JPH082742B2 - 自動車のルーフ構造 - Google Patents

自動車のルーフ構造

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JPH082742B2
JPH082742B2 JP33564188A JP33564188A JPH082742B2 JP H082742 B2 JPH082742 B2 JP H082742B2 JP 33564188 A JP33564188 A JP 33564188A JP 33564188 A JP33564188 A JP 33564188A JP H082742 B2 JPH082742 B2 JP H082742B2
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JP
Japan
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roof
ceiling material
molded ceiling
vibration
panel
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JP33564188A
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JPH02175450A (ja
Inventor
三弥 小野
Original Assignee
池田物産株式会社
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、車室内のこもり音を低減することのできる
自動車のルーフ構造に関する。
[従来の技術] 一般に自動車においては、そのルーフが鉄板製のルー
フパネルでなり、このルーフパネルの下側にパネル面に
沿う一枚物として作られた成形天井材が配設されてい
る。
第5図はその従来の自動車におけるルーフ構造の一例
を示したものである。
図において、ルーフパネル30は、ルーフの左右両側に
設けられたルーフサイドレール32の上面側となるアウタ
パネル33にドリップチャンネル31を介して左右両側部が
それぞれ固定され、前後は不図示のフロントルーフレー
ルとリヤルーフレールにそれぞれ固着されて、車室上部
を覆って取り付けられている。
一方、ルーフパネル30の内面に沿うルーフ形状に、剛
体で一枚物として成形された成形天井材34は、外周部分
34aの面がサイドレール32の下面となるインナパネル35
に直接突き当てられた状態でルーフパネル30の下側に配
設されている。そして、その後から、インナパネル35側
の貫通穴35aに対応して成形天井材34側に形成されてい
る貫通穴34bに、取付ビス39が共通にねじ込まれて固定
される。また、この外周部分34aの下側から、これら取
付ビス39で固定された部分がインナパネル35に取り付け
られたガーニッシュ36で覆われ、この固定部分が外側か
ら隠される。
そのガーニッシュ36は、樹脂材でレール状に形成され
ている。また、このガーニッシュ36の内面には、インナ
パネル35側に設けられた係合穴35bにスナップイン係合
される膨出部37aを先端に有する係止ピン37が一体に設
けられている。なお、このガーニッシュ36は成形天井材
34の各辺に沿ってそれぞれ配設されるものである。そし
て、各辺の部分では、シーミングウェルト38を介して一
側部分36aがルーフサイドレール32に当接されるととも
に、成形天井材34の下側に他側部分36bが当接配置され
た状態で、インナパネル35側の係合穴35bに膨出部37aを
スナップイン係合させてそれぞれ取り付けられる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、自動車では、外側から車室内に様々な騒音
が侵入する。この内、特に問題となるのがエンジン騒音
で、このエンジン騒音は駆動の間中発する。そして、エ
ンジン騒音は一般的に車速とともに増大し、またある車
速において急激に大きくなり、こもり感を伴った共鳴現
象を起こすことがある。これは車室内空洞共鳴、すなわ
ち「こもり音」と言われるもので、周波数は低く30〜20
0Hz位であるが、音が大きく、不快感を与えて乗り心地
を悪くしている問題点があった。そして、上記従来のル
ーフ構造では、略1KHz以上の高周波域の音は比較的簡単
に吸収できるが、これらこもり音となる低周波域の音を
効果的に吸収できる構造にはなっていなかった。このた
め、従来からこのこもり音を吸収して取り除くことので
きる構造が望まれていた。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は車室内に侵入して生じた騒音となる音エネルギ
ーを素早く吸収し、こもり音をなくして乗り心地を向上
させることのできる構造にした自動車のルーフ構造を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本発明は、自動車のルーフパ
ネルの下面を覆って成形天井材を配設してなる自動車の
ルーフ構造であって、前記ルーフパネルに沿って設けら
れたルーフサイドレールと前記成形天井材とに取付穴が
それぞれ対応して設けられているとともに、前記取付穴
に対応する貫通穴を有した防振材を前記ルーフサイドレ
ール側の前記取付穴に係合取り付けして前記ルーフサイ
ドレールと前記成形天井材との間に配し、前記成形天井
材側の前記取付穴を通して前記防振材の前記貫通穴にタ
ッピングねじをねじ止めして、前記成形天井材を前記ル
ーフサイドレールに取り付けたものである。
[作用] この構成によれば、成形天井材は、直接ルーフサイド
レールに当接した状態では固定されず、ルーフサイドレ
ール側の取付穴に係合取り付けされた防振材を配して、
この防振材にタッピングねじがねじ止めされることによ
ってルーフサイドレールと成形天井材との間に防振材が
配された状態で固定されるので、車室内側に騒音による
振動が生ずると成形天井材が防振材と一体に振動する。
そして、この成形天井材と防振材との振動で車室側の振
動エネルギーが順次吸収され、また成形天井材と防振材
で吸収し得なかった振動エネルギーはルーフサイドレー
ル側に伝わって広がり、他の部分で再度防振材側に入っ
て吸収される。これにより、従来では吸収し得なかった
ような周波数の音エネルギーも良く吸収されてなくな
る。この結果、車室内のこもり音が少なくなって乗り心
地が向上する。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説
明する。
第1図は本発明の一実施例を適用した自動車のルーフ
部分を横方向に切断して示した概略断面図で、第2図は
第1図中のT部拡大断面図である。
第1図乃至第2図において、自動車における車室2
(第1図参照)の天井部分は、ルーフパネル3と、この
ルーフパネル3の下側に配設される成形天井材4などで
覆われている。
そして、ルーフパネル3は鉄板で成形されており、ルー
フサイドレール5の上面側となるアウタパネル6に左右
の側部がドリップチャンネル7を介してそれぞれ固定さ
れているとともに、前後が不図示のフロントルーフレー
ルとリヤルーフレルとにそれぞれ固着されて、車室2の
上部を覆った状態で取り付けられている。
一方、成形天井材4は、例えばレジンフェルト成形
品、あるいはダンボールなどを成形基材として、その表
皮として軟質発泡ウレタンと塩化ビニールシートなどを
貼付している。また、図示しないがルームランプやイン
ナーミラーなどが取り付けられる部分を逃げた貫通穴お
よび切り欠き部などが設けられて、ルーフパネル3の下
面に沿うルーフ形状をなした一枚物として形成されてい
る。さらに、この成形天井材4の外周部分4aには、ルー
フサイドレール5のインナパネル11に複数点在して設け
られている取付穴11aに対応して、取付穴4bが複数設け
られている。一方、インナパネル11に設けられている取
付穴11aには防振材8が取り付けられている。この防止
振材8は、第3図乃至第4図で詳細に示すように、中央
部分にタッピングねじ14がねじ込まれる貫通穴8aが形成
されているとともに、外周に取付穴11a内に嵌合される
周回溝8bが設けられて、ゴムあるいは軟質合成樹脂材な
どで成形されている。そして、この防振材8は、撓わま
した状態で周回溝8bの部分に貫通穴8aの部分がスナップ
イン係合されるようにして圧入され、予め取付穴11a内
にスナップイン係合されて取り付けられる。なお、この
防振材8は、比較的低い例えば30〜200Hz程度の低周波
振動が生じたとき、この振動に共振して振動エネルギー
の一部を吸収できる状態に設定されている。また、成形
天井材4が取り付けられる場合は、防振材8が既に取り
付けられているインナパネル11側の取付穴11aに取付穴4
bを対応配置した状態で外周部分4aをルーフサイドレー
ル5および不図示のフロントルーフレールとリヤレール
にそれぞれ当接させる。さらに、この後から取付穴4bよ
りタッピングねじ14がねじ止めされて取り付けられる。
そして、このタッピングねじ14ねじ込まれるときに、防
振動材8の全体が外側に押し広げられて、組付け後に防
振材8が取付穴11aより抜けるのが抑えられる。
また、このようにしてルーフパネル3側に取り付けら
れた成形天井材4の下側にはガーニッシュ10が配設され
ている。このガーニッシュ10は樹脂材でレール状に形成
されており、内面にはインナパネル11側に貫通して設け
されている係合穴11bにスナップイン係合される膨脂部1
2aが先端に形成された係止ピン12が一体に設けられてい
る。そして、ガーニッシュ10は成形天井材4の各辺に沿
ってそれぞれ配設される。また、各辺の部分では、一側
部分10aがルーフサイドレール5にシーミングウェルト1
3を介して当接されるとともに、他側部分10bが成形天井
材4の下面に当接配置され、この状態で第2図に示すよ
うにインナパネル11側の係合穴11bに膨出部12aがスナッ
プイン係合されてそれぞれ取り付けられる。
このように構成されている自動車のルーフ構造におい
て、車室内2内にエンジン騒音などで低周波域の振動が
生じると、この振動が成形天井材4に伝えられる。する
と、成形天井材4と防振材8とが振動し、車室内側の振
動がこれら防振材8と成形天井材4内に広がり、この防
振材8および成形天井材4内で振動エネルギーが順次吸
収される。また、この成形天井材4および防振材8で吸
収し得なかった振動エネルギーはルーフサイドレール5
を介してルーフパネル3側に伝わって広がり、他の部分
で再度防振材8側に入って吸収される。
したがって、この自動車におけるルーフ構造では、従
来では吸収し得なかった車室2内側に生じた騒音振動に
よる低周波域の音エネルギーを成形天井材4および防振
材8などで順次吸収するので、こもり音をなくすことが
できる。これにより乗り心地を向上させることができ
る。
[発明の効果] 以上説明したとおり、本発明に係る自動車のルーフ構
造によれば、成形天井材は直接ルーフサイドレールに当
接した状態では固定されず、ルーフサイドレール側の取
付穴に係合取り付けされた防振材を配して、この防振材
にタッピングねじがねじ止めされることによってルーフ
サイドレールと成形天井材との間に防振材が配された状
態で固定されるので、車室内側に騒音による振動が生ず
ると成形天井材が防振材と一体に振動する。そして、こ
の成形天井材と防振材との振動で車室側の振動エネルギ
ーが順次吸収され、また成形天井材と防振材で吸収し得
なかった振動エネルギーはルーフサイドレールからルー
フパネル側に伝わって広がり、他の部分で再度防振材側
に入って吸収される。これにより、従来では吸収し得な
かったような周波数の音エネルギーも良く吸収されてな
くなる。この結果、車室内のこもり音が少なくなって乗
り心地が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した自動車のルーフ部分を横方向
に切断して示した概略断面図、第2図は第1図中のT部
拡大断面図、第3図は同上ルーフ部分の要部断面図、第
4図は第3図のIV-IV線に沿う平面図、第5図は従来の
自動車におけるルーフ部分の要部を示した断面図であ
る。 3……ルーフパネル 4……成形天井材 4a……取付穴 8……ダンパー 8a……貫通穴 11a……取付穴 14……タッピングねじ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のルーフパネルの下面を覆って成形
    天井材を配設してなる自動車のルーフ構造であって、 前記ルーフパネルに沿って設けられたルーフサイドレー
    ルと前記成形天井材とに取付穴がそれぞれ対応して設け
    られているとともに、前記取付穴に対応する貫通穴を有
    した防振材を前記ルーフサイドレール側の前記取付穴に
    係合取り付けして前記ルーフサイドレールと前記成形天
    井材との間に配し、前記成形天井材側の前記取付穴を通
    して前記防振材の前記貫通穴にタッピングねじをねじ止
    めして、前記成形天井材を前記ルーフサイドレールに取
    り付けたことを特徴とする自動車のルーフ構造。
JP33564188A 1988-12-28 1988-12-28 自動車のルーフ構造 Expired - Lifetime JPH082742B2 (ja)

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JPH02175450A JPH02175450A (ja) 1990-07-06
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