JP7299140B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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本発明は、一対のインクジェットヘッドを備えるインクジェットプリンタに関するものである。
従来、プリントヘッドチップにインクを供給するインク供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このインク供給装置は、予熱プレートと予熱ヒータとを有しており、予熱プレート及び予熱ヒータは、プリントヘッドチップへ供給するインクを加熱している。インク供給装置により加熱されたインクは、プリントヘッドチップに供給される。プリントヘッドチップは、インク供給口を通じて供給されたインクを複数のノズルを通じて吐出させている。
特開2006-213061号公報
ところで、プリントヘッドチップ等のインクジェットヘッドは、記録媒体に対して主走査方向に移動しており、複数のノズルは、主走査方向に直交する副走査方向に並べて設けられたノズル列となっている。また、インクジェットヘッドとしては、インク供給口が、ノズル列に対して副走査方向の一方側に設けられているものがある。ここで、ノズル列を副走査方向において長くするために、2つのインクジェットヘッドを用いて、2つのノズル列を副走査方向に並べる場合がある。この場合、2つのインクジェットヘッドに設けられる2つのインク供給口は、ノズル列に対して副走査方向の一方側にそれぞれ配置されることが一般的である。
ここで、ノズル列において、インク供給口に近い側となる副走査方向の一方側のノズルは、インク供給口から遠い側となる副走査方向の他方側のノズルと比べて、インクの吐出開始直後におけるインクの温度が安定しない場合がある。これは、インクジェットヘッドに設けられるインク加温ヒータによりヘッド内におけるインクを加温するときに、インクの温度分布が不均一となってしまうからである。このため、インク供給口に近い側のノズルは、インクの吐出開始直後において、インク供給口から遠い側のノズルと比べて、インクの吐出速度のばらつきが大きなものとなっている。換言すれば、インク供給口から遠い側のノズルは、インクの吐出開始直後において、インク供給口に近い側のノズルと比べて、インクの吐出速度のばらつきが小さいものとなっている。
副走査方向に並べた2つのノズル列のうち、一方のノズル列は、他方のノズル列側のノズルがインク供給口に近い側のノズルとなる一方で、他方のノズル列は、一方のノズル列側のノズルがインク供給口から遠い側のノズルとなる。これは、2つのインクジェットヘッドに設けられる2つのインク供給口が、ノズル列に対して副走査方向の一方側にそれぞれ配置されるからである。このため、2つのノズル列は、副走査方向において、インク供給口に近い側のノズルとインク供給口から遠い側のノズルとが合わさることから、インクの吐出速度のばらつきが大きいノズルと、インクの吐出速度のばらつきが小さいノズルとが合わさることとなる。これにより、濃淡による縞、すなわちバンディングが発生し易いものとなり、画像品質が低下してしまう可能性があった。
そこで、本発明は、画像品質の向上を図ることができるインクジェットプリンタを提供することを課題とする。
本発明のインクジェットプリンタは、記録媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドと、前記記録媒体とを相対的に移動させて、前記記録媒体に印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、前記インクジェットヘッドは、複数のノズルがノズル列として同一方向に一列に配設されるとともに前記ノズル列の一方の端部側に偏って形成されたインク供給口、および前記インクを加温するインク加温ヒータを有し、前記インクジェットヘッドが、前記ノズル列の他方の端部同士を近接するようにして前記同一方向に隣接して配置されている一対からなることを特徴とする。
この構成によれば、隣接して配置された2つのノズル列において、インク供給口から遠い側のノズル同士を近接させることができるため、2つのノズル列は、インクの吐出速度のばらつきが小さいノズル同士を合わせることができる。このため、濃淡による縞、すなわちバンディングが発生し難いものとすることができ、被対象物への画像品質の向上を図ることができる。
また、前記インクの流通方向において、前記インクジェットヘッドの上流側に設けられ、前記インク供給口に供給されるインクを加温するための加温ブロックを、さらに備えることが好ましい。
この構成によれば、インクジェットヘッドに供給するインクを加温することができるため、ヘッド内におけるインクの温度の不均一を抑制することができる。
また、一対の前記インクジェットヘッドは、同時に前記記録媒体への印刷動作を行う場合において、一対の前記インクジェットヘッドのそれぞれの前記ノズル列が連続したノズル列と見做せるように、他方の端部同士が近接することが好ましい。
この構成によれば、一対のインクジェットヘッドを用いて、一対のノズル列が連続する長いノズル列により記録媒体に印刷を行うことができる。
また、前記インクジェットヘッドの印刷動作を制御する制御部を、さらに備え、前記制御部は、前記記録媒体の各位置に対して複数の印刷パス分の複数回の主走査動作を行うマルチパス方式により、前記インクジェットヘッドに、前記印刷媒体への印刷を行わせ、かつ、前記記録媒体の各位置に対して行う前記複数の印刷パスのそれぞれにおいて、インク滴を吐出すべき画素を指定するデータであるマスクデータを用い、前記マスクデータにより指定される画素へ、前記インクジェットヘッドにインク滴を吐出させており、前記マスクデータは、一対の前記インクジェットヘッドの互いの前記ノズル列の近接した前記他方の端部側のノズル使用頻度が高くなるとともに前記ノズル列の前記一方の端部側のノズル使用頻度が低くなっていることが好ましい。
この構成によれば、ノズル使用頻度が高いノズルを、インクの吐出速度のばらつきが小さいノズルとすることができる。このため、インクの吐出安定性の高いノズルの使用頻度を高めることができ、一方で、インクの吐出安定性の低いノズルの使用頻度を低くすることができることから、記録媒体へのインクの吐出を安定的に行うことが可能となる。
また、一対の前記インクジェットヘッドは、同一構造となっており、前記インクジェットヘッドと前記記録媒体とが相対的に移動する面内において、対称点を中心に180度分だけ位相を異ならせた点対称な配置となっていることが好ましい。
この構成によれば、一対のインクジェットヘッドを点対称に配置することで、一対のインクジェットヘッドを同一構造にできるため、装置コストの増大を抑制することができる。
また、前記インクは、紫外線により硬化する紫外線硬化型インクであることが好ましい。
この構成によれば、インクが紫外線硬化型インクである場合であっても、被対象物への画像品質の向上を図ることができる。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの斜視図である。 図2は、インクジェットヘッド周り構成を模式的に表した概略図である。 図3は、インクジェットヘッドの流入ポート側を示す平面図である。 図4は、インクジェットヘッドのノズル面側を示す平面図である。 図5は、ノズル列におけるインクの吐出頻度を示す説明図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[本実施形態]
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1(以下、単にプリンタ1ともいう)は、インクジェット方式により記録媒体としてのメディア2に画像を印刷する装置である。メディア2としては、例えば、インクに対して非浸透性となる金属、樹脂等を用いた非浸透性メディア、またはインクに対して浸透性を有する布帛、紙等を用いた浸透性メディアが適用可能であり、画像形成が可能なメディア2であれば、いずれの材料を適用することが可能である。また、インクは、例えば、紫外線により硬化する紫外線硬化型インク(UVインク)が適用される。UVインクは、常温(例えば、15℃~25℃)の温度範囲において、高粘度となるインクとなっている。次に、図1から図5を参照して、プリンタ1について説明する。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの斜視図である。図2は、インクジェットヘッド周り構成を模式的に表した概略図である。図3は、インクジェットヘッドの流入ポート側を示す平面図である。図4は、インクジェットヘッドのノズル面側を示す平面図である。図5は、ノズル列におけるインクの吐出頻度を示す説明図である。
図1及び図2に示すように、プリンタ1は、インクジェットヘッド3(以下、単にヘッド3ともいう)と、キャリッジ4と、プラテン5と、加温ブロック6と、圧力調整部7と、キャリッジ駆動部8と、ガイドレール9と、インクタンク10と、制御部15と、を備えている。ここで、図1及び図2において、X方向は、メディア2を搬送する方向であり、副走査方向となっている。Y方向は、インクジェットヘッド3を移動させる方向であり、主走査方向となっている。Z方向は、主走査方向及び副走査方向に直交する方向となっており、例えば、主走査方向及び副走査方向を含む平面が水平面である場合、鉛直方向となっている。
ヘッド3は、キャリッジ4上に設けられ、UVインクをメディア2へ向かって吐出する。ヘッド3は、X方向(副走査方向)に並ぶ複数のノズル21からなるノズル列21aを有している。また、ヘッド3において、ノズル列21aは、使用するカラーの種類に応じて複数設けられ、例えば、CMYKの4色分のノズル列21aが、Y方向に並べて設けられている。このヘッド3は、キャリッジ4上に2つ(一対)設けられている。2つのヘッド3の2つのノズル列21aは、Y方向(主走査方向)から見たときに、X方向における端部同士が合わせられることで、Y方向に連なる長いノズル列21aとして形成される。
プラテン5は、Z方向において、ヘッド3に対向して設けられている。プラテン5には、メディア2が載置される。プラテン5は、載置されたメディア2を加熱し、メディア2に吐出されたインクをメディア2を介して加熱することで、インクの乾燥を促す。
キャリッジ4は、ヘッド3の他、加温ブロック6及び圧力調整部7を搭載している。キャリッジ駆動部8は、キャリッジ4をガイドレール9に沿って移動させる。ガイドレール9は、Y方向に延在して設けられている。このため、キャリッジ駆動部8は、キャリッジ4を、Y方向に沿って移動させる。このとき、キャリッジ駆動部8によって移動するキャリッジ4は、ヘッド3、加温ブロック6及び圧力調整部7を一体に移動させる。なお、ヘッド3、加温ブロック6及び圧力調整部7は、ヘッドユニット11として一体に構成されている。
加温ブロック6は、インクの流通方向において、ヘッド3の上流側に設けられている。加温ブロック6は、ヘッド3に供給されるUVインクを加熱して温めることで、ヘッド3に供給されるインクの粘度を低下させる。
圧力調整部7は、インクタンク10からインク供給ライン12を介してインクが供給される。インクタンク10は、圧力調整部7よりも上方側に配置されており、水頭差によって圧力調整部7にインクが供給される。圧力調整部7は、加温ブロック6へ供給されるインクの圧力を調整している。圧力調整部7は、例えば、機械式の圧力ダンパとなっており、特開2012-232595号公報に開示された加圧ダンパが適用される。具体的に、圧力調整部7は、ヘッド3の内部に形成されるインク室が負圧となるように、インクの圧力を調整している。
制御部15は、ヘッド3、加温ブロック6及びキャリッジ駆動部8に接続されている。制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の集積回路を含んでいる。制御部15は、ヘッド3によるインクの吐出制御を行ったり、加温ブロック6によるインクの加温制御を行ったり、キャリッジ駆動部8によるヘッド3の主走査方向による移動制御を行ったりする。
上記のインクジェットプリンタ1において、インクタンク10からインク供給ライン12にインクが流出する。インクは、インク供給ライン12を介して圧力調整部7に流入する。インクは、圧力調整部7において圧力が調整され、加温ブロック6へ向けて供給される。インクは、加温ブロック6において温められることで粘度が低下し、ヘッド3へ向けて供給される。インクは、ヘッド3がY方向に移動しながら、ヘッド3からメディア2へ向けて吐出される。
次に、図3及び図4を参照して、インクジェットヘッド3周りについて説明する。上記したように、インクジェットヘッド3は、キャリッジ4に2つ搭載されており、ベースプレート26に取り付けられている。図3及び図4に示すように、2つのヘッド3は、ベースプレート26に対して、主走査方向において、所定の隙間を空けて並べて配置される。また、2つのヘッド3は、主走査方向から見たときに、副走査方向において2つのノズル列21aが並ぶように、副走査方向に位置を異ならせて配置される。副走査方向に並ぶ2つのノズル列21aは、主走査方向から見たときに、端部同士が重なり合っている。
ヘッド3のそれぞれは、複数のノズル21からなるノズル列21aと、インク供給口25と、インク加温ヒータ27と、を有している。インク供給口25は、加温ブロック6で加温されたインクが流入する。インク供給口25は、ノズル列21aに対して副走査方向の一方側に設けられる。インク供給口25は、使用するカラーの種類に応じて複数設けられ、例えば、CMYKの4色分のインク供給口25が、Y方向に並べて設けられている。
インク加温ヒータ27は、ヘッド3内部のインクを加温する。つまり、びインク加温ヒータ27は、ヘッド3の内部を流通するインクを加温することで、インクの粘度を低下させる。
ここで、インク供給口25は、ノズル列21aに対して副走査方向の一方側に設けられることから、ノズル列21aは、副走査方向における一方側がインク供給口25に近い側となり、副走査方向における他方側がインク供給口25から遠い側となる。つまり、インク供給口25に近い側のノズル21は、インク供給口25からの流路長さが短く、インク供給口25から遠い側のノズル21は、インク供給口25からの流路長さが長くなっている。このようなヘッド3の場合、インク供給口25に近い側のノズル21は流路長さが短いことから、インクの吐出直後において、インクの加温が不十分となり、インク供給口25から遠い側のノズル21と比べて、インクの吐出速度にばらつきが生じる。
図3に示すように、2つのヘッド3は、主走査方向において、所定の間隔を空けて並べて配置されている。また、2つのヘッド3は、インク供給口25のそれぞれが、副走査方向において外側に位置するように配置される。すなわち、2つのインク供給口25は、副走査方向に連なる2つのノズル列21aに対して、副走査方向の両端側に位置するように配置される。このため、2つのヘッド3は、ノズル列21aの他方側(インク供給口25から遠い側)の端部同士を近接するようにして、副走査方向に隣接して配置されている。つまり、2つのヘッド3は、同時にメディア2への印刷動作を行う場合において、2つのヘッド3のそれぞれのノズル列21aが連続したノズル列と見做せるように、他方の端部同士が近接している。よって、副走査方向に並べた2つのノズル列21aのうち、一方のノズル列21aは、他方のノズル列21a側のノズル21がインク供給口25から遠い側のノズル21となる。同様に、副走査方向に並べた2つのノズル列21aのうち、他方のノズル列21aは、一方のノズル列21a側のノズル21がインク供給口25から遠い側のノズル21となる。そして、2つのノズル列21aは、副走査方向において、インク供給口25から遠い側のノズル21同士が合わさることから、インクの吐出速度のばらつきが小さいノズル21同士が合わさることとなる。
また、図3及び図4に示すように、2つのヘッド3は、同一構造となっており、X方向及びY方向を含む平面内において、対称点Pを中心に180度分だけ位相を異ならせた点対称な配置となっている。つまり、一方のヘッド3は、X方向及びY方向を含む平面内において、他方のヘッド3に対して、対称点Pを中心に、180度分だけ回転させた位置となっている。このため、2つのヘッド3におけるCMYKの4色分のノズル列21aも、対称点Pを中心に180度分だけ位相を異ならせた点対称な配置となっている。
次に、図5を参照して、制御部15によるインクの吐出制御について説明する。制御部15は、メディア2の各位置に対して複数の印刷パス分の複数回の主走査動作を行うマルチパス方式により印刷を行っている。主走査動作とは、ヘッド3を主走査方向に移動させつつ、メディア2へインク滴を吐出する動作である。
具体的に、プリンタ1は、例えば、印刷のパス数をN(Nは、2以上の整数)とするマルチパス方式で印刷を行う。印刷のパス数Nは、例えば4以上、好ましくは、8以上である。また、この場合、それぞれのヘッド3のノズル列21a中のノズル21は、1パス目~Nパス目のそれぞれの印刷パスに応じた割り当てがなされる。
例えば、印刷のパス数がNである場合、ノズル列21aは、副走査方向へ並ぶ複数のノズル21を、それぞれ同じ数となるN個の領域に分割される。そして、N個の領域に分割されたノズル列21aには、副走査動作におけるメディア2の搬送に合わせて、メディア2と先に重なる領域から順番に、1パス目~Nパス目のそれぞれの印刷パスが割り当てられる。ここで、副走査動作とは、ヘッド3に対してメディア2を副走査方向に搬送する動作である。そして、制御部15は、1回の副走査動作における移動量を、一の印刷パス分のノズル21の並びの幅(副走査方向における幅)であるパス幅に設定する。このパス幅は、N個に分割された各領域の副走査方向における幅である。そして、制御部15は、ヘッド3による主走査動作の合間に、ヘッド3に、副走査動作を行わせる。これにより、各回の主走査動作が行われる毎に、制御部15は、メディア2においてヘッド3と対向する領域を、パス幅分ずらす。また、各回の主走査動作において、ノズル列21aにおける各領域のノズル21は、対応する印刷パス分の印刷を行う。
また、各回の印刷パスに対応する印刷の制御において、制御部15は、インク滴と吐出すべき画素を選択する。より具体的に、制御部15は、例えば、メディア2の各位置に対して行う複数の印刷パスのそれぞれにおいて、インク滴を吐出すべき画素を指定するデータであるマスクデータを用い、マスクデータにより指定される画素へ、それぞれのヘッド3にインク滴を吐出させる。このように、制御部15は、マスクデータを用いて、マルチパス方式での印刷を行っている。つまり、制御部15は、マスクデータを用いることで、主走査動作の実行時において、ヘッド3の吐出制御として、ヘッド3のノズル列21aから吐出されるインクの吐出頻度を制御している。制御部15は、インクの吐出頻度を制御することで、主走査方向に形成されるバウンディングの発生を抑制し、滑らかな諧調となる画像を形成している。このようなインクの吐出頻度の制御としては、MAPS(Mimaki Advanced Pass System)がある。
ここで、2つのヘッド3を用いてマルチパス方式で印刷を行う場合、複数の印刷パスのそれぞれに対して用いるマスクデータとしては、例えば、図5に示すパターンとなるマスクデータとなっている。図5に示すマスクデータは、副走査方向において、ノズル使用頻度が連続的に変化するパターン、換言すれば、メディア2に吐出されるインクの濃度が連続的に変化するパターンのマスクデータとなっている。
図5に示すマスクデータは、副走査方向に並んだ2つのノズル列21aに対して、副走査方向の中央におけるノズル使用頻度(濃度)を、副走査方向の両側におけるノズル使用頻度に対して高くしている。換言すれば、図5に示すマスクデータでは、2つのヘッド3の互いのノズル列21aの近接した他方の端部側(インク供給口25から遠い側)のノズル使用頻度が高くなるとともに、ノズル列21aの一方の端部側(インク供給口25から近い側)のノズル使用頻度が低くなっている。そして、図5に示すマスクデータを用いた本実施形態におけるインクの吐出頻度の制御では、副走査方向の中央におけるノズル使用頻度を最大(頂点)とし、副走査方向の両側におけるノズル使用頻度をゼロとして、副走査方向の中央から両側に向かって一定に低くなっていく、三角形状のパターンとなっている。なお、本実施形態では、三角形状のパターンとしたが、台形形状であってもよく、副走査方向の中央におけるノズル使用頻度を、副走査方向の両側におけるノズル使用頻度に対して高くすれば、いずれの形状であってもよい。
マスクデータを用いたインクの吐出制御では、上記したノズル使用頻度としているため、ノズル使用頻度が高いノズル21が、インク供給口25から遠い側のノズルとなり、ノズル使用頻度が低いノズル21が、インク供給口25に近い側のノズル21となる。このため、ノズル使用頻度が高いノズル21が、インクの吐出速度のばらつきが小さいノズル21となり、ノズル使用頻度が低いノズル21が、インクの吐出速度のばらつきが大きいノズル21となる。
以上のように、本実施形態によれば、副走査方向に並べた2つのノズル列21aにおいて、インク供給口25から遠い側のノズル21同士を合わせることができるため、インクの吐出速度のばらつきが小さく、インクの吐出安定性の高いノズル21同士を合わせることができる。このため、濃淡による縞、すなわちバンディングが発生し難いものとすることができ、メディア2への画像品質の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、加温ブロック6によりヘッド3のインク供給口25に供給するインクを加温することができるため、ヘッド3内におけるインクの温度の不均一を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、2つのヘッド3を用いて、2つのノズル列21aが連続する長いノズル列によりメディア2に印刷を行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、ノズル使用頻度が高いノズル21を、インクの吐出速度のばらつきが小さいノズル21とすることができる。このため、インクの吐出安定性の高いノズル21の使用頻度を高めることができ、一方で、インクの吐出安定性の低いノズル21の使用頻度を低くすることができることから、メディア2へのインクの吐出を安定的に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、2つのヘッド3を点対称に配置することで、2つのヘッド3を同一構造にできるため、装置コストの増大を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、UVインクを用いる場合であっても、メディア2への画像品質の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、UVインクに適用して説明したが、UVインクに特に限定されない。また、本実施形態では、同一構造となる2つのヘッド3を点対称に配置したが、異なる構造の2つのヘッド3を用いてもよい。
1 インクジェットプリンタ
2 メディア
3 インクジェットヘッド
4 キャリッジ
5 プラテン
6 加温ブロック
7 圧力調整部
8 キャリッジ駆動部
9 ガイドレール
10 インクタンク
11 ヘッドユニット
12 インク供給ライン
15 制御部
21 ノズル
21a ノズル列
25 インク供給口
26 ベースプレート
27 インク加温ヒータ

Claims (6)

  1. 記録媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドと、前記記録媒体とを相対的に移動させて、前記記録媒体に印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、
    前記インクジェットヘッドは、複数のノズルがノズル列として同一方向に一列に配設されるとともに前記ノズル列の一方の端部側に偏って形成されたインク供給口、および前記インクを加温するインク加温ヒータを有し、
    前記インクジェットヘッドが、前記ノズル列の他方の端部同士を近接するようにして前記同一方向に隣接して配置されている一対からなることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記インクの流通方向において、前記インクジェットヘッドの上流側に設けられ、前記インク供給口に供給されるインクを加温するための加温ブロックを、さらに備える請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 一対の前記インクジェットヘッドは、同時に前記記録媒体への印刷動作を行う場合において、一対の前記インクジェットヘッドのそれぞれの前記ノズル列が連続したノズル列と見做せるように、他方の端部同士が近接する請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記インクジェットヘッドの印刷動作を制御する制御部を、さらに備え、
    前記制御部は、
    前記記録媒体の各位置に対して複数の印刷パス分の複数回の主走査動作を行うマルチパス方式により、前記インクジェットヘッドに、前記記録媒体への印刷を行わせ、
    かつ、
    前記記録媒体の各位置に対して行う前記複数の印刷パスのそれぞれにおいて、インク滴を吐出すべき画素を指定するデータであるマスクデータを用い、前記マスクデータにより指定される画素へ、前記インクジェットヘッドにインク滴を吐出させており、
    前記マスクデータは、一対の前記インクジェットヘッドの互いの前記ノズル列の近接した前記他方の端部側のノズル使用頻度が高くなるとともに前記ノズル列の前記一方の端部側のノズル使用頻度が低くなっている請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 一対の前記インクジェットヘッドは、同一構造となっており、前記インクジェットヘッドと前記記録媒体とが相対的に移動する面内において、対称点を中心に180度分だけ位相を異ならせた点対称な配置となっている請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記インクは、紫外線により硬化する紫外線硬化型インクである請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
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