JP2001290525A - ロットサイズ算出プログラムを記録した記録媒体、ロットサイズ算出方法、およびロットサイズ算出方法を用いた製造方法 - Google Patents

ロットサイズ算出プログラムを記録した記録媒体、ロットサイズ算出方法、およびロットサイズ算出方法を用いた製造方法

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JP2001290525A
JP2001290525A JP2000107145A JP2000107145A JP2001290525A JP 2001290525 A JP2001290525 A JP 2001290525A JP 2000107145 A JP2000107145 A JP 2000107145A JP 2000107145 A JP2000107145 A JP 2000107145A JP 2001290525 A JP2001290525 A JP 2001290525A
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lot
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Tomokazu Sato
知一 佐藤
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JGC Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品をロット単位で生産する際の最適なロッ
トサイズを算出する。 【解決手段】 製品価格と、生産速度と、段取り替えロ
ス時間とに基づいて、切替コストを算出する切替コスト
算出過程1と、切替コストと、在庫費用とに基づいて、
在庫費用の合計が切替コストと等しくなる、製品の保管
数量と保管期間との積である臨界在庫単位を算出する臨
界在庫単位算出過程2と、期初在庫と、需要量とに基づ
いて、生産所要量を算出する生産所要量算出過程3と、
生産所要量と、臨界在庫単位とに基づいて、全計画対象
期間に含まれる各単位期間における、製品の保管数量と
保管期間との積である在庫単位の合計が、臨界在庫単位
を超えない範囲で最大となる、各単位期間に生産する製
品のロットサイズを算出するロットサイズ算出過程4と
をコンピュータに実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造業における生
産計画を自動的に立案するコンピュータ・プログラム
(ソフトウェア)に関し、特に、製品を生産する際の最
適なロットサイズを算出することが可能なコンピュータ
・プログラム(ソフトウェア)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の生産計画立案用ソフトウェアにお
いては、通常、二種類のロットサイズ算出方法のうちの
いずれかがとられていた。第一の方法は、ロット・フォ
ア・ロットと呼ばれる方法であり、顧客からの個別の需
要オーダーの数量すなわち個別の需要量から、引当可能
な在庫量を減じた数量を生産指示数量すなわち生産にお
けるロットサイズとするものである。なお、前記需要オ
ーダーとは、納期と納入数量の定まった受注情報を意味
し、この受注情報は、想定される受注情報と、確定した
受注情報との双方を含むものとする。
【0003】第二の方法には確立した名称がないが、こ
こでは「最小・最大範囲を用いたグルーピング」と呼ぶ
ことにする。この方法は、あらかじめ、製造工程におい
て処理可能な最小ロットサイズおよび最大ロットサイズ
を定めておき、生産における各ロットのロットサイズ
が、最小ロットサイズと最大ロットサイズとの間におさ
まるように、個別の需要オーダーを納期の早い順にグル
ープ化して1つのロットとし、生産指示数量すなわちロ
ットサイズを決定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
技術には、次のような問題がある。すなわち、第一の方
法であるロット・フォア・ロットを用いると、個別の需
要オーダーがあるたびに生産のためのロットが形成され
るので、ロットが細分化される。ロットが細分化される
とロット(生産品種)の切り替えが多くなり、ロットを
切り替える際の段取り替えによって発生するロス時間が
増大し、ロットサイズが最適なものにならないという問
題がある。また、ロットが細分化されると、生産計画を
立案する際の手間、例えば計算量が増大するという問題
もある。
【0005】第二の方法である「最小・最大範囲を用い
たグルーピング」は、もともと焼鈍や造粒工程のような
回分式のバッチ処理工程を念頭に置いたものである。す
なわち、この回分式のバッチ処理工程では、ロットサイ
ズを決める基準となる最小ロットサイズおよび最大ロッ
トサイズが一義的に定まる場合が多い。これに対し、組
立加工系やプロセス産業で一般的な、段取り替えを伴う
連続生産工程では、最小ロットサイズおよび最大ロット
サイズを決める客観的な基準が存在しない。すると、こ
れらの最小ロットサイズおよび最大ロットサイズが、生
産計画を立案する担当者の恣意によって決定されてしま
い、ロットサイズが最適なものにならないという問題が
ある。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、最適なロットサイズを算出することがで
きるロットサイズ算出プログラムを記録した記録媒体、
ロットサイズ算出方法、およびロットサイズ算出方法を
用いた製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、製品をロット単位で生産する際のロットサイズを算
出するロットサイズ算出プログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体であって、単位数量当たり
の製品価格と、製品を生産する際の生産速度と、生産に
おけるロットを切り替える際に要する段取り替えロス時
間とに基づいて、1回のロット切り替えに要する切替コ
ストを算出する切替コスト算出過程と、この切替コスト
算出過程で算出された切替コストと、製品の単位数量を
単位期間保管するのに要する在庫費用とに基づいて、こ
の在庫費用の積算値が切替コストと等しくなる、製品の
保管数量と保管期間との積である臨界在庫単位を算出す
る臨界在庫単位算出過程と、製品の生産計画における全
計画対象期間の最初の期初在庫と、全計画対象期間に含
まれる各単位期間における製品の需要量とに基づいて、
各単位期間までに生産する必要がある製品の生産所要量
を算出する生産所要量算出過程と、この生産所要量算出
過程で算出された生産所要量と、前記臨界在庫単位算出
過程で算出された臨界在庫単位とに基づいて、全計画対
象期間に含まれる各単位期間における、製品の保管数量
と保管期間との積である在庫単位の合計が、臨界在庫単
位を超えない範囲で最大となる、各単位期間に生産する
製品のロットサイズを算出するロットサイズ算出過程と
をコンピュータに実行させることを特徴とするロットサ
イズ算出プログラムを記録した記録媒体である。
【0008】請求項2に記載の発明は、製品をロット単
位で生産する際のロットサイズを算出するロットサイズ
算出方法であって、単位数量当たりの製品価格と、製品
を生産する際の生産速度と、生産におけるロットを切り
替える際に要する段取り替えロス時間とに基づいて、1
回のロット切り替えに要する切替コストを算出する切替
コスト算出過程と、この切替コスト算出過程で算出され
た切替コストと、製品の単位数量を単位期間保管するの
に要する在庫費用とに基づいて、この在庫費用の積算値
が切替コストと等しくなる、製品の保管数量と保管期間
との積である臨界在庫単位を算出する臨界在庫単位算出
過程と、製品の生産計画における全計画対象期間の最初
の期初在庫と、全計画対象期間に含まれる各単位期間に
おける製品の需要量とに基づいて、各単位期間までに生
産する必要がある製品の生産所要量を算出する生産所要
量算出過程と、この生産所要量算出過程で算出された生
産所要量と、前記臨界在庫単位算出過程で算出された臨
界在庫単位とに基づいて、全計画対象期間に含まれる各
単位期間における、製品の保管数量と保管期間との積で
ある在庫単位の合計が、臨界在庫単位を超えない範囲で
最大となる、各単位期間に生産する製品のロットサイズ
を算出するロットサイズ算出過程とを有することを特徴
とするロットサイズ算出方法である。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のロットサイズ算出方法を用いた製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明の原理を説明する。
本発明によれば、合理的な基準によって需要オーダーが
グループ化され、最適な生産指示数量すなわちロットサ
イズが算出される。ここで、需要オーダーとは、顧客か
らの受注情報であって、納期と納入数量の定まった受注
情報を意味し、この受注情報は、想定される受注情報
と、確定した受注情報との双方を含むものとする。
【0011】複数の需要オーダーをグループ化して1つ
のロットにまとめると、このロットを保管する必要が生
じ、在庫費用が発生する。これは、グループ化されて出
来たロットの生産納期を、グループに含まれる需要オー
ダーの最初の納期に合わせざるを得ないので、グループ
に含まれる他の需要オーダーのための生産を、本来必要
とされる納期よりも早い時点で行うことになるからであ
る。
【0012】もし、製品在庫の保管スペースに十分な余
裕があって、直接には保管コストが発生しない場合であ
っても、生産のための材料手配を早い時期に行うことに
よる在庫金利相当のコスト発生は免れない。
【0013】一方、需要オーダーがあるたびにロットを
形成すると、ロットが細分化され、生産において、ロッ
ト切替に伴う段取り替えロス時間が増大する。特に、生
産のボトルネックとなる工程で段取り替えロス時間が増
大すると、工場全体のスループットが低下してしまう。
【0014】従って、本発明においては、ロットまとめ
に伴う在庫費用と、ロット切り替えに伴う段取り替えロ
ス時間によって失われる費用(切替コスト)との合計を
最小とするロットサイズが算出される。
【0015】以下、本発明の一実施形態であるロットサ
イズ算出プログラムについて説明する。このロットサイ
ズ算出プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録
媒体に記録され、この記録媒体に記録されたプログラム
をコンピュータに読み込ませ、プログラムを実行するこ
とにより、ロットサイズの算出が行われる。なお、コン
ピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フロッピー(登
録商標)ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の
可搬媒体や、コンピュータに内蔵されるハードディス
ク、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read O
nly Memory)等の記憶装置を含む。
【0016】また、上記コンピュータが、インターネッ
ト等のネットワークや電話回線等の通信回線と接続され
ている場合には、これらのネットワークや通信回線を介
してプログラムをダウンロードすることも可能である。
従って、この場合、上記「コンピュータ読み取り可能な
記録媒体」は、ネットワークや通信回線を介してプログ
ラムを伝送する際に、短時間の間、動的にプログラムを
保持する通信線のような伝送媒体や、ネットワーク上の
サーバ内の揮発性メモリのように、一定時間プログラム
を保持しているメモリも含むものとする。
【0017】本実施形態におけるロットサイズ算出プロ
グラムが読み込まれるコンピュータは、ロットサイズ算
出のための演算を行うCPU(Central Processing Uni
t)、演算結果等を記憶する記憶装置、算出の元になる
入力値等を入力するための入力装置、演算結果等を表示
するための表示装置等を有し、これらの構成によってプ
ログラムの機能が実現される。
【0018】前記記憶装置は、RAM(Random Access
Memory)のような揮発性のメモリや、ROM(Read Onl
y Memory)、ハードディスク装置、フロッピーディスク
装置、光磁気ディスク装置等の不揮発性のメモリや、こ
れらの組み合わせによって構成される。また、前記入力
装置は、キーボード、マウス等によって構成され、前記
表示装置は、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶表示装
置等によって構成される。
【0019】まず、図1に示す機能ブロック図を参照
し、本実施形態におけるロットサイズ算出プログラムの
機能の概略を説明する。このロットサイズ算出プログラ
ムは、製品をロット単位で生産する際に発生するコス
ト、すなわちロットまとめによって発生する在庫費用
と、ロット切り替え時の段取り替えロス時間によって失
われる費用との合計を最小にする、最適なロットサイズ
を算出する。
【0020】このロットサイズ算出プログラムにおいて
は、まず、切替コスト算出過程1において、製品の単位
数量当たりの価格である製品価格と、製品を生産する際
の生産速度と、ロット(生産品種)を切り替える際の段
取り替えに要する時間である段取り替えロス時間とか
ら、1回のロット切り替えに要する切替コストが算出さ
れる。
【0021】次に、臨界在庫単位算出過程2において、
前記切替コスト算出過程1で算出された切替コストと、
製品の単位数量を単位期間保管するのに要する在庫費用
とから、「臨界在庫単位」が算出される。ここで、「在
庫単位」とは、製品を保管する際の、保管数量と保管期
間との積で表される数値であり、「臨界在庫単位」と
は、前記「在庫単位」の臨界値、すなわち在庫費用の積
算値が1回の切替コストと等しくなる「在庫単位」のこ
とである。
【0022】次に、生産所要量算出過程3において、製
品の生産計画における全計画対象期間の最初にもってい
た在庫すなわち期初在庫と、全計画対象期間に含まれる
各単位期間に必要となる製品の数量すなわち需要量とか
ら、各単位期間までに生産する必要がある製品の数量す
なわち生産所要量が算出される。
【0023】最後に、ロットサイズ算出過程4におい
て、前記生産所要量算出過程3で算出された生産所要量
と、前記臨界在庫単位算出過程2で算出された臨界在庫
単位とから、各単位期間に生産すべきロットサイズ(生
産指示数量)が算出される。算出されたロットサイズ
は、コストを最小にする、最適なロットサイズとなって
いる。
【0024】以下、各算出過程を詳細に説明する。ま
ず、切替コスト算出過程1について説明する。切替コス
トとは、ロットの切り替えすなわち生産する品種の切り
替えに伴う段取り替えによって発生するロス時間で失わ
れるコストである。切替コストは、次の手順により算出
される。
【0025】1.生産計画を立案する担当者等が、工場
の特性によって決まる生産のボトルネック工程におけ
る、製品の生産速度を求める。 2.担当者等が、過去の実績を参考にして、生産のボト
ルネック工程における段取り替えロス時間を求める。 3.担当者等が、工場出荷時点における製品価格を求め
る。 4.上記1〜3で求めた数値をコンピュータに入力する
と、下記の式(1)に従って切替コストが算出される。 切替コスト=段取り替えロス時間×生産速度×製品価格 …(1)
【0026】次に、臨界在庫単位算出過程2について説
明する。まず、在庫単位について説明する。在庫単位と
は、製品を保管する際の、保管数量と保管期間との積で
表される数値である。すなわち、製品の1単位数量を、
生産計画の1タイム・フェイズ期間(1単位期間)保管
することが、1在庫単位を意味する。生産計画の1タイ
ム・フェイズ期間(1単位期間)とは、生産計画の時間
刻みのことである。
【0027】例えば、製品の1単位数量が個数すなわち
「個」であり、生産計画の1タイム・フェイズ期間(1
単位期間)が1日すなわち「日」であれば、在庫単位は
「個・日」によって表される。また、製品の1単位数量
が「キログラム」であり、生産計画の1タイム・フェイ
ズ期間(1単位期間)が「週」であれば、在庫単位は
「キログラム・週」によって表される。
【0028】次に、臨界在庫単位について説明する。臨
界在庫単位とは、上記在庫単位の臨界値、すなわち在庫
費用の積算値が1回の切替コストと等しくなる在庫単位
のことである。すなわち、在庫単位が、臨界在庫単位を
超えると、在庫費用すなわち在庫をもつことによる損失
が、1回のロット切り替えで発生する段取り替えロス時
間による損失を上回る。
【0029】従って、この臨界在庫単位を、どこまでの
範囲の需要オーダーをグループ化し、1ロットにまとめ
るかの判定に用い、そのロットを保管することによって
発生する在庫単位が、臨界在庫単位を超えない範囲まで
の需要オーダーをグループ化し、1ロットにまとめる。
臨界在庫単位は、下記の式(2)によって算出される。 臨界在庫単位=切替コスト÷(1在庫単位当たりの在庫費用) …(2)
【0030】次に、図2に示すフローチャートを参照
し、生産所要量算出過程3の手順を説明するが、この説
明に先だって、まずフローチャート中の符号を説明す
る。 i,j,m:タイム・フェイズ化された単位期間を表す
変数。タイム・フェイズ化された単位期間とは、全計画
対象期間中での時間刻みである。(一例としては、全計
画対象期間が30日、単位期間が1日など) n:全計画対象期間中の最後の単位期間を表す定数。
(上記の例では、30日目) D(i):単位期間iにおける需要量。この値は、生産
計画を立案する担当者等が求め、生産所要量算出過程3
における入力値となる。 R(i):単位期間iにおける生産所要量。この値は、
生産所要量算出過程3で算出され、この生産所要量算出
過程3の最終的な出力値となる。 S(i):単位期間iにおける引き当て可能な製品の在
庫量。この値は、生産所要量算出過程3中で算出され
る。 Z:製品の安全在庫量を表す定数。 すなわち、生産所要量算出過程3では、期初在庫量と、
各単位期間iにおける需要量D(i)とから、各単位期
間iまでに最低限生産しなければならない数量である生
産所要量R(i)が算出される。
【0031】以下、生産所要量算出過程3の手順を説明
する。なお、以下の説明では、説明を分かりやすくする
ため、単位期間が「日」であるものとするが、本発明
は、これに限定されるものではなく、例えば単位期間を
「時間」や「週」とすることも可能であり、単位期間は
任意に設定することが可能である。また、以下の文中に
おけるS1等の符号は、フローチャート中のステップを
表している。
【0032】まず、担当者等によって入力された期初在
庫量から安全在庫量Zが引かれ、期初における引き当て
可能な在庫量S(0)が算出される。これは、製品の在
庫量が、いかなる場合であっても安全在庫量を下回らな
いようにするためである。次に、変数iに1が代入され
る(S1)。次に、i日目における引き当て可能な在庫
量S(i)が算出される(S2)が、現時点ではi=1
なので、1日目における引き当て可能な在庫量S(1)
が算出される。
【0033】i日目における引き当て可能な在庫量S
(i)は、(i−1)日目における引き当て可能な在庫
量S(i−1)からi日目における需要量D(i)を引
くことによって算出される。ただし、引き当て可能な在
庫量S(i−1)より需要量D(i)の方が多い場合に
は、i日目における引き当て可能な在庫量S(i)は0
とされる。
【0034】次に、i日目における生産所要量R(i)
が算出される(S3)。i日目における生産所要量R
(i)は、i日目における需要量D(i)から(i−
1)日目における引き当て可能な在庫量S(i−1)を
引くことによって算出される。ただし、需要量D(i)
より引き当て可能な在庫量S(i−1)の方が多い場合
には、i日目における生産所要量R(i)は0とされ
る。
【0035】次に、変数iをインクリメントすなわち1
だけ増加させる(S4)。次に、i>nであるか否か、
すなわち全計画対象期間中の最終日まで計算が終了した
か否かが調べられる(S5)。最終日まで計算が終了し
ていなければ、図中の「いいえ」の方向へ進み、前記ス
テップS2へ処理が戻され、次の日における計算が行わ
れる。最終日まで計算が終了していれば、図中の「は
い」の方向へ進み、生産所要量算出過程3を終了させ
る。以上の生産所要量算出過程3により、全計画対象期
間に含まれる各単位期間すなわちi日目(i=1,2,
…、n)における生産所要量R(i)が算出される。
【0036】次に、図3に示すフローチャートを参照
し、ロットサイズ算出過程4の手順を説明するが、この
説明に先だって、まずフローチャート中の符号を説明す
る。 PP(m):単位期間jから単位期間mまでの需要オー
ダーを1ロットにまとめた場合の在庫単位。この値は、
ロットサイズ算出過程4中で算出される。 TR(j):単位期間jに発せられる生産指示における
生産指示数量すなわちロットサイズ。この値が、ロット
サイズ算出過程4で算出され、このロットサイズ算出過
程4の最終的な出力値となる。すなわち、ロットサイズ
算出過程4では、各単位期間iにおける生産所要量R
(i)と、臨界在庫単位とから、単位期間jにおける生
産指示数量すなわちロットサイズTR(j)が算出され
る。
【0037】以下、ロットサイズ算出過程4の手順を説
明する。なお、以下の説明では、前記生産所要量算出過
程3の説明と同様に、単位期間が「日」であるものとす
るが、本発明が、これに限定されないこともまた同様で
ある。また、以下の文中におけるS11等の符号が、フ
ローチャート中のステップを表していることもまた同様
である。
【0038】まず、生産所要量R(i)が、i=1から
i=nまでの範囲において昇順で調べられ、最初に生産
所要量R(i)が発生する、すなわち正の値となる日が
検索され、この日がj日目とされる(S11)。次に、
変数mにjが代入される(S12)。
【0039】次に、j日目からm日目までの需要オーダ
ーを1ロットにまとめた場合の在庫単位PP(m)が算
出される(S13)。ただし、現時点ではm=jである
から、j日目のみの需要オーダーをそのまま1ロットと
した場合の在庫単位PP(j)が算出される。
【0040】次に、在庫単位PP(m)が、臨界在庫単
位より大であるか否かが調べられる(S14)。大でな
ければ、図中の「いいえ」の方向へ進み、変数mをイン
クリメントすなわち1だけ増加させ(S15)、前記ス
テップS13へ処理が戻され、再度、在庫単位PP
(m)が算出される。大であれば、図中の「はい」の方
向へ進み、m=jであるか否かが調べられる(S1
6)。m=jであれば、図中の「はい」の方向へ進み、
j日目のみの生産所要量R(j)がTR(j)とされる
(S17)。m=jでなければ、図中の「いいえ」の方
向へ進み、i=j日目からi=m−1日目までの生産所
要量R(i)の積算値がTR(j)とされる(S1
8)。そして、前記ステップS17またはS18で算出
されたTR(j)が、j日目における生産指示数量すな
わちロットサイズとされる(S19)。
【0041】次に、全計画対象期間の最終日に達したか
否か、すなわちm≧nであるか否かが調べられる(S2
0)。最終日に達していなければ、図中の「いいえ」の
方向へ進み、m日目から上記と同様の計算を繰り返すた
め、変数jにmが代入され(S21)、前記ステップS
13へ処理が戻される。最終日に達していれば、図中の
「はい」の方向へ進み、ロットサイズ算出過程4を終了
させる。以上のロットサイズ算出過程4により、全計画
対象期間に含まれる各単位期間すなわちj日目におけ
る、生産指示数量すなわちロットサイズTR(j)が算
出される。算出されたロットサイズTR(j)は、この
ロットを保管するのに要する在庫費用と、ロット切り替
えによって失われる費用との合計を最小にする値となっ
ている。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、在庫費用と、ロット切
り替えによって失われる費用との合計が最小となる、最
適なロットサイズを算出することができるので、合理的
な生産計画を立案することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるロットサイズ算
出プログラムの機能の概略を説明するための機能ブロッ
ク図。
【図2】 生産所要量算出過程の手順を説明するための
フローチャート。
【図3】 ロットサイズ算出過程の手順を説明するため
のフローチャート。
【符号の説明】
1 切替コスト算出過程 2 臨界在庫単位算
出過程 3 生産所要量算出過程 4 ロットサイズ算
出過程

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品をロット単位で生産する際のロット
    サイズを算出するロットサイズ算出プログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 単位数量当たりの製品価格と、製品を生産する際の生産
    速度と、生産におけるロットを切り替える際に要する段
    取り替えロス時間とに基づいて、1回のロット切り替え
    に要する切替コストを算出する切替コスト算出過程と、 この切替コスト算出過程で算出された切替コストと、製
    品の単位数量を単位期間保管するのに要する在庫費用と
    に基づいて、この在庫費用の積算値が切替コストと等し
    くなる、製品の保管数量と保管期間との積である臨界在
    庫単位を算出する臨界在庫単位算出過程と、 製品の生産計画における全計画対象期間の最初の期初在
    庫と、全計画対象期間に含まれる各単位期間における製
    品の需要量とに基づいて、各単位期間までに生産する必
    要がある製品の生産所要量を算出する生産所要量算出過
    程と、 この生産所要量算出過程で算出された生産所要量と、前
    記臨界在庫単位算出過程で算出された臨界在庫単位とに
    基づいて、全計画対象期間に含まれる各単位期間におけ
    る、製品の保管数量と保管期間との積である在庫単位の
    合計が、臨界在庫単位を超えない範囲で最大となる、各
    単位期間に生産する製品のロットサイズを算出するロッ
    トサイズ算出過程とをコンピュータに実行させることを
    特徴とするロットサイズ算出プログラムを記録した記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 製品をロット単位で生産する際のロット
    サイズを算出するロットサイズ算出方法であって、 単位数量当たりの製品価格と、製品を生産する際の生産
    速度と、生産におけるロットを切り替える際に要する段
    取り替えロス時間とに基づいて、1回のロット切り替え
    に要する切替コストを算出する切替コスト算出過程と、 この切替コスト算出過程で算出された切替コストと、製
    品の単位数量を単位期間保管するのに要する在庫費用と
    に基づいて、この在庫費用の積算値が切替コストと等し
    くなる、製品の保管数量と保管期間との積である臨界在
    庫単位を算出する臨界在庫単位算出過程と、 製品の生産計画における全計画対象期間の最初の期初在
    庫と、全計画対象期間に含まれる各単位期間における製
    品の需要量とに基づいて、各単位期間までに生産する必
    要がある製品の生産所要量を算出する生産所要量算出過
    程と、 この生産所要量算出過程で算出された生産所要量と、前
    記臨界在庫単位算出過程で算出された臨界在庫単位とに
    基づいて、全計画対象期間に含まれる各単位期間におけ
    る、製品の保管数量と保管期間との積である在庫単位の
    合計が、臨界在庫単位を超えない範囲で最大となる、各
    単位期間に生産する製品のロットサイズを算出するロッ
    トサイズ算出過程とを有することを特徴とするロットサ
    イズ算出方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のロットサイズ算出方法
    を用いた製造方法。
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