JPH08269093A - レクチン複合体及びそれを製造する方法及びプローブ - Google Patents

レクチン複合体及びそれを製造する方法及びプローブ

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JPH08269093A
JPH08269093A JP8045604A JP4560496A JPH08269093A JP H08269093 A JPH08269093 A JP H08269093A JP 8045604 A JP8045604 A JP 8045604A JP 4560496 A JP4560496 A JP 4560496A JP H08269093 A JPH08269093 A JP H08269093A
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Simon E Moroney
イー. モロウニー,サイモン
Walter A Blaettler
エイ. ブレットラー,ウォルター
John M Lambert
エム. ラムバート,ジョン
Alarcao Linda J D
ジェイ. ダラルカオ,リンダ
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Dana Farber Cancer Institute Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロックされたレクチンを提供すること。 【解決手段】 ブロックされたレクチンであって、各リ
ガンド上に存在する光活性化可能でない反応性の基によ
って該レクチンのオリゴ糖結合部位の1つ以上をブロッ
クするように該レクチンの該オリゴ糖結合部位に特異的
に共有結合された1つ以上のアフィニティーリガンドを
包含する上記のブロックされたレクチンを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は非特異的毒性が減少せしめられた
細胞毒性レクチン複合体の製造方法及びかかる細胞毒性
レクチン複合体を製造する際に有用な新規なリガンド−
担体(support)複合体又はプローブに関する。
【0002】
【発明の背景】リシン、アブリン、モデシン、ボルケン
シン及びビスクミンのような数種の公知の細胞毒性レク
チンがあり、これらは真核細胞を非常に有効に殺す。こ
れらのレクチンは、ジスルフィド結合によって連結され
ている二個のサブユニットを含有しているヘテロ二量体
蛋白質である。A−鎖と称する一方のサブユニットはリ
ボソームの触媒不活性化により細胞毒性活性を発揮する
一方、他方のサブユニットであるB−鎖はガラクトース
末端オリゴ糖に対して特異的な結合部位を含有する。オ
リゴ糖成分を含有する分子は細胞表面に遍在しているた
めレクチンは識別不可能であり、したがってその細胞毒
性は非特異的である。この特性のために腫瘍細胞のよう
な病的又は異常な細胞を選択して殺す有用性が大きく制
限される。
【0003】従来、レクチンは二つのサブユニットに分
割されA鎖のみがモノクローナル抗体に結合され特異的
活性を有する毒素を与えるのであるがかかる複合生成物
は全レクチンのものと比べて有意に減少された毒性を示
す。
【0004】また、レクチン、コンカナバリンAのオリ
ゴ糖結合部位を、コンカナバリンAの結合部位に特異的
に結合する光活性化しうるマンノースのアリールアジド
誘導体で処理した後に紫外線に暴露してコンカナバリン
Aと多糖類誘導体との間に共有結合を形成することによ
ってブロックすることが J. Biochem.78巻、1013
〜1019頁(1975年)に記載のごとくBeppu 等に
よって提案されている。上記生成物はその4個の結合部
位のうちの2個において活性を保持し、かつ減少した赤
血球凝集活性を示した。スクシニル化コンカナバリンA
を用いて Fraser 等の Proc, Nat, Acad. Sci.(US
A)73巻、790〜794頁(1976年)で、さら
に Thomas の methods Enzymol. 46巻、362〜41
4頁(1977年)では類似の操作により同様の結果が
記録されている。同様に Baenziger等により J. Biol.
Chem. 257巻、4421〜4425頁(1982年)
においてレクチンであるコンカナバリンA、リシン及び
肝臓レクチンを適当なグリコペプチドの光活性化しうる
誘導体で処理し、次いで光暴露によりレクチンとグリコ
ペプチド誘導体との間に共有結合が形成されることが記
載されている。しかしながら、どの場合においてもグリ
コペプチド誘導体は1〜2%包含せしめることができた
にすぎなかった。細胞毒性(リシンの場合)又は赤血球
凝集(コンカナバリンAの場合)のいずれかの測定によ
りレクチンの標識有効性を決定する試みが行われていな
いことは明らかであった。 Houstonにより J. Biol. Ch
em. 258巻、7208〜7212頁(1983年)に
記載されているようにリシンとガラクトースの光活性化
しうる誘導体を用いて類似の操作が適用されている。A
鎖のみが細胞溶解物中で蛋白質合成阻害に十分な活性を
示したが、この生成物は細胞に対して未処理リシンより
も280倍も毒性が低いことが見出された。
【0005】Thorpe 等は Eur. J. Biochem. 140
巻、63〜71頁(1984年)において完全なリシン
にモノクローナル抗体を結合せしめ、次にアフィニティ
ークロマトグラフィーによって生成物を分画すると収率
20%のフラクションが単離される。この場合、モノク
ローナル抗体がリシンのオリゴ糖結合部位を偶然ブロッ
クしており、それによりこの複合体が細胞に非特異的に
結合する力が減少せしめられると記載している。
【0006】光活性化しうるオリゴ糖又はモノクローナ
ル抗体をレクチンのオリゴ糖結合部位のブロック剤とし
て用いた場合に得られる最終的な結果にあらわれるばら
つきは、レクチンの細胞毒性特性を減少しすぎることな
くその非特異的毒性を有効にかつ再現可能に減少させる
本発明により排除される。
【0007】本発明は非特異的毒性が減少せしめられた
細胞毒性レクチンを製造する方法であって、該レクチン
上のオリゴ糖結合部位に対して特異的なリガンドを与
え、該リガンドを固体担体に共有結合させてプローブを
形成し、該レクチンを該結合部位と該リガンドとの間の
特異的相互作用によって該プローブと接触せしめ、更に
該レクチンと該リガンドとの間に共有結合を形成するこ
とにより、該リガンドと該レクチンとの複合体(該リガ
ンドは該支持体に共有結合している)を提供することを
含む。本発明はまたリガンドと支持体との間の共有結合
を切断してリガンドに共有結合しているレクチンを含む
複合体を離脱せしめる更なる操作から成る。本発明はま
た複合体とモノクローナル抗体との間の共有結合を形成
する更なる工程を含む。その他の更なる特色は以下の記
載から明らかになるであろう。
【0008】本発明の方法はリシン、アブリン、モデシ
ン、ボルケンシン又はビスクミンのような細胞毒性活性
を有するいかなるレクチンにも用いることができる。
【0009】本発明において用いる固体担体は、架橋ポ
リアクリルアミド及びその誘導体、例えばアミノエチル
ポリアクリルアミド、誘導多孔ガラスビーズ、ラテック
スビーズ、ポリビニルアルコールビーズなどのような、
アフィニティークロマトグラフィーに通常用いられる固
体担体のいずれであってもよい。
【0010】本方法において用いるリガンドはレクチン
のオリゴ糖結合部位に特異的に結合するいかなる化合物
であってもよい。好ましくは、リガンドは二糖又はより
高級な多糖のような多糖類を含み、好ましくは、最適の
結合能のためのガラクトース成分を含有する。
【0011】プローブを与えるリガンドと担体との間の
共有結合はいかなる通常の方法によっても形成すること
ができる。そのほとんどが公知であり、市販されてい
る、いかなる好適なヘテロ二官能性架橋剤をも用いるこ
とができる。場合によっては、複合体を引き続いて使用
する間担体に結合したままにしてもよいが、架橋剤は、
選択された条件又は試薬を施して、リガンド−レクチン
複合体が形成された後に担体から分離せしめる場合は開
裂可能でなければならない。或は、担体及びリガンドの
一方又は両方を改質して、他方と反応してリガンドと担
体との間の共有結合を形成しうる官能基を包含せしめ、
別個の架橋剤を用いる必要性を除去する。リガンドが共
有結合している担体からのリガンドの開裂可能性を与え
る成分は、レクチン自身の内部ジスルフィド結合基がそ
れほど速やかに開裂しないような選択された条件下で還
元することによって好適に開裂することができるジスル
フィド基、アミノリシスによって開裂することができる
チオエーテル基、好ましくはジチオナイトによって還元
することによって開裂することができるアゾ基、約36
0nmの波長の光によって開裂することができるオルト
−ニトロベンジルエステル又はオルト−ニトロベンジル
カルバメート、過ヨウ素酸エステル(又は塩)で酸化す
ることによって開裂することができるビシナルのグリコ
ール基などの形態をとってよい。
【0012】同様に、リガンドとレクチンとの間の共有
結合は、例えば、適当な架橋剤を用いることによって蛋
白質又はポリペプチド類を他の化合物又は基に結合せし
める通常の化学的な方法によって形成することができ
る。
【0013】リガンドと担体との共有結合並びにリガン
ドとレクチンとの共有結合は、所望により2以上の連続
工程においてそれぞれ形成することができる。例えば、
2−ピリジルジチオプロピオン酸をアミノエチル−ポリ
アクリルアミドのような担体と反応させて2−ピリジル
ジチオ基が結合せしめられた担体を得ることができる。
二糖類成分を含むリガンドは、ラクトースを変性してN
−(2’−メルカプトエチル)ラクトアミンを形成して
から担体上の2−ピリジル基をジスルフィド交換によっ
て置換し、ラクトアミンのアミン残基を次に官能基とし
て用いることにより、レクチンとの共有結合を形成する
ことができる。これは、2,4−ジクロロ−6−メトキ
シトリアジンのような、一方の塩素原子の反応性がpH
8において大である二官能性の架橋剤を用いることによ
って達成することができ、反応は数分で完了する。残り
の塩素原子はより緩やかに、pH8.5以上において2
4時間を要してアミノ基と反応する。この架橋剤は、ま
ずpH8でラクトアミンのアミノ残基と反応せしめ、次
いでレクチンをラクトアミンのガラクトース成分に特異
的に結合せしめることによって正しく配置してから、よ
り高いpHでレクチンのアミノ基と反応せしめられる。
【0014】この第2の架橋剤は、リガンドがレクチン
に永久的に結合した状態にあって後者のオリゴ糖結合部
位をブロックしていることが望ましいので、開裂性であ
る必要はない。他の実施態様においては、リガンド自体
を、レクチンに反応性の官能基を有するように化学的に
変性してそれらの間の共有結合を形成することができ
る。
【0015】リガンド自体が2つの官能基を有するよう
に改質される場合、一方の官能基は担体と共有結合を形
成することができ、他方はレクチンと共有結合を形成す
ることができる。2つの官能基は、反応性又は反応条件
を異にして、リガンドがある一連の条件下では担体に結
合し、また他の一連の条件下ではレクチンに結合するよ
うにすることが好ましい。この場合、リガンド自体が、
レクチンのオリゴ糖結合部位に特異的に結合し得る二糖
又は多糖類を含むヘテロ二官能性架橋剤とみなされる。
リガンド中に包含せしめられる2つの官能基は従来のヘ
テロ二官能性架橋剤中に存在するものと同様のものであ
ってよい。
【0016】リガンドを固体担体に結合せしめてプロー
ブを形成し、レクチンを特異的結合によってプローブ上
に配備してからリガンド−レクチン複合体を形成した
後、所望により、従来の操作によってリガンド−担体結
合の開裂により、担体から分離させてもよい。
【0017】上記複合体は、遊離状であるか又は固体担
体に結合したままであり、リガンドによってブロックさ
れたオリゴ糖結合部位を有しているため、結果的に細胞
に対して非特異的又は非選択的結合を示すことはなくな
り、非特異的毒性の大部分を失う。次に、特定の細胞に
対して特異的な免疫学的結合能を示す選択されたモノク
ローナル抗体に共有結合させることによって複合体を、
攻撃すべき所望の特定の細胞に対して特異性を示すよう
に処理することができる。複合体のモノクローナル抗体
への共有結合は、Thorpe等のloc. cit. に記載されるも
のをはじめとする従来の操作又は架橋剤を用いて担体か
ら分離又は開裂せしめる前又は後に行うことができる。
【0018】好ましい実施態様において、実施例1に示
すように、複合体を、還元によって開裂し得るジスルフ
ィド基を介し、担体にリガンドによって結合せしめるこ
とができる。次に、リガンド上に残されたチオール残基
を官能基として用いてモノクローナル抗体との共有結合
を形成する。この目的のためには、チオール基とアミノ
基又はモノクローナル抗体のその他の基と結合し得る好
適な二官能性架橋剤であればいかなるものを用いてもよ
い。好ましくは、チオール基と反応して共有結合を形成
する官能基をモノクローナル抗体に導入して複合体の官
能基と直接反応し得るようにする。例えば、複合体上の
官能基がチオールの場合、モノクローナル抗体をスクシ
ンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサ
ン−1−カルボキシレート(SMCC)のような試薬と
反応させて抗体上にマレイミド基を存在せしめてもよ
い。
【0019】他の好ましい実施態様においては、実施例
2に示すように、リガンド(並びに得られるレクチン−
リガンド複合体)は輻射線によって開裂し得るオルト−
ニトロベンジルカルバメートである光開裂性基を介して
担体に結合せしめられ、二官能性架橋試薬を用いてレク
チンとリガンド−担体プローブのリガンドとの間に輻射
線に対して安定な共有結合が形成される。
【0020】また更なる好ましい実施態様においては、
実施例3に示すように、リガンドはジチオナイトナトリ
ウムによって優先的還元により開裂し得るアゾ基を介し
て担体に結合せしめられる一方、レクチン−リガンド共
有結合は、かかる還元に対して不活性な結合を形成する
二官能性架橋剤によって形成される。
【0021】下記の特定の実施例は本発明の方法をより
詳細に説明するためのものであって、本発明の範囲を制
限するものではない。
【0022】
【実施例】例1 改質担体の調製 Inman の Methods Enzymology 34,30〜58頁(1
974年)に記載のように、固体ビーズの形態のアミノ
エチルポリアクリルアミドP−150(B10−Rad 製)
を、塩化アンモニウム水溶液中の水溶性カルボジイミド
と反応させることによって処理し、すべての残留カルボ
キシル基をキャップした。ビーズを次に、ピリジルジチ
オ基によって官能化せしめることにより図1の右上部に
既述した反応によって示されるように、ジスルフィド連
結基を介したリガンドの付着位置を与えた。この目的の
ために、カルボキシ−キャップト−アミノエチルポリア
クリルアミド(充填ビーズ30ml)懸濁液及び0.
1M塩化ナトリウム溶液10mlに、ジメチルホルムア
ミド10ml及び水1ml中の2−ピリジルジチオプロ
ピオン酸(Py −S−S−C24 −CO2 H)0.0
1g(5ミリモル)を加えた。希釈した塩酸を加えて混
合物のpHを4.7に調整し、1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリ
ド(EDC・HCl)1.15g(6ミリモル)を含有
する水5mlの懸濁液と混合した。室温で7時間撹拌し
た後、更にカルボジイミド0.766g(4ミリモル)
を加え、混合物のpHを塩酸で4.7に再調整した。室
温で4日間振盪後、懸濁液から液体を除去し、改質ゲル
ビーズを0.2M塩化ナトリウム溶液で長時間にわた
って洗浄した。過剰の2−ピリジルジチオプロピオン酸
を確実に完全に除去するために、懸濁液を0.1M塩酸
で酸性化し、酢酸エチル5mlで抽出した。ビーズ
を、pH7.0の100mMリン酸ナトリウム緩衝液で
洗浄した。過剰のジチオエリトリトールで処理した場合
は、洗浄は、洗浄溶液の一部が非常に低い濃度の2−ピ
リジンチオンを示し、343nmにおいて0.1a.
u.未満の吸光度を示すまで続けた。
【0023】変性ビーズのカラムにおけるジチオピリ
ジル基の表面濃度を、該ビーズの試料を、過剰の、10
0mMの重炭酸ナトリウム溶液中のジチオエリトリトー
ル(DTE)と、室温で30分間反応させることによっ
て測定した。ビーズを次に0.2mM塩化ナトリウム溶
液で繰り返し洗浄し、343nmにおける吸光度によっ
て測定した洗浄液中の2−ピリジンチオンの量[T. Stu
chbury等のBiochem. J. 、151巻、417〜432頁
(1975年)]が充填ビーズ1mlあたり38マイク
ロモルの濃度に相当することが認められた。
【0024】2−ピリジルジチオ含有ポリマービーズ
上に存在する全ての過剰アミノ基をキャップするため
に、ビーズ(27ml)を100mM重炭酸ナトリウム
溶液50ml中に懸濁させ、これに室温でクロロギ酸メ
チル4.8g(5.2ミリモル)を加えた。5分後、過
剰のクロロギ酸エステルを、酢酸エチル20mlで抽出
することによって除去し、改質ゲルビーズをpH7.0
の100mMリン酸ナトリウム緩衝液で洗浄した。
【0025】リガンドの調製 図1の左上部に示したようにリガンドを製造した。水3
6ml中にα−ラクトース一水和物 9.72g(1
3.5ミリモル)を溶解した。上記溶液に、シスタミン
二酢酸塩3.68g(13.5ミリモル)を、メタノー
ル72ml中のナトリウムシアノボロヒドリド1.70
g(27.0ミリモル)溶液と共に加えた。混合物のp
Hを酢酸で6.2に調整した後、溶液を室温で36時間
撹拌し、その間メタノールを蒸発によって除去し、残留
水溶液のpHを酢酸で5.0に調整し、溶液を、pH
5.0の2mM酢酸ピリジニウム緩衝液中で平衡化した
カルボキシメチルセルロースの360mlカラムに通し
た。2倍の容量の平衡化緩衝液でカラムを洗浄した後、
結合物質を0.1Mアンモニア水溶液で溶出した。溶出
物を含有する溶液を蒸発乾固し、固形分を水200ml
中に再溶解し、室温でジチオエリトリトール(DTE)
2.0g(13.5ミリモル)を加えた。1時間静置
後、N−(2’−メルカプトエチル)ラクトアミン
びシステアミンの混合物を含有する得られた溶液を、1
mMのDTEを含有するpH7の10mM重炭酸トリエ
チルアンモニウム緩衝液中のカルボキシメチルセルロー
スの370mlカラムに通した。カラムを同じ緩衝液5
00mlで洗浄し、次に、1mMのDTEを含有するp
H7の10〜100mM重炭酸トリエチルアンモニウム
の直線勾配(1リットル+1リットル)の溶液で展開し
た。水からの蒸発及び凍結乾燥を繰り返すことによっ
て、N−(2’−メルカプトエチル)ラクトアミンリガ
ンド 3.85g(理論量の35%)が白色の粉末と
して得られた。
【0026】上記記載のように製造され精製されたリガ
ンドを用いる直前に、pH8の水10ml中にリガン
ド1.5g(3.7ミリモル)を溶解し、DTE154
mg(1ミリモル)を加え、室温で1時間静置すること
によって、ラクトアミンの2分子間に形成されるすべて
の二量体を還元処理した。次に、pHを酢酸で5.2に
低下させ、溶液をpH5.2の2mM酢酸ピリジニウム
緩衝液中のカルボキシメチルセルロースの100mlカ
ラムに通した。すべてのDTEが除去されるまで、カラ
ムを同じ緩衝液200mlで洗浄した。純粋なN−
(2’−メルカプトエチル)ラクトアミン2を、0.1
M塩酸で遊離チオールの形態に溶出せしめた。エルマン
試薬による分析の結果、溶液はチオール3.2ミリモル
(理論量の85%)を含有することが認められた。
【0027】リガンド−担体プローブの調製 ラクトアミンのpH5の水溶液50ml(3.2mモ
ル)を室温でゲルビーズ27mlに加えてpH6.5の
懸濁液を生じ、これを室温において15分間振盪し、次
いで0.2Mの塩化ナトリウム溶液を用いて逐次遠心分
離及びデカンテーション工程により繰り返し、次いで洗
液が2−ピリジンチオン副生物が実質的に全て343n
mにおける吸光度の測定によって示される通りに除去さ
れたことを示すまで洗浄することによって、リガンド2
を予め調製したキャップト及び活性化ポリアクリルアミ
ドゲルビーズ4に共有結合させた。生成したビーズは、
ポリマービーズに共有結合させたリガンドを含有するプ
ローブ5の形で、38mMの表面ラクトース濃度を有し
ていた。
【0028】リシンをリガンド−担体プローブ5に共有
結合させるために、100mMの重炭酸ナトリウムの溶
液10ml中にプローブ10mlを含有する懸濁液に1
0mlのジオキサン中にトリアジン試薬360mg(2
mモル)を含有する溶液を加えることによって、プロー
ブを二官能価架橋剤2,4−ジクロロ−6−メトキシト
リアジンで活性化した。懸濁液を1分間旋回させた後
に、ジエチルエーテル4mlで抽出して過剰のトリアジ
ンを除き、活性化したプローブビーズ6に次いでpH
7.0のリン酸ナトリウム緩衝液100mMを平衡にさ
せてカラムに充填した。
【0029】レクチン−リガンド−担体複合体の調製 0.15MのNaClを含有するpH7の0.01Mリ
ン酸ナトリウム緩衝液中リシン2.1mg/mlを含有
する溶液2.5mlの形でリシンを活性化プローブカラ
ムに適用した。リシンとトリアジン架橋剤の第2官能価
塩素基との間の共有結合を形成するために、カラムを次
いでpH8.6の50mMトリエタノールアミン塩酸塩
緩衝液の3カラム容積で洗浄した。室温においてpH
8.6で24時間静置した後に、共有結合したリシン−
リガンド複合体を形成しなかったリシンを全て除くため
に、カラムを3容積のpH7の0.5Mガラクトース溶
液で洗浄した。
【0030】レクチン−リガンド複合体の担体からの切
上述した通りにして調製した共有結合したリシン−リガ
ンド複合体を、リガンドとポリマーとの間のジスルフィ
ド基を開裂することによって担体から切断した。このジ
スルフィド基は、リシン自体のA−鎖及びB−鎖を結合
するジスルフィド基よりもpH7の10mMのDTEで
還元して一層容易に開裂或は切断されることがわかっ
た。pH値7〜8のDTEを種々の濃度で調査したが、
リシン鎖の開裂が最小の最適の結果はDTE濃度10m
M、pH7.0で45分間室温において得られ理論の3
6%の収量を生じた。このようにして得た遊離の複合体
はアシアロフェツインに結合せず、このことはリシンの
オリゴ糖結合部位がブロックされたことを立証する。
【0031】上述した通りにして調製したリシン−リガ
ンド複合体をpH6の100mMのリン酸ナトリウム緩
衝液中のコンカナバリンA−セファローズのカラムで親
和(アフイニティ)精製した。複合体はリシン成分の炭
水化物鎖を経てコンカナバリンAに結合し、これより汚
染物、特に共役反応を妨げる低分子量のチオールを無く
すことができる。リシン−リガンド複合体を、1Mのメ
チルα−D−マンノピラノシドを含有するpH6の10
0mMのリン酸ナトリウム緩衝液で溶出し、リシン−リ
ガンド複合体150−200μgが存在する溶液12m
lを生じた。生成物の試験体により、A鎖は網状赤血球
溶解物において天然のリシンから誘導されるA鎖と同じ
程度にまでタンパク質合成を抑制することが示された。
この物質が所望の方法で改質されたことは、固定化アシ
アロフェツインのカラムを通過することによって確認さ
れ、およそ0.1μMのリシンについて会合定数を有す
ることが示された。この基準により、リシン結合部位は
ブロックされていると考えた。
【0032】レクチン−リガンド複合体のモノクローナ
ル抗体への共有結合 リシン−リガンド複合体に選択細胞に対する所望の特異
性を付与するために、該複合体をフロリダ、ハイアリア
在コウルターインコーポレーテッドから市販されている
ネズミ(murine)モノクローナル抗−CALLA抗体J5
に結合させた。複合のために、ランバート(Lambert)
等、J. Biol. Chem.260巻、12035−12041
(1985)に記載されている通りにしてJ5を精製
し、次いでSMCCで改質した。
【0033】上述した通りのリシン−リガンド複合体の
溶液を次いでpH7の緩衝液中の精製し及び改質したJ
5抗体と混合し及び4℃において1時間静置させた。1
時間した後に、反応混合物がモノクローナル抗体とリシ
ン−リガンド複合体との間の共有結合した結合体、並び
に過剰のモノクローナル抗体及びいくらかの未反応のリ
シン−リガンド複合体を含有することがSDS−PAG
Eによって示された。次いで、反応混合物にpH7.0
のリン酸ナトリウム緩衝液中のプロテインA−セファロ
ーズにより親和精製を行ない、未反応のリシン−リガン
ド複合体を除いた。この工程はまた初めの方で導入した
メチルα−D−マンノピラノシドを除去し、それにより
コンカナバリンA−セファローズのカラムをそれ以上の
精製工程として用いることを可能にした。プロテインA
−セファローズカラムから溶出した物質は結合体及び過
剰のモノクローナル抗体を含み、これを次いでコンカナ
バリンA−セファローズに適用し、そこで前の通りにし
て結合体をリシン−リガンド複合体の炭水化物鎖を通し
て結合させた。過剰のモノクローナル抗体を次いで広範
囲の洗浄によって除き及び結合した結合体をpH7.0
の100mMのリン酸ナトリウム緩衝液中の1Mのメチ
ルα−Dマンノピラノシドで溶出した。
【0034】ナマルワ(Namalwa) 細胞、平均で1細胞当
り60,000CALLA及びリシンについて600,
000より多い結合部位を表わすバーキットの(Burkit
t's)リンパ腫系統を用いて、リシン−リガンド複合体及
びモノクローナル抗体に結合した複合体の両方の細胞毒
性を試験した。リシン−リガンド複合体は天然リシンに
比べて約10倍毒性が低いことがわかった。この非特異
性毒性の減少は、A鎖が複合体から遊離させた際に十分
に活性であることが示された(上記を参照)通りに、B
鎖上の結合部位のブロッキングによる。リシン−リガン
ド複合体をJ5に結合した場合に、その毒性はCALL
Aを表わす標的細胞について3倍増大し及びその毒性は
CALLAの無い非標的細胞について5倍減小した。最
も有意には、結合体の毒性は、飽和量のJ5を加えるこ
とによって3倍低下され、明らかに抗体が改質された毒
素にある程度の特異性を授与することを示す。
【0035】例2 この例のプローブ製造のための反応式を図2に示した。改質担体の調製 例1に記載したようにして製造したカルボキシキャップ
トアミノエチルポリアクリルアミドP−150 3(パ
ックトビーズ26ml)の0.1M重炭酸ナトリウム中
の懸濁液(13ml)に、ジオキサン(6ml)中の1
−(5−マレイミドメチル−2−ニトロフェニル)−エ
チルクロロホルメート7(1.02g、3.48ミリモ
ル)を添加した。5分間激しく振盪した後に、あらゆる
過剰のアミノ基をキャップするためにメチルクロロホル
メート(5ml)を添加し、さらに5分間振盪を続け
た。次いで濾過によって改質ポリアクリルアミドゲルビ
ーズ8を回収し、これをpH7.0の0.1Mリン酸ナ
トリウム緩衝液、pH7.0の0.1Mリン酸ナトリウ
ム緩衝液とジメチルホルムアミドとの混合物(1:1、
容量/容量)及びジメチルホルムアミドで連続的に洗浄
し、そして次いで同じ溶液で逆の順に洗浄した。
【0036】リガンド−担体プローブの調製 改質ポリアクリルアミドビーズ8(パックトビーズ24
ml)をpH7.0の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液
(10ml)中に懸濁させ、例1に記載したようにして
製造したリガンドN−(2’−メルカプトエチル)ラク
トアミン2(700mg、1.74ミリモル)のpH
7.0の水溶液で処理した。この混合物を終夜振盪し、
次いでブフナー漏斗上で濾過することによって、ポリマ
ービーズに共有結合したリガンドを含有するプローブ9
を回収し、これをpH7.0のリン酸ナトリウム緩衝液
で充分に洗浄した。リガンド−担体プローブ9の試料
(0.3ml)を用いて小さいカラムを製造し、そして
リシンについてのプローブビーズの特異的な結合能力を
測定した。pH7.0においてプローブビーズ1mlが
特異的態様で1.0mg過剰のリシンに結合したことが
わかった。特異的に結合したリシン全部をラクトース
0.2Mを含有する緩衝液で溶離させることができた。
【0037】プローブビーズ9のカラムを二官能価架橋
剤2,4−ジクロロ−6−メトキシ−トリアジンを用い
て以下の方法で賦活した。0.1M重炭酸ナトリウム
(10ml)中のラクトースリガンド含有ポリアクリル
アミドビーズ(10ml)の懸濁液に、ジオキサン
(6.6ml)中の2,4−ジクロロ−6−メトキシト
リアジン(0.24g、1.34ミリモル)の溶液を添
加した。この懸濁液を1分間激しく振盪し、次いでジエ
チルエーテルを用いた抽出(5mlずつ3回)で過剰の
トリアジンを除去した。賦活されたプローブビーズ10
を次いでpH6.5の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液
で平衡化し、カラム中に充填した。
【0038】レクチン−リガンド−担体複合体の調製 リシンの溶液(塩化ナトリウム0.15Mを含有するp
H7.0の0.01Mリン酸ナトリウム緩衝液5ml中
に10mg)を賦活プローブカラムに2回通し、次いで
このカラムをカラム容積の3倍量のpH8.6の0.0
5Mトリエタノールアミン塩酸塩で洗浄し、そして周囲
温度において24時間放置した。結合はしているがしか
し共有架橋していないリシンを、ラクトース0.2Mを
含有するpH7.0の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液
で洗浄することによってビーズから除去した。
【0039】レクチン−リガンド複合体の担体からの分
リガンドとの共有結合によって保持されたリシンを以下
の方法で光分解することによって担体ビーズから分離さ
せた。ビーズを0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(10
ml)を用いてカラムからガラスペトリ皿に移し、ここ
で懸濁液を0.5cmを越えない厚さの層に形成せしめ
た。次いでリガンドと担体との間の結合を開裂させるた
めにこの懸濁液を、黒線長波紫外線ランプ(B−100
A型、ウルトラバイオレット・プロダクツ社、カリフォ
ルニア州、サンガブリエル、放射ピーク365nm、1
5cmにおける強度約1.1mW/cm2 )から15c
mの距離で10分間照射した。照射した懸濁液をカラム
に注ぎ戻し、pH7.0の0.1Mリン酸ナトリウム緩
衝液でビーズを充分に洗浄した。担体から分離されたリ
シン−リガンド複合体を含有する一緒にした洗浄液(5
0ml)を、存在し得る痕跡量のリシン不純物を除去す
るために asialofetuin-TSK (2ml、リシンについて
の結合能力4mg/ml)のカラムに通した。最終溶液
を限外濾過(YM−10半透膜、アミコン社、マサチュ
ーセッツ州、ダンバース)によって2mlまで濃縮し、
次いで塩化ナトリウム(150mM)とEDTA(1m
M)とを含有するpH8.0の0.05Mトリエタノー
ルアミン塩酸塩緩衝液中で平衡化させたバイオゲルP−
6の小さいカラムに通して、緩衝液2.8ml中の純粋
なリシン−リガンド複合体1.2mgが得られた。
【0040】モノクロナール抗体へのレクチン−リガン
ド複合体の共有結合 複合体を抗体J5に共有結合させるために、下記に詳細
に記載したようにして、ヘテロ二官能価架橋剤2−イミ
ノチオラン塩酸塩(ピース・ケミカル社、イリノイ州、
ロックホード)を用いて複合体中にスルフヒドリル基を
導入し、ヘテロ二官能価架橋剤スクシンイミジル4−
(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボ
キシレート(SMCC)(ピース・ケミカル社、イリノ
イ州、ロックホード)を用いてモノクロナール抗体中に
マレイミド基を導入した。
【0041】リシン−リガンド複合体の溶液(2.8m
l)を氷上で冷却し、pH8.0の0.5M2−イミノ
チオラン塩酸塩溶液(0.044ml)で処理して2−
イミノチオランの最終濃度を8mMにした。塩化ナトリ
ウム(50mM)とEDTA(1mM)とを含有するp
H5.8の5mMのビストリス−アセテート緩衝液で平
衡化させたバイオゲルP−6のカラムに通すゲル濾過に
よって氷上で90分後に反応を停止させた。こうして、
リシン−リガンド複合体1分子につき平均0.8のチオ
ール基が導入された。
【0042】pH7.0の0.1Mリン酸ナトリウム緩
衝液中のJ5の溶液(1.5ml中にJ5が3mg)
に、乾燥ジオキサン(0.02ml)中の12当量のS
MCC(0.075mg)を添加した。30℃において
30分間のインキュベーションの後に、反応溶液を4℃
においてセファデックスG−25のカラムに通して、抗
体1分子につき平均1.5のマレイミド基を有する改質
J5が得られた。
【0043】改質リシン−リガンド複合体溶液と改質J
5溶液とを混合し、pH8.0の0.5Mトリエタノー
ルアミン塩酸塩(0.028ml)を添加することによ
ってpHを7.0に調節した。4℃において終夜放置し
た後に、ヨードアセトアミドを最終濃度5mMになるよ
うに添加し、この溶液を限外濾過(YM−10フィルタ
ー、アミコン社)によって約2mlに濃縮した。リン酸
塩緩衝塩水中のBiogel P−300のカラム
(1.5×96cm)に通すゲル濾過によって精製を実
施した。リシン−リガンド複合体及びモノクロナール抗
体に結合した複合体の両方とも、例1の生成物と同様に
低下した非特異的毒性特性を示した。
【0044】例3 リガンドはアゾ官能基によって結合され、pH8.5の
0.5Mナトリウムジチオナイトで処理することによっ
て分離させることができる(例えばコーエン(Cohen )
による「Methods Enzymol.」、第34巻(1974
年)、第102〜108頁を参照されたい)。プローブ
製造のための反応式は図3A及び図3Bに示した。
【0045】リガンドの調製 水(40ml)中の−ラクトース(4.0g、1水和物
として11.1ミリモル)の撹拌された溶液に、メタノ
ール(8ml)中のアニリン(2.07g、22.2ミ
リモル)の溶液及びメタノール(6ml)中のシアノ硼
水素化ナトリウム(0.7g、11.1ミリモル)の溶
液を添加した。酢酸を用いて混合物のpHを6.5に調
節し、この溶液を室温において撹拌した。
【0046】15時間後に蒸発によってメタノールを除
去し、過剰のシアノ硼水素化ナトリウムを破壊するため
にアセトン(12ml)を添加し、この溶液を室温にお
いて1時間撹拌した。次いでこの溶液を蒸発乾固させ、
残渣を水(75ml)中に再び溶解させ、酢酸を用いて
この溶液をpH5.5に調節し、水中で平衡化されたア
ンバーライトIRA−118Hイオン交換樹脂のカラム
(60ml)に適用した。このカラムを水(600m
l)で洗浄し、1M重炭酸アンモニウム溶液で糖を溶離
させて、多少の塩で汚染されたN−フェニルラクトアミ
ンリガンド13を含有する白色固体5.4gが得られ
た。
【0047】改質担体の調製 カルボキシキャップトアミノエチルポリアクリルアミド
P−150 3(パックトビーズ12ml)の0.2M
NaCl中の懸濁液(合計容量20ml)に、THF
(5ml)中のp−ニトロベンゾイルアジド(576m
g、3ミリモル)とトリエチルアミン(304mg、3
ミリモル)とを添加した。このゲルを20分間ゆるやか
に振盪し、次いでさらにトリエチルアミン304mg
(3ミリモル)を添加した。この懸濁液をさらに25分
間振盪した後に、p−ニトロベンゾイル置換担体ビーズ
をTHFと0.2M−NaCl溶液との混合物(1:
1、容量/容量)、ホルムアミド及び0.2M−NaC
l溶液で連続して洗浄した。
【0048】次いでこのビーズを100mM−NaHC
3 の溶液(10ml)中に懸濁させ、あらゆる過剰の
アミノ基をキャップするためにメチルクロロホルメート
(2ml)と共に激しく振盪した。過剰のクロロホルメ
ートを除去するためにこの懸濁液をジエチルエーテルで
抽出(15mlずつ2回)し、ビーズをpH7.0の1
00mMリン酸ナトリウム緩衝液で洗浄した。pH7.
0の100mMリン酸ナトリウム緩衝液中のゲルの懸濁
液(最終容量20ml)に、ナトリウムジチオナイト
(2.61g、15ミリモル)を添加した。次いでこの
懸濁液を水浴中で55℃に保持し、周期的に取り出して
振盪した。45分後に、p−アミノベンゾイル置換担体
ゲルビーズを0.2M−NaCl溶液で洗浄した。これ
ら改質ポリアクリルアミドゲルビーズ(パックトビーズ
5ml)の1M−HCl中の懸濁液(最終容量10m
l)に0℃において、亜硝酸ナトリウム(69mg、1
ミリモル)の冷却水溶液(1ml)を添加した。この懸
濁液を4℃において20分間ゆるやかに振盪し、次いで
このビーズを0.2M−NaCl冷溶液で迅速に洗浄し
て、p−ジアゾベンゾイル置換担体ビーズ12を得た。
【0049】リガンド−担体プローブの調製 ほう酸ナトリウム飽和溶液(10ml)中のN−フェニ
ルラクトアミンリガンド13(810mg、1.9ミリ
モル)の溶液を冷却ジアゾ改質担体12に添加し、これ
はすぐに深赤色になった。この懸濁液を4℃において終
夜ゆるやかに振盪し、次いで0.2M−NaCl溶液で
充分に洗浄して、リガンドがアゾ基を介して担体に共有
結合した深赤色のリガンド−担体プローブ14を分離さ
せた。リガンド−担体プローブ14の一部(0.50m
l)を用いて小さいカラムを製造し、これを用いて、特
異的な結合能力がパックトビーズ1mlにつき0.5m
gであることが示された。結合したリシンを2通りの方
法で溶離させることができるということを示すことによ
って、リシンが特異的に結合したということが証明され
た。高濃度ガラクトースとの競争によってリシン−リガ
ンドの特異的な相互作用を分裂させることができ、ま
た、pH8の0.2〜0.5Mナトリウムジチオナイト
溶液で処理することによってリガンド−担体結合を開裂
させることができる。両方の場合において、リシン又は
リシン−リガンド複合体はカラムから定量的に溶離され
た。ジチオナイトでの処理が担体からのリガンドの開裂
によってリシンを放出するということのさらなる証明と
して、このゲルはアゾ基の発色による深赤色を即座に失
う。
【0050】リガンド−担体プローブ14を二官能価架
橋剤2,4−ジクロロ−6−メトキシトリアジンを用い
て以下の方法で賦活した。乾燥DMF中のリガンド−担
体プローブビーズ14(pH7.0の100mMリン酸
ナトリウム緩衝液中のパックトビーズ容量5ml)の懸
濁液(20ml)に、乾燥DMF(10ml)中の2,
4−ジクロロ−6−メトキシトリアジン(1.8g、1
0.0ミリモル)の溶液を添加した。この懸濁液を室温
において22時間ゆるやかに撹拌した。賦活されたプロ
ーブビーズ15を次いでDMF、DMF−pH7.0の
100mMリン酸ナトリウム緩衝液及び最後にpH7.
0の100mMリン酸ナトリウム緩衝液で連続的に洗浄
し、カラム中に充填した。
【0051】レクチン−リガンド−担体複合体の調製 リシンの溶液(塩化ナトリウム0.15Mを含有するp
H7.0の0.01Mリン酸ナトリウム緩衝液3ml中
に5.7mg)を、賦活プローブカラム15に適用し、
この流動通過を2回適用した。このカラムをカラム容積
の3倍量のpH8.6の0.05Mトリエタノールアミ
ン塩酸塩で洗浄し、そして周囲温度において24時間放
置した。結合はしているがしかし共有架橋していないリ
シンを、ガラクトース0.5Mを含有するpH7.0の
0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液でカラムを洗浄するこ
とによって除去した。次いで以下の方法で共有結合を切
断することによってリシン−リガンド複合体を担体から
分離させた。カラムを、残留ガラクトースを除去するた
めにpH8.6の0.05Mトリエタノールアミン塩酸
塩緩衝液で、そして次いで塩化ナトリウム0.3Mを含
有するpH8.0の0.2Mナトリウムジチオナイト溶
液で洗浄した。次いでビーズを分離容器に移し、pH
8.0の0.2Mナトリウムジチオナイトと0.3M塩
化ナトリウムとの溶液と共に20分間撹拌した。この懸
濁液を濾過し、ビーズを同様の方法でさらに2回ジチオ
ナイトで処理した。このジチオナイト溶液を貯蔵し、担
体から遊離したリシン−リガンド複合体約0.8mgを
含有する溶液12mlが得られた。この複合体は、慣用
の二官能価架橋剤を用いてJ5のようなモノクロナール
抗体に対して共有結合することができる。
【0052】同様の結果でリシンを他のレクチンに置き
換えることができる。レクチン−リガンド−モノクロナ
ール抗体複合体は生体内並びに生体外で選択された細胞
を殺すのに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の活性化リガンド担持プローブが生
成する反応を示す模式図である。
【図2】 実施例2の活性化リガンド担持プローブが生
成する反応を示す模式図である。
【図3】 実施例3の活性化リガンド担持プローブが生
成する反応を示す模式図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/577 A61K 37/46 ADU (72)発明者 ブレットラー,ウォルター エイ. アメリカ合衆国 02146 マサチューセッ ツ,ブルックライン,メイソン テラス 197 (72)発明者 ラムバート,ジョン エム. アメリカ合衆国 02146 マサチューセッ ツ,ブルックライン,リンデン プレイス 21 (72)発明者 ダラルカオ,リンダ ジェイ. アメリカ合衆国 02130 マサチューセッ ツ,ジャメイカ プレイン,ワン リージ ェント サークル(番地なし)

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロックされたレクチンであって、各リ
    ガンド上に存在する光活性化可能でない反応性の基によ
    って該レクチンのオリゴ糖結合部位の1つ以上をブロッ
    クするように該レクチンの該オリゴ糖結合部位に特異的
    に共有結合された1つ以上のアフィニティーリガンドを
    包含する上記のブロックされたレクチン。
  2. 【請求項2】 該共有結合されたアフィニティーリガン
    ドの少なくとも1つが該リガンドをモノクローナル抗体
    に共有結合させることのできる成分を含む請求項1に記
    載のブロックされたレクチン。
  3. 【請求項3】 該レクチンが該レクチンをモノクローナ
    ル抗体に共有結合させることができる成分を含む請求項
    1に記載のブロックされたレクチン。
  4. 【請求項4】 該アフィニティーリガンドが細胞毒性レ
    クチンに対し特異的な糖誘導体を含む請求項1、2又は
    3の何れか1つに記載のブロックされたレクチン。
  5. 【請求項5】 該アフィニティーリガンドがリシンに対
    し特異的な糖誘導体を含む請求項1、2又は3の何れか
    1つに記載のブロックされたレクチン。
  6. 【請求項6】 該アフィニティーリガンドが少なくとも
    1つの末端ガラクトース誘導体を含む請求項1、2又は
    3の何れか1つに記載のブロックされたレクチン。
  7. 【請求項7】 該リガンドを該レクチンに共有結合させ
    る該反応性の基が蛋白質を架橋させることのできる請求
    項1、2又は3の何れか1つに記載のブロックされたレ
    クチン。
  8. 【請求項8】 該1つ以上のアフィニティーリガンドが
    N−(2’−メルカプトエチル)ラクトアミンを含む請
    求項1、2又は3の何れか1つに記載のブロックされた
    レクチン。
  9. 【請求項9】 該1つ以上のアフィニティーリガンドが
    N−フェニルラクトアミンを含む請求項1、2又は3の
    何れか1つに記載のブロックされたレクチン。
  10. 【請求項10】 該レクチンが、リシン、アブリン、モ
    デシン、ボルケンシン、及びそれらの誘導体からなる群
    から選択される請求項1、2又は3の何れか1つに記載
    のブロックされたレクチン。
  11. 【請求項11】 該細胞毒性レクチンがリシンである請
    求項10に記載のブロックされたレクチン。
  12. 【請求項12】 (1)(a)アフィニティーリガンド
    上に存在する光活性化可能でない反応性の基を通して1
    つ以上のアフィニティーリガンドを固体担体に共有結合
    させることにより、及び(b)少なくとも1つの該1つ
    以上のアフィニティーリガンドをレクチンに共有結合さ
    せることのできる反応性の基を形成するために該アフィ
    ニティーリガンドを活性化させることにより、アフィニ
    ティー担体を生成し(但し、該(a)の共有結合及び該
    (b)の活性化の順序は問わない)、 (2)該レクチンに該レクチンの該オリゴ糖結合部位に
    対して親和性を有する1つ以上の活性化されたアフィニ
    ティーリガンドの少なくとも一部を結合させ、 (3)該リガンド上の反応性の基を通して該リガンドを
    該レクチンに共有結合させることにより該細胞毒性レク
    チンの1つ以上のオリゴ糖結合部位をブロックする、段
    階を含むそれぞれのリガンド上に存在する該反応性の基
    によって該レクチンの該オリゴ糖結合部位の1つ以上を
    ブロックするように該レクチンのオリゴ糖結合部位に特
    異的に共有結合された該1つ以上のアフィニティーリガ
    ンドを包含するブロックされたレクチンの調製方法。
  13. 【請求項13】 該(a)の共有結合が該(b)の活性
    化に先行して行なわれる請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 該ブロックされたレクチンを固体担体
    から解放するために該1つ以上のリガンドと該固体担体
    との間の該共有結合を切断する段階を含む請求項12に
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 ブロックされていないレクチンから該
    ブロックされたレクチンを回収する段階を含む請求項1
    4に記載の方法。
  16. 【請求項16】 該アフィニティーリガンドが細胞毒性
    レクチンに対し特異的な糖誘導体を含む請求項12、1
    3、14又は15の何れか1つに記載の方法。
  17. 【請求項17】 該アフィニティーリガンドがリシンに
    対し特異的な糖誘導体を含む請求項12、13、14又
    は15の何れか1つに記載の方法。
  18. 【請求項18】 該アフィニティーリガンドが少なくと
    も1つの末端ガラクトース誘導体を含む請求項12、1
    3、14又は15の何れか1つに記載の方法。
  19. 【請求項19】 該リガンドを該レクチンに共有結合さ
    せる該反応性の基が蛋白質を架橋させることのできる請
    求項12、13、14又は15の何れか1つに記載の方
    法。
  20. 【請求項20】 該1つ以上のアフィニティーリガンド
    がN−(2’−メルカプトエチル)ラクトアミンを含む
    請求項12、13、14又は15の何れか1つに記載の
    方法。
  21. 【請求項21】 該1つ以上のアフィニティーリガンド
    がN−フェニルラクトアミンを含む請求項12、13、
    14又は15の何れか1つに記載の方法。
  22. 【請求項22】 該レクチンが、リシン、アブリン、モ
    デシン、ボルケンシン、及びそれらの誘導体からなる群
    から選択される請求項12、13、14又は15の何れ
    か1つに記載の方法。
  23. 【請求項23】 該レクチンがリシンである請求項22
    に記載の方法。
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