JPH08274771A - パケット交換／回線交換通信の切替方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターミナルアダプタの交換又は設定変更を行
うことなく、ＩＳＤＮ用パケット交換網からＩＳＤＮ用
回線交換網に切替え可能とする。 【構成】 Ｂチャネルパケットにて通信している状態か
ら操作部１がデータキーを押下されたことを検出する
と、ＢチャネルパケットＰＶＣ制御部３およびＬＡＰ−
Ｂ接続部４によりＢチャネルパケットの通信を切断し、
回線交換制御部２及び回線接続部５により回線交換にて
通信を開始する。また再度データキーを押下することに
より回線交換の通信を切断し、Ｂチャネルパケットの通
信を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＩＳＤＮ用パケット交
換網におけるＢチャネルパケット通信の手順とＩＳＤＮ
用回線交換網におけるＩＳＤＮ（基本インタフェース）
の回線交換通信の手順を備えるターミナルアダプタを用
いたデータ通信の手操作による通信の切替方式に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＩＳＤＮ用パケット交換網に接続
されるターミナルアダプタは、その対向側もパケット手
順（ＩＳＤＮ用パケット交換網又は公衆パケット網）で
あるため、パケット手順しかサポートしていない。従っ
て、ＩＳＤＮ用回線交換網にて接続する場合は、ターミ
ナルアダプタを交換するか、もしくは設定内容を変更す
る必要があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来技術
において通信の種別を変更する場合、例えばＩＳＤＮ用
パケット交換網にて通信している対向装置の一時的な通
信不通などにより、ＩＳＤＮ用回線交換網に接続されて
いる装置との通信に切替る場合は、ターミナルアダプタ
を交換するか、複数回に及ぶボタン操作にて設定を変更
する必要があった。

【０００４】本発明は、上記のような従来の問題を解決
したものであり、ターミナルアダプタの交換または設定
変更を行うことなく、ＩＳＤＮ用パケット交換網からＩ
ＳＤＮ用回線交換網に容易に切り替えることができる通
信の切替え方式を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１の発明は、データキーの押下を検出する操作
手段と、回線交換手順で網との接続を制御するＩＳＤＮ
用回線交換制御手段と、Ｂチャネル上でパケット交換手
順（ＰＶＣ）により通信を制御するＩＳＤＮ用Ｂチャネ
ルパケットＰＶＣ制御手段と、Ｂチャネル上で平衡リン
ク・アクセス接続手段により通信を制御する平衡リンク
・アクセス接続手段と、回線との接続を制御する回線接
続手段とを備え、ＩＳＤＮ用パケット交換網にて通信し
ている状態で前記操作手段がデータキーの押下を検出し
たときに前記ＢチャネルパケットＰＶＣ制御手段及び前
記平衡リンク・アクセス接続手段によりＢチャネルパケ
ット通信を切断し、前記回線交換制御手段及び前記回線
接続手段により回線交換にて通信を開始することを特徴
とする。

【０００６】請求項２の発明は、請求項１に記載のパケ
ット交換／回線交換通信の切替方式において、前記操作
手段がデータキーの再押下を検出したときに前記回線交
換制御手段及び前記回線接続手段により前記回線交換の
通信を切断し、前記ＢチャネルパケットＰＶＣ制御手段
及び前記平衡リンク・アクセス接続手段によりＢチャネ
ルパケット通信へ遷移することを特徴とする。

【０００７】

【作用】上記のように構成された本発明においては、デ
ータキーの押下によりＢチャネルパケット通信から回線
交換通信へ切替えることができ、また、データキーの再
押下が検出されると、回線交換通信からＢチャネルパケ
ット通信へ切替えることができる。よって、通信の相手
がＢチャネルパケットまたは回線交換のいずれであって
もターミナルアダプタの交換や変更を要することなく通
信が可能になる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。

【０００９】図１は、本発明にかかる切替え機能を備え
たターミナルアダプタの構成図である。

【００１０】図１において、ターミナルアダプタ１０
は、操作部１と、回線交換の手順で網との接続を制御す
る回線交換制御部２と、Ｂチャネル上でパケット手順
（ＰＶＣ）による通信を制御するＢチャネルパケットＰ
ＶＣ制御部３と、Ｂチャネル上でＬＡＰ−Ｂ（平衡リン
ク・アクセス）手順による通信を制御するＬＡＰ−Ｂ接
続部４と、回線との接続を制御する回線接続部５とによ
り構成されている。

【００１１】上記のように構成された本実施例のターミ
ナルアダプタのＢチャネルパケット通信から回線交換へ
の切替えの手順を図２により説明する。

【００１２】ＩＳＤＮ用パケット交換網の通信から回線
交換での通信に切替えるに際し、オペレーターが操作部
１上のデータキーを押すと、操作部１に取り込まれたキ
ー入力情報はデータキー押下としてＢチャネルパケット
ＰＶＣ制御部３に対し発行される。Ｂチャネルパケット
ＰＶＣ制御部３では、データキー押下を受信するとＬＡ
Ｐ−Ｂ接続部４に対しデータキー押下を発行する。これ
に伴いＬＡＰ−Ｂ接続部４はデータキー押下を受信する
ことによりＢチャネル上で確立していたＬＡＰ−Ｂのリ
ンクをＤＩＳＣコマンド（切断コマンド）により切断す
る。

【００１３】一方、ＬＡＰ−Ｂ制御部４では、ＤＩＳＣ
コマンドに対する確認のＵＡレスポンスを受信するとＢ
チャネルパケットＰＶＣ制御部３に対し切断要求を発行
する。ＢチャネルパケットＰＶＣ制御部３では、切断要
求を受信するとＬＡＰ−Ｂ接続部４に対し切断完了を発
行すると共にＬＡＰ−Ｂ接続部４に対しリセットをか
け、自側のプログラムも初期化処理を実施する。この初
期化処理の中でＢチャネルパケットＰＶＣ制御部３の代
わりに回線交換制御部２を起動するとともに、切替わっ
たことを示すフラグをセットする。

【００１４】回線交換制御部２は初期化処理が終了する
とＬＡＰ−Ｂ接続部４に対して動作条件設定を発行す
る。ＬＡＰ−Ｂ接続部４では動作条件設定を受信すると
初期化を終了し、回線交換制御部２に対し停止表示を発
行する。回線交換制御部２では停止表示を受信すること
により手動発信を開始するためにキー情報［手動］をＬ
ＡＰ−Ｂ接続部４に発行する。ＬＡＰ−Ｂ接続部４はキ
ー情報［手動］を受信すると待機状態となり、起動表示
を回線交換制御部２に対し発行する。回線交換制御部２
では起動表示を受信することにより操作部１から入力さ
れる相手番号のデータ取込を開始する。

【００１５】回線交換制御部２は操作部１からのデータ
に終了符号を見つけると発信の処理に入りＬＡＰ−Ｂ接
続部４に対して発信要求を発行する。ＬＡＰ−Ｂ接続部
４は発信要求を受信すると発信要求を折り返して発行す
る。発信要求を受信した回線交換制御部２ではＬＡＰ−
Ｂ制御部４に対し発信受付を返すと共に呼設定要求を回
線接続部５に対し発行する。回線接続部５は呼設定要求
を受信すると網（ＩＳＤＮ用回線交換網）に対して呼設
定要求を発行する。

【００１６】回線接続部５は網から受信する呼設定受
付、呼出の各メッセージをそれぞれ呼設定受付、呼出通
知として回線交換制御部２へ発行する。回線接続部５
は、続けて受信される応答メッセージを受信するとＢチ
ャネルを接続し、網（ＩＳＤＮ用回線交換網）に対して
応答確認メッセージを返すとともに回線交換制御部２に
対し呼設定確認を発行し、Ｂチャネルを接続する。

【００１７】回線交換制御部２は、呼設定確認を受信す
るとＬＡＰ−Ｂ接続部４に対して接続完了を発行し通信
状態となる。ＬＡＰ−Ｂ接続部４は、接続完了を受信す
ることによりＢチャネルが接続されたことを認識し、Ｂ
チャネル上にＬＡＰ−Ｂのリンクを確立するためにＳＡ
ＢＭコマンド（起動コマンド）を発行し、ＳＡＢＭコマ
ンドに対する確認のＵＡレスポンスを待つ。ＵＡレスポ
ンスを受信した時点でＬＡＰ−Ｂ接続部４は通信状態と
なる。

【００１８】次に、ターミナルアダプタ１０の回線交換
通信からＢチャネルパケットへの切替え手順を図３によ
り説明する。

【００１９】回線交換の通信を終了するためにオペレー
ターが操作部１上のデータキーを押下すると、操作部１
に取り込まれたキー入力情報はデータキー押下として回
線交換制御部２に対し発行される。回線交換制御部２
は、データキー押下を受信するとＬＡＰ−Ｂ接続部４に
対してデータキー押下を発行する。ＬＡＰ−Ｂ接続部４
ではデータキー押下を受信することによりＢチャネル上
で確立していたＬＡＰ−ＢのリンクをＤＩＳＣコマンド
により切断する。

【００２０】一方、ＬＡＰ−Ｂ制御部４では、ＤＩＳＣ
コマンドに対する確認のＵＡレスポンスを受信すると回
線交換制御部２に対し切断要求を発行する。回線交換制
御部２では、切断要求を受信すると回線接続部５に対し
切断要求を発行する。回線接続部５は切断要求を受信す
ると網（ＩＳＤＮ用回線交換網）に対して切断メッセー
ジを発行し、呼の解放を開始する。回線接続部５は切断
メッセージに対して返ってくる解放メッセージを受信す
ると網（ＩＳＤＮ用回線交換網）に対して解放完了メッ
セージを返すと共に回線交換制御部２に対し解放通知を
発行する。

【００２１】回線交換制御部２では，解放通知を受信す
るとＬＡＰ−Ｂ接続部４に対して切断完了を発行し、網
に対して発行した解放完了メッセージの到達を保障する
ために１秒間のタイマを起動して各処理が終了するタイ
ミングをとる。さらに回線交換制御部２では、１秒間の
時間が満了した時点でＬＡＰ−Ｂ制御部４に対しリセッ
トをかけ、自側のプログラムも初期化処理を実施する。
この初期化処理の中では、Ｂチャネルパケットから回線
交換に切替わったことを示すフラグがセットされている
ので、それにより切替えを認識し、回線交換制御部２の
代わりにＢチャネルパケットＰＶＣ制御部３を起動す
る。

【００２２】ＢチャネルパケットＰＶＣ制御部３では、
初期化処理が終了するとＬＡＰ−Ｂ接続部４に対し動作
条件設定を発行する。ＬＡＰ−Ｂ制御部４では動作条件
設定を受信すると初期化が終了し、Ｂチャネルパケット
ＰＶＣ制御部３に対し停止表示を発行する。Ｂチャネル
パケットＰＶＣ制御部３は停止表示を受信することによ
り網（ＩＳＤＮ用パケット交換網）との接続を開始する
ためにキー情報［手動］をＬＡＰ−Ｂ接続部４に対して
発行する。

【００２３】ＬＡＰ−Ｂ接続部４はキー情報［手動］の
受信により待機状態となり、起動表示をＢチャネルパケ
ットＰＶＣ制御部３に対し発行する。Ｂチャネルパケッ
トＰＶＣ制御部３では、起動表示を受信することにより
ＬＡＰ−Ｂ接続部４に対し発信要求を発行する。ＬＡＰ
−Ｂ接続部４では、発信要求を受信すると発信要求を折
り返して発行する。発信要求を受信したＢチャネルパケ
ットＰＶＣ制御部３は、発信受付をＬＡＰ−Ｂ接続部４
に返すと共に回線接続部５に対しレイヤ１起動要求を発
行する。

【００２４】回線接続部５は、レイヤ１起動要求を受信
すると網（ＩＳＤＮ用パケット交換網）に対してレイヤ
１を起動する。レイヤ１が確立すると回線交換制御部５
はＢチャネルを接続しＢチャネルパケットＰＶＣ制御部
３に対してレイヤ１確立を送出する。Ｂチャネルパケッ
トＰＶＣ制御部３はレイヤ１確立を受信することにより
ＬＡＰ−Ｂ接続部４に対し接続完了を発行し、ＬＡＰ−
Ｂの確立を要求する。ＬＡＰ−Ｂ接続部４では接続完了
の受信によりＳＡＢＭコマンドを発行し、その確認のた
めのＵＡレスポンスを受信することによりＬＡＰ−Ｂの
通信中へと遷移する。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ＩＳＤＮ用パケット交換網の通信からＩＳＤＮ用回線交
換網の通信への切替え、およびＩＳＤＮ用回線交換網の
通信からＩＳＤＮ用パケット交換網の通信への切替えを
ボタンの押下操作で容易に行うことができ、ターミナル
アダプタ交換や変更が不要になり、使用者に対し利用性
の良い環境を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるパケット交換／回線交換通信の
切替方式を備えたターミナルアダプタの機能ブロック図
である。

【図２】本実施例におけるパケット交換通信から回線交
換通信への切替手順を示す制御シーケンス図である。

【図３】本実施例における回線交換通信からパケット交
換通信への切替手順を示す制御シーケンス図である。

【符号の説明】

１ 操作部 ２ 回線交換制御部 ３ ＢチャネルパケットＰＶＣ制御部 ４ ＬＡＰ−Ｂ接続部 ５ 回線接続部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データキーの押下を検出する操作手段
   と、回線交換手順で網との接続を制御するＩＳＤＮ用回
   線交換制御手段と、Ｂチャネル上でパケット交換手順
   （ＰＶＣ）により通信を制御するＩＳＤＮ用Ｂチャネル
   パケットＰＶＣ制御手段と、Ｂチャネル上で平衡リンク
   ・アクセス接続手段により通信を制御する平衡リンク・
   アクセス接続手段と、回線との接続を制御する回線接続
   手段とを備え、 ＩＳＤＮ用パケット交換網にて通信している状態で前記
   操作手段がデータキーの押下を検出したときに前記Ｂチ
   ャネルパケットＰＶＣ制御手段及び前記平衡リンク・ア
   クセス接続手段によりＢチャネルパケット通信を切断
   し、前記回線交換制御手段及び前記回線接続手段により
   回線交換にて通信を開始することを特徴とするパケット
   交換／回線交換通信の切替方式。
2. 【請求項２】 前記操作手段がデータキーの再押下を検
   出したときに前記回線交換制御手段及び前記回線接続手
   段により前記回線交換の通信を切断し、前記Ｂチャネル
   パケットＰＶＣ制御手段及び前記平衡リンク・アクセス
   接続手段によりＢチャネルパケット通信へ遷移すること
   を特徴とする請求項１記載のパケット交換／回線交換通
   信の切替方式。