JPH08275864A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH08275864A
JPH08275864A JP8092095A JP8092095A JPH08275864A JP H08275864 A JPH08275864 A JP H08275864A JP 8092095 A JP8092095 A JP 8092095A JP 8092095 A JP8092095 A JP 8092095A JP H08275864 A JPH08275864 A JP H08275864A
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JP
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temperature
inner pot
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temperature detector
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JP8092095A
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Inventor
Hiroshi Nakamura
宏 中村
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Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内釜と温度検知器との間に異物が挟まっても
米飯を焦がすことなく炊飯でき、しかも炊飯器内の温度
が異常に上昇することのない炊飯器を提供する。 【構成】 内釜内温度検出器22の検出温度が予め設定
された第1温度に達したとき所定め電力で内釜が加熱さ
れるようにインバータ回路2を制御し、内釜温度検出器
21の検出温度が非常用炊飯完了温度に達したときはイ
ンバータ回路2の制御を停止し、また内釜内温度検出器
22の検出温度が第1温度を下回っているときにおいて
その検出温度が沸騰温度に達したときは、所定時間後に
内釜温度検出器21の検出温度が第2温度まで下降した
かどうかを判定し、検出温度が第2温度まで下降したと
きは前記電力で内釜が加熱されるようにインバータ回路
2を制御し、内釜温度検出器21の検出温度が非常用炊
飯完了温度に達したときはインバータ回路2の制御を停
止する炊飯制御回路23を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘導加熱で炊飯する炊飯
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は例えば特開平3−261420号
公報に開示された従来の炊飯器の回路図であり、図にお
いて、1は商用電源、2は商用電源1に接続されたイン
バータ回路で、商用電源1の交流を整流する整流器3
と、整流器3の出力端子間に接続されたコンデンサ4
と、コンデンサ4に並列に接続されたチョークコイル5
及び平滑コンデンサ6と、コンデンサ6に並列に接続さ
れた共振コンデンサ7及びスイッチング用のトランジス
タ8とからなり、そのトランジスタ8は、コレクタ・エ
ミッタ間に逆接続されたダイオードを備えている。ま
た、前述したコンデンサ4及びチョークコイル5でフィ
ルタ回路が構成されている。
【0003】9,10は共振コンデンサ7に並列に接続
されて共振回路が構成され、内釜13を誘導加熱する誘
導コイル、11は内釜13の重量を検知する重量検知
器、12は内釜13の温度を検知する温度検知器、14
は制御回路で、重量検知器11を通して得られる炊飯量
と温度検知器12の検知に基づいて得られる内釜温度と
に応じてトランジスタ8をオン・オフする。
【0004】前記のように構成された従来の炊飯器にお
いて、制御回路14は、前述の如く重量検知器11及び
温度検知器12のそれぞれの検知に応じて、すなわち内
釜内の炊飯量と内釜温度とに応じてトランジスタ8の通
電時間を可変して、加熱コイル9,10に供給する高周
波電流を自動的に制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の炊
飯器は、内釜13が誘導コイル9,10の電磁誘導によ
って発熱するため、温度検知器12を内釜13に直接接
触させて内釜温度を検知するようになっているが、温度
検知器12に内釜13を出し入れする際に異物が付着し
た場合には、その異物により温度検知器12の検知感度
が悪くなって正確な温度を検知できなくなるため、炊飯
時間が長くなって米飯を焦がしてしまったり、炊飯器内
の温度が異常に上昇して回路系に支障を与えるというこ
とがあった。
【0006】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、内釜と温度検知器との間に異物が挟まっ
ても、米飯を焦がすことなく炊飯でき、しかも、炊飯器
内の温度が異常に上昇することのない炊飯器を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る炊飯器は、
内釜を誘導加熱する加熱コイルと、加熱コイルに高周波
電流を供給するインバータ回路と、内釜の温度を検出す
る内釜温度検出器と、内釜内の温度を検出する内釜内温
度検出器と、前記内釜温度検出器及び内釜内温度検出器
の検出温度に基づいて前記インバータ回路の高周波電流
を制御する制御部と、前記内釜内温度検出器の検出温度
が予め設定された第1温度に達したかどうかを判定し、
その検出温度が第1温度に達したときは第1電力設定信
号を出力し、前記内釜内温度検出器の検出温度が第1温
度を下回っているときはその検出温度が沸騰温度に達し
たかどうかを判定し、前記内釜内温度検出器の検出温度
が沸騰温度に達したときは時間の計時を開始し、計時時
間が所定時間を経過したときは前記内釜温度検出器の検
出温度が第2温度まで下降したかどうかを判定し、その
検出温度が第2温度まで下降したときは第2電力設定信
号を出力する電力切換部と、前記第1電力設定信号、或
いは前記第2電力設定信号が入力されたときは、前記制
御部の制御を非常停止すると同時に、入力された信号に
応じた電力で内釜が加熱されるように前記インバータ回
路を制御し、かつ前記内釜温度検出器の検出温度が予め
設定された非常用炊飯完了温度に達したかどうかを判定
し、前記検出温度が非常用炊飯完了温度に達したときは
インバータ回路の制御を停止する非常用制御部とを備え
たものである。
【0008】また、本発明に係る炊飯器は、内釜を誘導
加熱する加熱コイルと、加熱コイルに高周波電流を供給
するインバータ回路と、内釜の温度を検出する内釜温度
検出器と、内釜内の温度を検出する内釜内温度検出器
と、前記内釜温度検出器及び内釜内温度検出器の検出温
度に基づいて前記インバータ回路の高周波電流を制御す
る制御部と、前記内釜内温度検出器の検出温度が予め設
定された第1温度に達したかどうかを判定し、その検出
温度が第1温度に達したときは炊飯停止信号を出力し、
前記内釜内温度検出器の検出温度が第1温度を下回って
いるときはその検出温度が沸騰温度に達したかどうかを
判定し、前記内釜内温度検出器の検出温度が沸騰温度に
達したときは時間の計時を開始し、計時時間が所定時間
を経過したときは前記内釜温度検出器の検出温度が第2
温度まで下降したかどうかを判定し、その検出温度が第
2温度まで下降したときは前記炊飯停止信号を出力する
電力切換部と、電力切換部の炊飯停止信号が入力された
とき前記制御部の制御を非常停止する非常用制御部とを
備えたものである。また、前記非常用制御部は、表示部
を有し、前記制御部の制御を非常停止したときその表示
部に異常を表示するようになっている。
【0009】
【作用】本発明においては、炊飯が開始されると、制御
部は内釜温度検出器及び内釜内温度検出器の検出温度に
基づいてインバータ回路を制御し、インバータ回路はそ
の制御に基づいて高周波電流を加熱コイルに供給し、加
熱コイルはその電流の入力に基づいて内釜を誘導加熱す
る。一方、電力切換部は、内釜が加熱されているとき内
釜内温度検出器の検出温度が予め設定された第1温度に
達したかどうかを判定する。これは、その内釜内温度検
出器を通して内釜温度検出器が正常に内釜の温度を検出
しているかどうかを監視するためである。内釜温度検出
器は、内釜との間に何等かの原因で異物が付着していた
場合、内釜が強火にて加熱されているときは正常時とほ
ぼ同じ感度で検出するが、弱火のときは検出感度が悪
く、実際の内釜温度より低い温度を検出する。このよう
な場合、制御部は内釜の温度が低いと判断して内釜を連
続加熱させるため、内釜内温度検出器の検出温度が異常
に上昇し第1温度に達することになる。このとき、電力
切換部はその時点で第1電力設定信号を非常用制御部に
出力し、非常用制御部は、第1電力設定信号の入力によ
り制御部の制御を非常停止すると同時に、その入力信号
に応じた電力で内釜が加熱されるようにインバータ回路
を制御し、そして、内釜温度検出器の検出温度が予め設
定された非常用炊飯完了温度に達したかどうかを判定
し、その検出温度が非常用炊飯完了温度に達したときは
インバータ回路の制御を停止する。また、電力切換部
は、内釜内温度検出器の検出温度が第1温度を下回って
いるときはその検出温度が沸騰温度に達したかどうかを
判定する。内釜内温度検出器の検出温度が沸騰温度に達
したときは時間の計時を開始し、計時時間が所定時間を
経過したときは内釜温度検出器の検出温度が第2温度ま
で下降したかどうかを判定する。この判定も前記と同様
に内釜温度検出器が正常に内釜の温度を検出しているか
どうかを監視するためで、その検出温度が第2温度まで
下降したときは第2電力設定信号を非常用制御部に出力
する。非常用制御部は、その第2電力設定信号が入力さ
れたとき制御部の制御を停止すると同時に、入力信号に
応じた電力で内釜が加熱されるようにインバータ回路を
制御する。そして、内釜温度検出器の検出温度が予め設
定された非常用炊飯完了温度に達したかどうかを判定
し、検出温度が非常用炊飯完了温度に達したときはイン
バータ回路の制御を停止する。このとき、表示部を備え
ていた場合には内釜温度検出器の異常を表示する。
【0010】また、本発明においては、前述の如く制御
部が炊飯を制御しているとき、電力切換部は、内釜内温
度検出器の検出温度が予め設定された第1温度に達した
かどうかを判定し、その検出温度が第1温度に達したと
きは炊飯停止信号を非常用制御部に出力する。非常用制
御部は、その炊飯停止信号が入力されたときは制御部の
制御を非常停止する。さらに、電力切換部は、内釜内温
度検出器の検出温度が第1温度を下回っているときはそ
の検出温度が沸騰温度に達したかどうかを判定し、内釜
内温度検出器の検出温度が沸騰温度に達したときは時間
の計時を開始し、計時時間が所定時間を経過したときは
内釜温度検出器の検出温度が第2温度まで下降したかど
うかを判定し、その検出温度が第2温度まで下降したと
きは炊飯停止信号を非常用制御部に出力する。このとき
も非常用制御部は、制御部の制御を非常停止し、表示部
を備えていた場合にはその表示部を通して非常停止の旨
を表示する。
【0011】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の実施例1を示す炊飯器の回路
図、図2はその炊飯器の側断面図、図3は炊飯が正常に
行われたときの炊飯工程図、図4及び図5は内釜温度検
出器に異物が付着しているときの炊飯工程図で、そのう
ち図4は炊飯量が少ないときの炊飯工程を示し、図5は
炊飯量が多いときの炊飯工程を示す。図6は実施例1の
動作を説明するためのフローチャートである。なお、図
9で説明した従来例と同一又は相当部分には同じ符号を
付し説明を省略する。
【0012】図において、21は例えばサーミスタから
なる内釜温度検出器で、図2に示すように炊飯器本体2
4の内釜収納部25の底部中央部に先端が突出してに設
けられ、内釜13がその収納部25に収納されたときに
内釜13の底部に当接し、加熱コイル9の電磁誘導にて
加熱する内釜13の温度を検出する。この内釜温度検出
器21は、内釜13との間に異物が挟まっていた場合、
強火による加熱では正常時とほぼ同じように温度を検出
するが、弱火による加熱ではその異物によって検出感度
が悪くなるので実際の温度より低い温度を検出するよう
になる。22は前記と同様にサーミスタからなる内釜内
温度検出器で、外蓋26と中蓋27との間に設けられた
内蓋28に載置され、炊飯中の内釜13内の温度を検出
する。前述した加熱コイル10は支持台29上に設置さ
れ、この支持台29の下方には漏れ磁束を吸収するフェ
ライトコア30が放射状に複数設けられている。
【0013】23は例えばワンチップマイクロコンピュ
ータを備えた炊飯制御回路で、本発明の請求項1記載の
制御部、電力切換部及び非常用制御部のそれぞれの機能
を備えている。炊飯は、予熱工程−炊飯工程−むらし工
程の順に行うようになっている。予熱工程では、まずイ
ンバータ回路2のトランジスタ8をオンして1200W
の強火で内釜13を加熱し、その強火により内釜温度検
出器21の内釜温度が50℃に達したときにトランジス
タ8をオフする。そして、内釜温度が49℃まで下降し
たときはトランジスタ8をオンして500Wの弱火で内
釜13を加熱すると共に、内釜内温度検出器22の内釜
内温度が第1温度(例えば70℃)に達したかどうかを
判定する。弱火により内釜温度が50℃に達したときは
再びトランジスタ8をオフし、これを繰り返し行う。こ
の状態は正常に予熱工程が行われているときで、予熱工
程を開始してから15分経過後に炊飯工程に移行する
(図3参照)。また、弱火で加熱した際、内釜温度が5
0℃まで上昇しないときはその弱火による加熱を継続す
る(図4(A)参照)。この状態は内釜温度検出器21
に異物が付着しているためである。この連続加熱によっ
て内釜内温度が第1温度の70℃に達したときは、その
時点で予熱工程を完了して炊飯工程に入る。予熱工程で
内釜内温度が第1温度に達するのは米量が少ないためで
ある。この場合、炊飯工程において750Wの電力で内
釜13を加熱し、その加熱により内釜温度が予め設定さ
れた非常用炊飯完了温度(例えば100℃)に達したと
きむらし工程に入って15分経過後に全炊飯工程を完了
する(図4(B)参照)。
【0014】正常な状態で炊飯工程に入った場合は、ま
ず1200Wの強火にて内釜13を加熱し、内釜内温度
検出器22の内釜内温度が沸騰温度98℃に達したとき
に500Wの弱火に切り替える。このとき時間の計時を
開始し、計時時間が所定時間(例えば5分)を経過した
ときは内釜温度検出器21の内釜温度が第2温度(例え
ば70℃)まで下降したかどうかを判定する。内釜温度
が第2温度の70℃を越えているときは、その内釜温度
が炊飯完了温度に達したとき炊飯工程からむらし工程に
移行する。これは、正常に炊飯工程が完了した状態であ
る(図3参照)。なお、むらし工程においては、内釜温
度が103℃まで低下したときに弱火による二度炊きを
所定時間行い、むらし行程開始から15分経過したとき
に全炊飯工程を完了する。また、5分後の内釜温度が第
2温度の70℃まで下降したときは弱火の500Wから
750Wに切り替えて内釜13を加熱し、この加熱によ
り内釜温度が予め設定された非常用炊飯完了温度の10
0℃に達したときむらし工程に入って15分経過後に全
炊飯工程を完了する(図5参照)。内釜温度検出器21
に異物が付着していて少ない米量を炊飯した場合は、前
述の如く予熱工程で内釜内温度が70℃に達するが、こ
のように炊飯工程において弱火にした際、内釜温度が第
2温度の70℃まで下降した場合は炊飯量が多いときで
ある。なお、炊飯量の判定は、炊飯工程における内釜温
度が例えば70℃〜80℃に達するまでの所要時間に基
づいて行う。そして、算定した炊飯量から炊飯工程にお
ける弱火の時間及び炊飯完了温度、さらには、むらし工
程における二度炊きの時間を設定するようになってい
る。この炊飯量の判定は、図4(B),図5からも明ら
かなように内釜温度検出器21が正常に内釜温度を検出
しているときに行う。
【0015】前述したこれらの機能は予めワンチップマ
イクロコンピュータのROM(図示せぬ)にシステムプ
ログラムとして格納されている。
【0016】前記のように構成された炊飯器において、
図4及び図5を参照しながら図6のフローチャートに基
づいて動作を説明する。まず最初に内釜温度検出器に異
物が付着していないときの動作を説明し、次いで内釜温
度検出器に異物が付着しているときの動作を説明する。
なお、内釜温度検出器に異物が付着しているときの動作
については、炊飯量が少ないときの動作と多いときの動
作とに分けて説明する。
【0017】炊飯のスタートスイッチ(図示せぬ)が押
下されると、炊飯制御回路23は、まず予熱工程に入っ
て1200Wの強火で内釜13を加熱する(S1,S
2)。次いで内釜温度検出器21の内釜温度が50℃に
達したかどうかを判定する(S3)。内釜温度がその5
0℃に達していないときはステップ2に戻ってトランジ
スタ8のオン状態を保持し、この状態を内釜温度が50
℃に達するまで実行する。時間の経過に伴って内釜温度
が50℃まで上昇すると、炊飯制御回路23は、そのト
ランジスタ8をオフして内釜温度を監視し、そのオフに
より内釜温度が49℃以下になったときは500Wの弱
火で内釜13を加熱する(S4)。そして、内釜内温度
検出器22を通して内釜内温度が70℃に達したかどう
かを判定し(S5)、内釜内温度が70℃に達している
ときは内釜温度検出器21に異常があると判断してステ
ップ15に進が、その温度に達していないと判断したと
きは予熱工程開始から15分経過したかどうかを判定す
る(S6)。その時間を経過していた場合はステップ7
に進んで炊飯工程に入るが、15分以内のときはトラン
ジスタ8のオンによって内釜温度が50℃まで上昇した
かどうかを再び監視し、内釜温度が50℃に達していな
いときはトランジスタ8のオン状態を保持して加熱を継
続し、50℃に達してるときはトランジスタ8をオフす
る(S4)。このように内釜内温度が70℃未満のとき
は、予熱工程完了するまで内釜温度に基づいてトランジ
スタ8をオン・オフ制御する(S4〜S6)。
【0018】予熱工程開始から15分経過すると、炊飯
工程に移行して1200Wの強火で内釜13を加熱し
(S7,S8)、次いで内釜内温度検出器22の内釜内
温度が沸騰温度の98℃に達したかどうかを判定する
(S9)。内釜内温度がその温度に達していないときは
ステップ8に戻ってトランジスタ8のオン状態を保持
し、これを内釜内温度が98℃に達するまで実行する
(S8,S9)。そして、内釜内温度が98℃に達する
と、500Wの弱火で内釜13を加熱すると共に、時間
の計時を開始して5分を経過したかどうかを判定する
(S10,S11)。計時時間が設定時間に達していな
いときは、その時間に達するまで弱火による加熱を継続
する。そして、ステップ11において計時時間が設定時
間の5分に達したことを確認したときは、内釜温度検出
器21の内釜温度が70℃まで下降しているかどうかを
判定する(S12)。内釜温度がその70℃まで下降し
ているときは前述したように内釜温度検出器21に異常
が発生したと判断してステップ15に進むが、内釜温度
が70℃まで下降していないと判断したときは炊飯完了
温度に達したかどうかを判定する(S13)。内釜温度
検出器21の内釜温度が、その炊飯完了温度まで上昇し
ていないときは、その温度に達するまでこのステップで
待機する。そして、時間の経過に伴い内釜温度が炊飯完
了温度に達するとむらし工程に入る(S14)。むらし
工程においては、図示していないがトランジスタ8をオ
フにし、この状態を内釜温度が103℃まで下降するま
で継続し、内釜温度が103℃に達したときは所定時間
の間500Wの弱火で内釜13を加熱する(二度炊
き)。そして、むらし工程開始から15分経過したとき
に全炊飯工程を完了する。
【0019】次に内釜と内釜温度検出器との間に異物が
挟まっているときの動作を説明する。内釜温度検出器2
1は、強火の場合、異物が付着していても正常時とほぼ
同等の時間で内釜温度50℃を検出するため、炊飯制御
回路23は、正常時とほぼ同等の時間後に強火による加
熱をオフし、次いで内釜温度が49℃まで下降したかど
うかを監視する(S4)。内釜温度が下降していなけれ
ばステップ5に進んで内釜内温度検出器22の内釜内温
度が70℃に達したかどうかを判定し、その温度に達し
ていなければ予熱工程完了かどうかを判定する(S
6)。この場合、経過時間が短いのでステップ4に戻っ
て内釜温度が49℃まで下降したかどうかを再び監視す
る。内釜温度が49℃まで下降していた場合には500
Wの弱火に切り替えて内釜13を加熱し(S4)、前記
と同様の動作を繰り返す(S5,S6)。内釜温度検出
器21は、弱火のときは検出感度がさらに悪くなって実
際の温度よりも低い温度(50℃未満)を検出するた
め、炊飯制御回路23はその弱火による加熱を継続する
ことになる。一方、内釜内温度検出器22は、その加熱
によって上昇する内釜内温度を通常通り検出しているの
で、炊飯制御回路23は、その内釜内温度が70℃に達
したことを確認したときには(S5)、500Wの弱火
から750Wに切り替えて内釜13を加熱する(S1
5)。そして、非常用炊飯完了温度を100℃に設定し
(S16)、内釜温度がその温度に達したかどうかを判
定する(S17)。内釜温度が100℃に達していない
ときは、ステップ15に戻ってステップ17までの実行
を繰り返し行う。内釜温度が100℃に達したことを確
認したときはトランジスタ8をオフしてむらし工程に入
り、15分経過後に全炊飯行程を完了する(S18)。
【0020】一方、内釜内温度の70℃を確認すること
なく予熱工程完了した場合は(S6)、炊飯工程に入っ
て(S7)、内釜内温度が沸騰温度の98℃に達するま
で強火で内釜13を加熱する(S8,S9)。そして、
内釜内温度が98℃に達したときは、内釜13の加熱を
弱火に切り替えると共に時間の計時を開始して、その時
間が5分経過したかどうかを判定する(S10,S1
1)。計時時間が5分以内のときはステップ10に戻っ
てステップ11までの実行を繰り返し行う。計時時間が
5分経過したときは内釜温度検出器21の内釜温度が7
0℃まで下降しているかどうかを判定し(S12)、そ
の温度が70℃を越えているときはステップ13に進
が、内釜温度が70℃まで下降している場合は、500
Wの弱火から750Wに切り替えて内釜13を加熱し
(S15)、非常用炊飯完了温度を100℃に設定し
(S16)、内釜温度がその温度に達したかどうかを判
定する(S17)。内釜温度が100℃に達していない
ときは、前述したようにステップ15に戻ってステップ
17までの実行を繰り返し行い、内釜温度が100℃に
達したことを確認したときはトランジスタ8をオフして
むらし工程に入り、15分経過後に全炊飯行程を完了す
る(S18)。
【0021】以上のように本実施例によれば、予熱工程
内で内釜内温度が70℃以上のとき、或いは炊飯工程で
弱火に切り替えてから5分経過後の内釜温度が70℃ま
で下降していた場合には、内釜温度検出器21に異常が
発生していると判断して非常用の電力750Wにて内釜
13を加熱し、そして、内釜温度検出器21の内釜温度
が非常用炊飯完了温度に達したとき内釜13の加熱を停
止するようにしたので、内釜温度検出器21の異常によ
る炊飯器本体24内の温度上昇を抑えることができ、し
かも米飯を焦がすことなく品質の良い米飯が得られると
いう効果がある。
【0022】なお、前記の実施例では、予熱工程あるい
は炊飯工程で内釜温度検出器21の異常を確認したとき
750Wの電力で内釜13を加熱して炊飯を完了するよ
うにしたが、炊飯完了時、表示部にその旨を表示して使
用者に知らせるようにしてもよい。
【0023】実施例2.図7は本発明の実施例2を説明
するための回路図、図8はその動作を説明するためのフ
ローチャートである。なお、図1で説明した実施例1及
び図9で説明した従来例と同一又は相当部分には同じ符
号を付し説明を省略する。
【0024】図において、炊飯制御回路23aは、本発
明の請求項2,3記載の制御部、電力切換部及び非常用
制御部のそれぞれの機能を備えている。炊飯の制御に関
しては実施例1と同様であるが、予熱工程において内釜
内温度検出器22の内釜内温度が予め設定された第1温
度(例えば70℃)に達していることを確認したとき
は、インバータ回路2のトランジスタ8をオフして炊飯
を非常停止すると共に、液晶表示器31に内釜温度検出
器21に異常ありの旨を表示する。また、炊飯工程にお
いて、所定時間経過(例えば5分)の内釜温度検出器2
1の内釜温度が第2温度(例えば70℃)まで下降して
いたときは、前記と同様に炊飯を非常停止すると共に、
液晶表示器31に内釜温度検出器21の異常を表示す
る。
【0025】次に、図8のフローチャートに基づいて動
作を説明する。なお、図6で説明したフローチャートの
ステップ1〜ステップ14については動作が同じである
ため説明を省略する。
【0026】炊飯制御回路23aは、ステップ4〜ステ
ップ5を繰り返し実行しているときに内釜内温度検出器
22の内釜内温度が70℃に達したことを確認すると
(S5)、インバータ回路2のトランジスタ8をオフし
て炊飯を非常停止すると共に、液晶表示器31に内釜温
度検出器21に異常ありの旨を表示する(S19,S2
0)。また、炊飯工程において、弱火に切り替えてから
5分後の内釜温度検出器21の内釜温度が70℃まで下
降していることを確認した場合には(S12)、前述の
如くインバータ回路2のトランジスタ8をオフして炊飯
を非常停止すると共に、液晶表示器31に内釜温度検出
器21に異常ありの旨を表示する(S19,S20)。
【0027】実施例2においては、予熱工程内で内釜内
温度が70℃以上のとき、或いは炊飯工程において内釜
温度が70℃まで下降していた場合は、内釜温度検出器
21に異常が発生していると判断して炊飯を非常停止す
ると共に、その旨を液晶表示器31を通して表示するよ
うにしたので、内釜温度検出器21の異常による炊飯器
本体24内の温度上昇により回路系が劣化するというこ
とがなくなり、しかも液晶表示器31を通して内釜温度
検出器21の異常が判るので使用者でもメンテナンスが
容易にできるという効果が得られている。
【0028】なお、実施例2では、内釜温度検出器21
に異常が合った場合、液晶表示器31に表示するように
したが、LED等のランプを通してその旨を表示するよ
うにしてもよいし、ブザーを用いてその旨を知らせるよ
うにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、内釜内温
度検出器の検出温度が予め設定された第1温度に達した
ときは、第1電力設定信号に応じた電力で内釜が加熱さ
れるようにインバータ回路を制御し、かつ内釜温度検出
器の検出温度が非常用炊飯完了温度に達したときにイン
バータ回路の制御をオフし、また、内釜温度検出器の検
出温度が第2温度まで下降したときは、第2電力設定信
号に応じた電力で内釜が加熱されるようにインバータ回
路を制御し、かつ内釜温度検出器の検出温度が非常用炊
飯完了温度に達したときにインバータ回路の制御をオフ
するようにしたので、内釜温度検出器の異常による炊飯
器内の温度上昇を抑えることができ、しかも米飯を焦が
すことなく品質の良い米飯を提供することができるとい
う効果が得られている。
【0030】また、本発明によれば、内釜内温度検出器
の検出温度が予め設定された第1温度に達したとき、あ
るいは内釜温度検出器の検出温度が第2温度まで下降し
たときは炊飯を非常停止するようにしたので、内釜温度
検出器の異常による炊飯器内の温度上昇で回路系が劣化
するということがなくなるという効果が得られている。
【0031】さらに、表示部を備えた場合には内釜温度
検出器の異常が表示されるので、使用者でもメンテナン
スが容易にできるという効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1を示す炊飯器の回路図であ
る。
【図2】 炊飯器の側断面図である。
【図3】 炊飯が正常に行われたときの炊飯工程図であ
る。
【図4】 内釜温度検出器に異物が付着しているときに
少ない米量を炊飯したときの炊飯工程図である。
【図5】 内釜温度検出器に異物が付着しているときに
多い米量を炊飯したときの炊飯工程図である。
【図6】 実施例1の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図7】 本発明の実施例2を示す炊飯器の回路図であ
る。
【図8】 実施例2の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図9】 例えば特開平3−261420号公報に開示
された従来の炊飯器の回路図である。
【符号の説明】
2 インバータ回路、9 加熱コイル、21 内釜温度
検出器、22 内釜内温度検出器、23 炊飯制御回
路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内釜を誘導加熱する加熱コイルと、 該加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路
    と、 内釜の温度を検出する内釜温度検出器と、 内釜内の温度を検出する内釜内温度検出器と、 前記内釜温度検出器及び内釜内温度検出器の検出温度に
    基づいて前記インバータ回路の高周波電流を制御する制
    御部と、 前記内釜内温度検出器の検出温度が予め設定された第1
    温度に達したかどうかを判定し、その検出温度が第1温
    度に達したときは第1電力設定信号を出力し、前記内釜
    内温度検出器の検出温度が第1温度を下回っているとき
    はその検出温度が沸騰温度に達したかどうかを判定し、
    前記内釜内温度検出器の検出温度が沸騰温度に達したと
    きは時間の計時を開始し、計時時間が所定時間を経過し
    たときは前記内釜温度検出器の検出温度が第2温度まで
    下降したかどうかを判定し、その検出温度が第2温度ま
    で下降したときは第2電力設定信号を出力する電力切換
    部と、 前記第1電力設定信号、或いは前記第2電力設定信号が
    入力されたときは、前記制御部の制御を非常停止すると
    同時に、入力された信号に応じた電力で内釜が加熱され
    るように前記インバータ回路を制御し、かつ前記内釜温
    度検出器の検出温度が予め設定された非常用炊飯完了温
    度に達したかどうかを判定し、前記検出温度が非常用炊
    飯完了温度に達したときはインバータ回路の制御を停止
    する非常用制御部とを備えたことを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 内釜を誘導加熱する加熱コイルと、 該加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路
    と、 内釜の温度を検出する内釜温度検出器と、 内釜内の温度を検出する内釜内温度検出器と、 前記内釜温度検出器及び内釜内温度検出器の検出温度に
    基づいて前記インバータ回路の高周波電流を制御する制
    御部と、 前記内釜内温度検出器の検出温度が予め設定された第1
    温度に達したかどうかを判定し、その検出温度が第1温
    度に達したときは炊飯停止信号を出力し、前記内釜内温
    度検出器の検出温度が第1温度を下回っているときはそ
    の検出温度が沸騰温度に達したかどうかを判定し、前記
    内釜内温度検出器の検出温度が沸騰温度に達したときは
    時間の計時を開始し、計時時間が所定時間を経過したと
    きは前記内釜温度検出器の検出温度が第2温度まで下降
    したかどうかを判定し、その検出温度が第2温度まで下
    降したときは前記炊飯停止信号を出力する電力切換部
    と、 該電力切換部の炊飯停止信号が入力されたとき前記制御
    部の制御を非常停止する非常用制御部とを備えたことを
    特徴とする炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記非常用制御部は、表示部を有し、前
    記制御部の制御を非常停止したときその表示部に異常を
    表示することを特徴とする請求項1または2記載の炊飯
    器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008035938A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器
CN100464265C (zh) * 2005-08-29 2009-02-25 林志鹏 电加热锅具干烧保护的方法
JP2012005626A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Panasonic Corp 炊飯器
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