JPH08269736A - 燃料タンク用防錆鋼板 - Google Patents

燃料タンク用防錆鋼板

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JPH08269736A
JPH08269736A JP7314195A JP7314195A JPH08269736A JP H08269736 A JPH08269736 A JP H08269736A JP 7314195 A JP7314195 A JP 7314195A JP 7314195 A JP7314195 A JP 7314195A JP H08269736 A JPH08269736 A JP H08269736A
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steel sheet
plating
corrosion resistance
fuel tank
corrosion
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JP7314195A
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Yashichi Oyagi
八七 大八木
Takayuki Omori
隆之 大森
Masahiro Fuda
雅裕 布田
Nobuyoshi Okada
伸義 岡田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C28/00Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、燃料タンク材としての諸特性に優
れた燃料タンク防錆鋼板を提供すること。 【構成】 鋼板表面にNi,Fe,Snの1種以上を含
む合金層が片面あたり1.5μm以下でありその上に錫
および不可避的不純物からなり、片面あたり厚みが4〜
50μmの錫めっき層があることを特徴とする燃料タン
ク防錆鋼板。さらにその上に片面あたりCr換算量で
0.2〜25mg/m2を施したことを特徴とする燃料タン
ク防錆鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料タンク防錆鋼板に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、錫めっき鋼板は電気めっき法を主
体に飲料缶や食缶用に製造され使用されてきたこの分野
では飲料缶や食缶用といった価格競争が厳しく、耐穴明
き性に優れしかも味覚へ大きな影響を与えない様な被覆
が必要であるが、錫めっき被覆量としては数g/m2以下
で製造価格を低減させるため年々極薄化が進んでいる。
また極薄化に伴って半田性や溶接性といった必要特性が
低減するため、例えば特開昭57−101694号公報
の様に亜鉛めっき等を少量行いリフロー処理して改善を
行っている。一方燃料タンク材料としてこれまで耐蝕
性、加工性、ハンダ性、溶接性等の優れたPb−Snめ
っき鋼板等が主に用いられて実タンクとして使用実績を
積み重ねてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような錫めっき鋼
板の使用によって主としてハンダ性や内面耐蝕性等の要
求される飲料缶や食缶といった用途で使用されており、
燃料タンクのような長期耐蝕性の要求される環境には付
着量を厚くしためっき鋼板が必要であるが、電気めっき
法における付着量の制御は時間と電流の大きさに依存す
るために、付着量を厚くはできるが処理時間を長くした
り、電流をたくさん流す必要があり、生産性や経済的に
大きな問題を生ずる。
【0004】また、Pb−Snめっき鋼板の使用によっ
て車の寿命を満足する耐蝕性、車底部の複雑な構造に合
った加工のできる加工性、燃料タンク部品を接合できる
ハンダ性、溶接が確保されたものの、シュレッダーダス
ト等の産業廃棄物からのPb溶出規制等の環境規制に対
してはPb−Snめっき鋼板にはPbが含まれているこ
とから使用は好ましくはない。また従来と比較してガソ
リンが劣化した劣化ガソリンに対する腐食問題が重要視
されるようになっており、Pb−Snめっき鋼板よりも
更に耐蝕性の良好な材料も望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、P
bが含まれていない(不可避的不純物は除く)燃料タン
ク防錆鋼板を提供することを目的に、被覆層組織を種々
検討したところ本構成の組織が燃料タンク材料として必
要な性能を満たすことを知見したものである。その要旨
は、 (1)鋼板表面にNi,Fe,Snの1種以上を含む合
金層が片面あたり1.5μm以下でありその上に錫およ
び不可避的不純物からなり、片面あたり厚みが4〜50
μmの錫めっき層があることを特徴とする燃料タンク用
防錆鋼板。 (2)鋼板表面にNi,Fe,Snの1種以上を含む合
金層が片面あたり1.5μm以下でありその上に錫およ
び不可避的不純物からなり、片面あたり厚みが4〜50
μmの錫めっき層があり、さらにその上にCr換算量で
片面あたり0.2〜25mg/m2のクロメート処理を有す
ることを特徴とする燃料タンク用防錆鋼板にある。
【0006】以下に本発明について詳細に説明する。鋳
片から熱間圧延、酸洗、冷間圧延等の熱処理、圧延等を
行った焼鈍済の鋼板、または圧延材を被めっき材として
使用し、圧延油の除去等の前処理を行った後、めっきを
行う。このようにして製造しためっき鋼板を使用する。
鋼近傍の合金層組成については溶融めっき、あるいは電
気めっき後、加熱して封孔処理等を行うと鋼との界面に
鋼成分−めっき成分を含む組織を生ずる。本組織を以
降、合金層と称する。本合金層にはNi,Fe,Snの
1種以上を含んでいるがこれらの組織はガソリン燃料に
対しては腐食速度は小さく、合金層の厚みが厚い方が長
期耐蝕性を確保する上で有利である。
【0007】しかしながら自動車下部の複雑な形状に適
した厳しい加工性を確保する点からは、本組織の硬度は
高いため加工時に合金層にクラックを生じ更に合金層厚
みがある厚みよりも厚い場合、合金層上部のめっき層に
クラックが伝播しめっき層中に割れを生ずることとな
り、めっき剥離やめっき層のダメージによる耐蝕性劣化
が懸念される。特に合金層の外側には軟質な錫を主体と
するめっき層があるため合金層に生じたクラックの伝播
防止効果は大きいが、錫は本環境にてほとんど犠牲防食
しないことから、極力クラックの発生、伝播を防止する
必要がある。従って本合金層厚みを1.5μm以下とし
た。
【0008】めっき層については、錫を主体とする組成
からなりガソリン等の燃料に対するタンク内外面耐蝕性
の確保、さらには自動車下部の構造に合わせて加工でき
る加工性の確保、燃料パイプ等の部品の接合に必要なハ
ンダ性の確保等が必要である。Snはガソリンや劣化し
た劣化ガソリンに対し非常に良好な耐蝕性を示すために
燃料タンク材として最も重要な耐蝕性を確保する上で効
果的である。めっき層の厚みは耐蝕性に影響するが、余
り薄すぎると燃料タンク材料として車の寿命に匹敵する
長期使用に対し、比較的短期間で素地まで腐食が進行し
やすいと共にめっき時に生じた鋼近傍の微小ピンホール
が被覆されずに露出するためめっき厚みより推定した寿
命よりもさらに早く素地腐食が起こる。
【0009】特に合金層に生じたクラックのめっき最表
面までの伝播を防止することと、ピンホールやクラック
等の素地まで貫通した時にめっき層による犠牲防食効果
も殆ど期待できないことを考慮して最小のめっき厚みを
決定する必要がある。めっき厚みが厚過ぎると耐蝕性は
充分に確保されるが性能過剰となると共に高価な錫を多
量に使用することとなり非経済的である。なお、ハンダ
性はSn主体のめっき層なため良好であるが、付着量が
極めて少ない場合、下地の影響を受けやすくハンダ性も
やや低下する。従ってこれらのことを考慮してめっき厚
みは片面当たり4〜50μmとした。
【0010】さらにめっき層上にクロメート処理皮膜を
有する。この処理皮膜は本組成のめっき層とは非常に馴
染みが良く、めっきで生じた微小ピンホール等の欠陥部
を被覆したり、めっき層を溶解させピンホールを修復す
る効果があり耐蝕性を大幅に向上させる。特にめっき付
着量の少ない場合、耐蝕性確保には効果的である。また
外面耐蝕性を大幅に向上させるためには厚膜の塗装が有
効であるが、本処理は塗装密着性を向上させる上でも効
果的である。従ってこれらの事を考慮した下限値として
Cr換算量で0.2mg/m2とした。また本処理の付着量
が多くなると耐蝕性向上には効果的であるが、ハンダ性
を大幅に低下させるため、上限値をCr換算量で25mg
/m2とした。従って本処理量をCr換算量で0.2〜2
5mg/m2とした。
【0011】
【実施例】本発明の燃料タンク用防錆鋼板の品質特性を
実施例で示す。 実施例1 焼鈍済の低C鋼を脱脂、酸洗した後、Niプレめっき、
Fe−Niプレめっきを行うかまたはプレめっきを行わ
ずに、フラックス法による連続溶融めっきを行い付着量
を調整し、更に冷却し本材料を製造した。得られた本材
料の内面耐蝕性、外面耐蝕性、ハンダ性を表1,2,3
に示す。 (1)内面耐蝕性(表1) 下記に示す形状の試料と試験条件を使用し内面耐蝕性を
把握した。その結果本発明材は素地からの腐食もなく良
好であった。一方比較材では素地からの赤錆、赤変およ
びめっき層が大幅に溶解した影響による大きな変色があ
り耐蝕性は良好でなかった。
【0012】
【表1】
【0013】(内面評価法) ・カップ絞り加工を行い中に燃料を封入して45℃で1
ヵ月試験を行い、試料内面の外観および素地腐食状況を
評価した。 ・カップ絞り条件:ポンチ径30mmφ、ブランク径60
mmφ、絞り深さ15mm ・腐食試験溶液:劣化ガソリン100倍希釈溶液4.5
cc+蒸留水0.5cc ・判定法:◎外観に大きな変化なし、△大きな外観変化
あり、×素地からの錆あり (表1の符号の意味) *1:NiまたはFe−NiめっきのNi含有量(g/
m2
【0014】(2)外面耐蝕性(表2) 下記に示す形状の試料と試験条件を使用し外面耐蝕性を
把握した。その結果本発明材は素地からの腐食もなく良
好であった。一方比較材では素地からの赤錆、赤変およ
びめっき層が大幅に溶解した影響による大きな変色があ
り耐蝕性は良好でなかった。
【0015】
【表2】
【0016】(外面評価法) ・カップ絞り加工を行い中に外面に塩水噴霧が当たるよ
うに水平に試料を設置し、1ヵ月試験後の外観および素
地腐食状況を評価した。 ・カップ絞り条件:ポンチ径30mmφ、ブランク径60
mmφ、絞り深さ15mm ・塩水噴霧条件:5%塩化ナトリウム溶液、50℃ ・判定法:◎外観に大きな変化なし、△大きな外観変化
あり、×赤錆発生あり (表2の符号の意味) *1:NiまたはFe−NiめっきのNi含有量(g/
m2
【0017】(3)ハンダ性(表3) 下記に示す試験条件をもとにハンダ広がり性を把握し
た。その結果本発明材は現行Pb−Snめっき鋼板と同
等もしくは良好な結果を示した。一方比較材は極めて付
着量の少ないものを除き良好な結果であった。
【0018】
【表3】
【0019】(ハンダ性評価法) ・平板の試料をトルエンで脱脂した後、フラックスを少
量塗った後、ハンダを一定量付け、その後鉛浴に一定時
間浮かべ、引き上げた後広がり面積を測定した。 ・試験条件:ハンダ/Pb−40%Sn(250mg)、
フラックス/13%ロジン−イソプロピルアルコール、
鉛浴/280℃に30sec浮かべ、その後引き上げる。 ・判定法:Pb−8%Snめっき鋼板と比較して、◎同
等またはそれ以上の広がり面積、△50〜80%の広が
り面積、×50%未満の広がり面積 (表3の符号の意味) *1:NiまたはFe−NiめっきのNi含有量(g/
m2
【0020】実施例2 焼鈍済の低C鋼を脱脂、酸洗した後、Niプレめっき、
Fe−Niプレめっきを行うかまたはプレめっきを行わ
ずに、フラックス法による連続溶融めっきを行い付着量
を調整し、更に冷却した後クロメート処理を行い本材料
を製造した。得られた本材料の内面耐蝕性、外面耐蝕
性、ハンダ性を表4,5,6に示す。
【0021】(1)内面耐蝕性(表4) 下記に示す形状の試料と試験条件を使用し内面耐蝕性を
把握した。その結果本発明材は素地からの腐食もなく良
好であった。一方比較材では素地からの赤錆、赤変およ
びめっき層が大幅に溶解した影響による大きな変色があ
り耐蝕性は良好でなかった。
【0022】
【表4】
【0023】(内面評価法) ・カップ絞り加工を行い中に燃料を封入して45℃で1
ヵ月試験を行い、試料内面の外観および素地腐食状況を
評価した。 ・カップ絞り条件:ポンチ径30mmφ、ブランク径60
mmφ、絞り深さ15mm ・腐食試験溶液:劣化ガソリン100倍希釈溶液4.5
cc+蒸留水0.5cc ・判定法:◎外観に大きな変化なし、△大きな外観変化
あり、×素地からの錆あり (表4の符号の意味) *1:NiまたはFe−NiめっきのNi含有量(g/
m2
【0024】(2)外面耐蝕性(表5) 下記に示す形状の試料と試験条件を使用し外面耐蝕性を
把握した。その結果本発明材は素地からの腐食もなく良
好であった。一方比較材では素地からの赤錆、赤変およ
びめっき層が大幅に溶解した影響による大きな変色があ
り耐蝕性は良好でなかった。
【0025】
【表5】
【0026】(外面評価法) ・カップ絞り加工を行い中に外面に塩水噴霧が当たるよ
うに水平に試料を設置し1ヵ月後の外観および素地腐食
状況を評価した。 ・カップ絞り条件:ポンチ径30mmφ、ブランク径60
mmφ、絞り深さ15mm ・塩水噴霧条件:5%塩化ナトリウム溶液、50℃ ・判定法:◎外観に大きな変化なし、△大きな外観変化
あり、×赤錆なし (表5の符号の意味) *1:NiまたはFe−NiめっきのNi含有量(g/
m2
【0027】(3)ハンダ性(表6) 下記に示す試験条件を基にハンダ広がり性を把握した。
その結果本発明は現行Pb−Snめっき鋼板と同等もし
くは良好な結果を示した。一方比較材は付着量の少ない
試料やクロメート皮膜量の多い試料でハンダ性は良好で
なかった。
【0028】
【表6】
【0029】(ハンダ性評価法) ・平板の試料をトルエンで脱脂した後、フラックスを少
量塗った後、ハンダを一定量つけ、その後鉛浴に一定時
間浮かべ、引き上げた後広がり面積を測定した。 ・試験条件:ハンダ/Pb−40%Sn(250mg)、
フラックス/13%ロジン−イソプロピルアルコール、
鉛浴/280℃に30sec浮かべ、その後引き上げる。 ・判定法:Pb−8%Snめっき鋼板と比較して、◎同
等またはそれ以上の広がり面積、△50〜80%の広が
り面積、×50%未満の広がり面積 (表6の符号の意味) *1:NiまたはFe−NiめっきのNi含有量(g/
m2
【0030】実施例3 酸洗済の熱延板や冷延板を脱脂、酸洗した後、Niプレ
めっき、Fe−Niプレめっきを行うか、または酸洗済
の熱延板や冷延板をそのまま、酸化炉または無酸化炉、
還元炉等を有する炉で加熱処理を行った後、溶融めっき
を行い付着量を調整して更に冷却して本材料を製造し
た。得られた本材料の内面耐蝕性、外面耐蝕性、ハンダ
性を表7,8,9に示す。
【0031】(1)内面耐蝕性(表7) 下記に示す形状の試料と試験条件を使用し内面耐蝕性を
把握した。その結果本発明材は素地からの腐食もなく良
好であった。一方、比較材では素地からの赤錆、赤変お
よびめっき層が大幅に溶解した影響による大きな変色が
あり耐蝕性は良好でなかった。
【0032】
【表7】
【0033】(内面評価法) ・カップ絞り加工を行い中に燃料を封入して45℃で1
ヵ月試験を行い、試料内面の外観および素地腐食状況を
評価した。 ・カップ絞り条件:ポンチ径30mmφ、ブランク径60
mmφ、絞り深さ15mm ・腐食試験溶液:劣化ガソリン100倍希釈溶液4.5
cc+蒸留水0.5cc ・判定法:◎外観に大きな変化なし、△大きな外観変化
あり、×素地からの錆あり (表7の符号の意味) *1:NiまたはFe−NiめっきのNi含有量(g/
m2
【0034】(2)外面耐蝕性(表8) 下記に示す形状の試料と試験条件を使用し外面耐蝕性を
把握した。その結果本発明材は素地からの腐食もなく良
好であった。一方、比較材では素地からの赤錆、赤変お
よびめっき層が大幅に溶解した影響による大きな変色が
あり耐蝕性は良好でなかった。
【0035】
【表8】
【0036】(外面評価法) ・カップ絞り加工を行い外面に塩水噴霧があたるように
水平に試料を設置し1ヵ月後の外観および素地腐食状況
を評価した。 ・カップ絞り条件:ポンチ径30mmφ、ブランク径60
mmφ、絞り深さ15mm ・塩水噴霧条件:5%塩化ナトリウム溶液、50℃ ・判定法:◎外観に大きな変化なし、△大きな外観変化
あり、×赤錆発生あり (表8の符号の意味) *1:NiまたはFe−NiめっきのNi含有量(g/
m2
【0037】(3)ハンダ性(表9) 下記に示す試験条件を基にハンダ広がり性を把握した。
その結果本発明は現行Pb−Snめっき鋼板と同等もし
くは良好な結果をしめした。一方比較材も付着量の極め
て少ない試料を除き良好な結果であった。
【0038】
【表9】
【0039】(ハンダ性評価法) ・平板の試料をトルエン脱脂し、フラックスを少量塗っ
た後、ハンダを一定量つけ、その後、鉛に一定時間浮か
べて、引き上げた後の広がり面積を測定した。 ・試験条件:ハンダ/Pb−40%Sn(250mg付け
る)、フラックス/13%ロジン−イソプロピルアルコ
ール、鉛浴/280℃に30sec浮かべ、その後に引き
上げる。 ・判定法:Pb−8%Snめっき鋼板と比較して、◎同
等またはそれ以上の広がり面積、△50〜80%の広が
り面積、×50%未満の広がり面積 (表9の符号の意味) *1:NiまたはFe−NiめっきのNi含有量(g/
m2
【0040】実施例4 酸洗済の熱延板や冷延板を脱脂、酸洗した後、Niプレ
めっき、Fe−Niプレめっきを行うか、または酸洗済
の熱延板や冷延板をそのまま、酸化炉または無酸化炉、
還元炉等を有する炉で加熱処理を行った後、溶融めっき
を行い付着量を調整して更に冷却してクロメート処理を
行い本材料を製造した。得られた本材料の内面耐蝕性、
外面耐蝕性、ハンダ性を表10,11,12に示す。
【0041】(1)内面耐蝕性(表10) 下記に示す形状の試料と試験条件を使用し内面耐蝕性を
把握した。その結果本発明材は素地からの腐食もなく良
好であった。一方、比較材では素地からの赤錆、赤変お
よびめっき層が大幅に溶解した影響による大きな変色が
あり耐蝕性は良好でなかった。
【0042】
【表10】
【0043】(内面評価法) ・カップ絞り加工を行い中に燃料を封入して45℃で1
ヵ月試験を行い、試料内面の外観および素材腐食状況を
評価した。 ・カップ絞り条件:ポンチ径30mmφ、ブランク径60
mmφ、絞り深さ15mm ・腐食試験溶液:劣化ガソリン100倍希釈溶液4.5
cc+蒸留水0.5cc ・判定法:◎外観に大きな変化なし、△大きな外観変化
あり、×素地からの錆あり (表10の符号の意味) *1:NiまたはFe−NiめっきのNi含有量(g/
m2
【0044】(2)外面耐蝕性(表11) 下記に示す形状の試料と試験条件を使用し外面耐蝕性を
把握した。その結果本発明材は素地からの腐食もなく良
好であった。一方、比較材では素地からの赤錆、赤変お
よびめっき層が大幅に溶解した影響による大きな変色が
あり耐蝕性は良好でなかった。
【0045】
【表11】
【0046】(外面評価法) ・カップ絞り加工を行い外面に塩水噴霧があたるように
水平に試料を設置し1ヵ月後の外観および素地腐食状況
を評価した。 ・カップ絞り条件:ポンチ径30mmφ、ブランク径60
mmφ、絞り深さ15mm ・塩水噴霧条件:5%塩化ナトリウム溶液、50℃ ・判定法:◎外観に大きな変化なし、△大きな外観変化
あり、×赤錆発生あり (表11の符号の意味) *1:NiまたはFe−NiめっきのNi含有量(g/
m2
【0047】(3)ハンダ性(表12) 下記に示す試験条件を基にハンダ広がり性を把握した。
その結果本発明は現行Pb−Snめっき鋼板と同等もし
くは良好な結果をしめした。一方比較材も付着量の極め
て少ない試料をクロメート皮膜量の多い材料ではハンダ
性は良好でなかった。
【0048】
【表12】
【0049】(ハンダ性評価法) ・平板の試料をトルエン脱脂し、フラックスを少量塗っ
た後、ハンダを一定量つけ、その後、鉛に一定時間浮か
べて、引き上げた後の広がり面積を測定した。 ・試験条件:ハンダ/Pb−40%Sn(250mg付け
る)、フラックス/13%ロジン−イソプロピルアルコ
ール、鉛浴/280℃に30sec浮かべ、その後引き上
げる。 ・判定法:Pb−8%Snめっき鋼板と比較して、◎同
等またはそれ以上の広がり面積、△50〜80%の広が
り面積、×50%未満の広がり面積 (表12の符号の意味) *1:NiまたはFe−NiめっきのNi含有量(g/
m2
【0050】
【発明の効果】以上に述べた様に、燃料タンク材として
諸特性に優れた燃料タンク防錆鋼板を得ることができ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 伸義 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板表面にNi,Fe,Snの1種以上
    を含む合金層が片面あたり1.5μm以下でありその上
    に錫および不可避的不純物からなり、片面あたり厚みが
    4〜50μmの錫めっき層があることを特徴とする燃料
    タンク用防錆鋼板。
  2. 【請求項2】 鋼板表面にNi,Fe,Snの1種以上
    を含む合金層が片面あたり1.5μm以下でありその上
    に錫および不可避的不純物からなり、片面あたり厚みが
    4〜50μmの錫めっき層があり、さらにその上にCr
    換算量で片面あたり0.2〜25mg/m2のクロメート処
    理を有することを特徴とする燃料タンク用防錆鋼板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007014728A1 (de) * 2005-08-04 2007-02-08 Danfoss GmbH Geschäftsbereich Industrieautomatik Betankungssystem

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