JPH08276574A - プリント装置 - Google Patents

プリント装置

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Publication number
JPH08276574A
JPH08276574A JP7082891A JP8289195A JPH08276574A JP H08276574 A JPH08276574 A JP H08276574A JP 7082891 A JP7082891 A JP 7082891A JP 8289195 A JP8289195 A JP 8289195A JP H08276574 A JPH08276574 A JP H08276574A
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JP
Japan
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head
print
ink
print head
cooling water
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Application number
JP7082891A
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English (en)
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Takeshi Irisawa
剛 入澤
Yasushi Miura
康 三浦
Toshihiro Sugikubo
利浩 杉窪
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to EP96302340A priority patent/EP0736390B1/en
Publication of JPH08276574A publication Critical patent/JPH08276574A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/08Embodiments of or processes related to ink-jet heads dealing with thermal variations, e.g. cooling

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットプリントヘッドの温度制御を
冷却水を用いて行う構成において、吐出口配列に沿った
ヘッド温度の分布を均一化する。 【構成】 プリントヘッド1100のベースプレートに
取付けられた冷却水用の水管1105の一部1105C
をその断面積が徐々に変化する形状となる。これによ
り、上流側(A′M′間)では徐々に冷却水の流速を大
きくし下流側(M′B′間)では大きな一定の流速とす
ることができる。その結果、単位時間当りの放熱量が同
様に変化し、ヘッド1100がその吐出口1101の配
列方向において中央部(M′)が高い温度分布を生じ得
る場合にそれを均一化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント装置に関し、詳
しくはプリントヘッドの温度制御を冷却液を用いて行う
プリント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント装置において、プリントヘッド
の温度制御はプリント品位を向上させる上で重要な技術
の1つである。例えばインクジェット方式のプリントヘ
ッドでは、ヘッドの温度、従って、その内部のインクの
温度がプリントの進行に伴なって変化するような場合に
はインク吐出量もそれに応じて変化することがあり、そ
の結果、プリント動作の初期のプリント濃度とその後の
プリント濃度が異なる場合がある。また、熱転写方式の
プリントヘッドでは、その温度変化に伴なって転写され
るインク量が変化し、同様に濃度の異なるプリントが行
われることもある。
【0003】また、プリント品位低下の別の態様とし
て、プリントヘッドが複数のプリント素子を有する場合
にそれらのプリント素子間に生じる温度の不均一によっ
てもプリント濃度の不均一を生ずることもある。例えば
インクジェット方式のプリントヘッドでは、上記プリン
ト素子を構成するインク吐出口から吐出されるインク量
は、インク温度の不均一により各吐出口間で異なり、そ
の結果、プリント画像等に濃度むら等を生じることもあ
る。このような複数のプリント素子間で生じる温度の不
均一は、一般にこれらプリント素子を多数有する、いわ
ゆる長尺ヘッドで比較的目立つ傾向にある。
【0004】図1はそのような長尺ヘッドに生じる温度
分布の一例を示す図である。
【0005】図に示すヘッド1100は熱エネルギーを
利用してインクを吐出するインクジェット方式のもので
あり、吐出口1101の配列方向に沿って中央部の温度
が高くなる分布を生じる。これは端部における吐出口程
放熱効果が高い等の理由で生じるものである。
【0006】以上のようなヘッド温度に関するプリント
品位の低下を抑制するため、種々のヘッド温度制御のた
めの構成が従来より知られている。
【0007】例えば、インクジェットヘッドにおいてイ
ンク吐出に利用される熱エネルギーを発生する吐出用ヒ
ータの他にサブヒータを設け、その駆動を制御すること
によりヘッド温度を調整するものが知られている。しか
し、このヘッド温度制御のための構成は、一般に比較的
吐出口の数が少ないヘッドを用いるプリンタにおいて採
用されるものである。
【0008】これに対し、例えば布に対してインクを吐
出してプリント生地等を製造するインクジェット捺染機
等の工業用プリント装置では、上述の長尺ヘッドを用い
しかも長時間の連続運転を行うのが一般的であるためヘ
ッドの発熱量が多く、上述のような一般のプリンタに用
いられるヘッド温調の構成によっては十分な温度制御を
行うことができない。そこで、このような長尺ヘッドを
用いる場合には、そのヘッドの一部に水等の冷却液を流
通させ、これによってヘッド昇温を抑制するなどの温度
制御を行っている。
【0009】図2はそのようなヘッドおよび冷却水流通
のための構成を示す模式的斜視図である。
【0010】図2において、インクジェットヘッド11
00の構造部材をなすベースプレート1103の一方の
面には冷却水を流通させるための水管1105が取付け
られている。水管1105は、ヘッド1100における
吐出口1101の配列方向に沿った部分1105Bと、
これに垂直でベースプレート1103の両端部に設けら
れる部分1105Aとからなり、各部分はそれぞれ冷却
水の流れる方向に対して一様な断面を有している。冷却
水は、不図示の冷却水供給部で所定の温度範囲内に管理
され、水管1105内を流れる間、ベースプレートと接
しながら流れる。これにより、ベースプレート1103
の熱は冷却水に放熱され、インク路等におけるインクの
温度は図1に示すような温度分布がより緩和された状態
では一定の温度範囲内に維持される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示す構造によるヘッド温度制御には、冷却水に起因して
新たな温度分布を生じてしまうことがある。図3(A)
および(B)はこの現象を説明する図である。
【0012】すなわち、図3(A)に示すように、冷却
水を用いない場合のプリントヘッドにおける吐出口配列
方向の温度分布は吐出口配列の中央部M′(図2参照)
が最も高い分布となる。これは図1においても説明した
通りである。
【0013】このような温度分布を生じ得るプリントヘ
ッドに対し図2に示す構造により冷却水を流通させた場
合、冷却水は、図3(A)に示すように水管1105の
部分1105Bを流れるに連れてベースプレート110
3から放熱された熱によって徐々に昇温することがあ
る。
【0014】この場合、結果としてプリントヘッドに生
ずる温度分布は、図3(B)に示すように、ヘッド温度
は冷却水の下流側のみで均一化され、かつ上流側の温度
と大きな差を生ずることになる。このような場合、プリ
ント画像等において大きな濃度差を生じることは前述の
通りである。
【0015】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、冷却水を用いたヘッ
ド温度制御においてプリントヘッドのプリント素子の配
列方向に沿った温度分布を均一化することができるプリ
ント装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
プリントヘッドを用い、被プリント媒体にプリントを行
うプリント装置において、前記プリントヘッドにおい
て、当該プリントヘッドの温度に分布を生じ得る方向に
液体が流れるように設けられた流路部と、該流路部を流
れる液体に生じ得る前記温度分布に応じた流速の分布を
生じさせる手段と、を具えたことを特徴とする。
【0017】より好ましくは、前記プリントヘッドは複
数のプリント素子を有し、前記温度分布が生じる方向は
前記複数のプリント素子の配列方向であることを特徴と
する。
【0018】さらに好ましくは、前記手段は、前記流路
部の当該流れの方向に対する断面積を異ならせて前記流
速の分布を生じさせるものであることを特徴とする。
【0019】
【作用】以上の構成によれば、例えば、インク吐出口等
のプリント素子の配列方向にヘッド温度の不均一な分布
が生じ得る場合、その方向に冷却用の流体を流し、その
生じ得るヘッド温度の分布に応じて、上記液体の流速を
変化させることができるので、単位時間当りにヘッドか
ら奪う熱量を、液体の自己昇温を考慮しつつそのヘッド
温度分布に応じて異ならせることができ、これによりヘ
ッド温度分布の均一化を図ることが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0021】装置の全体構成の説明 本発明にもとづくプリント装置の一例としてのインクジ
ェット捺染装置の概略的構成を図4に示す。この図にお
いて参照符号1は被プリント媒体としての布帛であり、
巻出しローラ11の回転に応じて巻出され、中間ローラ
13および15を介して、プリンタ部1000に対向す
る部位に設けた搬送部100により実質的に水平方向に
搬送された後、送りローラ17および中間ローラ19を
介して巻取りローラ21に巻取られる。
【0022】搬送部100は、大略、布帛1の搬送方向
上、プリンタ部1000の上流側および下流側に設けた
搬送ローラ110および120と、それらローラ間に巻
回された無端ベルト形態の搬送ベルト130と、プリン
タ部1000によるプリントに際し布帛の被プリント面
を平坦に規制するべく搬送ベルト130を所定範囲適切
な張力で展張し、平坦性を向上すべく設けた一対のプラ
テンローラ140とを有している。ここで、搬送ベルト
130は、本例では特開平5−212851号公報に開
示されたような金属製のものを用いており、図4中部分
的に拡大して示すようにその表面には粘着層(シート)
133が設けられている。そして、布帛1は貼付けロー
ラ150によって粘着層133によって搬送ベルト13
0に接着され、プリント時の平坦性が確保される。
【0023】そのように平坦性が確保された状態で搬送
される布帛1は、プラテンローラ140間の領域内でプ
リンタ部1000によりプリント剤が付与され、搬送ロ
ーラ120の部位において搬送ベルト130ないし接着
層133から剥離され、巻取りローラ21によって巻取
られて行くが、その途中において乾燥ヒータ600によ
り乾燥処理が施される。なお、乾燥ヒータ600として
は、温風を布帛1に対して吹付けるもの、赤外線を照射
するもの等、適宜の形態のものを用いることができる。
【0024】プリンタ部構成の説明 図5はプリンタ部1000および布帛1の搬送系を模式
的に示す斜視図ある。
【0025】図4および図5において、プリンタ部10
00は、布帛1の搬送方向(副走査方向)Fとは異なる
方向、例えば搬送方向Fに直交する布帛1の幅方向Sに
走査されるキャリッジ1010を有している。1020
は当該S方向(主走査方向)に延在する支持レールであ
り、スライドレール1022を支持している。このスラ
イドレール1022は、キャリッジ1010に固着した
スライダ1012を支持し、案内する。1030はキャ
リッジ1010の主走査を行われるための駆動源をなす
モータであり、その駆動力はキャリッジ1010が固定
されたベルト1032その他の適宜の伝動機構を介して
キャリッジ1010に伝達される。
【0026】キャリッジ1010は、所定方向(本例で
は搬送方向F)に複数のインク吐出口を配列したプリン
トヘッド1100を、上記所定方向とは異なる方向(本
例では主走査方向S)に複数保持し、かつ本例ではこれ
を搬送方向に2段保持している。各段のプリントヘッド
1100は、色を異にするインクに対応して複数設けら
れ、これによってカラープリントを可能とする。インク
の色およびプリントヘッドの個数は、布帛1上に形成し
ようとする画像等に応じて適宜選択できるが、例えば印
刷の三原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)およ
びシアン(C)、あるいはさらにこれにブラック(B
k)を加えたものとすることができる。またはそれらに
代えて、もしくはそれらとともに、三原色では表現が不
能もしくは困難である特色(金色,銀色などの金属色
や、鮮やかなレッド,ブルーなど)なども用いることが
できる。あるいは、同一色であっても、濃度に対応して
複数のインクを用いるようにしてもよい。
【0027】本例においては、主走査方向Sに複数配置
したプリントヘッド1100を、図4に示すように、搬
送方向Fに2段設けている。各段のプリントヘッドが用
いるインクの色,配置個数,配置順序等は、プリントし
ようとする画像等に応じて各段毎で同一としてもよく、
異ならせてもよい。また、1段のプリントヘッドの主走
査によってプリントされる領域に対し、次段のプリント
ヘッドによって再度プリントを行うようにすることもで
きるし(各段のプリントヘッドによって相補的な間引き
プリントを行うものでも重ねプレートを行うものでもよ
い)、プリント領域を分担させて高速プリントを行うよ
うにすることもできる。さらに、プリントヘッドの段数
は2段に限らず、1段もしくは3段以上としてもよい。
【0028】本例においては、プリントヘッド1100
としてインクジェットヘッド、例えばインクを吐出する
ために利用されるエネルギとしてインクに膜沸騰を生じ
させる熱エネルギを発生する発熱素子を有した、いわゆ
るバブルジェットヘッドを用いている。そして、搬送部
100によって実質的に水平方向に搬送させる布帛1に
対し、インク吐出口を下向きとした状態で用い、以て各
吐出口間での水頭差を無くし、吐出条件を均一化して良
好な画像形成を可能とするとともに、全吐出口に対する
均一な回復処理を可能としている。
【0029】これらのプリントヘッド1100それぞれ
には、後述されるように冷却水を流通させる水管が設け
られている。
【0030】図6は上記捺染装置で用いられるインクジ
ェット方式のプリントヘッド1100の一部を断面で示
す図である。
【0031】基板201上には、エッチング等の半導体
製造プロセスにより電気熱変換素子202、およびこれ
に電力を供給するための電極203が形成され、また流
路壁204が各電気熱変換素子に対応して配設される。
これらが設けられた基板201には天板205が積層さ
れ、これによってインク吐出口1101に連通するイン
ク路210、共通液室209が形成される。基板201
の裏側には、ヘッド構造部材としてのベースプレート1
103が接続されている。インクは不図示のインクタン
クから液体供給管207を介してプリントヘッド110
0内の共通液室209に供給される。なお、図中208
は液体供給管用のコネクタである。
【0032】共通液室209内に供給されたインクは毛
細管現象によりインク路210内に供給されインク路先
端の吐出口1101の近傍にメニスカスを形成する。こ
の状態で電気熱変換素子202に通電することにより、
電気熱変換素子202上のインクが加熱されて発泡し、
その発泡のエネルギーにより吐出口211からインク滴
が吐出される。
【0033】(実施例1)図7は、本発明の第1実施例
に係る冷却水の水管構造を示す模式的斜視図である。な
お、図2等に示した要素と同様の要素には同一の符号を
付してその説明は省略する。
【0034】本実施例の水管は、吐出口1101の配列
に沿った部分においてその断面形状によって中央点M′
を境に2つの部分1105Bと1105Cとに分けられ
る。部分1105Bは、図2に示した従来例のものと同
様、冷却水の流れる方向に対する断面積は一様であり、
これに対し部分1105Cは断面積は流れの下流側に向
かって一定の割合で減少するものである。そして中央点
M′において部分1105Cと部分1105Bとの断面
積が等しいものとなっている。
【0035】上述した本実施例の構成によれば、水管の
部分1105Cおよび1105Bにおいてその断面積が
小さい部位程、冷却水の流速が大となる。従って、水管
1105を流れる冷却水が単位時間にベースプレート1
103から奪う熱量は、その断面積が小さい部位程多く
なることになる。より具体的には水管の部分1105C
では流れの下流側に向かってその断面積は小さくなって
いくため、その部分1105Cでは、ベースプレート1
103から冷却水が単位時間に奪う熱量は徐々に多くな
り、また、部分1105Bでは、冷却水が単位時間に奪
う熱量は一定となる。
【0036】以上の構成によれば、図3(A)に示す温
度分布を生じ得るプリントヘッドにおいて、まず部分
A′からM′まで徐々に高くなり得るヘッド温度に対
し、水管の部分1105Cにおける冷却水の流速が徐々
に大きくなることによって、結果としてヘッド温度を均
一化し、また、部分M′からB′の範囲では、ヘッド温
度が徐々に低くなり得るのに対し、冷却水の流速が一定
であることおよび冷却水の自己昇温の効果によってヘッ
ド温度は同様に均一化され、結果としてヘッド全体とし
て図8に示す温度分布を得ることができる。
【0037】(実施例2)図9は、本発明の第2実施例
に係る冷却水の水管構造を示す模式的斜視図である。
【0038】本実施例では、水管1105の断面積が変
化する部分1105Cの形状をベースプRート1103
の面に沿った方向で変化するようにする。これにより、
上記第1実施例で説明したのと同様にヘッド1100の
吐出口配列方向に沿った温度分布を均一化することがで
きる。これとともに、断面の変化する部分をベースプレ
ートの面に沿って変化させることにより、冷却水の流抵
抗を小さくすることもでき、これにより、冷却水を流動
させる動力源であるポンプ等の能力をより小さなものと
することもできる。
【0039】なお、本実施例では、水管の部分1105
Cでは結果として冷却水がベースプレート1103に接
する面積が拡がり、放熱面積が増すことになる。そのた
め、この放熱面積増大による放熱効率をも考慮に入れて
その断面積の変化の割合を定めることが望ましいが、こ
の面積による放熱の効果よりも流速による放熱の効果
が、より支配的である。
【0040】図10は、図9に示すプリントヘッド11
00のある1つの吐出口におけるその吐出方向の縦断面
およびその方向に沿ったヘッドの温度分布を示す図であ
る。
【0041】図に示すように、水管1105は発熱源で
ある電気熱変換素子202の位置よりも後方に位置し、
従って、冷却水は、アルミ等よりなるベースプレート1
103を介して上記熱源で発生し熱を放熱させることに
なる。
【0042】(実施例3)図11は本発明の第3実施例
に係る水管構造を示す模式的斜視図である。
【0043】本実施例では、図11に示すように水管の
断面積が変化する部分1105Cを吐出口配列の両端部
に設け、後流側でも断面積が変化し流速が徐々に小さく
なる場合でも図3(A)に示すようなヘッド温度を均一
化できる例を示すものである。
【0044】すなわち、水管1105を流れる冷却水の
流速が比較的大きく、あるいはプリントヘッドの発熱量
が小さい場合には、流速による放熱の効果が支配的とな
り、冷却水の自己昇温の効果は無視できるものとなる。
このため、図3(A)に示すプリントヘッドの温度分布
を生じ得る場合に、プリントヘッドの中央部で流速を大
きくすることによってその部分の温度を相対的に低く
し、これにより、温度分布を均一化することができる。
【0045】なお、上記各実施例において、プリントヘ
ッドの温度分布は、冷却水の熱容量、プリントヘッドの
発熱量等によって異なることは勿論であり、一般に冷却
水の熱容量が小さく、また、流速が小さく、さらに発熱
量の大きなヘッド程、分布が大きくなる。また、冷却水
がプリントヘッドから奪う熱量は、冷却水とヘッドとの
温度差にも影響される。
【0046】また、本発明は水管内の冷却水の流速分布
をそのプリントヘッドの温度分布に応じて変化させるこ
と、その特徴とするものであり、そのような構成は本発
明の範囲に含まれるものである。
【0047】さらに、上記各実施例では、熱エネルギー
を利用するインクジェット方式のプリントヘッドについ
て説明したが、他の方式のインクジェットヘッドや熱転
写方式のプリントヘッド等、1つのヘッドの中で温度分
布を生じることがあるヘッドにも本発明を適用できるこ
とは明らかである。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば例えば、インク吐出口等のプリント素子の配列
方向にヘッド温度の不均一な分布が生じ得る場合、その
方向に冷却用の流体を流し、その生じ得るヘッド温度の
分布に応じて、上記液体の流速を変化させることができ
るので、単位時間当りにヘッドから奪う熱量を、液体の
自己昇温を考慮しつつそのヘッド温度分布に応じて異な
らせることができ、これによりヘッド温度分布の均一化
を図ることが可能となる。
【0049】この結果、冷却水を用いたヘッド温度制御
を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリントヘッドの吐出口配列に
沿った温度分布を説明する図である。
【図2】冷却水用の水管を備えたプリントヘッドの一従
来例を示す模式的斜視図である。
【図3】(A)および(B)は従来例におけるプリント
ヘッドの温度分布およびそれに対する冷却水の効果を説
明する図である。
【図4】本発明の一実施例に係るインクジェット捺染装
置の概略構成を示す側面図である。
【図5】図4に示した装置のプリント部の構成を示す斜
視図である。
【図6】図4に示した装置で用いられるインクジェット
プリントヘッドの詳細な構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る水管の構造を示す模
式的斜視図である。
【図8】上記第1実施例によるヘッド温度制御の効果を
示す線図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る水管の構造を示す模
式的斜視図である。
【図10】上記第2実施例によるインクジェットヘッド
および水管の縦断面およびその温度分布を示す図であ
る。
【図11】本発明の第3実施例に係る水管の構造を示す
模式的斜視図である。
【符号の説明】 1100 プリントヘッド 1101 吐出口 1103 ベースプレート 1105 水管 1105A,1105B,1105C 水管の部分

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントヘッドを用い、被プリント媒体
    にプリントを行うプリント装置において、 前記プリントヘッドにおいて、当該プリントヘッドの温
    度に分布を生じ得る方向に液体が流れるように設けられ
    た流路部と、 該流路部を流れる液体に生じ得る前記温度分布に応じた
    流速の分布を生じさせる手段と、 を具えたことを特徴とするプリント装置。
  2. 【請求項2】 前記プリントヘッドは複数のプリント素
    子を有し、前記温度分布が生じる方向は前記複数のプリ
    ント素子の配列方向であることを特徴とする請求項1に
    記載のプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記手段は、前記流路部の当該流れの方
    向に対する断面積を異ならせて前記流速の分布を生じさ
    せるものであることを特徴とする請求項1または2に記
    載のプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記断面積は、当該流路部の上流側にお
    いて一定の割合で小さくなるものであることを特徴とす
    る請求項3に記載のプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記断面積は、当該流路部の上流側およ
    び下流側においてそれぞれ一定の割合で小さくおよび大
    きくなることを特徴とする請求項3に記載のプリント装
    置。
  6. 【請求項6】 前記プリントヘッドは、熱エネルギーを
    利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生成に基づ
    いてインクを吐出するものであることを特徴とする請求
    項1ないし5のいずれかに記載のプリント装置。
  7. 【請求項7】 前記プリントヘッドのインクを吐出する
    ための吐出口は前記プリント素子を構成することを特徴
    とする請求項6に記載のプリント装置。
  8. 【請求項8】 複数のインク吐出口を有したインクジェ
    ットヘッドにおいて、 前記複数のインク吐出口の配列方向に沿って液体が流れ
    るよう設けられた流路部であって、当該流れの方向に対
    する当該流路部の断面積を異ならせた流路部を具えたこ
    とを特徴とするインクジェットヘッド。
JP7082891A 1995-04-03 1995-04-07 プリント装置 Pending JPH08276574A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7082891A JPH08276574A (ja) 1995-04-07 1995-04-07 プリント装置
DE69622617T DE69622617T2 (de) 1995-04-03 1996-04-02 Temperatursteuerung für ein Druckgerät
US08/626,316 US6074035A (en) 1995-04-03 1996-04-02 Printing apparatus
EP96302340A EP0736390B1 (en) 1995-04-03 1996-04-02 Temperature control for a printing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7082891A JPH08276574A (ja) 1995-04-07 1995-04-07 プリント装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08276574A true JPH08276574A (ja) 1996-10-22

Family

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