JPH08269483A - 液体濃厚洗浄剤組成物 - Google Patents
液体濃厚洗浄剤組成物Info
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- JPH08269483A JPH08269483A JP9429795A JP9429795A JPH08269483A JP H08269483 A JPH08269483 A JP H08269483A JP 9429795 A JP9429795 A JP 9429795A JP 9429795 A JP9429795 A JP 9429795A JP H08269483 A JPH08269483 A JP H08269483A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 洗浄力が高く皮膚への刺激性が少ない上に、
高濃度でも流動性が良く水で希釈した際の水溶性にも優
れている液体濃厚洗浄剤組成物を提供すること。 【構成】 下記一般式(1)で示されるα−スルホ脂肪
酸誘導体型アニオン性界面活性剤(A)と、Aとは異な
る型のアニオン性界面活性剤(B)とを含み、(A)と
(B)が重量比で95:5〜50:50の範囲にあるこ
とを特徴とする液体濃厚洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数4〜16のアルキル基、R2は水素
原子又は炭素数1〜3のアルキル基、AOはオキシアル
キレン基、Mは水素イオン、アルカリ金属イオン、一価
に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換されていて
も良いアンモニウムを表し、mは3〜25の整数を表し
ている)
高濃度でも流動性が良く水で希釈した際の水溶性にも優
れている液体濃厚洗浄剤組成物を提供すること。 【構成】 下記一般式(1)で示されるα−スルホ脂肪
酸誘導体型アニオン性界面活性剤(A)と、Aとは異な
る型のアニオン性界面活性剤(B)とを含み、(A)と
(B)が重量比で95:5〜50:50の範囲にあるこ
とを特徴とする液体濃厚洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数4〜16のアルキル基、R2は水素
原子又は炭素数1〜3のアルキル基、AOはオキシアル
キレン基、Mは水素イオン、アルカリ金属イオン、一価
に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換されていて
も良いアンモニウムを表し、mは3〜25の整数を表し
ている)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、良好な洗浄力を有し人
体への刺激が少ない上に水分量が少ない液体濃厚洗浄剤
組成物に関するものである。
体への刺激が少ない上に水分量が少ない液体濃厚洗浄剤
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アニオン性界面活性剤は、起泡力と洗浄
性能から、ノニオン性界面活性剤は洗浄性能から洗浄剤
として広く使われている。そして、食器用、住居用、身
体用及び毛髪用等の家庭用洗浄剤は、使用時に直接人体
に触れるため人体に対して低刺激性であることが必要な
上にその形状は使い易い液状とするのが好ましい。これ
ら諸条件を満足させるため、液性の良いポリオキシエチ
レンアルキル硫酸エステル等のアニオン性界面活性剤、
或いはアルコールエトキシレート等のノニオン性界面活
性剤を主剤とする5〜25重量%程度の水溶液が家庭用
洗浄剤として市販されている。
性能から、ノニオン性界面活性剤は洗浄性能から洗浄剤
として広く使われている。そして、食器用、住居用、身
体用及び毛髪用等の家庭用洗浄剤は、使用時に直接人体
に触れるため人体に対して低刺激性であることが必要な
上にその形状は使い易い液状とするのが好ましい。これ
ら諸条件を満足させるため、液性の良いポリオキシエチ
レンアルキル硫酸エステル等のアニオン性界面活性剤、
或いはアルコールエトキシレート等のノニオン性界面活
性剤を主剤とする5〜25重量%程度の水溶液が家庭用
洗浄剤として市販されている。
【0003】前記のように従来の液体洗浄剤は界面活性
剤濃度が5〜25重量%程度の水溶液であるが、最近は
流通のコスト削減、あるいは包装材料の削減による環境
保全が求められ、液体洗浄剤の濃縮化に関する研究が行
われている。しかし、従来技術で界面活性剤濃度30〜
40重量%以上の液体濃厚洗浄剤組成物を得るのは極め
て困難である。これは、従来の洗浄剤界面活性剤を30
〜40重量%以上の水溶液にすると流動性のないミドル
相や流動性の低いニート相液晶を形成するためである。
そして、これらの液晶は高粘度であるため、水への分散
性が悪く希釈する際の水への溶解速度が遅く、家庭用洗
浄剤として使うのが困難である。液体濃厚洗浄剤の製造
方法は種々検討されているが、現在までに商品化可能な
程度まで成功した例はほとんど見当らない。これは、前
記の液晶形成を防ぐのが困難な上に、希薄液体洗浄剤水
溶液を濃縮するだけでは高品質液体濃厚洗浄剤組成物が
得られないからである。例えば、エタノール等のハイド
ロトロープ剤を洗浄剤に添加すると液晶が形成されにく
く、低温での安定性も増えるが、大量添加すると皮膚に
対する刺激が強くなる等の問題が起る。
剤濃度が5〜25重量%程度の水溶液であるが、最近は
流通のコスト削減、あるいは包装材料の削減による環境
保全が求められ、液体洗浄剤の濃縮化に関する研究が行
われている。しかし、従来技術で界面活性剤濃度30〜
40重量%以上の液体濃厚洗浄剤組成物を得るのは極め
て困難である。これは、従来の洗浄剤界面活性剤を30
〜40重量%以上の水溶液にすると流動性のないミドル
相や流動性の低いニート相液晶を形成するためである。
そして、これらの液晶は高粘度であるため、水への分散
性が悪く希釈する際の水への溶解速度が遅く、家庭用洗
浄剤として使うのが困難である。液体濃厚洗浄剤の製造
方法は種々検討されているが、現在までに商品化可能な
程度まで成功した例はほとんど見当らない。これは、前
記の液晶形成を防ぐのが困難な上に、希薄液体洗浄剤水
溶液を濃縮するだけでは高品質液体濃厚洗浄剤組成物が
得られないからである。例えば、エタノール等のハイド
ロトロープ剤を洗浄剤に添加すると液晶が形成されにく
く、低温での安定性も増えるが、大量添加すると皮膚に
対する刺激が強くなる等の問題が起る。
【0004】特開平6−62991号公報には、40〜
92重量%の界面活性剤混合物と8〜60重量%の水を
含む液体洗浄剤組成物が示されている。この界面活性剤
混合物は、少なくとも50重量%が特定構造のポリエー
テル型ノニオン性界面活性剤で、残部が特定構造のスル
ホコハク酸エステル塩より成る混合物であり、特定界面
活性剤を特定比率で混合しないと均一液が得られない上
に液粘度も高い。特開昭59−157199号公報で
は、α−スルホ脂肪酸エステル塩等のアニオン性界面活
性剤水溶液に粘度調節剤を加え、低粘度で50重量%の
界面活性剤を含む水溶液を得ている。そして、粘度調節
剤には高級アルコールとアルキレンオキシドよりなるポ
リエーテルアルコールが使われているが、その添加量は
界面活性剤量の10重量%なので起泡力低下等のマイナ
ス面が懸念される。また、この公報では50重量%以上
の高濃度界面活性剤水溶液は得られていない。更にま
た、本出願人は先に、α−スルホ脂肪酸誘導体が高い洗
浄性能を持つことに着目して研究を進めた結果、人体刺
激が少なく洗浄性能も高い特定構造の誘導体を見い出
し、それを用いた洗浄剤組成物を提案した(特開平6−
65593号公報)。しかし乍ら、この洗浄剤組成物
も、該α−スルホ脂肪酸誘導体の濃度としては、従来の
液体洗浄剤と同程度、具体的には高々、15重量%程度
のものが提示されているにすぎない。
92重量%の界面活性剤混合物と8〜60重量%の水を
含む液体洗浄剤組成物が示されている。この界面活性剤
混合物は、少なくとも50重量%が特定構造のポリエー
テル型ノニオン性界面活性剤で、残部が特定構造のスル
ホコハク酸エステル塩より成る混合物であり、特定界面
活性剤を特定比率で混合しないと均一液が得られない上
に液粘度も高い。特開昭59−157199号公報で
は、α−スルホ脂肪酸エステル塩等のアニオン性界面活
性剤水溶液に粘度調節剤を加え、低粘度で50重量%の
界面活性剤を含む水溶液を得ている。そして、粘度調節
剤には高級アルコールとアルキレンオキシドよりなるポ
リエーテルアルコールが使われているが、その添加量は
界面活性剤量の10重量%なので起泡力低下等のマイナ
ス面が懸念される。また、この公報では50重量%以上
の高濃度界面活性剤水溶液は得られていない。更にま
た、本出願人は先に、α−スルホ脂肪酸誘導体が高い洗
浄性能を持つことに着目して研究を進めた結果、人体刺
激が少なく洗浄性能も高い特定構造の誘導体を見い出
し、それを用いた洗浄剤組成物を提案した(特開平6−
65593号公報)。しかし乍ら、この洗浄剤組成物
も、該α−スルホ脂肪酸誘導体の濃度としては、従来の
液体洗浄剤と同程度、具体的には高々、15重量%程度
のものが提示されているにすぎない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、液体濃厚洗
浄剤に見られる前記の諸問題を解決し、良好な洗浄力を
有し皮膚への刺激性が少ない上に、高濃度でも流動性が
高く水で希釈した際の溶解性にも優れている液体濃厚洗
浄剤組成物を提供することをその課題とする。
浄剤に見られる前記の諸問題を解決し、良好な洗浄力を
有し皮膚への刺激性が少ない上に、高濃度でも流動性が
高く水で希釈した際の溶解性にも優れている液体濃厚洗
浄剤組成物を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねたところ、特定構造のα−
スルホ脂肪酸誘導体と該化合物とは異なった型のアニオ
ン性界面活性剤とが含まれている洗浄剤組成物は、高濃
度でも極めて流動に富み水に希釈する際の溶解性が良
く、人体に対する刺激性も少ないことを見出し、この結
果に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明によれば、下記一般式(1)で示されるα−スルホ
脂肪酸誘導体型アニオン性界面活性剤(A)と、Aとは
異なる型のアニオン性界面活性剤(B)とを含み、
(A)と(B)が重量比で95:5〜50:50の範囲
にあることを特徴とする液体濃厚洗浄剤組成物が提供さ
れる。
を解決すべく鋭意研究を重ねたところ、特定構造のα−
スルホ脂肪酸誘導体と該化合物とは異なった型のアニオ
ン性界面活性剤とが含まれている洗浄剤組成物は、高濃
度でも極めて流動に富み水に希釈する際の溶解性が良
く、人体に対する刺激性も少ないことを見出し、この結
果に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明によれば、下記一般式(1)で示されるα−スルホ
脂肪酸誘導体型アニオン性界面活性剤(A)と、Aとは
異なる型のアニオン性界面活性剤(B)とを含み、
(A)と(B)が重量比で95:5〜50:50の範囲
にあることを特徴とする液体濃厚洗浄剤組成物が提供さ
れる。
【化1】 (式中、R1は炭素数4〜16のアルキル基、R2は水素
原子又は炭素数1〜3のアルキル基、AOはオキシアル
キレン基、Mは水素イオン、アルカリ金属イオン、一価
に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換されていて
も良いアンモニウムを表し、mは3〜25の整数を表し
ている) 特に該アニオン性界面活性剤(B)が下記一般式(2)
またはアルキルベンゼンスルホン酸塩であることを特徴
とする液体濃厚洗浄剤組成物が提供される。
原子又は炭素数1〜3のアルキル基、AOはオキシアル
キレン基、Mは水素イオン、アルカリ金属イオン、一価
に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換されていて
も良いアンモニウムを表し、mは3〜25の整数を表し
ている) 特に該アニオン性界面活性剤(B)が下記一般式(2)
またはアルキルベンゼンスルホン酸塩であることを特徴
とする液体濃厚洗浄剤組成物が提供される。
【化2】 (式中、R3は炭素数6〜18のアルキル基、BOはオ
キシアルキレン基、M'は水素イオン、アルカリ金属イ
オン、一価に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換
されていても良いアンモニウムイオンを表し、nは3〜
25の整数を表している) また、前記α−スルホ脂肪酸誘導体(A)とアニオン性
界面活性剤(B)の合計濃度が、60〜100重量%で
あることを特徴とする前記液体濃厚洗浄剤組成物が提供
される。
キシアルキレン基、M'は水素イオン、アルカリ金属イ
オン、一価に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換
されていても良いアンモニウムイオンを表し、nは3〜
25の整数を表している) また、前記α−スルホ脂肪酸誘導体(A)とアニオン性
界面活性剤(B)の合計濃度が、60〜100重量%で
あることを特徴とする前記液体濃厚洗浄剤組成物が提供
される。
【0007】本発明者らの詳細な研究によると、本出願
人の出願した特定のα−スルホ脂肪酸誘導体(前記特開
平6−65593号公報に開示の化合物)の一部は、意
外にも原液や少量の水を含む濃厚水溶液を保存しても固
化したり変質したりせず、保存品を洗浄に使っても水溶
液や洗浄力が低下する等の問題のないことが分った。す
なわち、下記一般式(1)で示されるα−スルホ脂肪酸
誘導体は、従来の家庭用液体洗浄剤に使われている界面
活性剤のように水の存在下で液晶を形成せず、該化合物
が或る程度以上含まれている濃厚液体洗浄剤組成物は保
存しても固化しない。また、該濃厚液体洗浄剤組成物を
洗浄に使っても水溶性が悪い等の問題がない。
人の出願した特定のα−スルホ脂肪酸誘導体(前記特開
平6−65593号公報に開示の化合物)の一部は、意
外にも原液や少量の水を含む濃厚水溶液を保存しても固
化したり変質したりせず、保存品を洗浄に使っても水溶
液や洗浄力が低下する等の問題のないことが分った。す
なわち、下記一般式(1)で示されるα−スルホ脂肪酸
誘導体は、従来の家庭用液体洗浄剤に使われている界面
活性剤のように水の存在下で液晶を形成せず、該化合物
が或る程度以上含まれている濃厚液体洗浄剤組成物は保
存しても固化しない。また、該濃厚液体洗浄剤組成物を
洗浄に使っても水溶性が悪い等の問題がない。
【化1】
【0008】一般式(1)において、R1は炭素数4〜
16、好ましくは6〜12の直鎖状又は分岐状アルキル
基であり、具体的にはヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、テトラデシル基等である。R2は水素
原子又は炭素数1〜3の低級アルキル基である。また、
Mはスルホン酸基とイオン結合している陽イオンであ
り、具体的には水素イオン;ナトリウム、カリウム、リ
チウム等のアルカリ金属イオン;マグネシウム等のアル
カリ土類金属イオン;アンモニウムイオン;トリメチル
アミンやトリエチルアミン等の低級アミン、リシン、モ
ノ、ジ又はトリ低級アルカノールアミン等から形成され
る置換アンモニウムイオン等である。一般式(1)のA
Oは、オキシアルキレン基であり、具体的には炭素数2
〜4のオキシエチレン基やオキシプロピレン基等が好ま
しい。また、mは3〜25、好ましくは5〜15の整数
である。一般式(1)で示される化合物を例示すると、
メトキシヘキサエチレングリコールα−スルホラウリン
酸エステルナトリウム塩、メトキシナノエチレングリコ
ールα−スルホラウリン酸エステルナトリウム塩、メト
キシヘキサエチレングリコールα−スルホミリスチン酸
エステルナトリウム塩、ナノエチレングリコールα−ス
ルホラウリン酸モノエステルナトリウム塩などが挙げら
れる。
16、好ましくは6〜12の直鎖状又は分岐状アルキル
基であり、具体的にはヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、テトラデシル基等である。R2は水素
原子又は炭素数1〜3の低級アルキル基である。また、
Mはスルホン酸基とイオン結合している陽イオンであ
り、具体的には水素イオン;ナトリウム、カリウム、リ
チウム等のアルカリ金属イオン;マグネシウム等のアル
カリ土類金属イオン;アンモニウムイオン;トリメチル
アミンやトリエチルアミン等の低級アミン、リシン、モ
ノ、ジ又はトリ低級アルカノールアミン等から形成され
る置換アンモニウムイオン等である。一般式(1)のA
Oは、オキシアルキレン基であり、具体的には炭素数2
〜4のオキシエチレン基やオキシプロピレン基等が好ま
しい。また、mは3〜25、好ましくは5〜15の整数
である。一般式(1)で示される化合物を例示すると、
メトキシヘキサエチレングリコールα−スルホラウリン
酸エステルナトリウム塩、メトキシナノエチレングリコ
ールα−スルホラウリン酸エステルナトリウム塩、メト
キシヘキサエチレングリコールα−スルホミリスチン酸
エステルナトリウム塩、ナノエチレングリコールα−ス
ルホラウリン酸モノエステルナトリウム塩などが挙げら
れる。
【0009】一般式(1)で示されるα−スルホ脂肪酸
誘導体は、公知の方法で容易に製造することができる。
例えば、脂肪酸を公知法でスルホン化後にカルボキシル
基をポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルによっ
て公知法でエステル化すれば、Mを水素イオンとする一
般式(1)の化合物が得られる。また、該化合物をアル
カリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物や炭酸塩、或
いはアンモニア水やアミン類等で中和すれば、所望の陽
イオンをMとする一般式(1)の化合物が得られる。こ
のほか、α−スルホ脂肪酸誘導体エステルとポリオキ
シアルキレンモノアルキルエーテルを公知法でエステル
交換する方法;脂肪酸とポリオキシアルキレンモノア
ルキルエーテルから公知法でエステルを製造し、これを
公知法でスルホン化する方法等によってMが水素イオン
の化合物を製造し、これを必要に応じて前記アルカリ性
化合物で中和して目的物を得ることができる。
誘導体は、公知の方法で容易に製造することができる。
例えば、脂肪酸を公知法でスルホン化後にカルボキシル
基をポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルによっ
て公知法でエステル化すれば、Mを水素イオンとする一
般式(1)の化合物が得られる。また、該化合物をアル
カリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物や炭酸塩、或
いはアンモニア水やアミン類等で中和すれば、所望の陽
イオンをMとする一般式(1)の化合物が得られる。こ
のほか、α−スルホ脂肪酸誘導体エステルとポリオキ
シアルキレンモノアルキルエーテルを公知法でエステル
交換する方法;脂肪酸とポリオキシアルキレンモノア
ルキルエーテルから公知法でエステルを製造し、これを
公知法でスルホン化する方法等によってMが水素イオン
の化合物を製造し、これを必要に応じて前記アルカリ性
化合物で中和して目的物を得ることができる。
【0010】本発明の液体濃厚洗浄剤組成物は、濃度6
0重量%以上、特に80〜100重量%の液体洗浄剤組
成物であり、濃度60重量%未満では流通コストや包装
材料の削減効果が少ない。一方、濃度60重量%以上の
液体濃厚洗浄剤組成物は、前記特公平6−62991号
公報に開示されている特別な組成物を除いて、液体洗浄
剤組成物に関する従来の文献では全く対象としていない
濃度領域である。本発明の液体濃厚洗浄剤組成物は、皮
膚への刺激性が少なく洗浄効果も良好な一般式(1)で
示されるアニオン性界面活性剤(A)を主剤としてお
り、これにAとは異なる型のアニオン性界面活性剤
(B)を配合した組成物である。その混合比A:Bは、
Bの種類によっても異なるが重量比で95:5〜50:
50の範囲であり、Aが過少では液晶が形成されて組成
物の流動性や水への溶解性が低下する場合がある。
0重量%以上、特に80〜100重量%の液体洗浄剤組
成物であり、濃度60重量%未満では流通コストや包装
材料の削減効果が少ない。一方、濃度60重量%以上の
液体濃厚洗浄剤組成物は、前記特公平6−62991号
公報に開示されている特別な組成物を除いて、液体洗浄
剤組成物に関する従来の文献では全く対象としていない
濃度領域である。本発明の液体濃厚洗浄剤組成物は、皮
膚への刺激性が少なく洗浄効果も良好な一般式(1)で
示されるアニオン性界面活性剤(A)を主剤としてお
り、これにAとは異なる型のアニオン性界面活性剤
(B)を配合した組成物である。その混合比A:Bは、
Bの種類によっても異なるが重量比で95:5〜50:
50の範囲であり、Aが過少では液晶が形成されて組成
物の流動性や水への溶解性が低下する場合がある。
【0011】本発明の液体濃厚洗浄剤組成物に配合され
る(A)とは異なる型のアニオン性界面活性剤(B)
は、下記一般式(2)で示されるポリオキシアルキレン
アルキルエーテル硫酸塩(B−1)、又はアルキルベン
ゼンスルホン酸塩(B−2)であることが好ましい。
る(A)とは異なる型のアニオン性界面活性剤(B)
は、下記一般式(2)で示されるポリオキシアルキレン
アルキルエーテル硫酸塩(B−1)、又はアルキルベン
ゼンスルホン酸塩(B−2)であることが好ましい。
【化2】 一般式(2)において、R3は炭素数6〜18、好まし
くは8〜14のアルキル基であり、該アルキル基は直鎖
状でも分岐していても良い。BOはオキシアルキレン基
であるが、その炭素数は2〜4が好ましい。また、nは
3〜25、好ましくは5〜15の整数であり、M'は一
般式(1)のM'と同じ範囲から選ばれる陽イオンであ
る。(B−1)の具体例としては、たとえば、ラウリル
エトキシサルフェート(酸化エチレン平均付加量:3モ
ル)、ラウリルエトキシサルフェート(同5モル)など
が挙げられる。そして、該ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤(B−1)を
(A)と併用する場合は、(A):(B−1)の混合比
を重量比で95:5〜60:40の範囲とするのが好ま
しい。更に好ましくは80:20〜60:40である。
くは8〜14のアルキル基であり、該アルキル基は直鎖
状でも分岐していても良い。BOはオキシアルキレン基
であるが、その炭素数は2〜4が好ましい。また、nは
3〜25、好ましくは5〜15の整数であり、M'は一
般式(1)のM'と同じ範囲から選ばれる陽イオンであ
る。(B−1)の具体例としては、たとえば、ラウリル
エトキシサルフェート(酸化エチレン平均付加量:3モ
ル)、ラウリルエトキシサルフェート(同5モル)など
が挙げられる。そして、該ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤(B−1)を
(A)と併用する場合は、(A):(B−1)の混合比
を重量比で95:5〜60:40の範囲とするのが好ま
しい。更に好ましくは80:20〜60:40である。
【0012】本発明の液体濃厚洗浄剤組成物に配合され
るアルキルベンゼンスルホン酸塩としては、炭素数10
〜14の直鎖状又は分岐状アルキル基を有する化合物を
使用することができる。そして、この場合のスルホン酸
基の中和に使われる陽イオンとしては、一般式(1)の
Mと同じ範囲から選ばれる陽イオンを使用することがで
きる。(B−2)の具体例としては、リニアラウリルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム塩、リニアミリスチルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム塩、リニアラウリルベンゼン
スルホン酸カリウム塩、リニアミリスチルベンスルホン
酸カリウム塩及びこれらの混合物が挙げられる。また、
該アルキルベンゼンスルホン酸塩型アニオン性界面活性
剤(B−2)と(A)を併用する場合は、(A):(B
−2)の配合比を重量比で95:5〜70:30とする
のが好ましい。更に好ましくは90:10〜70:30
である。すなわち、この併用では前記(B−1)とAの
併用時よりAの混入比を大きくするのが好ましい。
るアルキルベンゼンスルホン酸塩としては、炭素数10
〜14の直鎖状又は分岐状アルキル基を有する化合物を
使用することができる。そして、この場合のスルホン酸
基の中和に使われる陽イオンとしては、一般式(1)の
Mと同じ範囲から選ばれる陽イオンを使用することがで
きる。(B−2)の具体例としては、リニアラウリルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム塩、リニアミリスチルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム塩、リニアラウリルベンゼン
スルホン酸カリウム塩、リニアミリスチルベンスルホン
酸カリウム塩及びこれらの混合物が挙げられる。また、
該アルキルベンゼンスルホン酸塩型アニオン性界面活性
剤(B−2)と(A)を併用する場合は、(A):(B
−2)の配合比を重量比で95:5〜70:30とする
のが好ましい。更に好ましくは90:10〜70:30
である。すなわち、この併用では前記(B−1)とAの
併用時よりAの混入比を大きくするのが好ましい。
【0013】以上に詳記した本発明の液体濃厚洗浄剤組
成物は、皮膚への刺激を少なくするためにpHを5.0
〜9.0の範囲とするのが好ましい。従って、一般式
(1)で示される化合物中のMや、一般式(1)の化合
物と併用されるアニオン性界面活性剤に使われる陽イオ
ンを、pHが前記範囲となるように適宜選定したり、該
組成物に適当なpH調整剤を配合してpHを前記範囲と
するのが好ましい。また、該組成物には必要に応じて各
種配合剤を配合することができる。すなわち、本発明の
目的を損なわない範囲で家庭用洗浄剤に配合される配合
剤;例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセリン、ソルビトール等の保湿剤;メチル
セルロース、ポリオキシエチレングリコールジステアレ
ート、エタノール等の粘度調整剤;p−オキシ安息香酸
エステル類等の防腐剤;殺菌剤;酸化防止剤;香料;色
素;紫外線吸収剤;等を配合することができる。さら
に、該組成物には前記以外の界面活性剤を配合すること
も可能であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシアルキレンエステルメチルエーテル、高
級アルカノールアミド、糖系界面活性剤等のノニオン性
界面活性剤、或いはアミンオキシドやアミドプロピルベ
タイン等の両性界面活性剤等を配合することができる。
成物は、皮膚への刺激を少なくするためにpHを5.0
〜9.0の範囲とするのが好ましい。従って、一般式
(1)で示される化合物中のMや、一般式(1)の化合
物と併用されるアニオン性界面活性剤に使われる陽イオ
ンを、pHが前記範囲となるように適宜選定したり、該
組成物に適当なpH調整剤を配合してpHを前記範囲と
するのが好ましい。また、該組成物には必要に応じて各
種配合剤を配合することができる。すなわち、本発明の
目的を損なわない範囲で家庭用洗浄剤に配合される配合
剤;例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセリン、ソルビトール等の保湿剤;メチル
セルロース、ポリオキシエチレングリコールジステアレ
ート、エタノール等の粘度調整剤;p−オキシ安息香酸
エステル類等の防腐剤;殺菌剤;酸化防止剤;香料;色
素;紫外線吸収剤;等を配合することができる。さら
に、該組成物には前記以外の界面活性剤を配合すること
も可能であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシアルキレンエステルメチルエーテル、高
級アルカノールアミド、糖系界面活性剤等のノニオン性
界面活性剤、或いはアミンオキシドやアミドプロピルベ
タイン等の両性界面活性剤等を配合することができる。
【0014】本発明の液体濃厚洗浄剤組成物は人体に対
して低刺激性であり、良好な洗浄力も有している。ま
た、一般式(1)で示される化合物はクラフト点が低い
から、液体洗浄剤組成物にすると製品の保存安定性が高
く、配合成分の分離や結晶析出等を起し難い利点があ
る。従って、該組成物は人体との接触が避けられない家
庭用洗浄剤分野、例えば、ボディシャンプーやシャンプ
ー等の皮膚毛髪用液体洗浄剤(a)、食器用液体洗浄剤
(b)、壁や床用等の住居用液体洗浄剤(c)、自動車
(d)や家具什器類(e)、衣料用液体洗浄剤(h)等
の洗浄剤に好適である。なお、前記の好適な使用分野を
洗浄される表面で分類すると:食器、プラスチック表
面、金属表面、ガラス表面、セラミックス表面等の硬質
表面(f);家具や柱等の木質表面(g);皮膚や毛髪
等の人体表面;に分類される。本発明の組成物は、いず
れも前記の各分野に好ましく使用されるが、特に一般式
(1)の化合物(A)に一般式(2)の化合物(B−
1)を配合した組成物では(a)と(b)と(c)と
(d)と(e)と(g)の分野、Aに前記の(B−2)
を配合した組成物では(b)と(f)と(h)と(d)
と(e)と(g)の分野の洗浄剤として使用するのが好
ましい。
して低刺激性であり、良好な洗浄力も有している。ま
た、一般式(1)で示される化合物はクラフト点が低い
から、液体洗浄剤組成物にすると製品の保存安定性が高
く、配合成分の分離や結晶析出等を起し難い利点があ
る。従って、該組成物は人体との接触が避けられない家
庭用洗浄剤分野、例えば、ボディシャンプーやシャンプ
ー等の皮膚毛髪用液体洗浄剤(a)、食器用液体洗浄剤
(b)、壁や床用等の住居用液体洗浄剤(c)、自動車
(d)や家具什器類(e)、衣料用液体洗浄剤(h)等
の洗浄剤に好適である。なお、前記の好適な使用分野を
洗浄される表面で分類すると:食器、プラスチック表
面、金属表面、ガラス表面、セラミックス表面等の硬質
表面(f);家具や柱等の木質表面(g);皮膚や毛髪
等の人体表面;に分類される。本発明の組成物は、いず
れも前記の各分野に好ましく使用されるが、特に一般式
(1)の化合物(A)に一般式(2)の化合物(B−
1)を配合した組成物では(a)と(b)と(c)と
(d)と(e)と(g)の分野、Aに前記の(B−2)
を配合した組成物では(b)と(f)と(h)と(d)
と(e)と(g)の分野の洗浄剤として使用するのが好
ましい。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例と比較例によって更に
具体的に説明するが、本発明はこの実施例で限定されな
い。洗浄剤組成物の評価は下記の方法で行った。 洗浄剤水溶液の状態:目視及び偏光顕微鏡による観察で
状態を調べ、流動性透明液体の場合を○、非流動性液晶
の場合を×で示した。 粘度:入江製作所社製の気泡粘度計を使って測定し、ミ
リパスカル/秒(mPa/s)単位で表示した。 希釈溶解性:試料を1重量%水溶液とし、溶解性が良好
か否かを目視で観察した結果に基づいて前者を○で後者
を×で表示した。 蛋白質変性率:50mMのリン酸衝撃液(pH7.0)
に100ppmの牛血清アルブミンを加え、これに試料
を加えて水溶液中の界面活性剤濃度を全部で1000p
pmとした。この水溶液を室温で3時間放置後、220
nmの円偏光二色性スペクトルを日本分光社製のJAS
COJ−720で測定した。そして、界面活性剤が含ま
れていない場合のデータ(ブランクテスト)より減少し
た量(%)を変性率とした。この値が小さいほど人体刺
激性の少ない界面活性剤である。 洗浄性能:オイルレッドを含んだ人工油脂汚垢を付着さ
せたポリプロピレンカップに界面活性剤水溶液180m
l(活性剤濃度:0.026wt%)を入れ、回転羽を
用いて5分間撹拌洗浄後、溶液を廃棄したカップを風乾
した。洗浄後のカップの汚垢が 一様に落ちているもの:○ 一部に落ちているもの:△ 全く落ちていないもの:× として洗浄性能を評価した。
具体的に説明するが、本発明はこの実施例で限定されな
い。洗浄剤組成物の評価は下記の方法で行った。 洗浄剤水溶液の状態:目視及び偏光顕微鏡による観察で
状態を調べ、流動性透明液体の場合を○、非流動性液晶
の場合を×で示した。 粘度:入江製作所社製の気泡粘度計を使って測定し、ミ
リパスカル/秒(mPa/s)単位で表示した。 希釈溶解性:試料を1重量%水溶液とし、溶解性が良好
か否かを目視で観察した結果に基づいて前者を○で後者
を×で表示した。 蛋白質変性率:50mMのリン酸衝撃液(pH7.0)
に100ppmの牛血清アルブミンを加え、これに試料
を加えて水溶液中の界面活性剤濃度を全部で1000p
pmとした。この水溶液を室温で3時間放置後、220
nmの円偏光二色性スペクトルを日本分光社製のJAS
COJ−720で測定した。そして、界面活性剤が含ま
れていない場合のデータ(ブランクテスト)より減少し
た量(%)を変性率とした。この値が小さいほど人体刺
激性の少ない界面活性剤である。 洗浄性能:オイルレッドを含んだ人工油脂汚垢を付着さ
せたポリプロピレンカップに界面活性剤水溶液180m
l(活性剤濃度:0.026wt%)を入れ、回転羽を
用いて5分間撹拌洗浄後、溶液を廃棄したカップを風乾
した。洗浄後のカップの汚垢が 一様に落ちているもの:○ 一部に落ちているもの:△ 全く落ちていないもの:× として洗浄性能を評価した。
【0016】実施例1〜9、比較例1〜16 特記した場合を除いて界面活性剤濃度80重量%の水溶
液を作製し、その状態、粘度、希釈溶解性及び蛋白変性
率、洗浄性能を測定した。その結果を、表1と表2に示
した。表1には、一般式(1)で示されるα−スルホ脂
肪酸誘導体(A)とポリオキシアルキレンアルキルエー
テル硫酸塩型アニオン性界面活性剤(B−1)を併用し
た実施例1〜5と、その比較例1〜9を記載した。表2
には、(A)とアルキルベンゼンスルホン酸塩型アニオ
ン性界面活性剤(B−2)を併用した実施例6〜9と、
その比較例10〜16を記載した。また、表1と表2で
は界面活性剤を記号で記載したが、その記号は下記の化
合物を表す。 (1)一般式(1)で示されるα−スルホ脂肪酸誘導体
(A) A−1:メトキシヘキサエチレングリコール・α−スル
ホラウリン酸エステルナトリウム塩 A−2:メトキシナノエチレングリコール・α−スルホ
ラウリン酸エステルナトリウム塩 A−3:メトキシヘキサエチレングリコール・α−スル
ホミリスチン酸エステルナトリウム塩 (2)一般式(2)で示されるポリオキシアルキレンア
ルキルエーテルサルフェート(B−1) B−11:ラウリルエトキシサルフェート(酸化エチレン
の付加量:3モル)ナトリウム塩 B−12:ラウリルエトキシサルフェート(酸化エチレン
の付加量:5モル)ナトリウム塩 B−13:ミリスチルエトキシサルフェート(酸化エチレ
ンの付加量:5モル)ナトリウム塩 (3)アルキルベンゼンスルホン酸塩(B−2) B−21:直鎖状ラウリルベンゼンスルホン酸カリウム塩 B−22:直鎖状ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム
塩 (4)一般式(1)以外の構造のα−スルホ脂肪酸誘導
体(C) C−1:メトキシモノエチレングリコール・α−スルホ
ラウリン酸エステルナトリウム塩 C−2:メトキシポリエチレングリコール・α−スルホ
パルミチン酸エステルナトリウム塩(酸化エチレンの平
均付加量:50モル) C−3:メトキシトリエチレングリコール・α−スルホ
アラキン酸エステルナトリウム塩 (5)その他の界面活性剤(D) D−1:ドデシルサルフェートナトリウム塩 D−2:ラウリルエトキシレート(酸化エチレンの平均
付加量:15モル)
液を作製し、その状態、粘度、希釈溶解性及び蛋白変性
率、洗浄性能を測定した。その結果を、表1と表2に示
した。表1には、一般式(1)で示されるα−スルホ脂
肪酸誘導体(A)とポリオキシアルキレンアルキルエー
テル硫酸塩型アニオン性界面活性剤(B−1)を併用し
た実施例1〜5と、その比較例1〜9を記載した。表2
には、(A)とアルキルベンゼンスルホン酸塩型アニオ
ン性界面活性剤(B−2)を併用した実施例6〜9と、
その比較例10〜16を記載した。また、表1と表2で
は界面活性剤を記号で記載したが、その記号は下記の化
合物を表す。 (1)一般式(1)で示されるα−スルホ脂肪酸誘導体
(A) A−1:メトキシヘキサエチレングリコール・α−スル
ホラウリン酸エステルナトリウム塩 A−2:メトキシナノエチレングリコール・α−スルホ
ラウリン酸エステルナトリウム塩 A−3:メトキシヘキサエチレングリコール・α−スル
ホミリスチン酸エステルナトリウム塩 (2)一般式(2)で示されるポリオキシアルキレンア
ルキルエーテルサルフェート(B−1) B−11:ラウリルエトキシサルフェート(酸化エチレン
の付加量:3モル)ナトリウム塩 B−12:ラウリルエトキシサルフェート(酸化エチレン
の付加量:5モル)ナトリウム塩 B−13:ミリスチルエトキシサルフェート(酸化エチレ
ンの付加量:5モル)ナトリウム塩 (3)アルキルベンゼンスルホン酸塩(B−2) B−21:直鎖状ラウリルベンゼンスルホン酸カリウム塩 B−22:直鎖状ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム
塩 (4)一般式(1)以外の構造のα−スルホ脂肪酸誘導
体(C) C−1:メトキシモノエチレングリコール・α−スルホ
ラウリン酸エステルナトリウム塩 C−2:メトキシポリエチレングリコール・α−スルホ
パルミチン酸エステルナトリウム塩(酸化エチレンの平
均付加量:50モル) C−3:メトキシトリエチレングリコール・α−スルホ
アラキン酸エステルナトリウム塩 (5)その他の界面活性剤(D) D−1:ドデシルサルフェートナトリウム塩 D−2:ラウリルエトキシレート(酸化エチレンの平均
付加量:15モル)
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】表1及び表2から実施例の組成物は全部が
濃度80重量%以上でも流動性の良い液体となっている
ことが分る。そして、該組成物は希釈溶解性が良く蛋白
変性率も極めて小さいことが分る。一方、比較例の組成
物は比較例1、9及び比較例16の組成物を除いて、濃
度が80重量%の場合流動性が悪く、希釈溶解性は比較
例1を除く全ての比較例組成物で悪い。しかし、希釈溶
解性の良い比較例1でも洗浄力は実施例に比べて劣って
いる。また、蛋白変性率も比較例1、2、9及び16の
組成物以外は極めて悪い。比較例3及び12から、実施
例の組成物と同様な界面活性剤を配合しても混合比が本
発明の組成物の範囲外では、流動性、粘度、希釈溶解性
及び蛋白変性率の全部が実施例の組成物より大幅に低下
することが分る。また、一般式(1)で示される化合物
と類似構造のα−スルホ脂肪酸誘導体(C−1、C−2
及びC−3の化合物)と、本発明で一般式(1)に示さ
れる化合物と併用される化合物(B−1及びB−2)と
を併用した比較例4、5、6、13、14、及び15が
極めて悪い結果を示しており、本発明の組成物では分子
構造の僅かな変動で性質が大きく変ってしまうと云え
る。
濃度80重量%以上でも流動性の良い液体となっている
ことが分る。そして、該組成物は希釈溶解性が良く蛋白
変性率も極めて小さいことが分る。一方、比較例の組成
物は比較例1、9及び比較例16の組成物を除いて、濃
度が80重量%の場合流動性が悪く、希釈溶解性は比較
例1を除く全ての比較例組成物で悪い。しかし、希釈溶
解性の良い比較例1でも洗浄力は実施例に比べて劣って
いる。また、蛋白変性率も比較例1、2、9及び16の
組成物以外は極めて悪い。比較例3及び12から、実施
例の組成物と同様な界面活性剤を配合しても混合比が本
発明の組成物の範囲外では、流動性、粘度、希釈溶解性
及び蛋白変性率の全部が実施例の組成物より大幅に低下
することが分る。また、一般式(1)で示される化合物
と類似構造のα−スルホ脂肪酸誘導体(C−1、C−2
及びC−3の化合物)と、本発明で一般式(1)に示さ
れる化合物と併用される化合物(B−1及びB−2)と
を併用した比較例4、5、6、13、14、及び15が
極めて悪い結果を示しており、本発明の組成物では分子
構造の僅かな変動で性質が大きく変ってしまうと云え
る。
【0020】
【発明の効果】本発明の液体濃厚洗浄剤組成物は、水等
の溶剤を含まない場合や高濃度溶剤であっても流動性が
良い上に、水で希釈する際に液晶を形成せず水への希釈
溶解性も極めて良い。また、蛋白変性率が小さく皮膚に
対する作用が温和であり洗浄力も良好である。そして、
該組成物は硬質表面や水質表面のほか、皮膚や毛髪の洗
浄等の広い範囲の洗浄に使用できるから、各種家庭用液
体洗浄剤として好ましい組成物である。すなわち、本発
明の組成物は、食器用液体洗浄剤、住居用液体洗浄剤、
シャンプー、ボディシャンプー等として好適であり、該
組成物を前記の洗浄剤とすることによって従来品使用時
より大幅に洗浄剤容積が小さくすることができ、流通コ
スト及び包装材料の低減化に極めて有用である。
の溶剤を含まない場合や高濃度溶剤であっても流動性が
良い上に、水で希釈する際に液晶を形成せず水への希釈
溶解性も極めて良い。また、蛋白変性率が小さく皮膚に
対する作用が温和であり洗浄力も良好である。そして、
該組成物は硬質表面や水質表面のほか、皮膚や毛髪の洗
浄等の広い範囲の洗浄に使用できるから、各種家庭用液
体洗浄剤として好ましい組成物である。すなわち、本発
明の組成物は、食器用液体洗浄剤、住居用液体洗浄剤、
シャンプー、ボディシャンプー等として好適であり、該
組成物を前記の洗浄剤とすることによって従来品使用時
より大幅に洗浄剤容積が小さくすることができ、流通コ
スト及び包装材料の低減化に極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C11D 1/37 1:28 1:29) (C11D 1/37 1:28 1:24)
Claims (4)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるα−スルホ
脂肪酸誘導体型アニオン性界面活性剤(A)と、(A)
とは異なる型のアニオン性界面活性剤(B)とを含み、
(A)と(B)が重量比で95:5〜50:50の範囲
にあることを特徴とする液体濃厚洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数4〜16のアルキル基、R2は水素
原子又は炭素数1〜3のアルキル基、AOはオキシアル
キレン基、Mは水素イオン、アルカリ金属イオン、一価
に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換されていて
も良いアンモニウムを表し、mは3〜25の整数を表し
ている) - 【請求項2】 Bで表されるアニオン性界面活性剤が、
下記一般式(2)で示されるポリオキシアルキレンアル
キルエーテル硫酸塩であることを特徴とする請求項1に
記載した液体濃厚洗浄剤組成物。 【化2】 (式中、R3は炭素数6〜18のアルキル基、BOはオ
キシアルキレン基、M'は水素イオン、アルカリ金属イ
オン、一価に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換
されていても良いアンモニウムイオンを表し、nは3〜
25の整数を表している) - 【請求項3】 アニオン性界面活性剤が、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩であることを特徴とする請求項1に記
載した液体濃厚洗浄剤組成物。 - 【請求項4】 前記α−スルホ脂肪酸誘導体(A)とア
ニオン性界面活性剤(B)の合計濃度が、60〜100
重量%であることを特徴とする請求項1乃至3何れか記
載の液体濃厚洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9429795A JPH08269483A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 液体濃厚洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9429795A JPH08269483A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 液体濃厚洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08269483A true JPH08269483A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14106343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9429795A Pending JPH08269483A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 液体濃厚洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08269483A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012144438A1 (ja) * | 2011-04-18 | 2012-10-26 | ライオン株式会社 | 液体洗浄剤 |
-
1995
- 1995-03-28 JP JP9429795A patent/JPH08269483A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012144438A1 (ja) * | 2011-04-18 | 2012-10-26 | ライオン株式会社 | 液体洗浄剤 |
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