぼ同一の高
さに位置する。前部すべり要素を図1(a) の閉鎖位置に
戻すと、制御ボルト16が、制御カム17における前方のフ
ランクを通過時に上昇して前部旋回レバー13を直立さ
せ、上部枢着点15を凹み17Aに確実に嵌入させる。
【0017】固定ルーフシェル1の下方でカバー3を後
方へ摺動させる準備のため、閉鎖位置(図1(a))から下
降位置(図2(a))へ前部すべり要素7を走行させるとき
には、下部枢着点14は、前部すべり要素によって図1
(a) の位置から後方へ引張られる。この場合、制御ボル
ト16は、制御カム17における後方へ傾斜するフランクに
沿って移動し、この際、前部旋回レバー13を垂直位置か
ら前方へ傾斜する位置へと旋回させる。このとき同時
に、上部枢着点14は凹み17Aから離脱する。カバー3が
完全に下降した状態では、前部旋回レバー13は、前方へ
と旋回してほぼ水平な位置を取り、かくして、再び、上
部枢着点15,制御ボルト16および下部枢着点14は、ほぼ
同一の高さに位置する。カバー3が固定ルーフシェル1
の下方で後方へ走行する間、前部旋回レバー13は上記位
置を保持する(図2(b))。カバー3が後方から閉鎖位置
に走行するときには、制御ボルト16は、制御カム17にお
ける後部フランク通過時に上昇する。これにより、前部
旋回レバー13は前方が上昇して直立状態となり、同時
に、上部枢着点15は凹み17Aに確実に嵌入する。
【0018】カバー機構6は、図1に示すように、さら
に後部領域に、後部旋回レバー18を備えている。この後
部旋回レバー18は、カバー3またはカバーに固定の部材
に設けられた連結スリット23と係合する上部枢着点19の
箇所で、旋回・摺動可能に設けられ、また、この後部旋
回レバー18は、下部枢着点20によって、後部すべり要素
8に旋回自在に結合されている。さらに、後部旋回レバ
ー18には、上部枢着点19と下部枢着点20との間に、ルー
フに固定の制御カム22に係合する制御ボルト21を備えて
いる。制御カム22は、いくつかの傾斜部分22A−22Gを
有する。走行方向に向かって前方にある第1部分22A
は、前方から後方へ僅かに傾斜した直線状輪郭を有す
る。この第1部分22Aには、短いが後方へ大きく傾斜し
て下降する部分22Bが連なっている。この部分22Bに
は、案内レール9に平行な直線部分22Cが続いている。
この直線部分22Cには、後方へ傾斜して上昇する短い部
分22Dが続き、この部分22Dには、短い直線部分22Eが
続いている。この直線部分22Eには、大きく後方へ傾斜
して下降する部分22Fが続いており、最終的に、この部
分は、直線部分22Cよりも低いが同じく案内レール9に
平行に配置された直線部分22Gに連なっている。
【0019】カバー3の閉鎖状態(図1(a))では、制御
ボルト21は、制御カム22における直線部分22Eに位置
し、上部枢着点19は、連結スリット23における後部領域
に位置する。図1(a) の位置から同図(b) の位置に移行
する際、後部すべり要素8は、駆動装置(図示してな
い)によって前方へ走行され、かくして、同時に、下部
枢着点20が若干量だけ前方へ移動される。この場合、制
御ボルト21は、まず、制御カム22における前方へ下降す
る部分22Dのフランクを通過し、次いで、直線部分22C
を通過する。このとき、同時に、上部枢着点19が、連結
スリット23内を若干量だけ前方へ移動される。同時に、
カバー3の前縁4が前部旋回レバー13によって前方へ更
に下降されるので、図1(b) に破線で示した曲線路Aに
沿うカバー前縁4の円弧状下降を誘起する重畳運動が形
成される。この場合、同時に、カバー3の後縁5は、同
図(b) に示した曲線路Bに沿って下降運動および旋回運
動を行う。
【0020】次いで、カバー3の後縁5を固定ルーフシ
ェル1の上方へ上昇するため(同図(c))、後部すべり要
素8によって後部旋回レバー18の下部枢着点20を更に前
方へ走行させる。この場合、同時に、制御ボルト21が、
まず、制御カム22における大きく傾斜して前方へ上昇す
る部分22Bを通過し、次いで、傾斜の浅い部分22Aに沿
って移動する。同時に、後部旋回レバー18の上部枢着点
19が、連結スリット23内を更に前方へ摺動し、かくし
て、カバー3の後縁5が上昇する。カバー後縁5を同図
(c) の位置から同図(a) の閉鎖位置に下降する場合は、
上述のすべての運動が逆方向に行われる。
【0021】後方への摺動操作の準備のためカバー3を
下降する場合、下部枢着点20が、後部すべり要素8によ
って、図1(a) の閉鎖位置から出発して若干量だけ後方
へ走行される(図2(a))。この場合、制御ボルト21は、
直線部分22Eの位置から出発して、まず、制御カム22に
おける大きく後方へ傾斜した部分22Fを通過し、次い
で、直線部分22Gを通過する。このとき、後部旋回レバ
ー18は、前方へ傾斜してほぼ水平な位置に旋回される。
同時に、後部旋回レバー18の上部枢着点19が、連結スリ
ット23内を後方へ摺動する。この場合、カバー3の後縁
5が、固定ルーフシェル1の下方に下降する。この際に
後縁5によって形成される曲線路を図2(a) に破線Eで
示している。同時に前縁4によって形成される曲線路を
同図(a) に破線Dで示している。この位置において、後
部すべり要素8およびロック部材10によって後部すべり
要素8に結合された前部すべり要素7が、駆動装置(図
示してない)によって更に走行され、この場合、カバー
後縁5およびカバー前縁4が、案内レール9に平行な経
路を後方へ移動される。この経路は、図2(b) に破線F
で示している。
【0022】図3にカバー3の前縁部分の縦断面図を示
している。このカバー3の前縁の領域は、本実施形態で
は比較的剛に構成され、閉鎖状態においてカバー3が下
側から当接する固定ルーフシェル1の領域は、比較的弾
性的に構成されている。この場合、カバー3は、カバー
機構6によって直接に付与される押圧力にもとづき、パ
ッキン30の領域で下方から固定ルーフシェル1に作用す
る力を加え、かくして、固定ルーフシェル1が、カバー
3の輪郭に沿うように変形する。下降され前方へ走行さ
れた状態(図1(b))のカバー前縁を図3に4'で示してい
る。カバー3の前縁4の下方には、図2(a)(b)に示した
如くカバー3を後方へ走行した場合に始めて作用し、公
知の態様でルーフ開口部2の前縁において固定ルーフシ
ェル1の上方へ上昇されるスポイラー29が設けられてい
る。図4は、図1(c) に示したカバー後縁5を上昇させ
たときの前縁位置の詳細図であり、この場合、カバー前
縁は、同じく4'で示している。パッキン30を固定車両ル
ーフに設ける代わりに、パッキンをカバー3に設けるこ
ともできる。
【0023】図5に示す別の実施形態の場合、カバー3
の前縁4の領域は、この領域の上方にある固定ルーフシ
ェル1の部分よりも軟く構成されている。この場合、固
定ルーフシェル1の上記部分がより剛な構成になってい
ることにより、カバー機構6によって固定ルーフシェル
1に下方から押圧されるカバー3が、固定ルーフシェル
1の上記部分の輪郭に沿うように変形することになる。
【0024】本発明に係る車両ルーフの場合、固定ルー
フシェル1への下方からの係合は、カバーの前縁4およ
び後縁5においてのみ行われるので、カバー3の閉鎖位
置で、カバー3と固定ルーフシェル1とを滑らかな面一
状とするために、カバー3の側縁の領域では車両ルーフ
の湾曲に応じて更に高さ調節を行う必要がある。このた
め、図6に示す如く、カバー3の側縁の領域に、カバー
内側パネル25が固定されている。カバー機構6は、カバ
ーホルダ24に枢着されている。カバー内側パネル25の上
面には溶接ナット28が取り付けられている。この溶接ナ
ット28に、カバーホルダ24の下面からつば付きネジ(ネ
ジ結合部材)26がカバー内側パネル25を通して螺着され
る。カバーホルダ24とカバー内側パネル25との間には、
つば付きネジ26のまわりに板バネ27が設けられており、
カバー内側パネル25およびカバーホルダ24は、その相互
高さ位置の補償のために弾性的に予圧された状態で調節
可能なようになっている。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両ルーフにお
いては、カバーは、閉鎖状態ではその前縁および後縁が
固定ルーフシェルの下面に当接するので、ルーフ開口部
を通しての上方への不測な逸出が阻止される。しかも、
上記カバーの下降および前方への摺動後、適切な機構に
よってカバー後縁を固定車両ルーフの上方の換気位置に
上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車両ルーフを示す
もので、同図(a) はカバーを閉鎖した状態での車両ルー
フの案内レールの範囲の縦断面図、同図(b) はカバーの
上昇操作の準備のためにカバーを下降した状態の縦断面
図、同図(c) はカバーの後縁側を上昇した状態を示す縦
断面図である。
【図2】固定車両ルーフの下方で上記カバーを後方に摺
動する際の状態を示すもので、同図(a) は摺動の準備の
ためにカバーを下降した状態を示す縦断面図、同図(b)
は後方へカバーを摺動した状態を示す縦断面図である。
【図3】図1(a) における部分VIを拡大して示すもの
で、カバーが剛でルーフシェルが弾性的である実施形態
でのカバー前縁領域を示す断面詳細図である。
【図4】図3に示す状態からカバー前縁を下降して前方
へ摺動した状態を示す断面詳細図である。
【図5】剛なルーフシェルおよび柔軟なカバー前縁を有
する他の実施形態でのカバー前縁領域を示す断面詳細図
である。
【図6】自動的な公差補償を示すための、カバー側縁お
よび固定ルーフ面の横断面図である。
【符号の説明】
1 固定ルーフシェル 2 ルーフ開口部 3,3' カバー 4,4' カバーの前縁 5 カバーの後縁 6 カバー機構 7 前部すべり要素 7A 前部すべり要素のストッパ 8 後部すべり要素 8A 後部すべり要素のストッパ 9 案内レール 10 ロック部材 10A,10B ロック部材の制御面 11 後部すべり要素の凹部 12 案内レールの凹部 13 前部旋回レバー 14 前部旋回レバーの下部枢着点 15 前部旋回レバーの上部枢着点 16 前部旋回レバーの制御ボルト 17 案内レールの制御カム 17A 案内レールの凹み 18 後部旋回レバー 19 後部旋回レバーの上部枢着点 20 後部旋回レバーの下部枢着点 21 後部旋回レバーの制御ボルト 22 制御カム 22A−22G 制御カムの部分 23 連結スリット 24 カバーホルダ 25 カバー内側パネル 26 つば付きネジ(ネジ結合部材) 27 板バネ 28 溶接ナット 29 スポイラー 30 パッキン A−F カバーの移動経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルンハルト ヴィンゲン ドイツ連邦共和国、83620 フェルトキル フェン、グリープルヴェーク 4 (72)発明者 ヴォルフラム ザルツ ドイツ連邦共和国、44809 ボーフム、ブ ラオンスベルガーシュトラーセ 26 (72)発明者 ヨハン マイヤー ドイツ連邦共和国、85238 ペーターシャ オゼン、コットマイアーシュトラーセ 5 (72)発明者 マルティーン ダンツル ドイツ連邦共和国、80797 ミュンヘン、 アッカァマンシュトラーセ 5 (72)発明者 アルパド フュルスト ドイツ連邦共和国、82110 ゲルメリンク、 ゲシュヴィスタァ−ショル−リンク 35 (72)発明者 トーマス ツィルプス ドイツ連邦共和国、71263 ヴァイル デ ァ シュタット、ビュールシュトラーセ 23

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフ開口部(2) の閉鎖とカバー後縁の
    上昇による少なくとも部分的な解放とを選択的に行い、
    カバー機構によって作動でき、閉鎖状態では少なくとも
    1つの縁で固定ルーフシェル(1) の下面に当接するカバ
    ー(3) を有する車両ルーフにおいて、カバー(3) が、閉
    鎖状態において、前縁(4) および後縁(5) で固定ルーフ
    シェル(1) の下面に当接することを特徴とする車両ルー
    フ。
  2. 【請求項2】 カバー(3) が、カバー前縁(4) および/
    またはカバー後縁(5) によって、固定ルーフシェル(1)
    に予圧力を加えることを特徴とする請求項1に記載の車
    両ルーフ。
  3. 【請求項3】 カバー(3) における前縁(4) および/ま
    たは後縁(5) の領域が、固定ルーフシェル(1) における
    上記縁が当接する領域よりも大きい剛性を有することを
    特徴とする請求項2に記載の車両ルーフ。
  4. 【請求項4】 カバー(3) における前縁(4) および/ま
    たは後縁(5)の領域が、固定ルーフシェル(1) におけ
    る上記縁が当接する領域よりも小さい剛性を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の車両ルーフ。
  5. 【請求項5】 カバー機構(6) によって予圧力を加える
    ことを特徴とする請求項2、3、又は4に記載の車両ル
    ーフ。
  6. 【請求項6】 カバー機構(6) が、開放運動開始時に、
    カバー(3) の前縁(4) および後縁(5) を同時に下降する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の車
    両ルーフ。
  7. 【請求項7】 カバー機構(6) が、カバー(3) の上昇操
    作時、下降に続いて、後縁(5) を前方へ送り、次いで、
    上昇することを特徴とする請求項6に記載の車両ルー
    フ。
  8. 【請求項8】 カバー機構(6) が、ルーフに固定の案内
    レール(9) に沿ってカバー(3) の両側で走行できる前後
    のすべり要素(7,8) を含むことを特徴とする請求項1か
    ら7のいずれかに記載の車両ルーフ。
  9. 【請求項9】 前後のすべり要素(7,8) が、ロック部材
    (10)によって、自動的に結合され、カバー(3) の後縁
    (5) の旋回運動中に解離されることを特徴とする請求項
    8に記載の車両ルーフ。
  10. 【請求項10】 ロック部材(10)が、カバー(3) の後縁
    (5) の旋回運動中、前部すべり要素(7) をルーフに固定
    の部材(9) に自動的に結合することを特徴とする請求項
    9に記載の車両ルーフ。
  11. 【請求項11】 カバー機構(6) が前部旋回レバー(13)
    を含み、この前部旋回レバー(13)は、上端(15)がカバー
    (3) に旋回自在に結合されると共に、下端(14)が前部す
    べり要素(7) に旋回自在に結合され、かつ、上下端の間
    に設けた制御ボルト(16)が案内レール(9) の輪郭に平行
    でない制御カム(17)に少なくとも段階的に係合すること
    を特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の車両
    ルーフ。
  12. 【請求項12】 カバー機構(6) が後部旋回レバー(18)
    を含み、この後部旋回レバー(18)は、ルーフに固定の連
    結スリット(23)と上端(19)が旋回自在に且つ摺動自在に
    係合すると共に、後部すべり要素(8) に下端(20)が旋回
    自在に結合され、かつ、上下端の間に設けた制御ボルト
    (21)が案内レール(9) の輪郭に平行でないルーフに固定
    の制御カム(22)に少なくとも間欠的に係合することを特
    徴とする請求項1から11のいずれかに記載の車両ルー
    フ。
  13. 【請求項13】 旋回レバー(13,18) が、上端(15,19)
    で側部カバーホルダ(24)に枢着され、上記カバーホルダ
    とカバー(3) の内面に設けたカバー内側パネル(25)との
    間には、上記部材(24,25) の間隔を変更する弾性的に負
    荷されたネジ結合部材(26)が設けてあることを特徴とす
    る請求項1から12のいずれかに記載の車両ルーフ。
JP8064887A 1995-04-01 1996-03-21 車両ルーフ Pending JPH08276747A (ja)

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DE19512342A DE19512342C2 (de) 1995-04-01 1995-04-01 Fahrzeugdach
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ES2124606T3 (es) 1999-02-01
US5775769A (en) 1998-07-07
EP0734895B1 (de) 1998-12-02
EP0734895A1 (de) 1996-10-02
DE59600884D1 (de) 1999-01-14
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