JPH08272867A - 生産管理方法 - Google Patents

生産管理方法

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JPH08272867A
JPH08272867A JP7580395A JP7580395A JPH08272867A JP H08272867 A JPH08272867 A JP H08272867A JP 7580395 A JP7580395 A JP 7580395A JP 7580395 A JP7580395 A JP 7580395A JP H08272867 A JPH08272867 A JP H08272867A
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JP
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production days
inventory balance
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JP7580395A
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Mitsuo Kimura
光男 木村
Takaari Toyoda
孝有 豊田
Mitsuo Matsunaga
三夫 松永
Toshio Otani
敏雄 大谷
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の工程に分けて製品を製造する場合におい
て、棚卸資産残高を縮減するための生産計画を立案する
際に、その計算のための労力を要さないで、一度の棚卸
資産残高の計算する手順で、生産計画を立案できるよう
にする。 【構成】コンピュータシステムにより、各工程の製造原
価と生産日数と、棚卸資産残高の目標を入力し、その目
標を満たし、かつ各工程の生産日数が短縮できる組合せ
の内で、全ての工程にわたる生産日数が最大になるよう
な生産日数を解として求め、それらによって計算される
棚卸資産残高と共に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生産管理方法に係り、
製品を複数の工程に分けて製造するときの生産管理方法
であって、生産の生産計画を立案する際に、受注に関す
る情報(以下、「受注情報」と称する)と、設備能力情
報、生産に要する原価〔部品の原価等も含む〕(以下、
「製造原価情報」と称する)、生産に要する日数(以
下、「生産日数情報」と称する)とを参照し、棚卸資産
残高を縮減し、予め設定されている棚卸資産残高の縮減
目標値に収まるようにして、経理上有利なようにする生
産管理方法に関する。
【0002】さらに、この生産管理方法において、各工
程における短縮すべき生産日数を出力し、生産計画に反
映し計画を再立案する手段に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、生産管理方法に関する技術として
は、例えば、特開平4−302355号公報「生産計画
作成システム」に、生産計画を効率的におこなうシステ
ムとして開示されている。
【0004】上記従来技術に係る生産計画立案方法にお
いては、長期計画作成手段で作成された生産量の長期計
画を、中期計画作成手段と短期計画作成手段を用いて段
階的に変更・追加することができるものである。さら
に、各計画作成段階ごとに平準化手法を用いて、変更・
追加をしても1日の生産量が平均化するように調整し
て、これによって、生産計画を初めから立て直すことな
しに、最終的な生産量を確定することができるものであ
った。
【0005】しかし、生産量を平準化するということ
は、製品を予め作り置きしておく、すなわち、「在庫製
品」としておくことである。製品の価格が高額の場合等
には、在庫製品の棚卸資産残高における金利負担が大き
くなるという問題点があった。そこで、この棚卸資産残
高の金利負担を少なくするために、製造に掛かる原価、
例えば、材料費や作業員が製造に掛かる時間を短縮して
製造に掛かる原価などを低減する方法がある。
【0006】今、一つの方法は、各工程に要する生産日
数を短縮して、製造の着手日を遅らせ製造に掛かる原価
の発生を遅らせて、棚卸資産残高を縮減する方法があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記従来技術
を鑑みるに、上記従来技術に係る生産計画立案システム
においては、生産計画は設備能力や作業員の作業時間等
で生産の平準化をおこない、生産計画を立案するもので
あった。したがって、このように、単に平準化という作
業をおこなって、生産計画をおこなうのみなので、生産
の着手を早くするために、製品在庫を増やすことになり
棚卸資産残高が増えることになり、そのため、棚卸資産
残高の金利負担が多くなるという問題点があった。ここ
でいう棚卸資産残高は、前工程にわたって、各工程にお
ける製造原価と生産数量の積の総和を取ったものであ
る。
【0008】企業では、当然のことながら金利負担を少
なくし、利益を確保していかなければならい。その手段
として、一つは、製造に要する原価、例えば、材料費、
加工費(作業員が製造に要する原価)、出張費などの経
費等を低減する手段。今、一つは、設備投資等を行い、
製造に要する生産日数を短縮して、製造の着手を遅らせ
製造に要する原価の発生を遅らせて、棚卸資産残高を縮
減する手段が考えられる。
【0009】本発明では、両者の内で、棚卸資産残高を
縮減することを目指すものである。
【0010】ところで、今日、企業は利益を確保するた
めに、経営者が棚卸資産残高の縮減値を提示するのであ
るが、棚卸資産残高の縮減目標を達成するには、どの工
程の生産に要する日数をどれだけ短縮すればよいかを算
出しなければならない。
【0011】従来の棚卸資産残高算出する手順を概説す
ると以下のとおりである。
【0012】先ず、予め、受注情報と製造原価の実績情
報、各工程ごとに、どのように原価が発生したかを、総
製造原価に対する割合を百分率で示した値(以下、「製
造原価発生率」と称す。)、各工程における生産日数情
報とを照合して、棚卸資産残高を算出する。
【0013】次に、設備能力の増設や作業人員の補足な
どによって、各工程の生産日数の短縮値を決め、短縮値
が決定されたら、また、受注情報と製造原価の実績情
報、製造原価発生率情報、生産日数情報とを照合して、
棚卸資産残高を算出する。
【0014】そして、算出された棚卸資産残高が、棚卸
資産残高の縮減目標に達成しているか判定する。もし、
算出された棚卸資産残高が、棚卸資産残高の縮減目標に
達成していなければ、同処理を棚卸資産残高の縮減目標
に達成するまで行なっていた。よって、棚卸資産残高の
縮減目標に達成できるまで、生産計画を何度も立案する
のに、大変時間を要していたという問題点があった。
【0015】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、その目的は、複数の工程に分
けて製品を製造する場合において、棚卸資産残高を縮減
するための生産計画を立案する際に、その計算のための
労力を要さないで、一度の棚卸資産残高の計算する手順
で、生産計画を立案しうる生産管理方法を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の生産管理方法に係る発明の構成は、一つ以
上の工程を経て、製造される製品の生産管理方法におい
て、前記各工程におけるその製品の製造原価と生産に要
する生産日数を入力する手段と、縮減すべき棚卸資産残
高の指標を入力する手段と、各工程における製造原価と
生産日数との積の全ての工程にわたる総和である棚卸資
産残高と短縮する生産日数を解として出力する手段と、
演算と制御とをおこなう手段とを有するコンピュータシ
ステムを備え、前記各工程における前記製品の製造原価
と生産に要する生産日数を入力する手段によって、前記
各工程における前記製品の製造原価と生産に要する生産
日数を入力し、かつ、縮減すべき棚卸資産残高の指標を
入力する手段によって、縮減すべき棚卸資産残高の指標
を入力し、この入力された縮減すべき棚卸資産残高の指
標を満たすという条件の下で、現状の生産日数における
棚卸資産残高よりも小さくて、かつ、解として求まる前
記生産日数が、入力された現状の生産日数よりも、各々
各工程において小さいとしたときの、各工程での生産日
数を求めて、その生産日数において、全ての工程にわた
る生産日数の総和が最大になるような各工程での生産日
数を最終的な解として、前記演算と制御とをおこなう手
段によって演算し、前記棚卸資産残高と短縮する生産日
数を解として出力する手段によって、その最終的な解と
しての各工程での生産日数と、それらより求まる棚卸資
産残高とを出力するようにしたものである。
【0017】より詳しくは、上記生産管理方法におい
て、上記コンピュータシステムにおいて、さらに、受注
情報と前記各工程での生産数量とを入力する手段と、各
工程での生産数量を出力する手段とを備え、前記受注情
報と前記各工程での生産数量とを入力する手段により、
受注情報と前記各工程での生産数量とを入力し、かつ、
解として求まった短縮する生産日数も入力し、前記演算
と制御とをおこなう手段によって、前記受注情報と前記
各工程での生産数量とこの入力された短縮する生産日数
を照合して、各工程での生産数量を出力する手段によっ
て、各工程における生産すべき生産数量を出力するよう
にしたものである。
【0018】
【作用】本発明によれば、コンピュータシステムによっ
て、縮減すべき棚卸資産残高の条件を入力しておき、各
工程の生産日数を考慮にいれた条件のもとで、棚卸資産
残高を節減するような各工程の生産日数を出力し、ユー
ザに提示することができる。
【0019】したがって、棚卸資産残高を何度も計算す
ることがなくなり、その生産日数と現場の生産能力を考
慮した生産計画を立案することがスムーズにおこなえる
ようになる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を、図1ないし
図4を用いて説明する。 〔本発明に係る生産管理方法のシステム概要〕先ず、図
1を用いて本発明に係る生産管理方法のシステム概要に
ついて説明する。図1は、本発明に係る生産管理方法の
システム概要をあらわす模式図である。
【0021】図のように、ホストコンピュータ11、端
末1(製造部門)14、端末2(経理部門)15、端末
3(生産管理部門)16、端末4(営業部門)13等
は、LAN12を介してネットワ−ク状に接続されてい
る。
【0022】ホストコンピュータ11は、記憶装置、処
理装置、表示装置を少なくとも有して構成されるコンピ
ュ−タによって実現される。また、各端末からは、ホス
トコンピュータ11にアクセス可能であり、端末を使用
して、ホストコンピュータ11が記憶する各種デ−タ等
を入手することが可能である。各端末は、所定の処理を
行わせるためのコマンドを入力する入力手段、デ−タの
送受信処理等の各種の処理を行う処理手段と、ホストコ
ンピュータ11から入手した各種デ−タを少なくとも表
示する表示手段を、少なくとも有して構成されている。
【0023】また、端末1(製造部門)14に、バ−コ
−ドリ−ダ17が接続されている。図1に示すように、
生産管理のために生産ライン110上を流れてきた製品
19に付与されているバ−コ−ド18に記録されている
製品名、製品管理番号(製品と一意になっている番
号)、製造管理番号(製造を行う際に製品のロットと一
意になっている番号)、およびバ−コ−ドリ−ダ17で
読み込んだ日時等の情報を読み込む操作をおこなう。そ
して、これらの情報は、端末1(製造部門)14、LA
N12を介してホストコンピュータ11へ送信され、ホ
ストコンピュータ11は、これらの情報を格納してお
く。
【0024】受注情報(受注製品の納期、受注金額等)
は、例えば、端末4(営業部門)13から入力され、L
AN12を介してホストコンピュータ11へ送信され、
ホストコンピュータ11は、受注情報を格納しておく。
【0025】生産情報(例えば、立案した生産計画情
報、生産ラインの1日あたり製造能力情報、生産前倒し
可能な範囲情報)は、例えば、端末3(生産管理部門)
16から入力され、LAN12を介してホストコンピュ
ータ11へ送信され、ホストコンピュータ11は、生産
情報を格納しておく。
【0026】原価情報(例えば、生産に要する部品原
価、組立作業に要する加工費等の原価情報および棚卸資
産残高の縮減目標値情報)は、例えば、端末2(経理部
門)15から入力され、LAN12を介してホストコン
ピュータ11へ送信され、ホストコンピュータ11は、
原価情報を格納しておく。
【0027】次に、端末3(生産管理部門)16の具体
的な装置構成例については、本発明の構成と密接な関係
があるので次の項目で詳細に説明しよう。
【0028】〔端末3(生産管理部門)16の装置構
成〕さて、図2を用いて端末3(生産管理部門)16の
具体的な装置の各部の機能について説明する。図2は、
端末3(生産管理部門)16の装置各部の構成を示すブ
ロック図である。
【0029】入力部21は、各種の情報を入力するため
の手段であり、例えば、キ−ボ−ド、CRTライトペ
ン、マウス、バ−コ−ドリ−ダ等によって実現される。
【0030】記憶部22は、受注情報部23、生産情報
部24、生産計画部25、原価情報部26を有して構成
され、各構成要素は、例えば、RAM、磁気ディスク等
によって実現できる。
【0031】記憶部22の内で受注情報部23は、入力
部21を介して与えられた受注情報、例えば、営業部門
からの受注情報である受注品の納期、数量、顧客名、製
品名や、製品名と一意に対応する番号である製品管理番
号等を記憶しておく手段である。なお、本発明に係る生
産管理方法をおこなうプログラムを格納したROMを、
この受注情報部23に備えておけば良い。
【0032】記憶部22の内で生産情報部24は、入力
部21を介して与えられた各生産工程(生産のオ−ダを
出す部門、設計部門、検査部門等も含む)における生産
実績情報(例えば、製造管理番号、製品管理番号、生産
数量、生産の完成日、設備能力、生産前倒し可能範囲の
情報等)を記憶しておく手段である。
【0033】記憶部22の内で生産計画部25は、入力
部21を介して与えられた製品ごとの生産計画情報(例
えば、製品管理番号、工場で作業が行える日である実働
日が示されている工場カレンダ−、製品ごとの各生産工
程における生産日数、生産日数短縮不可能な工程等の情
報)を記憶しておく手段である。
【0034】記憶部22の内で原価情報部26は、入力
部21を介して与えられた、各製品管理番号に付随して
いる製品1台あたりの部品単位の原価、組立作業におけ
る加工費等の情報、および、棚卸資産残高の縮減目標情
報等を記憶しておく手段である。
【0035】なお、受注情報部23に格納されている情
報、生産情報部24に格納されている情報、生産計画部
25に格納されている情報、原価情報部26に格納され
ている情報は、適宜、出力部210へ送られ、出力され
て、生産管理部門等で有効に活用される。出力部210
は、例えば、プリンタ等の印字装置や、CRT、ELデ
ィスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置によって実
現される。
【0036】次に、処理部27は、原価算出部29、お
よび生産計画算出部28を有して構成され、各構成要素
は、例えば、CPU、ROM、RAM等の電子デバイス
によって実現できる。
【0037】原価算出部29は、処理部27の内で棚卸
資産残高を計算する部分である。
【0038】原価算出部29では、生産情報算出部24
に格納されている各工程の生産完成日情報から、各工程
で要した生産日数の情報を各製品管理番号ごとに取り込
む。
【0039】例えば、工程0の生産完成日の情報が07
月10日で、工程1の生産完成日の情報が07月15日
ならば、工程1の生産日数は、5日となる。また、同一
工程に同一の製品管理番号が多数有る場合は、生産日数
を平均値化し取り込む。
【0040】また、原価算出部29は、原価情報部26
から、各製品管理番号ごとに付随している部品単位の原
価、組立作業における加工費等の情報を取り込む。この
とき、製品管理番号を検索キ−にして、所望の原価情報
が存在するのを確認する。存在しない場合は、経理部へ
存在しないことを表示出力し、経理部で原価情報を入力
する。存在した場合は、各製品管理番号および各工程ご
とに、生産日数と製造原価情報を乗じて、総和を算出
し、棚卸資産残高を出力する。この計算の方法は、後に
数式を用いて詳しく説明する。その後、各工程における
棚卸資産残高情報および生産日数情報は、生産計画部2
5へ送られて、生産計画部25に格納される。 生産計
画算出部28は、処理部27の内で改善した生産日数を
計算する部分である。
【0041】先ず、生産計画算出部28は、生産計画部
25に格納されている棚卸資産残高情報、生産日数情
報、および生産日数短縮不可能な工程情報を取り込む。
また、原価情報部26に格納されている棚卸資産残高の
縮減目標情報(回転率または手持期間数情報でもよい)
を取り込み、製品管理番号を検索キ−にして製品を選択
し、各製品ごと、各工程ごとに短縮すべき生産日数を算
出する。短縮すべき生産日数の算出手段は、後に詳説す
るものとする。
【0042】求めた解は、生産計画部25へ送られ、生
産日数に変更を生じた工程においては、生産日数は、更
新されることになり、生産計画部25に格納される。
【0043】〔本発明の生産管理方法における棚卸資産
残高算出手順の概要について〕次に、図3を用いて本発
明の生産管理方法における棚卸資産残高算出手順の概要
について説明する。図3は、棚卸資産残高算出手順のた
めの数量をグラフ化して示した図である。棚卸資産残高
の算出方法は、ある期間に発生した製造原価の総和で算
出することができる。
【0044】今、工程1の生産日数を「X1」、製造原
価を「a1」、工程2の生産日数を「X2」、製造原価
を「a2」、以下、同様にして、工程nの生産日数を
「Xn」、製造原価を「an」とし、棚卸資産残高を
「S1」とする。
【0045】このとき、次の数式(1)が成立する。
【0046】
【数1】 S1=a1×X1+a2×X2+・・・+an×Xn…(1) 一方、生産日数を短縮したときの工程iの生産日数を
「Yi」(i=1,・・・,n)とする。このとき、縮
減すべき目標棚卸資産残高「S2」も同様に、次の数式
(2)で表わせる。ここで、各工程iの製造原価を「a
i」であることは、数式(1)と同様である。
【0047】
【数2】 S2=a1×Y1+a2×Y2+・・・+an×Yn…(2) ここで、縮減すべき目標棚卸資産残高「S2」は、現状
の棚卸資産残高「S1」よりも小さくなければならない
ため、次の数式(3)が成立する。
【0048】
【数3】S1>S2…(3) また、短縮すべき生産日数は、現在の生産日数より長く
なってはいけないので、当然、次の数式(4)を満たさ
なければならない。
【0049】
【数4】 X1≧Y1,X2≧Y2,…,Xi≧Yi,…,Xn≧Yn…(4) と表せる。
【0050】したがって、数式(3)と数式(4)を満
たすような「Yi」を求めれば良い。
【0051】ここで、「Yi」の最適解を求めるために
今一つの条件を仮定する。
【0052】現実の生産現場の工程を鑑みるに、現在の
各工程における生産日数を極端に減らすことは不可能で
あるため、各工程の生産日数は、ある程度確保すること
が必要である。そのために、次の数式(5)を満たす生
産日数を最適解としてとることにする。
【0053】
【数5】Y1+Y2+・・・+Yn=最大…(5) ただし、この条件を仮定しても複数の解が算出されるこ
とがある。その場合には、複数の解を出力しておき、最
終的には、生産管理部門担当者が、作業人員、設備投資
等の条件を考慮して、各工程ごとに短縮すべき生産日数
を決定すれば良い。
【0054】〔本発明の生産管理方法における棚卸資産
残高算出手順の詳細〕次に、本発明の生産管理方法にお
ける棚卸資産残高算出手順の詳細を、図1と図2および
具体的な数値を各表で参照しつつ、より詳細に説明して
いこう。先ず、はじめに各生産工程において、製品を生
産するのに要する生産日数の情報を求めるために、予め
製品ごとに、各工程ごとに掛かる生産日数情報を、ホス
トコンピュ−タ11へ格納しておく。
【0055】次に、バ−コ−ドリ−ダ等を使用して、製
品の生産進度情報(ある工程においての製品の生産完了
日情報)を収集する時に、予め、ホストコンピュ−タに
格納されている部品の原価や製造における組立て原価な
どの情報と照合する。照合することによって、各工程に
おいての製造原価発生率を出力する。出力された製造原
価発生率はホストコンピュ−タへ格納される。
【0056】各工程ごとの製造原価発生率とは、各工程
ごとに、例えば、工程1:総製造原価の10%、工程
2:総製造原価の70%・・・と言うように、その工程
までに発生した製造原価を総製造原価に対する割合とし
て、百分率で示した情報である。
【0057】また、なんらかの理由で生産日数を短縮で
きない工程に印(しるし)を入力しておき、ホストコン
ピュ−タへ蓄えておく。
【0058】今、以下の表1のようなデータの場合につ
いて説明していくことにしよう。
【0059】
【表1】
【0060】次に、ユーザは、縮減すべき棚卸資産残高
の目標値を入力し、ホストコンピュ−タへ格納してお
く。縮減すべき棚卸資産残高の目標値は、回転率(製品
を作り始めてから顧客に発送されるまでを1サイクルと
した時に、ある期間において、何サイクルするかを数値
で表した指標である。)や手持期間数(ある売上高に対
して、棚卸資産残高をどの位の期間持っているかを数値
で表した指標である。)を用いても良い。
【0061】ここでは、ユーザが、以下の表2のような
入力をおこなったとする。
【0062】
【表2】
【0063】ホストコンピュータは、その内蔵されたプ
ログラムにしたがって、製造原価、製造原価発生率、生
産日数から、棚卸資産残高を算出する。
【0064】以下、この手順を表1と表2の数値に基づ
いて説明することにする。
【0065】棚卸資産残高算出手順の概要の項で示した
記号に従えば、 X1=5[日],X2=8,X3=10 a1=30[k¥],a2=70,a3=100 であり、数式(1)に従って、 S1=5×30+8×70+10×100=1710
[k¥] となる。なお、表1では、各工程における製造原価発生
率を求めるために、各工程までの棚卸資産残高も表示し
ている。
【0066】ここでユーザは、表2のように棚卸資産縮
減目標を10%設定したとする。
【0067】したがって、目標とする棚卸資産残高をS
0とすると、S0=1710×(100−10)%=1
539[k¥]になる。
【0068】棚卸資産残高の条件としては、以下の数式
(6)が付け加わることになる。
【0069】
【数6】S0≧S2…(6) 次に、数式(2)ないし数式(4)と生産日数短縮不可
工程があるという条件下で縮減すべき棚卸資産残高と短
縮する各工程の日数を求める。
【0070】数式(2)ないし数式(3)と生産日数短
縮不可工程が工程1であるという条件下で、短縮する各
工程の日数の解の組合せを求めると、以下の表3に示す
ようになる。
【0071】
【表3】
【0072】この表から明らかなように、数式(4)の
条件を満たすのは、一番目の解の組合せである。
【0073】したがって、最適解は、Y1=5,Y2=
8,Y3=8となり、縮減すべき棚卸資産残高は、数式
(2)に従って、 S2=5×30+8×70+8×100=1510[k
¥] この縮減すべき棚卸資産残高は、S0=1539[k
¥]よりも小さいため、数式(6)を満たしている。
【0074】このように、結果として本実施例では、S
1−S2=1710−1510=200[k¥]分、棚
卸資産残高を節減できたことになる。
【0075】ここで、各工程の途中結果の棚卸資産残高
も結果としてまとめると、以下の表4に示されるとおり
になる。
【0076】
【表4】
【0077】〔生産計画の立案について〕次に、図4を
用いて、上で求めた各工程の生産日数を基にして、生産
計画を立案する手順について説明する。ここで、生産計
画とは、各工程の予定日数と予定生産数量を求めること
である。図4は、生産計画の概念を説明するための模式
図である。
【0078】各製造部などで、上で求まった生産日数を
参考にして、設備投資等の状態を鑑み、生産日数の短縮
をおこなって、短縮可能な生産日数を求めて、その値を
システムに入力する。
【0079】このように入力された各工程の生産日数に
基づいて、生産計画を再度立案するのである。生産計画
としては、当然のことながら、日毎に生産設備の能力が
有るかどうかを判断しなければならない。仮に、設備能
力が1日あたり100台しか無い場合に、ある日に20
0台の生産計画を立案しても、現実性の無い計画になっ
てしまうからである。
【0080】生産計画の立案のためには、次のようにコ
ンピュータを使っておこなうのが有用である。
【0081】生産工程で1番ネックとなっている工程の
可能生産数を求めるために、予め、製品機種ごとに、日
当りまたは週当り(以下、日当りで説明する)の生産可
能数、生産前倒し可能範囲の情報を、ホストコンピュ−
タへ格納しておく。そして、受注が発生した時点で、受
注情報とホストコンピュ−タに入力されている日当りの
生産可能数、生産前倒し可能範囲の情報とを参照する。
ここで、生産前倒し可能範囲とは、受注を受けたため
に、その範囲なら明確な生産計画の下、生産に着手して
もよいとなった期間である。
【0082】具体的には、図2に示した受注情報部23
に格納されている受注情報と、生産情報部24に格納さ
れている設備能力の情報、生産前倒し可能範囲の情報、
および生産計画部25に格納されている各工程ごとに、
生産日数を短縮した情報を、生産計画算出部28へ送
り、製品管理番号を検索キ−にして、受注情報に、生産
日を、各工程ごとに割り付ける。割付け方は、各製品管
理番号ごとの製造能力を参照しながら、生産日を割り付
ける。例えば、生産工程で1番ネックとなっている工程
の可能生産台数を求めるために、予め、製品機種ごと
に、日当りの生産可能台数、生産前倒し可能範囲の情報
を、ホストコンピュ−タに入力されている日当りの生産
可能台数、生産前倒し可能範囲の情報とを参照するので
ある。
【0083】そして、生産前倒し可能範囲内で、日当り
の生産可能台数を超えた台数を前倒しし、日当りの生産
可能台数を算出する。以下、図4を用いてこれを具体的
な数値に基づいて説明する。
【0084】ある工程において、現状で、図4(a)の
ように生産していたとする。すなわち、一日、40台生
産している。そして、この期間は、ずっと前倒し可能範
囲にはいっているものとする。一日あたりの生産可能台
数は、60台とし、この工程では、200台生産するも
のとする。
【0085】ところが、図4(b)に示されるように、
上記棚卸資産残高の計算により、この工程が4日に短縮
されたとしよう。そのときは、この工程の終了日である
3月5日には、生産可能台数の限度まで作って、残りの
200−60=180台を、3月4日より前の日に割り
当てる。以下同様にして、順次この日程で、生産可能台
数の割当てをおこなっていくと、図4(b)に示される
ような生産台数になる。このように工程の終了日から計
算していくのは、むだな在庫を持たないという経理上の
配慮によるものである。
【0086】ところが、図4(c)に示されるように、
上記棚卸資産残高の計算により、この工程が3日に短縮
されたとすると、生産可能台数の上限で生産しても、2
0台分生産できないことになる。このときは、システム
は、警告を出力して、これを受け、生産管理部門など
で、警告出力された結果を見て、生産ラインの増設や作
業員の残業などの手段を取ることができる。
【0087】このようにして、本発明の生産管理方法に
よって求められた棚卸資産残高の縮減目標を、迅速に生
産計画に反映させることができる。また、棚卸資産残高
を縮減するには、どの工程に、重点的に設備投資をおこ
なったら良いかと言う計画を簡単に立てることができ
る。なお、設備能力で平準化された生産計画情報は、生
産計画部25へ送られて、生産計画部25に格納される
ことになる。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、複数の工程に分けて製
品を製造する場合において、棚卸資産残高を縮減するた
めの生産計画を立案する際に、その計算のための労力を
要さないで、一度の棚卸資産残高の計算する手順で、生
産計画を立案しうる生産管理方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生産管理方法のシステム概要をあ
らわす模式図である。
【図2】端末3(生産管理部門)16の装置各部の構成
を示すブロック図である。
【図3】棚卸資産残高算出手順のための数量をグラフ化
して示した図である。
【図4】生産計画の概念を説明するための模式図であ
る。
【符号の説明】
11…ホスト、12…LAN、13…端末4(営業部
門)、14…端末1(製造部門)、15…端末2(経理
部門)、16…端末3(生産管理部門) 17…バ−コ
−ドリ−ダ、18…バ−コ−ド、19…製品、110…
生産ライン、21…入力部、22…記憶部、23…受注
情報部、24…生産情報部、25…生産計画部、26…
原価情報部、27…処理部、28…原価算出部、29…
生産計画算出部、210…出力部。
フロントページの続き (72)発明者 大谷 敏雄 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つ以上の工程を経て、製造される製品
    の生産管理方法において、 前記各工程におけるその製品の製造原価と生産に要する
    生産日数を入力する手段と、 縮減すべき棚卸資産残高の指標を入力する手段と、 各工程における製造原価と生産日数との積の全ての工程
    にわたる総和である棚卸資産残高と短縮する生産日数を
    解として出力する手段と、 演算と制御とをおこなう手段とを有するコンピュータシ
    ステムを備え、 前記各工程における前記製品の製造原価と生産に要する
    生産日数を入力する手段によって、前記各工程における
    前記製品の製造原価と生産に要する生産日数を入力し、
    かつ、縮減すべき棚卸資産残高の指標を入力する手段に
    よって、縮減すべき棚卸資産残高の指標を入力し、 この入力された縮減すべき棚卸資産残高の指標を満たす
    という条件の下で、 現状の生産日数における棚卸資産残高よりも小さくて、
    かつ、解として求まる前記生産日数が、入力された現状
    の生産日数よりも、各々各工程において小さいとしたと
    きの、 各工程での生産日数を求めて、その生産日数において、
    全ての工程にわたる生産日数の総和が最大になるような
    各工程での生産日数を最終的な解として、 前記演算と制御とをおこなう手段によって演算し、 前記棚卸資産残高と短縮する生産日数を解として出力す
    る手段によって、その最終的な解としての各工程での生
    産日数と、それらより求まる棚卸資産残高とを出力する
    ことを特徴とする生産管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンピュータシステムに
    おいて、 さらに、受注情報と前記各工程における生産日での生産
    可能数量とを入力する手段と、 各工程における生産日での生産数量を出力する手段とを
    備え、 前記受注情報と前記各工程における生産日での生産可能
    数量とを入力する手段により、受注情報と前記各工程に
    おける生産日での生産可能数量とを入力し、 かつ、解として求まった短縮する生産日数も入力し、 前記演算と制御とをおこなう手段によって、前記受注情
    報と前記各工程における生産日での生産可能数量とこの
    入力された短縮する生産日数を照合して、 各工程における生産日での生産数量を出力する手段によ
    って、各工程における生産日での生産すべき生産数量を
    出力することを特徴とする請求項1記載の生産管理方
    法。
JP7580395A 1995-03-31 1995-03-31 生産管理方法 Pending JPH08272867A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021174016A (ja) * 2020-04-17 2021-11-01 太一 小山 在庫管理支援装置および在庫管理支援プログラム

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JP2021174016A (ja) * 2020-04-17 2021-11-01 太一 小山 在庫管理支援装置および在庫管理支援プログラム

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