JPH10155079A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JPH10155079A
JPH10155079A JP8326008A JP32600896A JPH10155079A JP H10155079 A JPH10155079 A JP H10155079A JP 8326008 A JP8326008 A JP 8326008A JP 32600896 A JP32600896 A JP 32600896A JP H10155079 A JPH10155079 A JP H10155079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
processing
image signal
signal
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8326008A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Ito
雅章 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP8326008A priority Critical patent/JPH10155079A/ja
Publication of JPH10155079A publication Critical patent/JPH10155079A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling the whole image or part thereof
    • G06T3/403Edge-driven scaling

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は原稿画像を読み取った画像信号のエッ
ジ情報を保存しつつ、画像の連続性を考慮した高品位な
画像処理を行う画像処理装置を提供する。 【解決手段】CCDイメージセンサ9の読み取った原稿
の画像の離散的なアナログの画像信号を、A/D変換部
42で、「1」の補数表現されたディジタルの画像信号
に量子化し、この量子化したディジタルの画像信号に、
フィルタ処理部44でMTFの劣化を補償する高域強調
処理を施して、「2」の補数表現された画像信号として
変倍処理部45に出力する。変倍処理部45は、画像の
拡大処理あるいは縮小処理を施した後、変換処理部46
で、「1」の補数表現に変換し、この変換後の画像信号
に基づいてプロッタ部で可視像を形成したり、通信制御
部48で送信処理を行う。その結果、原画像のエッジ情
報を保存しつつ、画像の連続性を保存した画像信号に対
して高品位な変倍処理を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に関
し、詳細には、原稿画像を読み取った画像信号のエッジ
情報を保存しつつ、画像の連続性を考慮した高品位な画
像処理を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、直線上に受光素子が配列されたC
CD(Charge Coupled Device )イメージセンサ等によ
って原稿の画像を走査して読み取り、イメージセンサか
ら時系列に出力される原稿画像に対応した画像信号をデ
ィジタル技術により量子化して、量子化された画像信号
に応じて記録紙に可視像化したり、送信する、いわゆる
ディジタル複写機やディジタルファクシミリ装置等のデ
ィジタルの画像処理装置が実用化されている。このよう
なディジタルの画像処理装置としては、25%〜400
%の縮小あるいは拡大倍率を1%づつの精度で可変可能
な機能を備えたものが出現している。
【0003】この原稿画像の拡大・縮小処理は、一般的
に、原稿への物理的な走査方向(以降、副走査方向とい
う。)に関しては、走査速度を可変して原稿に対する走
査線の数を変えることにより、また、イメージセンサ自
体の個体走査方向(以降、主走査方向という。)に関し
ては、電気的に画素を補間挿入あるいは間引きを行うこ
とにより、行われている。
【0004】この主走査方向の変倍に関しては、従来よ
り、種々の方法が提案されており、例えば、特開平3−
187569号公報の「画像読取装置」に記載されてい
るように、「最近接画素置換法」、「近接画素間距離線
形配分法」、「3次元関数コンボリューション法」など
が代表的である。
【0005】これらの変倍方法は、いずれの方法も、実
際にイメージセンサの受光素子がサンプリングした実サ
ンプリング点に対して、変倍によって生じる仮想サンプ
リング位置を算出し、近接画素によりその位置での仮想
出力を得るものである。
【0006】また、イメージセンサ等による原稿画像か
ら画像信号への光電変換においては、必ずMTF(Modu
lation Transfer Function)の劣化が生ずる。このMT
Fの劣化は、レンズやミラー等の光学部品に起因するも
の、イメージセンサの受光面のアパーチャ開口度や転送
効率、残像などイメージセンサ自体に起因するもの、1
次元イメージセンサなどを用いた場合、個体走査(主走
査)と直交する方向の物理的な走査(副走査)による積
分効果及び走査ムラなどに起因するもので、一般的に画
像の信号成分の高周波域ほど劣化が大きい性質がある。
【0007】このMTFの劣化は、画像の解像力低下、
画像ぼけ、線画像かすれなどを引き起こすため、通常、
何らかの補正処理を施し、良好な画像信号が得られるよ
うにしている。具体的な実現方法としては、注目画素に
対し、その周辺画素により補正値を得、高域強調を行う
ことにより補正する方法(特公平1−20835号公報
参照)が、最も一般的なものである。
【0008】ところが、画像に変倍処理を施すと、画像
の周波数成分が変化し、これに対してMTF補正を適正
に実施しようとすると、MTF補正を実現するための動
作が複雑になるため、従来、MTF補正を行った後に、
変倍処理を実施するのが一般的となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像処理装置においては、画像の変倍処理を
行う場合、主走査方向については、MTF補正を行った
後に、変倍処理を実施していたため、画像品質が劣化す
るという問題があった。
【0010】すなわち、原稿画像を主走査方向に拡大す
る場合、上記「最近接画素置換法」は、算出した仮想サ
ンプリング点に最も距離が近い実サンプリング出力を挿
入するため、実現ハードウェア量が少なく原画像のエッ
ジ情報も保存される反面、画像の連続性をかなり無視す
ることとなり、副走査方向に連続した特に斜線などのラ
イン画像に関して、著しくエッジのぎざりを生じること
となる。
【0011】また、上記「近接画素間距離線形配分法」
は、算出した仮想サンプリング点と隣接する実サンプリ
ング点間の距離に応じて、実サンプリング点出力を線形
配分して挿入するため、画像の連続性は考慮されるが、
他方、原画のエッジ情報は失われ、ボケを生じることと
なる。また、ハードウェア量は、加算器と乗算器が必要
となるので、「最近接画素置換法」に比べるとやや大き
くなる。
【0012】さらに、上記「3次元関数コンボリューシ
ョン法」は、標本化定理に従う原信号復元の近似手法
で、原稿画像に最も忠実に仮想サンプリング点での値が
得られ、原稿のエッジ情報もそれなりに保存されるが、
ハードウェア量は、4画素出力値での畳み込み演算とな
るため、実現方法にもよるが、かなりの数の加算器と乗
算器が必要となり、回路規模は非常に大きくなる。
【0013】このように従来の主走査方向の電気的変倍
においては、画像品質と回路規模とがトレードオフの関
係にあり、原画像のエッジ情報を保存し、画像の連続性
を考慮した高品位な画像をようとすると、実現回路規模
が大きくなるという問題があった。
【0014】そこで、請求項1記載の発明は、光電変換
手段の読み取った原稿の画像の離散的なアナログの画像
信号を、量子化手段で、「1」の補数表現されたディジ
タルの画像信号に量子化し、この量子化したディジタル
の画像信号に、フィルタ手段でMTFの劣化を補償する
高域強調処理を施して、量子化手段の量子化したビット
数よりも大きなビット数のディジタルの画像信号とし、
変倍処理手段で、画像の拡大処理あるいは縮小処理を施
した後、クランプ手段で、所定の量子化数にクランプし
て、このクランプ後の画像信号に基づいて可視像を形成
したり、送信処理を出力手段で行うことにより、原画の
エッジ情報を保存し、かつ、画像の連続性を保存した画
像信号に変倍処理を行って、簡単な構成で、高品位な画
像を得ることのできる小型で、かつ、安価な画像処理装
置を提供することを目的としている。
【0015】請求項2記載の発明は、光電変換手段の読
み取った原稿の画像の離散的なアナログの画像信号を、
量子化手段で、「1」の補数表現されたディジタルの画
像信号に量子化した後、ディジタルの画像信号に、MT
Fの劣化を補償する高域強調処理を施すフィルタ処理手
段と、画像の拡大処理あるいは縮小処理を施す変倍処理
手段と、ディジタルの画像信号の信号振幅を制限するク
ランプ手段と、をフィルタ処理手段、前記変倍手段及び
前記クランプ手段の順に処理を行うことにより、原画の
エッジ情報を良好に保存し、かつ、画像の連続性を保存
した画像信号に変倍処理を行って、簡単な構成で、高品
位な画像を得ることのできる小型で、かつ、安価な画像
処理装置を提供することを目的としている。
【0016】請求項3記載の発明は、光電変換手段の読
み取った原稿の画像の離散的なアナログの画像信号を、
量子化手段で、「1」の補数表現されたディジタルの画
像信号に量子化し、この量子化したディジタルの画像信
号に、フィルタ手段でMTFの劣化を補償する高域強調
処理を施して、「2」の補数表現された画像信号とし、
変倍処理手段で、画像の拡大処理あるいは縮小処理を施
した後、変換手段で、「1」の補数表現に変換し、この
変換後の画像信号に基づいて可視像を形成したり、送信
処理を出力手段で行うことにより、原画のエッジ情報を
保存し、かつ、画像の連続性を保存した画像信号に変倍
処理を行って、簡単な構成で、高品位な画像を得ること
のできる小型で、かつ、安価な画像処理装置を提供する
ことを目的としている。
【0017】請求項4記載の発明は、変倍処理手段で、
「2」の補数表現された入力信号に対して、符号情報を
考慮した補間演算を行って、画素の挿入あるいは間引き
を行い、画情報の拡大処理あるいは縮小処理を施すこと
により、エッジ情報の消失を抑制しつつ、補間値の演算
を行って、高品位な変倍処理を行うことのできる小型
で、かつ、安価な画像処理装置を提供することを目的と
している。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像処理装置は、アレイ状に配置された受光素子により原
稿の画像を読み取って離散的なアナログの画像信号を出
力する光電変換手段と、前記光電変換手段の出力するア
ナログの画像信号を、ディジタルの画像信号に量子化す
る量子化手段と、前記量子化手段の量子化したディジタ
ルの画像信号に、MTFの劣化を補償する高域強調処理
を施し、前記量子化手段の量子化したビット数よりも大
きなビット数のディジタルの画像信号を出力するフィル
タ処理手段と、前記フィルタ処理手段の出力する画像信
号に、画像の拡大処理あるいは縮小処理を施す変倍処理
手段と、前記変倍処理手段の出力する画像信号を、所定
の量子化数にクランプするクランプ手段と、前記クラン
プ手段の出力する画像信号に基づいて可視像を形成する
画像形成処理と前記変換手段の出力する画像信号を回線
を介して送信する画像送信処理のうち、少なくともいず
れか一方の処理を行う出力手段と、を備えることによ
り、上記目的を達成している。
【0019】上記構成によれば、光電変換手段の読み取
った原稿の画像の離散的なアナログの画像信号を、量子
化手段で、「1」の補数表現されたディジタルの画像信
号に量子化し、この量子化したディジタルの画像信号
に、フィルタ手段でMTFの劣化を補償する高域強調処
理を施して、量子化手段の量子化したビット数よりも大
きなビット数のディジタルの画像信号とし、変倍処理手
段で、画像の拡大処理あるいは縮小処理を施した後、ク
ランプ手段で、所定の量子化数にクランプして、このク
ランプ後の画像信号に基づいて可視像を形成したり、送
信処理を出力手段で行うので、簡単な構成で、原画のエ
ッジ情報を保存し、かつ、画像の連続性を保存した画像
信号に対して変倍処理を行うことができ、小型で、か
つ、安価な画像処理装置により高品位な画像を得ること
ができる。
【0020】請求項2記載の発明の画像処理装置は、ア
レイ状に配置された受光素子により原稿の画像を読み取
って離散的なアナログの画像信号を出力する光電変換手
段と、前記光電変換手段の出力するアナログの画像信号
を、ディジタルの画像信号に量子化する量子化手段と、
ディジタルの画像信号に、MTFの劣化を補償する高域
強調処理を施すフィルタ処理手段と、ディジタルの画像
信号に、画像の拡大処理あるいは縮小処理を施す変倍処
理手段と、ディジタルの画像信号の信号振幅を制限する
クランプ手段と、ディジタルの画像信号に基づいて可視
像を形成する画像形成処理と前記変換手段の出力する画
像信号を回線を介して送信する画像送信処理のうち、少
なくともいずれか一方の処理を行う出力手段と、を備
え、前記量子化手段の量子化したディジタルの画像信号
に対して、前記フィルタ処理手段、前記変倍処理手段及
び前記クランプ手段の順に処理を行うことにより、上記
目的を達成している。
【0021】上記構成によれば、光電変換手段の読み取
った原稿の画像の離散的なアナログの画像信号を、量子
化手段で、「1」の補数表現されたディジタルの画像信
号に量子化した後、ディジタルの画像信号に、MTFの
劣化を補償する高域強調処理を施すフィルタ処理手段
と、画像の拡大処理あるいは縮小処理を施す変倍処理手
段と、ディジタルの画像信号の信号振幅を制限するクラ
ンプ手段と、をフィルタ処理手段、前記変倍処理手段及
び前記クランプ手段の順に処理を行うので、簡単な構成
で、原画のエッジ情報を保存し、かつ、画像の連続性を
保存した画像信号に対して変倍処理を行うことができ、
小型で、かつ、安価な画像処理装置により高品位な画像
を得ることができる。
【0022】請求項3記載の発明の画像処理装置は、ア
レイ状に配置された受光素子により原稿の画像を読み取
って離散的なアナログの画像信号を出力する光電変換手
段と、前記光電変換手段の出力するアナログの画像信号
を、「1」の補数表現されたディジタルの画像信号に量
子化する量子化手段と、前記量子化手段の量子化したデ
ィジタルの画像信号に、MTFの劣化を補償する高域強
調処理を施して、「2」の補数表現された画像信号を出
力するフィルタ処理手段と、前記フィルタ処理手段の出
力する「2」の補数表現された画像信号に、画像の拡大
処理あるいは縮小処理を施す変倍処理手段と、前記変倍
処理手段の出力する「2」の補数表現された画像信号
を、「1」の補数表現に変換する変換手段と、前記変換
手段が出力する画像信号に基づいて可視像を形成する画
像形成処理と前記変換手段の出力する画像信号を回線を
介して送信する画像送信処理のうち、少なくともいずれ
か一方の処理を行う出力手段と、を備えることにより、
上記目的を達成している。
【0023】上記構成によれば、光電変換手段の読み取
った原稿の画像の離散的なアナログの画像信号を、量子
化手段で、「1」の補数表現されたディジタルの画像信
号に量子化し、この量子化したディジタルの画像信号
に、フィルタ手段でMTFの劣化を補償する高域強調処
理を施して、「2」の補数表現された画像信号とし、変
倍処理手段で、画像の拡大処理あるいは縮小処理を施し
た後、変換手段で、「1」の補数表現に変換し、この変
換後の画像信号に基づいて可視像を形成したり、送信処
理を出力手段で行うので、簡単な構成で、原画のエッジ
情報を保存し、かつ、画像の連続性を保存した画像信号
に対して変倍処理を行うことができ、小型で、かつ、安
価な画像処理装置により高品位な画像を得ることができ
る。
【0024】上記の場合、例えば、請求項4に記載する
ように、前記変倍処理手段は、前記「2」の補数表現さ
れた入力信号に対して、符号情報を考慮した補間演算を
行うことにより、画素の挿入あるいは間引きを行って前
記画像の拡大処理あるいは縮小処理を施すものであって
もよい。
【0025】上記構成によれば、変倍処理手段で、
「2」の補数表現された入力信号に対して、符号情報を
考慮した補間演算を行って、画素の挿入あるいは間引き
を行い、画情報の拡大処理あるいは縮小処理を施すの
で、エッジ情報の消失を抑制しつつ、補間値の演算を行
って、変倍処理を行うことができ、小型で、かつ、安価
な画像処理装置により、高品位な変倍処理を行うことが
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0027】図1〜図7は、本発明の画像処理装置の一
実施の形態を適用したファクシミリ/複写機を示す図で
あり、図1は、本発明の画像処理装置の一実施の形態を
適用したファクシミリ/複写機1の全体構成図である。
【0028】図1において、画像処理装置としてのファ
クシミリ/複写機1は、大きく分けてスキャナ部2とプ
ロッタ部3を備えており、操作部53(図2参照)によ
って必要な送信条件や複写条件が設定操作される。
【0029】スキャナ部2は、コンタクトガラス4、コ
ンタクトガラス4の下方に配設された第1走行体5、第
2走行体6、レンズ7及びCCDイメージセンサ(光電
変換手段)8等を備え、第1走行体5には、光源9と第
1ミラー10が、第2走行体6には、第2ミラー11と
第3ミラー12が、それぞれ搭載されている。
【0030】スキャナ部2は、コンタクトガラス4上に
原稿がセットされた状態で、操作部53のコピースター
トキーが押下されると、スキャナ部2がコンタクトガラ
ス4上の原稿の画像の読み取りを開始する。
【0031】すなわち、スキャナ部2は、光源9と第1
ミラー10を搭載した第1走行体5と、第2ミラー11
と第3ミラー12を搭載した第2走行体6を図1中左方
に相対移動させて、コンタクトガラス4上に置かれた原
稿の下面(画像面)を光走査(スキャニング)し、原稿
面からの反射光を、順次、第1走行体5の第1ミラー1
0、第2走行体の第2ミラー11及び第3ミラー12で
反射してレンズ7を介してCCDイメージセンサ8の受
光面に結像させる。CCDイメージセンサ8で光電変換
し、原稿の画像を離散的なアナログの画像信号として出
力する。
【0032】プロッタ部(画像形成手段)3は、スキャ
ナ部2の読み取った画像信号に、あるいは、通信回線よ
り受信した画像信号に、後述する画像処理を施して、画
像信号に基づいて画像形成し、記録紙に記録出力する。
【0033】すなわち、プロッタ部3は、感光体ドラム
13の周囲に、帯電チャージャ14、書込ユニット1
5、イレーサ16、現像ユニット17、18、転写前除
電ランプ(PTL)19、転写チャージャ20、分離チ
ャージャ21、分離爪22、クリーニングユニット23
及び除電ランプ(QL)24等が配設されており、感光
体ドラム13は、図1中矢印方向に回転駆動される。
【0034】プロッタ部3は、感光体ドラム13が矢印
方向に回転させると同時に、その感光体ドラム13上に
付着した残留トナー及び不均一な電位が帯電チャージャ
14及び現像ユニット17、18に到達しないように、
除電ランプ24、転写前除電ランプ19、転写チャージ
ャ24、分離チャージャ21、イレーサ16及びクリー
ニングユニット23を駆動して、除電ランプ24を通過
した後の感光体ドラム13の表面電位が略ゼロになるよ
うにする。
【0035】その後、感光体ドラム13の表面を帯電チ
ャージャ14により一様に帯電するとともに、画像信号
に応じて図示しない半導体レーザーからレーザー光を射
出させる。半導体レーザーから射出されるレーザー光
は、図示しないシリンダレンズによって集光されて、書
込ユニット15の回転走査するポリゴンミラー(レーザ
ー光発生器)25に入射され、ポリゴンミラー25で反
射された反射光は、光学系(レンズ)26及びミラー2
7を介して感光体ドラム13の表面に照射されて、感光
体ドラム13上に静電潜像を形成する。
【0036】プロッタ部3は、次いで、感光体ドラム1
3上に形成された静電潜像を、非画像部(画像作成領域
からはみ出した不要部分)の電荷をイレーサ16によっ
て除去した後、黒トナーにより現像を行う黒現像ユニッ
ト18あるいはカラートナーにより現像を行うカラー現
像ユニット17よりトナーを付着して可視像化する。こ
のとき、現像バイアス電位を変化させることにより、画
像の濃淡を調整することができる。
【0037】プロッタ部3は、上記動作中、図示しない
メインモータの駆動を選択的に取り出せる給紙クラッチ
をオンさせて、呼出コロ28及び3個の給紙コロ29の
いずれかを駆動し、予め選択された給紙段の給紙カセッ
ト30、31、32にセットされている転写紙33を停
止中のレジストローラ対34に向けて給紙させる。
【0038】なお、給紙カセット30、31、32に
は、それぞれ異なるサイズの転写紙33がセットされ、
給紙カセット30、31、32は、ファクシミリ/複写
機1に着脱可能にセットされる。また、ファクシミリ/
複写機1には、手差しテーブル(手差しトレイ)35が
設けられており、不特定サイズの転写紙33をセット可
能となっている。
【0039】上記レジストローラ対34の手前には、レ
ジストセンサ36が配設されており、レジストセンサ3
6としては、例えば、その対向位置に転写紙33の先端
が到着すると、オン状態になる反射型フォトセンサが用
いられている。ファクシミリ/複写機1は、レジストセ
ンサ36がオンした後、一定時間経過後に、給紙クラッ
チをオフ状態に戻して、搬送中の転写紙33を停止させ
る。なお、給紙クラッチのオフタイミングは、レジスト
センサ36とレジストローラ対34の間を転写紙33が
搬送される時間より長い時間に設定されており、転写紙
33は、その先端がレジストローラ対34に突き当てら
れ、先端側にたわみを生じてスキュー等を防止する状態
で待機する。
【0040】その後、ファクシミリ/複写機1は、感光
体ドラム13上の黒画像先端に合わせたタイミングで、
レジストクラッチをオン状態にし、それによってレジス
トローラ対34が回転駆動され、待機中の転写紙33を
転写部に向けて再度搬送する。
【0041】ファクシミリ/複写機1は、転写紙33が
転写部に到着すると、転写チャージャ20によって感光
体ドラム13上のトナー像を転写紙33上に転写させ、
続いて転写チャージャ20と一体保持されている分離チ
ャージャ21によって転写紙33上の帯電電位を下げ
て、転写紙33と感光体ドラム13との密着力を低下さ
せた後、分離爪22によって転写紙33を感光体ドラム
13の表面から分離させる。
【0042】ファクシミリ/複写機1は、感光体ドラム
13から分離した転写紙33を、2個のローラ37、3
8に張り渡された搬送ベルト39により定着ローラ40
に搬送し、定着ローラ40により転写紙33上のトナー
像を転写紙33に熱定着する。
【0043】その後、ファクシミリ/複写機1は、記録
モードとして、片面モードが選択されていると、転写紙
33を切換爪41の上側を通して外部の図示しない排紙
トレイに排紙し、記録モードとして、両面モードが選択
されていると、切換爪41の切換によって、切換爪41
の下側の再給紙用搬送経路42へ送り込む。
【0044】なお、画像転写後の感光体ドラム13上の
残留トナーは、クリーニングユニット23を構成するク
リーニングブラシ23a、クリーニングプレード23b
によって除去され、トナー回収タンク23cに回収させ
る。クリーニングユニット23によりクリーニングされ
た感光体ドラム13は、さらに、除電ランプ24により
全面露光されて、残留電荷が消去される。
【0045】また、ファクシミリ/複写機1には、上述
のように、それぞれ異なる特定サイズの転写紙33のみ
をまとめて収納できる給紙カセット30、31、32を
着脱可能に備えるとともに、そのいずれの給紙カセット
30、31、32にも収納されていない転写紙33、す
なわち、不特定サイズの転写紙33をセットできる手差
しテーブル(手差しトレイ)35を備え,手差しテーブ
ル35は、図1中矢印で示す方向に回動することによ
り、使用可能となる。そして、ファクシミリ/複写機1
のオペレータは、各給紙カセット30、31、32のい
ずれかに収納されている転写紙33を用いて記録する場
合は、そのカセットサイズを操作部53上のサイズ選択
キーによって選択した後、コピースタートキーを押下す
る。ファクシミリ/複写機1は、上記操作が行われる
と、指定されたサイズの転写紙33の格納されている給
紙カセット30、31、32から転写紙33の給紙を行
う。
【0046】ファクシミリ/複写機1は、図2に示すよ
うに回路構成されている。すなわち、ファクシミリ/複
写機1は、CCDイメージセンサ9、アナログ信号処理
部41、A/D変換部42、シェーディング補正部4
3、フィルタ処理部44、変倍処理部45、変換処理部
46、読取制御部47、通信制御部48、変調部49、
レーザーダイオード(LD)50、画像メモリ51、メ
カコントローラ52、操作部53及びシステムコントロ
ーラ54等を備えている。
【0047】上記CCDイメージセンサ9、アナログ信
号処理部41、A/D変換部42、シェーディング補正
部43、フィルタ処理部44、変倍処理部45、変換処
理部46及び読取制御部47は、上記スキャナ部2を構
成し、上記変換処理部46、読取制御部47、通信制御
部48、変調部49、レーザーダイオード50、画像メ
モリ51、メカコントローラ52、操作部53及びシス
テムコントローラ54は、システムバス55により接続
されている。
【0048】CCDイメージセンサ(光電変換手段)9
は、上記スキャナ部2のCCDイメージセンサ9であ
り、上述のように、スキャナ部2を原稿表面からの反射
光を光電変換して、離散的なアナログの画像信号をアナ
ログ信号処理部41に出力する。
【0049】アナログ信号処理部41は、読取制御部4
7の制御下で動作し、CCDイメージセンサ9から入力
される画像信号にレベル変換処理、サンプルホールド処
理及び信号増幅処理等を施して、A/D変換部42に出
力する。
【0050】A/D変換部(量子化手段)42は、読取
制御部47の制御下で動作し、アナログ信号処理部41
から入力されるアナログの画像信号を所定ビット数の量
子化した画像信号、すなわち、「1」の補数表現された
ディジタルの画像信号にディジタル変換して、シェーデ
ィング補正部43に出力する。
【0051】シェーディング補正部43は、読取制御部
47の制御下で動作し、A/D変換部42から入力され
る量子化された画像信号に対して黒再生及び白再生を施
して、フィルタ処理部44に出力する。なお、黒再生と
は、CCDイメージセンサ9の暗時出力をサンプリング
して記憶し、読取データである原稿読取時のCCDイメ
ージセンサ9の出力する画像信号から減算することによ
り、暗時出力の影響を削除することである。また、白再
生とは、反射率の均一な基準白板を読み取ったときの画
素毎の画像信号に基づいて原稿読取時の画像信号を各画
素毎に正規化し、光量むらや光学部品の影響及びCCD
イメージセンサ9の画素感度のバラツキを補正すること
である。
【0052】フィルタ処理部(フィルタ処理手段)44
は、読取制御部47の制御下で動作し、シェーディング
補正部43から入力される画像信号に、読取制御部47
から設定されるフィルタ特性を決定する係数に基づいて
所定のフィルタ処理、具体的には、空間フィルタリング
処理を施すことにより、MTFの劣化を補償する高域強
調処理を施して、「2」の補数表現された画像信号を変
倍処理部45に出力する。
【0053】すなわち、CCDイメージセンサ9の出力
する画像信号には、レンズやミラー等の光学部品、CC
Dイメージセンサ9の受光面のアパーチャ開口度、CC
Dイメージセンサ9の転送効率や残像、物理的な走査に
よる積分効果及び走査むら等に起因するMTF(Modula
tion Transfer Function)の劣化があり、フィルタ処理
部44によりこのMTFの劣化を補償している。また、
MTFの劣化は、高周波域ほど顕著であるので、フィル
タ処理部44は、高周波域の画像信号に対して、強調処
理を施すことにより、「ぼけ」を修復して、画像品質を
向上させている。なお、上記フィルタ処理部44の処理
については、後で、さらに詳述する。
【0054】変倍処理部(変倍処理手段)45は、フィ
ルタ処理部44でフィルタ処理され「2」の補数表現さ
れた画像信号を、システムコントローラ54から読取制
御部47を介して設定された変倍率に応じて、変倍処理
して、変換処理部46に出力する。すなわち、フィルタ
処理部44でフィルタ処理された画像信号は、CCDイ
メージセンサ9の受光素子アレイに1対1に対応してい
るが、変倍処理部45は、変倍率に応じて仮想サンプリ
ング点を算出し、その位置での出力値を演算して、変倍
後の画像信号としている。なお、変倍処理部45につい
ては、後で詳述する。
【0055】変換処理部(変換手段、クランプ手段)4
6は、フィルタ処理部44での演算の結果生じる負の
値、または、量子化された上限値を超える値に対し、信
号振幅を制限するためのもので、負の値に対しては、
「0」で、量子化上限値を超える値に対しては、その上
限値で置換を行う。すなわち、変換処理部46は、変倍
処理部45の出力する「2」の補数表現された画像信号
を、「1」の補数表現に変換するとともに、その信号振
幅を制限する。
【0056】読取制御部47は、システムコントローラ
54の指示に応じて、スキャナ部2の各部を制御し、ま
た、変倍データの設定等を行って、原稿の画情報の読み
取りと読み取った画像信号の画像処理を行わせる。
【0057】システムコントローラ54は、変換処理部
46から出力された画像信号を、ファクシミリ/複写機
1のモードが複写モードのときには、システムバス55
を介して変調部49に供給し、変調部49は、システム
バス55から入力される画像信号を変調して、レーザダ
イオード50に出力する。レーザダイオード50は、変
調部49から入力される変調信号によりレーザを発光し
て、上記図1のポリゴンミラー25に出射する。なお、
レーザダイオード50の発光エネルギー−可視像濃度特
性は、リニアではないが、変調部49は、入力画像信号
から形成される可視像の濃度をリニアに対応させるため
のγ変換機能をも有している。
【0058】通信制御部(画像送信手段)48は、回線
L、例えば、電話回線に接続され、相手ファクシミリ装
置との間でファクシミリ制御信号を交換して、ファクシ
ミリ通信手順を実行する。この通信制御部48は、回線
Lからの発呼に対して自動着呼し、回線Lへの自動発呼
処理を行う網制御部としての機能や画情報を所定の符号
化方式に従って符号化し、符号化された画情報を復号化
する符号化・復号化部としての機能を有している。すな
わち、通信制御部48は、変換処理部46から出力され
る画像信号を符号化した後、相手ファクシミリ装置に送
信し、また、相手ファクシミリ装置から送信されてくる
画像信号を受信する。
【0059】画像メモリ51は、RAM等で構成され、
少なくとも1ページ分の画像信号を記憶する容量を有し
ている。ファクシミリ/複写機1がファクシミリモード
に設定されているとき、変換処理部46から出力された
画像信号は、この画像メモリ51に一旦記憶され、その
後、所定タイミングで読み出されて、通信制御部48を
介して相手先ファクシミリ装置に送信される。また、フ
ァクシミリ受信時、通信制御部48を介して受信した画
像信号は、画像メモリ51に一旦記憶され、その後、所
定タイミングで読み出されて、変調部49に送られて、
転写紙33に記録出力される。
【0060】メカコントローラ52は、上記スキャナ部
2及びプロッタ部3等の各部の機械的な動作一切を制御
するものであり、例えば、原稿フィード、原稿スキャニ
ング制御、ポリゴンミラー−スキャニング制御、記録紙
搬送制御、像形成プロセス制御等の一切の機械的な動作
を制御する。
【0061】操作部53は、ファクシミリ送信先の電話
番号等を入力するテンキー、ファンクションキー、ファ
クシミリモードと複写モードを切り換えるモード切換ス
イッチ、両面原稿か片面原稿かを選択入力する原稿選択
スイッチ等の各種操作キーを備え、操作キーによりファ
クシミリ/複写機1を利用するための各種命令が入力さ
れる。操作部53は、表示部、例えば、液晶表示部を備
え、この表示部には、操作キーから入力された命令内容
やファクシミリ/複写機1からオペレータに通知するメ
ッセージ等が表示される。
【0062】システムコントローラ54は、CPU(Ce
ntral Processing Unit )、ROM(Read Only Memor
y)及びRAM(Random Access Memory)等を備え、R
OM内には、ファクシミリ/複写機1の基本処理プログ
ラムとファクシミリ/複写機1のモードや原稿の種類に
応じてCCDイメージセンサ9の読み取った画像信号を
処理する画像処理制御プログラムが格納されているとと
もに、基本処理プログラムや画像処理制御プログラムを
実行する上で必要な各種システムデータが格納されてい
る。
【0063】システムコントローラ54は、ROM内の
プログラムに基づいてファクシミリ/複写機1の各部を
直接制御し、また、メカコントローラ52や読取制御部
47を介して、間接的に制御することにより、ファクシ
ミリ/複写機1としての処理を実行するとともに、画像
処理を実行する。
【0064】上述のように、イメージセンサ9などによ
る原稿画像から画像信号への光電変換においては、必ず
MTFの劣化が生ずる。このMTFの劣化は、上述のよ
うに、レンズやミラーなどの光学部品に起因するもの、
イメージセンサの受光面のアパーチャ開口度や転送効
率、残像などイメージセンサ自体に起因するもの、1次
元イメージセンサなどを用いた場合、個体走査と直交す
る方向の物理的な走査による積分効果及び走査ムラなど
に起因するもの等があるが、画像の解像力低下、画像ボ
ケ、線画像かすれ等を引き起こすので、通常、何らかの
補正処理を施し、良好な画像信号が得られるようにする
必要がある。このMTFの劣化を補正する具体的な実現
方法として最も一般的なのが、注目画素とその周辺画素
との間で、図3や図4に示す係数マトリックスを用いて
演算を行うものである。
【0065】図3及び図4に示す十字にクロスしたフィ
ルタマトリックスは、画素に施す乗算の係数を表してお
り、中央が、注目画素の出力値[Dmn]に乗算する係
数、上下が1ライン以前、1ライン以後における同一画
素位置における画素の出力値[Dm・n-1 ]、[Dm・n+1
]に乗算する係数、そして、左右が、1画素分以前及
び1画素分以後の画素の出力値[Dm-1・n ]、[Dm+1・
n ]に乗算する係数を示している。
【0066】上記フィルタ処理部44は、この3×3の
ウィンドウを2次元の画像信号に対して窓関数として、
マトリックスの符号と係数に従い畳み込み演算を行うフ
ィルタ処理を行う。具体的には、フィルタ処理部44
は、図5に示すように回路構成されており、ラインメモ
リL1、L2、フリップフロップFF1〜FF4、シフ
タS1〜S4、乗算器ML、加算器AL及び減算器DL
等を備えており、フリップフロップFF1及びラインメ
モリL1に図2のシェーディング補正部43から画像信
号(入力画像信号)が入力される。
【0067】フリップフロップFF1は、入力される画
像信号を順次1画素分遅延させてシフタS1に出力し、
ラインメモリL1は、入力される1ライン分の画像信号
を一時記憶してライン遅延を生成して、フリップフロッ
プFF2、シフタS3及びラインメモリL2に出力す
る。
【0068】フリップフロップFF2は、ラインメモリ
L1から入力される画像信号を順次1画素分遅延させて
フリップフロップFF3及び乗算器MLに出力し、フリ
ップフロップFF3は、フリップフロップFF2から入
力される画像信号を順次1画素分遅延させてシフタS2
に出力する。
【0069】ラインメモリL2は、ラインメモリL1か
ら入力される1ライン分遅延された画像信号をフリップ
フロップFF4に出力し、フリップフロップFF4は、
ラインメモリL2から入力される画像信号を1画素分遅
延させてシフタS4に出力する。
【0070】上記シフタS1〜シフタS4は、例えば、
図4のマトリックス演算を実施する構成においては、右
シフタであり、それぞれフリップフロップFF1、フリ
ップフロップFF3、ラインメモリL1及びフリップフ
ロップFF4から入力される画像信号[D(m・n-1
)]、[D(m・n+1 )]、[D(m-1・n )]、[D(m
+1・n )]に対し、その値を1/2して、加算器ALに
出力する。
【0071】加算器ALには、各シフタS1〜シフタS
4から画像信号が入力され、加算器ALは、注目画素の
周辺の画素に対するシフト結果を加算することによりま
とめて、減算器DLに出力する。
【0072】乗算器MLは、フリップフロップFF2か
ら入力される画像信号を注目画素の画像信号[Dm・n]
に対し、その値を3倍して、減算器DLに出力する。
【0073】減算器DLには、上述のように、乗算器M
Lの乗算結果と加算器ALの加算結果が入力され、減算
器DLは、乗算器MLから入力される注目画素の乗算結
果から加算器ALから入力される当該注目画素の周辺画
素分を差し引いて、画像信号として、図2の変倍処理部
45に出力する。
【0074】なお、図5においては、演算式との整合性
を考慮して、加算器加算器ALの前に各々シフタS1〜
S4を配置しているが、加算器ALで加算した後にまと
めてシフトするようにしてもよく、このようにすると、
ハードウェア量の抑制を図ることができる。
【0075】上記変倍処理部45は、上記「近接画素間
距離線形配分法」により画像の変倍処理を行が、例え
ば、150%画像を拡大する場合、図6に示すように、
変倍処理を行う。すなわち、図6において、Dni(i
=0、1、2、3・・・)は、実サンプリングによる画
像データ(画像信号)であり、前述のフィルタ処理部4
4の出力結果である。これに対して、変倍率に応じた仮
想サンプリング点Qni(i=0、1、2、3・・・)
は、各実サンプリング点に対して、図6に示すように定
まる。この仮想サンプリング点Qni(i=0、1、
2、3・・・)は、演算回路実現の容易性、回路規模の
縮小の目的で4分の1画素ピッチや、8分の1画素ピッ
チに近似される。この近似により、乗算器や除算器は、
加算器とシフタに置き換え可能となる。この仮想サンプ
リング点Qni(i=0、1、2、3・・・)の各々の
値は、実サンプリング点Dni(i=0、1、2、3・
・・)から、次式により演算される。
【0076】Qn0=Dn0、Qn1=(Dn0+2・
Dn1)/3、Qn2=(Dn1+Dn2)/3、・・
・ 上記では、変倍処理部45が拡大処理する場合について
説明したが、縮小処理する場合も同様に変倍率に応じた
仮想サンプリング点が定まり、この仮想サンプリング点
の隣接する2つの実サンプリング点の出力から演算によ
って値が求められる。すなわち、変倍処理部45は、フ
ィルタ処理部44の出力する「2」の補数表現された画
像信号に対して、符号情報を考慮した補間演算を行うこ
とにより、画素の挿入あるいは間引きを行って、画情報
の拡大処理あるいは縮小処理を行い、変換処理部46に
出力する。
【0077】次に、本実施の形態の作用を説明する。本
実施の形態のファクシミリ/複写機1は、読み取った原
稿の画像を、簡単な構成で、高品質に拡大・縮小処理す
るところに、その特徴がある。
【0078】以下、この読取画像の画像処理について、
説明する。オペレータは、コンタクトガラス4上あるい
は図示しないADFの原稿台に原稿をセットし、操作部
53のスタートキーを投入すると、コンタクトガラス4
上の原稿をスキャナ部2により読み取る。すなわち、ス
キャナ部2は、第1走行体5と第2走行体6を副走査方
向に相対移動させつつ、原稿を主走査方向に走査して、
原稿の画情報を読み取り、図2のCCDイメージセンサ
9から離散的なアナログの画情報をアナログ信号処理部
41に出力する。
【0079】読取制御部47は、システムコントローラ
54の指示により、CCDイメージセンサ9の出力する
画像信号を信号処理するのに適したデータの設定をフィ
ルタ処理部44、変倍処理部45及び変換処理部46に
行うとともに、複写モードであるかファクシミリモード
であるかにより、モードに適したパラメータの設定や変
換データの設定を行い、信号処理を行わせる。
【0080】アナログ信号処理部41は、CCDイメー
ジセンサ9から入力される画像信号に所定の信号処理を
施して、A/D変換部42に出力し、A/D変換部42
は、アナログ信号処理部41から入力される画像信号
を、「1」の補数表現されたディジタルの画像信号に量
子化して、シェーディング補正部43に出力する。シェ
ーディング補正部43は、A/D変換部42から入力さ
れる画像信号に、CCDイメージセンサ9に適したシェ
ーディング補正を施して、フィルタ処理部44に出力す
る。
【0081】フィルタ処理部44は、CCDイメージセ
ンサ9による光電変換において必ず生じるMTFの劣化
を補正するために、シェーディング補正の施された画像
信号にCCDイメージセンサ9に適したフィルタ処理を
施す。すなわち、フィルタ処理部44は、図5にその詳
細な回路構成を示したように、図3あるいは図4に示し
た係数マトリックスを用いて、入力画像信号に畳み込み
演算を行うことにより、フィルタ処理を行い、MTFの
劣化を補正して、「2」の補数表現された画像信号を変
倍処理部45に出力する。
【0082】ここで、図5において、シェーディング補
正部43から入力される画像信号を、いま、6ビットと
すると、シフタS1〜S4の出力が5ビットとしても、
加算器ALの出力は、7ビットとなり、乗算器MLの出
力は、8ビットとなる。したがって、減算器DLの減算
結果は、符号付き、すなわち、2の補数表現で、9ビッ
ト必要となり、演算結果のとりうる値は、189(63
×3−0/2×4)から−124(0×3−63/2×
4)である。
【0083】ところで、本来、サンプルされた原稿の画
像信号は、正の整数値であり、負の値、あるいは、量子
化された上限値を超える演算結果には、意味が認められ
ない。そこで、従来の画像処理装置においては、通常、
フィルタ処理部で、負の演算結果に関しては、「0」で
クランプし、上限値を超える演算結果に関しては、上限
値でクランプしている。これは、後段の処理回路への負
担をも考慮してのことである。
【0084】しかし、このクランプ動作は、より急峻な
エッジ情報をも通常のエッジ情報に同化させてしまう情
報欠損となる。また、変倍動作は、原画像に対してその
情報量を増減する操作であるので情報量が多いほど、正
確な変倍処理を行うことができる。特に、情報量を増や
す拡大処理においては、対象画像の保有する情報量が、
多ければ、多いほど、正確な処理結果をもたらす。
【0085】そこで、本実施の形態のファクシミリ/複
写機1においては、フィルタ処理部44での演算結果の
量子化数の範囲へのクランプ動作を行わず、貴重なエッ
ジ情報として、後段の変倍処理部45での処理対象とし
ている。そして、後述するように、変倍処理部45で変
倍処理された結果に対して、変換処理部46でクランプ
処理を実施し、適正な信号振幅を有した画像信号として
後段の処理回路に出力する。
【0086】変倍処理部45は、フィルタ処理部44で
フィルタ処理されたクランプ処理されていない画像信号
に対して、上記「近接画素間距離線形配分法」により、
例えば、150%拡大する場合には、図6に示したよう
に、変倍処理を行って、変換処理部46に出力する。
【0087】変換処理部46は、変倍処理された画像信
号にクランプ処理を行って、システムバス55に出力す
る。すなわち、変換処理部46は、変倍処理部45の演
算結果が、負の演算結果であるときには、「0」でクラ
ンプし、上限値を超える演算結果に対しては、上限値で
クランプする。
【0088】すなわち、フィルタ処理部44は、その演
算結果を入力される画像信号の量子化ビット数より大き
くとり、変倍処理部45の処理後の信号に対して、変換
処理部46で所定の両指数にクランプしている。
【0089】このように、ファクシミリ/複写機1は、
フィルタ処理部44では、フィルタ処理後の値をクラン
プせず、変倍処理部45で、変倍処理を行った後、変換
処理部46で、クランプしている。この原画像から変倍
画像が求められるまでの画像処理の流れを、概念的に示
すと、図7のように示すことができる。
【0090】図7の(a)は、原稿画像のある1主走査
ラインでの断面的な濃度を表しており、横軸は、主走査
上の位置を、縦軸は、濃度をそれぞれ示している。濃度
は、原点から上に向かって高濃度とする。この原稿画像
は、図7の(a)から分かるように、白から黒に急峻に
変化するエッジ画像である。
【0091】図7の(b)は、CCDイメージセンサ9
により光電変換され、A/D変換部42によりディジタ
ル信号に量子化された画像を示しており、MTFの劣化
により、エッジのなまりが生じている。
【0092】図7の(c)は、図7の(b)の量子化後
の信号に対して、フィルタ処理部44でMTF補正の高
域強調フィルタリング処理を施した画像信号である。図
7(c)の波形上で破線で示すものは、従来において行
われていたように、フィルタ処理部44でフィルタリン
グ演算結果をクランプしたもので、図7(c)の破線か
ら分かるように、「0」を下回る成分は、「0」に、量
子化上限値を超える成分は、上限値に値が制限されてい
る。ところが、本実施の形態のファクシミリ/複写機1
においては、フィルタ処理部44において、クランクを
行わないので、図7(c)に実線で示すように、画像信
号は、オーバーシュート及びアンダーシュートした波形
が、そのまま後段の変倍処理部45に出力され、変倍処
理部45での処理対象となる。
【0093】図7の(d)は、図7の(c)の実線の画
像信号及び破線の画像信号を、変倍処理部45でそれぞ
れ拡大処理(変倍処理)した結果の画像信号である。図
7の(c)においては、エッジの勾配は、実線で示す画
像信号の波形も破線で示す画像信号の波形も同一である
が、拡大後は、図7の(d)に示すように、両者の間
に、著しい差異が生じている。これは、実線で示す画像
信号の方がオーバーシュート及びアンダーシュートとし
てエッジ情報を保存しているため、高品位の画像を表す
画像信号となっているが、これらがカットされた破線で
示す画像信号は、情報欠損の結果としてエッジのなまり
が生じている。
【0094】図7の(e)は、最終の画像信号の波形を
示す図であり、実線波形は、変倍処理部45で変倍処理
した画像信号を変換処理部46でクランプした画像信号
で、破線波形は、変倍前にクランプされた画像信号であ
る。図7の(e)から分かるように、変倍前にクランプ
された破線波形の画像は、エッジのなまった、すなわ
ち、ぼけた画像となっているのに対して、変倍後にクラ
ンプされた実線波形の画像は、エッジのシャープなボケ
を生じにくい画像となっている。
【0095】このように、本実施の形態によれば、CC
Dイメージセンサ9の読み取った原稿の画像の離散的な
アナログの画像信号を、A/D変換部42により、
「1」の補数表現されたディジタルの画像信号に量子化
し、この量子化したディジタルの画像信号に、フィルタ
処理部44でMTFの劣化を補償する高域強調処理を施
して、A/D変換部42の量子化したビット数よりも大
きなビット数のディジタルの画像信号とし、変倍処理部
45で、画像の拡大処理あるいは縮小処理を施した後、
変換処理部46で、所定の量子化数にクランプして、こ
のクランプ後の画像信号に基づいてプロッタ部3で可視
像を形成したり、通信制御部48で送信処理を行うの
で、簡単な構成で、原画のエッジ情報を保存し、かつ、
画像の連続性を保存した画像信号に対して変倍処理を行
うことができ、小型で、かつ、安価なファクシミリ/複
写機1により高品位な画像を得ることができる。
【0096】また、ファクシミリ/複写機1を、原稿の
画像を読み取って離散的なアナログの画像信号を出力す
るCCDイメージセンサ9と、CCDイメージセンサ9
の出力するアナログの画像信号を、ディジタルの画像信
号に量子化するA/D変換部42と、ディジタルの画像
信号に、MTFの劣化を補償する高域強調処理を施すフ
ィルタ処理部44と、ディジタルの画像信号に、画像の
拡大処理あるいは縮小処理を施す変倍処理部45と、デ
ィジタルの画像信号の信号振幅を制限する変換処理部4
6と、ディジタルの画像信号に基づいて可視像を形成す
るプロッタ部3と画像信号を回線を介して送信する通信
処理部48と、を備え、A/D変換部42の量子化した
ディジタルの画像信号に対して、フィルタ処理部44、
変倍処理部45及び変換処理部46の順に処理を行って
いるので、簡単な構成で、原画のエッジ情報を保存し、
かつ、画像の連続性を保存した画像信号に対して変倍処
理を行うことができ、小型で、かつ、安価なファクシミ
リ/複写機1により高品位な画像を得ることができる。
【0097】さらに、CCDイメージセンサ9の読み取
った原稿の画像の離散的なアナログの画像信号を、A/
D変換部42で、「1」の補数表現されたディジタルの
画像信号に量子化し、この量子化したディジタルの画像
信号に、フィルタ処理部44でMTFの劣化を補償する
高域強調処理を施して、「2」の補数表現された画像信
号とし、変倍処理部45で、画像の拡大処理あるいは縮
小処理を施した後、変換処理部46で、「1」の補数表
現に変換し、この変換後の画像信号に基づいてプロッタ
部3で可視像を形成したり、通信制御部48で送信処理
を行うので、簡単な構成で、原画のエッジ情報を保存
し、かつ、画像の連続性を保存した画像信号に対して変
倍処理を行うことができ、小型で、かつ、安価なファク
シミリ/複写機1により高品位な画像を得ることができ
る。
【0098】また、変倍処理部45は、フィルタ処理部
44から入力される「2」の補数表現された画像信号に
対して、符号情報を考慮した補間演算を行うことによ
り、画素の挿入あるいは間引きを行って画像の拡大処理
あるいは縮小処理を施しているので、エッジ情報の消失
を抑制しつつ、補間値の演算を行って、変倍処理を行う
ことができ、小型で、かつ、安価なファクシミリ/複写
機1により、高品位な変倍処理を行うことができる。
【0099】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0100】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像処理装置によ
れば、光電変換手段の読み取った原稿の画像の離散的な
アナログの画像信号を、量子化手段で、「1」の補数表
現されたディジタルの画像信号に量子化し、この量子化
したディジタルの画像信号に、フィルタ手段でMTFの
劣化を補償する高域強調処理を施して、量子化手段の量
子化したビット数よりも大きなビット数のディジタルの
画像信号とし、変倍処理手段で、画像の拡大処理あるい
は縮小処理を施した後、クランプ手段で、所定の量子化
数にクランプして、このクランプ後の画像信号に基づい
て可視像を形成したり、送信処理を出力手段で行うの
で、簡単な構成で、原画のエッジ情報を保存し、かつ、
画像の連続性を保存した画像信号に対して変倍処理を行
うことができ、小型で、かつ、安価な画像処理装置によ
り高品位な画像を得ることができる。
【0101】請求項2記載の発明の画像処理装置によれ
ば、光電変換手段の読み取った原稿の画像の離散的なア
ナログの画像信号を、量子化手段で、「1」の補数表現
されたディジタルの画像信号に量子化した後、ディジタ
ルの画像信号に、MTFの劣化を補償する高域強調処理
を施すフィルタ処理手段と、画像の拡大処理あるいは縮
小処理を施す変倍処理手段と、ディジタルの画像信号の
信号振幅を制限するクランプ手段と、をフィルタ処理手
段、前記変倍処理手段及び前記クランプ手段の順に処理
を行うので、簡単な構成で、原画のエッジ情報を保存
し、かつ、画像の連続性を保存した画像信号に対して変
倍処理を行うことができ、小型で、かつ、安価な画像処
理装置により高品位な画像を得ることができる。
【0102】請求項3記載の発明の画像処理装置によれ
ば、光電変換手段の読み取った原稿の画像の離散的なア
ナログの画像信号を、量子化手段で、「1」の補数表現
されたディジタルの画像信号に量子化し、この量子化し
たディジタルの画像信号に、フィルタ手段でMTFの劣
化を補償する高域強調処理を施して、「2」の補数表現
された画像信号とし、変倍処理手段で、画像の拡大処理
あるいは縮小処理を施した後、変換手段で、「1」の補
数表現に変換し、この変換後の画像信号に基づいて可視
像を形成したり、送信処理を出力手段で行うので、簡単
な構成で、原画のエッジ情報を保存し、かつ、画像の連
続性を保存した画像信号に対して変倍処理を行うことが
でき、小型で、かつ、安価な画像処理装置により高品位
な画像を得ることができる。
【0103】請求項4記載の発明の画像処理装置によれ
ば、変倍処理手段で、「2」の補数表現された入力信号
に対して、符号情報を考慮した補間演算を行って、画素
の挿入あるいは間引きを行い、画情報の拡大処理あるい
は縮小処理を施すので、エッジ情報の消失を抑制しつ
つ、補間値の演算を行って、変倍処理を行うことがで
き、小型で、かつ、安価な画像処理装置により、高品位
な変倍処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の一実施の形態を適用し
たファクシミリ/複写機の全体構成図。
【図2】図1のファクシミリ/複写機の回路ブロック
図。
【図3】図2のフィルタ処理部で使用するフィルタマト
リックスの一例を示す図。
【図4】図2のフィルタ処理部で使用するフィルタマト
リックスの他の例を示す図。
【図5】図4のフィルタ処理部の詳細な回路ブロック
図。
【図6】図2の変倍処理部で150%画像を拡大する場
合の原画像データの実サンプリング点と拡大後の仮想サ
ンプリング点の関係を示す図。
【図7】図2のファクシミリ/複写機のA/D変換部、
フィルタ処理部、変倍処理部及び変換処理部で、原画像
を量子化、MTF補正、変倍処理及びクランプ処理した
場合の各処理段階の画像信号の波形を示す図。
【符号の説明】
1 ファクシミリ/複写機 2 スキャナ部 3 プロッタ部 9 CCDイメージセンサ 13 感光体ドラム 41 アナログ信号処理部 42 A/D変換部 43 シェーディング補正部 44 フィルタ処理部 45 変倍処理部 46 変換処理部 47 読取制御部 48 通信制御部 49 変調部 50 レーザーダイオード(LD) 51 画像メモリ 52 メカコントローラ 53 操作部 54 システムコントローラ L1、L2 ラインメモリ FF1〜FF4 フリップフロップ S1〜S4 シフタ ML 乗算器 AL 加算器 DL 減算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アレイ状に配置された受光素子により原稿
    の画像を読み取って離散的なアナログの画像信号を出力
    する光電変換手段と、前記光電変換手段の出力するアナ
    ログの画像信号を、ディジタルの画像信号に量子化する
    量子化手段と、前記量子化手段の量子化したディジタル
    の画像信号に、MTFの劣化を補償する高域強調処理を
    施し、前記量子化手段の量子化したビット数よりも大き
    なビット数のディジタルの画像信号を出力するフィルタ
    処理手段と、前記フィルタ処理手段の出力する画像信号
    に、画像の拡大処理あるいは縮小処理を施す変倍処理手
    段と、前記変倍処理手段の出力する画像信号を、所定の
    量子化数にクランプするクランプ手段と、前記クランプ
    手段の出力する画像信号に基づいて可視像を形成する画
    像形成処理と前記変換手段の出力する画像信号を回線を
    介して送信する画像送信処理のうち、少なくともいずれ
    か一方の処理を行う出力手段と、を備えたことを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】アレイ状に配置された受光素子により原稿
    の画像を読み取って離散的なアナログの画像信号を出力
    する光電変換手段と、前記光電変換手段の出力するアナ
    ログの画像信号を、ディジタルの画像信号に量子化する
    量子化手段と、ディジタルの画像信号に、MTFの劣化
    を補償する高域強調処理を施すフィルタ処理手段と、デ
    ィジタルの画像信号に、画像の拡大処理あるいは縮小処
    理を施す変倍処理手段と、ディジタルの画像信号の信号
    振幅を制限するクランプ手段と、ディジタルの画像信号
    に基づいて可視像を形成する画像形成処理と前記変換手
    段の出力する画像信号を回線を介して送信する画像送信
    処理のうち、少なくともいずれか一方の処理を行う出力
    手段と、を備え、前記量子化手段の量子化したディジタ
    ルの画像信号に対して、前記フィルタ処理手段、前記変
    倍処理手段及び前記クランプ手段の順に処理を行うこと
    を特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】アレイ状に配置された受光素子により原稿
    の画像を読み取って離散的なアナログの画像信号を出力
    する光電変換手段と、前記光電変換手段の出力するアナ
    ログの画像信号を、「1」の補数表現されたディジタル
    の画像信号に量子化する量子化手段と、前記量子化手段
    の量子化したディジタルの画像信号に、MTFの劣化を
    補償する高域強調処理を施して、「2」の補数表現され
    た画像信号を出力するフィルタ処理手段と、前記フィル
    タ処理手段の出力する「2」の補数表現された画像信号
    に、画像の拡大処理あるいは縮小処理を施す変倍処理手
    段と、前記変倍処理手段の出力する「2」の補数表現さ
    れた画像信号を、「1」の補数表現に変換する変換手段
    と、前記変換手段が出力する画像信号に基づいて可視像
    を形成する画像形成処理と前記変換手段の出力する画像
    信号を回線を介して送信する画像送信処理のうち、少な
    くともいずれか一方の処理を行う出力手段と、を備えた
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記変倍処理手段は、前記「2」の補数表
    現された入力信号に対して、符号情報を考慮した補間演
    算を行うことにより、画素の挿入あるいは間引きを行っ
    て前記画像の拡大処理あるいは縮小処理を施すことを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置。
JP8326008A 1996-11-21 1996-11-21 画像処理装置 Pending JPH10155079A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8326008A JPH10155079A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8326008A JPH10155079A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10155079A true JPH10155079A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18183070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8326008A Pending JPH10155079A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10155079A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1261195A2 (en) Image processing method and apparatus and image forming apparatus for reducing moire fringes
JPH11261809A (ja) デジタル複写機
JPH11341284A (ja) 画像処理装置
JP3441707B2 (ja) 画像処理装置
US5912744A (en) Image forming apparatus having image processing unit containing a plurality of filters arranged in parallel to each other
US6271933B1 (en) Image reading apparatus
JPH08265576A (ja) 情報処理装置
JP3862789B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、並びに画像形成装置
JPH1141473A (ja) 画像処理装置と画像記録装置と画像形成装置
JPH10155079A (ja) 画像処理装置
JPH10200710A (ja) 画像処理装置
JP3692160B2 (ja) 画像変倍装置
JP3347550B2 (ja) 画像処理装置及び方法
JPH1098612A (ja) 画像処理装置と画像処理方法と画像形成装置
JP3756207B2 (ja) 画像形成装置
JP3893891B2 (ja) 画像処理装置
JP3589268B2 (ja) 画像処理装置
JP2945022B2 (ja) 画像処理装置
JPH11252362A (ja) 画像処理装置及び画像処理装置における基準白板汚れ判定方法
JPH09282305A (ja) デジタルデータ処理装置
JPH0846781A (ja) 画像形成装置
JP3360456B2 (ja) 画像処理装置
JP3490845B2 (ja) デジタル複合機のγ補正装置およびデジタル複合機
JPH0229072A (ja) デジタル画像処理装置の画像補正装置
JPH0946485A (ja) 画像読取装置