JPH08269130A - 陰極線管蛍光面作製用感光性樹脂材料 - Google Patents

陰極線管蛍光面作製用感光性樹脂材料

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JPH08269130A
JPH08269130A JP7593395A JP7593395A JPH08269130A JP H08269130 A JPH08269130 A JP H08269130A JP 7593395 A JP7593395 A JP 7593395A JP 7593395 A JP7593395 A JP 7593395A JP H08269130 A JPH08269130 A JP H08269130A
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JP
Japan
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photosensitive resin
aqueous solution
mol
stilbazolium
resin material
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JP7593395A
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English (en)
Inventor
Naoki Isobe
尚樹 磯部
Atsuo Tezuka
淳夫 手塚
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OJI KAKO KK
Original Assignee
OJI KAKO KK
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Publication date
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度であり、公害問題を起こさず、フェイ
スプレートと感光性樹脂材料パターンとの付着強度やフ
ェイスプレートと蛍光体パターンとの付着強度にも優れ
た感光性樹脂材料を提供する。 【構成】 0.7〜10モル%のスチルバゾリウム基含
有部分を有する部分ケン化ポリ酢酸ビニルからなるスチ
ルバゾリウム系樹脂、0.01〜0.6モル%のスチル
バゾリウム基含有部分を有する部分ケン化ポリ酢酸ビニ
ルからなるスチルバゾリウム系樹脂および水溶性ジアゾ
系化合物を水に溶解した水溶液を主成分とする陰極線管
蛍光面作製用感光性樹脂材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーまたは白黒テレ
ビジョン受像管等の陰極線管の蛍光面の製造に有利に用
いることのできる感光性樹脂材料に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビジョン受像管の蛍光面に
は、光のスキャッタリングや反射等を防止してカラーパ
ターンのコントラストを良好にする目的で、カーボン等
の吸光性物質を各蛍光体層間に塗布する技術が知られて
いる。吸光性物質を所定パターンに形成するに際して
は、従来、重クロム酸塩を含むポリビニルアルコールを
フェイスプレート内面に塗布し、次いで選択的に露光し
て、ポリビニルアルコール層を部分的に非水溶性物質に
変え、非露光部分を水洗除去してから、黒鉛を含む吸光
性物質を塗布し、次いでH2 2 水溶液を作用させかつ
水洗することによってポリビニルアルコール層とその上
に存在する吸光性物質層とを除去している。この結果、
フェイスプレートに直接接着されている吸光性物質が上
記の非露光部分に対応した位置に残ることになる。そし
て、次に、ポリビニルアルコールと重クロム酸塩を含む
感光性樹脂と赤色、緑色および青色発光蛍光体とからな
る各蛍光体スラリーを吸光性物質層間のフェイスプレー
ト内面に順次塗布し、露光、現像処理およびベーキング
を経て、所定の蛍光面を作成している。
【0003】しかしながら、この従来法によれば、吸光
性物質や蛍光体のパターンを形成するのに重クロム酸塩
を使用しているので、露光速度が十分でなく、そのため
露光量(露光時間)を多くするかまたは高エネルギーの
光源を用いる必要がある。これは、生産性やコスト面で
不利となり、望ましくない。また、重クロム酸塩は、か
えって蛍光体の発光効率を阻害する作用がある上に、ク
ロムによる公害問題も回避できないという欠点がある。
【0004】かかる重クロム酸塩の欠点を改良した感光
性樹脂材料として、特開平5−347125号に、水溶
性スチルバゾリウム系化合物および水溶性ジアゾ系化合
物の水溶液からなる感光性樹脂材料(感光性樹脂材料
A)および水溶性スチルバゾリウム系化合物、水溶性ジ
アゾ系化合物および部分ケン化ポリ酢酸ビニルの水溶液
からなる感光性樹脂材料(感光性樹脂材料B)が記載さ
れている。
【0005】上記感光性樹脂材料Aは、重クロム酸塩を
用いた材料に比較して高感度であり、またクロムによる
公害問題も起こさないが、フェイスプレートと感光性樹
脂材料Aによって作製された蛍光体のパターンとの水現
像時の付着強度が重クロム酸塩を用いた材料に比較して
弱いという欠点を有している。また、上記感光性樹脂材
料Bは、重クロム酸塩を用いた材料に比較して高感度で
あり、クロムによる公害問題も起こさず、また前記の付
着強度も重クロム酸塩を用いた材料に比較して遜色ない
けれども、この材料を調合後1週間程度経過すると、成
分である水溶性ジアゾ系化合物が劣化し、この水溶性ジ
アゾ系化合物と光架橋する成分である部分ケン化ポリ酢
酸ビニルの光架橋密度が低下するためか、感度および付
着強度が低下してくるという欠点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従って、上
記の如き従来技術の問題点を解消し、高感度であり、公
害問題を起こさず、フェイスプレートと感光性樹脂材料
パターンとの付着強度やフェイスプレートと蛍光体パタ
ーンとの付着強度にも優れた感光性樹脂材料を提供しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、水中に下記一般式1、一般式1:
【0008】
【化3】
【0009】(上式中、R1 およびR2 はそれぞれ水素
原子またはアルキル基を表し、Y- は酸の共役塩基を表
し、mは1〜6の整数であり、nは0または1であり、
そしてaは0.07〜10、好ましくは1〜6モル%、
bは52〜98モル%、cは1〜42モル%の範囲にあ
るものとする)で表わされるスチルバゾリウム系樹脂、
下記一般式2、一般式2:
【0010】
【化4】
【0011】(上式中、R1 およびR2 はそれぞれ水素
原子またはアルキル基を表し、Y- は酸の共役塩基を表
し、mは1〜6の整数であり、nは0または1であり、
そしてaは0.01〜0.6、好ましくは0.1〜0.
3モル%、bは59〜99モル%、cは1〜40モル%
の範囲にあるものとする)で表わされるスチルバゾリウ
ム系樹脂および水溶性ジアゾ系化合物を溶解した水溶液
を主成分とする陰極線管蛍光面作製用感光性樹脂材料を
提供する。
【0012】
【作用】本発明の感光性樹脂材料においては、上記の如
く、樹脂組成物中の一般式1および一般式2の部分ケン
化ポリ酢酸ビニルが下記一般式A、一般式A:
【0013】
【化5】
【0014】で示されるスチルバゾリウム基を有してい
るために、光照射によってスチルバゾリウム基の二量化
反応が迅速に進行し、隣接する部分ケン化ポリ酢酸ビニ
ル分子がその二量化されたスチルバゾリウム基を介して
架橋される。さらに、一般式1および一般式2のスチル
バゾリウム基を有する部分ケン化ポリ酢酸ビニルは、光
照射により、水溶性ジアゾ系化合物によって架橋され
る。
【0015】本発明で重要なことは、感光性樹脂材料の
成分として、一般式2で表わされるような、部分ケン化
ポリ酢酸ビニルに極めて少量のスチルバゾリウム基を導
入したスチルバゾリウム系樹脂を、水溶性ジアゾ系化合
物とともに配合している点である。本来、スチルバゾリ
ウム基を有する部分ケン化ポリ酢酸ビニルは、フェイス
プレート等のガラス面との付着強度が弱く、露光後の水
現像によって、露光した画像部が水によって流出しやす
い性質を有している。
【0016】しかして、本発明者らは、前記の付着強度
を改良するべく種々検討した結果、スチルバゾリウム基
を0.01〜0.6モル%の範囲で有する部分ケン化ポ
リ酢酸ビニルと水溶性ジアゾ系化合物との混合物による
感光性樹脂材料(感光性樹脂材料C)は感度の経日変化
が少なく、かつ、フェイスプレート等のガラス面との付
着強度が大きいことを見出した(スチルバゾリウム基の
量が0.6モル%を越えると付着強度が低下し、一方こ
の量が0.01モル%未満になると感度の経日変化が大
きくなる)。
【0017】しかしながら、この感光性樹脂材料Cは、
スチルバゾリウム基の含有量が少ないため、感度が低い
欠点を有している。そこで、感光性樹脂材料Cの付着強
度が大きく、経日的に感度が変化しにくい性能を維持し
たまま、高感度化したものが本発明の感光性樹脂材料で
ある。すなわち、本発明の感光性樹脂材料は、上記感光
性樹脂材料Cとスチルバゾリウム基を1〜6モル%の範
囲で有する部分ケン化ポリ酢酸ビニルとの混合物、すな
わち、スチルバゾリウム基の含有量が異なる2種の部分
ケン化ポリ酢酸ビニルと水溶性ジアゾ系化合物との混合
物からなるものである。
【0018】本発明の感光性樹脂材料の特異な点は、前
記2種の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを用いたことであ
る。この2種の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを用いる代わ
りに、これらの2種のスチルバゾリウム基含有量の平均
量のスチルバゾリウム基を導入した1種の部分ケン化ポ
リ酢酸ビニルを用いた場合には、付着強度が低下するの
である。
【0019】本発明の感光性樹脂材料をフェースプレー
ト等の基板上に塗布し、乾燥し、次いで得られた樹脂組
成物層を露光すると、樹脂組成物層のうち硬化部分は非
水溶性となるが、非硬化部分は水により簡単に除去でき
る。さらに、その上に吸光性物質を塗布した後、過ヨウ
素酸カリウムまたは過酸化水素等の水溶液もしくはそれ
らの混合物の水溶液を作用させると、これが吸光性物質
層中を浸透して樹脂組成物を膨潤軟化させ、樹脂組成物
は次の、例えば、水洗により容易に除去されるようにな
る。この結果、硬化樹脂組成物とこの上の吸光性物質と
が同時に除去され、この吸光性物質がリフトオフされ
る。従って、前面板上には非露光位置に対応して吸光性
物質のパターンのみが残ることになる。
【0020】一般式1および2において、スチルバゾリ
ウム基中のY- はリン酸イオン等の無機または有機陰イ
オン(これはスチルバゾリウム基含有部分ケン化ポリ酢
酸ビニルの合成時に使用する酸からのものである)であ
ってよく、またピリジン環の窒素原子の位置はγ位置
(この場合は黄色光でも露光可能である)に限らず、α
位置であってもよい。このスチルバゾリウム基すなわち
一般式Aで表される基は、下記構造式、
【0021】
【化6】
【0022】(ここで、R1 、R2 およびYは前記規定
に同一のものを表す)で表わされるスチルバゾリウム塩
と部分ケン化ポリ酢酸ビニルとの反応によるアセタール
結合により導入することができる。このアセタール化反
応は、リン酸、塩酸、スルホン酸等の酸系触媒の存在下
で行うのがよい。スチルバゾリウム塩の例としては、1
−メチル−2−(p−ホルミルスチリル)ピリジニウ
ム、1−メチル−4−(p−ホルミルスチリル)ピリジ
ニウム、1−エチル−2−(p−ホルミルスチリル)ピ
リジニウム、1−エチル−4−(p−ホルミルスチリ
ル)ピリジニウム、1−アリール−4−(p−ホルミル
スチリル)ピリジニウム、1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−2−(p−ホルミルスチリル)ピリジニウム、1
−(2−ヒドロキシエチル)−4−(p−ホルミルスチ
リル)ピリジニウム、1−カルバモイルメチル−2−
(p−ホルミルスチリル)ピリジニウム、1−カルバモ
イルメチル−4−(p−ホルミルスチリル)ピリジニウ
ム、1−メチル−2−(m−ホルミルスチリル)ピリジ
ニウム、1−ベンジル−2−(p−ホルミルスチリル)
ピリジニウム、1−ベンジル−4−(p−ホルミルスチ
リル)ピリジニウム、1−メチル−4−(p−ホルミル
スチリル)−5−エチルピリジニウム、1−メチル−2
−〔p−(2,2−ジメトキシエトキシ)スチリル〕ピ
リジニウム、1−メチル−2−〔m−(2,2−ジメト
キシエトキシ)スチリル〕ピリジニウム、1−メチル−
2−〔o−(2,2−ジメトキシエトキシ)スチリル〕
ピリジニウム、1−メチル−4−〔p−(2,2−ジメ
トキシエトキシ)スチリル〕ピリジニウムなどのピリジ
ニウム類の、ハロゲン酸塩、硫酸塩、メト硫酸塩、p−
トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、過塩素酸
塩、ホウフッ化水素酸塩などの塩を挙げることができ
る。
【0023】部分ケン化ポリ酢酸ビニルの重合度は50
0〜3500であるのが望ましく、そのケン化度は60
%以上であるのがよい。ケン化度が60%未満であると
水に溶けなくなり、水を用いて現像することができなく
なる。なお、本発明の感光性樹脂材料を用いた層を選択
硬化させるに際して、露光マスクとして、例えば、カラ
ーテレビジョン受像管に使用するシャドウマスクやアパ
ーチャグリルをそのまま用いてもよく、あるいは他のマ
スクを用いることも勿論可能である。従って、硬化部分
(または吸光性物質)のパターンもドット状、ストライ
プ状等のように様々にすることができる。また、露光に
用いる光も紫外光〜緑色光まで幅広く選択することがで
きる。また、上述の吸光性物質のリフトオフに使用する
媒体としても、過酸化水素、過ヨウ素酸カリウムをはじ
め、公知の過酸化アルカリ、過ハロゲン酸アルカリ等を
使用することもできる。
【0024】また、本発明の感光性樹脂材料を用いて、
上記の吸光性物質による所定パターンの被膜形成後、
赤、緑および青色の発光を生じる蛍光体粒子をそれぞれ
含むスラリーを使用して、所定パターンの各色の蛍光体
パターンを形成することもできる。この場合、塗布した
蛍光体層を選択的に光硬化させ、非硬化部分を除去すれ
ばよいが、この反応のメカニズム自体は上述した吸光性
パターンの形成の場合のそれとほぼ同じである。従っ
て、蛍光体層の硬化が迅速に進行するとともに、クロム
を含まないために、発光効率が良好となって輝度が従来
に比べ10%以上も向上し、しかも無害である。
【0025】
【実施例】以下、本発明の感光性樹脂を陰極線管パネル
内面の吸光性物質および蛍光体パターンの形成に応用す
る実施例についてさらに説明する。 実施例1 部分ケン化ポリ酢酸ビニル(重合度1800、ケン化度
88モル%)100gを純水900gに溶解し、1−メ
チル−4−(p−ホルミルスチリル)ピリジニウムメト
硫酸塩15gを加えて溶解させた。しかる後、85%リ
ン酸2gを加え、60℃で20時間撹拌後、アンモニア
水で中和して、1−メチル−4−(p−ホルミルスチリ
ル)ピリジニウムメト硫酸塩基が導入された部分ケン化
ポリ酢酸ビニルの水溶液(感光性樹脂水溶液A)を得
た。
【0026】次に、部分ケン化ポリ酢酸ビニル(重合度
1800、ケン化度88モル%)100gを純水900
gに溶解し、1−メチル−4−(p−ホルミルスチリ
ル)ピリジニウムメト硫酸塩1gを加えて溶解させた。
しかる後、上記感光性樹脂水溶液Aの調製法と同様にし
て、1−メチル−4−(p−ホルミルスチリル)ピリジ
ニウムメト硫酸塩基が導入された部分ケン化ポリ酢酸ビ
ニルの水溶液(感光性樹脂水溶液B)を得た。
【0027】部分ケン化ポリ酢酸ビニルに結合した1−
メチル−4−(p−ホルミルスチリル)ピリジニウムメ
ト硫酸塩部分の導入量は、紫外分析によれば、得られた
部分ケン化ポリ酢酸ビニルの全成分構成(一般式1およ
び2におけるa+b+c)に対して、感光性樹脂水溶液
Aの場合には2.0モル%(一般式1におけるa)であ
り、感光性樹脂水溶液Bの場合には0.13モル%(一
般式2におけるa)であった。また、感光性樹脂水溶液
Aの固形分濃度は11重量%であり、感光性樹脂水溶液
Bの固形分濃度は10%であった。
【0028】次いで、上記感光性樹脂水溶液A500g
と上記感光性樹脂水溶液B500gの混合液に、ツイー
ン(商品名、花王アトラス株式会社製の抜け防止剤、ポ
リオキシエチレン化合物の5%メタノール溶液)6〜1
0g、ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドの縮
合樹脂5gおよび純水5000gを添加して、感光液1
を製造した。
【0029】感光液1を、フェイスプレート内面に、乾
燥後の厚さが0.3〜0.5μとなるように全面に回転
塗布した。次いで、フェイスプレート内面側にアパーチ
ャグリルを装着し、これを介して感光層を選択的に、5
00W水銀灯ランプで6秒間露光した。そして、水によ
って現像処理し、感光膜の非露光部分を除去し、かつ、
露光部分のみを所定パターン形状に残した。前記所定パ
ターンは、フェイスプレート内面との接着性も良好で脱
落等はなかった。しかる後に、下記組成の硬膜剤を前記
所定パターンに作用させた。
【0030】 純水 4250cc メチルアルコール 750cc ホウ酸 30g 次いで、下記組成のカーボン水性液(スラリー)を硬化
膜のあるフェイスプレート内面全体に塗布した。
【0031】 アクアダツク 2.5kg (日立化成社製:黒鉛と結合剤と の混合水性液、固形分22%) 純水 1.25l ノニオン系活性剤(1%) 7.5cc 純水(追加して加えたもの) 6.25l こうして吸光性のグラファイト膜を全面に形成してか
ら、フェイスプレート内面を0.1〜0.2%のH2
2 水溶液に浸漬した。これによって、硬化ポリビニルア
ルコール膜とともに、その上のカーボン膜をリフトオフ
し、それ以外の領域にカーボン膜を所定パターン形状に
残した。
【0032】次いで、上記のアパーチャグリルを用い
て、本発明による蛍光体材料からなる緑色蛍光体、青色
蛍光体および赤色蛍光体用の各スラリーをグラファイト
膜を含む全面にそれぞれ回転塗布し、公知の方法で露光
し、現像してグラファイト膜間に順次ストライプ状の各
蛍光体パターンを形成し、目的とする吸光性物質層付き
のカラー蛍光面を作成した。
【0033】使用した各蛍光体スラリーの基本組成は下
記の通りであった。緑色発光用の蛍光体スラリー 感光液1 140g 緑色用蛍光体粒子 225g コロイダルシリカ 5g 純水 240g この基本組成には、さらに、アクリル樹脂系の分散剤、
ポリオキシエチレン系の乳化剤、ポリオキシアルキレン
グリコール誘導体系およびオクチルアルコール等の消泡
剤等を必要に応じて少量添加してもよい。
【0034】青色発光用の蛍光体スラリー 感光液1 220g 青色用蛍光体粒子 230g 純水 190g この基本組成には、さらに、アクリル樹脂系の分散剤、
オクチルアルコール等の消泡剤等を必要に応じて少量添
加してもよい。
【0035】赤色発光用の蛍光体スラリー 感光液1 210g 赤色用蛍光体粒子 210g 純水 170g この基本組成には、さらに、アクリル樹脂系の分散剤、
オクチルアルコール等の消泡剤、アンモニア等のpH調整
剤等を必要に応じて添加してもよい。
【0036】上記の各蛍光体スラリーに対する各添加物
は公知のものであって、上記した以外のものも勿論添加
可能であるが、特に分散剤および接着助剤、消泡剤によ
って蛍光体粒子の分散性および塗布性の向上が期待でき
る。なお、感光液1の製造の2週間後に、前記と同様
に、所定パターンおよび各蛍光体パターンを形成したと
ころ、接着性、感度等は上記の場合と同様であり、良好
であった。
【0037】実施例2 実施例1と同様にして、1−メチル−4−(p−ホルミ
ルスチリル)ピリジニウムトルエンスルホン酸塩部分の
導入量が3モル%である部分ケン化ポリ酢酸ビニルの水
溶液(感光性樹脂水溶液C)および1−メチル−4−
(p−ホルミルスチリル)ピリジニウムメト硫酸塩部分
の導入量が0.3モル%である部分ケン化ポリ酢酸ビニ
ルの水溶液(感光性樹脂水溶液D)を得た。固形分濃度
は、それぞれ、12.1%および10.2%であった。
【0038】次いで、感光性樹脂水溶液C500gと感
光性樹脂水溶液D900gの混合液にツイーン6〜10
g、ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドの縮合
樹脂10gおよび純水6500gを添加して感光液2を
製造した。その後、実施例1と同様にし、この感光液2
を用いて所定パターンおよび各蛍光体パターンを形成し
たところ、露光秒数が4秒に短縮され、高感度になった
以外は、上記実施例1の場合と同様であり、接着性は良
好であった。
【0039】比較例1 実施例1と同じ部分ケン化ポリ酢酸ビニルを原料とし
て、実施例1と同様の方法により、1−メチル−4−
(p−ホルミルスチリル)ピリジニウムメト硫酸塩部分
が1.1モル%導入された部分ケン化ポリ酢酸ビニルの
水溶液(感光性樹脂水溶液E)を得た。
【0040】次いで、感光性樹脂水溶液E1000gに
ツイーン6〜10g、ジアゾジフェニルアミンとホルム
アルデヒドの縮合物5gおよび純水5000gを添加し
て感光液3を製造した。次いで、実施例1と同様にし、
この感光液3を用いて所定パターンを形成させたとこ
ろ、フェイスプレート内面との接着性が悪く、水現像時
に所定パターンが脱落してしまった。
【0041】比較例2 実施例1と同じ部分ケン化ポリ酢酸ビニルを原料とし
て、実施例1と同様の方法により、1−メチル−4−
(p−ホルミルスチリル)ピリジニウムメト硫酸塩部分
が0.6モル%導入された部分ケン化ポリ酢酸ビニルの
水溶液(感光性樹脂水溶液F)を得た。
【0042】次いで、比較例1と同様にして、感光液4
を製造し、この感光液4を用いて所定パターンを形成さ
せたところ、感度が低いために25秒の露光を必要とし
た。所定パターンとフェイスプレート内面の接着性は良
好であったが、感度が低く、実用には不適であった。 比較例3 比較例1と同様にして、1−メチル−4−(p−ホルミ
ルスチリル)ピリジニウムメト硫酸塩部分が0.9モル
%導入された部分ケン化ポリ酢酸ビニルの水溶液(感光
性樹脂水溶液G)を得た。
【0043】次いで、比較例1と同様にして所定パター
ンを形成させたところ、フェイスプレート内面との接着
性が悪く、水現像時に所定パターンが脱落してしまっ
た。 比較例4 実施例1で得られた感光性樹脂水溶液A500gと部分
ケン化ポリ酢酸ビニル(重合度1800、ケン化度88
モル%)の10%水溶液500gの混合液にツイーン6
〜10g、ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒド
の縮合樹脂5gおよび純水5000gを添加して、感光
液5を製造した。
【0044】次に、実施例1と同様にして、所定パター
ンおよび各蛍光体パターンを形成した。所定パターン
は、10秒間の露光により良好な接着を示した。一方、
感光液の製造の2週間後に所定パターンを形成したとこ
ろ、必要な露光量は15秒になっており、経日的に感度
が低下したことが認められた。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、高感度であり、公害問
題を起こさず、フェイスプレートと感光性樹脂材料パタ
ーンとの付着強度やフェイスプレートと蛍光体パターン
との付着強度にも優れた感光性樹脂材料が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に下記一般式1、 一般式1: 【化1】 (上式中、R1 およびR2 はそれぞれ水素原子またはア
    ルキル基を表し、Y- は酸の共役塩基を表し、mは1〜
    6の整数であり、nは0または1であり、そしてaは
    0.7〜10モル%、bは52〜98モル%、cは1〜
    42モル%の範囲にあるものとする)で表わされるスチ
    ルバゾリウム系樹脂、下記一般式2、 一般式2: 【化2】 (上式中、R1 およびR2 はそれぞれ水素原子またはア
    ルキル基を表し、Y- は酸の共役塩基を表し、mは1〜
    6の整数であり、nは0または1であり、そしてaは
    0.01〜0.6モル%、bは59〜99モル%、cは
    1〜40モル%の範囲にあるものとする)で表わされる
    スチルバゾリウム系樹脂および水溶性ジアゾ系化合物を
    溶解した水溶液を主成分とする陰極線管蛍光面作製用感
    光性樹脂材料。
JP7593395A 1995-03-31 1995-03-31 陰極線管蛍光面作製用感光性樹脂材料 Pending JPH08269130A (ja)

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