JPH08268357A - 車両の組立方法およびその装置 - Google Patents

車両の組立方法およびその装置

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JPH08268357A
JPH08268357A JP7075918A JP7591895A JPH08268357A JP H08268357 A JPH08268357 A JP H08268357A JP 7075918 A JP7075918 A JP 7075918A JP 7591895 A JP7591895 A JP 7591895A JP H08268357 A JPH08268357 A JP H08268357A
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vehicle body
vehicle
assembly
assembling
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JP7075918A
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English (en)
Inventor
Masato Ando
正登 安藤
Masahiro Osumi
正宏 大隅
Yasushi Tsuji
靖司 辻
Yuji Ota
雄二 大田
Koji Nakamura
孝二 中村
Hideo Sannomiya
秀夫 三宮
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体に対して部品(例えば、ボンネット、リ
フトゲート、トランクリッド、ドア等の蓋物)を組み付
けるに当たっては、車体に対して矯正力が作用しない完
成車両の支持状態に近似した支持状態とすることによ
り、蓋物等の部品の組付精度の確認を容易に行い得るよ
うにする。 【構成】 サスペンションを組み付けていない状態の車
体Wに対して種々の組付部品(例えば、ボンネット、リ
フトゲート、トランクリッド、ドア等の蓋物)を組み付
ける(例えば、塗装工程の前あるいは後で組み付ける)
に当たって、前記車体Wを矯正力を作用させない完成車
両の支持状態に近似した自然状態で適宜治具(例えば、
台車1、ハンガー、シャトル、ストラットコンベア等の
搬送手段に設けられた治具)対して支持するようにして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車両の組立方法およ
びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に良く知られている車両の
組立方法においては、ホワイトボディと称する骨格車体
の完成状態においてボンネット、リフトゲート、トラン
クリッド、ドア等の蓋物を組み付ける際の蓋物のスキ段
差を調整しているが、完成車両になると蓋物の折り合い
が悪く組立最終ラインでの手直し工数が大きくなるとい
う不具合がある。
【0003】上記不具合の原因を追求したところ、車体
(ホワイトボディ)への蓋物組付時において車体を剛体
で支持していることが大きな要因となっていた。即ち、
従来公知の車両の組立方法においては、組付部品(例え
ば、ボンネット、リフトゲート、トランクリッド、ドア
等の蓋物)は車体を剛体で支持した状態で組み付けられ
ることとなっている(特開平4ー244339号公報参
照)。すると、車体はその支持状態に倣おうとする傾向
にあり、支持位置のズレに伴ってねじられて変形する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、サスペンション
に支持される完成車両の場合、サスペンションのバネ定
数が低い(例えば、2kg/mm)ために路面の段差、
車体の製作精度に起因するネジレ等に伴うサスペンショ
ンの伸縮反力は小さく、車体はほとんど変形しない。
【0005】上記した車体(ホワイトボディ)と完成車
両とにおける支持状態の相違は組付部品である蓋物のス
キに大きく影響する。即ち、前記したように車体(ホワ
イトボディ)を剛体で支持した状態で蓋物のスキ調整を
しても、サスペンションにより支持される完成車両にお
いては蓋物のスキが大きく狂ってしまい、再調整を余儀
なくされる。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、車体に対して部品(例えば、ボンネット、リフト
ゲート、トランクリッド、ドア等の蓋物)を組み付ける
に当たっては、車体に対して矯正力が作用しない完成車
両の支持状態に近似した支持状態とすることにより、蓋
物等の部品の組付精度の確認を容易に行い得るようにす
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の車両の組立方
法では、上記課題を解決するための手段として、サスペ
ンションを組み付けていない状態の車体に対して種々の
組付部品(例えば、ボンネット、リフトゲート、トラン
クリッド、ドア等の蓋物)を組み付ける(例えば、塗装
工程の前あるいは後で組み付ける)に当たって、前記車
体を矯正力を作用させない完成車両の支持状態に近似し
た自然状態で適宜治具(例えば、台車、ハンガー、シャ
トル、ストラットコンベア等の搬送手段に設けられた治
具)対して支持するようにしている。
【0008】本願発明の車両の組立方法において、前記
車体支持部をサスペンション支持部とするのが完成車両
の支持状態により一層近似させ得る点で好ましく、その
場合において、車体支持部を弾性力を利用したものとす
るのが完成車両の支持状態にさらに近似させ得る点で好
ましく、さらにその場合において、前記弾性支持部を少
なくとも1カ所とするのが作業性の向上を図り得る点で
より好ましい。
【0009】また、前記車体における弾性支持部を前記
部品(例えば、ボンネット、リフトゲート、トランクリ
ッド、ドア等の蓋物)の組付時においてロック状態とす
るのが部品の組付作業性を良好ならしめる点で好まし
い。
【0010】また、前記車体を前記治具に対して各支持
点における分担荷重が均等となるように支持するのが完
成車両の支持状態に近似させ得る点で好ましい。
【0011】また、前記治具における車体支持点に位置
決め用のピンを設けるのが車体を位置決め状態で支持し
得る点で好ましい。
【0012】本願発明の車両の組立装置では、上記課題
を解決するための手段として、サスペンションを組み付
けていない状態の車体に対して種々の組付部品(例え
ば、ボンネット、リフトゲート、トランクリッド、ドア
等の蓋物)を組み付ける車両の組立装置において、前記
車体を矯正力を作用させない完成車両の支持状態に近似
した自然状態で適宜治具(例えば、台車、ハンガー、シ
ャトル、ストラットコンベア等の搬送手段に設けられた
治具)に対して支持する車体支持機構を付設している。
【0013】本願発明の車両の組立装置において、前記
車体支持機構をサスペンション支持部に設けるのが完成
車両の支持状態により一層近似させ得る点で好ましく、
その場合において、車体支持機構として弾性力を利用し
たものを採用するのが完成車両の支持状態にさらに近似
させ得る点で好ましく、その場合において、弾性力を利
用した車体支持機構を少なくとも1カ所とするのが作業
性の向上を図り得る点でより好ましい。
【0014】本願発明の車両の組立装置において、前記
車体支持機構に、前記組付部品(例えば、ボンネット、
リフトゲート、トランクリッド、ドア等の蓋物)の組付
時においてその弾性支持力を無効とするロック機構を付
設するのが部品の組付作業性を良好ならしめる点で好ま
しい。
【0015】また、前記車体支持機構を、前記治具に対
する各支持点における分担荷重が均等となるように支持
する構成とするのが完成車両の支持状態に近似させ得る
点で好ましい。
【0016】また、前記車体支持機構に、車体の位置決
めを行うピンを付設するのが車体を位置決め状態で支持
し得る点で好ましい。
【0017】
【作用】本願発明の車両の組立方法あるいは組立装置で
は、上記手段によって次のような作用が得られる。
【0018】即ち、サスペンションを組み付けていない
状態の車体に対して、組付部品(例えば、ボンネット、
リフトゲート、トランクリッド、ドア等の蓋物)を組み
付ける際には、車体は矯正力を作用させない完成車両の
支持状態に近似した自然状態で適宜治具(例えば、台
車、ハンガー、シャトル、ストラットコンベア等の搬送
手段に設けられた治具)に対して支持されるところか
ら、治具への支持に起因して車体が変形することがなく
なり、車体と組付部品との位置関係が完成車両に極めて
近似することとなる。
【0019】本願発明の車両の組立方法あるいは組立装
置において、前記車体支持部をサスペンション支持部と
した場合(あるいは、前記車体支持機構をサスペンショ
ン支持部に設けた場合)、車体支持状態が完成車両の支
持状態にさらに近似することとなり、車体と組付部品と
の位置関係精度がより向上することとなる。その場合に
おいて、車体支持部(あるいは、車体支持機構)を弾性
力を利用したものとした場合、完成車両の支持状態によ
り一層近似することとなり、車体と組付部品との位置関
係精度がより向上することとなる。さらにその場合にお
いて、前記弾性支持部(あるいは、弾性力を利用した車
体支持機構)を少なくとも1カ所とすれば、車体支持状
態を完成車両支持状態に近似させる際の支持調整作業が
に少なくて済み、作業性の向上に大いに寄与することと
なる。
【0020】また、前記車体における弾性支持部(ある
いは、弾性力を利用した車体支持機構)を前記組付部品
(例えば、ボンネット、リフトゲート、トランクリッ
ド、ドア等の蓋物)の組付時においてその弾性力を無効
とするようにロック状態とした場合、部品組付の際に車
体の支持状態が剛体支持の場合と同様になるところか
ら、部品の組付作業性が大幅に向上する。
【0021】また、前記車体を前記治具に対して各支持
点における分担荷重が均等となるように支持した場合に
も、車体支持状態が完成車両の支持状態により一層近似
することとなり、車体と組付部品との位置関係精度がよ
り向上することとなる。
【0022】また、前記治具における車体支持点(ある
いは、車体支持機構)に位置決め用のピンを設けた場
合、車体が前記ピンにより所定位置に正確に位置決めさ
れることとなり、部品の組付作業性向上に大いに寄与す
る。
【0023】
【発明の効果】本願発明の車両の組立方法あるいは組立
装置によれば、サスペンションを組み付けていない状態
の車体に対して、組付部品(例えば、ボンネット、リフ
トゲート、トランクリッド、ドア等の蓋物)を組み付け
るに当たっては、車体を矯正力を作用させない完成車両
の支持状態に近似した自然状態で適宜治具(例えば、台
車、ハンガー、シャトル、ストラットコンベア等の搬送
手段に設けられた治具)に対して支持し、治具への支持
に起因して車体が変形しないようにしたので、車体と組
付部品との位置関係が完成車両に極めて近似することと
なり、車体に対する組付部品の組付精度を得るための再
調整を必要としなくなるという優れた効果がある。
【0024】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0025】本願発明の車両の組立装置は、図1に示す
ように、車両組立ラインLにおける車体組立工程S1
よび車両組立工程S3において採用されるものであり、
前記車体組立工程S1と車両組立工程S3との間には塗装
工程S2が介在せしめられている。
【0026】前記車体組立工程S1においては、ホワイ
トボディと称される骨格車体に種々の組付部品(例え
ば、ボンネット、リフトゲート、トランクリッド、ドア
等の蓋物)が組み付けられ、前記車両組立工程S3にお
いては、塗装工程S2から送られてきた塗装済みの車体
から組付部品(例えば、ボンネット、リフトゲート、ト
ランクリッド、ドア等の蓋物)を取り外した後、エンジ
ン等の搭載部品を組み付け、その後再度組付部品(例え
ば、ボンネット、リフトゲート、トランクリッド、ドア
等の蓋物)を組み付けることとなっている。
【0027】前記車体組立工程S1における部品組付
は、例えば図2に示すように、治具台車1に対して車体
Wにおける4カ所のサスペンション支持部A,B,C,
Dを車体支持機構2A,2B,2C,2Dにより支持し
た状態で行われる。以下の説明においては、サスペンシ
ョン支持部A,B,C,Dに位置する部材については、
符号に添字A,B,C,Dをそれぞれ付記することとす
る。
【0028】実施例1 図3には、本願発明の実施例1にかかる車両の組立装置
が示されている。
【0029】本実施例の場合、車体への部品組付は、搬
送手段であるシャトル3に付設された治具台車1上にお
いてなされる。該シャトル3は、レール12上に付設さ
れた一対のリフター13,14を備えており、モータ1
5の駆動力により前記レール12を進退させることによ
り前記リフター13,14に支持された状態の車体Wを
搬入し、車体支持機構2A,2B,2C,2Dに対して
支持せしめることとされている。符号16はモータ15
の回転軸15aに設けられたギヤ、17は該ギヤ15と
噛合するラックである。
【0030】前記治具台車1には、車体Wのサスペンシ
ョン支持部A,B,C,Dを支持する車体支持機構2
A,2B,2C,2Dが設けられている。
【0031】本実施例においては、車体支持機構2A,
2B,2C,2Dは、いずれも同一構造とされているの
で、以下においては車体支持機構2Aについて詳述し、
他の車体支持機構2B,2C,2Dについては説明を省
略する。
【0032】前記車体支持機構2Aは油圧シリンダによ
り構成されており、該油圧シリンダ2Aにおけるロッド
5Aには、車体Wのサスペンション支持部Aに対して位
置決め作用をなすピン6Aが設けられている。
【0033】つまり、本実施例の場合、車体支持機構2
A,2B,2C,2Dは共に油圧による弾性力を利用し
て車体Wを支持することとなっているのである。
【0034】そして、前記油圧シリンダ2A,2Bおよ
び2C,2Dは連通パイプ7および8を介してそれぞれ
相互に連通せしめられており、これらの連通パイプ7,
8には、油圧シリンダ2A,2B,2C,2Dをロック
状態(換言すれば、油圧による弾性力を無効状態)とす
るロック機構9,10が介設されている。
【0035】これらのロック機構9,10は制御部11
により作動制御されることとなっている。
【0036】次いで、本実施例にかかる車両の組立装置
を用いた車両組立方法ついて説明する。
【0037】シャトル3により搬入された車体Wは、車
体支持機構2A,2B,2C,2Dによりサスペンショ
ン支持部A,B,C,Dにおいて油圧による弾性力を利
用して支持される。この時の油圧によるバネ定数は3k
g/mm以下とするのが車体Wに対して作用するネジリ
力を小さく保持するために望ましい。
【0038】上記状態においては、車体支持機構2A,
2B,2C,2Dにより支持されている車体Wにはいか
なる矯正力も作用しないところから、車体Wはネジリ力
を受けない自然状態で支持される。しかも、車体支持機
構2A,2B,2C,2Dは、サスペンション支持部
A,B,C,Dを油圧の弾性力を利用して支持すること
となっているため、完成車両の支持状態に極めて近似し
た状態で支持されることとなる。
【0039】しかる後、制御部11によりロック機構
9,10を作動させて、油圧シリンダ2A,2Bおよび
2C,2Dにおける油圧による弾性力を無効として、各
種部品(例えば、ボンネット、リフトゲート、トランク
リッド、ドア等の蓋物)が組み付けられるが、車体Wの
支持状態が完成車両の支持状態に近似したものとなって
いるため、組付部品と車体Wの組付位置との位置関係が
完成車両に極めて近似することとなり、完成車両におい
て車体Wに対する組付部品の組付精度を得るための再調
整を必要としなくなる。しかも、部品組付時において
は、車体支持機構2A,2B,2C,2Dがロック状態
とされているため、剛体支持と同様な支持状態が得られ
るところから、部品組付の作業性が極めて良好となる。
【0040】なお、本実施例では、車体支持機構2A,
2B,2C,2Dのいずれも油圧シリンダで構成してい
るが、実用的には、車体支持機構2A,2B,2C,2
Dの少なくとも一つを油圧シリンダで構成すれば足り、
他は剛体支持とすることもできる。
【0041】実施例2 図4には、本願発明の実施例2にかかる車両の組立装置
が示されている。
【0042】本実施例の場合、治具台車1は搬送手段を
兼用しており、ガイドレール18,18に案内されて車
体Wを搬送することとなっている。符号19は治具台車
1を所定位置に停止させるための停止装置である。その
他の構成および作用効果は実施例1と同様なので重複を
避けて説明を省略する。
【0043】実施例3 図5には、本願発明の実施例3にかかる組立装置におけ
る車体支持機構が示されている。
【0044】本実施例の車体支持機構2A,2B,2
C,2Dも全て同様な構造とされているので、車体支持
機構2Aについて説明する。
【0045】本実施例の車体支持機構2Aは、モータ2
0Aの回転軸21Aに枢支されたギヤ22Aと噛合する
ギヤ23Aを有する回転筒24Aと、該回転筒24Aの
内周面に形成された内ネジ25Aに対して螺合する外ネ
ジ26Aを有する昇降体27Aとを備えて構成されてい
る。符号28Aは車体Wのサスペンション支持部Aにお
ける分担荷重を検出する荷重検出器、29Aは位置決め
用のピン、30Aは軸受、31は制御部である。
【0046】本実施例においては、車体支持機構2A,
2B,2C,2Dに対して車体を支持するに当たって、
モータ20A,20B,20C,20Dを作動させて昇
降体27A,27B,27C,27Dを昇降させ、荷重
検出器28A,28B,28C,28Dにより検出され
る分担荷重が均等となるように制御部31により昇降体
27A,27B,27C,27Dの高さを調整する。こ
のようにすると、車体支持機構2A,2B,2C,2D
によって支持された車体にはいかなる矯正力も作用しな
いこととなり、車体はネジリ力を受けない自然状態で支
持され、完成車両に近似した支持状態が得られる。その
他の構成および作用効果は実施例1と同様なので重複を
避けて説明を省略する。
【0047】実施例4 図6および図7には、本願発明の実施例4にかかる車両
の組立装置が示されている。
【0048】本実施例の場合、車体支持機構2A,2
B,2C,2Dは、搬送手段であるストラットコンベア
4上に設けられており、共に油圧シリンダにより構成さ
れている。また、ロック機構9,10は、連通パイプ
7,8の連通を遮断する電動バルブにより構成されてい
る。なお、前記連通パイプ7,8の途中には、図示しな
いオリフィスが設けられており、これにより車体支持機
構2A,2B,2C,2Dによって車体を支持した際の
車体の揺れを早期に収束させ得るようになっている。符
号32は電動バルブ9,10への電源供給用端子であ
る。
【0049】本実施例の場合にも、車体支持機構2A,
2B,2C,2Dによって弾性支持された車体にはいか
なる矯正力も作用しないこととなり、車体はネジリ力を
受けない自然状態で支持され、完成車両に近似した支持
状態が得られる。その他の作用効果は実施例1と同様で
ある。なお、本実施例の場合においても、車体支持機構
2A,2B,2C,2Dの少なくとも一つを油圧シリン
ダで構成すれば足り、他は剛体支持とすることもでき
る。
【0050】実施例5 図8には、本願発明の実施例5にかかる車両の組立装置
が示されている。
【0051】本実施例の場合、車体支持機構2A,2
B,2C,2Dは、搬送手段であるハンガー33に付設
されている。本実施例の場合、車体における前部サスペ
ンション支持部を支持する車体支持機構2A,2Bは油
圧シリンダとされ、車体における後部サスペンション支
持部を支持する車体支持機構2C,2Dは剛体支持とな
るマウントとされている。そして、前記油圧シリンダ2
A,2Bの連通を遮断するロック機構9は手動バルブと
されている。本実施例においては、車体前部は二つの車
体支持機構2A,2Bにより弾性支持されるところか
ら、車体へのネジリ力の作用はなくなり、完成車両に近
似した支持状態が得られる。本実施例においては、位置
決め用のピンは省略されている。その他の作用効果は実
施例1と同様である。なお、本実施例の場合において
も、車体支持機構2A,2Bの一方を油圧シリンダで構
成すれば足り、他は剛体支持とすることもできる。
【0052】実施例6 図9には、本願発明の実施例6にかかる車両の組立装置
が示されている。
【0053】本実施例の場合、車体支持機構2A,2
B,2C,2Dは、搬送手段であるハンガー33に付設
されている。本実施例の場合、車体支持機構2A,2
B,2C,2Dは、ハンガー33に架設された連結フレ
ーム35,36に設けられており、サスペンション支持
部ではなくサイドフレーム34を支持することとなって
いる。しかも、前記車体支持機構2A,2B,2C,2
Dのうち、1カ所の車体支持機構2Aのみが油圧シリン
ダとされ、他の車体支持機構2B,2C,2Dは剛体支
持とされている。
【0054】上記したように、1カ所の車体支持機構2
Aのみを油圧シリンダとしても、車体支持機構2A,2
B,2C,2Dに支持される車体にネジリ力が作用する
ことはなく、完成車両と近似した支持状態が得られる。
その他の作用効果は実施例1と同様である。
【0055】実施例7 図10には、本願発明の車両の組立装置における車体支
持機構(弾性支持機構)の変形例が示されている。
【0056】本実施例の場合、弾性支持を行う車体支持
機構2(例えば、車体支持機構2A,2B,2C,2D
の少なくとも一つ)は、油圧シリンダ39のロッドを兼
用する位置決めピン37に対して上端の基準面38aが
固定されたゴム、ウレタン等の弾性体38を備えてお
り、前記基準面38aに車体は支持される。この弾性体
38は、バネ定数が3kg/mm以下のものが用いら
れ、基準面38aへの車体支持により所定ストロークd
範囲で圧縮される。そして、前記ピン37には、該ピン
37を所定位置においてロックするロック機構40が付
設されている。該ロック機構40は、前記ピン37に取
り付けられたロック板41と、該ロック板41を挟圧す
るキャリパー42,42とからなっており、コントロー
ラ43からの指令によりキャリパー42,42を作動さ
せることにより、ロック板41の移動を規制することと
なっている。
【0057】実施例8 図11には、本願発明の車両の組立装置における車体支
持機構(弾性支持機構)の変形例が示されている。
【0058】本実施例の場合、弾性支持を行う車体支持
機構2(例えば、車体支持機構2A,2B,2C,2D
の少なくとも一つ)は、スプリング44の弾性力を利用
して車体を弾性支持するものとされており、車体支持の
基準面となるスプリング受45と、ロック機構として作
用するダンパー46とを備えている。ダンパー46は、
位置決め用ピンを兼用するダンパーロッド47を油圧作
動させるよう構成されており、ダンパーロッド47は、
該ダンパーロッド47の上下に位置する油圧室48,4
9を連通するオリフィス50を閉鎖板51により開閉す
ることによりアンロック状態あるいはロック状態とされ
ることとなっている。符号52は閉鎖板51を作動させ
るコントローラである。
【0059】上記各実施例においては油圧による弾性力
によって車体を弾性支持するようにしているが、油圧に
変えて空気圧を用いてもよい。
【0060】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の車両の組立方法が適用される車両組
立ラインの例を示すブロック図である。
【図2】本願発明の車両の組立装置の概略を示す平面図
である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる車両の組立装置を
示す斜視図である。
【図4】本願発明の実施例2にかかる車両の組立装置を
示す斜視図である。
【図5】本願発明の実施例3にかかる車両の組立装置に
おける車体支持機構を示す縦断面図である。
【図6】本願発明の実施例4にかかる車両の組立装置を
示す斜視図である。
【図7】本願発明の実施例4にかかる車両の組立装置に
おける電源供給端子部を示す拡大斜視図である。
【図8】本願発明の実施例5にかかる車両の組立装置を
示す斜視図である。
【図9】本願発明の実施例6にかかる車両の組立装置を
示す斜視図である。
【図10】本願発明の実施例7にかかる車両の組立装置
における車体支持機構の要部を示す拡大斜視図である。
【図11】本願発明の実施例8にかかる車両の組立装置
における車体支持機構の要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1は治具台車、2(2A,2B,2C,2D)は車体支
持機構、3は搬送手段(シャトル)、4は搬送手段(ス
トラットコンベア)、6は位置決め用ピン、9,10は
ロック機構、29は位置決め用ピン、33は搬送手段
(ハンガー)、37は位置決め用ピン、38は弾性体、
39は油圧シリンダ、40はロック機構、44はスプリ
ング、46はダンパー、A,B,C,Dはサスペンショ
ン支持部、S1は車体組立工程、S2は塗装工程、S3
車両組立工程、Wは車体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大田 雄二 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 中村 孝二 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 三宮 秀夫 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンションを組み付けていない状態
    の車体に対して種々の組付部品を組み付けるに当たっ
    て、前記車体を矯正力を作用させない完成車両の支持状
    態と近似した自然状態で適宜治具に対して支持すること
    を特徴とする車両の組立方法。
  2. 【請求項2】 前記車体支持部はサスペンション支持部
    とされていることを特徴とする前記請求項1記載の車両
    の組立方法。
  3. 【請求項3】 前記車体は前記治具に対して弾性支持さ
    れていることを特徴とする前記請求項1および請求項2
    のいずれか一項記載の車両の組立方法。
  4. 【請求項4】 前記車体における弾性支持部は前記組付
    部品の組付時においてロック状態とされることを特徴と
    する前記請求項3記載の車両の組立方法。
  5. 【請求項5】 前記弾性支持部は少なくとも1カ所とさ
    れていることを特徴とする前記請求項3および4のいず
    れか一項記載の車両の組立方法。
  6. 【請求項6】 前記車体は前記治具に対して各支持点に
    おける分担荷重が均等となるように支持されていること
    を特徴とする前記請求項1および請求項2のいずれか一
    項記載の車両の組立方法。
  7. 【請求項7】 前記治具における車体支持点には位置決
    め用のピンが設けられていることを特徴とする前記請求
    項1ないし請求項6のいずれか一項記載の車体の組立方
    法。
  8. 【請求項8】 前記組付部品は、ボンネット、リフトゲ
    ート、トランクリッド、ドア等の蓋物とされていること
    を特徴とする前記請求項1ないし請求項7のいずれか一
    項記載の車両の組立方法。
  9. 【請求項9】 前記治具は台車、ハンガー、シャトル、
    ストラットコンベア等の搬送手段に設けられていること
    を特徴とする前記請求項1ないし請求項8のいずれか一
    項記載の車両の組立方法。
  10. 【請求項10】 前記車体は、塗装工程前の車体あるい
    は塗装工程後の車体とされていることを特徴とする前記
    請求項1ないし9記載の車両の組立方法。
  11. 【請求項11】 サスペンションを組み付けていない状
    態の車体に対して種々の組付部品を組み付ける車両の組
    立装置であって、前記車体を矯正力を作用させない完成
    車両の支持状態と近似した自然状態で適宜治具に対して
    支持する車体支持機構が付設されていることを特徴とす
    る車両の組立装置。
  12. 【請求項12】 前記車体支持機構はサスペンション支
    持部に設けられていることを特徴とする前記請求項11
    記載の車両の組立装置。
  13. 【請求項13】 前記車体支持機構は弾性支持力を利用
    したものとされていることを特徴とする前記請求項11
    および請求項12のいずれか一項記載の車両の組立装
    置。
  14. 【請求項14】 前記車体支持機構には、前記組付部品
    の組付時においてその弾性支持力を無効とするロック機
    構が付設されていることを特徴とする前記請求項13記
    載の車両の組立装置。
  15. 【請求項15】 前記車体支持機構のうち弾性支持力を
    利用したものは少なくとも1カ所とされていることを特
    徴とする前記請求項13および14のいずれか一項記載
    の車両の組立装置。
  16. 【請求項16】 前記車体支持機構は、前記治具に対す
    る各支持点における分担荷重が均等となるように支持す
    る構成とされていることを特徴とする前記請求項11お
    よび請求項12のいずれか一項記載の車両の組立装置。
  17. 【請求項17】 前記車体支持機構には位置決め用のピ
    ンが設けられていることを特徴とする前記請求項11な
    いし請求項16のいずれか一項記載の車体の組立装置。
  18. 【請求項18】 前記組付部品は、ボンネット、リフト
    ゲート、トランクリッド、ドア等の蓋物とされているこ
    とを特徴とする前記請求項11ないし請求項17のいず
    れか一項記載の車両の組立装置。
  19. 【請求項19】 前記治具は台車、ハンガー、シャト
    ル、ストラットコンベア等の搬送手段に設けられている
    ことを特徴とする前記請求項11ないし請求項18のい
    ずれか一項記載の車両の組立装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7815035B2 (en) 2004-12-27 2010-10-19 Nissan Motor Co., Ltd. Work locating conveyer, work locating method, and work locating conveyer carriage
JP2013116814A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Ueno Technica:Kk 搬送装置

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