JPH05284559A - ボタン電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 局線からの着信を内線ボタン電話機で中継し
て転送する際、転送先が応答しないとき、これを中継端
末に知らせることができるようにする。 【構成】 コントロール回路２ｂとボタン電話機１とを
接続するためのボタン電話機インタフェース回路（ＥＫ
Ｕ）２ａと、コントロール回路２ｂと局線とを接続する
ための局線インタフェース回路とを有する主装置があ
り、コントロール回路２ｂは、あらかじめタイムアウト
となる時間を設定しておくタイムアウト値記憶部３２、
局線と転送先の端末との間にタンデム接続が形成されて
から前記転送先端末からの応答信号があるまでの時間を
計るタイマ部３３、タイムアウト値とタイマ値とを比較
し、それらが等しければボタン電話機１に対してその旨
の信号を発生するようボタン電話機インタフェース回路
２ａに指示するタイムアウト認識部３１を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般的にはボタン電話
装置に係わり、特にその転送方式に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１は、一般的なボタン電話装置の主装
置のブロック図であり、１はボタン電話機、２は主装
置、２ａはボタン電話機インタフェース回路（ＥＫ
Ｕ）、２ｂは制御コンピュータ、タイムスイッチ及び会
議回路を含むコントロール回路（ＣＴＵ）、２ｃは局線
インタフェース回路（ＣＯＵ）、２ｄは専用線インタフ
ェース回路（ＥＭＵ）、３は局線、４は他のシステムと
の相互接続のための専用線である。

【０００３】図２は、図１のボタン電話機１のフロント
パネルを示す。同図において、１ａはハンドセット、１
ｂはダイヤルキー、１ｃ〜１ｋは局線、専用線及び内線
を捕捉するためのキー、１ｌは転送キー、１ｍはメッセ
ージ等を表示するための液晶表示 （ＬＣＤ）である。

【０００４】局線３からの着信をボタン電話機１で受け
た後、専用線４に転送するときの従来の動作は次の通り
である。ボタン電話機１において、局線キー１ｊが押さ
れることにより局線３が捕捉され、次いで転送キー１ｌ
が押されることにより局線３が保留される。この後、ボ
タン電話機１の専用線キー１ｆが押されると専用線４が
捕捉され、続いてダイヤルキー１ｂより相手の番号がダ
イヤルされると、この番号データがＥＫＵ２ａを通じて
ＣＴＵ２ｂに送られる。ＣＴＵ２ｂはその番号を認識し
て、ＥＭＵ２ｄから専用線４に対してその番号を表すダ
イヤル信号を送出させる。その後、ボタン電話機１の転
送キー１ｌが押されると局線３と専用線４との会議通話
となるが、さらに転送キー１ｌが押され、ハンドセット
１ａがオンフックされると局線３と専用線４とのタンデ
ム接続となり、この状態において専用線４を通じて転送
先に呼びが続けられる。ここでタンデム接続とは、この
場合、局線３と専用線４とをシステム内の通話路を通し
直接接続している状態であり、システムのボタン電話機
等の端末は介在していない状態を言う。

【０００５】次に、専用線４における信号のやりとりを
示す。図３は、ＥＭＵ２ｄの構成を示すブロック図であ
る。通話線１２の他にＥ線１０、Ｍ線１１と呼ばれる送
信線、受信線により相手システムと結ばれる。まず、専
用線４を使って相手システムへ発信する場合、Ｍ線１１
の電圧レベルを通常ハイ（Ｈ）からロー（Ｌ）へ切替え
る。すると、相手システムではこれを検知し、通話線１
２を通じダイヤルトーンを返送してくる。ここで、こち
らからＭＦ信号等のダイヤル信号を、通話線１２を通じ
相手システムに送出する。相手システムはこのダイヤル
信号を受信し、これがシステム内端末番号と一致する
と、その該当する端末を呼出す。このとき、呼出してい
る間、こちらのシステムにはリングバックトーン（ＲＢ
Ｔ）が相手システムより返送される。ここで、呼出され
た端末が応答すると、こちらのシステムのＥ線１０の電
圧レベルが通常ＨからＬに切替わる。これにより通話状
態となるが、終話するときにはＭ線１１の電圧レベルを
ＬからＨに戻せば相手システムがこれを検知し、両シス
テムとも”空”状態に戻る。また、相手から終話する場
合、Ｅ線１０の電圧レベルがＬからＨに切替わる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の装
置では、呼を中継した端末がオンフックされた後は専用
線に対する呼出しが続けられているが、中継した端末で
は転送先が応答していたかどうかについては認識できな
い。これを認識しようとすれば、中継端末は転送先が応
答するまでオンフックせずに待ってから、タンデム接続
を形成しなければならない。

【０００７】そこで、本発明はこの問題点を除去し、中
継端末がオンフックしてタンデム接続を形成した後に
も、転送先が呼に対して応答したか否かを認識すること
を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、ボタン電話機
と局線とに接続可能で、少なくとも制御コンピュータ及
びタイムスイッチを含むコントロール回路と、このコン
トロール回路とボタン電話機とを接続するためのボタン
電話機インタフェース回路と、コントロール回路と局線
とを接続するための局線インタフェース回路とを有する
主装置を含むボタン電話装置において、コントロール回
路内に、あらかじめタイムアウトとなる時間を設定して
おくタイムアウト値記憶部と、局線と転送先の端末との
間にタンデム接続が形成されてから前記転送先端末から
の応答信号があるまでの時間を計るタイマ部と、そのタ
イムアウト値とタイマ値とを比較し、それらが等しけれ
ばボタン電話機に対してその旨の信号を発生するようボ
タン電話機インタフェース回路に指示するタイムアウト
認識部とを設けたことを特徴とするボタン電話装置を提
供する。

【０００９】

【作用】本発明では、中継端末がオンフックしタンデム
接続を形成した後、タイマーが起動される。あらかじめ
定めた時間が経過し、タイムアウトとなるまでに転送先
の応答がないときには、その旨の通知がオンフック状態
にある中継端末に与えられる。

【００１０】

【実施例】本発明に係わる一実施例を図面を参照して説
明する。このボタン電話装置の全体のシステム構成は、
すでに説明した図１と同様である。図４は、図１のＣＴ
Ｕ２ｂの転送処理に関わる機能を示す機能ブロック図で
ある。図４の機能は、実際には制御コンピュータにおい
て、ソフトウェアに従って実現される。

【００１１】図４において、キー入力認識部２１は、ボ
タン電話機１からのキー入力があればそれを検知する。
キー種別判断部２２は、ボタン電話機１のどのキーが押
されたのかを判断する。フック判断部２３は、ボタン電
話機１がオンフック状態にあるのか、オフフック状態に
あるのかを判断する。転送キー判断部２４は、転送キー
１ｌが押されたかどうかを判断する。転送状態記憶部２
７は、局線３と専用線４とが会議通話であればそれを記
憶しておく。ダイヤル判断部２５は、ボタン電話機１か
らのダイヤル信号を認識する。ダイヤル送出部２８は、
認識されたダイヤル信号を専用線４に対して送出する。
専用線キー判断部２６は、専用線キー１ｆが押されたか
どうかを判断する。回線捕捉／切断部３０は、ＥＭＵ２
ｄを通じて専用線４を捕捉したり、切断したりする。応
答信号認識部２９は、転送先からの応答信号があればそ
れを検知する。タイムアウト値記憶部３２には、あらか
じめタイムアウトとなる時間を設定しておく。タイマ部
３３のタイマは、タンデム接続が形成されると起動し、
応答信号があればリセットされる。タイムアウト認識部
３１は、設定したタイムアウト値とタイマ部の値とを比
べる。

【００１２】図５は、局線３からの着信をボタン電話機
１で受けて、専用線４へ転送する場合のボタン電話機１
でのキー入力操作を示す。まずボタン電話機１の局線キ
ー１ｊを押し（Ｓ１）、局線３を捕捉する。他のシステ
ムへ転送する場合には、転送キー１ｌを押し（Ｓ２）、
局線３を保留する。続いて、専用線キー１ｆを押し（Ｓ
３）、専用線４を捕捉する。そして、相手システムの番
号をダイヤルする（Ｓ４）と（この図の場合２・３・
４）、ＲＢＴが返ってくるので、もう一度転送キー１ｌ
を押す（Ｓ５）と、局線３と専用線４との会議通話にな
る。さらに転送キー１ｌを押し（Ｓ６）、オンフックす
る（Ｓ７）と、局線３と専用線４とのタンデム接続が形
成され、タイマが起動される。

【００１３】以上のような構成のもとで操作が行われた
ときのシステムの動作を、以下図４並びに図６のフロー
チャートを参照して説明する。まず図４において、局線
３を捕捉後、他のシステムへ転送する場合、転送キー１
ｌが押されると、キー入力認識部２１、キー種別判断部
２２によって検知・判断され、転送キー判断部２４に信
号が送られる。転送キー判断部２４ではこの信号を検知
し、局線３を保留する。続いて、専用線キー１ｆが押さ
れると、専用線キー判断部２６に信号が伝えられ、回路
捕捉／切断部３０を通じて専用線４が捕捉される。ここ
で、ボタン電話機１において相手システムの番号がダイ
ヤルされると、その信号はダイヤル判断部２５によって
検知され、ダイヤル送出部２８から専用線４に対して送
出される。さらに、転送キー１ｌが押されると、局線３
と専用線４との会議通話となり、転送状態記憶部２７に
記憶され、もう一度転送キー１ｌが押され、オンフック
されれば、それがフック判断部２３で検知され、局線３
と専用線４とのタンデム接続が形成され、タイマ部３３
のタイマが起動する。オンフック後も相手システムを呼
び続けるが、タイマ値がタイムアウト値記憶部３２に設
定されている値と等しくなると、タイムアウト認識部３
１によってそれが認識され、ＥＫＵ２ａを通じて、中継
したボタン電話機１に呼び返しの信号が発生する。ただ
し、設定値内に相手システムが応答すれば応答信号認識
部２９によりそれが認識され、タイマ部３３のタイマ値
はリセットされるため、ボタン電話機１には呼び返しの
信号は発生しない。

【００１４】以上の動作をもう一度図６のフローチャー
トで見ていく。転送キー１ｌ、専用線キー１ｆ、ダイヤ
ルキー１ｂの操作により会議通話となる（Ｓ１１）が、
さらに転送キー１ｌが押され（Ｓ１２）、オンフックさ
れる（Ｓ１３）と、局線３と専用線４との間にタンデム
接続が形成され、タイマが起動する（Ｓ１４）。ここで
相手端末が応答すれば、タンデム接続による転送が行わ
れる（Ｓ１５）が、応答がなく、タイマ値とタイムアウ
ト設定値とを比べたとき（Ｓ１６）それらが等しけれ
ば、中継したボタン電話機１に対して呼び返しの信号が
発生する（Ｓ１７）。

【００１５】この例では専用線４という通信路を用いた
が、これを用いない、主装置と直接に接続された他のボ
タン電話機へ転送する場合にも、本発明は同様に適用で
きる。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転送先端末に対する呼出しを行い、タンデム接続を形成
した後、一定時間が経過しても相手端末が応答しなかっ
た場合、中継端末に呼返しが発生するので、相手が応答
したかどうか知ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一般的なボタン電話装置の主装置のブロック図

【図２】ボタン電話機のフロントパネル図

【図３】ＥＭＵのブロック図

【図４】本発明の転送処理に関する機能ブロック図

【図５】転送時のキー操作を示すフローチャート

【図６】本発明の実施例の動作を説明するための動作フ
ローチャート

【符号の説明】

１ ボタン電話機 ２ 主装置 ２ａ ボタン電話機インタフェース回路 ２ｂ コントロール回路 ２ｃ 局線インタフェース回路 ２ｄ 専用線インタフェース回路 ３ 局線 ４ 専用線 ３１ タイムアウト認識部 ３２ タイムアウト値記憶部 ３３ タイマ部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボタン電話機と局線とに接続可能で、少
   なくとも制御コンピュータ及びタイムスイッチを含むコ
   ントロール回路と、このコントロール回路とボタン電話
   機とを接続するためのボタン電話機インタフェース回路
   と、コントロール回路と局線とを接続するための局線イ
   ンタフェース回路とを有する主装置を含むボタン電話装
   置において、前記コントロール回路内に、あらかじめタ
   イムアウトとなる時間を設定しておくタイムアウト値記
   憶部と、局線と転送先の端末との間にタンデム接続が形
   成されてから前記転送先端末からの応答信号があるまで
   の時間を計るタイマ部と、そのタイムアウト値とタイマ
   値とを比較し、それらが等しければボタン電話機に対し
   てその旨の信号を発生するようボタン電話機インタフェ
   ース回路に指示するタイムアウト認識部とを設けたこと
   を特徴とするボタン電話装置。