JPH08266920A - 竪型衝撃式破砕機の運転方法 - Google Patents
竪型衝撃式破砕機の運転方法Info
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- JPH08266920A JPH08266920A JP10017295A JP10017295A JPH08266920A JP H08266920 A JPH08266920 A JP H08266920A JP 10017295 A JP10017295 A JP 10017295A JP 10017295 A JP10017295 A JP 10017295A JP H08266920 A JPH08266920 A JP H08266920A
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Abstract
解決する。 【構成】正逆転可能なロータ10に形成されるデッドス
トックスペース91に設けられるチップ群として回転方
向によって区別する超硬チップ72L1,72M1,72
N1と非超硬チップ72L2,72M2,72N2を用いた
竪型衝撃式破砕機群の運転方法であり、平均粒径が大き
い場合に正転とされ平均粒径が小さい場合に逆転とされ
る。
Description
する。さらに詳細には、天然岩石等の塊状物を所定の粒
径に破砕し、かつ粒形を整えるための竪型衝撃式破砕機
に関する。
えばコンクリート用骨材、敷石、路床材など各種の用途
に応じて破砕される。このような破砕を行う破砕機の1
つに竪型衝撃式破砕機がある。竪型衝撃式破砕機は、原
料または原石を高速で加速し、衝突面にぶつけて岩石を
破砕するという原理に基づいて動作する。この衝撃式破
砕機は、岩石の破砕形式からアンビル方式とデッドスト
ック方式とに大別される。
高速回転させ、ケーシングに投入された原料を加速し、
遠心力によってロータの周囲に配置されたアンビルに衝
突させて破砕するものである。このアンビル方式は、主
として原料のサイズを小さくするのを目的として使用さ
れる。
サイズに破砕された原料の表面を滑らかにし、粒形を整
えるために使用される。すなわち、デッドストック方式
は、原料をロータによって加速する点はアンビル方式と
同様であるが、ロータの周囲に破砕された原料によって
デッドストックを形成し、このデッドストックを衝突面
として原料を衝突させるものである。
石と小径の砕砂を必要とするが、JISでは砕石及び砕
砂のいずれも一定の粒度分布にあることが要求されてい
る。例えばJIS規格の「砕石5005」の場合、ふる
いの通過重量百分率が60mm:100%、50mm:
95〜100%、25mm:35〜70%、15mm:
10〜30%、5mm:0〜5%であることが要求され
る。
は粒径を小さくするのを目的とした破砕方式であるの
で、要求される粒度分布のうち大径のものを産物として
得にくく、また粒形も悪い。他方デッドストック方式は
粒形調整を目的とした破砕方式であるので、要求される
粒度分布のうち小径のものを産物として得にくい。
タの翼に配置された超硬チップの破壊が起こり易くチッ
ピング摩耗を早めることになるので、破損しにくい材料
のものがよい。しかしながら、砕石が10mm以下の砕
砂になるとチッピング摩耗の量は少なく通常の摩耗量が
多くなるので耐摩耗性が良い超硬チップで構成したほう
が良い。したがって、比較的大きい原料の場合と砂の場
合とでは要求される特性が異なり、矛盾した要求とな
る。
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。
の生産を効率化する竪型衝撃式破砕機及びその運転方法
を提供することにある。
使用が可能な竪型衝撃式破砕機の運転方法を提供するこ
とにある。
式破砕機を同時に用いて生産効率が高い竪型衝撃式破砕
機及びその運転方法を提供することにある。
式破砕機を同時に用いてチップの効率的な使用が可能な
竪型衝撃式破砕機の運転方法を提供することにある。
成するために、次のような手段を採る。
グ(1)と、前記ケーシング(1)内に配置され投入さ
れた被破砕物に遠心力を付与するための正逆回転の切換
が可能なロータ(10)と、前記ロータの外周域に前記
ケーシングに設けられる複数のアンビル(32a〜32
d)とからなり、前記ロータ(10)は、複数の等角度
領域の各中心線(L,M,N)に対して周方向にそれぞ
れに対称に配置されるデッドストックスペース(91
L,91M,91N)に設けられるチップ群(72L,
72M,72N)を備え、前記チップ群(72L,72
M,72N)の内で前記中心線に対して回転方向に進ん
だ回転位置の1組のチップ(72L1,72M1,72N
1)は下記する軟質チップに対して比較的に硬い硬質チ
ップであり、前記チップ(72L,72M,72N)の
内で前記中心線に対して回転方向に遅れた回転位置の他
の1組のチップ(72L2,72M2,72N2)は前記
硬質チップに対して非超硬チップである。
は、正転方向のロータ(10)にデッドストックが形成
されるデッドストックスペース(91L1,91M1,9
1N1)に設けられるチップ群のために下記軟質チップ
に対して比較的に硬い硬質チップ(72L1,72M1,
72N1)を用い、逆転方向のロータ(10)にデッド
ストックが形成されるデッドストックスペース(91L
2,91M2,91N2)に設けられるチップ群のために
前記硬質チップに対して比較的に柔らかい軟質チップ
(72L2,72M2,72N2)を用いた竪型衝撃式破
砕機の運転方法であって、粒径分布する原料の平均粒径
に応じてロータ(10)の回転方向を定める。
は、前記発明2の竪型衝撃式破砕機の運転方法であっ
て、粒径分布する原料の平均粒径が大きい場合にロータ
(10)を正転方向に回転させ、粒径分布する原料の平
均粒径が小さい場合にロータ(10)を逆転方向に回転
させる。
は、前記発明2の竪型衝撃式破砕機の運転方法であっ
て、粒径分布する原料の平均粒径が大きい場合に前記ロ
ータ(10)を正転方向に回転させ、粒径分布する原料
の平均粒径が小さい場合に前記ロータ(10)を逆転方
向に回転させる運転方法と、前記硬質チップ(72L
1,72M1,72N1)と前記軟質チップ(72L2,7
2M2,72N2)との摩耗の度合いを比較しながら前記
ロータ(10)の正逆回転方向を定める運転方法とから
なる。
は、前記発明2として記載する竪型衝撃式破砕機を複数
機使用する竪型衝撃式破砕機群の運転方法であって、平
均粒径が小さい原料が破砕のために投入される竪型衝撃
式破砕機のロータ(10)の回転方向を当該破砕機につ
いて正転方向とし、平均粒径が大きい原料が破砕のため
に投入される竪型衝撃式破砕機のロータ(10)の回転
方向を当該破砕機について逆転方向としている。
は、運転方向を切り換えることにより、チップの取り替
えをすることなく用いるチップが変更される。複数台の
竪型衝撃式破砕機の群制御が、各機のロータの正逆切換
により行われる。超硬チップと非超硬チップとの摩耗量
は、単一機においてロータの正逆により制御される。単
一機ごとに制御して全体についても摩耗量を制御する。
下に説明する。図1,図2はこの発明の竪型衝撃式破砕
機を示している。ケーシング1はケーシング本体1a
と、その上部に止め具9を介して着脱自在に固定された
蓋体1bとからなっている。蓋体1bは、油圧シリンダ
4によって昇降しかつ旋回軸3によって旋回するレバー
5によって、ケーシング本体1aに対して開閉するよう
になっている。
方に案内シュート7,8が二段に配置されている。下部
の案内シュート8は、全体に環状になるように配置され
た複数の縦リブ8aの下端に設けられている。さらに、
案内シュート8の下方にロータ10が配置されている。
られている。垂直回転軸11は、軸受13,14を介し
て軸ハウジング15内に回転自在に収容されている。軸
ハウジング15は、ブラケット16を介してケーシング
本体1aに支持されている。垂直回転軸11の下端にプ
ーリ17が設けられ、図示しない正逆回転可能なモータ
およびベルトによって垂直回転軸11を介してロータ1
0が正逆回転する。
ロータ本体21と、ロータ本体21の上面中央に設けら
れた円形の分配板22と、周方向に等角度間隔を置いて
設けられた3つの翼23と、翼23,23間に配置され
たライナ24とからなっている。
からなっており、内面に保護ライナ40が設けられてい
る。ケーシング本体1aの内部にはデッドストック形成
プレート30が配置されている。デッドストック形成プ
レート30は、ケーシング1の断面形状と同様の正四角
形の板体からなり、その周縁部がケーシング本体1aの
内面に固着されている。
ータ10よりも大径でかつロータ10同心の円孔31が
形成されている。デッドストック形成プレート30の上
方には、4つのアンビル32a,32b,32c,32
dが配置されている。各アンビル32a〜32dは複数
のアンビル要素33からなり、ケーシング本体1aの4
つの内面のほぼ中央に固定されている。アンビル33は
従来と同様に耐摩耗性を有するマンガン鋼等からなって
いる。
り、各アンビル間すなわちデッドストック形成プレート
30の4隅部にはデッドストックスペース34a〜34
dが形成されている。図1において、鎖線矢印で示した
範囲がデッドストックスペースである。
の間の水平距離は調整可能である。すなわち、この実施
例ではアンビル32a〜32dとケーシング本体1aの
内面との間に調整手段としてのスペーサ35が着脱自在
に固定され、スペーサ35の枚数を調整することによ
り、水平距離を調整することができる。
大きさも調整可能である。すなわち、円孔31の周縁に
調整リング36がボルト38によって着脱自在に固定さ
れている。調整リング36は、この実施例では円環を周
方向に分割した複数のセグメント37からなっている。
各セグメント37の内周縁部には、フランジ41が形成
されている。
を種々用意しておくことにより、デッドストックスペー
ス34a〜34dの大きさを変えることができる。調整
リング36はセグメントに分割することなく、1つのリ
ングとしてもよい。この場合も、内径が異なるリングを
種々用意しておくことによりデッドストックスペースの
大きさを変えることができる。
のセグメントで調整することができる。すなわち、図3
に示すように各セグメント37に半径方向に延びる長穴
37aを設け、長穴37の適宜位置でボルトによりデッ
ドストック形成プレート30に固定する。この場合、各
セグメント37間に隙間が生じるが、この隙間にはロー
タから放出された石が挟まるので、不都合はない。
ている。ロータ本体21の外周には保護のためのライナ
50が設けられ、ボルト51によって固定されている。
分配板22は、ロータ本体21の上面中央に配置されて
いる。分配板22は、上面中央が平坦面52となってお
り、その外周がテーパ面53となっている。
成され、この凹部54にロータ本体21の上面に形成し
た円形の段部55が嵌合され、分配板22の位置決めが
なされる。分配板22はその中心部に孔56が設けら
れ、組立・分解時に吊下部材の係止具が孔56に引掛け
られる。
タ本体21の上面の分配板22の外周に配置されてい
る。支柱57は、この実施例では3つ設けられ、互いに
120度の角度間隔を置いて配置されている。支柱57
はロータ本体21の半径方向に延びる半径方向部分58
と、半径方向部分の外側端から両側にほぼ周方向に延び
る周方向部分59とを有している。半径方向部分58の
上端と周方向部分59の上端との間はプレート部60を
介して一体化されている。
に配置されている。放出路ライナ24は下面に突起61
が設けられ、この突起61がロータ本体の上面に設けた
凹部62に嵌合され、放出路ライナ24の位置決めがな
される。放出路ライナ24をロータ本体21上に配置し
たうえ、分配板22を位置決めすると、分配板22の切
欠部63が放出路ライナ24に係合し、分配板22が放
出路ライナ24を押さえ付けるようになっている。
が設けられている。第1壁ライナ64にはスタッドボル
ト65が設けられ、内側からナットにより締め付けられ
ている。支柱57の周方向部分59,59には第2壁ラ
イナ66、第3壁ライナ67、外側チッププレート68
が設けられている。
が設けられ、第2壁ライナ66と周方向部分59との間
に第3壁ライナー67を配置し、さらに周方向部分59
の内側に外側チッププレート68のプレート部70を配
置し、これらの部材にスタッドボルト71を通し、ナッ
トにより締め付けられている。
硬チップ又は通常の鋼材を用いた非超硬チップ72が設
けられている。非超硬チップは、いわゆるクロム鋼、ニ
ッケル・クロム鋼など強靭な鋼又は合金鋼等であり、摩
耗しやすいが粘りがあり欠けにくい。“欠けにくい”と
は、チッピング摩耗が少ないことである。超硬チップ7
2はWC−Co系、WC−TiC−Co系、WC−TiC
−TaC(NbC)−Co、TaC−Ni系、Cr2−Ni系等
の燒結合金からなり、ダイヤモンドに匹敵する硬さを有
し、軟質炭化物を鉄族元素を結合剤金属として圧縮成形
した後高温度で燒結して作られる。超硬チップは、非超
鋼チップに比較して、欠けやすいが摩耗しにくい。超硬
チップは、非超鋼チップに対して比較的に硬いチップで
あり、上記例示のものに限られず、ファインセラミック
スも含まれる。
は同様であり、部材の符号は一方にのみ付してある。支
柱57の内周部に内側チッププレート73が配置されて
いる。内側チッププレート73はほぼU字形をしてお
り、支柱57の半径方向部分58を抱き込むように配置
される。内側チッププレート73は、その両側及び内側
に前記と同様の内側超硬チップ又は内側鋼材チップ7
4,75がそれぞれ設けられている。
られると、下端が分配板22に設けられた切欠部76に
係止する。支柱57にはトップカバープレート77が被
着される。トップカバープレート77の裏面には位置決
めのための段部78が設けられ、支柱57のプレート部
60に対して位置決めされる。
垂下部79が設けられ、内側チッププレート73は垂下
部79と分配板22との間に挟まれる。トップカバープ
レート77は、外側チッププレート68の基部69及び
支柱57のプレート部60に計4位置でボルト80によ
り固定されている。
心線L,M,Nが示されている。各中心線L,M,N
は、それぞれに各支柱57の半径方向部分58,58,
58の中心を通りロータ軸線に直交する線である。円周
方向に隣り合う2本の中心線にあるロータ部分10L
M,10MN,10NLは、実質的に互いに合同であ
る。
L,M,Nに対して円周方向に対称である。例えば、基
部69は、回転方向に中心線Lに対して対称な2つの位
置に2つ69L1,69L2が設けられている。同様に、
基部69M1,69M2,69N1,69N2が設けられて
いる(図示せず)。
全て、中心線L,M,Nに対して回転方向即ち周方向に
対称に設けられている。このような対称性は、ロータ1
0の高速回転のために基本的に必要である。このような
基本的要請により、対称な位置にある基部69L1と基
部69L2にあるチップ72も、チップ72L1とチップ
72L2との2体が設けられている。
1,72M2及びチップ72N1,チップ72N2が設けら
れている。従って、ロータ部分10LMにはチップ72
L1及びチップ72M2が、ロータ部分10MNにはチッ
プ72M1及びチップ72N2が、ロータ部分10NLに
はチップ72N1及びチップ72L2が設けられている。
位相にある1組のチップ72L1,72M1,72N1
は、超硬チップである。回転方向に同一位相にある他の
1組のチップ72L2,72M2,72N2は、超硬チッ
プでなくてよく、通常の鋼材を用いた非超硬チップであ
る。全チップは取換え可能である。内側チップとして超
硬チップを用いる必要性は、外側チップ72に比較して
小さい。
3Nには、デッドスペース91L,91M,91Nが与
えられている。同様に、1組のデッドスペース91L
1,91M1,91N1は、回転方向に同一位相である。
他の1組のデッドスペース91L2,91M2,91N2
は回転方向に同一位相である。
91L2、デッドスペース91M1とデッドスペース91
M2、デッドスペース91N1とデッドスペース91N2
は、各中心線L,M,Nに関して回転方向にそれぞれに
対称である。各デッドスペース91は、各翼23と放出
路ライナー24との間に位置する。
られる。原料は供給口2から案内シュート7,8を経て
ロータ10上に投下される。投下された原料は、分配板
22によって翼23,23間に形成される3つの放出路
のいずれかに分配され、翼23によって加速され、遠心
力によってロータ10の外周に放出される。
dあるいはデッドストックスペース34a〜34dに形
成されたデッドストック42のいずれかに衝突する。な
お、運転初期にはデッドストックは未形成であるが、デ
ッドストックスペース34a〜34dに原料が堆積する
ことにより、デッドストック42が形成される(図2参
照)。また、ロータ10上にも支柱57の半径方向部分
58と周方向部分59に飛び出しを阻止された砕石・砕
砂・砂の遠心力堆積によりある特定の安息角を持ったデ
ッドストックが形成される。
めて大きいマンガン鋼等の鋼材と原料との衝突であり、
原料は比較的小径に破砕される。一方、デッドストック
と原料との衝突は原料どうしの衝突であり、デッドスト
ックに衝突した原料は外形形状が滑らかになる程度であ
り、径が大きく減じることはない。
場合又は同じ種類の原料で粒度分布を変える場合、アン
ビル32a〜32dとロータ10との間の水平距離を変
える。また、デッドストックスペース34a〜34dの
大きさを変える。例えば、全体に小粒径の粒度分布の破
砕産物を得るには、衝突エネルギーを大とすべく、各ア
ンビル32a〜32dとケーシング1内面との間のスペ
ーサ35の枚数を増大させる。また、内径が小さいセグ
メント37を選択し、調整リング36の内径を小さくす
る。
積するデッドストックの形成面にぶつかり滑り転動しな
がら遠心力で加速される原料は、チップ72に激突す
る。大きい粒径の原料に激突されるチップは、粒径が小
さい砕砂に激突される場合に比べて、破損しやすいが摩
耗しにくい。小さい粒径の砕砂に激突されるチップは、
粒径が大きい砕石に激突される場合に比べて、摩耗しや
すいが破損しにくい。
破砕機は、運転方法を制御することにより、生産効率を
高めることができる。本発明の竪型衝撃式破砕機の運転
方法は原則的に、正転方向のロータ10にデッドストッ
クが形成されるデッドストックスペース91L1,91
M1,91N1には超硬チップ72L1,72M1,72N
1を用い、逆転方向のロータ10にデッドストックが形
成されるデッドストックスペース91L2,91M2,9
1N2には非超硬チップ72L2,72M2,72N2が用
いられる。このような運転方法において、粒径分布する
原料の平均粒径に応じてロータ10の回転方向が定めら
れる。
場合には、図4を上方から見て、ローターを時計方向に
回転させる。この回転により砕石は主として、非超硬チ
ップ72L2,M2,N2に衝突する。この場合、運動量
が大きい砕石が当たる非超硬チップ72L1,M1,N1
は、破損しにくく、衝突回数が少ないので摩耗量も少な
い。
場合には、図4を上方から見て、ローターを反時計方向
に回転させる。この回転により砕石は主として、超硬チ
ップ72L1,M1,N1に衝突する。この場合、運動量
が小さい砕石が当たる超硬チップ72L2,M2,N2
は、破損しにくく、衝突回数は多いが摩耗量は少ない。
原則的運転方法に限られず原則的運転方法に組み合わさ
れて、非原則的な運転方法も行われる。つまり、原料の
平均粒径が小さい場合にロータ10を逆転方向(図4で
時計方向)に回転させ、原料の平均粒径が大きい場合に
ロータ10を正転方向に回転させることがある。超硬チ
ップ72L1,72M1,72N1と非超硬チップ72L
2,72M2,72N2との摩耗の度合いを比較しながら
ロータ10の正逆回転方向を定める運転が行われる場合
がある。このような組み合わせにより、超硬チップと超
硬チップの交換時期を一致させることができる。
用いられるのではない。普通、複数台が同時に運転され
る。粒径が大きい原料を順次に破砕して砂まで砕いてい
く場合に複数台の同時運転が行われる。平均粒径が大き
い非破壊砕石例えば原料が破砕のために投入される竪型
衝撃式破砕機のロータ10の回転方向をその破砕機につ
いて正転方向とし、このように破砕された生産途中の砕
石(その破砕機についての原料)が破砕のために投入さ
れる竪型衝撃式破砕機のロータ10の回転方向をこの破
砕機について逆転方向とする。生産計画の都合により、
投入する原料の大きさと破砕機は1体に対応させる必要
はない。例えば、全ての破砕機を大きい原料投入のため
に用いることがある。この場合は、ロータの全てを時計
方向に回転させる。生産計画に応じ粒径の大小に応じ
て、ロータの正転逆転を切り換える。このような群管理
により、チップの交換時期を延長しながら、複数台の破
砕機を用いて生産効率を高めることができる。逆にいう
と、チップの寿命の延長を図ることができる。
ングを四角筒としたが、それ以外の多角筒あるいは円筒
としてもよい。しかし、四角筒とすることにより対角線
長さが長くなり、デッドストックスペース34a〜34
dの面積を大きくすることができる。
方法によれば、チップを有効に用いながら、生産効率を
高めることができる。
断面図である。
を示す平面図である。
る。
プ) 72L2,72M2,72N2…他の1組のチップ(非超
硬チップ) 91L,91M,91N…デッドストックスペース 91L1,91M1,91N1…デッドストックスペース 91L2,91M2,91N2…デッドストックスペース L,M,N…中心線
Claims (5)
- 【請求項1】ケーシング(1)と、 前記ケーシング(1)内に配置され投入された被破砕物
に遠心力を付与するための正逆回転の切換が可能なロー
タ(10)と、 前記ロータの外周域に前記ケーシングに設けられる複数
のアンビル(32a〜32d)とからなり、 前記ロータ(10)は、 複数の等角度領域の各中心線(L,M,N)に対して周
方向にそれぞれに対称に配置されるデッドストックスペ
ース(91L,91M,91N)に設けられるチップ群
(72L,72M,72N)を備え、 前記チップ群(72L,72M,72N)の内で前記中
心線に対して回転方向に進んだ回転位置の1組のチップ
(72L1,72M1,72N1)は下記するチップに対
して比較的に硬い硬質チップであり、 前記チップ(72L,72M,72N)の内で前記中心
線に対して回転方向に遅れた回転位置の他の1組のチッ
プ(72L2,72M2,72N2)は前記硬質チップに
対して比較的に柔らかい軟質チップである竪型衝撃式破
砕機。 - 【請求項2】正転方向のロータ(10)にデッドストッ
クが形成されるデッドストックスペース(91L1,9
1M1,91N1)に設けられるチップ群のために下記軟
質チップに対して比較的に硬い硬質チップ(72L1,
72M1,72N1)を用い、逆転方向のロータ(10)
にデッドストックが形成されるデッドストックスペース
(91L2,91M2,91N2)に設けられるチップ群
のために前記硬質チップに対して比較的に柔らかい軟質
チップ(72L2,72M2,72N2)を用いた竪型衝
撃式破砕機の運転方法であって、 粒径分布する原料の平均粒径に応じてロータ(10)の
回転方向を定める竪型衝撃式破砕機の運転方法。 - 【請求項3】請求項2の竪型衝撃式破砕機の運転方法で
あって、 粒径分布する原料の平均粒径が大きい場合にロータ(1
0)を正転方向に回転させ、粒径分布する原料の平均粒
径が小さい場合にロータ(10)を逆転方向に回転させ
る竪型衝撃式破砕機の運転方法。 - 【請求項4】請求項2の竪型衝撃式破砕機の運転方法で
あって、 粒径分布する原料の平均粒径が大きい場合に前記ロータ
(10)を正転方向に回転させ、粒径分布する原料の平
均粒径が小さい場合に前記ロータ(10)を逆転方向に
回転させる運転方法と、 前記硬質チップ(72L1,72M1,72N1)と前記
軟質チップ(72L2,72M2,72N2)との摩耗の
度合いを比較しながら前記ロータ(10)の正逆回転方
向を定める運転方法とからなる竪型衝撃式破砕機の運転
方法。 - 【請求項5】請求項2に記載する竪型衝撃式破砕機を複
数機使用する竪型衝撃式破砕機群の運転方法であって、 平均粒径が小さい原料が破砕のために投入される竪型衝
撃式破砕機のロータ(10)の回転方向を当該破砕機に
ついて正転方向とし、平均粒径が大きい原料が破砕のた
めに投入される竪型衝撃式破砕機のロータ(10)の回
転方向を当該破砕機について逆転方向とした竪型衝撃式
破砕機群の運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10017295A JP3558176B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 竪型衝撃式破砕機の運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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