WO2015137478A1 - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

マルチパス方式で媒体への印刷を行うインクジェット印刷装置であって、ヘッド部と、制御部とを備え、制御部は、最初のk回の印刷パスにおいて行う印刷の濃度を、(k+1)番目の印刷パスにおいて行う印刷の濃度よりも低くし、かつ、ヘッド部のノズル列のうち、k番目の印刷パスの分のインク滴を吐出する複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、ヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定することで、印刷パスの境界が目立つことを防ぐ、インクジェット印刷装置及びインクジェット印刷方法。

Description

印刷装置及び印刷方法
 本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
 従来、インクジェット方式で印刷を行うインクジェットプリンタが広く用いられている。また、インクジェットプリンタで印刷を行う方法として、例えば、特許文献1に記載されるインクジェットプリンタを用いて、媒体(メディア)の各位置に対して複数の印刷パスで印刷を行うマルチパス方式で印刷を行う方法が知られている。
特開2001-63015号公報
 インクジェットプリンタにおいて、マルチパス方式で印刷を行う場合、印刷パスの境界部分に縞やスジ等が発生する場合がある。また、その結果、印刷の品質が低下する場合がある。そのため、従来、印刷パスの境界部分に発生する縞やスジ等を適切に抑え、より適切な方法で印刷をすることが望まれていた。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる印刷装置及び印刷方法を提供することを目的とする。
 インクジェットプリンタにおいて、印刷結果の状態は、様々な条件に応じて決まる。そのため、例えば見た目は同じように見える印刷不良が生じたとしても、その原因を突き止めることは容易ではない。
 これに対し、本願の発明者は、鋭意研究により、印刷パスの境界部分に発生する縞やスジ等に関し、印刷の濃度差が印刷パスの境界部分で急激に生じていることが原因であることを見出した。そこで、本願の発明者は、先ず、マルチパス方式で印刷を行う複数の印刷パスのうち、媒体の各位置に対して最初に印刷を行う印刷パス等について、低めの濃度で印刷を行うことを考えた。このように構成すれば、例えば、印刷パスの境界部分での濃度変化を抑えることができる。そのため、本願の発明者は、当初、このような構成により、縞やスジ等を適切に抑えることができると考えた。
 しかし、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、最初の印刷パス等の印刷濃度について、単に他の印刷パスよりも低い濃度にするのみでは、印刷パスの境界が目立ってしまう場合があることを見出した。本願の発明者は、また、その原因について、印刷パスの印刷濃度の変化のさせ方が大きく関連していることを見出した。より具体的には、例えば、各印刷パスの印刷濃度について、単に印刷パスを単位に変化させた場合、最初の印刷パス等と、その直後の印刷パスとの間では、印刷の濃度がステップ状に変化することになる。しかし、インクジェット方式での印刷結果において、例えば、特定の境界を挟んで印刷濃度が大きく変化すると、その境界が目立つことになる。そのため、最初の印刷パス等の印刷濃度について、単に他の印刷パスよりも低い濃度にするのみでは、印刷パスの境界が目立つことになると考えられる。
 そこで、本願の発明者は、印刷パスの印刷濃度について、単に印刷パスを単位にステップ状に変化させるだけでなく、更に、印刷パス内においても徐々に変化をさせることを考えた。本願の発明者は、また、このように濃度を変化させることにより、印刷パスの境界が目立つことを防ぎ、より適切に印刷を行い得ることを見出した。上記の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を有する。
 本発明の印刷装置は、インクジェット方式で印刷を行う印刷装置であって、インク滴を媒体へ吐出するノズルが複数個並ぶノズル列を有するヘッド部と、予め設定された主走査方向へ移動しつつインク滴を吐出する主走査動作をヘッド部に行わせる主走査駆動部と、主走査方向と直交する副走査方向へ、媒体に対して相対的にヘッド部を移動させる副走査駆動部と、ヘッド部による主走査動作を制御する制御部とを備え、ヘッド部のノズル列において、複数のノズルは、副走査方向に並んでおり、ヘッド部は、媒体における同じ領域に対して複数回の主走査動作を行うマルチパス方式で媒体への印刷を行い、かつ、媒体における同じ領域に対して、予め設定されたN回の印刷パスのそれぞれに対応する主走査動作を行い、制御部は、少なくとも、媒体における同じ領域に対して行うN回の印刷パスのうち、始めのk回の印刷パスにおいて行う印刷の濃度を、[k+1]回目の印刷パスにおいて行う印刷の濃度よりも低くし、かつ、ヘッド部のノズル列において、N回の印刷パスにおいて1回目の印刷パス分のインク滴を吐出するノズルの側をヘッド前端側とすると共にN回目の印刷パス分のインク滴を吐出するノズルの側をヘッド後端側とした場合、ヘッド部のノズル列のうち、k回目の印刷パスの分のインク滴を吐出する複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、ヘッド前端側からヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定する。ここで、Nは2以上の整数である。kは1以上且つN未満の整数である。
 このように構成した場合、例えば、最初の印刷パスを含む始めのk回、すなわち、1回目からk回目までの印刷パスの印刷の濃度を、その後の印刷パスよりも低い濃度に適切に設定できる。また、これにより、例えば、印刷パスの境界部分での濃度変化を適切に抑えることができる。
 また、このように構成した場合、例えば、直後の印刷パスと比べて印刷の濃度を低くするk回目の印刷パスについて、印刷パス全体の濃度を均一に低くするのではなく、その印刷パスの分のインク滴を吐出する複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、ヘッド前端側からヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定する。これにより、例えば、k回目の印刷パスと、[k+1]回目、つまり直後の印刷パスとの境界部分において、印刷パス単位で印刷の濃度がステップ状に大きく変化することを適切に防ぐことができる。
 そのため、このように構成すれば、例えば、印刷パスの境界部分に発生する縞やスジ等を適切に抑えることができる。また、これにより、例えば、マルチパス方式で印刷を行う場合において、印刷パスの境界が目立つことを防ぎ、より適切に印刷を行うことができる。
 尚、k回目の印刷パスの分のインク滴を吐出する複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度について、ヘッド前端側からヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定するとは、例えば、ヘッド後端側へ向かう程濃度が高くなるように、それぞれのノズルに対応する印刷の濃度を設定することである。この場合、必ずしも全てのノズルについて互いに濃度を異ならせるのではなく、例えば一部のノズルについて、隣接するノズルと同じ濃度を設定してもよい。例えば、各ノズルによる印刷の濃度について、予め設定された複数本のノズルを単位にして、徐々に変化させてもよい。また、各ノズルによる印刷の濃度は、より精細に、1本のノズルを単位にして、徐々に変化させてもよい。
 本発明の印刷装置は、ヘッド部は、ノズルから、紫外線硬化型インクのインク滴を吐出するようにしても良い。このように構成すれば、例えば、紫外線硬化型インクを用いる場合において、例えば、インクジェット方式での印刷を高い精度でより適切に行うことができる。
 本発明の印刷装置は、制御部は、少なくとも、媒体における同じ領域に対して行うN回の印刷パスのうち、1回目の印刷パスにおいて行う印刷の濃度を、2回目の印刷パスにおいて行う印刷の濃度よりも低くし、かつ、ヘッド部のノズル列のうち、1回目の印刷パスの分のインク滴を吐出する複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、ヘッド前端側からヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定するようにしても良い。
 印刷パスの境界部分に発生する縞やスジ等を適切に抑えるためには、媒体上に最初に印刷を行う最初の印刷パスについて、印刷の濃度を低くすることが特に好ましい。そのため、このように構成すれば、例えば、印刷パスの境界部分に発生する縞やスジ等をより適切に抑えることができる。
 本発明の印刷装置は、制御部は、ヘッド部のノズル列における複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度について、副走査方向におけるノズル列の中央部分を中心にして、ヘッド後端側と反対の方向であるヘッド前端側へ向かう方向と、ヘッド後端側へ向かう方向とで濃度の変化の仕方が対称になるように設定するようにしても良い。
 マルチパス方式で印刷を行う場合、それぞれの印刷パスによる印刷の濃度を合計した濃度について、媒体上の各位置において、予め設定された所定の濃度に合わせることが必要となる。そのため、例えば、いずれかの印刷パスの濃度を低くした場合、他の印刷パスの濃度について、その分だけ、濃度を高めることが必要となる。また、濃度の設定について、単に印刷パス単位で設定するのではなく、いずれかの印刷パスの分のインク滴を吐出する複数のノズルによる印刷の濃度について、徐々に変化するように設定した場合、他の印刷パスにおいて、この変化分を補完するように濃度を設定することが必要になる。
 しかし、このような補完を行うための濃度の設定は、必ずしも容易なものではなく、複雑になる場合がある。例えば、各ノズルによる印刷の濃度を徐々に変化させる場合、複数の印刷パスによる印刷の濃度の合計を合わせることが難しくなる場合もある。
 これに対し、上記のように構成した場合、例えば、濃度の変化の仕方に対称性を持たせることにより、各ノズルによる印刷の濃度について、ヘッド後端側とヘッド前端側との間で適切に補完することができる。そのため、このように構成すれば、例えば、最初の印刷パス等の印刷の濃度をより適切に設定できる。
 本発明の印刷装置は、制御部は、副走査方向におけるノズル列の中央部分のノズルにより行う印刷の濃度がノズル列の端のノズルにより行う印刷の濃度よりも高く、かつ、中央部分から離れるに従って徐々に濃度が低くなるように、複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を設定するようにしても良い。このように構成すれば、例えば、最初の印刷パス等の印刷の濃度について、低い濃度を適切に設定できる。
 尚、この構成において、ヘッド部は、スタガ状に配置される複数のインクジェットヘッドを有してもよい。この場合、複数のインクジェットヘッドのそれぞれは、例えば、副走査方向にノズルが並ぶノズル列をそれぞれ有する。また、この場合、ヘッド部のノズル列は、例えば、複数のインクジェットヘッドのそれぞれにおけるノズル列を副走査方向において仮想的に連結したノズル列であってよい。
 本発明の印刷装置は、制御部は、ノズル列の中央部分のノズルを含んで連続して並ぶ複数のノズルについて、印刷の濃度を同じ濃度に設定し、かつ、中央部分で連続して並ぶ複数のノズル以外の複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度について、中央部分から離れるに従って徐々に濃度が低くなるように設定するようにしても良い。
 この濃度の設定は、例えば、ノズル列中でのノズルの位置を横軸とし、各ノズルに対応する印刷の濃度を縦軸とするグラフを描いた場合に、濃度が台形状に変化するような設定である。このように構成すれば、例えば、最初の印刷パス等の印刷の濃度について、低い濃度を適切に設定できる。
 濃度の変化の仕方に対称性を持たせる場合、例えば、ノズル列の端のノズルに対応する印刷の濃度を低くすると、その分の濃度を補完するため、ノズル列の中央部分のノズルに対応する濃度は高くなる。また、特に、例えば中央部分の一のノズルのみについて最も高い濃度(以下、ピーク濃度という)を設定した場合、濃度の高い箇所が1箇所に集中することになる。そして、この場合、例えばインクのドットが広がりやすい媒体を用いると、滲みやムラ等が生じやすくなるおそれがある。
 これに対し、ここのように構成した場合、例えば、ピーク濃度で印刷を行うノズルは、一のノズルのみではなく、中央部分の複数のノズルになる。そのため、このように構成すれば、例えば、濃度の高い箇所が1箇所に集中することを適切に防ぐことができる。また、これにより、例えば、インクのドットが広がりやすい媒体を用いた場合等においても、滲みやムラ等を適切に抑えることができる。
 尚、この構成において、中央部分のノズルを含んで連続して並ぶ複数のノズルは、例えば、N回の印刷パスのうち、中央部分のノズルにより行う印刷パスに割り当てられる全てのノズルを含んでよい。また、中央部分のノズルにより行う印刷パスを含んで連続する複数の印刷パスに割り当てられる全てのノズルを含んでもよい。このように構成すれば、例えば、中央部分のノズルを含んで連続して並ぶ複数のノズルの濃度の設定を、より簡易かつ適切に行うことができる。
 本発明の印刷装置は、ヘッド部は、スタガ状に配置される複数のインクジェットヘッドを有し、複数のインクジェットヘッドのそれぞれは、副走査方向にノズルが並ぶノズル列を有し、制御部は、それぞれのインクジェットヘッドにおけるノズル列に含まれる複数のノズルにより行う印刷の濃度について、副走査方向におけるノズル列の中央部分のノズルにより行う印刷の濃度が高く、かつ、中央部分から離れるに従って徐々に濃度が低くなるように設定するようにしても良い。このように構成すれば、例えば、最初の印刷パス等の印刷の濃度について、低い濃度を適切に設定できる。
 また、インクジェットヘッドにおいて、ノズル列の端のノズルは、通常、ノズル列の中央部のノズルと比べ、着弾位置のずれ等が生じやすい。これに対し、このように構成した場合、例えば、スタガ状に配置されるそれぞれのインクジェットヘッドにおいて、ノズル列の端のノズルについて、そのノズルによる印刷の濃度を低く設定することになる。そのため、例えばそれぞれのインクジェットヘッドについて、ノズル列の端のノズルの影響を適切に低減できる。また、これにより、例えばノズル列の端のノズルにおいて着弾位置のずれ等が生じた場合にも、印刷結果への影響を適切に抑えることができる。そのため、このように構成すれば、例えば、スタガ状に配置される複数のインクジェットヘッドの構成に合わせ、各印刷パスの濃度をより適切に設定できる。
 インクジェット方式で印刷を行う印刷方法であって、インク滴を媒体へ吐出するノズルが複数個並ぶノズル列を有するヘッド部に、予め設定された主走査方向へ移動しつつインク滴を吐出する主走査動作と、主走査方向と直交する副走査方向へ媒体に対して相対的に移動する副走査動作とを行わせ、ヘッド部のノズル列において、複数のノズルは、副走査方向に並んでおり、ヘッド部による主走査動作を制御することにより、ヘッド部に、媒体における同じ領域に対して複数回の主走査動作を行うマルチパス方式で媒体への印刷を行わせ、かつ、媒体における同じ領域に対して、予め設定されたN回の印刷パスのそれぞれに対応する主走査動作を行わせ、主走査動作の制御において、少なくとも、媒体における同じ領域に対して行うN回の印刷パスのうち、初めのk回の印刷パスにおいて行う印刷の濃度を、[k+1]回目、つまり直後の印刷パスにおいて行う印刷の濃度よりも低くし、かつ、ヘッド部のノズル列において、N回の印刷パスにおいて1回目の印刷パス分のインク滴を吐出するノズルの側をヘッド前端側にすると共にN回目の印刷パス分のインク滴を吐出するノズルの側をヘッド後端側とした場合、ヘッド部のノズル列のうち、k回目の印刷パスの分のインク滴を吐出する複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、前記ヘッド前端側から前記ヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定する。ここで、Nは2以上の整数である。kは1以上且つN未満の整数である。このように構成すれば、例えば、上記と同様の効果を得ることができる。
 本発明によれば、例えば、マルチパス方式で印刷を行う場合において、印刷パスの境界が目立つことを防ぎ、より適切に印刷を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る印刷装置10の一例を示す図である。図1(a)、(b)は、印刷装置10の要部の構成の一例を示す正面図及び上面図である。 ヘッド部12の構成の一例を示す図である。図2(a)は、ヘッド部12の全体の構成の一例を、紫外線照射部20と共に示す。図2(b)は、ヘッド部12において同一色のインクのインク滴を吐出する複数のインクジェットヘッド202の構成の一例を示す。 印刷パス毎の印刷の濃度の設定の一例を示す図である。 1回の主走査動作を行った後の状態の一例を示す図である。図4(a)は、濃度の設定の一例を示す図である。図4(b)は、1回の主走査動作を行った場合の印刷結果を示す。 マルチパス方式で印刷パス数分の主走査動作を行った後の状態の一例を示す図である。図5(a)は、マルチパス方式での印刷動作について説明をする図である。図5(b)は、マルチパス方式の動作で印刷パス数分の主走査動作を行った場合の印刷結果を示す。 媒体の特性によって生じる場合がある滲みの問題について説明をする図である。図6(a)は、各ノズルによる印刷の濃度の設定の一例を示す図である。図6(b)は、媒体上で局所的な滲みが発生した状態を示す写真である。 濃度の設定の変形例に関し、濃度ピークでのインク滴の吐出濃度を低くする構成の例を示す。図7(a)は、濃度の設定についての第1の変形例を示す。図7(b)は、濃度の設定についての第2の変形例を示す。図7(c)は、濃度の設定についての第3の変形例を示す。 スタガヘッドを用いる場合の濃度設定について説明をする図である。図8(a)は、スタガヘッドの全体の中央部に濃度ピークがくるように濃度を設定した場合の例を示す。図8(b)は、濃度の設定についての第4の変形例を示す図である。 インクジェットヘッド202の両端における印刷の濃度の影響について説明をする図である。図9(a)は、全てのノズルに対して同じ濃度を設定する場合の印刷結果の例である。図9(b)は、第4の変形例のように濃度を設定した場合の印刷結果の例である。 空間周波数の低いマスクを用いて印刷を行った結果の一例を示す図である。
 以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置10の一例を示す。図1(a)、(b)は、印刷装置10の要部の構成の一例を示す正面図及び上面図である。本例において、印刷装置10は、インクジェット方式で印刷を行うインクジェットプリンタであり、ヘッド部12、主走査駆動部14、副走査駆動部16、プラテン18、紫外線照射部20、及び制御部22を備える。尚、以下において説明をする点以外について、印刷装置10は、公知のインクジェットプリンタと同一又は同様の構成を有してよい。例えば、以下に説明をする点を除き、上記の各構成は、公知のインクジェットプリンタと同一又は同様の特徴を有してよい。また、印刷装置10は、上記の各構成以外に、公知のインクジェットプリンタと同一又は同様の他の構成を更に有してよい。
 ヘッド部12は、インク滴を吐出するノズルが複数個並ぶノズル列を有する部分であり、印刷対象の媒体(メディア)50へインク滴を吐出することにより、媒体50への印刷を行う。また、本例において、ヘッド部12は、複数のインクジェットヘッドを有し、各インクジェットヘッドにおけるノズル列の各ノズルから、紫外線硬化型インクのインク滴を媒体50へ吐出する。尚、ヘッド部12のより具体的な構成については、後に詳しく説明をする。
 主走査駆動部14は、予め設定された主走査方向(図中のY方向)へ移動しつつインク滴を吐出する主走査動作をヘッド部12に行わせる構成を備える。この場合、主走査動作をヘッド部12に行わせるとは、例えば、ヘッド部12におけるインクジェットヘッドに主走査動作を行わせることである。また、本例において、主走査駆動部14は、キャリッジ102及びガイドレール104を有する。キャリッジ102は、ノズル列と媒体50とを対向させた状態でヘッド部12を保持する。ガイドレール104は、主走査方向へのキャリッジ102の移動をガイドするレールであり、制御部22の指示に応じて、主走査方向へキャリッジ102を移動させる。また、本例において、主走査駆動部14は、主走査方向において予め設定された往路方向と、往路方向と反対の復路方向とのそれぞれの方向について、ヘッド部12に主走査動作を行わせる。
 副走査駆動部16は、主走査方向と直交する副走査方向(図中のX方向)へ媒体50に対して相対的に移動する副走査動作をヘッド部12に行わせる構成を備える。この場合、ヘッド部12に副走査動作を行わせるとは、例えば、ヘッド部12におけるインクジェットヘッドに副走査動作を行わせることである。また、本例において、副走査駆動部16は、媒体50を搬送するローラであり、主走査動作の合間に媒体50を搬送することにより、ヘッド部12に副走査動作を行わせる。この場合、より具体的に、副走査駆動部16は、往路方向への主走査動作と復路方向への主走査動作との合間、及び、復路方向への主走査動作と往路方向への主走査動作との合間のそれぞれにおいて、予め設定された印刷パス幅分、媒体50に対して相対的にヘッド部12を移動させる。
 尚、印刷装置10の構成としては、例えば、媒体50の搬送を行わずに、位置を固定した媒体50に対してインクジェットヘッドの側を動かすことで副走査動作を行う構成(例えば、X-Yテーブル型機)を用いることも考えられる。この場合、副走査駆動部16としては、例えば、ガイドレール104を副走査方向へ移動させることでインクジェットヘッドを移動させる駆動部等を用いることができる。
 プラテン18は、媒体50を載置する台状部材であり、ヘッド部12と対向させて媒体50を支持する。紫外線照射部20は、媒体50上に形成されたインクのドットに紫外線を照射する紫外線光源である。紫外線照射部20としては、例えばUVLED(Ultraviolet Light Emitting Diode)を好適に用いることができる。また、紫外線照射部20は、ヘッド部12と共にキャリッジ102に保持され、主走査動作時において、ヘッド部12と共に移動する。これにより、紫外線照射部20は、主走査動作時において、媒体50上のインクを硬化させる。
 また、本例において、紫外線照射部20は、主走査方向においてヘッド部12の両側に配設されている。そして、往路方向及び復路方向のそれぞれの方向への主走査動作においては、ヘッド部12の移動方向においてヘッド部12の後方側となる紫外線照射部20が、媒体50上のインクに紫外線を照射する。尚、必要に応じて、例えば、後方側の紫外線照射部20に加え、前方側の紫外線照射部20からも紫外線を照射してよい。より具体的に、例えば、複数の紫外線照射部20で紫外線を照射することで合計での照射量を満たすようにする場合等において、前方側の紫外線照射部20からも紫外線を照射することが考えられる。
 制御部22は、例えば印刷装置10のCPU(Central Processing Unit)であり、例えばホストPC(Personal Computer)の指示に応じて、印刷装置10の各部の動作を制御する。これにより、制御部22は、ヘッド部12に、主走査動作及び副走査動作等を行わせる。
 より具体的に、本例において、制御部22は、印刷装置10に、マルチパス方式での印刷の動作を行わせる。また、制御部22は、インクジェットヘッドからインク滴を吐出する濃度について、ノズル列中の各ノズルに対し、濃度の高低や勾配を設定することが可能である。また、これにより、制御部22は、マルチパス方式での印刷の動作において、それぞれの印刷パスで印刷する濃度の設定を行う。この濃度の設定については、後に更に詳しく説明をする。
 尚、上記及び以下に説明をする点以外について、制御部22は、例えば、従来のインクジェットプリンタにおける制御部と同一又は同様の動作を行う。例えば、制御部22は、印刷する画像をホストPCから受け取り、RIP(Raster Image Processor)処理等の画像形成処理等を行ってよい。また、画像形成処理により形成される画像に応じて、制御部22は、例えば、マルチパス方式のそれぞれの印刷パスにおいて行う動作を決定する。
 以上の構成により、本例によれば、例えば、媒体50の各領域に対し、マルチパス方式で適切に印刷を行うことができる。また、この場合、往路及び復路のそれぞれの主走査動作の後に副走査動作を行うことにより、媒体50の同じ領域に対し、往路及び復路のそれぞれにおいて、ヘッド部における異なるノズルでインクのドットを形成することができる。そのため、本例によれば、例えば、ノズルの特性をより適切に均一化し、高い精度での印刷をより適切に行うこともできる。
 続いて、ヘッド部12のより具体的な構成について、詳しく説明をする。図2は、ヘッド部12の構成の一例を示す。図2(a)は、ヘッド部12の全体の構成の一例を、紫外線照射部20と共に示す。図2(b)は、ヘッド部12において同一色のインクのインク滴を吐出する複数のインクジェットヘッド202の構成の一例を示す。
 本例において、ヘッド部12は、複数の色のそれぞれ(例えば、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),及びK(黒)の各色)のインク滴を吐出するカラー印刷用のヘッド部であり、主走査方向の一方側及び他方側に配設された紫外線照射部20の間に、各色用のインクジェットヘッド202を、それぞれ複数個有する。また、各色用の複数のインクジェットヘッド202は、スタガ状に配置されている。複数のインクジェットヘッド202がスタガ状に配置されるとは、例えば、図示のように、主走査方向における位置を交互にずらしつつ、副走査方向に並ぶことである。また、色が異なるインクジェットヘッド202は、図示のように、他の色の対応するインクジェットヘッド202と副走査方向の位置を揃えて、主走査方向に並んで配設される。各色のインクジェットヘッド202の配置については、例えば、主走査方向に色が同じインクジェットヘッド202を並べ、副走査方向に色が異なるインクジェットヘッド202を並べて、これらのインクジェットヘッド202をスタガ状に配置した、色スタガの配置にしてもよい。
 また、本例において、それぞれのインクジェットヘッド202は、副走査方向にノズルが並ぶノズル列204をそれぞれ有する。この場合、例えば図2(b)に示すように、同じ色用の複数のインクジェットヘッド202におけるノズル列204は、インクジェットヘッド202の位置に応じて主走査方向の位置をずらしつつ、副走査方向に並ぶ。そのため、それぞれのノズル列204について、副走査方向における位置のみを見た場合、図2(b)の右側に示すように、一直線状に並んでいると考えることもできる。また、この場合、同じ色用の複数のインクジェットヘッド202のそれぞれにおけるノズル列204を副走査方向において仮想的に連結したノズル列206を考え、このノズル列206をヘッド部12のノズル列と考えることができる。そのため、以下において、ノズル列204を副走査方向において仮想的に連結したノズル列206を、ヘッド部12のノズル列206と呼ぶ。
 尚、図2においては、説明の便宜上、印刷に使用する各色について、それぞれ3個のインクジェットヘッド202を有する場合の構成を図示した。しかし、各色用のインクジェットヘッド202の数は、3個以外の数であってもよい。例えば、各色用のインクジェットヘッド202の数は、1個であってもよい。また、ヘッド部12は、他の色(例えば、C,M,Y,又はK以外の色)について、一又は複数のインクジェットヘッド202を更に有してもよい。例えば、ヘッド部12は、C,M,Y,及びKの各色に加え、W(白)、CL(クリア)、PR(プライマ)等の各色の一部又は全てのインクジェットヘッド202を更に有してもよい。
 続いて、マルチパス方式で行う印刷の動作に関し、印刷パス毎の印刷の濃度の設定について、説明をする。本例において、印刷装置10は、媒体50(図1参照)における同じ領域に対して、予め設定されたN回の印刷パスのそれぞれに対応する主走査動作を行う。ここで、Nは2以上の整数である。この場合、ヘッド部12のノズル列206において並ぶ複数のノズル208は、ヘッド前端側からヘッド後端側へ向かって、それぞれの印刷パス分のインク滴を吐出するノズル208として機能する。尚、この場合、ヘッド部12のノズル列206において、1回目の印刷パス分のインク滴を吐出するノズル側がヘッド前端側であり、N回目の印刷パス分のインク滴を吐出するノズル側がヘッド後端側である。また、Nは、3以上の整数であってよい。
 図3は、印刷パス毎の印刷の濃度の設定の一例を示す。図3に示した場合において、印刷装置10は、12回の印刷パスにより印刷を行う。そして、この場合、ヘッド部12のノズル列206中のノズル208は、図示のように、ヘッド前端側からヘッド後端側へ、1パス目~12パス目のそれぞれの印刷パス用に割り当てられる。
 尚、図2を用いて説明をしたように、本例において、ヘッド部12のノズル列206は、3個のインクジェットヘッド202のノズル列204により構成されている。そのため、この場合、より具体的には、最もヘッド前端側にあるインクジェットヘッド202のノズル列204のノズルが、1パス目~4パス目のそれぞれの印刷パス用に割り当てられる。また、ヘッド前端側から2番目にあるインクジェットヘッド202のノズル列204のノズルが、5パス目~8パス目のそれぞれの印刷パス用に割り当てられる。そして、最もヘッド後端側にあるインクジェットヘッド202のノズル列204のノズルが、9パス目~12パス目のそれぞれの印刷パス用に割り当てられる。
 また、図3においては、図示の便宜上、ノズル208の配置について、一の印刷パスに対応するノズル208の個数を減らす等の簡略化を適宜行っている。実際の構成において、それぞれのインクジェットヘッド202のノズル列204を構成する複数のノズル208は、例えば、副走査方向に、300dpiの解像度のピッチで並ぶ。また、マルチパス方式の印刷の動作において、副走査駆動部16は、各回の副走査動作における媒体50の送り量について、例えばノズル208のピッチ未満の距離をずらした送り量を用いてもよい。より具体的には、例えば、1回の副走査動作における媒体50の送り量について、ノズル208のピッチの半分のずれが生じるように設定すること等が考えられる。この場合、副走査方向における印刷の解像度は、ノズル208のピッチに対応する解像度の2倍である600dpiになる。また、1回の副走査動作における媒体50の送り量について、ノズル208のピッチの1/3分のずれが生じるように設定すること等も考えられる。この場合、副走査方向における印刷の解像度は、ノズル208のピッチに対応する解像度の3倍である900dpiになる。
 また、本例において、制御部22(図1参照)は、少なくとも、媒体における同じ領域に対して行うN回の印刷パスのうち、初めのk回、言い換えると、1回目からk回目までの印刷パスにおいて行う印刷の濃度を、[k+1]回目、つまり直後の印刷パスにおいて行う印刷の濃度よりも低く設定する。ここで、kは1以上且つN未満の整数である。この場合、各回の印刷パスにおいて行う印刷の濃度とは、例えば、印刷パス幅のバンド領域内に対し、その印刷パスにおいて形成するインクのドットの密度に対応する濃度のことである。また、インクのドットの密度に対応する濃度とは、例えば、インクのドットの密度に応じて適宜規格化等を行った濃度であってよい。
 更に、制御部22は、ヘッド部12のノズル列206のうち、k回目の印刷パスの分のインク滴を吐出する複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、ヘッド前端側からヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定する。この場合、複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度とは、例えば、そのノズルにより1回の主走査動作で形成するインクのドットの密度に対応する濃度である。また、この場合、インクのドットの密度は、例えば、主走査方向におけるインクの並びの密度、言い換えると、主走査方向におけるインク滴の吐出密度であってよい。
 また、より具体的に、制御部22は、例えば図3の右側部分に示すように、それぞれの印刷パスに対応する濃度の設定を行う。これにより、制御部22は、例えば、最初の印刷パスである1回目の印刷パス(即ち、1パス目)において行う印刷の濃度を、2回目の印刷パス(即ち、2パス目)において行う印刷の濃度よりも低く設定する。また、制御部22は、ヘッド部12のノズル列206のうち、少なくとも、1回目の印刷パスの分のインク滴を吐出する複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、ヘッド前端側からヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定する。
 尚、本例においては、更に、図中に示すように、前半の印刷パスである1~6回目の印刷パスについて、それぞれの印刷パス(例えば、1~5回目のそれぞれの印刷パス)において行う印刷の濃度を、次の印刷パス(例えば、2~6回目のそれぞれの印刷パス)で行う印刷の濃度よりも低く設定する。また、それぞれの印刷パス分のインク滴を吐出する複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、ヘッド前端側からヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定する。
 このように構成した場合、例えば、最初の印刷パス等の濃度を、その後の印刷パスよりも低い濃度に適切に設定できる。また、これにより、例えば、印刷パスの境界部分での濃度変化を適切に抑えることができる。
 また、この場合、直後の印刷パスと比べて印刷の濃度を低くする印刷パスについて、印刷パス全体の濃度を均一に低くするのではなく、その印刷パスの分のインク滴を吐出する複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、ヘッド前端側からヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定する。この場合、例えば、印刷パス単位で印刷の濃度がステップ状に大きく変化することはない。
 そのため、以上のように構成すれば、例えば、印刷パスの境界が目立つことも適切に防ぐことができる。また、例えば、印刷パスの境界部分に発生する縞やスジ等を適切に抑えることができる。そのため、本例によれば、例えば、マルチパス方式で印刷を行う場合において、印刷パスの境界が目立つことを防ぎ、より適切に印刷を行うことができる。
 また、本例において、ヘッド部12のノズル列206における複数のノズル208のそれぞれにより行う印刷の濃度について、制御部22は、より具体的に、副走査方向におけるノズル列206の中央部分を中心にして、ヘッド前端側へ向かう方向と、ヘッド後端側へ向かう方向とで濃度の変化の仕方が対称になるように設定する。例えば、制御部22は、図3の右側部分に示すように、副走査方向におけるノズル列206の中央部分のノズル208により行う印刷の濃度を最も高くすることにより、中央部分のノズル208により行う印刷の濃度を、ノズル列206の端のノズル208により行う印刷の濃度よりも高く設定する。制御部22は、また、複数のノズル208のそれぞれにより行う印刷の濃度について、中央部分から離れるに従って徐々に濃度が低くなるように設定する。このように構成すれば、最初の印刷パス等の印刷の濃度について、低い濃度を適切に設定できる。
 ここで、マルチパス方式で印刷を行う場合、それぞれの印刷パスによる印刷の濃度を合計した濃度について、予め設定された所定の濃度に合わせることが必要となる。そのため、例えば、いずれかの印刷パスの濃度を低くした場合、他の印刷パスの濃度について、その分だけ、濃度を高めることが必要となる。
 また、濃度の設定について、単に印刷パス単位で設定するのではなく、本例のように、ノズル単位で濃度を設定し、一の印刷パスの分のインク滴を吐出する複数のノズルによる印刷の濃度について、徐々に変化するように設定した場合、他の印刷パスにおいて、この変化分を補完するように濃度を設定することが必要になる。しかし、このような補完を行うための濃度の設定は、必ずしも容易なものではなく、複雑になる場合がある。
 これに対し、本例においては、例えば、濃度の変化の仕方に上記のような対称性を持たせることにより、各ノズル208による印刷の濃度について、ヘッド後端側とヘッド前端側との間で適切に補完することができる。また、これにより、最初の印刷パス等の印刷の濃度を適切に低くすることができる。
 尚、以上の説明において、各回の印刷パスにおいて行う印刷の濃度、及び、複数のノズル208のそれぞれにより行う印刷の濃度は、より具体的に、印刷装置において予め設定された濃度により媒体を塗りつぶす場合の濃度であってよい。この濃度は、例えば、印刷装置において予め設定されている100%の濃度であってよい。この濃度は、また、印刷装置の設定に応じて、例えば、200%又は300%等と定義される濃度であってもよい。
 また、最初の印刷パス等の印刷パスの分のインク滴を吐出する複数のノズル208のそれぞれにより行う印刷の濃度について、ヘッド前端側からヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定するとは、例えば、ヘッド後端側へ向かう程濃度が高くなるように、それぞれのノズルに対応する印刷の濃度を設定することである。この場合、必ずしも全てのノズルについて濃度を異ならせるのではなく、例えば一部のノズルについて、隣接するノズルと同じ濃度を設定してもよい。例えば、各ノズルによる印刷の濃度について、予め設定された複数本のノズルを単位にして、徐々に変化させてもよい。この場合、印刷の濃度は、例えば複数本のノズルを単位として、階段状に変化してよい。この場合も、例えば、印刷パスを単位として印刷の濃度をステップ状に変化させる場合と比べ、濃度の変化を適切かつ十分に緩やかにできる。また、これにより、印刷パスの境界が目立つことを適切に防ぐことができる。また、各ノズルによる印刷の濃度は、より精細に、1本のノズルを単位にして、徐々に変化させてもよい。このように構成すれば、例えば、印刷パスの境界が目立つことをより適切に防ぐことができる。
 また、最初の印刷パス等において、それぞれのノズル208により行う印刷の濃度を低くする場合、副走査方向における位置が同じライン上に形成する複数のインクのドットの位置については、例えばディザ法や誤差拡散法等を用いて決定される一定のルールに基づいて分散させる。このように構成すれば、例えば、低い濃度で印刷を行うノズル208について、形成するドットの位置を適切に分散させることができる。
 また、本例においては、上記のように、最初の印刷パス等の濃度を低くすることで、例えば印刷パスの境界部分での濃度変化を抑え、印刷パスの境界が目立つことを防いでいる。しかし、マルチパス方式で印刷を行う場合、更に他の原因により、印刷の品質が低下する場合もある。
 例えば、マルチパス方式で印刷を行う場合、インクの層の表層部に形成されるインクのドットの形状が不均一であると、光縞等の縞状の模様が発生する場合がある。特に、紫外線硬化型インクを用いる場合において、高い精度の印刷を高速に行おうとする場合、このような縞状の模様の発生が大きな問題になる場合がある。また、インクのドットの形状の不均一は、例えば、媒体上で未硬化状態のインクのドットが連結すること等により生じる。
 これに対し、本例においては、濃度の変化の仕方に上記のような対称性を持たせているため、後半の印刷パスである7~12回目の印刷パスに対応する濃度の変化は、前半の印刷パスの濃度の変化と対称になる。また、より具体的に、制御部22は、後半の印刷パスについて、それぞれの印刷パス(例えば、8~12回目のそれぞれの印刷パス)において行う印刷の濃度を、その前の印刷パス(例えば、7~11回目のそれぞれの印刷パス)で行う印刷の濃度よりも低く設定する。制御部22は、また、それぞれの印刷パス分のインク滴を吐出する複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度について、ヘッド前端側からヘッド後端側へ向かって徐々に低く設定する。
 そして、この場合、最後の印刷パスである12回目の印刷パスにおける印刷の濃度は、1回目の印刷パスにおける印刷の濃度と同様に、低い濃度になる。また、最後の印刷パスは、媒体上に形成するインクの層の表層部にインクのドットを形成する印刷パスである。
 そのため、本例においては、例えば、インクの層の表層部について、形成するインクのドットの密度を低くできる。また、この場合、同じ回の印刷パスで形成されるインクのドット間の距離が大きくなるため、ドットの連結等も生じにくくなる。そのため、本例によれば、例えば、インクの層の表層部について、インクのドットの形状を均一化できる。また、これにより、例えば、光縞等の縞状の模様が発生することを適切に防ぎ、高い品質の印刷をより適切に行うことができる。
 続いて、本例の印刷装置10(図1参照)を用いて実際に印刷を行った結果等について、説明をする。図4は、1回の主走査動作を行った後の状態の一例を示す。尚、以下においては、特に説明をした場合を除き、図中の上下方向が副走査方向であり、左右方向が主走査方向である。
 図4(a)は、濃度の設定の一例を示す図であり、ノズル列の各位置のノズルに対する濃度の設定の一例を示す。図4(a)において、符号Aを付して示した左側の図は、本例とは異なる構成で濃度の設定を行った場合の例を示す図であり、ノズル列中の位置に応じて濃度の勾配をつけることなく、全てのノズルに対して同じ濃度を設定する場合の例を示す。この濃度の設定は、例えば公知の方法により印刷パスの制御を行う場合の例である。また、この濃度の設定は、各印刷パスにおいて、公知のマスクを用いて行った設定であってよい。
 また、図4(a)において、符号Bを付して示した右側の図は、本例の構成において濃度の設定を行った場合の例を示す図であり、ノズル列中の位置に応じて濃度の勾配をつけた場合の濃度の設定の一例を示す。この濃度の設定は、以下に説明をする点を除き、例えば、図3を用いて説明をした設定と同一又は同様の設定である。
 尚、以下において説明をする構成においては、実験等の便宜上、印刷のパス数を6にした。そのため、符号Aで示すように全てのノズルに対して同じ濃度を設定する場合、それぞれの印刷パスの濃度は、16.7%になる。この場合、それぞれの印刷パスの濃度とは、例えば、全ての印刷パスが完了した後の印刷の濃度に対し、各回の印刷パスによる印刷結果が占める割合のことである。また、100%に相当する印刷の濃度は、全ての印刷パス分の印刷を行った後の印刷の濃度である。
 また、符号Bで示すように本例の構成による濃度の設定を行った場合、それぞれの印刷パスの濃度は、最初の印刷パスから順番に、5.6%、16.8%、27.6%、27.6%、16.8%、5.6%になる。また、この場合、本例の構成による濃度の設定において、最も高い濃度(即ち、ピーク濃度)でインク滴を吐出するノズルに対応する濃度を100%の吐出濃度と定義すると、全てのノズルに対して同じ濃度を設定する場合(即ち、符号Aの場合)の各ノズルに対応する吐出濃度は、50%になる。
 図4(b)は、図4(a)に示した濃度の設定を用いて1回の主走査動作を行った場合の印刷結果を示す。図4(b)において、符号A、Bのそれぞれを付して示した印刷結果は、図4(a)で符号A、Bのそれぞれを付して示した設定に対応する印刷結果である。
 図示のとおり、図4(a)で符号Aを付して示した設定のように、全てのノズルに対して同じ濃度を設定した場合、印刷の結果も、副走査方向における位置によらず、均一な濃度になる。これに対し、図4(b)で符号Bを付して示した設定のように、ノズル列中の位置に応じて濃度の勾配をつけた場合、濃度の勾配の設定に対応して、印刷結果も、副走査方向において濃度が徐々に変化するグラデーション状になる。
 続いて、図4に示した濃度の設定でマルチパス方式での印刷を行った結果について、説明をする。図5は、マルチパス方式で印刷パス数分の主走査動作を行った後の状態の一例を示す図であり、図4に示した濃度の設定を用い、間に副走査動作を挟んで印刷パス数である6回の主走査動作を行った後の状態を示す。
 図5(a)は、マルチパス方式での印刷動作について説明をする図であり、各回の印刷パスに対応する主走査動作でヘッド部12(図2参照)が通過する領域を示す。図5(b)は、図5(a)に示したマルチパス方式の動作で印刷パス数分の主走査動作を行った場合の印刷結果を示す。
 図5(a)において、符号A、Bのそれぞれを付して示した図は、図4(a)で符号A、Bのそれぞれを付して示した設定に対応する図である。また、図5(a)では、図示の便宜上、各回の印刷パスに対応するヘッド部12について、主走査方向における位置をずらして表示し、副走査方向における位置について、各回の主走査動作でのヘッド部12の位置を示している。より具体的に、図5(a)では、符号A、Bのそれぞれを付した図において、副走査方向の位置を順次ずらして主走査方向に並ぶ複数のヘッド部12を示すことで、図の左側から右側へ順番に、1~6回目の印刷パスでのヘッド部12の副走査方向における位置を示している。また、符号A、Bのそれぞれを付した図中に示した印刷濃度のグラフは、印刷パス数分である6回の主走査動作が完了したタイミングにおいて、媒体上の各位置に対して行われている印刷の濃度を示している。
 また、図5(b)において、符号A、Bのそれぞれを付して示した印刷結果は、図5(a)で符号A、Bのそれぞれを付して示した動作に対応する印刷結果である。先ず、図5(a)で符号Aを付した動作に対応する印刷結果について、説明をする。この印刷結果は、図4(a)で符号Aを付して示した設定のように、全てのノズルに対して同じ濃度を設定した場合の印刷結果である。そして、この場合、1回の主走査動作を行った状態では、図4(b)において符号Aを付して示したように、副走査方向における位置によらず、印刷の濃度は均一になる。
 しかし、マルチパス方式で印刷を行った場合、図5(b)で符号Aを付して示すように、媒体上の各領域の濃度は、その領域に対して行われた印刷パスの回数に応じた濃度になる。また、この場合、各回の印刷パスに対応するバンド状の領域(即ち、バンド領域)内での濃度は、同じ濃度になる。そのため、この場合、印刷パスの境界部分で急激な濃度差が生じることになる。そして、このような非連続で急激な濃度変化は、印刷パスの境界で発生する縞やスジ等の原因になりやすい。
 続いて、図5(a)で符号Bを付した動作に対応する印刷結果について、説明をする。この印刷結果は、図4(a)で符号Bを付して示した設定のように、ノズル列中の位置に応じて濃度の勾配をつけた場合の印刷結果である。そして、この場合、1回の主走査動作を行った状態では、図4(b)において符号Bを付して示したように、印刷の濃度はグラデーション状になる。
 そして、このような濃度設定により、マルチパス方式で印刷を行った場合、図5(b)で符号Bを付して示すように、媒体上の各領域の濃度は、印刷を行った領域の全体にわたって、副走査方向において徐々に濃度が変化するグラデーション状になる。また、この場合、印刷パスの境界部分でも濃度が連続的に変化するため、例えば図5(b)で符号Aを付した場合と比べ、印刷パスの境界部分が目立たない状態になっている。そのため、この場合、印刷パスの境界部分での縞やスジ等は発生しにくくなる。
 以上のように、実際に印刷を行った結果からも、本例により、印刷パスの境界部分での縞やスジ等を適切に抑え得ることがわかる。そのため、本例によれば、例えば、印刷パスの境界が目立つことを適切に防ぐことができる。また、これにより、例えば、インクジェット方式での印刷を高い精度でより適切に行うことができる。
 続いて、本例において行う濃度の設定等に関し、上記で説明をした具体的な構成以外の変形例について、説明をする。先ず、後に説明をする変形例と関連する問題点について、説明をする。
 図6は、媒体の特性によって生じる場合がある滲みの問題について説明をする図である。図6(a)は、各ノズルによる印刷の濃度の設定の一例を示す図である。この濃度の設定は、例えば、図4(a)において、符号Aを付して示した濃度の設定と同じ設定である。この場合、ノズル列の中央の位置(即ち、図中に点線の丸印で示した位置)において、印刷の濃度は最大(即ち、ピーク濃度)になる。また、その結果、各回の主走査動作で印刷されるグラデーション状の印刷結果において、グラデーションの中央付近に対しては、高い吐出濃度でインク滴が吐出されることになる。
 また、インクジェット方式で印刷を行う場合、同じ印刷装置10により、様々な素材の媒体に対して印刷を行う場合がある。より具体的には、例えば、印刷装置10において、媒体上でインクのドットが広がりやすい媒体(例えば、KAPA(登録商標)メディア(3A Composites社製)等)を用いる場合がある。そして、このような媒体を用いる場合、インク滴の吐出濃度が高い箇所があると、例えば局所的な滲み等が発生し、ムラ等の原因になる場合がある。また、例えば、各色用のインクジェットヘッドとして、スタガ配置で並ぶ複数のインクジェットヘッド(以下、スタガヘッドという)を用いる場合において、濃度ピークの位置と、スタガヘッドにおけるインクジェットヘッドの境界とが重なった場合、インクジェットヘッドの境界の影響で生じる縞等が目立つおそれもある。
 図6(b)は、媒体上で局所的な滲みが発生した状態を示す写真である。上記においても説明をしたように、図4(a)で符号Aを付して示したような濃度の設定を用いた場合、グラデーションの中央付近の領域402において、インク滴の吐出濃度が最も高くなる。そして、この場合において、インクのドットが広がりやすい媒体を用いると、例えば領域402を拡大して示した写真の領域404に示すように、滲みが発生する場合がある。
 ここで、このような問題に対しては、例えば、濃度ピークでのインク滴の吐出濃度を低くすることが考えられる。そこで、続いて、濃度の設定の変形例に関し、濃度ピークでのインク滴の吐出濃度を低くする構成等の例を説明する。尚、以下に説明する点を除き、各変形例は、図1~6を用いて説明をした構成と同一又は同様の特徴を有する。
 図7は、濃度の設定の変形例に関し、濃度ピークでのインク滴の吐出濃度を低くする構成等の例を示す。図7(a)は、濃度の設定についての第1の変形例を示す。
 濃度ピークでのインク滴の吐出濃度を低くする場合、例えば、各印刷パスでの印刷の濃度を互いに補完することを考慮すると、濃度ピークでの濃度の低下分を補完するために、他の部分について、吐出濃度を高める必要がある。そのため、より具体的には、例えば、図7(a)に示すように、例えば、図4(a)で符号Aを付して示したような濃度の設定と比べ、ノズル列の中央のノズルの吐出濃度を低くし、かつ、ノズル列の両端のノズルによる吐出濃度を高めることが考えられる。このように構成すれば、例えば、濃度ピークでのインク滴の吐出濃度を適切に下げることができる。また、これにより、例えば、インクのドットが広がりやすい媒体を用いた場合等においても、滲みやムラ等を適切に抑えることができる。
 図7(b)は、濃度の設定についての第2の変形例を示す。濃度ピークでのインク滴の吐出濃度を低くするためには、例えば、濃度ピークの位置を1点に集中させずに、例えば、図7(b)に示すように、台形状に濃度を変化させることも考えられる。この場合、制御部22(図1参照)は、例えば、ノズル列において、中央部分のノズルを含んで連続して並ぶ複数のノズルについて、印刷の濃度を同じ濃度に設定する。制御部22は、また、中央部分で連続して並ぶ複数のノズル以外の複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度について、中央部分から離れるに従って徐々に濃度が低くなるように設定する。
 このように構成すれば、例えば、最初の印刷パス等の印刷の濃度について、低い濃度を適切に設定できる。また、この場合、例えば、ピーク濃度で印刷を行うノズルは、一のノズルのみではなく、中央部分の複数のノズルになる。そのため、このように構成すれば、例えば、濃度の高い箇所が1箇所に集中することを適切に防ぐことができる。また、これにより、例えば、インクのドットが広がりやすい媒体を用いた場合等においても、滲みやムラ等を適切に抑えることができる。
 また、このような台形状の濃度の設定をした場合、最も高い濃度が設定される部分は、1点のピークになる位置ではなく、例えば、図7(b)中に点線の丸印で示した部分のような、一定の範囲で濃度が変化しない部分である。そのため、例えばスタガヘッドを用いる場合において、インクジェットヘッドの境界と、濃度が最も高い部分とが重なったとしても、インクジェットヘッドの境界、言い換えると切れ目の影響が目立ちにくくなる。そのため、このように構成すれば、例えば、スタガヘッドを用いる場合において、高い精度の印刷をより適切に行うことができる。
 また、台形状の濃度の設定について、スタガヘッドにおけるインクジェットヘッドの境界の影響が目立ちにくくなることを考えると、例えば、濃度ピークでのインク滴の吐出濃度を低くしない場合にも、台形状の濃度の設定を用いることも考えられる。図7(c)は、濃度の設定についての第3の変形例を示す。第3の変形例は、例えば、第2の変形例と比べて濃度ピークの濃度が高く、かつ、台形状の濃度の設定を用いる場合の例である。この場合も、例えば、スタガヘッドを用いる場合において、高い精度の印刷をより適切に行うことができる。
 また、上記においても説明をしたように、スタガヘッドを用いる場合、濃度の設定の仕方によっては、インクジェットヘッドの境界の影響が目立ち、印刷の品質が低下する場合がある。そのため、スタガヘッドを用いる場合には、スタガヘッドにより一層適した濃度の設定を行うことも考えられる。そこで、続いて、このような構成の変形例について、説明をする。尚、以下においては、説明を簡略化するため、2個のインクジェットヘッドをスタガ状に配置されたスタガヘッドを用いる場合の構成について、説明をする。
 図8は、スタガヘッドを用いる場合の濃度設定について説明をする図である。図8(a)は、スタガヘッドにおけるインクジェットヘッド202の構成を考慮せずに、スタガヘッドの全体の中央部に濃度ピークがくるように濃度を設定した場合の例を示す。図8(b)は、濃度の設定についての第4の変形例を示す図であり、スタガヘッドにおけるインクジェットヘッド202の構成に合わせた濃度の設定の例を示す。
 図8(a)のように濃度を設定した場合、図からわかるように、グラデーション状に変化する濃度のピークと、スタガヘッドにおけるインクジェットヘッド202の境界とが重なることになる。そのため、この場合、インクジェットヘッド202の境界付近のノズルにより、高い濃度の印刷を行うことになる。そのため、この場合、インクジェットヘッド202の境界部分による印刷の影響が大きくなる。
 しかし、インクジェットヘッド202において、ノズル列の端のノズルは、通常、ノズル列の中央部のノズルと比べ、着弾位置のずれ等を惹き起こしやすい。また、スタガヘッドにおいては、例えば、それぞれのインクジェットヘッド202の位置の調整(即ち、ヘッド間の前後調整)にずれが生じる場合がある。そのため、スタガヘッドを用いる場合において、印刷の濃度が高い部分と、インクジェットヘッド202の境界とが重なると、インクジェットヘッド202の境界の影響が目立ち、印刷の品質を低下させるおそれがある。
 これに対し、図8(b)に示した第4の変形例において、制御部22(図1参照)は、例えばインクジェットヘッド202毎の濃度の設定をグラデーション状にすることにより、インクジェットヘッド202の境界部分において濃度が低くなるように、濃度の設定を行う。この場合、より具体的に、制御部22は、例えば、それぞれのインクジェットヘッド202におけるノズル列に含まれる複数のノズルにより行う印刷の濃度について、副走査方向におけるノズル列の中央部分のノズルにより行う印刷の濃度が高く、かつ、中央部分から離れるに従って徐々に濃度が低くなるように設定する。
 このように構成に構成した場合、スタガ状に配置されたそれぞれのインクジェットヘッド202において、ノズル列の端のノズルについて、そのノズルによる印刷の濃度を低く設定することになる。そのため、このように構成すれば、例えば、最初の印刷パス等の印刷の濃度について、低い濃度を適切に設定できる。
 また、この場合、例えば、それぞれのインクジェットヘッド202について、ノズル列の端のノズルの影響を適切に低減できる。これにより、例えばノズル列の端のノズルにおいて着弾位置のずれ等が生じた場合や、インクジェットヘッド202の位置の調整にずれが生じた場合にも、印刷結果への影響を適切に抑えることができる。そのため、このように構成すれば、例えば、スタガヘッドを用いる場合において、インクジェットヘッド202の構成に合わせ、各印刷パスの濃度をより適切に設定できる。
 尚、インクジェットヘッド202においては、例えば、インクやインクジェットヘッド202の温度が変化すると、媒体上でのインクの広がり方(ドットゲインとも呼ばれる)や、吐出速度が変化する場合がある。また、吐出速度が変化すると、着弾位置のずれが生じることになる。そのため、例えば、ノズルの位置によってインクやインクジェットヘッドの温度の差が生じた場合等には、ノズルの位置によってドットゲインや吐出速度に差が生じ、濃度のムラ等が生じる場合がある。また、このような原因により、例えば、インクジェットヘッド202の両端においては、特に、ドットゲインや吐出速度の差が生じやすい。
 これに対し、第4の変形例のように濃度を設定した場合、それぞれのインクジェットヘッド202の両端での印刷の濃度を適切に下げることができる。そのため、このように構成すれば、例えば、上記のような原因で生じる濃度のムラ等についても、適切に抑えることができる。
 図9は、インクジェットヘッド202の両端における印刷の濃度の影響について説明をする図である。また、図9においては、1回の主走査動作による印刷の結果について、全てのノズルに対して同じ濃度を設定する場合と、第4の変形例のように濃度を設定する場合とを、対比して示す。
 図9(a)は、全てのノズルに対して同じ濃度を設定する場合の印刷結果の例である。この設定は、例えば、図4(a)において符号Aを付した場合と同一又は同様に濃度を設定した場合の例である。
 この場合、1回の主走査動作による印刷結果において、印刷の濃度は、図中に符号Aを付した中括弧で示した全体の領域において、均一になる。しかし、この場合、上記においても説明をしたように、それぞれのインクジェットヘッド202の両端で印刷を行う部分において、ドットゲインや着弾位置のずれが目立ちやすくなる。また、その結果、濃度のムラ等が生じやすくなる。
 図9(b)は、第4の変形例のように濃度を設定した場合の印刷結果の例である。この場合、それぞれのインクジェットヘッド202の端部のノズルにより印刷される領域は、図中に符号B、C、Dを付した中括弧で示した領域である。また、図8(b)に示した濃度の設定を用いることにより、これらに領域における印刷の濃度は、他の部分と比べて低い濃度になっている。そのため、この場合、例えば図9(a)に示した場合等と比べ、インクジェットヘッド202の両端部分におけるドットゲインや着弾位置のずれの影響を適切に抑えることができる。また、これにより、例えば、濃度のムラ等の発生を適切に抑えることができる。
 ここで、上記において、図1~9を用いて説明をした各構成では、最初の印刷パス等の濃度を低い濃度に設定し、かつ、前半の印刷パスから後半の印刷パスにかけての濃度の変化の仕方に対称性を持たせている。そのため、最後のパス等の濃度も、最初の印刷パス等の濃度と同様に、低い濃度になっている。また、これにより、例えば図3等に関連して上記においても説明をしたように、例えば、インクの層の表層部について、形成するインクのドットの密度を低くして、ドットの連結等を生じにくくすることができる。そこで、以下、この点に関連する事項について、更に詳しく説明をする。
 マルチパス方式で印刷を行う場合、例えば、後半の印刷パスでインクの層の表層部へ吐出するインク滴について、形成されるインクのドット間の距離を離すことにより、光縞等の発生を抑えることができる。また、この場合、例えば、最後の印刷パスを含む後半の印刷パスについて、印刷の濃度を低くし、ドット間の距離を離すことが好ましい。また、この場合、表層部でのドット間の距離を離すことにより、表面の仕上がり方をマット状にすることもできる。この場合、往路方向及び復路方向のいずれの方向への主走査動作においても表面がマットになるようにすることが好ましい。
 また、光縞等の発生を抑えるための条件、すなわち、インクのドットとドットとが接触しない距離は、以下の計算で求めることができる。
(印刷の設定)
ドット径:75μm
主走査方向の着弾位置誤差(Y着弾誤差):±40μm
色数:4(具体的には、C,M,Y,及びK)
ヘッド解像度:300dpi/色
 この場合、必要なドット間距離=ドット径75μm+Y着弾誤差40μm×2=155μmとなる。また、他の色を考慮したドット間距離=必要なドット間距離155μm×4色=620μmとなる。
 より具体的には、例えば、600×900dpiの解像度で印刷を行う場合、
主走査方向(Y方向):620μm/42μm≒14.6ドット≒6.8%
副走査方向(X方向):155μm≒150dpi→300dpi/150dpi=50%
となる。そのため、6.8%以下の濃度でインク滴を吐出すれば、ドットとドットとが接触しない距離がとれる。また、この場合、ドット間の接触を防ぐことにより、例えば、インクのドットの形状を適切に均一化できる。
 また、光縞等を低減する方法に関連して、本願の発明者は、マルチパス方式で使用するマスクについて、実験等により、空間周波数の低いマスクには、光縞等を軽減する効果があることを見出した。この場合、マルチパス方式で使用するマスクとは、例えば、各回の印刷パスにおいてインク滴を吐出する画素を指定するデータのことである。
 図10は、空間周波数の低いマスクを用いて印刷を行った結果の一例を示す図である。図からわかるように、この場合、各箇所において、図中に丸で囲んで示した箇所のように、インクのドットが塊状にまとまって形成される。また、ドットの塊どうしは、例えば図中に矢印で示すように、互いに離れて形成される。
 この場合、例えば、ドット間の距離について、単独のドットに対してではなく、大きめのスケールで捉えると、ドットの塊としての距離が離れることで、個々のドット間の距離を離したのと同じ効果が得られていると考えられる。また、例えば、ドットの塊の中では、複数のドットが近くにまとまって形成されるため、例えば着弾してから紫外線を照射するまでの時間によらず、ドットどうしがつながることになる。そのため、例えば、往路方向への主走査動作と、復路方向への主走査動作との間で、媒体上の同じ位置への紫外線照射のタイミングに差が生じたとしても、硬化後のドットの状態に差が生じないことになる。また、これにより、インクの層の表面の状態について、一様にグロスの状態にすることができると考えられる。
 そのため、上記において説明をした各構成において、例えば、空間周波数の低いマスクを用いることも考えられる。このように構成すれば、例えば、光縞等をより適切に抑えることができる。また、これにより、例えば、高い品質の印刷を適切に行うことができる。
 以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
 本発明は、例えば印刷装置に好適に利用できる。
10・・・印刷装置、12・・・ヘッド部、14・・・主走査駆動部、16・・・副走査駆動部、18・・・プラテン、20・・・紫外線照射部、22・・・制御部、50・・・媒体、102・・・キャリッジ、104・・・ガイドレール、202・・・インクジェットヘッド、204・・・ノズル列、206・・・ノズル列、208・・・ノズル、402・・・領域、404・・・領域

Claims (9)

  1.  インクジェット方式で印刷を行う印刷装置であって、
     インク滴を媒体へ吐出するノズルが複数個並ぶノズル列を有するヘッド部と、
     予め設定された主走査方向へ移動しつつインク滴を吐出する主走査動作を前記ヘッド部に行わせる主走査駆動部と、
     前記主走査方向と直交する副走査方向へ、前記媒体に対して相対的に前記ヘッド部を移動させる副走査駆動部と、
     前記ヘッド部による前記主走査動作を制御する制御部と
    を備え、
     前記ヘッド部の前記ノズル列において、前記複数のノズルは、前記副走査方向に並んでおり、
     前記ヘッド部は、前記媒体における同じ領域に対して複数回の前記主走査動作を行うマルチパス方式で前記媒体への印刷を行い、かつ、前記媒体における同じ領域に対して、予め設定されたN回(Nは、2以上の整数)の印刷パスのそれぞれに対応する前記主走査動作を行い、
     前記制御部は、
     少なくとも、前記媒体における同じ領域に対して行う前記N回の印刷パスのうち、始めのk回(kは、1以上N未満の整数)の前記印刷パスにおいて行う印刷の濃度を、[k+1]回目の前記印刷パスにおいて行う印刷の濃度よりも低くし、
    かつ、前記ヘッド部の前記ノズル列において、前記N回の印刷パスにおいて1回目の前記印刷パス分のインク滴を吐出するノズルの側をヘッド前端側とすると共にN回目の前記印刷パス分のインク滴を吐出するノズルの側をヘッド後端側とした場合、前記ヘッド部の前記ノズル列のうち、k回目の前記印刷パスの分のインク滴を吐出する複数の前記ノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、前記ヘッド前端側から前記ヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定することを特徴とする印刷装置。
  2.  前記ヘッド部は、前記ノズルから、紫外線硬化型インクのインク滴を吐出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、
     少なくとも、前記媒体における同じ領域に対して行う前記N回の印刷パスのうち、1回目の前記印刷パスにおいて行う印刷の濃度を、2回目の前記印刷パスにおいて行う印刷の濃度よりも低くし、
    かつ、
    前記ヘッド部の前記ノズル列のうち、前記1回目の前記印刷パスの分のインク滴を吐出する複数の前記ノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、前記ヘッド前端側から前記ヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4.  前記制御部は、
     少なくとも、前記媒体における同じ領域に対して行う前記N回の印刷パスのうち、1回目の前記印刷パスにおいて行う印刷の濃度を、2回目の前記印刷パスにおいて行う印刷の濃度よりも低くし、
    かつ、
    前記ヘッド部の前記ノズル列のうち、前記1回目の前記印刷パスの分のインク滴を吐出する複数の前記ノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、前記ヘッド前端側から前記ヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  5.  前記制御部は、前記ヘッド部の前記ノズル列における前記複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度について、前記副走査方向における前記ノズル列の中央部分を中心にして、前記ヘッド後端側と反対の方向であるヘッド前端側へ向かう方向と、前記ヘッド後端側へ向かう方向とで前記濃度の変化の仕方が対称になるように設定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の印刷装置。
  6.  前記制御部は、前記副走査方向における前記ノズル列の前記中央部分の前記ノズルにより行う印刷の濃度が前記ノズル列の端の前記ノズルにより行う印刷の濃度よりも高く、かつ、前記中央部分から離れるに従って徐々に濃度が低くなるように、前記複数のノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を設定することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7.  前記制御部は、前記ノズル列の前記中央部分の前記ノズルを含んで連続して並ぶ複数のノズルについて、前記印刷の濃度を同じ濃度に設定し、かつ、前記中央部分で連続して並ぶ前記複数のノズル以外の複数の前記ノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度について、前記中央部分から離れるに従って徐々に濃度が低くなるように設定することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  8.  前記ヘッド部は、スタガ状に配置された複数のインクジェットヘッドを有し、
     前記複数のインクジェットヘッドのそれぞれは、前記副走査方向へ前記ノズルが並ぶ前記ノズル列を有し、
     前記制御部は、それぞれの前記インクジェットヘッドにおける前記ノズル列に含まれる複数の前記ノズルにより行う印刷の濃度について、前記副走査方向における前記ノズル列の中央部分の前記ノズルにより行う印刷の濃度が高く、かつ、前記中央部分から離れるに従って徐々に濃度が低くなるように設定することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  9.  インクジェット方式で印刷を行う印刷方法であって、
     インク滴を媒体へ吐出するノズルが複数個並ぶノズル列を有するヘッド部に、
     予め設定された主走査方向へ移動しつつインク滴を吐出する主走査動作と、
     前記主走査方向と直交する副走査方向へ前記媒体に対して相対的に移動する副走査動作と
    を行わせ、
     前記ヘッド部の前記ノズル列において、前記複数のノズルは、前記副走査方向に並んでおり、
     前記ヘッド部による前記主走査動作を制御することにより、
     前記ヘッド部に、前記媒体における同じ領域に対して複数回の前記主走査動作を行うマルチパス方式で前記媒体への印刷を行わせ、かつ、前記媒体における同じ領域に対して、予め設定されたN回(Nは、2以上の整数)の印刷パスのそれぞれに対応する前記主走査動作を行わせ、
     前記主走査動作の制御において、
     少なくとも、前記媒体における同じ領域に対して行う前記N回の印刷パスのうち、始めのk回(kは、1以上N未満の整数)の前記印刷パスにおいて行う印刷の濃度を、[k+1]回目の前記印刷パスにおいて行う印刷の濃度よりも低くし、
    かつ、前記ヘッド部の前記ノズル列において、前記N回の印刷パスにおいて1回目の前記印刷パス分のインク滴を吐出するノズルの側をヘッド前端側とすると共にN回目の前記印刷パス分のインク滴を吐出するノズルの側をヘッド後端側とした場合、前記ヘッド部の前記ノズル列のうち、k回目の前記印刷パスの分のインク滴を吐出する複数の前記ノズルのそれぞれにより行う印刷の濃度を、前記ヘッド前端側から前記ヘッド後端側へ向かって徐々に高く設定することを特徴とする印刷方法。
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