JPH08269483A - 液体濃厚洗浄剤組成物 - Google Patents

液体濃厚洗浄剤組成物

Info

Publication number
JPH08269483A
JPH08269483A JP9429795A JP9429795A JPH08269483A JP H08269483 A JPH08269483 A JP H08269483A JP 9429795 A JP9429795 A JP 9429795A JP 9429795 A JP9429795 A JP 9429795A JP H08269483 A JPH08269483 A JP H08269483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detergent composition
anionic surfactant
metal ion
liquid
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9429795A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Egawa
直行 江川
Tomomichi Okano
知道 岡野
Masami Fujiwara
正美 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP9429795A priority Critical patent/JPH08269483A/ja
Publication of JPH08269483A publication Critical patent/JPH08269483A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄力が高く皮膚への刺激性が少ない上に、
高濃度でも流動性が良く水で希釈した際の水溶性にも優
れている液体濃厚洗浄剤組成物を提供すること。 【構成】 下記一般式(1)で示されるα−スルホ脂肪
酸誘導体型アニオン性界面活性剤(A)と、Aとは異な
る型のアニオン性界面活性剤(B)とを含み、(A)と
(B)が重量比で95:5〜50:50の範囲にあるこ
とを特徴とする液体濃厚洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数4〜16のアルキル基、R2は水素
原子又は炭素数1〜3のアルキル基、AOはオキシアル
キレン基、Mは水素イオン、アルカリ金属イオン、一価
に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換されていて
も良いアンモニウムを表し、mは3〜25の整数を表し
ている)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、良好な洗浄力を有し人
体への刺激が少ない上に水分量が少ない液体濃厚洗浄剤
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アニオン性界面活性剤は、起泡力と洗浄
性能から、ノニオン性界面活性剤は洗浄性能から洗浄剤
として広く使われている。そして、食器用、住居用、身
体用及び毛髪用等の家庭用洗浄剤は、使用時に直接人体
に触れるため人体に対して低刺激性であることが必要な
上にその形状は使い易い液状とするのが好ましい。これ
ら諸条件を満足させるため、液性の良いポリオキシエチ
レンアルキル硫酸エステル等のアニオン性界面活性剤、
或いはアルコールエトキシレート等のノニオン性界面活
性剤を主剤とする5〜25重量%程度の水溶液が家庭用
洗浄剤として市販されている。
【0003】前記のように従来の液体洗浄剤は界面活性
剤濃度が5〜25重量%程度の水溶液であるが、最近は
流通のコスト削減、あるいは包装材料の削減による環境
保全が求められ、液体洗浄剤の濃縮化に関する研究が行
われている。しかし、従来技術で界面活性剤濃度30〜
40重量%以上の液体濃厚洗浄剤組成物を得るのは極め
て困難である。これは、従来の洗浄剤界面活性剤を30
〜40重量%以上の水溶液にすると流動性のないミドル
相や流動性の低いニート相液晶を形成するためである。
そして、これらの液晶は高粘度であるため、水への分散
性が悪く希釈する際の水への溶解速度が遅く、家庭用洗
浄剤として使うのが困難である。液体濃厚洗浄剤の製造
方法は種々検討されているが、現在までに商品化可能な
程度まで成功した例はほとんど見当らない。これは、前
記の液晶形成を防ぐのが困難な上に、希薄液体洗浄剤水
溶液を濃縮するだけでは高品質液体濃厚洗浄剤組成物が
得られないからである。例えば、エタノール等のハイド
ロトロープ剤を洗浄剤に添加すると液晶が形成されにく
く、低温での安定性も増えるが、大量添加すると皮膚に
対する刺激が強くなる等の問題が起る。
【0004】特開平6−62991号公報には、40〜
92重量%の界面活性剤混合物と8〜60重量%の水を
含む液体洗浄剤組成物が示されている。この界面活性剤
混合物は、少なくとも50重量%が特定構造のポリエー
テル型ノニオン性界面活性剤で、残部が特定構造のスル
ホコハク酸エステル塩より成る混合物であり、特定界面
活性剤を特定比率で混合しないと均一液が得られない上
に液粘度も高い。特開昭59−157199号公報で
は、α−スルホ脂肪酸エステル塩等のアニオン性界面活
性剤水溶液に粘度調節剤を加え、低粘度で50重量%の
界面活性剤を含む水溶液を得ている。そして、粘度調節
剤には高級アルコールとアルキレンオキシドよりなるポ
リエーテルアルコールが使われているが、その添加量は
界面活性剤量の10重量%なので起泡力低下等のマイナ
ス面が懸念される。また、この公報では50重量%以上
の高濃度界面活性剤水溶液は得られていない。更にま
た、本出願人は先に、α−スルホ脂肪酸誘導体が高い洗
浄性能を持つことに着目して研究を進めた結果、人体刺
激が少なく洗浄性能も高い特定構造の誘導体を見い出
し、それを用いた洗浄剤組成物を提案した(特開平6−
65593号公報)。しかし乍ら、この洗浄剤組成物
も、該α−スルホ脂肪酸誘導体の濃度としては、従来の
液体洗浄剤と同程度、具体的には高々、15重量%程度
のものが提示されているにすぎない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、液体濃厚洗
浄剤に見られる前記の諸問題を解決し、良好な洗浄力を
有し皮膚への刺激性が少ない上に、高濃度でも流動性が
高く水で希釈した際の溶解性にも優れている液体濃厚洗
浄剤組成物を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねたところ、特定構造のα−
スルホ脂肪酸誘導体と該化合物とは異なった型のアニオ
ン性界面活性剤とが含まれている洗浄剤組成物は、高濃
度でも極めて流動に富み水に希釈する際の溶解性が良
く、人体に対する刺激性も少ないことを見出し、この結
果に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明によれば、下記一般式(1)で示されるα−スルホ
脂肪酸誘導体型アニオン性界面活性剤(A)と、Aとは
異なる型のアニオン性界面活性剤(B)とを含み、
(A)と(B)が重量比で95:5〜50:50の範囲
にあることを特徴とする液体濃厚洗浄剤組成物が提供さ
れる。
【化1】 (式中、R1は炭素数4〜16のアルキル基、R2は水素
原子又は炭素数1〜3のアルキル基、AOはオキシアル
キレン基、Mは水素イオン、アルカリ金属イオン、一価
に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換されていて
も良いアンモニウムを表し、mは3〜25の整数を表し
ている) 特に該アニオン性界面活性剤(B)が下記一般式(2)
またはアルキルベンゼンスルホン酸塩であることを特徴
とする液体濃厚洗浄剤組成物が提供される。
【化2】 (式中、R3は炭素数6〜18のアルキル基、BOはオ
キシアルキレン基、M'は水素イオン、アルカリ金属イ
オン、一価に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換
されていても良いアンモニウムイオンを表し、nは3〜
25の整数を表している) また、前記α−スルホ脂肪酸誘導体(A)とアニオン性
界面活性剤(B)の合計濃度が、60〜100重量%で
あることを特徴とする前記液体濃厚洗浄剤組成物が提供
される。
【0007】本発明者らの詳細な研究によると、本出願
人の出願した特定のα−スルホ脂肪酸誘導体(前記特開
平6−65593号公報に開示の化合物)の一部は、意
外にも原液や少量の水を含む濃厚水溶液を保存しても固
化したり変質したりせず、保存品を洗浄に使っても水溶
液や洗浄力が低下する等の問題のないことが分った。す
なわち、下記一般式(1)で示されるα−スルホ脂肪酸
誘導体は、従来の家庭用液体洗浄剤に使われている界面
活性剤のように水の存在下で液晶を形成せず、該化合物
が或る程度以上含まれている濃厚液体洗浄剤組成物は保
存しても固化しない。また、該濃厚液体洗浄剤組成物を
洗浄に使っても水溶性が悪い等の問題がない。
【化1】
【0008】一般式(1)において、R1は炭素数4〜
16、好ましくは6〜12の直鎖状又は分岐状アルキル
基であり、具体的にはヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、テトラデシル基等である。R2は水素
原子又は炭素数1〜3の低級アルキル基である。また、
Mはスルホン酸基とイオン結合している陽イオンであ
り、具体的には水素イオン;ナトリウム、カリウム、リ
チウム等のアルカリ金属イオン;マグネシウム等のアル
カリ土類金属イオン;アンモニウムイオン;トリメチル
アミンやトリエチルアミン等の低級アミン、リシン、モ
ノ、ジ又はトリ低級アルカノールアミン等から形成され
る置換アンモニウムイオン等である。一般式(1)のA
Oは、オキシアルキレン基であり、具体的には炭素数2
〜4のオキシエチレン基やオキシプロピレン基等が好ま
しい。また、mは3〜25、好ましくは5〜15の整数
である。一般式(1)で示される化合物を例示すると、
メトキシヘキサエチレングリコールα−スルホラウリン
酸エステルナトリウム塩、メトキシナノエチレングリコ
ールα−スルホラウリン酸エステルナトリウム塩、メト
キシヘキサエチレングリコールα−スルホミリスチン酸
エステルナトリウム塩、ナノエチレングリコールα−ス
ルホラウリン酸モノエステルナトリウム塩などが挙げら
れる。
【0009】一般式(1)で示されるα−スルホ脂肪酸
誘導体は、公知の方法で容易に製造することができる。
例えば、脂肪酸を公知法でスルホン化後にカルボキシル
基をポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルによっ
て公知法でエステル化すれば、Mを水素イオンとする一
般式(1)の化合物が得られる。また、該化合物をアル
カリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物や炭酸塩、或
いはアンモニア水やアミン類等で中和すれば、所望の陽
イオンをMとする一般式(1)の化合物が得られる。こ
のほか、α−スルホ脂肪酸誘導体エステルとポリオキ
シアルキレンモノアルキルエーテルを公知法でエステル
交換する方法;脂肪酸とポリオキシアルキレンモノア
ルキルエーテルから公知法でエステルを製造し、これを
公知法でスルホン化する方法等によってMが水素イオン
の化合物を製造し、これを必要に応じて前記アルカリ性
化合物で中和して目的物を得ることができる。
【0010】本発明の液体濃厚洗浄剤組成物は、濃度6
0重量%以上、特に80〜100重量%の液体洗浄剤組
成物であり、濃度60重量%未満では流通コストや包装
材料の削減効果が少ない。一方、濃度60重量%以上の
液体濃厚洗浄剤組成物は、前記特公平6−62991号
公報に開示されている特別な組成物を除いて、液体洗浄
剤組成物に関する従来の文献では全く対象としていない
濃度領域である。本発明の液体濃厚洗浄剤組成物は、皮
膚への刺激性が少なく洗浄効果も良好な一般式(1)で
示されるアニオン性界面活性剤(A)を主剤としてお
り、これにAとは異なる型のアニオン性界面活性剤
(B)を配合した組成物である。その混合比A:Bは、
Bの種類によっても異なるが重量比で95:5〜50:
50の範囲であり、Aが過少では液晶が形成されて組成
物の流動性や水への溶解性が低下する場合がある。
【0011】本発明の液体濃厚洗浄剤組成物に配合され
る(A)とは異なる型のアニオン性界面活性剤(B)
は、下記一般式(2)で示されるポリオキシアルキレン
アルキルエーテル硫酸塩(B−1)、又はアルキルベン
ゼンスルホン酸塩(B−2)であることが好ましい。
【化2】 一般式(2)において、R3は炭素数6〜18、好まし
くは8〜14のアルキル基であり、該アルキル基は直鎖
状でも分岐していても良い。BOはオキシアルキレン基
であるが、その炭素数は2〜4が好ましい。また、nは
3〜25、好ましくは5〜15の整数であり、M'は一
般式(1)のM'と同じ範囲から選ばれる陽イオンであ
る。(B−1)の具体例としては、たとえば、ラウリル
エトキシサルフェート(酸化エチレン平均付加量:3モ
ル)、ラウリルエトキシサルフェート(同5モル)など
が挙げられる。そして、該ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤(B−1)を
(A)と併用する場合は、(A):(B−1)の混合比
を重量比で95:5〜60:40の範囲とするのが好ま
しい。更に好ましくは80:20〜60:40である。
【0012】本発明の液体濃厚洗浄剤組成物に配合され
るアルキルベンゼンスルホン酸塩としては、炭素数10
〜14の直鎖状又は分岐状アルキル基を有する化合物を
使用することができる。そして、この場合のスルホン酸
基の中和に使われる陽イオンとしては、一般式(1)の
Mと同じ範囲から選ばれる陽イオンを使用することがで
きる。(B−2)の具体例としては、リニアラウリルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム塩、リニアミリスチルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム塩、リニアラウリルベンゼン
スルホン酸カリウム塩、リニアミリスチルベンスルホン
酸カリウム塩及びこれらの混合物が挙げられる。また、
該アルキルベンゼンスルホン酸塩型アニオン性界面活性
剤(B−2)と(A)を併用する場合は、(A):(B
−2)の配合比を重量比で95:5〜70:30とする
のが好ましい。更に好ましくは90:10〜70:30
である。すなわち、この併用では前記(B−1)とAの
併用時よりAの混入比を大きくするのが好ましい。
【0013】以上に詳記した本発明の液体濃厚洗浄剤組
成物は、皮膚への刺激を少なくするためにpHを5.0
〜9.0の範囲とするのが好ましい。従って、一般式
(1)で示される化合物中のMや、一般式(1)の化合
物と併用されるアニオン性界面活性剤に使われる陽イオ
ンを、pHが前記範囲となるように適宜選定したり、該
組成物に適当なpH調整剤を配合してpHを前記範囲と
するのが好ましい。また、該組成物には必要に応じて各
種配合剤を配合することができる。すなわち、本発明の
目的を損なわない範囲で家庭用洗浄剤に配合される配合
剤;例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセリン、ソルビトール等の保湿剤;メチル
セルロース、ポリオキシエチレングリコールジステアレ
ート、エタノール等の粘度調整剤;p−オキシ安息香酸
エステル類等の防腐剤;殺菌剤;酸化防止剤;香料;色
素;紫外線吸収剤;等を配合することができる。さら
に、該組成物には前記以外の界面活性剤を配合すること
も可能であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシアルキレンエステルメチルエーテル、高
級アルカノールアミド、糖系界面活性剤等のノニオン性
界面活性剤、或いはアミンオキシドやアミドプロピルベ
タイン等の両性界面活性剤等を配合することができる。
【0014】本発明の液体濃厚洗浄剤組成物は人体に対
して低刺激性であり、良好な洗浄力も有している。ま
た、一般式(1)で示される化合物はクラフト点が低い
から、液体洗浄剤組成物にすると製品の保存安定性が高
く、配合成分の分離や結晶析出等を起し難い利点があ
る。従って、該組成物は人体との接触が避けられない家
庭用洗浄剤分野、例えば、ボディシャンプーやシャンプ
ー等の皮膚毛髪用液体洗浄剤(a)、食器用液体洗浄剤
(b)、壁や床用等の住居用液体洗浄剤(c)、自動車
(d)や家具什器類(e)、衣料用液体洗浄剤(h)等
の洗浄剤に好適である。なお、前記の好適な使用分野を
洗浄される表面で分類すると:食器、プラスチック表
面、金属表面、ガラス表面、セラミックス表面等の硬質
表面(f);家具や柱等の木質表面(g);皮膚や毛髪
等の人体表面;に分類される。本発明の組成物は、いず
れも前記の各分野に好ましく使用されるが、特に一般式
(1)の化合物(A)に一般式(2)の化合物(B−
1)を配合した組成物では(a)と(b)と(c)と
(d)と(e)と(g)の分野、Aに前記の(B−2)
を配合した組成物では(b)と(f)と(h)と(d)
と(e)と(g)の分野の洗浄剤として使用するのが好
ましい。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例と比較例によって更に
具体的に説明するが、本発明はこの実施例で限定されな
い。洗浄剤組成物の評価は下記の方法で行った。 洗浄剤水溶液の状態:目視及び偏光顕微鏡による観察で
状態を調べ、流動性透明液体の場合を○、非流動性液晶
の場合を×で示した。 粘度:入江製作所社製の気泡粘度計を使って測定し、ミ
リパスカル/秒(mPa/s)単位で表示した。 希釈溶解性:試料を1重量%水溶液とし、溶解性が良好
か否かを目視で観察した結果に基づいて前者を○で後者
を×で表示した。 蛋白質変性率:50mMのリン酸衝撃液(pH7.0)
に100ppmの牛血清アルブミンを加え、これに試料
を加えて水溶液中の界面活性剤濃度を全部で1000p
pmとした。この水溶液を室温で3時間放置後、220
nmの円偏光二色性スペクトルを日本分光社製のJAS
COJ−720で測定した。そして、界面活性剤が含ま
れていない場合のデータ(ブランクテスト)より減少し
た量(%)を変性率とした。この値が小さいほど人体刺
激性の少ない界面活性剤である。 洗浄性能:オイルレッドを含んだ人工油脂汚垢を付着さ
せたポリプロピレンカップに界面活性剤水溶液180m
l(活性剤濃度:0.026wt%)を入れ、回転羽を
用いて5分間撹拌洗浄後、溶液を廃棄したカップを風乾
した。洗浄後のカップの汚垢が 一様に落ちているもの:○ 一部に落ちているもの:△ 全く落ちていないもの:× として洗浄性能を評価した。
【0016】実施例1〜9、比較例1〜16 特記した場合を除いて界面活性剤濃度80重量%の水溶
液を作製し、その状態、粘度、希釈溶解性及び蛋白変性
率、洗浄性能を測定した。その結果を、表1と表2に示
した。表1には、一般式(1)で示されるα−スルホ脂
肪酸誘導体(A)とポリオキシアルキレンアルキルエー
テル硫酸塩型アニオン性界面活性剤(B−1)を併用し
た実施例1〜5と、その比較例1〜9を記載した。表2
には、(A)とアルキルベンゼンスルホン酸塩型アニオ
ン性界面活性剤(B−2)を併用した実施例6〜9と、
その比較例10〜16を記載した。また、表1と表2で
は界面活性剤を記号で記載したが、その記号は下記の化
合物を表す。 (1)一般式(1)で示されるα−スルホ脂肪酸誘導体
(A) A−1:メトキシヘキサエチレングリコール・α−スル
ホラウリン酸エステルナトリウム塩 A−2:メトキシナノエチレングリコール・α−スルホ
ラウリン酸エステルナトリウム塩 A−3:メトキシヘキサエチレングリコール・α−スル
ホミリスチン酸エステルナトリウム塩 (2)一般式(2)で示されるポリオキシアルキレンア
ルキルエーテルサルフェート(B−1) B−11:ラウリルエトキシサルフェート(酸化エチレン
の付加量:3モル)ナトリウム塩 B−12:ラウリルエトキシサルフェート(酸化エチレン
の付加量:5モル)ナトリウム塩 B−13:ミリスチルエトキシサルフェート(酸化エチレ
ンの付加量:5モル)ナトリウム塩 (3)アルキルベンゼンスルホン酸塩(B−2) B−21:直鎖状ラウリルベンゼンスルホン酸カリウム塩 B−22:直鎖状ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム
塩 (4)一般式(1)以外の構造のα−スルホ脂肪酸誘導
体(C) C−1:メトキシモノエチレングリコール・α−スルホ
ラウリン酸エステルナトリウム塩 C−2:メトキシポリエチレングリコール・α−スルホ
パルミチン酸エステルナトリウム塩(酸化エチレンの平
均付加量:50モル) C−3:メトキシトリエチレングリコール・α−スルホ
アラキン酸エステルナトリウム塩 (5)その他の界面活性剤(D) D−1:ドデシルサルフェートナトリウム塩 D−2:ラウリルエトキシレート(酸化エチレンの平均
付加量:15モル)
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】表1及び表2から実施例の組成物は全部が
濃度80重量%以上でも流動性の良い液体となっている
ことが分る。そして、該組成物は希釈溶解性が良く蛋白
変性率も極めて小さいことが分る。一方、比較例の組成
物は比較例1、9及び比較例16の組成物を除いて、濃
度が80重量%の場合流動性が悪く、希釈溶解性は比較
例1を除く全ての比較例組成物で悪い。しかし、希釈溶
解性の良い比較例1でも洗浄力は実施例に比べて劣って
いる。また、蛋白変性率も比較例1、2、9及び16の
組成物以外は極めて悪い。比較例3及び12から、実施
例の組成物と同様な界面活性剤を配合しても混合比が本
発明の組成物の範囲外では、流動性、粘度、希釈溶解性
及び蛋白変性率の全部が実施例の組成物より大幅に低下
することが分る。また、一般式(1)で示される化合物
と類似構造のα−スルホ脂肪酸誘導体(C−1、C−2
及びC−3の化合物)と、本発明で一般式(1)に示さ
れる化合物と併用される化合物(B−1及びB−2)と
を併用した比較例4、5、6、13、14、及び15が
極めて悪い結果を示しており、本発明の組成物では分子
構造の僅かな変動で性質が大きく変ってしまうと云え
る。
【0020】
【発明の効果】本発明の液体濃厚洗浄剤組成物は、水等
の溶剤を含まない場合や高濃度溶剤であっても流動性が
良い上に、水で希釈する際に液晶を形成せず水への希釈
溶解性も極めて良い。また、蛋白変性率が小さく皮膚に
対する作用が温和であり洗浄力も良好である。そして、
該組成物は硬質表面や水質表面のほか、皮膚や毛髪の洗
浄等の広い範囲の洗浄に使用できるから、各種家庭用液
体洗浄剤として好ましい組成物である。すなわち、本発
明の組成物は、食器用液体洗浄剤、住居用液体洗浄剤、
シャンプー、ボディシャンプー等として好適であり、該
組成物を前記の洗浄剤とすることによって従来品使用時
より大幅に洗浄剤容積が小さくすることができ、流通コ
スト及び包装材料の低減化に極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C11D 1/37 1:28 1:29) (C11D 1/37 1:28 1:24)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるα−スルホ
    脂肪酸誘導体型アニオン性界面活性剤(A)と、(A)
    とは異なる型のアニオン性界面活性剤(B)とを含み、
    (A)と(B)が重量比で95:5〜50:50の範囲
    にあることを特徴とする液体濃厚洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数4〜16のアルキル基、R2は水素
    原子又は炭素数1〜3のアルキル基、AOはオキシアル
    キレン基、Mは水素イオン、アルカリ金属イオン、一価
    に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換されていて
    も良いアンモニウムを表し、mは3〜25の整数を表し
    ている)
  2. 【請求項2】 Bで表されるアニオン性界面活性剤が、
    下記一般式(2)で示されるポリオキシアルキレンアル
    キルエーテル硫酸塩であることを特徴とする請求項1に
    記載した液体濃厚洗浄剤組成物。 【化2】 (式中、R3は炭素数6〜18のアルキル基、BOはオ
    キシアルキレン基、M'は水素イオン、アルカリ金属イ
    オン、一価に相当するアルカリ土類金属イオン又は置換
    されていても良いアンモニウムイオンを表し、nは3〜
    25の整数を表している)
  3. 【請求項3】 アニオン性界面活性剤が、アルキルベン
    ゼンスルホン酸塩であることを特徴とする請求項1に記
    載した液体濃厚洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記α−スルホ脂肪酸誘導体(A)とア
    ニオン性界面活性剤(B)の合計濃度が、60〜100
    重量%であることを特徴とする請求項1乃至3何れか記
    載の液体濃厚洗浄剤組成物。
JP9429795A 1995-03-28 1995-03-28 液体濃厚洗浄剤組成物 Pending JPH08269483A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9429795A JPH08269483A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 液体濃厚洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9429795A JPH08269483A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 液体濃厚洗浄剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08269483A true JPH08269483A (ja) 1996-10-15

Family

ID=14106343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9429795A Pending JPH08269483A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 液体濃厚洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08269483A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012144438A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 ライオン株式会社 液体洗浄剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012144438A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 ライオン株式会社 液体洗浄剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2127660C (en) High foaming nonionic surfactant based liquid detergent
JP2526105B2 (ja) 洗浄剤組成物
US5230835A (en) Mild non-irritating alkyl glycoside based detergent compositions
JP2001508487A (ja) 低温での改善された物理的安定性を有する洗剤組成物
US6008261A (en) Aqueous surfactant compositions with a high viscosity
WO1999031209A1 (fr) Detergent liquide transparent contenant un tensioactif anionique a l'alkylbenzenesulfonate et du silicate de sodium
JPH0524198B2 (ja)
JP4342730B2 (ja) 液状洗浄剤組成物に使用するためのヒドロトロープ及び皮膚コンディショニング剤
JPS63277300A (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2530215B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPH0699711B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JPH08269485A (ja) 液体濃厚洗浄剤組成物
JP2571117B2 (ja) 洗浄剤組成物
WO1993025646A1 (en) Detergent composition having low skin irritability
JPH08269483A (ja) 液体濃厚洗浄剤組成物
JPH09104895A (ja) 液体濃厚洗浄剤組成物
JPH0978092A (ja) 液体濃厚洗浄剤組成物
JPH0959672A (ja) 液体濃厚洗浄剤組成物
JP2516400B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JPH0699710B2 (ja) 洗浄剤組成物
PT101540B (pt) Detergente liquido a base de um agente tensio-activo mao ionico de alto poder espumante.
JPH0524199B2 (ja)
JP3410916B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JPH0292998A (ja) 液体洗浄剤組成物
JPH0931489A (ja) 液体濃厚洗浄剤組成物