JPH08266388A - ドレスカバー、消臭積層シート、及びその製造法 - Google Patents
ドレスカバー、消臭積層シート、及びその製造法Info
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- JPH08266388A JPH08266388A JP8012772A JP1277296A JPH08266388A JP H08266388 A JPH08266388 A JP H08266388A JP 8012772 A JP8012772 A JP 8012772A JP 1277296 A JP1277296 A JP 1277296A JP H08266388 A JPH08266388 A JP H08266388A
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Abstract
衣服に付着したタバコ臭の飛散を防止するドレスカバー
の提供。 【解決手段】 通気性シ−ト状物をその少なくとも一部
に使用してなるドレスカバ−であって、該通気性シート
状物として、消臭剤を付着させた消臭シート状物を用い
ることを特徴とするドレスカバー、シート間に活性炭粉
末がホットメルト剤で固着されてなるドレスカバ−用消
臭積層シート、及びその製法。
Description
服を収納することにより、悪臭を衣服から除去するドレ
スカバーに関する。さらに詳しくは、衣服に付いた、タ
バコ臭を効果的に除去し、かつ衣服に付着したタバコ臭
の飛散を防止し部屋がタバコ臭くなることを防止するド
レスカバーに関する。
い、生活空間、衣料、生活用品の臭気に対する関心が高
まっている。尿臭、腐卵臭、腐魚臭、腐野菜臭に代表さ
れるアンモニア、硫化水素、トリメチルアミン、メチル
メルカプタンの4大悪臭はもちろんのこと、タバコ臭が
衣服や髪に付着するといった2次的な悪臭の発生源に対
しても関心が高まっている。
ハンガーにかけた状態で、保存、収納する際、衣服が埃
などで、汚れないように衣服全体に覆いかぶせる様にし
て使用される。この様な使用法において、ドレスカバー
に用いられるシートは埃、ゴミを透過させず、ある程度
柔軟であれば良く、フィルム、織物、不織布などが通常
用いられている。
収納された衣服の汚れ防止機能以外の何物でもなく、本
発明が課題とした、衣服に付着した悪臭の除去はできな
い。一方、消臭を目的としたシートは種々提案されてい
る。従来、消臭の目的で作成されるシートは、消臭機構
から分類すると、感覚的消臭機構、化学的脱臭機
構、物理的吸着脱臭機構、物理化学的脱臭機構のい
ずれかの消臭機構を利用して加工されたものである。
感覚的消臭機構は、a.芳香系、b.マスキング系、
c.中和系などがあり、いずれもシトラール、ベンジル
アセテート、テレピン油等の芳香剤を用いて悪臭を感じ
にくくするものである。この機構は、臭気を無くすわけ
ではなく、芳香剤を含めた何らかの臭気が残り、用途も
限定される。化学的脱臭機構は、a.酸化還元法、
b.付加縮合法、等があり、アクリル酸系化合物、フェ
ノール系化合物、硫酸マンガンLアスコルビン酸系化合
物、イミン系化合物等が用いられ、これらの物質と悪臭
物質が化学反応を起こし、無臭物質に変化、あるいは結
合することによって悪臭を消すものである。この機構
は、化学反応を利用するものであり、酸性の消臭剤はア
ルカリ性の悪臭に効果的であるといったように、消臭剤
によって消臭できる臭気が限定され、タバコ臭の様な数
千種の化学物質が混合した臭気は消臭できない。また、
より多種の臭気を消すことを目的として、2種以上の消
臭剤を混合して用いても、消臭剤どうしが反応し、(i)
消臭機能が損なわれる、(ii)安定した加工ができない、
と言った問題が 生じる。物理的吸着脱臭機構とは、
活性炭、活性白土、セラミックス、ゼオライト、竹粉末
を乾留して得られる乾留竹、の多孔質体が用いられ、多
孔質体表面上の物理的な吸着機構を利用したものであ
る。これらは、化学的脱臭機構に比較すると、幅広い臭
気に対し効果を示す(実公平6−34105号公報、特
開平6−73665号公報)。しかし、これらの物理的
脱臭機構においても活性炭はアンモニア臭を除去しにく
い、乾留竹は、メチルメルカプタン等腐野菜臭などを除
去しにくい等、やはり臭気を限定するものであり、生活
臭を含む4大悪臭(アンモニア、硫化水素、トリメチル
アミン、メチルメルカプタン)、タバコ臭、等を効果的
に除去できるものはない。また、乾留竹などでは、アン
モニア臭等、悪臭を除去するが、竹本来の持つ臭気が強
く、用途を限定せざるを得ないといった問題がある。
物理化学的脱臭機能とは、活性炭など多孔質体に酸、ア
ルカリなど化学物質を添着したものを用い、物理的脱臭
機構と化学的脱臭機構の双方を利用するものであるが、
物理的消臭機構及び化学的脱臭機構の問題点を解決する
ものではない。
スカバーの性能である汚れ防止に加え、衣服に付着した
タバコ臭などの悪臭を除去し、更には衣服からの悪臭の
飛散を防止するという新規な性能を付与することを目的
とする。
達成するために鋭意検討した結果、消臭機能を付与した
通気性シートをドレスカバーの少なくとも一部、好まし
くは両面、に用いるという、悪臭発生源の存在する空間
に対し消臭機能を有する通気性シートの有効面積を著し
く大きく取る構造を取ることによって、衣服から飛散す
る悪臭物質を極めて効率的に除去しかつドレスカバー外
への悪臭の飛散を防止することを見い出し、本発明に至
った。また、タバコ臭といった多くの化学物質の複合臭
に対しては、通気性シートの間に活性炭粉末がホットメ
ルト剤で接着されている消臭シートを片面に、塩基性臭
吸着剤を付与した通気性シートをもう片面に用いたドレ
スカバーによって極めて効果的に衣服に付着したタバコ
臭を除去できることを見い出し、本発明に至った。つま
り、活性炭粉末は塩基性臭の消臭機能が若干低いが、あ
る程度の塩基性臭消臭機能と酸性臭、中性臭の消臭機能
を備えており、これを用いた消臭シートと、塩基性臭を
集中的に除去する塩基性臭吸着剤を付与した通気性シー
トのそれぞれをドレスカバーの両面に用いるという構造
は、従来、不可能であった極めて多くの化学物質の複合
臭であるタバコ臭の除去を極めて効果的に実現できるこ
とが分かった。
てなるドレスカバ−であって、該通気性シート状物とし
て、消臭剤を付着させた消臭シート状物を用いることを
特徴とするドレスカバー、 (2)通気性シート状物として、活性炭粉末を10〜1
00g/m2 付着させた消臭シート状物が用いられてい
る前記(1)のドレスカバー。 (3)消臭シート状物が、シート間に活性炭粉末がホッ
トメルト剤で固着されてなる消臭積層シートである前記
(2)のドレスカバー。 (4)通気性シ−ト状物として、塩基性臭吸着剤を0.
3〜5g/m2 付着させた消臭シートが併用されている
前記(2)又は(3)のドレスカバー。 (5)前記活性炭粉末を10〜100g/m2 付着させ
た消臭シート状物を片面に、前記塩基性臭吸着剤が付与
されてなる消臭シートをもう一方の面に使用してなる前
記(4)のドレスカバ−。 (6)シート間に活性炭粉末がホットメルト剤で固着さ
れてなるドレスカバ−用消臭積層シート、 (7)通気性シート上に活性炭粉末とホットメルト剤を
散布した後、通気性シートを重ね、熱プレスすることに
より接着一体化することを特徴とするドレスカバー用消
臭積層シートの製造方法である。以下、本発明について
説明する。
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レートなどに代表される樹脂フィルムの有孔シート、
紙、編み物、織物、不織布等の繊維質シート状物、及び
これら繊維質シート状物と樹脂の複合シート、これら
の積層シ−ト等がある。これらのうち、織物や不織布シ
ートは、有効フィルムに比べ均一な通気性を有する上、
紙、編み物より寸法安定性、強度が強く、特に好まし
い。
毛、麻、パルプに代表される天然繊維、レーヨンなど半
合成繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、
ポリエステル、ポリビニルアルコールに代表される合成
繊維、などいずれの繊維も使用することが出来、素材は
限定されるものではない。又、不織布に関しては、スパ
ンボンド法、スパンレース法、カードニードルパンチ
法、樹脂接着法、フラッシュ紡糸法、メルトブロー法な
どいずれの製法で作成された不織布でもよい。スパンボ
ンド法で製造される合繊長繊維不織布は対磨耗性、引っ
張り強力など力学的な物性が高い上、通気性も高く好ま
しい。また、接着強力、生産性の観点から、単糸繊度は
1〜10d、また目付10〜120g/m2が好まし
い。
状物をその少なくとも一部に使用してなるものである。
すなわち、2枚の通気性シ−ト状物を重ね合わせて縫製
したものはもちろん、通気性シ−ト状物とポリプロピレ
ンフィルム、ポリエチレンフィルム、塩化ビニルシ−ト
等の非通気性のシ−ト状物とを重ね合わせて縫製したも
の、通気性シ−ト状物と非通気性のシ−ト状物からなる
シ−ト状物と、通気性シ−ト状物或いは非通気性のシ−
ト状物を重ね合わせて縫製したもの等があるが、消臭剤
が袋内の悪臭分子を吸着することにより袋外から新鮮な
空気が入る際、カバー全体から入ることが悪臭分子の濃
度分布を均一にし、消臭効果が速くなる点から通気性状
物はカバー全体中の50%以上であることが好ましい。
全体を覆うものであれば、特に限定されるものではない
が、シ−ト1枚を袋状に縫製したもの、2枚以上のシ−
トを袋状に縫製したもの、又は1枚以上のシ−トを用
い、片側若しくは両側に襠を設けた袋状のもの等のほ
か、シートを張り合わせたもの等があるが、悪臭の飛散
を防止する点から、袋状のものであることが好ましい。
また、カバーには必要に応じて、ファスナ−、スリット
等を設けることも可能であるが、衣服に付着した悪臭の
飛散を防止する点から、衣服を包んだ状態で、密閉状態
を保つようにされていることが好ましい。
−とは異なり、上記通気性シ−ト状物として、消臭剤を
付着させた消臭シ−ト状物を用いることが肝要である。
本発明における消臭剤は消臭機能を有するものをいい、 付加縮合反応を利用したアクリル酸エステル、マレイ
ン酸エステルなど分子内に二重結合を有する化合物やグ
リオキザールなど縮合作用を有する化合物、または中
和、酸化還元反応を利用した有機酸系化合物などの化学
的消臭剤、 固体表面上の物理的な悪臭物質の吸着を利用した活性
炭、活性白土、セラミックス、ゼオライトなどの物理吸
着消臭剤、 物理吸着消臭剤に化学的消臭剤添着させた物理化学吸
着剤、が好ましい。
ドなどの芳香系消臭剤や木酢液、ベンジルアセテートな
どのマスキング系消臭剤といった感覚的消臭剤は、他の
臭気を飛散させることにより悪臭を感覚的に感じにくく
するものであり、ドレスカバーに用いると悪臭を除去す
るどころか、他の臭気まで付着してしまい好ましくな
い。
活性炭は、化学的消臭剤が悪臭物質のイオン性や官能基
によって消臭される悪臭が限定され易いのに対し、より
広範囲の悪臭の吸着し、酸臭、アルカリ臭、中性臭など
が多数複合したタバコ臭などの悪臭に対して効果的であ
り、本発明においては特に好ましい。本発明において、
消臭剤の付着量は使用する消臭剤の種類、形態等によっ
て異なるが、好ましくは袋全体に対して0.01〜30
0g/m2 、更に好ましくは0.3〜100g/m2 で
ある。
数の臭い成分に対して消臭機能を有する消臭剤であれば
よく、その形態も紛状、粒状、繊維状等いかなるもので
もよい。本発明における消臭剤は、通気性シートから脱
落しない程度に支持されていれば良く、通気性シート状
物上にエマルジョン系接着剤、溶剤系接着剤、ホットメ
ルト系接着剤など通常使用される接着剤により、接着し
てよい。あるいは、消臭剤単独で成膜性を有する場合、
接着剤を用いなくてもよい。
シ−ト状物には、消臭繊維を用いたシ−ト状物も含まれ
る。すなわち、例えば繊維にカルボキシル基のようなア
ニオン基を共重合やグラフト重合等によって導入した消
臭繊維、また該アニオン基に遷移金属を付与することに
よって配位結合によっても消臭できるようにした消臭繊
維などの、化学吸着が主たる消臭機構として消臭性能を
発現させる消臭繊維を用いたシ−ト状物を使用すること
ができる。特にアミノ基を有する化合物(好ましくはア
ミノ基を有する高分子化合物)を繊維に含有させたタバ
コ消臭繊維、さらに好ましくは、いわゆる製造後の繊維
糸条や繊維布帛への後加工ではなく、ポリマー段階、原
糸原綿段階で消臭機能を付与したタバコ消臭繊維を用い
ることは特に効果的である。このような繊維としては、
例えば本出願人が先に特願平7−160264号で提案
した消臭繊維(特に悪臭性のカルボニル基を含有する化
合物例えばアセトアルデヒドや酸性化合物の悪臭に効果
的)や特願平7−172539号で提案した消臭繊維
(特にタバコ臭に効果的)が挙げられ、これらの繊維
は、その大きな消臭能力と相まって臭い残りが大きく改
善されるものである。これらのうち、前者(特願平7−
160264号)は酸性基を繊維当たり0.01〜2.
5mol/kg含有する繊維にアミノ基が0.03〜3
mol/kg湿熱結合された消臭繊維である。含有量が
この範囲をはずれると、消臭性、取扱い性、繊維製造面
に問題があり、消臭性能が不足する。なお、ここで、酸
性基を含有する繊維としては、カルボキシル基、スルホ
ン酸基などの酸性基を有するアクリル系合成繊維、モダ
クリル系合成繊維、セルロース系繊維が好ましい。アミ
ノ基を湿熱結合させるには、特に好ましくはアクリル系
合成繊維やモダクリル系合成繊維の製造段階において、
未乾燥糸にアミノ基を有する化合物を付着させた後、湿
熱処理すればよい。アミノ基を有する化合物としては、
スルファニル酸、メタニル酸、オルタニル酸などがある
が2官能基以上のアミノ基を有する化合物が好ましく、
硫酸ヒドロキシアミン、エチレンジアミン、ジアミノプ
ロピルアミン等がある。特に好ましくは2官能基以上の
アミノ基を有する高分子化合物がよく、ポリエチレンイ
ミン、ポリアリルアミン、アミン変性アクリルポリマ
ー、キトサンの一種以上がある。また、後者(特願平7
−172539号)はモノマー1単位当たりのアミノ基
の含有量が1〜2当量で、重合度が7〜2400のポリ
マーを繊維内部に埋没した状態で0.1〜10%owf
含有する人造繊維と、0.2〜10当量/kgの陰イオ
ン性官能基または該陰イオン性官能基が0.1〜5当量
/kgの遷移金属と結合した遷移金属塩を含有する消臭
繊維である。含有量や重合度などがこの範囲をはずれる
と、消臭性、取扱い性、繊維製造面に問題があり、消臭
性能が不足する。なお、ここで、アミノ基含有ポリマー
としては、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミン、
アミノ変性アクリルポリマーなどの一種以上があり、ア
ミノ基含有ポリマーを繊維内部に埋没させるには、湿式
紡糸の際に、紡糸し乾燥前にディップ槽等で含浸処理す
る方法がある。陰イオン性官能基としては、カルボキシ
ル基及び/又はスルホン基が好ましく、特にカルボキシ
ル基が好ましく、カルボキシル基を含有させるには、例
えばアクリル繊維をアルカリによって加水分解する、ア
クリル酸等のカルボキシル基含有ポリマーを共重合また
はポリマーブレンド、さらには湿式紡糸後、未乾燥状態
で該ポリマー水溶液に浸漬、乾燥する方法がある。遷移
金属としては、銅亜鉛などがあり、遷移金属塩として
は、銅化合物(CuSO4 、Cu(NO3 )2 等)、亜
鉛化合物(ZnSO4 、Zn(NO3 )2 等)が好まし
い。なお、ここで、人造繊維とはキュプラ、ビスコース
などのレーヨン、アセテート、ポリエステル、アクリル
等の合成繊維をいい、繊維とは、人造繊維に加えて絹、
羊毛、麻などの天然繊維を包含したものである。
に、化学分解あるいは物理吸着機構を主たる消臭機構と
する消臭繊維を使用してもよい。化学分解を主たる消臭
機構とする消臭繊維は特に限定するものではないが例え
ば繊維にフタロシアニン及び鉄を付与した繊維、L−ア
スコルビン酸及び鉄を後加工や練り混みなどにより付与
した繊維などが用いることができる。また該消臭繊維自
体が嵩高加工されたものであっても差し支えない。また
物理吸着を主たる消臭機構とする消臭繊維としては活性
炭繊維や繊維にケイ酸アルミニウムのようなセラミック
粉末を後加工や練り混み等により付与した繊維などを用
いることが出来る。
しては粉末活性炭が好ましい。本発明で使用する粉末活
性炭は、通常使用される椰子殻、タール、樹脂を原料と
し焼成して得られる多孔質粉体を言う。特に、椰子殻を
原料とし、20〜80メッシュに分留された活性炭は、
通常のペレット状(粒径4mm)の活性炭等に対し、比
表面積が大きく消臭性能の即効性の高く好ましい。
用する場合、活性炭付着量は、消臭性能、生産性の面か
ら10〜100g/m2 が好ましい。10g/m2 より
少ないとたとえドレスカバーの構造をとっても消臭性能
が低く十分にタバコ臭を除去し得ない。一方、100g
/m2 より多いと消臭性能的には十分であるが、風合が
著しく硬くなる上、ホットメルト剤を用いて固着させる
には極めて大きな熱量を必要とし生産性に劣り、その
上、縫製が著しく困難となり好ましくない。尚、活性炭
の付着量は10〜40g/m2 が生産性、風合いの点で
より好ましい。
末を用いた場合、通気性シ−ト状物は、通気性シート2
枚の間に活性炭粉末がホットメルト剤で接着されている
積層シート構造を取ることが消臭性能面、風合面から特
に好ましい。本発明で言うホットメルト剤としては、使
用する通気性シートより融点の低いものを使用すること
ができる。即ち、通常の貼り合わせ芯地の接着に使用さ
れるポリエチレン系、酢酸ビニル系、ナイロン系、ポリ
エステル系、及びこれら2種以上の複合物などのホット
メルト剤を使用できる。中でも酢酸ビニル系または、酢
酸ビニル系樹脂とその他の樹脂との混合物は、融点が低
いため生産効率が高く好ましい。ホットメルト剤の付着
量は、使用する活性炭粉末量の重量比で50%〜200
%とすることが好ましい。50%より少ないと、接着不
足となり活性炭粉末が固着されずシートから脱落しやす
くなり、またシート裁断時などの取扱中に2枚の通気性
シートが剥離するといった問題を生じる。一方、200
%より多くなると活性炭表面の大部分をホットメルト剤
で覆うことになり消臭性能を損なうこととなる。また風
合い、縫製の観点から、100〜170%が好ましい。
だけでは塩基性臭であるアンモニアを吸着しにくい点か
ら消臭剤として、上記の活性炭とともに塩基性臭吸収剤
を併用することが好ましい。特に、たばこ臭など、生活
の中で発生する悪臭はその大部分が複合臭であり、塩基
性臭、酸性臭、中性臭のうち2種以上が混合している。
従来の消臭性能を有する商品の殆どは、この複合臭のう
ち一部を除去するものであるが、本発明は、活性炭とと
もに塩基性臭吸収剤を併用することによって、両消臭剤
の効果を損なうことなく、たばこの悪臭全体を消すこと
を可能にしたものである。
クリル酸系、マレイン酸系、多価フェノール系、酢酸金
属塩、硫酸マンガン、アスコルビン酸系等の酸性化学的
消臭剤、酸添着した活性炭、ゼオライト、セラミックス
などの物理化学的吸着剤をいう。つまり、タバコ臭は、
ニコチン類(ピリジン、ピロールなどニコチンの変成体
も含む)、アンモニア、トリメチルアミンなどの塩基性
臭が比較的多く存在するため、塩基性臭吸着剤を付与し
た通気性シートを片面に用いることにより、より効果的
に衣服に付着したタバコ臭の除去が可能となる。塩基性
臭消臭剤の付着量は0.3g/m2 〜5g/m2 が好ま
しい。0.3g/m2 以下であるとドレスカバーの形態
をとっても、消臭性能は低く十分にタバコ臭は除去され
ない。また、5g/m2 以上となると接着剤を用いなく
とも著しく風合が硬くなり、縫製が著しく困難となり好
ましくない。。
−ト及びその製造方法について説明する。本発明のドレ
スカバ−用消臭積層シ−トは、シート間に活性炭粉末が
ホットメルト剤で固着されてなる積層シートである。こ
こで、活性炭粉末はシート状物から脱離しない程度に支
持されていればよく、活性炭粉末表面の一部がホットメ
ルト剤により通気性シートに接合することによって支持
される。即ち、得られたシートは活性炭粉末、ホットメ
ルト剤、通気性シート状物がホットメルト剤により点接
着されているために、活性炭粉末の表面が接着剤によ
り、覆われることが少なく消臭性能高く維持したまま通
気性シートに支持できる。また、この様な接合形態は、
点接着であるために風合上も柔軟な消臭シートが得られ
る。
粉末とホットメルト剤を通気性シート上に散布した後、
別の通気性シート状物を重ね、熱プレスすることにより
接着一体化する製造方法によって得られる。即ち、予
め、活性炭粉末、ホットメルト剤の混合粉体をホモキサ
ー、回転型混合機など通常用いられる粉体混合機を用い
て作成する。次に、接着芯地などを製造する際使用され
る粉体振り落とし装置によって該混合粉体を通気性シー
ト上に散布する。更に、通気性シートを重ねた上で熱プ
レスロールによってホットメルト剤を軟化あるいは融解
させ接着一体化させる。
る。実施例中では、ことわりの無い限り全て、重量を基
準とするものとする。また、以下の方法によって官能試
験を行いドレスカバー性能を評価した。 10畳間(40.5m3)の部屋にウール生地を用い
た紳士背広を吊るし、160本のタバコ(日本たばこ産
業(株)製 商品名「マイルドセブン」)を燃焼させ、
2時間放置する。 紳士背広を取り出し、ドレスカバーを掛けた上で、
4.5畳間(13.1m3)に吊るし、2時間放置した
後、以下の方法により官能評価を行う。 6人のモニターにタバコの臭いと告知した上で、紳士
背広、4.5畳間中空気の臭気を表1の基準に従い、判
別させた。また、比較として、で取り出した直後の紳
士背広の初期臭気強度および、紳士背広を入れる前の
4.5畳間中の空気臭気強度、ドレスカバーを掛けずに
4.5畳間に吊るし2時間放置した後紳士背広の臭気強
度、4.5畳間中空気の臭気強度を表1の基準に従い判
別させた。
て紡糸口金からエアーサッカーで牽引して、均一な長繊
維ウェブを作成し、これを均一に配置された凸部を有す
るエンボスロールと表面が平滑な下部ロールとの間で熱
圧着し、繊度2d、目付30g/m2、の長繊維不織布
を得た。
たヤシガラ活性炭粉末及び粒度30〜40メッシュに分
留された融点83℃、メルトインデックス20であるE
VA系粉末ホットメルト剤を重量比で1:1となるよう
に回転型粉体混合機で混合し、活性炭粉末、ホットメル
ト剤粉末の混合粉体を得た。次に、通常、紙や布帛にラ
ミネートに使用される粉体散布装置を具備した熱ロール
接合型のラミネート装置を用い、先に作成した長繊維不
織布上に活性炭粉末とホットメルト剤粉末の合計が60
g/m2になるよう散布した。更に、同様の長繊維不織
布を重ね、150℃に熱せられた熱プレスロールにて接
合を行い消臭積層シートAを得た。
作成した長繊維不織布を各々90cm×60cmの長方
形に切り出し、重ね合わせた上で、長方形の1長辺にフ
ァスナーを取り付けた上で、他の3辺をウェルダー型縫
製機で接合し、消臭積層シートを片面に用いた袋状物を
得た。更に、洋服ハンガーの引掛け部を通すために、接
合した1短辺中央部に5cmの切り目を入れ、ドレスカ
バーとし、評価に供した。
4.5畳間中空気臭気強度評価結果を、表4に示す。表
3及び表4より、初期臭気強度4.2であった紳士背広
をカバー無しの状態で4.5畳間に吊るしておくと、紳
士背広に付着していたタバコ臭の一部が部屋の空気中に
飛散し、紳士背広自体の臭気強度は2.8となり、部屋
の空気の臭気強度は、0から1.8まで上がっているこ
とが分かる。これに比べ実施例1では、紳士背広自体の
臭気強度は1.8であり、カバー無しの状態に比べタバ
コ臭が除去されていることが分かる。一方、4.5畳間
中の空気臭気強度も1.1であり、カバー無しの状態に
比べ紳士背広からのタバコ臭の飛散を防いでいることが
分かる。
m2 、繊度2dの長繊維不織布を得た。次に粒度32〜
60メッシュに分留されたヤシガラ活性炭粉末及び粒度
30〜40メッシュに分留された融点83℃、メルトイ
ンデックス20であるEVA系粉末ホットメルト剤を重
量比で1:1となるように回転型粉体混合機で混合し、
活性炭粉末、ホットメルト剤粉末の混合粉体を得た。次
に、通常、紙や布帛にのラミネートに使用される粉体散
布装置を具備した熱ロール接合型のラミネート装置を用
い、先に作成した長繊維不織布上に活性炭粉末とホット
メルト剤粉末の合計が60g/m2になるよう散布し
た。更に、同様の長繊維不織布を重ね、150℃に熱せ
られた熱プレスロールにて接合を行い消臭積層シートA
を得た。
g/m2のポリプロピレンフィルムを、各々90cm×
60cmの長方形に切り出し、重ね合わせ、長方形の1
長辺にファスナーを取り付けた上で、他の3辺をウェル
ダー型縫製機で接合し消臭積層シートを片面に用いた袋
状物を得た。更に、洋服ハンガーの引掛け部を通すため
に、接合した1短辺中央部に5cmの切り目を入れ、ド
レスカバーとし、評価に供した。
4.5畳間中空気臭気強度評価結果を表4に示す。表3
及び表4より、実施例2では、紳士背広自体の臭気強度
は、2.0であり、カバー無しの状態に比べタバコ臭が
除去されていることが分かる。一方、4.5畳間中の空
気臭気強度も0.5であり、カバー無しの状態に比べ紳
士背広からのタバコ臭の飛散を防いでいることが分か
る。4.5畳間中の空気臭気強度が、実施例1より低い
レベルに抑えられているのは、ドレスカバーの片面が通
気性のほとんど無いポリプロピレンフィルムであるた
め、フィルム面からのタバコ臭の飛散が極端に少ないた
めである。
m2、繊度2dの長繊維不織布を得た。次いで、粒度3
2〜60メッシュに分留されたヤシガラ活性炭粉末及び
粒度30〜40メッシュに分留された融点83℃、メル
トインデックス20であるEVA系粉末ホットメルト剤
を重量比で1:1となるように回転型粉体混合機で混合
し、活性炭粉末、ホットメルト剤粉末の混合粉体を得
た。次に、通常、紙や布帛のラミネートに使用される粉
体散布装置を具備した熱ロール接合型のラミネート装置
を用い、先に作成した長繊維不織布上に活性炭粉末とホ
ットメルト剤粉末の合計が60g/m2になるよう散布
した。更に、同様の長繊維不織布を重ね、150℃に熱
せられた熱プレスロールにて接合を行い消臭積層シート
Aを得た。
脂製 NOC−Zn)の3%水溶液に先に作成した長繊
維不織布を浸漬し、水溶液付着量が30g/m2になる
ようにマングル型ロール絞り機を用い搾液した後、15
0℃で3分間乾燥し、消臭剤有効成分付着量0.9g/
m2の消臭シートBを得た。表2に示す通り、消臭積層
シートAと消臭シートBを各々90cm×60cmの長
方形に切り出し、重ね合わせ、長方形の1長辺にファス
ナーを取り付けた上で、他の3辺をウェルダー型縫製機
で接合し消臭シートを両面に用いた袋状物を得た。更
に、洋服ハンガーの引掛け部を通すために、接合した1
短辺中央部に5cmの切り目を入れ、ドレスカバーと
し、評価に供した。
4.5畳間中空気臭気強度評価結果を、表4に示す。表
3及び表4より、実施例3では、紳士背広自体の臭気強
度は、1.5であり、カバー無しの状態に比べ極めて効
果的にタバコ臭が除去されていることが分かる。一方、
4.5畳間中の空気臭気強度も1.0であり、カバー無
しの状態に比べ紳士背広からのタバコ臭の飛散を防いで
いることが分かる。
m2、繊度2dの長繊維不織布を得た。次いで、粒度3
2〜60メッシュに分留されたヤシガラ活性炭粉末及び
粒度30〜40メッシュに分留された融点83℃、メル
トインデックス20であるEVA系粉末ホットメルト剤
を重量比で1:1となるように回転型粉体混合機で混合
し、活性炭粉末、ホットメルト剤粉末の混合粉体を得
た。次に、通常、紙や布帛のラミネートに使用される粉
体散布装置を具備した熱ロール接合型のラミネート装置
を用い、先に作成した長繊維不織布上に活性炭粉末とホ
ットメルト剤粉末の合計が30g/m2になるよう散布
した。更に、同様の長繊維不織布を重ね、150℃に熱
せられた熱プレスロールにて接合を行い消臭積層シート
Aを得た。
脂製 NOC−Zn)の3%水溶液に先に作成した長繊
維不織布を浸漬し、水溶液付着量30g/m2になるよ
うにマングル型ロール絞り機を用い搾液した後、150
℃で3分間乾燥し、消臭剤有効成分付着量0.9g/m
2の消臭シートBを得た。表2に示す通り、消臭積層シ
ートAと消臭シートBを各々90cm×60cmの長方
形に切り出し、重ね合わせ、長方形の1長辺にファスナ
ーを取り付けた上で、他の3辺をウェルダー型縫製機で
接合し消臭シートを両面に用いた袋状物を得た。更に、
洋服ハンガーの引掛け部を通すために、接合した1短辺
中央部に5cmの切り目を入れ、ドレスカバーとし、評
価に供した。
4.5畳間中空気臭気強度評価結果を、表4に示す。表
3及び表4より、実施例4では、紳士背広自体の臭気強
度は、2.0であり、カバー無しの状態に比べ極めて効
果的にタバコ臭が除去されていることが分かる。一方、
4.5畳間中の空気臭気強度も0.8であり、カバー無
しの状態に比べ紳士背広からのタバコ臭の飛散を防いで
いることが分かる。
m2、繊度2dの長繊維不織布を得た。次いで、該長繊
維不織布2枚を各々90cm×60cmの長方形に切り
出し、重ね合わせ、長方形の1長辺にファスナーを取り
付けた上で、他の3辺をウェルダー型縫製機で接合しポ
リエステルスパンボンドを両面に用いた袋状物を得た。
更に、洋服ハンガーの引掛け部を通すために、接合した
1短辺中央部に5cmの切り目を入れ、ドレスカバーと
し、評価に供した。
4.5畳間中空気臭気強度評価結果を、表4に示す。表
3及び表4より、比較例1では、紳士背広自体の臭気強
度は、3.0であり、カバー無しの状態に比べ、タバコ
臭がカバー内にこもり消臭効果は無い。一方、4.5畳
間中の空気臭気強度も1.5であり、カバー無しの状態
に比べると紳士背広からのタバコ臭の飛散を防いでいる
が、実施例1〜3に比較して、カバー外へのタバコ臭の
飛散が多いことが分かる。
枚を各々90cm×60cmの長方形に切り出し、重ね
合わせ、長方形の1長辺にファスナーを取り付けた上
で、他の3辺をウェルダー型縫製機で接合しポリプロピ
レンフィルムを両面に用いた袋状物を得た。更に、洋服
ハンガーの引掛け部を通すために、接合した1短辺中央
部に5cmの切り目を入れ、ドレスカバーとし、評価に
供した。
4.5畳間中空気臭気強度評価結果を、表4に示す。表
3及び表4より、比較例2では、紳士背広自体の臭気強
度は、3.8であり、カバー無しの状態に比べ、かなり
強いタバコ臭が付着したままであることが分かる。一
方、4.5畳間中の空気臭気強度は0.5であり、紳士
背広からのタバコ臭の飛散は、かなり低いレベルに抑え
られている。これは、ドレスカバーの両面がほとんど通
気性のないポリプロピレンフィルムであるためであり、
ほぼ完全にタバコ臭がカバー内に閉じこめられているか
らであり消臭効果は認められない。
m2、繊度2dの長繊維不織布を得た。次いで、粒度3
2〜60メッシュに分留されたヤシガラ活性炭粉末及び
粒度30〜40メッシュに分留された融点83℃、メル
トインデックス20であるEVA系粉末ホットメルト剤
を重量比で1:1となるように回転型粉体混合機で混合
し、活性炭粉末、ホットメルト剤粉末の混合粉体を得
た。次に、通常、紙や布帛のラミネートに使用される粉
体散布装置を具備した熱ロール接合型のラミネート装置
を用い、先に作成した長繊維不織布上に活性炭粉末とホ
ットメルト剤粉末の合計が60g/m2になるよう散布
した。更に、同様の長繊維不織布を重ね、150℃に熱
せられた熱プレスロールにて接合を行い消臭積層シート
Aを得た。
脂製 NOC−Zn)の3%水溶液に先に作成した長繊
維不織布を浸漬し、水溶液付着量が30g/m2になる
ようにマングル型ロール絞り機を用い搾液した後、15
0℃で3分間乾燥し、消臭剤有効成分付着量0.9g/
m2の消臭シートBを得た。表2に示す通り、消臭積層
シートAと消臭シートBを各々90cm×60cmの長
方形に切り出し、縫製せずに消臭積層シートAをタバコ
臭の付着した紳士背広の背面に消臭シートBを表面に重
ね両面テープで固定し、実施例1〜3、比較例1〜2と
同様に4.5畳間(13.1m3)に吊るし、2時間放
置した後、官能評価を行った。即ち、消臭シート状物に
よる袋状物を作成せずに、紳士背広に重ね合わせただけ
の構造として官能試験に供した。
4.5畳間中空気臭気強度評価結果を、表4に示す。表
3及び表4より、比較例3では、紳士背広自体の臭気強
度は、2.5であり、カバー無しの状態に比べ多少はタ
バコ臭が除去されているが、4.5畳間中の空気臭気強
度は1.7であり、4.5畳間にかなり悪臭を飛散して
いることが分かる。
m2、繊度2dの長繊維不織布を得た。次いで、粒度3
2〜60メッシュに分留されたヤシガラ活性炭粉末及び
粒度30〜40メッシュに分留された融点83℃、メル
トインデックス20であるEVA系粉末ホットメルト剤
を重量比で1:1となるように回転型粉体混合機で混合
し、活性炭粉末、ホットメルト剤粉末の混合粉体を得
た。次に、通常、紙や布帛のラミネートに使用される粉
体散布装置を具備した熱ロール接合型のラミネート装置
を用い、先に作成した長繊維不織布上に活性炭粉末とホ
ットメルト剤粉末の合計が6g/m2になるよう散布し
た。更に、同様の長繊維不織布を重ね、150℃に熱せ
られた熱プレスロールにて接合を行い消臭積層シートA
を得た。
脂製 NOC−Zn)の3%水溶液に先に作成した長繊
維不織布を浸漬し、水溶液付着量30g/m2になるよ
うにマングル型ロール絞り機を用い搾液した後、150
℃で3分間乾燥し、消臭剤有効成分付着量0.9g/m
2の消臭シートBを得た。表2に示すとおり、消臭積層
シートAと消臭シートBを各々90cm×60cmの長
方形に切り出し、重ね合わせ、長方形の1長辺にファス
ナーを取り付けた上で、他の3辺をウェルダー型縫製機
で接合し消臭シートを両面に用いた袋状物を得た。更
に、洋服ハンガーの引掛け部を通すために、接合した1
短辺中央部に5cmの切り目を入れ、ドレスカバーと
し、評価に供した。
4.5畳間中空気臭気強度評価結果を、表4に示す。表
3及び表4より、比較例4では、紳士背広自体の臭気強
度は、 2.5であり、カバ−無しに比べればタバコ臭
を除去しているが、実施例1〜4に比べ、その程度は低
い。一方、4.5畳間中の空気臭気強度も1.5であ
り、カバー無しの状態に比べ紳士背広からのタバコ臭の
飛散をほとんど防いでいないことが分かる。
m2、繊度2dの長繊維不織布を得た。次いで、粒度3
2〜60メッシュに分留されたヤシガラ活性炭粉末及び
粒度30〜40メッシュに分留された融点83℃、メル
トインデックス20であるEVA系粉末ホットメルト剤
を重量比で1:1となるように回転型粉体混合機で混合
し、活性炭粉末、ホットメルト剤粉末の混合粉体を得
た。次に、通常、紙や布帛のラミネートに使用される粉
体散布装置を具備した熱ロール接合型のラミネート装置
を用い、先に作成した長繊維不織布上に活性炭粉末とホ
ットメルト剤粉末の合計が60g/m2になるよう散布
した。更に、同様の長繊維不織布を重ね、150℃に熱
せられた熱プレスロールにて接合を行い消臭積層シート
Aを得た。
脂製 NOC−Zn)の0.1%水溶液に先に作成した
長繊維不織布を浸漬し、水溶液付着量20g/m2にな
るようにマングル型ロール絞り機を用い搾液した後、1
50℃で3分間乾燥し、消臭剤有効成分付着量0.2g
/m2の消臭シートBを得た。表2に示す通り、消臭積
層シートAと消臭シートBを各々90cm×60cmの
長方形に切り出し、重ね合わせた上で、長方形の1長辺
にファスナーを取り付けた上で、他の3辺をウェルダー
型縫製機で接合し消臭シートを両面に用いた袋状物を得
た。更に、洋服ハンガーの引掛け部を通すために、接合
した1短辺中央部に5cmの切り目を入れ、ドレスカバ
ーとし、評価に供した。
4.5畳間中空気臭気強度評価結果を、表4に示す。表
3及び表4より、比較例5では、紳士背広自体の臭気強
度は、 2.3であり、カバー無しの状態に比べ、タバ
コ臭を除去しているが、実施例1〜4に比べると、その
効果は少ない。一方、4.5畳間中の空気臭気強度も
1.3であり、カバー無しの状態に比べ紳士背広からの
タバコ臭の飛散をほとんど防いでいないことが分かる。
したようにタバコ臭などの悪臭が付着した衣類を収納し
た場合、衣類から効果的に悪臭を除去できる。更に、衣
類からタバコ臭などの悪臭の飛散を防止する効果を生ず
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 通気性シ−ト状物をその少なくとも一部
に使用してなるドレスカバ−であって、該通気性シート
状物として、消臭剤を付着させた消臭シート状物を用い
ることを特徴とするドレスカバー。 - 【請求項2】 通気性シート状物として、活性炭粉末を
10〜100g/m2付着させた消臭シート状物が用い
られている請求項1記載のドレスカバー。 - 【請求項3】 消臭シート状物が、シート間に活性炭粉
末がホットメルト剤で固着されてなる消臭積層シートで
ある請求項2記載のドレスカバー。 - 【請求項4】 通気性シ−ト状物として、塩基性臭吸着
剤を0.3〜5g/m 2 付着させた消臭シートが併用さ
れている請求項2又は3記載のドレスカバー。 - 【請求項5】 前記活性炭粉末を10〜100g/m2
付着させた消臭シート状物を片面に、前記塩基性臭吸着
剤が付与されてなる消臭シートをもう一方の面に使用し
てなる請求項4記載のドレスカバ−。 - 【請求項6】 シート間に活性炭粉末がホットメルト剤
で固着されてなるドレスカバ−用消臭積層シート。 - 【請求項7】 通気性シート上に活性炭粉末とホットメ
ルト剤を散布した後、通気性シートを重ね、熱プレスす
ることにより接着一体化することを特徴とするドレスカ
バー用消臭積層シートの製造方法。
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JP1351795 | 1995-01-31 | ||
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2393394A (en) * | 2002-09-26 | 2004-03-31 | Reckitt Benckiser | Odour absorbing clothes cover |
JP2009000213A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | St Kk | 脱臭シートの製造方法 |
JP2009227338A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-10-08 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 作業服類の保管袋及びこれを用いた保管方法 |
JP2014113214A (ja) * | 2012-12-06 | 2014-06-26 | Suminoe Textile Co Ltd | タバコ臭消臭フィルター |
WO2015015671A1 (ja) * | 2013-08-01 | 2015-02-05 | 株式会社Nbcメッシュテック | 空気清浄機 |
-
1996
- 1996-01-29 JP JP01277296A patent/JP3575899B2/ja not_active Expired - Fee Related
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GB2393394A (en) * | 2002-09-26 | 2004-03-31 | Reckitt Benckiser | Odour absorbing clothes cover |
WO2004028317A1 (en) * | 2002-09-26 | 2004-04-08 | Reckitt Benckiser (Uk) Limited | Odour absorbing clothes cover |
JP2009000213A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | St Kk | 脱臭シートの製造方法 |
JP2009227338A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-10-08 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 作業服類の保管袋及びこれを用いた保管方法 |
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WO2015015671A1 (ja) * | 2013-08-01 | 2015-02-05 | 株式会社Nbcメッシュテック | 空気清浄機 |
JPWO2015015671A1 (ja) * | 2013-08-01 | 2017-03-02 | 株式会社Nbcメッシュテック | 空気清浄機 |
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