JPH05113661A - 感光性組成物及びそれを用いたパターン形成方法並びにけい光面形成方法 - Google Patents

感光性組成物及びそれを用いたパターン形成方法並びにけい光面形成方法

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JPH05113661A
JPH05113661A JP3275341A JP27534191A JPH05113661A JP H05113661 A JPH05113661 A JP H05113661A JP 3275341 A JP3275341 A JP 3275341A JP 27534191 A JP27534191 A JP 27534191A JP H05113661 A JPH05113661 A JP H05113661A
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polyvinyl alcohol
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photosensitive
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JP3275341A
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Hajime Morishita
森下▲はじめ▼
Tetsuo Suzuki
哲雄 鈴木
Masahito Ito
雅人 伊藤
Nobuaki Hayashi
伸明 林
Saburo Nonogaki
三郎 野々垣
Shoko Nishizawa
昌紘 西澤
Sonoko Utaka
園子 右高
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高感度で、水溶液において粉体の分散性に優れ
た感光性組成物、それを用いたパターン形成方法、けい
光面形成方法を提供すること。 【構成】水溶性非感光性モノマー単位並びにアジド基及
び電解性官能基を有するモノマー単位を少なくとも含む
共重合体並びに該共重合体と反応する二重結合を側鎖に
有するポリビニルアルコールの誘導体からなる感光性組
成物と、これを用いたパターン形成方法及びけい光面形
成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性組成物及びそれ
を用いたパターン形成方法並びにカラーブラウン管等の
表示装置のけい光面形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水溶性ポリマーと重クロム酸アルカリ塩
からなる光硬化型の感光性組成物は古くから知られてお
り、写真平版、写真凸版、ホトエッチング、スクリーン
印刷製版、カラーブラウン管等の表示装置のけい光面の
製作等に使用されている。この感光性組成物について
は、例えば、永松、乾著;感光性高分子、第89頁〜第
96頁(1977)講談社等に記載されている。
【0003】また、特開平1−302348には、ビニ
ルアジドベンジリデンアセトフェノンスルホン酸を含む
共重合体とアクリルアミド・ジアセトンアクリルアミド
共重合体とからなる高感度の感光性組成物が記載されて
いる。
【0004】前者の感光性組成物を用いてブラックマト
リックス型カラーブラウン管のけい光面を製造する方法
を説明する。ブラックマトリックス型カラーブラウン管
は、フェースプレート内面に赤、青、緑色発光のそれぞ
れのけい光体ドット又はストライプのパターンを有し、
その間の空隙をカーボン等の非発光性光吸収性物質で埋
めた構造をとる。以下、このパターンがドットの場合に
ついて説明する。まず、カラーブラウン管フェースプレ
ート内面にブラックマトリックスを形成する。一方、ポ
リビニルアルコールと界面活性剤と重クロム酸アンモニ
ウムと青色発光けい光体を水に混合してスラリーとす
る。フェースプレート内面に形成されたブラックマトリ
ックスの上に、このスラリーを回転塗布して塗膜を形成
し、この塗膜にシャドウマスクを介して紫外光を照射
し、水で現像すると、露光した部分は不溶化しているた
め、青色発光けい光体ドットが形成される。ついで、赤
色発光けい光体及び緑色発光けい光体について順次同様
の方法でそれぞれのけい光体ドットを形成する。その
後、フイルミング、アルミナイジング、パネルベーキン
グを行い、フェースプレート部とファンネル部を合わせ
フリットベーキングし、電子銃装着してカラーブラウン
管を製造する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の前者の技術
は、カラーブラウン管の大型化や高精細化について十分
な配慮がされていなかった。カラーブラウン管が大型化
すると、けい光体ドットを製造する場合、露光面(塗膜
面)が光源から離れるため露光面における照度が下が
り、露光に長時間要するという問題があった。また、カ
ラーブラウン管を高精細化するためには、けい光体ドッ
ト径をより小さくする必要がある。このためには、回転
光源の径の大きさを小さくすることが必要となる。この
結果、露光面(塗膜面)の照度が下がり、露光に長時間
要するという問題があった。
【0006】また、特開平1−302348に記載の従
来技術は、けい光体等を感光性組成物の水溶液に分散さ
せることについては配慮されていなかった。この感光性
組成物は、塗膜としてからその表面にカーボンを被着さ
せ、所望のパターンとして、ブラックマトリックスを形
成する場合等に適している。しかし、アクリルアミド・
ジアセトンアクリルアミド共重合体が電解性であり、こ
の水溶液に粉体を混合すると分散性が悪いという問題が
あった。また、この感光性組成物も水溶性ポリマーと重
クロム酸アルカリ塩からなる感光性組成物よりは感度が
高いものの、十分なものではなかった。
【0007】本発明の目的は、高感度であり、水溶液に
おいて分散性に優れた感光性組成物を提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、それを用いたパターン形成
方法を提供することにある。本発明の第3の目的は、そ
れを用いたけい光面形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、(1)
(i)水溶性非感光性モノマー単位並びにアジド基及び
電解性官能基を有するモノマー単位を少なくとも含む共
重合体並びに(ii)該共重合体が光分解したときそれと
反応する二重結合を側鎖に有するポリビニルアルコール
の誘導体からなることを特徴とする感光性組成物、
(2)上記1記載の感光性組成物において、上記ポリビ
ニルアルコールの誘導体は、ホルミルアルケンとポリビ
ニルアルコールとのアセタール化反応から得られる高分
子化合物であることを特徴とする感光性組成物、(3)
上記2記載の感光性組成物において、上記ホルミルアル
ケンは、クロトンアルデヒド、アクロレイン、フルフラ
ールから選ばれた少なくとも一種の化合物であることを
特徴とする感光性組成物、(4)上記1から3のいずれ
か一に記載の感光性組成物において、上記水溶性非感光
性モノマー単位は、マレイン酸塩の重合した構造である
ことを特徴とする感光性組成物、(5)上記1から4の
いずれか一に記載の感光性組成物において、上記アジド
基及び電解性官能基を有するモノマー単位の少なくとも
一種は、ビニルアジドベンジリデンアセトフェノンスル
ホン酸塩の重合した構造であることを特徴とする感光性
組成物、(6)上記1から4のいずれか一に記載の感光
性組成物において、上記アジド基及び電解性官能基を有
するモノマー単位の少なくとも一種は、ビニルアジドシ
ンナミリデンアセトフェノンスルホン酸塩の重合した構
造であることを特徴とする感光性組成物、(7)上記1
から6のいずれか一に記載の感光性組成物において、上
記共重合体の量は、上記ポリビニルアルコールの誘導体
に対して1から50重量%の範囲であることを特徴とす
る感光性組成物、(8)上記1から7のいずれか一に記
載の感光性組成物において、上記水溶性非感光性モノマ
ー単位の量は、共重合体中の10から40モル%の範囲
であることを特徴とする感光性組成物、(9)上記1か
ら8のいずれか一に記載の感光性組成物において、上記
アジド基及び電解性官能基を有するモノマー単位の量
は、共重合体中の10から90モル%の範囲であること
を特徴とする感光性組成物によって達成される。
【0009】上記第2の目的は、(10)基板上に、上
記1から9のいずれか一に記載の感光性組成物の塗膜を
形成する工程、該塗膜に所望のパターンの露光を行う工
程及び現像によって、該塗膜を所望のパターンとする工
程を有することを特徴とするパターン形成方法によって
達成される。
【0010】上記第3の目的は、(11)上記1から9
のいずれか一に記載の感光性組成物と、けい光体との水
性けん濁液をカラーブラウン管のフェースプレートの内
面に塗布し、けい光体塗膜を形成する工程、その塗膜に
所望のパターンの露光を行う工程及び現像によりパター
ンを形成する工程を有することを特徴とするけい光面形
成方法、(12)上記11記載のけい光面形成方法にお
いて、上記水性けん濁液の塗布は、上記フェースプレー
トの内面に予め形成されたブラックマトリックスの上に
行うことを特徴とするけい光面形成方法によって達成さ
れる。
【0011】本発明において、モノマー単位とは、モノ
マーが重合したときの構造を意味し、所望のモノマーを
重合させて得た構造も、他のモノマーを重合させた後、
反応により上記構造と同じにしたものも、いずれも同一
のモノマー単位であるものとする。共重合体の水溶性非
感光性モノマー単位の量は、共重合体中の10〜40%
(モル%、以下同じ)の範囲であることが好ましい。ア
ジド基及び電解性官能基を有するモノマー単位の量は、
共重合体中の10〜90%の範囲であることが好まし
く、15〜80%の範囲であることがより好ましい。1
0%未満では感度が低下する。
【0012】水溶性非感光性モノマー単位としては、マ
レイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンスルホ
ン酸及びこれらの塩等の重合した構造単位が用いられ
る。また、アジド基及び電解性官能基を有するモノマー
単位としては、ビニルアジドベンジリデンアセトフェノ
ンスルホン酸アルカリ塩(式〔I〕、X=SO3Na;
ナトリウム塩のとき、以下同じ)、ビニルアジドベンジ
リデンアセトフェノンカルボン酸アルカリ塩(式
〔I〕、X=COONa)、ビニルアジドシンナミリデ
ンアセトフェノンスルホン酸アルカリ塩(式〔II〕、X
=SO3Na)、ビニルアジドシンナミリデンアセトフ
ェノンカルボン酸アルカリ塩(式〔II〕、X=COON
a)等の重合した構造単位が用いられる。いずれのモノ
マー単位も1種の構造であっても、2種以上の構造であ
ってもよい。また、いずれもアンモニウム塩、アルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩等の塩として用いることが
好ましい。なお、式〔I〕、〔II〕において、Xは電解
性官能基を表す。
【0013】
【化1】
【0014】
【化2】
【0015】本発明の共重合体は、上記モノマー単位の
他に、第3のモノマー単位を含んでいてもよい。第3の
モノマー単位としては、例えばスチレン等の重合した構
造単位のように、上記のモノマー単位を製造する元とな
る構造単位が用いられる。この第3のモノマー単位の量
は、1〜70%の範囲であることが好ましい。また、第
3のモノマー単位も2種以上の構造であってもよい。ま
た、本発明の共重合体の重合度は、10から100程度
であることが好ましい。
【0016】ポリビニルアルコールの誘導体としては、
ホルミルアルケンとポリビニルアルコールとのアセター
ル化反応から得られる高分子化合物であることが好まし
い。この高分子化合物でアセタール化は、モノマー単位
で0.1モル%以上であることが好ましく、又その上限
は高分子化合物が水溶性(アルカリ可溶性を含む)を保
つ範囲であることが好ましい。
【0017】本発明の感光性組成物は、共重合体の量が
ポリビニルアルコールの誘導体に対し1〜50wt%の
範囲であることが好ましく、5〜30wt%の範囲であ
ることがより好ましい。また、塗料としたときの特性の
改良等のために、感光性組成物にポリオキシエチレンア
ルキルエーテル等の界面活性剤を、また、基板との接着
性改良のためにビニルトリス(β−メトキシエトキシ)
シラン等のカップリング剤を感光性組成物に加えること
もできる。界面活性剤やカップリング剤の量は、いずれ
もポリビニルアルコールの誘導体に対し0.001〜1
wt%の範囲であることが好ましい。また、感光性組成
物の水性塗料は、塗布性改良等のため、エチレングリコ
ール等を加えることが通常行われており、本発明の感光
性組成物の水性塗料もエチレングリコール等を加えて用
いることができる。
【0018】
【作用】本発明において光架橋剤として作用する共重合
体は、超高圧水銀灯から発する励起光の内、特に365
nmの波長の光をよく吸収する。またこの共重合体は、
従来の光架橋剤の重クロム酸アルカリ塩に比べて高分子
であり、1分子中に多くの光架橋基を持つ。そして、光
架橋剤が高分子であることからベースポリマーのアセタ
ール化ポリビニルアルコールとの間でからまり現象が起
り、光分解した光架橋基のポリビニルアルコールへの架
橋効率が上がる。また、アセタール化ポリビニルアルコ
ールは、その側鎖に光架橋剤の光分解によって生じた架
橋基(ナイトレン)が架橋反応しやすい二重結合の分子
構造を有しているので、効率よく不溶化が起る。そのた
め感光性組成物として高感度である。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。
【0020】実施例1〜4 合成例1 光架橋剤のマレイン酸−4−ビニル−4′−モノアジド
ベンジリデンアセトフェノン−2′−スルホン酸共重合
体(以下、共重合体Iという)を以下のようにして合成
した。スチレン−無水マレイン酸コポリマー(75%ス
チレン、分子量:1900、ポリサイエンス、インク社
製)16gをクロロホルム50ml、二硫化炭素50m
lの混合溶媒に溶解した。塩化アセチル25gと無水塩
化アルミニウム43gとをクロロホルム100ml、二
硫化炭素100mlの混合溶媒に溶解した溶液を室温で
撹拌しながら、上記コポリマー溶液を適下した。その後
加熱して2時間撹拌しながら還流させた。放冷した後、
析出した沈殿物をろ別し、乾燥した。これを粉末化した
後、多量の水で処理してよく水洗した後に乾燥した。得
られたポリマーはマレイン酸−4−ビニルアセトフェノ
ン共重合体である。ただしスチレン単位の約10%、す
なわち共重合体全体の7.5%が未反応のまま残ってい
る。
【0021】つぎにこのマレイン酸−4−ビニルアセト
フェノン共重合体1g、4−アジドベンズアルデヒド−
2−スルホン酸2g、カセイソーダ0.3gをエチルア
ルコール40mlと水40mlの混合溶媒に溶解する。
そして室温で二日間放置した後、酢酸で酸性にし、析出
した沈殿物をろ別し、共重合体Iを得た。この共重合体
は、マレイン酸単位25モル%、スチレン単位7.5モ
ル%、ビニルアセトフェノン単位50.5モル%、ビニ
ルモノアジドベンジリデンアセトフェノンスルホン酸単
位17モル%からなる。
【0022】合成例2 マレイン酸−4−ビニル−4′−モノアジドシンナミリ
デンアセトフェノン−2′−スルホン酸ナトリウム共重
合体(以下、共重合体IIという)は以下のようにして合
成した。合成例1で合成したマレイン酸−4−ビニルア
セトフェノン共重合体1g、4−アジドシンナムアルデ
ヒド−2−スルホン酸2g、カセイソーダ0.3gをエ
チルアルコール40mlと水40mlの混合溶媒に溶解
する。そして室温で二日間放置した後、酢酸で酸性に
し、析出した沈殿物をろ別し、共重合体IIを得た。この
共重合体は、マレイン酸単位25モル%、スチレン単位
7.5モル%、ビニルアセトフェノン単位50.5モル
%、ビニルモノアジドシンナミリデンアセトフェノンス
ルホン酸単位17モル%からなる。
【0023】合成例3 クロトンアルデヒドとポリビニルアルコールとのアセタ
ール化反応によって得られるアセタール化ポリビニルア
ルコール(以下、PVA1という)を以下のようにして
合成した。5wt%のポリビニルアルコール(株式会社
クラレ、クラレポバール224)の水溶液200gに、
4gのクロトンアルデヒドと36wt%塩酸3mlを混
合し、室温下で一日間放置する。アンモニア水で中和し
た後、過剰のアセトン中に注入してPVA1を析出さ
せ、ろ別し、乾燥する。なお、PVA1には、原料のポ
リビニルアルコールに存在した、エステル化された置換
基が存在する。これは以下のアセタール化ポリビニルア
ルコールの場合も同じである。
【0024】合成例4 アクロレインとポリビニルアルコールとのアセタール化
反応によって得られるアセタール化ポリビニルアルコー
ル(以下、PVA2という)を以下のようにして合成し
た。5wt%のポリビニルアルコール(株式会社クラ
レ、クラレポバール224)の水溶液200gに、4g
のアクロレインと36wt%塩酸0.3mlを混合し、
室温下で一日間放置する。アンモニア水で中和した後、
過剰のアセトン中に注入してPVA2を析出させ、ろ別
し、乾燥する。
【0025】合成例5 フルフラールとポリビニルアルコールとのアセタール化
反応によって得られるアセタール化ポリビニルアルコー
ル(以下、PVA3という)を以下のようにして合成し
た。5wt%のポリビニルアルコール(株式会社クラ
レ、クラレポバール224)の水溶液200gに、4g
のフルフラールと36wt%塩酸0.3mlを混合し、
室温下で一日間放置する。アンモニア水で中和した後、
過剰のアセトン中に注入してPVA3を析出させ、ろ別
し、乾燥する。
【0026】上記合成例1、2で得た光架橋剤の共重合
体I、II及び合成例3〜5で得たアセタール化ポリビニ
ルアルコールのPVA1、2、3を表1に示した組合わ
せで、pH9のカセイソーダ水溶液に溶かし、下記の組
成の溶液を調製した。これをガラス板に0.5〜0.7
μmの厚さに回転塗布し、乾燥して塗膜とした。
【0027】 組成: アセタール化ポリビニルアルコール 2.0wt% 共重合体 0.2wt% シランカップリング剤 0.002wt% 水 残余 光架橋剤の共重合体とアセタール化ポリビニルアルコー
ルを変化させた場合の感度の比較も表1に示す。比較例
として、従来使用された光架橋剤の重クロム酸ナトリウ
ム塩(SDC)とベースポリマーのポリビニルアルコー
ル(PVA)とから得た感光性組成物を用いた場合の例
を同じ表1に示した。感度の評価は超高圧水銀灯からの
照度一定の光を一定時間露光した後、所定のドット径の
パターン得るためにどれだけの露光時間を要するかで行
った。比較例の場合の露光時間を1とした場合、実施例
の共重合体とアセタール化ポリビニルアルコールとから
得た感光性組成物を用いた場合は、1/5の露光時間で
同じドット径のパターンが得られた。
【0028】 表 1 実施例No 光架橋剤 ベースポリマー 相対露光時間 1 共重合体I PVA1 1/5 2 共重合体I PVA2 1/5 3 共重合体I PVA3 1/5 4 共重合体II PVA1 1/5 比較例 SDC PVA 1 実施例5 合成例1で得た光架橋剤の共重合体Iと合成例3で得た
アセタール化ポリビニルアルコールのPVA1を、pH
9のカセイソーダ水溶液に溶かし、下記の組成のスラリ
ーを調製した。けい光体粉体の分散性は良好であった。
【0029】 スラリー組成: けい光体粉体 12.5wt% PVA1 1.25 界面活性剤 0.0125 共重合体I 0.125 シランカップリング剤 0.00125 水 残余 カラーブラウン管のフェースプレートの内面にブラック
マトリックスを形成し、その上に上記スラリーを回転塗
布し、乾燥後、シャドウマスクを装着し、超高圧水銀灯
を光源とし、けい光体の被着する位置に、露光した。温
水で2分スプレー現像し、けい光体ドットを形成した。
上記のプロセスを赤、青、緑色発光の各けい光体粉体に
ついて行いフェースプレート内面にけい光面を製造し
た。以下、従来方法と同様にして、フイルミング、アル
ミナイジング、パネルベーキングの後、フェースプレー
ト部ファンネル部を合わせフリットベーキングし、電子
銃装着してカラーブラウン管を製造した。上記プロセス
において露光時間は従来の組成物を用いた場合より短時
間であった。またパネルベーキング時における熱分解性
も、従来のSDCとPVAからなる感光性組成物を用い
た場合とほぼ同程度に良好であった。
【0030】なお、共重合体Iに代えて共重合体IIを用
いても、PVA1に代えてPVA2又はPVA3を用い
てもいずれもけい光体粉体の分散性は良好であり、露光
時間も従来の組成物を用いた場合より短時間であり、ま
た、いずれも熱分解性は良好であった。
【0031】
【発明の効果】本発明の感光性組成物は高感度であり、
例えば大型のカラーブラウン管の製造等に用いて短時間
で露光できるという効果があった。さらに熱分解性も良
好であった。またけい光体スラリーの分散性も良好であ
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/038 501 H01J 1/64 8832−5E H01L 21/027 (72)発明者 林 伸明 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 野々垣 三郎 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 西澤 昌紘 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内 (72)発明者 右高 園子 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)水溶性非感光性モノマー単位並びに
    アジド基及び電解性官能基を有するモノマー単位を少な
    くとも含む共重合体並びに(2)該共重合体が光分解し
    たときそれと反応する二重結合を側鎖に有するポリビニ
    ルアルコールの誘導体からなることを特徴とする感光性
    組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の感光性組成物において、上
    記ポリビニルアルコールの誘導体は、ホルミルアルケン
    とポリビニルアルコールとのアセタール化反応から得ら
    れる高分子化合物であることを特徴とする感光性組成
    物。
  3. 【請求項3】請求項2記載の感光性組成物において、上
    記ホルミルアルケンは、クロトンアルデヒド、アクロレ
    イン、フルフラールから選ばれた少なくとも一種の化合
    物であることを特徴とする感光性組成物。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれか一に記載の感光
    性組成物において、上記水溶性非感光性モノマー単位
    は、マレイン酸塩の重合した構造であることを特徴とす
    る感光性組成物。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれか一に記載の感光
    性組成物において、上記アジド基及び電解性官能基を有
    するモノマー単位の少なくとも一種は、ビニルアジドベ
    ンジリデンアセトフェノンスルホン酸塩の重合した構造
    であることを特徴とする感光性組成物。
  6. 【請求項6】請求項1から4のいずれか一に記載の感光
    性組成物において、上記アジド基及び電解性官能基を有
    するモノマー単位の少なくとも一種は、ビニルアジドシ
    ンナミリデンアセトフェノンスルホン酸塩の重合した構
    造であることを特徴とする感光性組成物。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれか一に記載の感光
    性組成物において、上記共重合体の量は、上記ポリビニ
    ルアルコールの誘導体に対して1から50重量%の範囲
    であることを特徴とする感光性組成物。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれか一に記載の感光
    性組成物において、上記水溶性非感光性モノマー単位の
    量は、共重合体中の10から40モル%の範囲であるこ
    とを特徴とする感光性組成物。
  9. 【請求項9】請求項1から8のいずれか一に記載の感光
    性組成物において、上記アジド基及び電解性官能基を有
    するモノマー単位の量は、共重合体中の10から90モ
    ル%の範囲であることを特徴とする感光性組成物。
  10. 【請求項10】基板上に、請求項1から9のいずれか一
    に記載の感光性組成物の塗膜を形成する工程、該塗膜に
    所望のパターンの露光を行う工程及び現像によって、該
    塗膜を所望のパターンとする工程を有することを特徴と
    するパターン形成方法。
  11. 【請求項11】請求項1から9のいずれか一に記載の感
    光性組成物と、けい光体との水性けん濁液をカラーブラ
    ウン管のフェースプレートの内面に塗布し、けい光体塗
    膜を形成する工程、その塗膜に所望のパターンの露光を
    行う工程及び現像によりパターンを形成する工程を有す
    ることを特徴とするけい光面形成方法。
  12. 【請求項12】請求項11記載のけい光面形成方法にお
    いて、上記水性けん濁液の塗布は、上記フェースプレー
    トの内面に予め形成されたブラックマトリックスの上に
    行うことを特徴とするけい光面形成方法。
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