JPH08265576A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH08265576A
JPH08265576A JP7093062A JP9306295A JPH08265576A JP H08265576 A JPH08265576 A JP H08265576A JP 7093062 A JP7093062 A JP 7093062A JP 9306295 A JP9306295 A JP 9306295A JP H08265576 A JPH08265576 A JP H08265576A
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line sensor
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JP7093062A
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Masaaki Ito
雅章 伊藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートの両面に情報が記載された原稿の送信
や複写を可能としたファクシミリ装置や複写装置等の情
報処理装置において、小型・低コストの装置によって高
品位の画像情報を得る。 【構成】 原稿の表面と裏面の情報をそれぞれ読み取る
独立した2つのラインセンサに対して1つの信号処理部
を設け、信号処理部への入力として、2つのラインセン
サの内のいずれか一方の画像信号を1ライン単位ないし
は複数ライン単位で交互に切り換えて選択・使用する。 【効果】 独立した2つのラインセンサに対して1つの
信号処理部のみで信号処理を行うことが可能となり、簡
略化された構成の小型・低コストの装置によって高品質
の画像情報が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シートの両面に情報
が記載された原稿の送信や複写を可能としたファクシミ
リ装置ないしは複写装置等の情報処理装置に係り、特
に、簡略化された構成の小型・低コストの装置で、両面
原稿の表面読み取りと裏面読み取りに際して、高品位の
画像情報が得られるようにした情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省コスト化のためだけでなく、資
源の有効利用の観点からも、表裏両面に情報が記載され
た紙葉類が増えている。このような状況に対応するため
に、ファクシミリ装置や複写装置においても、表裏両面
に情報が記載された原稿を効率よく処理する装置が提案
されている。
【0003】例えば、両面原稿の片面ずつを連続して読
み取ってメモリに蓄積した後、原稿の表、裏、表、裏、
……という順序にページを並び替えて、記録したり送信
したりすることにより、両面原稿に対する操作性を向上
させたファクシミリ装置が提案されている(特公平4−
39949号公報)。また、原稿の両面側に原稿読み取
り手段を配置し、一度の原稿走査で、表面側からの読み
取りと裏面側からの読み取りをライン単位ないしは画素
単位で交互に行うことによって、より操作性を向上させ
た装置も提案されている(特開平3−107276号公
報)。
【0004】ところで、従来から使用されているライン
イメージセンサ(以下、単にラインセンサという)、す
なわち、原稿の光学情報を読み取って電気信号に変換す
るラインセンサは、大別して2種類ある。第1は、縮小
結像光学系を必要とする読み取り原稿サイズに比べて小
さいラインセンサであり、第2は、等倍結像光学系(結
像光学系を必要としない方式もある)を必要とする読み
取りサイズと大きさの同じラインセンサである。
【0005】前者は縮小光学系ラインセンサと呼ばれ、
高速・高精度の読み取りが可能であり、原稿面での被写
界深度が深く、また、コスト上も有利である等の長所を
有している。他方、後者は密着型ラインセンサと呼ば
れ、光学系を含めたユニット全体を大幅に小型化でき
る、という長所を有している。
【0006】そして、装置構成の都合上から、例えば表
面読み取りには、縮小光学系を使用し、裏面読み取りに
は、原稿に密着させた等倍光学系を用いたい、という場
合がある。その理由は、一般的に縮小光学系を構成する
方が高性能、換言すれば、高速・高精度の読み取り動作
が可能であるというメリットと、等倍光学系を構成する
方が装置を大幅に小型化できるというメリットとを両立
させたいからである。
【0007】このようにすれば、表面だけに情報が記載
された原稿を読み取る場合には、従来のファクシミリや
複写機と同様の高速で高画質な動作を行い、しかも両面
の読み取り動作に対しても、装置を大型化することなし
に実現できる。また、ブック式の原稿の複写等では、本
の綴じ部分などがあるため、シート原稿読み取りに対し
て原稿面での深い焦点深度が要求される場合もある。
【0008】この場合には別の構成を採用し、ブック原
稿の読み取りのために、表面は縮小光学系を形成して、
原稿固定でのミラー移動による走査を行う。同時両面読
み取りの必要なシート原稿の場合は、表面読み取り用の
走査ミラーを所定の位置に固定し、その位置へのシート
原稿のフィード機構による走査で表面を読み取ると共
に、フィード機構内に配置した原稿に密着させた密着型
ラインセンサによって裏面を読み取る方式が用いられ
る。
【0009】しかしながら、従来の構成では、両面原稿
の表面と裏面の情報を読み取るための独立した2つのラ
インセンサを設けた場合に、各々のラインセンサからの
画像信号出力に対し処理を行う独立した信号処理部を必
要とするので、電子回路の小型化が妨げられる上、コス
トも上昇する、という問題があった。さらに、ラインセ
ンサなどによる原稿画像から画像信号への光電変換処理
においては、必然的にMTF(Modulation
Transfer Function)の劣化が生ず
る。
【0010】このようなMTFの劣化の原因は、レンズ
やミラーなどの光学部品に起因するもの、ラインセンサ
の受光面のアパーチャ開口度や転送効率、残像などライ
ンセンサ自体に起因するもの、固体走査と直交する方向
の物理的な走査による積分効果、あるいは走査ムラなど
に起因するものなど、種々である。このMTF劣化は、
画像の解像力低下、画像ボケ、線画像カスレなどを引き
起こすので、通常何らかの補正処理を施すことによっ
て、良好な画像信号が得られるようにしている。
【0011】しかし、2つの異なるラインセンサないし
は光学系を用いて原稿を読み取り、これらに同一の信号
処理を施すだけでは、原信号のMTF劣化の状態が異な
るため、表裏両面のそれぞれの画像に対して忠実な画像
信号は得られない。また、ラインセンサの解像度は、原
稿上で1インチ400画素のもの、200画素のもの、
1ミリ8画素のものなど種々であり、システムのスペッ
クやコスト要求に合わせて使用している。
【0012】しかし、従来は、高解像のラインセンサを
表面用に使用した場合には、仮にスペック上は不要であ
っても、裏面用としても同様の解像度のものを使用する
必要があった。さらに、装置の要求仕様に合わせて、裏
面用に表面用とは異なる解像度のラインセンサを用いた
場合には、ファクシミリ送信時の線密度変換や、複写動
作時の拡大縮小等の変倍動作が、ライン毎に異なるた
め、表裏同一の信号処理を施す方法では、所望の結果が
得られない、という不都合があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の情報処理装置で
は、原稿の表面と裏面の情報をそれぞれ読み取って、画
像信号を出力する独立した2つのラインセンサを使用す
る装置の場合、高品位の画像情報を得るためには、それ
ぞれのラインセンサ出力の信号処理を別個の信号処理手
段で行う必要があり、装置の大型化やコスト上昇等の不
都合があった。この発明では、簡略化された構成の小型
・低コストの装置によって、表面読み取りにおいても裏
面読み取りにおいても、高品位の画像情報が得られる情
報処理装置を提供することを目的とする(請求項1から
請求項5の発明)。また、簡略化された構成の小型・低
コストの装置によって、表面読み取り用と裏面読み取り
用で異なる解像度のラインセンサの使用を可能にし、表
面読み取りにおいても裏面読み取りにおいても、高品位
の画像情報が得られる情報処理装置を提供することを目
的とする(請求項6の発明)。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、第1に、原
稿の表面と裏面の情報をそれぞれ読み取って、画像信号
を出力する独立した2つのラインセンサと、該ラインセ
ンサからの画像信号出力に対して信号処理を行う信号処
理部と、該信号処理部への入力として、前記2つのライ
ンセンサの内のいずれか一方の画像信号を1ライン単位
ないしは複数ライン単位で交互に切り換えて選択する選
択手段と、該選択手段が、前記信号処理部の入力として
原稿紙の表面の情報を読み取るラインセンサの出力を選
択しているときと、裏面の情報を読み取るラインセンサ
の出力を選択しているときとで、前記信号処理部にそれ
ぞれ異なった処理パラメータを設定する処理パラメータ
制御部と、前記信号処理部によって処理された画像情報
に基づいて、可視像を形成する画像形成手段あるいは回
線や伝送路を通じて情報を送信する情報送信手段の内、
少なくとも一方の手段、とを備えた構成である。
【0015】第2に、原稿の表面と裏面の情報をそれぞ
れ読み取って、画像信号を出力する独立した2つのライ
ンセンサと、該ラインセンサからの画像信号出力に対し
て信号処理を行う信号処理部と、該信号処理部への入力
として、前記2つのラインセンサの内のいずれか一方の
画像信号を1ライン単位ないしは複数ライン単位で交互
に切り換えて選択する選択手段と、該選択手段が、前記
信号処理部の入力として原稿紙の表面の情報を読み取る
ラインセンサの出力を選択しているときと、裏面の情報
を読み取るラインセンサの出力を選択しているときと
で、前記信号処理部における処理経路を異ならしめる処
理経路制御部と、前記信号処理部によって処理された画
像情報に基づいて、可視像を形成する画像形成手段ある
いは回線や伝送路を通じて情報を送信する情報送信手段
の内、少なくとも一方の手段、とを備えた構成である。
【0016】第3に、原稿の表面と裏面の情報をそれぞ
れ読み取って、画像信号を出力する独立した2つのライ
ンセンサと、該ラインセンサからの画像信号出力に対し
てMTFの劣化を補償するためのフィルタ処理を施すフ
ィルタ処理部と、該フィルタ処理部への入力として、前
記2つのラインセンサの内のいずれか一方の画像信号を
1ライン単位ないしは複数ライン単位で交互に切り換え
て選択する選択手段、とを備えた情報処理装置におい
て、該選択手段が、前記信号処理部の入力として原稿紙
の表面の情報を読み取るラインセンサの出力を選択して
いるときと、裏面の情報を読み取るラインセンサの出力
を選択しているときとで、前記フィルタ処理の周波数特
性を異ならせるように構成している。
【0017】第4に、原稿の表面と裏面の情報をそれぞ
れ読み取って、画像信号を出力する独立した2つのライ
ンセンサと、該ラインセンサからの画像信号出力に対し
て必要な信号処理を行った後、2値化処理を施す2値化
手段と、該2値化手段への入力として、前記2つのライ
ンセンサの内のいずれか一方の画像信号を1ライン単位
ないしは複数ライン単位で交互に切り換えて選択する選
択手段、とを備えた情報処理装置において、該選択手段
が、前記2値化手段の入力として原稿紙の表面の情報を
読み取るラインセンサの出力を選択しているときと、裏
面の情報を読み取るラインセンサの出力を選択している
ときとで、前記2値化手段のしきい値を異ならせるよう
に構成している。
【0018】第5に、原稿の表面と裏面の情報をそれぞ
れ読み取って、画像信号を出力する独立した2つのライ
ンセンサと、該ラインセンサからの画像信号出力に対し
て必要な信号処理を行った後、濃度変換処理を施す濃度
変換手段と、該濃度変換手段への入力として、前記2つ
のラインセンサの内のいずれか一方の画像信号を1ライ
ン単位ないしは複数ライン単位で交互に切り換えて選択
する選択手段、とを備えた情報処理装置において、該選
択手段が、前記濃度変換手段の入力として原稿紙の表面
の情報を読み取るラインセンサの出力を選択していると
きと、裏面の情報を読み取るラインセンサの出力を選択
しているときとで、前記濃度変換手段の濃度変換特性を
異ならせるように構成している。
【0019】第6に、原稿の表面と裏面の情報をそれぞ
れ読み取って、画像信号を出力する独立した2つのライ
ンセンサと、該ラインセンサからの画像信号出力に対し
て画素密度の変換を行う変倍処理部と、該変倍処理部へ
の入力として、前記2つのラインセンサの内のいずれか
一方の画像信号を1ライン単位ないしは複数ライン単位
で交互に切り換えて選択する選択手段、とを備えた情報
処理装置において、該選択手段が、前記変倍処理部の入
力として原稿紙の表面の情報を読み取るラインセンサの
出力を選択しているときと、裏面の情報を読み取るライ
ンセンサの出力を選択しているときとで、前記変倍処理
部の変倍率を異ならせるように構成している。
【0020】
【発明の原理と作用】この発明は、シートの両面に情報
が記載された原稿の送信や複写を可能としたファクシミ
リ装置ないしは複写装置等の情報処理装置である。最初
に、この発明の情報処理装置の機能を適用する装置の一
例として、ファクシミリ/複写機の複合装置について、
その全体構成を説明する。
【0021】図2は、ファクシミリ/複写機の複合装置
について、その一構成例を示す全体構成の略断面図であ
る。図において、1は第1の原稿搬送ローラ、2は反射
ミラー、3はコンタクトガラス、4は蛍光灯、5は密着
センサモジュール、6は第2の原稿搬送ローラ、7はフ
ィードコロ、8はセパレートコロ、9はピックアップコ
ロ、10はfθレンズ、11は除電LED、11は除電
ランプ、12は帯電チャージャ、13は第2シリンダー
レンズ、14は反射ミラー、15は画像形成部、16は
レンズブロック、17はCCDラインセンサ、18は現
像ローラ、19と20はトナー制御部、21はコロ制御
部、22は呼出しコロ、23は分離コロ、24は給紙コ
ロ、25と26は1対のレジストローラ、27はガイド
板、28は転写チャージャ、29は搬送ガイド板、30
と31は定着ローラ、32は排出コロ、33は排出ロー
ラ、34は分離爪、35は空冷部、36はファン、37
はポリゴンモータ、38はポリゴンミラー、39は感光
体ベルト、40はクリーニングユニット、41はクリー
ニングブレードを示し、Aは原稿の搬送方向、Bは感光
体ベルト39の回転方向を示す。
【0022】この図2に示す装置は、スキャナ部とプロ
ッタ部とから構成されている。そして、図示しない操作
パネルによって必要な送信条件ないしは複写条件が設定
され、スタートキーが押下されると、スキャナ部が原稿
フィードすることによって、原稿画像の読み取りを開始
する機能を有している。
【0023】装置上部の原稿給紙台に載置された複数枚
の原稿(原稿の積層体)は、サイドガイドによって原稿
の幅方向が揃えられる。載置された原稿は、ピックアッ
プコロ9によって、矢印Aで示す左方向に導かれ、フィ
ードコロ7とセパレートコロ8によって分離される。そ
の後、原稿は1枚ずつ、第2と第1の原稿搬送ローラ
6,1によって搬送され、図示しない装置外部の原稿排
紙トレーに排出される。
【0024】この原稿の搬送時に、その原稿の表面上
に、コンタクトガラス3を通して蛍光灯4からの光が照
射され、原稿からの反射光が反射ミラー2、レンズブロ
ック16を介してCCDラインセンサ17に縮小結像さ
れることによって、その情報の読み取りが行われる。そ
の際に、原稿の裏面の情報は、密着センサモジュール5
によって読み取られる。
【0025】密着センサモジュール5は、原稿照明用光
源LEDや等倍結像レンズアレイ、密着型ラインセンサ
等で構成される。この図2では、CCDラインセンサ1
7用に設けらた蛍光灯4からの光が、密着センサモジュ
ール5に対して悪影響を与えないように、原稿の表面と
裏面の読み取り位置をズラしておく。すなわち、CCD
ラインセンサ17と密着センサモジュール5とは、時間
的あるいは空間的にズラされており、同一ライン上で原
稿の表裏両面の読み取りを行わないようにしている。こ
のようにして読み取られた画像データの処理に関して
は、後で説明する。
【0026】ところで、この密着センサモジュール5
は、構造的にコンパクト化が可能であるという利点があ
る反面で、等倍結像レンズは、焦点深度が非常に浅く、
ブック原稿の綴じの部分などセンサ受光面から原稿面ま
での光路長が変わると、ピント外れが生じて画像がぼけ
てしまう、という不都合がある。しかし、この図2に示
したように、シート状の原稿の搬送装置内で使用する場
合には、このような不都合が生じる余地はない。
【0027】次に、読み取られた画像データの処理につ
いて説明する。画像形成部では、処理された画像デー
タ、あるいは通信回線によって受信した画像データを可
視画像に形成して出力する。まず、感光体ベルト39を
矢印Bの方向に回転させ、同時に、その感光体ベルト3
9上に付着した残留トナーや、不均一な電位が帯電チャ
ージャ12および現像ローラ18に到達しないように、
除電LED11、転写チャージャ28、およびクリーニ
ングユニット40を駆動する。このような処理によっ
て、除電ランプ11を通過した後の感光体ベルト39の
表面電位は、略ゼロにされる。
【0028】その後、感光体ベルト39の表面を、帯電
チャージャ12によって一様に帯電させると共に、画像
データに応じて図示しない半導体レーザからレーザ光を
射出させる。半導体レーザから射出されるレーザ光は、
図示しないシリンダレンズにより集光されて、ポリゴン
モータ37によって回転走査されるポリゴンミラー38
に入射される。このポリゴンミラー38からの反射光
が、fθレンズ10、反射ミラー14、および第2シリ
ンダーレンズ13を介して、感光体ベルト39の表面に
照射されて静電潜像が形成される。
【0029】次に、現像ローラ18よって帯電されたト
ナーを感光体ベルト39に付着させて、形成された静電
潜像を可視像化(現像)する。他方、図示しないメイン
モータの駆動が選択的に行える給紙クラッチをオンする
ことにより、呼出しコロ22を駆動して、積載セットさ
れている転写紙から給紙コロ24、分離コロ23の作用
により転写紙の1枚だけを停止中の1対のレジストロー
ラ25,26へ向けて給紙させる。1対のレジストロー
ラ25,26の手前には、図示しないレジストセンサが
配設されており、その対向位置に転写紙の先端が到着す
ると、レジストセンサがオン状態になる。なお、レジス
トセンサは、例えば反射型フォトセンサで構成されてい
る。
【0030】この時点から一定時間の経過後に、給紙ク
ラッチをオフ状態に戻し、搬送中の転写紙を停止させ
る。なお、給紙クラッチをオフするタイミングは、レジ
ストセンサと1対のレジストローラ25,26との間を
転写紙が搬送される時間より長く設定されている。した
がって、搬送された転写紙は、その先端が1対のレジス
トローラ25,26に突き当てられ、先端側にたわみの
生じるスキュー等が防止された状態で待機されることに
なる。その後、感光体ベルト39上の画像先端にあわせ
たタイミングで、レジストクラッチをオン状態にするこ
とによって1対のレジストローラ25,26が回転駆動
される。
【0031】この1対のレジストローラ25,26の回
転により、待機中の転写紙はガイド板27を経て転写部
へ向けて再搬送される。その転写紙が転写部に到着する
と、転写チャージャ28の作用によって感光体ベルト3
9上のトナー像をその転写紙上に転写し、続いて感光体
ベルト39の曲率によって、転写紙と感光体ベルト39
とを分離する。
【0032】そして、その転写紙を搬送ガイド板29に
よって定着部へ送り、定着ローラ30,31によってト
ナー像を熱定着し、分離爪34によって分離する。分離
した後に、排出ローラ33、排出コロ32によって装置
外部の図示しない排紙トレイに排紙する。
【0033】なお、画像転写後の感光体ベルト39上の
残留トナーは、クリーニングユニット40を構成するク
リーニングブレード41によって除去され、トナー回収
タンクに回収される。さらに、残存電荷を消去するため
に、感光体ベルト39の感光面を除電LED11によっ
て全面露光させる。以上が、図2に示した装置の構成と
動作である。次に、図2に示した両面原稿の読み取りが
可能な装置について、システム全体のブロック構成を説
明する。
【0034】図3は、図2に示した情報処理装置につい
て、システム全体の構成の一例を示す機能ブロック図で
ある。図において、51は縮小結像光学系(図2のライ
ンセンサ17)、52は第1のアナログ信号処理部、5
3は等倍結像光学系(図2のラインセンサ5)、54は
第2のアナログ信号処理部、55は信号セレクタ、56
はA/D(アナログ−デジタル)変換器、57はシェー
ディング補正部、58はフィルタ処理部、59は変倍処
理部、60は濃度変換部、61は読み取り制御部、62
は通信制御部、63は変調部、64はレーザーダイオー
ド、65は画像メモリ、66はメカニック系コントロー
ラ、67はシステムコントローラ、68は操作部、69
はシステムバスを示す。
【0035】まず、各部の構成と機能について、その概
要を説明する。縮小結像光学系51は、図2に示したラ
インセンサ17と同一であり、原稿の表面の画像情報を
縮小結像として読み取り、画像信号を出力する。この出
力画像信号は、第1のアナログ信号処理部52によっ
て、レベル変換、サンプルホールド、信号増幅等の処理
が行われる。
【0036】等倍結像光学系53は、図2におけるライ
ンセンサ5と同一であり、原稿の裏面の画像を等倍結像
として読み取り、画像信号を出力する。この出力画像信
号は、第2のアナログ信号処理部54により処理され
る。これら2つの読み取りユニット、すなわち、縮小結
像光学系51と等倍結像光学系53とは、光源光量も異
なっていれば、光電変換効率や出力信号レベル、および
タイミングも異なっているので、それぞれの光学系の専
用として、第1のアナログ信号処理部52と第2のアナ
ログ信号処理部54とを設けている。
【0037】信号セレクタ55は、読み取り制御部61
の指示に従って、A/D変換器56に供給するラインセ
ンサ出力を切り換える。すなわち、ラインセンサである
縮小結像光学系51と等倍結像光学系53に対して、光
信号の蓄積時間を与える「ライン同期信号」に同期して
1ライン毎に縮小結像光学系51の出力信号と等倍結像
光学系53の出力信号とを交互に選択するよう制御す
る。
【0038】シェーディング補正部57は、A/D変換
器56によって量子化されたラインセンサ出力に対し
て、黒再生・白再生を行う。ここで、黒再生とは、ライ
ンセンサの暗時出力を画素毎にサンプリングしてメモリ
に記憶しておき、原稿読み取り時に読み取りデータから
その画素に対応する記憶値を減算することによって、そ
の影響を取り除くための処理である。
【0039】また、白再生とは、原稿読み取りに先立っ
て反射率の均一な基準白板を読み取ったときの画素ごと
の出力データをメモリに記憶しておき、原稿読み取り時
の画像データを各画素ごとに対応する記憶値で正規化す
ることにより、光量ムラや光学部品の影響、およびライ
ンセンサの画素感度バラツキを補正するための処理であ
る。どちらの補正処理も公知技術であるから、詳しい説
明は省略する。
【0040】フィルタ処理部58は、すでに述べたMT
Fの劣化、すなわち、レンズやミラー等の光学部品、ラ
インセンサの受光面のアパーチャ開口度や転送効率・残
像、物理的な走査による積分効果および走査ムラなどの
種々の要因に起因するMTFの劣化を補償する機能を有
している。具体的には、空間フィルタリング処理によっ
て画像の高周波成分の強調を行い、画像の「ボケ」の修
復を行う。この動作は、この発明と関連しているので、
後で詳細に説明する(請求項3の発明)。変倍処理部5
9は、固体走査方向(長尺ラインセンサの長手方向)の
画素密度の変換を行う。例えば複写動作において画像の
縮小・拡大動作をさせる場合、固体走査方向に関して
は、画素の間引きや挿入によって画素密度を変換する。
この動作も、この発明と関連しているので、後で詳細に
説明する(請求項6の発明)。
【0041】濃度変換部60は、フィルタ処理された画
像信号は原稿からの反射光量にリニアな特性を有してお
り、これを可視像化した場合に原稿の地の部分のカット
であるとか、十分な出力画像濃度を得るためとか、自然
な濃度特性を実現するためとかの理由でデータ変換す
る。この変換特性は、回線によってファクシミリ送信す
る場合に、変換結果が2値となるように設定される。こ
の動作も、この発明と関連しているので、後で詳細に説
明する(請求項5の発明)。
【0042】読み取り制御部61は、読み取り部を構成
する各ブロックを、システムコントローラ67の指示に
従って、信号処理パラメータ設定やタイミング制御等の
制御を行う機能を有している。すなわち、読み取り制御
部61の指示により、フィルタリングの周波数特性を変
化させることができるが、この動作も、この発明と関連
しているので、後で詳細に説明する(請求項1の発
明)。
【0043】通信制御部62は、システムバス69から
入力された画像信号を、適当な符号化方式によって符号
化し、回線を通して相手ファクシミリに送信したり、ま
た、相手ファクシミリから受信した画像データを復号化
して画像信号を生成する機能を有している。変調部63
は、システムバス69を介して入力された画像信号を変
調し、レーザーダイオード64は、この変調された信号
に基づいて発光制御される。レーザーダイオード64の
発光エネルギー対可視像濃度特性は、リニアではない
が、変調部63は、入力画像信号によって形成される可
視像の濃度をリニアに対応させるための作像γ変換の機
能をも有している。
【0044】画像メモリ65は、少なくとも画像信号の
1ページ分の容量を有しているメモリ手段である。シス
テムコントローラ67は、図3の装置が原稿に対する複
写動作を行う場合に、濃度変換部60から出力された画
像信号を一旦画像メモリ65に蓄え、表裏ページ単位で
分離して変調部63を経てレーザーダイオードにより感
光体上の静電潜像に変える機能を有している。
【0045】また、回線によってファクシミリ送信する
場合に、一旦画像メモリ65に蓄えられ、その後、通信
処理部62よってページ単位で送信するように制御す
る。さらに、ファクシミリ受信された画像を可視像化す
る場合は、通信処理部62から入力された画像信号を、
同様に一旦画像メモリ65に蓄え、その後、変調部63
へ送出するように制御する機能も有している。メカニッ
ク系コントローラ66は、原稿フィード、原稿スキャナ
制御、書き込みポリゴンミラースキャナ制御、転写紙搬
送制御、像形成プロセス制御などのメカニカルな動作の
制御の一切を行う機能を有している。
【0046】システムコントローラ67は、システムバ
ス69を経由して各ブロックを制御することにより、図
3の装置の全体管理を行う機能を有している。操作部6
8は、システムコントローラ67の指示に従って各種の
表示を行うと共に、オペレータによって操作設定された
各種動作モードや動作指示の通達等を行う。図2に示し
た装置は、この図3のような機能を有する各ブロックに
よって構成されている。
【0047】ところで、両面原稿について、その表面と
裏面の読み取りを行うCCDイメージセンサの種類が異
なったり、光学系の構成が異なったりすると、MTFの
劣化状態も異なってくる。この発明では、両面原稿につ
いて、その表面を読み取るときと裏面を読み取るときと
で、画像に対して実施する信号処理を異ならせることに
より、どちらの画像に対しても満足できる品質が得られ
るようにしている(請求項1から請求項6の発明)。具
体的にいえば、両面原稿の一方の面、例えば表面の方が
MTFの劣化が大きい場合に、フィルタリング処理の周
波数特性をそれぞれの場合に応じて切り換えたり(請求
項1から請求項3の発明)、2値化のしきい値を切り換
えたり(請求項4の発明)、あるいは濃度変換特性を切
り換えている(請求項5の発明)。
【0048】
【実施例1】この発明の情報処理装置について、図面を
参照しながら、その実施例を詳細に説明する。この実施
例は、主として請求項1から請求項3の発明に対応して
いるが、請求項4から請求項6の発明にも関連してい
る。
【0049】この第1の実施例では、フィルタリング処
理の周波数特性を切り換えて、画像品質を向上させる点
に特徴を有している。MTFの劣化は、画像の高周波域
ほど顕著に表われる。そこで、フィルタリング処理によ
り、高周波域の画像に対して強調処理を施すことによっ
て「ボケ」を修復し、画像品質を向上させる。
【0050】図4は、この発明の第1の実施例につい
て、画像のボケを修復する最適なフィルタリングの係数
を示す図で、(1) は表画像処理の係数、(2) は裏画像処
理の係数を示す。
【0051】表画像/裏画像処理において、この図4
(1) と(2) に示すように、画像のボケを修復する最適な
フィルタリングの係数を設定する。この図4(1) と(2)
で、十字状にクロスしたフィルタマトリクスは、画素に
施す乗算の係数を表している。中央が、注目画素の出力
値〔Dmn〕に掛ける値であり、上下が1ライン以前/以
後における同一画素出力値〔D(m・n-1)/D(m・n+1)〕に
掛ける値、左右が1画素分以前/以後の画素出力値〔D
(m-1・n)/D(m+1・n)〕に掛ける値である。
【0052】そして、MTFの劣化に合わせて、裏面読
み取り時の方のゲイン(強調量)が大きくなっている。
フィルタリング動作は、この図4(1) と(2) に示した
「3×3」のウィンドウを2次元の画像信号に対して窓
関数とし、係数マトリクスの符号に従って畳み込み演算
を行う。
【0053】すなわち、先の図3の信号セレクタ55が
表面用ラインセンサ(図3の51)を選択しているとき
は、図4(1) に示した係数によるフィルタリングを実施
し、裏面用ラインセンサ(図3の51)を選択している
ときは、図4(2) に示した係数によるフィルタリングを
実施する。そのために、信号処理部にそれぞれ異なった
処理パラメータを設定する処理パラメータ制御部を設け
る。
【0054】図1は、この発明の情報処理装置につい
て、そのパラメータ設定によるフィルタリングの乗算回
路の一実施例を示す構成図である。図において、L1と
L2はラインメモリ、D1〜D4はフリップフロップ回
路、M1〜M5は乗算器、A1は加算器、S1は減算器
を示す。
【0055】図1で、ラインメモリL1,L2はライン
遅延を生成するメモリである。フリップフロップ回路D
1〜D4は、1画素分遅延させる回路である。加算器A
1は、注目画素の周辺に関する乗算結果をまとめる加算
を行う。減算器S1は、注目画素の乗算結果から周辺画
素分を差し引く減算を行う。
【0056】各乗算器M1〜M5に与えられる乗数は、
図3の読み取り制御部61から信号セレクタ55への切
り換え制御信号に同期して、表面読み取りラインセンサ
用、あるいは裏面読み取りラインセンサ用のパラメータ
としてセットされる。この図1に示すような乗算回路を
使用して、乗数をパラメータ設定することにより、フィ
ルタリングの周波数特性を変える(請求項1と請求項3
の発明)。
【0057】図5は、この発明の情報処理装置につい
て、その信号処理部における処理経路を切り換える処理
経路制御部の一実施例を示す機能ブロック図である。図
において、71と72はフィルタ演算部、73は信号セ
レクタを示す。
【0058】この図5で、フィルタ演算部71は、先の
図4(1) に示した係数によるフィルタ演算を行い、フィ
ルタ演算部72は、図4(2) に示した係数によるフィル
タ演算を行う専用の回路である。このように、フィルタ
演算部71,72を設けて、図4(1) と(2) に示した係
数によるフィルタリングをそれぞれ専用の回路で行う。
【0059】この場合に、図3の読み取り制御部61の
指示により、信号セレクタ55(図5のセレクタ73)
への切り換え制御信号に同期して、フィルタ演算部7
1,72のいずれかの経路を選択する(図5のセレクタ
73)。このように、セレクタ73によってどちらか一
方のフィルタリング結果を選択することにより、フィル
タリングの周波数特性を変えることができる(請求項2
と請求項3の発明)。
【0060】
【実施例2】次に、第2の実施例を説明する。この第2
の実施例は、主として請求項4の発明に対応している
が、請求項1から請求項3の発明にも関連している。先
の第1の実施例では、フィルタリング処理の周波数特性
を切り換えて、画像品質を向上させる場合を説明した。
【0061】この第2の実施例では、2値化のしきい値
を切り換えることにより、画像品質を向上させる点に特
徴を有している。原稿画像の読み取られたデータを回線
等を使って相手先ファクシミリ装置に送信する場合に
は、最終画像データは2値データとする必要がある。M
TFの劣化は画像の高周波域で顕著となるので、線画像
などを2値化処理する場合に、カスレの原因となる。そ
こで、2値化のしきい値を適正化することで、画像品質
を向上させる。
【0062】図6は、図3に示した濃度変換部60につ
いて、その詳細な構成の一実施例を示す機能ブロック図
である。図において、81はRAM制御部、82はRA
Mを示す。
【0063】RAM82は、データ変換を実際に行うL
UT(Look Up Table)として使用する。
入力画像データをRAM82のアドレスとして与え、ア
クセスされた番地から読み出されたデータを変換画像デ
ータとして出力する。RAM82の所定の番地には、図
3の読み取り制御部61が、RAM制御部81を通じて
予め変換結果となる値を格納しておく。
【0064】図7は、図6に示した濃度変換部60にお
いて、その入力画像信号と出力画像信号との状態を示す
特性図である。図の横軸は入力画像信号、縦軸は出力画
像信号を示す。
【0065】入力画像信号に対して、ある値(しきい
値)までは出力0で、その値を越えると最大値を出力す
る。出力値の最上位ビット(MSB)のみが最終2値画
像データ(画素毎に0/1で白/黒を表現する信号)と
して、システムバス69を介して画像メモリ65に一旦
格納された後、通信制御部62から回線に送出される。
先の図6のRAM82には、図3の信号セレクタ55が
表面読み取りラインセンサの出力を選択するのに先立っ
て、図7に実線で示すような入出力特性が得られるよう
に、読み取り制御部61が、各アドレスにデータを予め
格納する。
【0066】次に、さらにMTFの劣化した原稿裏面の
読み取りラインセンサが選択されるのに先だって、図7
に破線に示すようなよりしきい値の低い、カスレ画像を
防止する入出力特性が得られるようなデータを格納す
る。このように、読み取り制御部61は、2値化のしき
い値の設定を、信号セレクタ55の切り換え動作に同期
して、切り換えることにより、画像品質を向上させるこ
とができる。
【0067】
【実施例3】次に、第3の実施例を説明する。この第3
の実施例は、主として請求項5の発明に対応している
が、請求項1と請求項2の発明にも関連している。通常
の複写動作の場合には、図3の濃度変換部60が出力す
る最終画像データは、多値データとして画像メモリ65
を一旦経由した後、変調部63へ出力されるが、MTF
の劣化は画像の高周波域で顕著となり、2値化の場合と
同様に、線画像などは再現濃度が低下する。この第3の
実施例では、濃度変換部の濃度特性を切り換えて、画像
品質を向上させる点に特徴を有している。ハード構成
は、先の図2や図3、図6と同様である。
【0068】図8は、図6に示した濃度変換部60にお
いて、その入力画像信号と出力画像信号との状態を示す
特性図である。図の横軸は入力画像信号、縦軸は出力画
像信号を示す。
【0069】先の図6のRAM82には、図3の信号セ
レクタ55が表面読み取りラインセンサの出力を選択す
るのに先立って、図8に実線で示すような入出力特性が
得られるように、読み取り制御部61が、各アドレスに
データを予め格納する。
【0070】次に、さらにMTFの劣化した原稿裏面の
読み取りラインセンサが選択されるのに先だって、破線
に示すようなよりしきい値の低い、カスレ画像を防止す
る入出力特性が得られるようなデータを格納する。この
ように、読み取り制御部61は、濃度変換特性を信号セ
レクタ55の切り換え動作に同期して切り換えるので、
画像品質を向上させることができる。
【0071】
【実施例4】次に、第4の実施例を説明する。この第4
の実施例は、主として請求項6の発明に対応している
が、請求項1から請求項5の発明にも関連している。こ
の第4の実施例では、ラインセンサからの画像信号出力
に対して画素密度変換処理を実行するための変倍処理部
への入力として、原稿表面の情報読み取り用と、裏面の
情報読み取り用のラインセンサの内のいずれか一方の画
像信号を1ライン単位ないしは複数ライン単位で交互に
切り換えて選択する際に、変倍処理部の変倍率を異なら
せる制御を行う点に特徴を有している。
【0072】すでに述べたように、表面読み取り用と裏
面読み取り用とでラインセンサの解像度が異なる場合、
例えばファクシミリ送信動作において原稿の表裏両面
を、同様の線密度で伝送しようとすると、密度変換動作
についても、ライン単位で切り換える必要がある。一例
として、表面用ラインセンサがインチ当たり400画素
の解像度を有し、裏面用ラインセンサがミリ当たり8画
素であるとし、今、ミリ当り8画素の線密度で送信する
場合とする。
【0073】この場合には、表面ラインセンサの出力を
信号セレクタ55が選択している期間は、変倍処理部5
9での変倍動作は、 8÷(400÷25.4)×100=50.8 〔%〕 の50.8〔%〕の変倍動作を実施することになる。ま
た、表面ラインセンサの出力を信号セレクタ55が選択
している期間は、変倍処理部59では、100〔%〕の
変倍動作を実施する(請求項6の発明)。
【0074】この変倍処理の動作の切り換えは、拡大時
には画素の挿入を、縮小時には画素の間引きを制御する
回路、例えば可変分周器などに与えるパラメータを、信
号セレクタ55がラインセンサの出力信号を切り換える
制御信号に同期して、読み取り制御部61が切り換える
ことによって容易に実現できる。なお、この可変分周器
とラインメモリを用いた変倍回路などは、すでに公知技
術であるから、詳細な説明は省略する。
【0075】以上のように、この第4の実施例において
は、信号セレクタ55の信号選択切り換えを1ライン単
位としたが、システム上の都合で2ライン単位とするこ
とも可能であり、またそれ以上を単位とすることも可能
であり、全ての場合に同様の効果が得られる。さらに、
第1から第4の実施例においては、表面読み取り用ライ
ンセンサを縮小光学系、裏面読み取り用ラインセンサを
密着型とする場合を説明した。しかし、この点に関して
も、表面読み取り用ラインセンサと裏面読み取り用ライ
ンセンサの組み合わせは任意であり、実施例に限定され
るものではない。
【0076】
【発明の効果】請求項1の情報処理装置では、原稿の表
面と裏面の情報をそれぞれ読み取る独立した2つのライ
ンセンサに対して、1つの信号処理部を設け、信号処理
部への入力として、2つのラインセンサの内のいずれか
一方の画像信号を1ライン単位ないしは複数ライン単位
で交互に切り換えて選択・使用している。したがって、
独立した2つのラインセンサに対して、1つの信号処理
部のみで信号処理を行うことが可能となり、構成が簡略
化された小型・低コストの装置によって、表面の読み取
りについても、裏面の読み取りについても、高品質の画
像情報を得ることができる。
【0077】請求項2の情報処理装置では、原稿の表面
と裏面の情報をそれぞれ読み取る独立した2つのライン
センサに対して、1つの信号処理部を設け、信号処理部
への入力として、2つのラインセンサの内のいずれか一
方の画像信号を1ライン単位ないしは複数ライン単位で
交互に切り換えて選択する際に、信号処理部の信号処理
経路を異ならせる制御を行っている。したがって、請求
項1の情報処理装置と同様に、構成が簡略化され、小型
・低コストの装置によって、表面の読み取りについても
裏面の読み取りについても、高品質の画像情報を得るこ
とができる。
【0078】請求項3の情報処理装置では、ラインセン
サからの画像信号出力に対してMTFの劣化を補償する
ためのフィルタ処理部への入力として、表面の情報の読
み取り用と、裏面の情報の読み取り用のラインセンサの
内のいずれか一方の画像信号を1ライン単位ないしは複
数ライン単位で交互に切り換えて選択する際に、フィル
タ処理部の周波数特性を異ならせる制御を行っている。
したがって、独立した2つのラインセンサに対して1つ
のフィルタ処理部を設けるだけで、MTFの劣化補償を
行うことが可能となり、請求項1の情報処理装置と同様
の効果が得られる。
【0079】請求項4の情報処理装置では、ラインセン
サからの画像信号出力に対して2値化処理を実行するた
めの2値化処理部への入力として、表面の情報の読み取
り用と、裏面の情報の読み取り用のラインセンサの内の
いずれか一方の画像信号を1ライン単位ないしは複数ラ
イン単位で交互に切り換えて選択する際に、2値化処理
部のしきい値を異ならせる制御を行っている。したがっ
て、独立した2つのラインセンサに対して1つの2値化
処理部を設けるだけで、2値化処理を行うことが可能と
なり、請求項1の情報処理装置と同様の効果の効果が得
られる。
【0080】請求項5の情報処理装置では、ラインセン
サからの画像信号出力に対して濃度変換処理を実行する
ための濃度変換処理部への入力として、表面の情報の読
み取り用と、裏面の情報の読み取り用のラインセンサの
内のいずれか一方の画像信号を1ライン単位ないしは複
数ライン単位で交互に切り換えて選択する際に、濃度変
換処理部の濃度変換特性を異ならせる制御を行ってい
る。したがって、独立した2つのラインセンサに対して
1つの濃度変換処理部を設けるだけで、濃度変換処理を
行うことが可能となり、請求項1の情報処理装置と同様
の効果の効果が得られる。
【0081】請求項6の情報処理装置では、ラインセン
サからの画像信号出力に対して画素密度変換処理を実行
するための変倍処理部への入力として、表面の情報の読
み取り用と、裏面の情報の読み取り用のラインセンサの
内のいずれか一方の画像信号を1ライン単位ないしは複
数ライン単位で交互に切り換えて選択する際に、変倍処
理部の変倍率を異ならせる制御を行っている。したがっ
て、独立した2つのラインセンサに対して1つの変倍処
理部を設けるだけで、変倍処理を行うことが可能とな
り、請求項1の情報処理装置と同様の効果の効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の情報処理装置について、そのパラメ
ータ設定によるフィルタリングの乗算回路の一実施例を
示す構成図である。
【図2】ファクシミリ/複写機の複合装置について、そ
の一構成例を示す全体構成の略断面図である。
【図3】図2に示した情報処理装置について、システム
全体の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図4】この発明の第1の実施例について、画像のボケ
を修復する最適なフィルタリングの係数を示す図であ
る。
【図5】この発明の情報処理装置について、その信号処
理部における処理経路を切り換える処理経路制御部の一
実施例を示す機能ブロック図である。
【図6】図3に示した濃度変換部60について、その詳
細な構成の一実施例を示す機能ブロック図である。
【図7】図6に示した濃度変換部60において、その入
力画像信号と出力画像信号との状態を示す特性図であ
る。
【図8】図6に示した濃度変換部60において、その入
力画像信号と出力画像信号との状態を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
51 縮小結像光学系 52 第1のアナログ信号処理部 53 等倍結像光学系 54 第2のアナログ信号処理部 55 信号セレクタ 56 A/D(アナログ−デジタル)変換器 57 シェーディング補正部 58 フィルタ処理部 59 変倍処理部 60 濃度変換部 61 読み取り制御部 62 通信制御部 63 変調部 64 レーザーダイオード 65 画像メモリ 66 メカニック系コントローラ 67 システムコントローラ 68 操作部 69 システムバス 71と72 フィルタ演算部 73 信号セレクタ 81 RAM制御部 82 RAM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の表面と裏面の情報をそれぞれ読み
    取って、画像信号を出力する独立した2つのラインセン
    サと、 該ラインセンサからの画像信号出力に対して信号処理を
    行う信号処理部と、 該信号処理部への入力として、前記2つのラインセンサ
    の内のいずれか一方の画像信号を1ライン単位ないしは
    複数ライン単位で交互に切り換えて選択する選択手段
    と、 該選択手段が、前記信号処理部の入力として原稿紙の表
    面の情報を読み取るラインセンサの出力を選択している
    ときと、裏面の情報を読み取るラインセンサの出力を選
    択しているときとで、前記信号処理部にそれぞれ異なっ
    た処理パラメータを設定する処理パラメータ制御部と、 前記信号処理部によって処理された画像情報に基づい
    て、可視像を形成する画像形成手段あるいは回線や伝送
    路を通じて情報を送信する情報送信手段の内、少なくと
    も一方の手段、とを備えたことを特徴とする情報処理装
    置。情報処理装置。
  2. 【請求項2】 原稿の表面と裏面の情報をそれぞれ読み
    取って、画像信号を出力する独立した2つのラインセン
    サと、 該ラインセンサからの画像信号出力に対して信号処理を
    行う信号処理部と、 該信号処理部への入力として、前記2つのラインセンサ
    の内のいずれか一方の画像信号を1ライン単位ないしは
    複数ライン単位で交互に切り換えて選択する選択手段
    と、 該選択手段が、前記信号処理部の入力として原稿紙の表
    面の情報を読み取るラインセンサの出力を選択している
    ときと、裏面の情報を読み取るラインセンサの出力を選
    択しているときとで、前記信号処理部における処理経路
    を異ならしめる処理経路制御部と、 前記信号処理部によって処理された画像情報に基づい
    て、可視像を形成する画像形成手段あるいは回線や伝送
    路を通じて情報を送信する情報送信手段の内、少なくと
    も一方の手段、とを備えたことを特徴とする情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】 原稿の表面と裏面の情報をそれぞれ読み
    取って、画像信号を出力する独立した2つのラインセン
    サと、 該ラインセンサからの画像信号出力に対してMTFの劣
    化を補償するためのフィルタ処理を施すフィルタ処理部
    と、 該フィルタ処理部への入力として、前記2つのラインセ
    ンサの内のいずれか一方の画像信号を1ライン単位ない
    しは複数ライン単位で交互に切り換えて選択する選択手
    段、とを備えた情報処理装置において、 該選択手段が、前記信号処理部の入力として原稿紙の表
    面の情報を読み取るラインセンサの出力を選択している
    ときと、裏面の情報を読み取るラインセンサの出力を選
    択しているときとで、前記フィルタ処理の周波数特性を
    異ならせることを特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 原稿の表面と裏面の情報をそれぞれ読み
    取って、画像信号を出力する独立した2つのラインセン
    サと、 該ラインセンサからの画像信号出力に対して必要な信号
    処理を行った後、2値化処理を施す2値化手段と、 該2値化手段への入力として、前記2つのラインセンサ
    の内のいずれか一方の画像信号を1ライン単位ないしは
    複数ライン単位で交互に切り換えて選択する選択手段、
    とを備えた情報処理装置において、 該選択手段が、前記2値化手段の入力として原稿紙の表
    面の情報を読み取るラインセンサの出力を選択している
    ときと、裏面の情報を読み取るラインセンサの出力を選
    択しているときとで、前記2値化手段のしきい値を異な
    らせることを特徴とする情報処理装置。
  5. 【請求項5】 原稿の表面と裏面の情報をそれぞれ読み
    取って、画像信号を出力する独立した2つのラインセン
    サと、 該ラインセンサからの画像信号出力に対して必要な信号
    処理を行った後、濃度変換処理を施す濃度変換手段と、 該濃度変換手段への入力として、前記2つのラインセン
    サの内のいずれか一方の画像信号を1ライン単位ないし
    は複数ライン単位で交互に切り換えて選択する選択手
    段、とを備えた情報処理装置において、 該選択手段が、前記濃度変換手段の入力として原稿紙の
    表面の情報を読み取るラインセンサの出力を選択してい
    るときと、裏面の情報を読み取るラインセンサの出力を
    選択しているときとで、前記濃度変換手段の濃度変換特
    性を異ならせることを特徴とする情報処理装置。
  6. 【請求項6】 原稿の表面と裏面の情報をそれぞれ読み
    取って、画像信号を出力する独立した2つのラインセン
    サと、 該ラインセンサからの画像信号出力に対して画素密度の
    変換を行う変倍処理部と、 該変倍処理部への入力として、前記2つのラインセンサ
    の内のいずれか一方の画像信号を1ライン単位ないしは
    複数ライン単位で交互に切り換えて選択する選択手段、
    とを備えた情報処理装置において、 該選択手段が、前記変倍処理部の入力として原稿紙の表
    面の情報を読み取るラインセンサの出力を選択している
    ときと、裏面の情報を読み取るラインセンサの出力を選
    択しているときとで、前記変倍処理部の変倍率を異なら
    せることを特徴とする情報処理装置。
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