JPH08270637A - 軸受装置 - Google Patents
軸受装置Info
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- JPH08270637A JPH08270637A JP7093040A JP9304095A JPH08270637A JP H08270637 A JPH08270637 A JP H08270637A JP 7093040 A JP7093040 A JP 7093040A JP 9304095 A JP9304095 A JP 9304095A JP H08270637 A JPH08270637 A JP H08270637A
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- JP
- Japan
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- bracket
- boss
- boss portion
- shim
- lip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C11/00—Pivots; Pivotal connections
- F16C11/04—Pivotal connections
- F16C11/045—Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2350/00—Machines or articles related to building
- F16C2350/26—Excavators
Landscapes
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボス部と相手方部材との間のシール性を高め
て異物の侵入を防ぐと共に、万一異物が侵入した場合で
も、ボス部とブラケット部との摩耗をシム板等によって
効果的に防止できるようにする。 【構成】 ボス部18と相手方部材のブラケット部11
との間に、両部材より軟質で弾性を有する自己潤滑性材
料等からなるシム板24,25を対向配設し、シム板2
4,25の外周側にはテーパ状に屈曲するリップ部24
B,25Bを一体形成する。また、シム板24,25間
には環状の摺動板26を挿入する。そして、シム板2
4,25のリップ部24B,25B間にはOリング27
を締め付けをもって装着することにより、リップ部24
B,25Bの先端側をブラケット部11とボス部18と
のテーパ部18C,11Cに弾性的に当接させる。
て異物の侵入を防ぐと共に、万一異物が侵入した場合で
も、ボス部とブラケット部との摩耗をシム板等によって
効果的に防止できるようにする。 【構成】 ボス部18と相手方部材のブラケット部11
との間に、両部材より軟質で弾性を有する自己潤滑性材
料等からなるシム板24,25を対向配設し、シム板2
4,25の外周側にはテーパ状に屈曲するリップ部24
B,25Bを一体形成する。また、シム板24,25間
には環状の摺動板26を挿入する。そして、シム板2
4,25のリップ部24B,25B間にはOリング27
を締め付けをもって装着することにより、リップ部24
B,25Bの先端側をブラケット部11とボス部18と
のテーパ部18C,11Cに弾性的に当接させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル等
の建設機械においてピン結合装置として好適に用いられ
る軸受装置に関する。
の建設機械においてピン結合装置として好適に用いられ
る軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械にあ
っては、例えば作業装置のブーム、アームおよびバケッ
ト間をそれぞれピン結合装置としての軸受装置により回
動可能に連結し、土砂等の掘削作業時にブームシリン
ダ、アームシリンダおよびバケットシリンダを伸縮させ
ることによって、ブーム、アームおよびバケットをそれ
ぞれ俯仰動(回動)するようにしている。
っては、例えば作業装置のブーム、アームおよびバケッ
ト間をそれぞれピン結合装置としての軸受装置により回
動可能に連結し、土砂等の掘削作業時にブームシリン
ダ、アームシリンダおよびバケットシリンダを伸縮させ
ることによって、ブーム、アームおよびバケットをそれ
ぞれ俯仰動(回動)するようにしている。
【0003】ここで、前記軸受装置(ピン結合装置)と
しては、例えば実開平2−112743号公報または実
開平3−48118号公報等に記載のように、ブームま
たはアームの先端側に設けられたボス部と、該ボス部に
穿設されたピン挿嵌穴内に摺動可能に挿嵌され、前記ボ
ス部を相手方部材の各ブラケット部間に回動可能に連結
した連結ピンとから構成されている。
しては、例えば実開平2−112743号公報または実
開平3−48118号公報等に記載のように、ブームま
たはアームの先端側に設けられたボス部と、該ボス部に
穿設されたピン挿嵌穴内に摺動可能に挿嵌され、前記ボ
ス部を相手方部材の各ブラケット部間に回動可能に連結
した連結ピンとから構成されている。
【0004】そして、この種の従来技術による軸受装置
では、前記連結ピンの軸方向端部を相手方部材の各ブラ
ケット部に廻止め状態で固定し、前記ボス部を相手方部
材の各ブラケット部に対して連結ピンの周囲で回動(回
転)させるようにしている。また、前記ボス部の軸方向
両端側と相手方部材の各ブラケット部との間には、その
外周側にシール部材としてOリング等を設け、前記ボス
部と相手方部材の各ブラケット部との隙間内に異物が侵
入してくるのをOリングによって防止するようにしてい
る。
では、前記連結ピンの軸方向端部を相手方部材の各ブラ
ケット部に廻止め状態で固定し、前記ボス部を相手方部
材の各ブラケット部に対して連結ピンの周囲で回動(回
転)させるようにしている。また、前記ボス部の軸方向
両端側と相手方部材の各ブラケット部との間には、その
外周側にシール部材としてOリング等を設け、前記ボス
部と相手方部材の各ブラケット部との隙間内に異物が侵
入してくるのをOリングによって防止するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、例えば油圧ショベルの上部旋回体を右また
は左方向に旋回駆動しつつブーム、アームおよびバケッ
トをそれぞれ俯仰動(回動)して土砂等の掘削作業を行
うときに、上部旋回体の旋回動作により前記連結ピンの
軸方向に慣性力が作用し、前記ボス部の軸方向両端側端
面のうち一方の端面が相手方部材のブラケット部に当接
または衝突するようになる。
来技術では、例えば油圧ショベルの上部旋回体を右また
は左方向に旋回駆動しつつブーム、アームおよびバケッ
トをそれぞれ俯仰動(回動)して土砂等の掘削作業を行
うときに、上部旋回体の旋回動作により前記連結ピンの
軸方向に慣性力が作用し、前記ボス部の軸方向両端側端
面のうち一方の端面が相手方部材のブラケット部に当接
または衝突するようになる。
【0006】そして、この状態で前記ボス部を相手方部
材の各ブラケット部に対して回動させると、前記ボス部
の端面が相手方部材としてのブラケット部の端面に金属
対金属の摺動となって摩擦接触し、両者の摺動面が早期
に摩耗し易くなる。
材の各ブラケット部に対して回動させると、前記ボス部
の端面が相手方部材としてのブラケット部の端面に金属
対金属の摺動となって摩擦接触し、両者の摺動面が早期
に摩耗し易くなる。
【0007】さらに、このような状態で掘削作業を続け
ると、ボス部と各ブラケット部との摺動面が摩耗するこ
とにより両者の間の隙間が拡大し、連結ピンの軸方向に
慣性力が作用する時等には、各ブラケット部間でボス部
が軸方向に大きく移動して衝突し、これにより異音が発
生する。
ると、ボス部と各ブラケット部との摺動面が摩耗するこ
とにより両者の間の隙間が拡大し、連結ピンの軸方向に
慣性力が作用する時等には、各ブラケット部間でボス部
が軸方向に大きく移動して衝突し、これにより異音が発
生する。
【0008】また、ボス部と各ブラケット部との間には
Oリング等を設けているが、両者の間の隙間が大きくな
ると、Oリングによるシール性が損なわれ易くなり、ボ
ス部と各ブラケット部との隙間内に異物が侵入すること
によって、両者の摺動面がさらに摩耗する原因となる。
Oリング等を設けているが、両者の間の隙間が大きくな
ると、Oリングによるシール性が損なわれ易くなり、ボ
ス部と各ブラケット部との隙間内に異物が侵入すること
によって、両者の摺動面がさらに摩耗する原因となる。
【0009】このため、従来技術では、上部旋回体を旋
回動作させて土砂等の掘削作業を続けるうちに、前記ボ
ス部と各ブラケット部との間の隙間が徐々に大きくな
り、該ボス部の端面が相手方部材としてのブラケット部
の端面に衝突して異音の発生や摩耗の原因となるばかり
でなく、異物の侵入によってさらに摩耗し易くなるとい
う問題がある。
回動作させて土砂等の掘削作業を続けるうちに、前記ボ
ス部と各ブラケット部との間の隙間が徐々に大きくな
り、該ボス部の端面が相手方部材としてのブラケット部
の端面に衝突して異音の発生や摩耗の原因となるばかり
でなく、異物の侵入によってさらに摩耗し易くなるとい
う問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はボス部と相手方部材との間のシ
ール性を高めて、土砂等の異物が侵入するのを防ぐと共
に、万一異物が侵入した場合でも、ボス部とブラケット
部との摩耗をシム板等によって効果的に防止できるよう
にした軸受装置を提供することを目的としている。
されたもので、本発明はボス部と相手方部材との間のシ
ール性を高めて、土砂等の異物が侵入するのを防ぐと共
に、万一異物が侵入した場合でも、ボス部とブラケット
部との摩耗をシム板等によって効果的に防止できるよう
にした軸受装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、一側部材のボス部と相手方部材のブラ
ケット部とを連結ピンを介して回動可能に連結してなる
軸受装置に適用される。
ために本発明は、一側部材のボス部と相手方部材のブラ
ケット部とを連結ピンを介して回動可能に連結してなる
軸受装置に適用される。
【0012】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記ボス部とブラケット部とのうち少な
くとも一方の外周側にはテーパ部を形成し、前記ボス部
とブラケット部との間には、該ボス部及びブラケット部
よりも軟質で弾性を有する材料によって環状に形成さ
れ、外周側が全周に亘ってテーパ状に屈曲するリップ部
を有した少なくとも1枚以上のシム板と、少なくとも該
シム板のリップ部に弾性的に接触することにより前記ボ
ス部とブラケット部との間の隙間を外周側からシールす
るシール部材とを設けたことである。
構成の特徴は、前記ボス部とブラケット部とのうち少な
くとも一方の外周側にはテーパ部を形成し、前記ボス部
とブラケット部との間には、該ボス部及びブラケット部
よりも軟質で弾性を有する材料によって環状に形成さ
れ、外周側が全周に亘ってテーパ状に屈曲するリップ部
を有した少なくとも1枚以上のシム板と、少なくとも該
シム板のリップ部に弾性的に接触することにより前記ボ
ス部とブラケット部との間の隙間を外周側からシールす
るシール部材とを設けたことである。
【0013】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、前記テーパ部は、前記ボス部の外周側とブラケット
部の外周側とにそれぞれ形成し、前記シム板は、それぞ
れのリップ部が前記ボス部のテーパ部とブラケット部の
テーパ部とに接触するように前記ボス部とブラケット部
との間に2枚設け、該各シム板のリップ部間には前記シ
ール部材を装着する構成としてもよい。
に、前記テーパ部は、前記ボス部の外周側とブラケット
部の外周側とにそれぞれ形成し、前記シム板は、それぞ
れのリップ部が前記ボス部のテーパ部とブラケット部の
テーパ部とに接触するように前記ボス部とブラケット部
との間に2枚設け、該各シム板のリップ部間には前記シ
ール部材を装着する構成としてもよい。
【0014】また、請求項3に記載の発明のように、前
記テーパ部は、前記ボス部の外周側とブラケット部の外
周側とにそれぞれ形成し、前記シム板は、それぞれのリ
ップ部によって前記ボス部のテーパ部とブラケット部の
テーパ部とを覆うように、前記ボス部とブラケット部と
の間に2枚設け、該各シム板のリップ部間には前記シー
ル部材を装着する構成とすることもできる。
記テーパ部は、前記ボス部の外周側とブラケット部の外
周側とにそれぞれ形成し、前記シム板は、それぞれのリ
ップ部によって前記ボス部のテーパ部とブラケット部の
テーパ部とを覆うように、前記ボス部とブラケット部と
の間に2枚設け、該各シム板のリップ部間には前記シー
ル部材を装着する構成とすることもできる。
【0015】さらに、請求項4に記載の発明のように、
前記ボス部とブラケット部との間には、前記各シム板間
に位置し、該各シム板が相対回転するのを補償する環状
の摺動板を設けてもよい。
前記ボス部とブラケット部との間には、前記各シム板間
に位置し、該各シム板が相対回転するのを補償する環状
の摺動板を設けてもよい。
【0016】
【作用】上記構成により、請求項1に記載の発明では、
ボス部とブラケット部との間にこれらよりも軟質な材料
からなるシム板を設けているため、ボス部とブラケット
部とが直接摺動するのを防止でき、ボス部とブラケット
部とが摩耗するのを抑えることができる。また、ボス部
とブラケット部との間に設けたシール部材は少なくとも
シム板のリップ部に弾性的に接触することによって、ボ
ス部とブラケット部との間の隙間を外周側からシールで
き、両者の隙間内に異物が侵入するのを防止できる。
ボス部とブラケット部との間にこれらよりも軟質な材料
からなるシム板を設けているため、ボス部とブラケット
部とが直接摺動するのを防止でき、ボス部とブラケット
部とが摩耗するのを抑えることができる。また、ボス部
とブラケット部との間に設けたシール部材は少なくとも
シム板のリップ部に弾性的に接触することによって、ボ
ス部とブラケット部との間の隙間を外周側からシールで
き、両者の隙間内に異物が侵入するのを防止できる。
【0017】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、ボス部とブラケット部とに設けたテーパ部に、各シ
ム板のリップ部を接触させることにより、シール部材と
各シム板との弾性力を利用して、各シム板のリップ部を
ボス部とブラケット部とのテーパ部に弾性的に接触させ
ることができ、ボス部とブラケット部との間をより確実
にシールすることができる。
に、ボス部とブラケット部とに設けたテーパ部に、各シ
ム板のリップ部を接触させることにより、シール部材と
各シム板との弾性力を利用して、各シム板のリップ部を
ボス部とブラケット部とのテーパ部に弾性的に接触させ
ることができ、ボス部とブラケット部との間をより確実
にシールすることができる。
【0018】また、請求項3に記載の発明のように、ボ
ス部とブラケット部とのテーパ部を各シム板のリップ部
で覆うようにした場合でも、前記請求項2の発明と同様
に、ボス部とブラケット部との間を確実にシールするこ
とができる。
ス部とブラケット部とのテーパ部を各シム板のリップ部
で覆うようにした場合でも、前記請求項2の発明と同様
に、ボス部とブラケット部との間を確実にシールするこ
とができる。
【0019】さらに、請求項4に記載の発明のように、
ボス部とブラケット部との間に設けた各シム板間に摺動
板を挿入することにより、ボス部とブラケット部との間
で各シム板を摺動板を介してスムーズに相対回転させる
ことができ、例えばボス部をブラケット部に対して円滑
に回動することができる。
ボス部とブラケット部との間に設けた各シム板間に摺動
板を挿入することにより、ボス部とブラケット部との間
で各シム板を摺動板を介してスムーズに相対回転させる
ことができ、例えばボス部をブラケット部に対して円滑
に回動することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例による軸受装置を、図
1ないし図6に基づき、油圧ショベルのピン結合部に適
用した場合を例に挙げて説明する。
1ないし図6に基づき、油圧ショベルのピン結合部に適
用した場合を例に挙げて説明する。
【0021】ここで、図1ないし図3は本発明の第1の
実施例を示している。
実施例を示している。
【0022】図において、1は油圧ショベルの下部走行
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された作業
機本体となる上部旋回体を示し、該上部旋回体2は旋回
フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には運転室4、
機械室5およびカウンタウエイト6等が設けられてい
る。
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された作業
機本体となる上部旋回体を示し、該上部旋回体2は旋回
フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には運転室4、
機械室5およびカウンタウエイト6等が設けられてい
る。
【0023】7は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設
けられた作業装置を示し、該作業装置7は、上部旋回体
2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム8と、該ブ
ーム8の先端側にピン結合されたアーム9と、該アーム
9の先端側にピン結合されたバケット10とから大略構
成され、該バケット10には左,右一対のブラケット部
11,11(図2参照)が溶接等の手段を用いて一体に
設けられている。そして、作業装置7のブーム8はブー
ムシリンダ12によって上,下に俯仰動され、アーム9
はアームシリンダ13によりブーム8に対して俯仰動さ
れる。
けられた作業装置を示し、該作業装置7は、上部旋回体
2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム8と、該ブ
ーム8の先端側にピン結合されたアーム9と、該アーム
9の先端側にピン結合されたバケット10とから大略構
成され、該バケット10には左,右一対のブラケット部
11,11(図2参照)が溶接等の手段を用いて一体に
設けられている。そして、作業装置7のブーム8はブー
ムシリンダ12によって上,下に俯仰動され、アーム9
はアームシリンダ13によりブーム8に対して俯仰動さ
れる。
【0024】また、バケットシリンダ14はロッド先端
側が一対のリンク15,16にピン結合され、該各リン
ク15,16のうち一方の各リンク15がアーム9の先
端側にピン結合され、他方の各リンク16がバケット1
0の各ブラケット部11にピン結合されている。そし
て、バケット10はバケットシリンダ14を伸縮させる
ことにより、アーム9の先端側で各リンク15,16を
介して回動される。
側が一対のリンク15,16にピン結合され、該各リン
ク15,16のうち一方の各リンク15がアーム9の先
端側にピン結合され、他方の各リンク16がバケット1
0の各ブラケット部11にピン結合されている。そし
て、バケット10はバケットシリンダ14を伸縮させる
ことにより、アーム9の先端側で各リンク15,16を
介して回動される。
【0025】17はアーム9の先端側とバケット10の
各ブラケット部11との間のピン結合部を構成する軸受
装置を示し、該軸受装置17は図2等に示す如く、一側
部材となるアーム9の先端側に設けられる後述のボス部
18と、相手方部材となるバケット10の各ブラケット
部11と、該各ブラケット部11間にボス部18を回動
可能に連結した後述の連結ピン20等とから構成されて
いる。
各ブラケット部11との間のピン結合部を構成する軸受
装置を示し、該軸受装置17は図2等に示す如く、一側
部材となるアーム9の先端側に設けられる後述のボス部
18と、相手方部材となるバケット10の各ブラケット
部11と、該各ブラケット部11間にボス部18を回動
可能に連結した後述の連結ピン20等とから構成されて
いる。
【0026】18はアーム9の先端側に溶接等の手段を
用いて一体的に設けられたボス部を示し、該ボス部18
は鋳鉄等の金属材料により略円筒状に形成され、その内
周側にはブッシュ嵌合穴18Aが設けられている。
用いて一体的に設けられたボス部を示し、該ボス部18
は鋳鉄等の金属材料により略円筒状に形成され、その内
周側にはブッシュ嵌合穴18Aが設けられている。
【0027】また、ボス部18の軸方向両端側に位置す
る端面18B,18Bの外周側には環状の各テーパ部1
8C,18Cが形成され、該各テーパ部18C及び各ブ
ラケット部11のテーパ部11C,11Cは、該ボス部
18と該ブラケット部11との対向面において、図2に
示すようにV字状溝を構成している。
る端面18B,18Bの外周側には環状の各テーパ部1
8C,18Cが形成され、該各テーパ部18C及び各ブ
ラケット部11のテーパ部11C,11Cは、該ボス部
18と該ブラケット部11との対向面において、図2に
示すようにV字状溝を構成している。
【0028】ここで、前記V字状溝の付近を拡大した断
面図である図3に示すように、ボス部18に設けられた
テーパ部18Cは、端面18Bと一定の角度(以下、テ
ーパ角度β1 とする)をなして形成され、これと同様に
各ブラケット部11のテーパ部11Cも、その端面11
Bに対してテーパ角度β1 をなして形成されている。
面図である図3に示すように、ボス部18に設けられた
テーパ部18Cは、端面18Bと一定の角度(以下、テ
ーパ角度β1 とする)をなして形成され、これと同様に
各ブラケット部11のテーパ部11Cも、その端面11
Bに対してテーパ角度β1 をなして形成されている。
【0029】また、各ブラケット部11にはブッシュ嵌
合穴18Aにほぼ対応する穴径をもったピン挿通穴11
A,11Aが穿設され、一対のブラケット部11,11
のうち、一方のブラケット部11には後述の固定ボルト
21を挿通するためのボルト挿通穴11Dが穿設されて
いる。
合穴18Aにほぼ対応する穴径をもったピン挿通穴11
A,11Aが穿設され、一対のブラケット部11,11
のうち、一方のブラケット部11には後述の固定ボルト
21を挿通するためのボルト挿通穴11Dが穿設されて
いる。
【0030】19,19はボス部18のブッシュ嵌合穴
18A内にそれぞれ圧入嵌合されたブッシュを示し、該
各ブッシュ19は軸受鋼(SUJ)または機械構造用炭
素鋼(STKM16)等の金属材料により円筒状に形成
され、ボス部18のブッシュ嵌合穴18A内に一定の締
代をもって嵌着されている。そして、ブッシュ19の内
周側にはピン挿通穴19Aが形成され、該ピン挿通穴1
9A内には後述する連結ピン20が摺動可能に挿嵌され
ている。
18A内にそれぞれ圧入嵌合されたブッシュを示し、該
各ブッシュ19は軸受鋼(SUJ)または機械構造用炭
素鋼(STKM16)等の金属材料により円筒状に形成
され、ボス部18のブッシュ嵌合穴18A内に一定の締
代をもって嵌着されている。そして、ブッシュ19の内
周側にはピン挿通穴19Aが形成され、該ピン挿通穴1
9A内には後述する連結ピン20が摺動可能に挿嵌され
ている。
【0031】20は各ブラケット部11間にボス部18
を回動可能に連結した連結ピンを示し、該連結ピン20
は炭素鋼S45Cおよびこれを表面改質したもの等の調
質鋼により円柱状に形成され、その軸方向の一端側に
は、ブラケット部11のボルト挿通穴11Dと対応する
位置にボルト挿通穴20Aが穿設されている。
を回動可能に連結した連結ピンを示し、該連結ピン20
は炭素鋼S45Cおよびこれを表面改質したもの等の調
質鋼により円柱状に形成され、その軸方向の一端側に
は、ブラケット部11のボルト挿通穴11Dと対応する
位置にボルト挿通穴20Aが穿設されている。
【0032】そして、ブラケット部11の各ボルト挿通
穴11Dおよび連結ピン20のボルト挿通穴20A内に
は固定ボルト21が挿通され、該固定ボルト21は後述
の固定ナット28と共にブラケット部11に対して連結
ピン20を廻止めおよび抜止め状態に保持している。
穴11Dおよび連結ピン20のボルト挿通穴20A内に
は固定ボルト21が挿通され、該固定ボルト21は後述
の固定ナット28と共にブラケット部11に対して連結
ピン20を廻止めおよび抜止め状態に保持している。
【0033】また、連結ピン20の他端側端面にはその
中心部側に凹部20Bが形成され、該凹部20Bの底部
側にはグリース注入路20Cの基端側が開口している。
一方、該グリース注入路20Cの先端側は軸方向中間部
でL字状に屈曲しボス部18のブッシュ嵌合穴18A内
に嵌着された前記ブッシュ19,19の間に開口してい
る。そして、ボス部18内にグリースを充填する時に
は、グリース注入路20Cの基端側に螺着されたグリー
スニップル22側から、グリース注入路20Cを介して
ボス部18内にグリースを注入する。
中心部側に凹部20Bが形成され、該凹部20Bの底部
側にはグリース注入路20Cの基端側が開口している。
一方、該グリース注入路20Cの先端側は軸方向中間部
でL字状に屈曲しボス部18のブッシュ嵌合穴18A内
に嵌着された前記ブッシュ19,19の間に開口してい
る。そして、ボス部18内にグリースを充填する時に
は、グリース注入路20Cの基端側に螺着されたグリー
スニップル22側から、グリース注入路20Cを介して
ボス部18内にグリースを注入する。
【0034】23,23はボス部18の各端面18B側
からブッシュ嵌合穴18A内に装着されたリング状の各
リップシールで、該各リップシール23は連結ピン20
の軸方向に大きく離間して、各ブッシュ19の軸方向外
側の端面に当接し、そのリップ部が連結ピン20の外周
面に摺接している。そして、該各リップシール23はボ
ス部18内の各ブッシュ19と連結ピン20との間の摺
動面に、外部から土砂等の異物が侵入するのを防止する
と共に、ボス部18内に充填した潤滑剤としてのグリー
スが外部に漏洩するのを抑制するようになっている。
からブッシュ嵌合穴18A内に装着されたリング状の各
リップシールで、該各リップシール23は連結ピン20
の軸方向に大きく離間して、各ブッシュ19の軸方向外
側の端面に当接し、そのリップ部が連結ピン20の外周
面に摺接している。そして、該各リップシール23はボ
ス部18内の各ブッシュ19と連結ピン20との間の摺
動面に、外部から土砂等の異物が侵入するのを防止する
と共に、ボス部18内に充填した潤滑剤としてのグリー
スが外部に漏洩するのを抑制するようになっている。
【0035】24,24,25,25は各ブラケット部
11の端面11Bとボス部18の各端面18との間に挿
入されたシム板を示し、該各シム板24,25は各ブラ
ケット部11及びボス部18よりも軟質で弾性を有する
非鉄金属材料(ステンレス、アルミニウム等)、または
自己潤滑性材料(例えばポリテトラフルオロエチレン、
ポリイミド、ナイロン66等のエンジニアリングプラス
ティック、もしくは銅合金等を含む)によって形成さ
れ、薄い平板からなる環状部24A,25Aと、該環状
部24A,25Aの外周側に一体形成され、該環状部2
4A,25Aに対して一定角度(以下、リップ角度α1
とする)をもってテーパ状に屈曲したリップ部24B,
25Bとから構成されている。また、該各シム板24,
25の環状部24A,25Aには、その中心部側に連結
ピン20を挿通するためのピン挿通穴24C,25Cが
穿設されている。
11の端面11Bとボス部18の各端面18との間に挿
入されたシム板を示し、該各シム板24,25は各ブラ
ケット部11及びボス部18よりも軟質で弾性を有する
非鉄金属材料(ステンレス、アルミニウム等)、または
自己潤滑性材料(例えばポリテトラフルオロエチレン、
ポリイミド、ナイロン66等のエンジニアリングプラス
ティック、もしくは銅合金等を含む)によって形成さ
れ、薄い平板からなる環状部24A,25Aと、該環状
部24A,25Aの外周側に一体形成され、該環状部2
4A,25Aに対して一定角度(以下、リップ角度α1
とする)をもってテーパ状に屈曲したリップ部24B,
25Bとから構成されている。また、該各シム板24,
25の環状部24A,25Aには、その中心部側に連結
ピン20を挿通するためのピン挿通穴24C,25Cが
穿設されている。
【0036】ここで、各シム板24,25は図3に示す
如く、リップ部24B,25B間がV字状の溝をなすよ
うに後述の摺動板26を介して対向配設され、リップ部
24B,25Bのリップ角度α1 はテーパ部11C,1
8Cのテーパ角度β1 に対して、
如く、リップ部24B,25B間がV字状の溝をなすよ
うに後述の摺動板26を介して対向配設され、リップ部
24B,25Bのリップ角度α1 はテーパ部11C,1
8Cのテーパ角度β1 に対して、
【0037】
【数1】α1 < β1 なる関係に設定されている。
【0038】そして、各シム板24,25のうち、各シ
ム板24のリップ部24Bは各ブラケット部11のテー
パ部11Cに弾性的に接触することにより、各ブラケッ
ト部11の端面11Bと各シム板24との間に異物が侵
入するのを防止する。また、各シム板25のリップ部2
5Bはその先端側がボス部18の各テーパ部18Cに弾
性的に接触することにより、ボス部18の各端面18B
と各シム板25との間に異物が侵入するのを防止する。
ム板24のリップ部24Bは各ブラケット部11のテー
パ部11Cに弾性的に接触することにより、各ブラケッ
ト部11の端面11Bと各シム板24との間に異物が侵
入するのを防止する。また、各シム板25のリップ部2
5Bはその先端側がボス部18の各テーパ部18Cに弾
性的に接触することにより、ボス部18の各端面18B
と各シム板25との間に異物が侵入するのを防止する。
【0039】26,26は各シム板24,25間に配設
した環状の摺動板を示し、該各摺動板26は前記各シム
板24,25とほぼ同等の材料によって形成されるもの
の、例えば各シム板24,25が非鉄金属材料で形成さ
れる時には、各摺動板26がエンジニアリングプラステ
ィック等の樹脂材料で形成され、逆に各シム板24,2
5が樹脂材料で形成される場合には、各摺動板26が非
鉄金属材料等で形成される。そして、該摺動板26はシ
ム板24,25間に介挿されることにより、シム板2
4,25が互いにスムーズに相対回転するのを補償する
ようになっている。
した環状の摺動板を示し、該各摺動板26は前記各シム
板24,25とほぼ同等の材料によって形成されるもの
の、例えば各シム板24,25が非鉄金属材料で形成さ
れる時には、各摺動板26がエンジニアリングプラステ
ィック等の樹脂材料で形成され、逆に各シム板24,2
5が樹脂材料で形成される場合には、各摺動板26が非
鉄金属材料等で形成される。そして、該摺動板26はシ
ム板24,25間に介挿されることにより、シム板2
4,25が互いにスムーズに相対回転するのを補償する
ようになっている。
【0040】27,27はシール部材としてのOリング
を示し、該各Oリング27は、図3に示すように、各シ
ム板24,25のリップ部24B,25B間に弾性的に
装着され、シム板24,25間をシールすると共に、該
リップ部24B,25Bの先端側を各ブラケット部11
及びボス部18の各テーパ部11C,18Cに押し付け
るようになっている。
を示し、該各Oリング27は、図3に示すように、各シ
ム板24,25のリップ部24B,25B間に弾性的に
装着され、シム板24,25間をシールすると共に、該
リップ部24B,25Bの先端側を各ブラケット部11
及びボス部18の各テーパ部11C,18Cに押し付け
るようになっている。
【0041】さらに、28は連結ピン20を固定ボルト
21と共にブラケット部11に固定する固定ナットを示
し、該固定ナット28は固定ボルト21の先端側に螺着
されることにより、固定ボルト21を緩止め状態に保持
している。
21と共にブラケット部11に固定する固定ナットを示
し、該固定ナット28は固定ボルト21の先端側に螺着
されることにより、固定ボルト21を緩止め状態に保持
している。
【0042】本実施例による油圧ショベルの軸受装置1
7は、上述の如き構成を有するもので、次にその作動に
ついて説明する。
7は、上述の如き構成を有するもので、次にその作動に
ついて説明する。
【0043】例えば油圧ショベルの上部旋回体2を旋回
駆動しつつブーム8、アーム9およびバケット10をそ
れぞれ俯仰動(回動)して土砂等の掘削作業を行うとき
に、上部旋回体2の旋回動作等により連結ピン20の軸
方向(図2の矢示F方向)に慣性力が作用した場合に
は、一対のブラケット部11,11のうち図2中の左側
に位置するブラケット部11側にボス部18が移動し、
両者の隙間が小さくなるように慣性力が作用する。
駆動しつつブーム8、アーム9およびバケット10をそ
れぞれ俯仰動(回動)して土砂等の掘削作業を行うとき
に、上部旋回体2の旋回動作等により連結ピン20の軸
方向(図2の矢示F方向)に慣性力が作用した場合に
は、一対のブラケット部11,11のうち図2中の左側
に位置するブラケット部11側にボス部18が移動し、
両者の隙間が小さくなるように慣性力が作用する。
【0044】しかし、本実施例では、ブラケット部11
とボス部18との間に、例えば非鉄金属または自己潤滑
性を有する材料からなる一対のシム板24,25を設け
ると共に、該シム板24,25間にはほぼ同様の材料か
らなる摺動板26を配設しているから、ブラケット部1
1の端面11Bにボス部18の端面18Bが衝突するの
をシム板24,25及び摺動板26によって防止でき、
両者が金属対金属の摺動となって摩耗するのを抑えるこ
とができると共に、異音の発生等の問題も解消すること
ができる。
とボス部18との間に、例えば非鉄金属または自己潤滑
性を有する材料からなる一対のシム板24,25を設け
ると共に、該シム板24,25間にはほぼ同様の材料か
らなる摺動板26を配設しているから、ブラケット部1
1の端面11Bにボス部18の端面18Bが衝突するの
をシム板24,25及び摺動板26によって防止でき、
両者が金属対金属の摺動となって摩耗するのを抑えるこ
とができると共に、異音の発生等の問題も解消すること
ができる。
【0045】一方、図2中の右側に位置するブラケット
部11とボス部18との間では、矢示F方向の慣性力に
よって、両者の隙間が拡がることになる。しかし、この
場合でもボス部18ブラケット部11との間には、シム
板24,25及び摺動板26を配設すると共に、シム板
24,25のリップ部24B,25B間にはOリング2
7を装着しているから、該リップ部24B,25Bを各
ブラケット部11のテーパ部11Cとボス部18のテー
パ部18Cとに弾性的に当接させることができる。
部11とボス部18との間では、矢示F方向の慣性力に
よって、両者の隙間が拡がることになる。しかし、この
場合でもボス部18ブラケット部11との間には、シム
板24,25及び摺動板26を配設すると共に、シム板
24,25のリップ部24B,25B間にはOリング2
7を装着しているから、該リップ部24B,25Bを各
ブラケット部11のテーパ部11Cとボス部18のテー
パ部18Cとに弾性的に当接させることができる。
【0046】この結果、シム板24,25のリップ部2
4B,25Bによって、ブラケット部11、ボス部18
との間を確実にシールできると共に、シム板24,25
間はOリング27によって確実にシールでき、ボス部1
8と各ブラケット部11との間に異物等が侵入するのを
効果的に防止することができる。
4B,25Bによって、ブラケット部11、ボス部18
との間を確実にシールできると共に、シム板24,25
間はOリング27によって確実にシールでき、ボス部1
8と各ブラケット部11との間に異物等が侵入するのを
効果的に防止することができる。
【0047】特に、各シム板24,25のリップ部24
B,25Bは、各テーパ部11C,18Cのテーパ角度
β1 に対して、そのリップ角度α1 が前記数1の式の如
く小さくなるように設定しているから、各リップ部24
B,25Bの先端側をブラケット部11の各テーパ部1
1Cとボス部18Bの各テーパ部18Cとに線接触に近
い状態で当接させることができ、高いシール性能を確保
できる。
B,25Bは、各テーパ部11C,18Cのテーパ角度
β1 に対して、そのリップ角度α1 が前記数1の式の如
く小さくなるように設定しているから、各リップ部24
B,25Bの先端側をブラケット部11の各テーパ部1
1Cとボス部18Bの各テーパ部18Cとに線接触に近
い状態で当接させることができ、高いシール性能を確保
できる。
【0048】さらに、シム板24,25の間には摺動板
26を挿入しているために、万一ブラケット部端面11
Bとシム板24との間、もしくはボス部18の端面18
Bとシム板25との間に異物等が侵入したとしても、摺
動板26によってシム板24,25をスムーズに相対回
転させることができると共に、ボス部18の端面18B
に対してシム板25(ブラケット部11の端面11Bに
対してシム板24)が相対回転(摺動)するのを防止で
き、これらの端面11B,18Bが摩耗、損傷等の問題
を確実に解消することができる。
26を挿入しているために、万一ブラケット部端面11
Bとシム板24との間、もしくはボス部18の端面18
Bとシム板25との間に異物等が侵入したとしても、摺
動板26によってシム板24,25をスムーズに相対回
転させることができると共に、ボス部18の端面18B
に対してシム板25(ブラケット部11の端面11Bに
対してシム板24)が相対回転(摺動)するのを防止で
き、これらの端面11B,18Bが摩耗、損傷等の問題
を確実に解消することができる。
【0049】従って、本実施例によれば、各ブラケット
部11とボス部18との間のシール性を各シム板24,
25およびOリング27等によって効果的に高めること
ができ、ボス部18とブラケット部11との摩耗をシム
板24,25等によって確実に防止できると共に、上部
旋回体2を旋回動作させて土砂等の掘削作業を続けるう
ちに、前記ボス部18と各ブラケット部11との間の隙
間が大きくなる等の問題を解消できる。
部11とボス部18との間のシール性を各シム板24,
25およびOリング27等によって効果的に高めること
ができ、ボス部18とブラケット部11との摩耗をシム
板24,25等によって確実に防止できると共に、上部
旋回体2を旋回動作させて土砂等の掘削作業を続けるう
ちに、前記ボス部18と各ブラケット部11との間の隙
間が大きくなる等の問題を解消できる。
【0050】次に、図4は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、各シム板のリップ部でボス部と
ブラケット部とのテーパ部を外側から覆うことによっ
て、各シム板とボス部、ブラケット部との間のシール性
を確保する構成としたことにある。なお、本実施例では
前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
し、本実施例の特徴は、各シム板のリップ部でボス部と
ブラケット部とのテーパ部を外側から覆うことによっ
て、各シム板とボス部、ブラケット部との間のシール性
を確保する構成としたことにある。なお、本実施例では
前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0051】図中、31,32は本実施例で採用するシ
ム板を示し、該シム板31,32は前記第1の実施例で
述べた各シム板24,25とほぼ同様に構成され、環状
部31A,32A、リップ部31B,32Bおよびピン
挿通穴31C,32Cを有している。
ム板を示し、該シム板31,32は前記第1の実施例で
述べた各シム板24,25とほぼ同様に構成され、環状
部31A,32A、リップ部31B,32Bおよびピン
挿通穴31C,32Cを有している。
【0052】しかし、該シム板31,32はリップ部3
1B,32Bが環状部31A,32Aに対してリップ角
度α2 をもって形成され、このリップ角度α2 はブラケ
ット部11のテーパ部11Cおよびボス部18のテーパ
部18Cに対して、
1B,32Bが環状部31A,32Aに対してリップ角
度α2 をもって形成され、このリップ角度α2 はブラケ
ット部11のテーパ部11Cおよびボス部18のテーパ
部18Cに対して、
【0053】
【数2】α2 < β1 なる関係に設定されている。
【0054】また、リップ部31B,32Bの先端側に
は連結ピン2O(図2参照)の軸方向に延びる環状の鍔
部31B−1,32B−1が一体形成され、該鍔部31
B−1,32B−1はブラケット部11およびボス部1
8の外径に対応する内径寸法をもって形成されている。
は連結ピン2O(図2参照)の軸方向に延びる環状の鍔
部31B−1,32B−1が一体形成され、該鍔部31
B−1,32B−1はブラケット部11およびボス部1
8の外径に対応する内径寸法をもって形成されている。
【0055】そして、シム板31,32のリップ部31
B,32Bは鍔部31B−1,32B−1と共にブラケ
ット部11のテーパ部11C、およびボス部18のテー
パ部18Cを外側から覆い、シム板31,32とブラケ
ット部11、ボス部18との間をシールできるようにな
っている。
B,32Bは鍔部31B−1,32B−1と共にブラケ
ット部11のテーパ部11C、およびボス部18のテー
パ部18Cを外側から覆い、シム板31,32とブラケ
ット部11、ボス部18との間をシールできるようにな
っている。
【0056】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同等の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、シム板31,32の
リップ部31B,32Bおよび鍔部31B−1,32B
−1によってブラケット部11およびボス部18の各テ
ーパ部11C,18Cを覆うと共に、シム板31,32
のリップ部31B,32B間にはOリング27を外周側
から締代をもって装着しているので、ブラケット部11
の端面11Bとシム板31との間、ボス部18の端面1
8Bとシム板32との間のシール性をさらに向上でき、
異物等の侵入を確実に防止することができる。
でも、前記第1の実施例とほぼ同等の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、シム板31,32の
リップ部31B,32Bおよび鍔部31B−1,32B
−1によってブラケット部11およびボス部18の各テ
ーパ部11C,18Cを覆うと共に、シム板31,32
のリップ部31B,32B間にはOリング27を外周側
から締代をもって装着しているので、ブラケット部11
の端面11Bとシム板31との間、ボス部18の端面1
8Bとシム板32との間のシール性をさらに向上でき、
異物等の侵入を確実に防止することができる。
【0057】さらに、リップ部31B,32Bのリップ
角度α2 を、第1の実施例におけるリップ角度α1 に等
しい角度またはそれを越える角度とすることにより、シ
ム板31,32のリップ部31B,32Bをテーパ部1
1C,18C側に向けて押圧するように、Oリング27
の締め付け力でシム板31,32に与えられる押圧力の
うち、連結ピン20の軸方向へ働く成分を大きくするこ
とができ、シール性能を高めることができる。
角度α2 を、第1の実施例におけるリップ角度α1 に等
しい角度またはそれを越える角度とすることにより、シ
ム板31,32のリップ部31B,32Bをテーパ部1
1C,18C側に向けて押圧するように、Oリング27
の締め付け力でシム板31,32に与えられる押圧力の
うち、連結ピン20の軸方向へ働く成分を大きくするこ
とができ、シール性能を高めることができる。
【0058】次に、図5は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、環状部41A,42Aおよび
リップ部41B,42Bからなるシム板41,42の内
周側に大径の挿通穴41C,42Cを穿設したことにあ
る。
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、環状部41A,42Aおよび
リップ部41B,42Bからなるシム板41,42の内
周側に大径の挿通穴41C,42Cを穿設したことにあ
る。
【0059】ここで、シム板41,42は前記第1の実
施例で述べたシム板24,25とほぼ同様に形成されて
いるものの、該シム板41,42の挿通穴41C,42
Cは連結ピン20の外径寸法よりも十分に大きい寸法を
もって形成されている。そして、該シム板41,42の
挿通穴41C,42Cは摺動板26の外径寸法よりも小
さい寸法をもって形成され、シム板41,42の環状部
41A,42Aは摺動板26の外周側でその表面(裏
面)に摺接するようになっている。
施例で述べたシム板24,25とほぼ同様に形成されて
いるものの、該シム板41,42の挿通穴41C,42
Cは連結ピン20の外径寸法よりも十分に大きい寸法を
もって形成されている。そして、該シム板41,42の
挿通穴41C,42Cは摺動板26の外径寸法よりも小
さい寸法をもって形成され、シム板41,42の環状部
41A,42Aは摺動板26の外周側でその表面(裏
面)に摺接するようになっている。
【0060】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同等の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、シム板41,42の
挿通穴41C,42Cを大径穴として形成したことによ
り、シム板41,42の重量を軽減すると共に材料費を
削減でき、コストダウンを図ることができる。
でも、前記第1の実施例とほぼ同等の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、シム板41,42の
挿通穴41C,42Cを大径穴として形成したことによ
り、シム板41,42の重量を軽減すると共に材料費を
削減でき、コストダウンを図ることができる。
【0061】次に、図6は本発明の第4の実施例を示
し、本実施例の特徴は、ボス部とブラケット部のうち一
方の端部外周側にのみテーパ部を形成し、このテーパ部
にシム板のリップ部を弾性的に接触させる構成としたこ
とにある。なお、本実施例では前記第1の実施例と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
し、本実施例の特徴は、ボス部とブラケット部のうち一
方の端部外周側にのみテーパ部を形成し、このテーパ部
にシム板のリップ部を弾性的に接触させる構成としたこ
とにある。なお、本実施例では前記第1の実施例と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0062】図中、51はボス部、52は相手方部材の
ブラケット部を示し、該ボス部51およびブラケット部
52は前記第1の実施例で述べたボス部18およびブラ
ケット部11とほぼ同様に形成され、ブラケット部52
の端面52Aにはその外周側にテーパ角度β2 のテーパ
部52Bが形成されている。しかし、ボス部51の端面
51Aにはその外周側にテーパ部を形成しておらず、端
面51Aの外周側はOリング27に対する平坦な当接面
(摺接面)となっている。
ブラケット部を示し、該ボス部51およびブラケット部
52は前記第1の実施例で述べたボス部18およびブラ
ケット部11とほぼ同様に形成され、ブラケット部52
の端面52Aにはその外周側にテーパ角度β2 のテーパ
部52Bが形成されている。しかし、ボス部51の端面
51Aにはその外周側にテーパ部を形成しておらず、端
面51Aの外周側はOリング27に対する平坦な当接面
(摺接面)となっている。
【0063】53はボス部51とブラケット部52との
端面51A,52A間に配設されたシム板を示し、該シ
ム板53は前記第1の実施例で述べたシム板24等とほ
ぼ同様に形成され、環状部53A、リップ部53Bおよ
びピン挿通穴53Cを有している。しかし、該シム板5
3はリップ部53Bが環状部53Aに対してリップ角度
α3 なる傾斜角をもって形成され、このリップ角度α3
はブラケット部52のテーパ角度β2 に対して、
端面51A,52A間に配設されたシム板を示し、該シ
ム板53は前記第1の実施例で述べたシム板24等とほ
ぼ同様に形成され、環状部53A、リップ部53Bおよ
びピン挿通穴53Cを有している。しかし、該シム板5
3はリップ部53Bが環状部53Aに対してリップ角度
α3 なる傾斜角をもって形成され、このリップ角度α3
はブラケット部52のテーパ角度β2 に対して、
【0064】
【数3】α3 < β2 なる関係に設定され、前記第1の実施例で述べたシム板
24,25のリップ角度α1 と同等またはより大きい角
度(α3 ≧α1 )に設定されている。
24,25のリップ角度α1 と同等またはより大きい角
度(α3 ≧α1 )に設定されている。
【0065】そして、シム板53のリップ部53Bはボ
ス部51の端面51Aとの間に外周側からOリング27
が締代を持って装着されることにより、リップ部53B
の先端側がテーパ部52Bに弾性的に接触すると共に、
ボス部51の端面51Aに対してもその外周側でOリン
グ27を締代をもって摺接させるようになっている。
ス部51の端面51Aとの間に外周側からOリング27
が締代を持って装着されることにより、リップ部53B
の先端側がテーパ部52Bに弾性的に接触すると共に、
ボス部51の端面51Aに対してもその外周側でOリン
グ27を締代をもって摺接させるようになっている。
【0066】かくして、このように構成される本実施例
でも、ボス部51とブラケット部52との間に1枚のシ
ム板53を挿入し、該シム板53のリップ部53Bとボ
ス部51の端面51Aとの間にその外周側からOリング
27を締代をもって装着することにより、前記第1の実
施例とほぼ同等の作用効果を得ることができる。
でも、ボス部51とブラケット部52との間に1枚のシ
ム板53を挿入し、該シム板53のリップ部53Bとボ
ス部51の端面51Aとの間にその外周側からOリング
27を締代をもって装着することにより、前記第1の実
施例とほぼ同等の作用効果を得ることができる。
【0067】即ち、本実施例によれば、上部旋回体2の
旋回動作等により連結ピン20の軸方向(図2中の矢示
F方向)に慣性力が作用しても、シム板53を軟質で弾
性力を有する自己潤滑性材料等によって形成しているた
めに、ボス部51とブラケット部52との端面51A,
52A間が直接摺接するのを防止でき、これらの端面5
1A,52Aが摩耗したり、互いに衝突して異音を発生
する等の問題を解消できる。
旋回動作等により連結ピン20の軸方向(図2中の矢示
F方向)に慣性力が作用しても、シム板53を軟質で弾
性力を有する自己潤滑性材料等によって形成しているた
めに、ボス部51とブラケット部52との端面51A,
52A間が直接摺接するのを防止でき、これらの端面5
1A,52Aが摩耗したり、互いに衝突して異音を発生
する等の問題を解消できる。
【0068】また、該ボス部51とブラケット部52と
の端面51A,52A間で隙間が拡がる方向に慣性力が
作用しても、シール部材としてのOリング27をボス部
51の端面51Aに弾性的に摺接し続けると共に、Oリ
ング27の締め付け力によってブラケット部52の各テ
ーパ部52Bにシム板53のリップ部53Bを弾性的に
押し付け続けることができ、これによりボス部51とブ
ラケット部52との間のシール性が確保されて、異物の
侵入を確実に防止することができる。
の端面51A,52A間で隙間が拡がる方向に慣性力が
作用しても、シール部材としてのOリング27をボス部
51の端面51Aに弾性的に摺接し続けると共に、Oリ
ング27の締め付け力によってブラケット部52の各テ
ーパ部52Bにシム板53のリップ部53Bを弾性的に
押し付け続けることができ、これによりボス部51とブ
ラケット部52との間のシール性が確保されて、異物の
侵入を確実に防止することができる。
【0069】さらに、シム板53のリップ角度α3 を第
1の実施例に示すシム板24のリップ角度α1 に対し
て、等しい角度またはより大きい角度(α3 ≧α1 )に
設定することにより、Oリング27を端面51Aに押し
付ける力を大きくでき、高いシール性を確保できる。
1の実施例に示すシム板24のリップ角度α1 に対し
て、等しい角度またはより大きい角度(α3 ≧α1 )に
設定することにより、Oリング27を端面51Aに押し
付ける力を大きくでき、高いシール性を確保できる。
【0070】なお、前記第1ないし第3の実施例では、
シム板24,25(31,32,41,42)のリップ
角度α1 (α2 )を同じ角度で形成するものとして述べ
たが、これに替えて、例えばシム板24(31,41)
とシム板25(32,42)とのリップ角度α1 (α2
)を互いに異なる角度に設定してもよい。
シム板24,25(31,32,41,42)のリップ
角度α1 (α2 )を同じ角度で形成するものとして述べ
たが、これに替えて、例えばシム板24(31,41)
とシム板25(32,42)とのリップ角度α1 (α2
)を互いに異なる角度に設定してもよい。
【0071】また、前記各実施例では、各ブッシュ19
を高強度の金属材料で形成し、各ブッシュ19のピン挿
通穴19Aと連結ピン20との摺動面を、グリースによ
って潤滑状態を保持するとしたが、本発明はこれに限ら
ず、例えばエンジニアリングプラスチック等の自己潤滑
性を有する高強度材料でブッシュを形成し、グリースに
よる潤滑を廃止するようにしてもよい。
を高強度の金属材料で形成し、各ブッシュ19のピン挿
通穴19Aと連結ピン20との摺動面を、グリースによ
って潤滑状態を保持するとしたが、本発明はこれに限ら
ず、例えばエンジニアリングプラスチック等の自己潤滑
性を有する高強度材料でブッシュを形成し、グリースに
よる潤滑を廃止するようにしてもよい。
【0072】さらに、前記各実施例では、アーム9とバ
ケット10との間のピン結合部に設ける軸受装置17を
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば図1に示した作業装置7のうち、旋回フレー
ム3とブーム8との間のピン結合部、ブーム8とアーム
9との間のピン結合部、ブームシリンダ12、アームシ
リンダ13またはバケットシリンダ14のピン結合部等
に軸受装置を適用してもよく、さらには油圧ショベルに
限らず、油圧クレーン等の他の建設機械に適用してもよ
い。
ケット10との間のピン結合部に設ける軸受装置17を
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば図1に示した作業装置7のうち、旋回フレー
ム3とブーム8との間のピン結合部、ブーム8とアーム
9との間のピン結合部、ブームシリンダ12、アームシ
リンダ13またはバケットシリンダ14のピン結合部等
に軸受装置を適用してもよく、さらには油圧ショベルに
限らず、油圧クレーン等の他の建設機械に適用してもよ
い。
【0073】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、ボス部とブラケット部とのうち少なくとも
一方の外周側にはテーパ部を形成し、該ボス部とブラケ
ット部との間には、該ボス部及びブラケット部よりも軟
質で弾性を有する材料によって環状に形成され、外周側
が全周に亘ってテーパ状に屈曲するリップ部を有した少
なくとも1枚以上のシム板と、少なくとも該シム板のリ
ップ部に弾性的に接触することにより前記ボス部とブラ
ケット部との間の隙間を外周側からシールするシール部
材とを設けているから、ボス部とブラケット部とが互い
に当接(衝突)したり、摺動したりするのをシム板によ
って防止でき、摩耗、異音の発生を大幅に低減すること
ができる。
明によれば、ボス部とブラケット部とのうち少なくとも
一方の外周側にはテーパ部を形成し、該ボス部とブラケ
ット部との間には、該ボス部及びブラケット部よりも軟
質で弾性を有する材料によって環状に形成され、外周側
が全周に亘ってテーパ状に屈曲するリップ部を有した少
なくとも1枚以上のシム板と、少なくとも該シム板のリ
ップ部に弾性的に接触することにより前記ボス部とブラ
ケット部との間の隙間を外周側からシールするシール部
材とを設けているから、ボス部とブラケット部とが互い
に当接(衝突)したり、摺動したりするのをシム板によ
って防止でき、摩耗、異音の発生を大幅に低減すること
ができる。
【0074】また、ボス部とブラケット部との間の隙間
を外周側からシールするシール部材によって、シム板の
リップ部をテーパ部に弾性的に接触させるようにしてい
るから、シール部材とシム板との弾性力を利用してボス
部とブラケット部との間を確実にシールでき、両者の隙
間が拡がった場合でも、異物の侵入に対して高いシール
性を確保することができる。
を外周側からシールするシール部材によって、シム板の
リップ部をテーパ部に弾性的に接触させるようにしてい
るから、シール部材とシム板との弾性力を利用してボス
部とブラケット部との間を確実にシールでき、両者の隙
間が拡がった場合でも、異物の侵入に対して高いシール
性を確保することができる。
【0075】この場合、請求項2に記載の発明では、ボ
ス部の外周側とブラケット部の外周側とにそれぞれテー
パ部を形成し、該ボス部とブラケット部との間にはシム
板を2枚設け、該各シム板のリップ部間にはシール部材
を装着する構成としているから、ボス部とブラケット部
との各テーパ部に対し、各シム板のリップ部を弾性的に
接触させることができ、ボス部とブラケット部との間の
隙間が拡がった場合でも、異物の侵入に対して高いシー
ル性を確保することができる。
ス部の外周側とブラケット部の外周側とにそれぞれテー
パ部を形成し、該ボス部とブラケット部との間にはシム
板を2枚設け、該各シム板のリップ部間にはシール部材
を装着する構成としているから、ボス部とブラケット部
との各テーパ部に対し、各シム板のリップ部を弾性的に
接触させることができ、ボス部とブラケット部との間の
隙間が拡がった場合でも、異物の侵入に対して高いシー
ル性を確保することができる。
【0076】また、請求項3に記載の発明でも、各シム
板のリップ部によりボス部とブラケット部とのテーパ部
を覆う構成とすることにより、ボス部とブラケット部と
の間のシール性を向上でき、異物の侵入に対して高いシ
ール性を確保することができる。
板のリップ部によりボス部とブラケット部とのテーパ部
を覆う構成とすることにより、ボス部とブラケット部と
の間のシール性を向上でき、異物の侵入に対して高いシ
ール性を確保することができる。
【0077】さらに、請求項4に記載の発明のように、
各シム板間に摺動板を設け、各シム板が相対回転するの
を補償する構成とすることにより、ボス部とシム板また
はブラケット部とシム板との間に万一異物が侵入した場
合でも、各シム板を摺動板を介してスムーズに相対回転
させることができ、ボス部とブラケット部との相対回転
を円滑化できると共に、両者の端面が摩耗するのを効果
的に防止することができる。
各シム板間に摺動板を設け、各シム板が相対回転するの
を補償する構成とすることにより、ボス部とシム板また
はブラケット部とシム板との間に万一異物が侵入した場
合でも、各シム板を摺動板を介してスムーズに相対回転
させることができ、ボス部とブラケット部との相対回転
を円滑化できると共に、両者の端面が摩耗するのを効果
的に防止することができる。
【図1】本発明の第1の実施例による軸受装置が適用さ
れた油圧ショベルを示す全体図である。
れた油圧ショベルを示す全体図である。
【図2】図1中のアームとバケットとの間のピン結合部
に設けた軸受装置を示す縦断面である。
に設けた軸受装置を示す縦断面である。
【図3】図2中の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による軸受装置の要部を
示す図3と同様の断面図である。
示す図3と同様の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例による軸受装置の要部を
示す図3と同様の断面図である。
示す図3と同様の断面図である。
【図6】本発明の第4の実施例による軸受装置の要部を
示す図3と同様の断面図である。
示す図3と同様の断面図である。
7 作業装置 8 ブーム 9 アーム 10 バケット(相手方部材) 11,52 ブラケット部 11A ピン挿通穴 11B,18B,51A,52A 端面 11C,18C,52B テーパ部 17 軸受装置 18,51 ボス部 18A ブッシュ挿嵌穴 19 ブッシュ 19A ピン挿通穴 20 連結ピン 23 リップシール 24,25,31,32,41,42,53 シム板 24A,25A,31A,32A,41A,42A,5
3A 環状部 24B,25B,31B,32B,41B,42B,5
3B リップ部 24C,25C,31C,32C,41C,42C,5
3C ピン挿通穴 26 摺動板 27 Oリング(シール部材) α1 ,α2 ,α3 リップ角度 β1 ,β2 テーパ角度
3A 環状部 24B,25B,31B,32B,41B,42B,5
3B リップ部 24C,25C,31C,32C,41C,42C,5
3C ピン挿通穴 26 摺動板 27 Oリング(シール部材) α1 ,α2 ,α3 リップ角度 β1 ,β2 テーパ角度
Claims (4)
- 【請求項1】 一側部材のボス部と相手方部材のブラケ
ット部とを連結ピンを介して回動可能に連結してなる軸
受装置において、前記ボス部とブラケット部とのうち少
なくとも一方の外周側にはテーパ部を形成し、前記ボス
部とブラケット部との間には、該ボス部及びブラケット
部よりも軟質で弾性を有する材料によって環状に形成さ
れ、外周側が全周に亘ってテーパ状に屈曲するリップ部
を有した少なくとも1枚以上のシム板と、少なくとも該
シム板のリップ部に弾性的に接触することにより前記ボ
ス部とブラケット部との間の隙間を外周側からシールす
るシール部材とを設けたことを特徴とする軸受装置。 - 【請求項2】 前記テーパ部は、前記ボス部の外周側と
ブラケット部の外周側とにそれぞれ形成し、前記シム板
は、それぞれのリップ部が前記ボス部のテーパ部とブラ
ケット部のテーパ部とに接触するように前記ボス部とブ
ラケット部との間に2枚設け、該各シム板のリップ部間
には前記シール部材を装着する構成としてなる請求項1
に記載の軸受装置。 - 【請求項3】 前記テーパ部は、前記ボス部の外周側と
ブラケット部の外周側とにそれぞれ形成し、前記シム板
は、それぞれのリップ部によって前記ボス部のテーパ部
とブラケット部のテーパ部とを覆うように、前記ボス部
とブラケット部との間に2枚設け、該各シム板のリップ
部間には前記シール部材を装着する構成としてなる請求
項1に記載の軸受装置。 - 【請求項4】 前記ボス部とブラケット部との間には、
前記各シム板間に位置し、該各シム板が相対回転するの
を補償する環状の摺動板を設けてなる請求項2または3
に記載の軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7093040A JPH08270637A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7093040A JPH08270637A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08270637A true JPH08270637A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14071395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7093040A Pending JPH08270637A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08270637A (ja) |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP7093040A patent/JPH08270637A/ja active Pending
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