JPH08268835A - 高濃度塩含有基剤,その調製方法及びその基剤を用いた貼付剤 - Google Patents

高濃度塩含有基剤,その調製方法及びその基剤を用いた貼付剤

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JPH08268835A
JPH08268835A JP7097434A JP9743495A JPH08268835A JP H08268835 A JPH08268835 A JP H08268835A JP 7097434 A JP7097434 A JP 7097434A JP 9743495 A JP9743495 A JP 9743495A JP H08268835 A JPH08268835 A JP H08268835A
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JP7097434A
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English (en)
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Hisao Takada
久雄 高田
Fumiko Ishiguro
文子 石黒
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DAIKYO YAKUHIN KOGYO KK
Daiwa Boseki KK
Daiwabo Co Ltd
Original Assignee
DAIKYO YAKUHIN KOGYO KK
Daiwa Boseki KK
Daiwabo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一部の塩が溶けずに残るような飽和量以上の
高濃度の塩を保持する基剤において、多量の塩を良好に
保持することができ、個々の塩粒がばらばらになり飛散
して床等に飛び散ることがない基剤及び貼付剤を得る。 【構成】 寒天を溶解した寒天粘稠溶液と、この寒天粘
稠溶液に対して飽和量以上の塩とを含んだ基剤,及びそ
の基剤を支持体に塗布展延されている貼付剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高濃度の塩を含有する
ことのできる基剤、及びその基剤を布、フィルム等の支
持体に塗布展延した貼付剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩(塩化ナトリウム)は水分を吸収する
作用があり、皮膚の末梢神経を刺激し、血行を良くする
と言われていることから、近年、特に女性の間で塩を利
用した美容法が人気を集めている。一般的な塩の利用方
法としては、風呂やサウナ等において、市販の塩を肌に
擦りこむようにマッサージしながら全体に伸ばし、しば
らく時間をおいて体内の余分な水分を吸収させた後、洗
い流す方法が挙げられる。また、最近では、海藻エキス
・保湿成分等を混合したマッサージ専用の塩や、塩を配
合したマッサージクリーム等も販売されており、「塩」
の人気はますます高まっている。
【0003】しかし、塩を利用した美容法は、次の理由
により一部の人には受け入れ難いものとなっている。即
ち、敏感肌の人や肌の弱い人にとっては、塩をすりこむ
際の刺激は耐え難いものであり、場合によっては肌を痛
めることもあるため、その使用が躊躇されているのであ
る。
【0004】勿論、塩による美容効果、即ち、浸透圧で
肌を引きしめ新陳代謝を促すという効果を発揮させるに
は、必ずしも塩を皮膚に擦りこむ必要はなく、単に肌に
触れさせるだけでも良いのであるが、中には、塩を肌全
体に伸ばす際に塩と肌との間で生じる僅かな摩擦力にも
耐えられない人がいる。
【0005】一方、塩の人気に伴い、新たな問題が浮上
している。その一つとして、使用している塩が零れて床
がざらつき、不快になるという問題がある。これは、特
に多くの人が利用する銭湯などで問題となっている。ま
た、床にこぼれた塩は、掃除機で吸込んだり、水で洗い
流して掃除するのであるが、溶解した塩が木製の床や簀
の子等の内部に浸透し、これが乾燥すると表面に塩が吹
出し、外観上問題がある上に、木製の床や簀の子を侵食
して、通常の使用よりも早くダメにする問題があった。
最も深刻な問題は、塩による配管の腐蝕である。これ
は、身体に付いた塩や床に付着した塩を洗い流す際に大
量の塩が溶解しては配管を流れるために生じる問題であ
る。このように、塩を利用した美容法には、痛み等、使
用者に及ぼす問題のみならず、配管の腐蝕等、設備面に
及ぼす問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
一部の塩が溶けずに残るような飽和量以上の高濃度の塩
を保持する基剤において、多量の塩を良好に保持するこ
とができ、個々の塩粒がばらばらになり飛散して床等に
飛び散ることがない基剤を得ること、また、使用時に体
温程度に温めて使用する際に塩の保持能の劣化が少ない
基剤を得ること、更に、ある程度の粘着性を有する基剤
を得ることを目的とした。そして、この基剤を利用し
て、痛みを感じずに塩を肌に触れさせることが可能な貼
付剤を得ることを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載された
発明に係る高濃度塩含有基剤では、寒天類を溶解した寒
天粘稠溶液と、この寒天粘稠溶液に対して飽和量以上の
塩とを含んだものである。
【0008】本請求項2に記載された発明に係る高粘度
塩含有基剤では、基剤に粘着性を付与する粘着付与剤
と,寒天類とを溶解した寒天粘稠溶液と、この寒天粘稠
溶液に対して飽和量以上の塩とを含んだものである。
【0009】本請求項3に記載された発明に係る高粘度
塩含有基剤では、基剤に粘着性を付与する粘着付与剤
と,増粘剤と,寒天類とを溶解した寒天粘稠溶液と、こ
の寒天粘稠溶液に対して飽和量以上の塩とを含んだもの
である。
【0010】本請求項4に記載された発明に係る高粘度
塩含有基剤では、基剤に粘着性を付与する粘着付与剤
と,増粘剤と,分散剤と,寒天類とを溶解した寒天粘稠
溶液と、この寒天粘稠溶液に対して飽和量以上の塩とを
含んだものである。
【0011】本請求項5に記載された発明に係る高粘度
塩含有基剤では、14.025重量%の水と、0.5重
量%の寒天と、32.725重量%のD−ソルビトール
と、0.75重量%のCMCNaと、2.0重量%の濃
グリセリンと、50.0重量%の塩とを含んだものであ
る。
【0012】本請求項6に記載された発明に係る高粘度
塩含有基剤の調製方法では、予め定められた量の水と,
D−ソルビトールと,CMCNaと,濃グリセリンとを
攪拌混合して溶解し、これに予め定められた量の寒天類
を加えて攪拌混合しながら予め定められた温度・時間に
加熱保持し、予め定められた量の塩を添加するものであ
る。
【0013】本請求項7に記載された発明に係る貼付剤
は、支持体に、請求項1〜5の何れかの高濃度塩含有基
剤が塗布展延されているものである。
【0014】
【作用】通常のパップ剤等で用いられる種々の高分子化
合物からなる基剤に、塩を飽和量以上の大量に含ませた
場合には、ゲル破壊が起きる。本発明者らは、数種の高
分子について検討した結果、寒天類が塩に対して全く影
響を受けないことを判明して本発明を得た。尚、ここで
付言した「寒天類」とは、寒天,カラギーナン,ローカ
ストビーンガム等のヘテログリカン系の多糖体であっ
て、溶解により粘稠性を有するものである。
【0015】即ち、本発明においては、寒天類を溶解し
た寒天粘稠溶液と、この寒天粘稠溶液に対して飽和量以
上の塩とを含んだものであるため、寒天類の粘稠溶液が
飽和量以上の塩を良好に保持することができ、個々の塩
粒がばらばらになり飛散して床等に飛び散ることがな
い。また、体温程度では溶解しない寒天を使用している
ので、使用時に体温程度に温めて使用する際に塩の保持
能の劣化が少ない。
【0016】このように、飽和量以上の塩を良好に保持
することができる高濃度塩を含有する基剤は、例えば、
その基剤のまま肌に塗布してマッサージを行うことがで
きる。また、この基剤を不織布等の支持体に展延して、
貼付剤のように肌に貼着することができる。尚、本基剤
は、人体の外皮に適用する以外にも飲食可能な組成で構
成されているので、塩漬け食品の加工等に応用し、塩粒
の飛散の少ない効果を奏することも可能である。
【0017】用いられる寒天粘稠溶液の寒天類は、寒
天,カラギーナン,ローカストビーンガムの何れか又は
2種以上を用いることができ、その濃度は、保持される
塩の量や、目的とする基剤の状態等によって種々選択可
能である。例えば、その基剤のまま肌に塗布してマッサ
ージを行うには、10〜0.5重量%のように、幅の広
い濃度範囲で適用することができる。また、貼付剤のよ
うに肌に貼着する場合には、支持体の展延性等を考慮し
て、2.0〜0.5重量%の範囲が良好である。
【0018】また、本発明では、基剤に粘着性を付与す
る粘着付与剤と,寒天類とを溶解した寒天粘稠溶液と、
この寒天粘稠溶液に対して飽和量以上の塩とを含んだも
のであるため、寒天類自体の粘着性に加えて、粘着付与
剤により、寒天粘稠溶液に高い粘着性が得られる。この
ため、肌に塗布する際に、良好に肌に貼着される。
【0019】この粘着付与剤としては、飽和量以上の塩
によって、その粘着性を劣化させないものが選択されて
使用される。更に、人体に適用するのであれば、人体に
対して無害なものが選択される。具体的な粘着付与剤と
しては、D−ソルビトールが挙げられる。
【0020】このD−ソルビトールの濃度は、保持され
る塩の量や、目的とする基剤の貼着性の程度等によって
種々選択可能である。例えば、その基剤のまま肌に塗布
してマッサージを行うには、高い粘着性は必要がなく、
最高35重量%までは添加することができる。また、貼
付剤のように肌に貼着する場合には、高い粘着性を得る
ために、この35重量%程度まで添加する。
【0021】更に、本発明では、基剤に粘着性を付与す
る粘着付与剤と,増粘剤と,寒天類とを溶解した寒天粘
稠溶液と、この寒天粘稠溶液に対して飽和量以上の塩と
を含んだものであるため、例えば、貼付剤のように肌に
貼着するものにおいて、基剤を支持体に展延する際に展
延性が良好になる。
【0022】この増粘剤としては、飽和量以上の塩によ
って、その増粘性を劣化させないものが選択されて使用
される。更に、人体に適用するのであれば、人体に対し
て無害なものが選択される。具体的な増粘剤としては、
カルボキシメチルセルロースナトリウム(以下、CMC
Naと記す)が上げられる。
【0023】このCMCNaの濃度は、支持体に塗布展
延する際に、65℃前後で固化する前の寒天粘稠液に良
好な増粘性を与える量であれば良い。従って、その量も
例えば10〜0.2重量%のように種々変更可能であ
る。
【0024】また、本発明では、基剤に粘着性を付与す
る粘着付与剤と,増粘剤と,分散剤と,寒天類とを溶解
した寒天粘稠溶液と、この寒天粘稠溶液に対して飽和量
以上の塩とを含んだものであるため、増粘剤を寒天粘稠
液に添加する際に、増粘剤がダマ状となることを防ぐこ
とができる。
【0025】この分散剤としては、飽和量以上の塩によ
って、その分散性を劣化させないものが選択されて使用
される。更に、人体に適用するのであれば、人体に対し
て無害なものが選択される。具体的な分散剤としては、
グリセリンが挙げられる。尚、この分散剤は、増粘剤の
予備分散として用いるため、好ましくは希釈されていな
い濃グリセリンを2重量%程度用いる。
【0026】更に、支持体に展延して貼付剤のように皮
膚に貼着する最良な本発明の基剤は、14.025重量
%の水と、0.5重量%の寒天と、32.725重量%
のD−ソルビトールと、0.75重量%のCMCNa
と、2.0重量%の濃グリセリンと、50.0重量%の
塩とを含んだものである。
【0027】このため、支持体に展延して貼付剤のよう
に皮膚に貼着する際に、一部の塩が溶けずに残るような
飽和量以上の高濃度の塩を保持する基剤において、多量
の塩を良好に保持することができ、個々の塩粒がばらば
らになり飛散して床等に飛び散ることがなく、また使用
時に体温程度に温めて使用する際に塩の保持能の劣化が
少なく、更に、皮膚に貼着されるに充分な粘着性を有す
る。
【0028】更に、本発明の調製方法では、予め定めら
れた量の水と,D−ソルビトールと,CMCNaと,濃
グリセリンとを攪拌混合して溶解し;これに予め定めら
れた量の寒天類を加えて攪拌混合しながら予め定められ
た温度・時間に加熱保持し;予め定められた量の塩を添
加するものである。
【0029】即ち、寒天類を加える前の水に粘着付与剤
のD−ソルビトールを溶解させておく、更に、増粘剤の
CMCNaと,この増粘剤を良好に分散させる分散剤の
濃グリセリンとを予め溶解することにより、ダマ等にな
らずに寒天類を溶解させる溶液が得られる。この溶液に
寒天類を溶解させるのであるが、当然加熱して寒天類を
溶解させる。
【0030】この寒天類の溶解に際して、予め定められ
た温度・時間に加熱保持するのであるが、好ましい加熱
温度は60℃以上、より好ましくは90℃以上である。
また、好ましい加熱保持時間は5分間以上、より好まし
くは20分間を越える程度である。これにより、寒天が
ダマにならずに良好な寒天粘稠液が得られる。
【0031】この寒天粘稠液に塩を添加して基剤が得ら
れる。この基剤は約60℃で固化するため、例えば支持
体に展延して貼付剤のように皮膚に貼着する形態のもの
は、固化する前の温度で支持体に展延塗布する。
【0032】以上説明した高粘度塩含有基剤を支持体に
塗布展延する場合、不織布、織物、編物、フィルム等を
支持体として使用すると良い。特に一般貼付剤の支持体
として用いられている伸縮性不織布は、肌への追随が良
好であることから本発明においても好ましく用いられ
る。例えば、潜在捲縮能を有する複合繊維で構成された
ニードルパンチング不織布や水流交絡不織布、あるいは
熱可塑性エラストマー繊維で構成されたメルトブロー不
織布等がこれに該当する。
【0033】ここで潜在捲縮能を有する複合繊維とは、
熱収縮率の異なる二種以上の重合体からなる繊維を言
い、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート/変性ポリエステル、ポリ
プロピレン/ポリエチレン、ポリオレフィン/ポリアミ
ド等の組合せからなり、偏芯型芯鞘断面構造もしくはサ
イドバイサイド型断面構造を有するものがこれに該当す
る。これらの繊維を用いてウェブを形成し、ニードルパ
ンチングや高圧水流処理、あるいはスポットボンド等に
より一体化させた後、熱処理を施して捲縮を発現させれ
ば伸縮性不織布を得ることができる。
【0034】熱可塑性エラストマーで構成されたメルト
ブロー不織布としては、ポリウレタン系高分子からなる
ものや、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体から
なるものを挙げることができる。
【0035】また、本発明の貼付剤は専ら風呂やサウナ
で使用され、肌に貼付中、使用者が運動することは殆ど
ないから、必ずしも一般貼付剤の支持体のような伸縮性
は必要とされていない。従って、非伸縮性の不織布や織
物、編物、フィルム等を使用することも可能である。
【0036】何れの支持体を使用する場合も、実用性の
点からその目付は55〜150g/m2 であることが望
ましい。より好ましくは80〜120g/m2 である。
また、基剤の塗布量は、支持体への塗布展延の作業性を
考慮すると1m2 あたり200〜4000gにすると良
い。より好ましくは1m2 あたり500〜2000gで
ある。
【0037】
【実施例】
実験例1.(一般貼付剤の基剤) 飽和量以上の塩を良好に保持することのできる基剤を得
るため、一般のゲル様基剤に塩を加えて、その性状を検
証した。次の表1に示すゲル様の性状を呈する基剤を元
に塩を添加してその性状の動向を検証した。結果を表1
の性状の欄に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1に示す通り、実験例1-01は液状、実験
例1-02〜1-04は軟膏状になった。しかしながら、何れの
例も肌残りが多く、使用後は水等で洗い流す必要があ
り、目的とするものとは相違することが確認された。
【0040】実験例2 更に、肌残りがなく、洗い流す必要がないことから、一
般の貼付剤に用いられる基剤の物性を念頭にして、飽和
量以上の塩を良好に保持することのできる基剤を得るた
め、表2に示す組成の基剤を作成した。
【0041】
【表2】
【0042】表1に示す組成のものでは、NaClを添
加したとき、ゲル破壊が起こり、ゲル様の形態を呈さな
くなった。
【0043】実験例3 実験例2で示したように、肌残りがなく、洗い流す必要
がないことから、一般の貼付剤に用いられる基剤の物性
を念頭にして、飽和量以上の塩を良好に保持することの
できる基剤を得ることを目的とした。そこで、CMCN
aを基本にした基剤を参考に、塗布後水分を揮散させる
方法にて検討した。表3に示す処方の基剤を作成した。
尚、全てのロットで、加熱(約60℃)、混合攪拌(約
20RPM;乳化試験器)した。また、各々の基剤を剥
離紙に展延して、その状態を見た。更に、剥離紙に展延
した後水分を揮散させてその状態を見た。
【0044】
【表3】
【0045】個々の基剤の全てで乾燥(水分を揮散)さ
せないと肌残りした。また、基剤3-03及び3-06は粘度が
高く、塗布ムラが有った(セロゲン多量)。更に、含水
率の80%を乾燥させるとライナーより剥離する問題も
あった。
【0046】実験例4.更に、CMCNaを基本にした
基剤を参考に、塗布後水分を揮散させる方法にて検討し
た。実験例3で比較的良好であった基剤3-01を比較の対
象として、1,3−ブチレングリコールを含まない基剤
として、表4に示す処方の基剤を作成した。尚、全ての
ロットで、加熱(約60℃)、混合攪拌(約20RP
M;乳化試験器)した。また、各々の基剤を剥離紙に展
延して、その状態を見た。
【0047】
【表4】
【0048】尚、セロゲンFとセロゲンF−SRは同一
メーカで前者の方が粘度が高い。また、SLV−21は
セロゲントは他メーカーで粘度はセロゲンF−SRと同
じくらいと思われる。基剤4-01及び4-03では塗布ムラが
有った。また、基剤4-02は粘度が無く、ライナー(シリ
コン面)ではじく問題が生じた。
【0049】実験例5.更に、CMCNaを基本にした
基剤を参考に、塗布後水分を揮散させる方法にて検討し
た。CMC種類を変更して表5に示す組成の基剤を作成
した。また、表5に示すようにゼラチンを加えた基剤を
作成した。尚、全てのロットで、加熱(約60℃)、混
合攪拌(約20RPM;乳化試験器)した。また、各々
の基剤を剥離紙に展延して、その状態を見た。更に、剥
離紙に展延した後、水分を揮散させてその状態を見た。
【0050】
【表5】
【0051】各々の基剤において、含水量の50%を揮
散させるには60℃で約40分かかり、75%では10
0分以上かかり、ライナーとの一部に剥離が見られた。
また、100%ではバリバリになり完全にライナーより
剥離した。また、基剤5-04は粘度が低く塗布するとはじ
く問題があった。
【0052】実験例6.更に、CMCNaを基本にした
基剤を参考に、塗布後水分を揮散させる方法にて検討し
た。LotNo5−01が最良と思われたので、これを
基本にして表6に示す組成の基剤を作成した。その後、
剥離紙に塗布後、3種類の不織布を合わせ、含水量の5
5.6%を揮散させた。
【0053】
【表6】
【0054】表6に示した基剤のうち、塩の結晶は基剤
6-01では確認できず、基剤6-02には確認できた。基剤6-
04は裏抜けがあったが、基剤6-03は問題なかった。以上
の実験例3〜6のCMCNaを基本にした基剤では、開
封後の水分の揮散の影響と考えられる粘着の低下が問題
となった。また、製造段階では水分を揮散することが困
難と考えられた。従って、CMCNaを基本にした基剤
は問題があることが確認された。
【0055】実験例7.CMCNa以外の高分子に付い
て検討した。実験例5でゼラチンを添加した基剤を検証
したが、更に、このゼラチンを深く検証した。また、他
の高分子としては、カラギーナン,HPC−Mを用い
た。表7に示す基剤を作成した。尚、各組成の物質を乳
化試験器にて混合攪拌(約20RPM)、加熱(約60
℃)した。また、乳化試験器で攪拌できないものは手で
行った。
【0056】
【表7】
【0057】基剤7-01は塩の添加により、粘度が落ちた
が、カラギーナンの量を調整することにより解消できる
ものと思われた。また、基剤7-02では精製水が分離し餅
状になった。更に、ゼラチンを用いた基剤(7-03,04,0
5,06,07)では濃度を上げれば粘度はある程度出せる
が、最終的には糸を引いた。
【0058】実験例8.更に、他の高分子として、カラ
ギーナンと同様のヘテログリカン系の多糖体である寒天
を用いて塩の保持性に付いて検証した。用いた寒天は、
ウルトラ寒天(AX−100,BX−100)と、PO
WDERED AGAR−AGAR SPグレード(以
降、PAAと略)を使用した。この寒天は全て伊那食品
工業(株)製のものを使用した。
【0059】具体的な組成は表8に示す。尚、個々の基
剤の作成は、個々の組成を秤量後、乳化試験器にて混合
攪拌(約20〜100RPM)しながら、加熱(約60
〜90℃)した。また、乳化試験機で攪拌できないもの
は手で行った。得られた基剤は、ライナーのシリコン面
に塗布後、不織布を合わせた。
【0060】
【表8】
【0061】基剤8-01,-02は色が悪く、塗布するとすぐ
に固まった。これは、寒天の精製度合が低く、不純物が
混入しているためであると思われた。また、基剤8-03,-
04は液状、-05,-06 はゲル状で塗布後すぐに固まった。
基剤8-07は加熱温度が低かったためか固まらなかった。
基剤8-08,-09,-10は攪拌時粘度が高くなりすぎ、塗布ム
ラが大きかった。 寒天を含有する基剤に付いて、飽和
量を越える塩を添加しても固化に影響がないことが確認
された。以降は、寒天を含んだ基剤を基本に行うことに
した。
【0062】実験例9.寒天だけでは塗布時には液状の
ため塗布時の作業性を考え、寒天と増粘剤としてCMC
Naを含有する基剤に付いて検証した。表9に示す基剤
を作成した。尚、個々の基剤の作成は、個々の組成を秤
量後、乳化試験器にて混合攪拌(約20〜100RP
M)、加熱(約60〜90℃)した。その後、ライナー
のシリコン面に塗布後、不織布を合わせた。
【0063】
【表9】
【0064】基剤9-01,-02,-03,-04,-05は塗布後すぐに
固まった。また、基剤9-06,-07,-08は堅くて塗布できな
かった。更に、基剤9-09,-10は塗布できたが、ライナー
への残膏が多かった。寒天及びCMCNaの量がまだ多
すぎたのではないかと思われた。
【0065】実験例10.CMCNaの量を少なくした
基剤を作成した。表10に示す基剤を作成した。尚、個
々の基剤の作成は、個々の組成を秤量後、乳化試験器に
て混合攪拌(約20〜100RPM)、加熱(約60〜
90℃)した。その後、ライナーのシリコン面に塗布
後、不織布を合わせた。
【0066】
【表10】
【0067】基剤10-02,-05 が堅めで塗布ムラが若干あ
った。更に、基剤10-05,-06 はライナーに少し残膏があ
った。また、CMCNaに関しては、SLV-21がセロゲン
に比べて軟らかく、良好であった。
【0068】実験例11.このCMCNaに関して、軟
らかいCMC SLV-21を用いて、表11に示す基剤を作成し
た。尚、個々の基剤の作成は、個々の組成を秤量後、乳
化試験器にて混合攪拌(約20〜100RPM)、加熱
(約60〜90℃)した。その後、ライナーのシリコン
面に塗布後、不織布を合わせた。
【0069】
【表11】
【0070】以上の4基剤とも大差は無かったが、基剤
11-01 が最も良好であった。従って、固化させるには寒
天の濃度が1重量%程度かそれ以下でも充分であると考
えられた。
【0071】実験例12.実験例11の基剤11-01 の塗
布時の粘度の低さと粘着の低さに付いて更に、検討し
た。塗布時の粘度の低さと粘着の低さを解消するため、
表12に示すCMCNaを増量した基剤を作成した。調
製方法としては、D−ソルビトール液にCMC又はCM
Cと濃グリセリンとを入れ、ある程度膨潤するまで攪拌
し、寒天を入れ加熱し、ゲル温度を90℃以上で5分間
保った後、NaClを投入攪拌し、釜を取り出した。更
に、ゲル温度が70℃前後になったところで、充分攪拌
しながら塗布機に投入し、一気に塗布した。
【0072】
【表12】
【0073】基剤12-01,-02 とも、CMCNaのダマが
残った。これから予備分散が更に必要であることが解っ
た。一方、基剤12-03 〜12-08 に示した濃グリセリンと
CMCとを併用した基剤は、予備混合することによって
ダマができなくなった。また、基剤12-03,-04,-08 は塗
布時の粘度、粘着は良好だがゾルが崩れ易かった。更
に、基剤12-05,-06 は堅く塗布し難く、基剤12-07 は残
膏が多く、粘着がなかった。
【0074】実験例13.実験例12に示された通り、
CMCNaを増量するとダマが残り易く、これは濃グリ
セリンを添加することによって解消することが示され
た。そこで、塗布時の粘度、粘着とが比較的良好であっ
た基剤12-03 と同じ組成の基剤に付いて条件を変え、加
熱温度及び時間に付いて検証した。その結果、同じ組成
であっても、加熱時間の差によって、ゾルが崩れやすか
ったり、崩れにくかったり、展延性が良かったり、悪か
ったりと差が生じた。この原因として寒天の溶解度合の
差が考えられた。
【0075】実験例14.寒天の溶解度合の差を解消す
るため、加熱温度及び時間を、溶解が充分に行われる9
0℃以上で20分間とした。表13に示した組成の基剤
をD−ソルビトール液にCMCと濃グリセリンとを入
れ、ある程度膨潤するまで攪拌し、寒天を入れ加熱し、
ゲル温度を90℃以上で20分間保った後、NaClを
投入して、釜を取り出した。その後、ゲル温度が65〜
70℃前後になったところで、充分攪拌しながら塗布機
に投入し、一気に塗布した。
【0076】
【表13】
【0077】その結果、基剤14-01 は塗布時に問題ない
が剥離時フィルムに残膏があり、粘稠がなく、結果的に
貼付剤様に調製した場合には、寒天が多過ぎることが判
明した。基剤14-02 では若干塗布ムラがあり、不織布か
ら剥れ易かった。これは塗布時の粘度が高過ぎるためで
あると思われた。基剤14-03 ,14-04 はほぼ良好はほぼ
良好であった。
【0078】実施例15.エチレン−プロピレンランダ
ム共重合体とポリプロピレンからなり、前者を鞘成分、
後者を芯成分とする偏芯型の芯鞘型複合繊維(繊度2デ
ニール、繊維長51mm)90重量%と、ポリプロピレン
繊維(繊度2デニール、繊維長51mm)10重量%とを
混合してパラレルカードで70g/m2 の繊維ウェブを
作成し、これにニードルパンチングを施して繊維相互を
交絡させた後、130℃の熱風貫通型乾燥機内で1分間
熱処理を施して前記芯鞘型複合繊維の捲縮を発現させて
100g/m2 の伸縮性不織布を作成し、これを支持体
として用いた。この支持体上に、寒天が1重量%、カル
ボキシメチルセルロースナトリウムが0.2重量%、D
−ソルビトールが34重量%、塩化ナトリウムが50重
量%、水分が14.8重量%の割合で含まれてなる高濃
度塩含有基剤を1m2 あたり1000gとなるよう均一
に塗布展延し、貼付剤を得た。
【0079】この貼付剤を14cm×10cmのサイズにカ
ットし、皮を剥いた大根に巻いて15分間放置しておい
たところ、貼付剤を巻き付けた部分で大根から水分が放
出され、しんなりとしている様子が確認された。
【0080】また、この貼付剤を腹部に貼付し、風呂場
内で15分間そのままにしておいた後にその重量を測定
したところ、貼付後の重量は貼付前に比べて2%しか減
少しておらず、肌に殆ど塩が残らなかった。
【0081】
【発明の効果】本発明においては、寒天類を溶解した寒
天粘稠溶液と、この寒天粘稠溶液に対して飽和量以上の
塩とを含んだものであるため、寒天類の粘稠溶液が飽和
量以上の塩を良好に保持することができ、個々の塩粒が
ばらばらになり飛散して床等に飛び散ることがない。ま
た、体温程度では溶解しない寒天を使用しているので、
使用時に体温程度に温めて使用する際に塩の保持能の劣
化が少ない。
【0082】また、本発明では、基剤に粘着性を付与す
る粘着付与剤と,寒天類とを溶解した寒天粘稠溶液と、
この寒天粘稠溶液に対して飽和量以上の塩とを含んだも
のであるため、寒天自体の粘着性に加えて、粘着付与剤
により、寒天粘稠溶液に高い粘着性が得られる。このた
め、肌に塗布する際に、良好に肌に貼着される。
【0083】更に、本発明では、基剤に粘着性を付与す
る粘着付与剤と,増粘剤と,寒天類とを溶解した寒天粘
稠溶液と、この寒天粘稠溶液に対して飽和量以上の塩と
を含んだものであるため、例えば、貼付剤のように肌に
貼着するものにおいて、基剤を支持体に展延する際に展
延性が良好になる。
【0084】また、本発明では、基剤に粘着性を付与す
る粘着付与剤と,増粘剤と,分散剤と,寒天類とを溶解
した寒天粘稠溶液と、この寒天粘稠溶液に対して飽和量
以上の塩とを含んだものであるため、増粘剤を寒天粘稠
液に添加する際に、増粘剤がダマ状となることを防ぐこ
とができる。
【0085】更に、支持体に展延して貼付剤のように皮
膚に貼着する最良な本発明の基剤は、14.025重量
%の水と、0.5重量%の寒天と、32.725重量%
のD−ソルビトールと、0.75重量%のCMCNa
と、2.0重量%の濃グリセリンと、50.0重量%の
塩とを含んだものである。
【0086】更に、本発明の調製方法では、予め定めら
れた量の水と,D−ソルビトールと,CMCNaと,濃
グリセリンとを攪拌混合して溶解し;これに予め定めら
れた量の寒天類を加えて攪拌混合しながら予め定められ
た温度・時間に加熱保持し;予め定められた量の塩を添
加するものであるため、各組成のものがダマ等にならず
良好な基剤が得られる等の効果を有する。
【0087】そして、このような基剤を支持体に塗布展
延した貼付剤では、肌に貼り付けるだけで塩を所望の範
囲に触れさせることができ、塩を手でのばす必要がない
から、敏感肌の人でも痛みを感じることなく塩の美容効
果を享受することができる。また、本発明の貼付剤で
は、使用後、剥して捨てるものであり、塩そのものを肌
に擦りこむ場合と違って肌に残る塩の量は少ないから、
これを洗い流しても配管への影響が殆どないという効果
もある。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寒天類を溶解した寒天粘稠溶液と、この
    寒天粘稠溶液に対して飽和量以上の塩とを含んだことを
    特徴とする高濃度塩含有基剤。
  2. 【請求項2】 基剤に粘着性を付与する粘着付与剤と,
    寒天類とを溶解した寒天粘稠溶液と、この寒天粘稠溶液
    に対して飽和量以上の塩とを含んだことを特徴とする高
    濃度塩含有基剤。
  3. 【請求項3】 基剤に粘着性を付与する粘着付与剤と,
    増粘剤と,寒天類とを溶解した寒天粘稠溶液と、この寒
    天粘稠溶液に対して飽和量以上の塩とを含んだことを特
    徴とする高濃度塩含有基剤。
  4. 【請求項4】 基剤に粘着性を付与する粘着付与剤と,
    増粘剤と,分散剤と,寒天類とを溶解した寒天粘稠溶液
    と、この寒天粘稠溶液に対して飽和量以上の塩とを含ん
    だことを特徴とする高濃度塩含有基剤。
  5. 【請求項5】 14.025重量%の水と、0.5重量
    %の寒天と、32.725重量%のD−ソルビトール
    と、0.75重量%のCMCNaと、2.0重量%の濃
    グリセリンと、50.0重量%の塩とを含んだことを特
    徴とする高濃度塩含有基剤。
  6. 【請求項6】 予め定められた量の水と,D−ソルビト
    ールと,CMCNaと,濃グリセリンとを攪拌混合して
    溶解し、 これに予め定められた量の寒天類を加えて攪拌混合しな
    がら予め定められた温度・時間に加熱保持し、 予め定められた量の塩を添加することを特徴とする高濃
    度塩含有基剤の調製方法。
  7. 【請求項7】 支持体に、請求項1〜5の何れかの高濃
    度塩含有基剤が塗布展延されていることを特徴とする貼
    付剤。
JP7097434A 1995-03-31 1995-03-31 高濃度塩含有基剤,その調製方法及びその基剤を用いた貼付剤 Pending JPH08268835A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010106779A (ko) * 2000-05-23 2001-12-07 이우일 우뭇가사리 추출물을 주성분으로 하는 미용 습포제

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010106779A (ko) * 2000-05-23 2001-12-07 이우일 우뭇가사리 추출물을 주성분으로 하는 미용 습포제

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